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オリジナル仮面ライダー投稿スレ

1 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:20:05 ID:yj+tnECK0
規定
・名前、変身者、武器、必殺技、その他設定、できればモチーフを書くこと。
・荒らしは徹底無視。
では早速↓

仮面ライダーZйrо
変身者・桐島令
カラーリング・黒、銀・赤、銀・青、銀・黄、銀
武器・有
バイク・マシン‐Э
必殺技(基本)・Zйrоイリュージョンキック(12人に分身して飛び蹴り、対象にあたる直前に
一人になり命中)
目の色・Zйrо...緑、T...紺、U...朱、V...紫
変身方法
懐中時計(名称無し。しかしサイズは他のそれと比べてかなり大きい)を腰の位置へ持っていき、
Zйrоベルトが形成されるタイミングで「変身」と言う。

Zйrоは基本のフォームを入れて4つのフォームに変身する事ができる。
Zйrо(カラーリングは黒、銀)
基本フォーム。格闘戦を得意とする。
必殺技は「Zйrоイリュージョンキック」
T(カラーリングは赤)
第2のフォーム。剣術に長ける。
必殺技は「Zйrоマジックスラッシュ(助走をつけてから高速で移動、対象を斬る)」
U(カラーリングは青)
第3のフォーム。銃を扱う。
必殺技は「Zйrоファンタスティックシュート(弾丸を乱射、思念でコントロールして対象に当
てる)」
V(カラーリングは黄)
第4のフォーム。ハンマーを駆使する。
必殺技は「Zйrоトリッキーブレイク(分身して4方向から対象にハンマーを叩きつける)」

2 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:25:50 ID:E8ISf5ckO
以降、肉汁うどんについて語るスレに変更

3 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:32:16 ID:yj+tnECK0
>>2
stоpwwwwww
勝手にスレタイ変えるなwwww>(^A^)

4 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:33:24 ID:q67SDMW3O
>>2
月見うどんじゃだめなのか

5 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:36:35 ID:qDkeemQc0
Zйrо?
Э?
何て読むの?
できれば敵も設定してほしい

6 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:40:32 ID:yj+tnECK0
スレタイ変えるなwwwwwwwwwwwww

7 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:46:21 ID:qDkeemQc0
血眼になってないで答えろwwwwwwwwwwwww

8 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:47:19 ID:E8ISf5ckO
>>4
うどんで上手くダシ取って、旨い汁作るのは難しいだろ?
肉汁にすれば素人でも濃密な汁が作りやすい
旨い醤油ラーメンが作れないからみんな豚骨ラーメン屋やってんのと同じだな
簡単に言うと肉汁うどん=豚骨ラーメン
本物が作った肉汁はハンパないがね
気がすんだから、月見について語っていいよ

9 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 09:52:29 ID:E8ISf5ckO
>>7
うどんは生醤油?
確かにそれは理想だ
俺が言ってるのは手近で現実的にとりあえず旨いうどんを食う方法だよ

10 :1:2009/09/26(土) 10:01:04 ID:yj+tnECK0
>>5
Zйrоはゼロ。йはキリル文字のE。
ЭはA。エースと読む。
敵サンの情報は、と↓

ジヴォン
突如日本全土に出現し、殺戮行為を開始した怪物の集団。白い人型の身体を持ち、人語を話す事
ができる(ただし、顔や体に動植物を模した装飾が付いている)。また、ヒトの姿の際は目全体が
黒い為、皆サングラスをかけている。戦闘の際には禍々しい姿へと変わる。腕が長い個体と少し
背の高い個体がいる。稀に杖を持っている個体もいる。また、各々に名前が有るようである。
ヒトの心臓と同位置に自爆装置があり、外気に触れると爆発する。(Zйrоの必殺技、もしくは
非常に強い衝撃を受けると体が黒い砂になり装置が露出する)
人の姿で人語を話し、ある程度人の文化を理解出来る事から、集団でアパートに住んだり路上で
生活している者もいる。
完全な階級社会であり、殺した人間の数によって地位が変化する。

シドー
他のジヴォンを束ねる存在。常にヒトの姿をしており、他のジヴォンよりも知能が高い。(通常の
ジヴォンも金銭、電話の使い方、足し算・引き算は理解できるが、外国語、掛け算、割り算は出
来ない)初期は独特の計算機のような物を持っていたが、中期に入ると電卓を持っている描写があ
る。ジヴォン達の監視役。(殺した人間の数は自己申告であるため、不正が無いかを確かめる必要
がある)
令がZйrоである事は知っている様子。

あ、そうそう、思いついたライダーの投稿も受付中!
それと>>8>>9、うどんの議論はスレチなので他の板で頼む。

11 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:05:08 ID:E8ISf5ckO
▽仮面ライダーエアロスミス
▽モチーフは飛行機
自立型小型メカ「アトミック」をベルトに装着して変身する
▽フォームは2つ
ロボット形態と飛行形態(Zガンダムみたいなもん)
▽ウィングソード
背中のウィングを外して2本の剣にして使う
▽ガトリングガン
▽必殺技
アトミックボム
フルエネルギー状態になった自立型小型メカアトミックをライダーキックで敵に飛ばして爆発させる
なぜか自立型小型メカアトミックは無傷
そこは突っ込んじゃダメ
▽好きな食べ物は肉汁うどん

12 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:07:28 ID:E8ISf5ckO
>>11
Q)なんで飛行形態になれるのにバイクに乗るの?
A)好きだから

13 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:11:28 ID:E8ISf5ckO
>>11
では主人公の人となりを語る上で絶対に外せない肉汁うどんについて語ろう

14 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:24:09 ID:E8ISf5ckO
肉汁の作り方
▽カツオダシでベースを作る
▽豚肉を入れてじっくり煮込む
▽醤油、みりんで味付け
基本はこれだけ
醤油、みりんの代わりにすき焼きのタレもありだが、甘くなりすぎるので醤油を少し足した方が良い

15 :1:2009/09/26(土) 10:25:05 ID:yj+tnECK0
>>13
だからヤメレwwwwww

16 :1:2009/09/26(土) 10:31:18 ID:yj+tnECK0
  
          ../(●) (●)  \  うどんはスレチだって言ったよな〜?
         /  (__人__)    \  >>2>>4>>8>>9>>13>>14〜?  
          |    ノ ノ      |     
         ヽ、 _`⌒'´  .._ /
    ____/⌒``ヽ ,,ー‐,,   "⌒ヽ____
   |____し'⌒/ .    .   /"⌒し′__|::|
   |____(        /_______|::|
    |____/⌒ ヽ、     /______|::|
    |____しイ"i  ゛`   ,,/._______|::|
l二二二二二二 l |二二二二二二二二l__:|
 | |::|   | |::|  し′        | |::|  | |::|
 |_|;;|   |_|;;|            |_|;;|  |_|;;|
  

17 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:45:32 ID:YjVxqhhNO
>>10
ゼロもエースもウルトラマンにいる。かつてクウガはガイアという名前になるはずだったが「ウルトラマンにいるから」という理由で没になった。
字が違うとは言えオリジナルな名前を付けた方がいいんじゃない?

まぁ二次創作の仮面ライダーだからいいのか。

18 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:46:47 ID:YjVxqhhNO
大事な事を言い忘れた。

俺は天ぷらうどん(かき揚げ)がいいな。

19 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 10:47:09 ID:gG/T373vO
主人公は世界一の讃岐うどん職人を目指して修行中だったが、ふとしたことからライダーに。
毎回うどんに関する蘊蓄が語られ、毎月1回はうどん対決がある。
「うまいうどんを食わせてもらった礼だ」といって強敵にとどめを刺すのを見逃してもらう話がある。

20 :1:2009/09/26(土) 10:58:32 ID:yj+tnECK0
ありがとう、17。
ただバイクは改名できるが、ゼロの方は後のフォーム名が邪魔になる...
どうすればいいと思う?

21 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 11:21:35 ID:mDhhzqLi0
取り合えず、プロットだけでもいいからストーリー書けば?
設定だけなら誰でも幾らでも垂れ流せる。

22 :1:2009/09/26(土) 11:28:31 ID:yj+tnECK0
>>21のリクエストに応え、とりあえずあらすじだけupだ!

あらすじ
20XX年、日本全域で何の前兆も無しに人が失踪、数日後遺体となって見つかる事件が多発していた。
ある時桐島令は、自分が「仮面ライダーZйrо」となる夢を見る。
その日、夢で見た懐中時計を偶然手に入れた令、悪い予感が頭をよぎったその時、夢で見た怪物が
令の目の前に現れる。
とっさに夢で見た通りに時計を動かし、「変身」の掛け声と共に銀色の光が令の体を包む。
それが消えた時、令の体は異形の物、そう.......仮面ライダーZйrоとなった。

23 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 11:50:59 ID:qDkeemQc0
>>10
乙です
やたら愚論議と被るなあ

24 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 11:55:02 ID:nXhnRZIqO
うどん食ってから考えよう

俺ざるうどんでいいわ

25 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 11:55:50 ID:Gga93urkO
>>20
じゃマシンキツネーとニクウドンフォームで。

26 :1:2009/09/26(土) 12:07:27 ID:yj+tnECK0
>>23
それはあえてそうした。
「Zйrо」の名前も「ライダー0号」的な意味を込めてつけたんだよなぁ。
だから(?)設定がクウガと似ている。
>>25
流石にマシンキツネーとニクウドンフォームはちょっと...;

27 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 12:10:49 ID:Gga93urkO
>>24
冷たいのも良いね。
私はそうめん派なんですが。

28 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 12:22:33 ID:gG/T373vO
アクロバッターやハードボイルダーなんて名前がありなんだから、マシンキツネーだって全然オッケーさ!

29 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 12:58:44 ID:cyg5M+Co0
仮面ライダーガイア

敵は宇宙からきて人間に感染したプラネットと言うウイルス

怪人の名は○○プラネットと付ける

モチーフは地球で絶滅した生き物達(恐竜はイラネ&立派な骨ある奴)

生きた化石・カブトガニ・シーラカンスは可

怪人への変貌は人間が真っ黒になりその生き物の骨が浮き出る(突き出る)

ガイアの変身はベルトから放射線が出て変身

怪人と同じく最初は真っ黒

ベルトにタッチパネルがありタッチすると☆マークが浮き出る

星座の形になるように押したら自動的に☆―☆―☆みたいにに線が付きフォームチェンジ&武器召還

ガイアは星座の力を使い戦うのだ

30 :1:2009/09/26(土) 13:23:03 ID:yj+tnECK0
しかしすごいスピードでレスが来ているな

31 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 14:48:24 ID:eWDxfKw0O
こういうスレは好きだな。
俺も仕事から帰ったらやってみるか。

32 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 15:46:02 ID:nWFmzQka0
なんで肉うどん?

33 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 15:58:00 ID:Tz1OkZn30
>>29
やがて星座の戦士仮面ライダータリアスにパワーアップ。
そして11人の仲間、仮面ライダーミトラス、仮面ライダーリオン、
仮面ライダーレムルズ、仮面ライダーヴェルソー、仮面ライダーダイル、
仮面ライダータウロン、仮面ライダーヴィジュエル、仮面ライダートラゴス、
仮面ライダーゴルビオン、仮面ライダーパイシーズ、仮面ライダーギャンズが集合。
巨大な支援メカも登場するのだな。

34 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 15:59:27 ID:E8ISf5ckO
物語は5人の仮面ライダーが悪の組織を壊滅する所から始まる
組織を壊滅させることにより、世界には一時的に平和が訪れたが、それも長くは続かなかった
人類はまた人間同士の紛争や戦争を始め、多くの血が流れ続けた
自分達が命をかけて手に入れた平和が、人間の手によって崩れていくことに5人の仮面ライダー達は悩んだ
そして4人の仮面ライダー達は人類を滅亡させるという結論に達してしまう
たった1人、それでも人間を信じると決めた仮面ライダーは、4人の仮面ライダー達が新たに作った人類滅亡を目的とした組織UDONに立ち向かう
ということで肉汁うどんの話を再開しようか

35 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 16:06:44 ID:S09XjQX70
>>34
なにそれ超カッケー……。

36 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 16:13:07 ID:qDkeemQc0
>>34
ライダーとうどんの話題がシンクロしてきてるw

37 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 16:18:23 ID:Tz1OkZn30
強敵のライバル(演:唐橋充)が登場。
「おまえの食わせてくれた肉うどんは旨かったぞ。
 もう二度と味わえなくなるのは残念だが…これで最期だ。」
大ピンチ!
その時、遠く離れた仲間の力を得て、主人公の新たな力が目覚めた。
「必殺!うどん斬り!!」
「ふ…ふふ…、面白い。まだそんな力があったとはな。」

38 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 16:37:38 ID:FXpnaaNL0
仮面ライダーデッド

敵組織に親兄弟を目の前で惨殺され、自身も同様に惨殺された青年が素体
組織の生体兵器として蘇生、改造手術を受けるが、
最後の頭脳改造寸前に自我意識を取り戻し、脱走
以後、組織への復讐のために戦い続ける

改造前に殺された時、半ば白骨化した姿にされたためか
非戦闘時は骸骨そのものの顔をしており、
それを隠す為にフルフェイスのヘルメットと黒のライダースーツを着用する
戦闘態勢に入る時は、骸骨の頭部……というか額に触角が伸び出て
ライダースーツの上に白銀色の走行が装着される

後に敵組織のかつての一員であった科学者の手で
改造前の元の人間の姿になれる能力を得るが、
人間の姿でいる時間は1回1,2時間程度であり
その上、人間の姿になるにつれて体内のエネルギーを急激を消耗し
最悪、戦闘不能、肉体の組織崩壊による死に至ってしまう

39 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 17:04:45 ID:Gga93urkO
じゃ私も真面目に。

仮面ライダーネメシス

 ある日、主人公の祖父が死去。祖父はいまわの際に主人公へ「念珠」を渡す。
 主人公は由緒正しい旧家の出身だが、その血筋には時折、人並み外れた凶暴性を発揮する者が現れる。彼らは「人鬼」と呼ばれ恐れられてきた。
 いつもは穏やかな主人公も心の奥底には邪悪な鬼が潜んでおり、自分がいつ先祖達のようになるか戦々恐々としていた。
 同じ頃、日本征服を企む悪の組織により東京に封印されていた幾つかの霊的拠点が破壊され、そこから殺戮を好む妖魔共が解放されてしまう。
 この悪の組織は、改造兵士を使役して終戦直後の動乱期に一度日本征服を企てた経緯があり、その際も魔界の扉を開こうとしていた。
 その計画を阻止したのが南洋から帰還した若き日の祖父である。
 祖父が造った念珠は、心に眠る「鬼」を人間を介して具象化させる力を持っていた。
 この力を駆使して祖父は人の心を持つ鬼=仮面ライダーへ変身し、悪の組織を撃退。彼らの活動再開に際して孫=主人公に自分の力を託した。
 主人公もまた人の心を持つ鬼となって悪の組織や妖魔と戦うのだ。
 主人公とその祖父。二つの時代で仮面ライダーは戦う。

 主人公は肉うどん、祖父はきつねうどんが好物である。

40 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 18:32:11 ID:UxkMuDMe0
ならば私も真面目に。

仮面ライダーゼスト

はるか昔に神が作った生物の力を宿す玉「神玉(しんぎょく)」が謎の遺跡で発見された。
影の組織「アウトロン」はこの玉を全て集め、尖兵を強化し世界を手に入れようとする。
そんな中、地元の青年「風野 雅(かぜの みやび)」がバッタの力を宿した神玉を入手。
彼は組織に捕えられバッタの神玉を埋め込まれるのだが、組織の裏切り者でクモの神玉を埋めつけられた「湖越 銀(こごえ ぎん)」に
救われる。

 主人公は肉うどん、祖父はきつねうどんが好物である。


41 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 18:45:42 ID:XCq1wxgWO
http://yaplog.jp/braveforce/

42 :>>39:2009/09/26(土) 19:51:02 ID:Gga93urkO
キャラクターと設定作ってみました。
仮面ライダーネメシスのキャラクター
現代
卜部 京也(ウラベキョウヤ)
主人公。27歳。外科医。祖父、武政から念珠を託された事で仮面ライダーネメシスへ変身。
人間、国家、妖魔、悪の組織ザラキ天宗の四つ巴の戦いに巻き込まれる事になる。
基本的に冷静で生真面目だが、卜部家特有の好戦的な面も見せる。肉うどんが好き。

梳灘 斎(クシナダ イツキ)
19歳。無口で内向的な女子大生。コミュニケーションが苦手で彼氏もおらず友達も少ない。何故か妖魔に狙われやすく、また本人も妖魔や念珠の記憶を持っている。
家族がおらずプライベートも不詳だが、卜部家には斎に酷似した少女が武政と一緒に写った写真が残っている。鴨南蛮が大好き。

山下山男
30歳。妖魔の情報を隠蔽し続ける上層部や政府に反発し、単独で事件を調べる熱血刑事。カレーうどんが無いと眠れない。

過去
卜部 武政(ウラベ タケマサ)
当時24歳。京也の祖父。
命からがら南洋から帰還したが、日本でも悪の組織「ザラキ天宗」が送り込む改造兵士と戦う事になる。ある少女の協力で「鬼」に変身する念珠を開発した。件の写真の少女がそれだと思われる。
戦争の反動か陽気で飄々とした性格。きつねうどんが腹一杯食えたら死んでも良い。

レイモンド・マグラー
当時28歳。進駐軍の兵士。子供にチョコレートをねだられた際はいつも車から降り、目の高さまで屈んでから渡す事を信条とする。
武政とザラキ天宗の戦いを第三者視点で追っている。鍋焼きうどんのない人生なんてミットのない野球と同じだ。

ザラキ天宗
終戦直後から日本とうどん文化を支配するため暗躍してきた秘密教団。人間と他の生物を融合した改造兵士を創るテクノロジーを持っている。
一度は武政に敗れるも、現代にて魔界に繋がる気脈を発見、そこから妖魔を出現させ活動を再開した。ザラキ天とは彼らが崇める何らかの象徴。

妖魔
ザラキ天宗により開かれた魔界の扉より現世に飛び出した魔性の者。ただし彼らと協調する意志はなく、殺戮こそを目的とする。何故か執拗に斎を狙う。

43 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 19:51:04 ID:AV6IlRfr0
必ずうどんを設定に絡めるんですね

44 :>>42続きです:2009/09/26(土) 19:55:28 ID:Gga93urkO
ライダーの能力
・オニノミテグラ
変身を決意した歳、京也や武政の腹部に出現するエネルギーコア。これに「召鬼」の念珠を翳し、その念珠を握った右手を左腰から右腰へスライドさせると眼が赤く発光し、肉体の変容が始まる。

・ネメシス・ブレイクフォーム
京也が変身するネメシスの通常形態。体の各所に生える生体強化外骨格を振動させての格闘戦、打撃戦を主体とする。
主に用いる念珠は「昂鬼」と「鬼馬」。
「昂鬼」一定時間運動能力と外骨格の振動回数を増幅する「ライダーブースト」を発動する念珠。
「鬼馬」愛車に生体強化外骨格を寄生させ疑似生命バイク「スカルゲッター」へ変型させる念珠。
・ライダーキック
ライダーブースト中に繰り出す蹴り技の総称。飛び蹴り、回し蹴り、踵落としなど多様。この一撃で敵の戦力、スタミナを奪い去る。
・ライダーパンチ
ライダーブースト中に繰り出す鉄拳。ライダーキックでスタミナを奪った後、トドメとして放つ。
・ライダーチョップ
外骨格には幾つか際立って鋭利な箇所があり、その一つである腕の外骨格を高速振動させ、被接触体を寸断する。ライダーブースト中なら尚強力。
・スカルゲッター
専用バイク。カウルの外骨格を伸ばして敵を切り裂くゲッタージャッジ、敵を貫くゲッタージャベリン等の技を持つ。オフロード型。
・ネメシス・ディザスターフォーム
「鬼風」の念珠で超変身する特殊形態。
火、氷、雷など自然のエネルギーを意のままに操る姿。各々の自然現象に対応した念珠がある。
専用武器は生体強化外骨格の一部を変形させた「鬼槍・ディザストスピアー」

・ネメシス・ウィザードフォーム
「鬼空」の念珠で超変身する特殊形態。周囲の時空間に干渉し、超加速、時間停止、テレポート、分身、バリア等の超絶能力を発揮する。無論各々の超能力を行使するには念珠を用いる。専用武器は「鬼弩・ウィザードアロー」

45 :>>42続き、最後です:2009/09/26(土) 19:58:32 ID:Gga93urkO
・ネメシス・バーサークフォーム
「猛鬼」の念珠で超変身した特殊形態。
右腕の強化外骨格が肥大化し、鋸状の剣「バーサークグラム」へ、左手の外骨格が時空衝撃銃「バーサークショット」へ変形。
これにより遠近を問わない戦闘を可能とするが、汎用性は低い。

・鬼剣バーサークグラム
右腕に発生した、外骨格が積み重なり形成された鋸状の剣。
外骨格の配列を変える事で伸縮も可能。

・鬼砲バーサークショット
左手の外骨格が時空振動骨へ進化して変形した生体銃。時空衝撃波を発射しいかなる場所の相手にも損傷を与える。

・ネメシス・オメガフォーム
武政がブレイクフォームから超変身していた、ネメシスの元祖にして最強の姿。
念珠は召鬼の他には「鬼神」=超変身用しか持たないが、この姿は京也が念珠を駆使して使う技を念珠無しで全て使える。
京也はこの形態に変身できないようだ。

この作品に登場する仮面ライダーのエネルギー源は、うどんである。

46 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 21:15:17 ID:xkJhanMk0
うどんはいいだろww

47 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 22:01:58 ID:nWFmzQka0
だからなんでうどんやねん

48 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 23:40:12 ID:qDkeemQc0
肉汁うどんと併用スレだから>>2

49 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 23:45:41 ID:AV6IlRfr0
きっと提供が@清とかスガ@ヤなんだよ。

50 :名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 23:55:51 ID:NWdawSUL0
ここまで読んだ結論は>>1にリントの言葉は読めなかったってことか?

51 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 07:57:05 ID:L2Lqje9I0
単にうどんでなく
肉汁うどんと書いた>>2
肉塊のようなデブではないかと想像するに
うすら寒くなる

52 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 08:11:12 ID:mUoJUevfO
>>51
肉=デブってどんだけ貧困な発想力なんだよ
あとお前ら肉うどんじゃねぇからな
肉「汁」うどん
汁つけろ

53 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 09:02:11 ID:dBATxlW70
よし、便乗しよう

『仮面ライダーデリシャス』
食。
それは人間の欲求の一つであり、生命を維持するには不可欠な行為でもある。
生の根本にねざすこの欲求こそ、我々を突き動かす最強の力なのかもしれない。
食の力を極めた至宝「美味なる包丁」を手に、食の不安や飢餓に襲われつつある人類を救う真の英雄。
その名を、仮面ライダーデリシャスという。

54 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 09:03:54 ID:dBATxlW70
柳葉研志
本来はすし職人になりたかったが、入ったレストランでうどん担当にされた。
そのことに落ち込みもしたが、ならばどの店よりも美味なうどんを作ろうと毎日切磋琢磨していた。
ある日、社長の部屋に夜食の肉汁うどんをとどけにいった時、自分のつとめるレストランが食文化や食料の供給を通じて世界を支配しようとしていること、
そしてそのために古代の隕石から鍛え上げられた「天の包丁」が店内に隠されていることを知った。彼はその包丁を盗み出し、支配ではなく食べることの幸せを伝えるために戦うことを決意する。
彼の変身する「仮面ライダーウィロウ」は細刃の長剣ウィロウサーベルを操る王道ライダーである。ういろうではない。
モチーフはすし職人。色は紺。

出羽凌
どんなものでもうどんの具にする片はずれな料理人。
料理学校時代は柳葉のライバルだったが、その豪快な調理っぷりは教師たちにも賛否両論だった。
「料理は味ではない、腹一杯食えることが幸せなのだ」という料理人にあるまじき考えは、彼の不遇の少年時代に由来する。
変身後は広刃の斧ブッチャーブレードを振り回す豪腕の「仮面ライダーブッチャー」として、傍若無人に戦う。
人には大量の具の入った肉汁うどんを食わせるが、自分は少年時代の癒しの記憶であった釜玉うどんに安らぎを感じている。
モチーフはラーメン職人。色は黄色。

55 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 09:04:53 ID:dBATxlW70
ロラン・ペティ
フランス出身。フランス国立高等料理学院を卒業後、和食の神秘を学ぶために来日した。
だが彼にとっての母の味であるスープパスタを否定した上、麺類を音を立てて食べる日本人にショックを受ける。
肉汁うどんを注文されると、具沢山のスープパスタ(トマト味)を出す。その度に音を立てて食し、「うまいが、これはうどんじゃない」という否定の言葉を投げつける日本人に憎悪を燃やすようになった。
彼の変身する「仮面ライダーキュイジーヌ」は、無限にわき出す短刀キュイジーヌナイフの投擲を得意とし、離れた場所からでも敵の弱点を的確につく。
口調と顔がややバタくさい。
モチーフは西洋料理シェフ。色は臙脂。

押切サキ
本作のヒロイン。伝説の包丁匠の娘で、現在唯一の「古代の隕石」を鍛えられる人物。
父が利用されて作り上げた3本の「天の包丁」を回収し、真に料理の頂点を極める「美味なる包丁」を鍛え上げたいと思っている。
うどんよりそば派。


56 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 09:05:33 ID:dBATxlW70
敵組織:世界ミシュラン協会
食料の供給や味覚のコントロールを通して全世界を支配しようとする組織。
ミシュランガイドなるレストラン格付け本は世界でもベストセラーとなっており、自らの戦闘員(料理人)養成のために料理学校やレストランも経営している。
その格付けがあまりに偏っているという批判は協会の工作により闇に葬り去られるという噂も、まことしやかに流れている。

仮面ライダーデリシャス
「美味なる包丁」を手にした至高の料理人が変身し、すべての人に満腹と満足を与えると言われる伝説の英雄。
ミシュランはこれを自らの手のうちに入れるために暗躍している。
イメージカラーは白。

57 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 09:09:57 ID:zZOiC6UDO
>>52
了解です。訂正します。
卜部京也27歳。仮面ライダーネメシスに変身。好物は肉汁うどん。
美月キヌ
過去篇で武政が借りる下宿屋の娘。念珠を作った謎の少女とは異なり、活発でやや粗暴。
終戦直後なので食材がなく、いつもすいとんを作っているが、本人はざるうどんが食べたい。

妖魔
魔界の使者。現代で京也が変身したネメシスと最初に戦うのはうどん工場の中である。

58 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 09:17:25 ID:mUoJUevfO
完全に>>1の思い描いたスレになったな
>>1、感謝しろよ

59 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 10:54:51 ID:sv2WdqWA0
そういや だいぶ前だが
仮面ライダー + 北斗の拳 + アダルト風味
みたいな小説を考えたな  形にはならなかったが

60 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 15:14:34 ID:6IbU2Br10
>>52
汁にこだわるのか
讃岐では汁を使わない「かまたまうどん」が主流と聞いたが

61 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 15:40:38 ID:dBATxlW70
>>60
17杯目『馬鹿には見えないうどん』

「汁がないうどん?」
 ロランはおもむろに首を傾げた。口元があざ笑うように歪む。
「そんなもの、どうせ出汁昆布も満足な具も買えない貧乏人の悪あがきでしょう」
「おい、そんな言い方はないだろう。どんな食べ方だってその人の自由……」
 たしなめようとした研志を、凌が突き飛ばす。その顔には、いつもの斜に構えた雰囲気は残されていなかった。
「貴様!!貴様だけは許さん!!」
 怒りをあらわにした彼に、研志はついあっけにとられて見守るしかない。
「釜玉うどんを、馬鹿にするなぁぁぁああああ!!変身!」
 凌は取り出した出刃包丁を、腰のシャープナーに通した。その姿が鉄の鈍い輝きに包まれ、次の瞬間……。
 黄色のスーツに身を包んだ、仮面ライダーブッチャーがそこにいた。
 研志が思わずつぶやく。
「お、おまえが……おまえがブッチャーだったのか!」
「おや、知らなかったんですか、ムッシュ・ヤナギバ……いいえ、ウィロウとお呼びするべきでしょうか」
 ロランのいやみたらしい声も、衝撃に凍り付いた研志の耳には届かなかった。

62 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 17:10:27 ID:Y39GWnR40
>>60
違う
かまたまよりもぶっかけ。
かまタマも醤油をかける。これは汁とみなすべきだろう。

63 :1:2009/09/27(日) 17:30:31 ID:/bWjRl9f0
......只今執筆中............

64 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 18:01:20 ID:t+JOLn0QO
>>63
楽しくうどんの話してるのに荒らさないでください

65 :ネメシスの奴:2009/09/27(日) 18:05:20 ID:zZOiC6UDO
キャラもう二つ。
鏑木三次
過去篇では十歳。
進駐軍からのチョコレートを頑として固く断る頑固な少年。何故なら彼は釜玉うどんが食べたいからだ!
闇市で買ったうどんを巡り、ザラキ天宗と武政の戦いに巻き込まれる。
現代篇では七十代半ば。京也が勤務する病院の前院長で、二十年前父親に殺されかけた京也の命を救った恩人でもある。年老いた今は悠々自適に釜玉うどんを食っている。

美月総一
現代篇キャラ。大手ホテル企業「美月グループ」の跡継ぎ。
祖母、キヌを尊敬しており、「おばあちゃんが言っていた」が口癖。
ザラキ天宗の新兵器、昆虫型強化装甲システムの資格者としてマークされている。
あらゆるうどんを極めており、うどんの道をゆきうどんを司る男と呼ばれる。

66 :1:2009/09/27(日) 18:16:55 ID:/bWjRl9f0
とりあえず第T話(前前半)だけ書く....↓



第T話 hensIn

懐中時計か。ずいぶん大きいな.......。
ぼんやりとしていると、カメラのフラッシュのような閃光と共に場面が変わる。
銀色の光が身体を包み、そして、消えた。目の前には異形の生物がひしめいている。
この生物はジヴォン。そして私は.........Zйro。


!!
Zйro。...Zйro?ゼロ........ぜろ....
ふう。Zйroか。ここまではっきりとした夢を数日続けて見るとは珍しい。

パラッ(新聞をめくる)
........
パラッ(また新聞をめくる)
怪奇殺人事件、12人目の犠牲者、か。
京都に始まり岩手、岐阜、山梨で1人ずつ、鹿児島で3人、千葉で2人、広島で1人、
北海道で1人、そして今回石川で1人。
物騒な世の中になったものだ。
そう思いながら水を飲み、パンを即座に食べると、スーツに着替える。
そして、白地図の事件の起きた場所にピンを差す。

カラン カラン



67 :1:2009/09/27(日) 18:18:52 ID:/bWjRl9f0
では前後半.....↓

「こんにちは〜、桐島サン居ます?」
「いらっしゃいませ、孤之沢さん、情報屋へようこそ。..ああ、どうぞ座って下さ
い。」
訪問者の女性が椅子に座る。
「で、今回の用件は?」
女性は封筒から写真を取り出す。
「これです。」
その写真には禍々しい怪物と不思議な服装をした.....ヒト..なのだろうか?人物
が映っていた。
「へぇ、興味深い写真ですね。」
「でしょう?」
「他には?」
「...あとはこれ。コピーで少し画質は粗いけど、あげます。」
「有難う御座います。ところで、何円をご希望で?」
「あ、いや、お金はいいですよ。」

女性が部屋を出ると、すぐに裏口のインターホンが鳴る。
「ふぅ、またお客さんか。」
裏口を開けると、髪をショートカットにした女性が立っていた。
「令さん!」
「久しぶりですね。文代さん。」
「今日は何の用ですか?」
「時計を持ってきました。」
彼女の手は、小さな木箱を持っていた。
「時計ですか....、しかし何故?」
「優が持ってたんです。令さんに渡してくれ、って言われて......。」
「へぇ、垣原さんがねぇ。」
「じゃあ、これ。できるだけ身につけておいて下さい。」
「はい。じゃあ、また今度。」

68 :1:2009/09/27(日) 18:22:11 ID:/bWjRl9f0
後前半.....↓


さて、時計とやらを見てみようか。
木箱を開けると、中にはとても大きく、酷く古びた懐中時計が入っていた。
いつの時代の物だろうか、本当に動くのかどうかすら怪しい。
しかし、何かが変だ。その時計には12時を指す場所には何も書かれておらず、3時
を指す場所にはT、6時を指す場所にはU、9時を指す場所にはVが書かれていた。
「何だ、コレは?」
今まで見たことも無いものだった。
そして、ソレを見る令の目はきらきらと輝いていた。
「.....すごい.............。」

..............

「さて、昼の買い出しに行くか。この時計も持っていこう。」
机の上の財布を取ると、外に向かった。




買い出しを終え、家に帰ろうとした時だった。
写真に写っていた怪物ともう一体、イキモノが現れた。
「おまえ、時計持っている。」
「コイツで2人目だよなぁ?」
「お前の得物になるのか?止めてくれよ。」
 .....
「昨今の殺人は君達の仕業なのですか?」
「多分な。」
「殺す前に教えておこう。俺の名はラヴィー。こいつはザムザだ。」
ほぉ、あの夢は予知夢か。


69 :1:2009/09/27(日) 18:22:59 ID:/bWjRl9f0
「じゃ、行きますよ。」
「何のつもりだ。」
「貴方方は知らないかもしれませんが、この国では罪を犯すと罰を受ける事になっ
ているんです。」
「だったら罰を与えればいいじゃないか。何故与えない?」
「最も、この国にも罰を与えるための集団があるんです。しかし貴方方は彼等より強
い。だから.....」
「だから?」
「私がやらねばならない。そう思うんです。」
ポケットに入っていた時計を見せると、二人は急に怖けづいた。
「まさかアンタ......」
「アワワ.....ワ..に、逃げよう....な?」

「....................変身!!」

その掛け声と共に時計を腰に移動させると、金属製のベルトが形成される。
令の身体を銀色の光が包み、光が消える。
その時、令は令では無くなっていた。いや、正確には姿が変わったと言ったほうが
良いかも知れない。
「Zйro!」
「Zйroだ!」
「Zйroのようですね。」
黒をベースにした銀のアクセントの入った身体。白いマフラー。一本の角の生えた
顔。
「貴方はこんな言葉を知っていますか?」
「何だ?言ってみろ。」
「五十歩百歩、ですよ.....。」


70 :1:2009/09/27(日) 18:27:11 ID:/bWjRl9f0
「ふっ...面白い!!」
「行くぞぉ!!」
「来なさい。いつでもお相手しますよ。」
ラヴィーとザムザは一斉に掛ってくるものの、その攻撃は全てZйroにかわされ
る。
「..弱いですね。」
「ンだとぉ!!」
高速で繰り出された蹴りも難なく避ける。
しかし油断していたのか、後ろから来た回し蹴りをもろに受けてしまった。
「ひゃひゃひゃひゃひゃ!こっちもいるヨ〜!!」
「くそっ....。これでは不利だ...。」
その時、頭の中に何かイメージが浮かんだ。
(見よう見まねでやってみるか。)
時計についているボタンを押すと、時計の短針がぐるぐると回り始める。
それが止まった時、また頭の中にイメージが浮かんだ。
とっさにジャンプし、右足を二人に向ける。
「ラヴィー!」
「何だ?」
「お前.....生贄になれ!!!」
ザムザがラヴィーをZйroに向かって蹴る。
「うわっ!」
するとZйroが12人に分身し、回転し始める。回転がとても速くなり、ラヴィー
に衝突する寸前に一人になり、ラヴィーに蹴りを食らわせる。
「何故...何故なんだ...ナ故ウラギった...ザムザァアァぁァあァーーーーーーー!
!!!!」
するとラヴィーの身体は砂となり、緑色の器官が露出する。
さらにそこから光が漏れ、爆発した。
爆発が納まり、変身が解ける。
「..終わったか。」
令は再び自転車にまたがると、家への道を走っていった。

第T話 End

71 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 18:27:30 ID:EIaXb6iYO
劇場版響鬼みたくご当地ライダーってのがあると面白いかな。

俺が住んでる地域なら味噌煮込みライダーだな。

72 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 18:33:39 ID:zZOiC6UDO
>>67
まず、擬音は不要だと思います。
次に、セリフによる状況説明が多すぎる気がしました。
ビジュアルを想像しながら読むならそちらの方が自然でテンポも良いですが、極論すれば「セリフだけで話進めてんじゃん」的な感じになりかねないので。
カギカッコを四も五も続けるより地の文で説明してもらいたい。
次に、主人公がメシ食ってるシーンのディテールは別に詳しくなくて良いと思います。
今のところさほど重要なシーンとも思えないし、重要でないシーンを詳しく書いても前述通りテンポを悪くするだけなので。
次に、まあこれだけメディアが発達し多種多様な創作物が乱発されている中、酷な話ではありますが
「はっ!夢か!」
でプロローグなのは少々陳腐な気がしました。
最後に。うどんを絡めてください。

73 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 18:45:40 ID:6IbU2Br10
>>61
汁かけ派と釜玉派の抗争は有りうるな。

>>62
漫画「天体戦士サンレッド」のヴァンプ将軍のレシピには、
醤油の他に卵一個もかけるよう書いてあった。
卵も汁と見なされてしまうのだろうか?

74 :1:2009/09/27(日) 18:54:53 ID:/bWjRl9f0
>>72
66の間違いでは?
>次に、セリフによる状況説明が多すぎる気がしました。
>ビジュアルを想像しながら読むならそちらの方が自然でテンポも良いですが、極論すれば「セリフだけで話進めてんじゃん」的な感じになりかねないので。
了解しました。
U話を書く際に参考にさせて頂きます。

75 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 19:19:50 ID:gZkJmpj70
>>70
言いたいことはイロイロあるがまず、
名前が読めないのは失敗だと思うぞw

76 :仮面ライダーデリシャス 第48話 『最後のお年玉』:2009/09/27(日) 19:34:16 ID:dBATxlW70
 その女性がのれんをくぐって来たのは、営業時間が始まる少し前のことだった。
「すみません、まだ準備中なんですよ」
 申し訳なさそうに断ろうとした研志に、女性はその上を行く申し訳ない顔つきで口を開いた。
「わかってます。でも、一つだけ聞きたくて……」
 なにか事情があると察して、研志は続きを促した。
「このお店、おそばはやってますか」
「そばですか……すみません。うちはうどんだけなんですよ。でもおいしいそば屋なら紹介しま……」
「いいんです!」
 電話帳を開きかけた研志を、女性が慌てて遮る。
「ご、ごめんなさい。でも私、おそばをやってないうどん屋さんを探してたんです」
「へぇ。珍しいですね。大晦日なら、普通おそばをやってる店を探しますけど」
 女性は困ったようにうつむいた。
「私の弟、そばアレルギーなんです。そば屋さんの前を通っただけで倒れてしまうくらいで」
 そういえば聞いたことがある、と研志は頷いた。そばアレルギーの人は店内でそばを打っているその粉でもアレルギーを起こす。ましてやそばを扱っている店で調理した食べ物など、間違っても口に出来ないという。
「でも、一度二人で年越しそばのまねごとをしてみたくて。おうどんだったら食べられますから、それで……」
 研志はにっこり笑った。
「わかりました。それじゃ、今日はお二人のために、最高の年越しうどんを作りますね」
「ありがとうございます!」
 女性が深々と頭を下げる。研志はテーブルの上においてあったチラシを取ると、ほかに弟のアレルギー源はないかたずねた。



77 :仮面ライダーデリシャス 第48話 『最後のお年玉』:2009/09/27(日) 19:35:35 ID:dBATxlW70

 食物アレルギーのある人は悲しい、と思う。
 食べたい物も食べられない。おいしい、と思ったもので命を落とすこともある。卵、小麦粉、大豆といった、加工食品に嫌でも混ざっている食材にアレルギーがあったら、手料理以外は食べられない。その手料理にしても、作れるメニューは限られる。
 そういう人こそ、美味しい物を食べたいと思っているだろう。
 昼の営業を終え、まかないの飯を食べながら、研志は姉弟のためのレシピを考えた。
片栗粉の衣をオリーブオイルでさっくりとあげた野菜と銀杏のかき揚げを、細くてこしのあるうどんにのせる。汁はもちろん、黒豚の脂がしみ出した最高の出汁。
 これなら、きっと二人を笑顔にできる。
 仕込みにかかろうとしたとき、携帯電話が鳴った。
「はい、柳葉亭です」
「研志君?本牧埠頭でディーラーが暴れてるの」
 サキの声だ。
「わかった。すぐ行く」
 彼は研ぎ上げた包丁を手に取ると、出前バイクに乗った。



78 :仮面ライダーデリシャス 第48話 『最後のお年玉』:2009/09/27(日) 19:36:54 ID:dBATxlW70

 冬の本牧埠頭は、内陸の海風が吹き抜けてひときわ寒く感じられる。だが今日は、その寒さに混じって時折熱風が吹き付けていた。
「燃えろ、燃えろ、燃えてしまえ!!」
 高笑いを交えながらそう叫ぶ、奇怪な影。間違いなくミシュランの手先だ。
「やめろ!今すぐやめさせろ!!」
 研志は転がるように出前バイクから飛び降りると、相手に向かって叫んだ。
「やめる?なんのご冗談を」
 その怪人、バックウィートディーラーは笑いまじりでそう答えた。
「お前が爆破しているその倉庫には、輸出用の食料が詰まってるはずだ!食べ物を粗末にするなんて!」
「その通り。この倉庫には、輸出用の蕎麦粉が詰まっています」
 バックウィートディーラーが指を鳴らすと、今一度高らかな爆発音が響いた。
「蕎麦はその育てやすさで、多くの人々を飢餓から救って来た食物。それがなくなれば、飢餓に苦しむ国はわれわれミシュランの売る食料を買わざるを得なくなる。そうなれば、我々の思うがままです」
「貧乏な人が飢え死にしたらどうするんだ!」
「経済力のない人間は死ねばいい。弱肉強食、これがミシュランの掟です!」
「絶対に、させない!」
 研志は柳刃包丁をぬくと、腰のウィロウシャープナーに通した。
「変身!」
 紺色のスーツに前垂れが揺れる。すし職人を思わせるその姿は、燃え上がる倉庫の赤にくっきりと生えた。

[[バトルの演出は監督にお任せします]]

79 :仮面ライダーデリシャス 第48話 『最後のお年玉』:2009/09/27(日) 19:38:00 ID:dBATxlW70

 柳刃包丁がコンクリートに落ちて軽やかな音を立てた。
「勝った……」
 つぶやきとともに仮面ライダーウィロウのシルエットが膝から崩れ落ち、その姿が青年料理人のものに戻る。
 今や倉庫の火は消え、わずかな煙が心もとなく立ち上るだけだ。代わりに夕暮れの空が、炎と同じ色に染まっていた。
 夕暮れが美しいと明日は雨になる。元旦から雨か、客の入りも少なそうだな。
 研志はそう考えながら、路上に倒れ込んだ。
 目の前の舗装にはところどころオレンジ色の線が引かれている。輸送用のトラックが止まるときの目印だ。
 ここから輸入された食料が全国に届けられ、輸出された食料は世界中の人の腹を満たす。
「いいとこだな、ここは。夢がある」
 研志は誰にともなくそうつぶやいた。
 ゆっくりと沈んでいく夕日に、ふと思い出して携帯を取り出す。
 数回のコール音のあと、無愛想な男の声が答えた。
「出羽だ」
「あのさ。俺だよ」
「オレオレ詐欺か」
「違う、研志だ」
「馬鹿やろう、そんなのわかってる」
 不機嫌な凌の声。相変わらず人付き合いの悪い奴だ。研志は苦笑して続けた。
「お前、今日店は休みか」
「だったらなんだ」
「うちの店に、蕎麦アレルギーの人が食べにくるんだ。俺がうどん出すつもりだったんだけど、ちょっと、そば粉まみれになっちゃってさ」
「アレルギー起こされて訴訟になるのが怖いか?」
「そんなとこ……」
「肝の小さいやつだ」

80 :仮面ライダーデリシャス 第48話 『最後のお年玉』:2009/09/27(日) 19:38:56 ID:dBATxlW70
 凌の料理は型破りだが、他人への罵倒は結構型にはまっている。本当は悪意などないのだろう、強がっているだけのくせに。
「レシピは、厨房においてあるから」
「わかったわかった。お前の客をオレが奪っても恨むなよ」
「構わないさ」
 研志が一息ついている間に、電話は切れた。ツー、ツーという音に向かって、彼はささやいた。
「なんだったら、店ごとやるよ」
 お前には雇われ料理人より、一国一城の主が似合ってる。研志は親友の包丁さばきを思い浮かべた。
 今一度携帯電話を握りしめ、発信ボタンを押す。
「サキちゃん、渡したい物があるんだ」
 呼び出し音が途切れた瞬間、相手の声を待ちきれず、彼は口を開いた。
「え、なに?」
 少女の戸惑った答えが帰ってくる。
「ちょっと早いけど、お年玉」
「……研志君、いまどこにいるの?」
「本牧埠頭。倉庫の前」
「わかった、すぐ行くから!」
 切れた電話を、彼は力なくその場に置いた。
 目の前の柳刃包丁は、ようやくついた街灯の明かりを白く照り返している。

 お腹のすいた人に、満腹になってほしかった。
 料理を口にした人に、幸せになってほしかった。
 そんな気持ち、きっと料理人なら誰だって持っている。俺だけじゃない。凌だって、ロランだって。
 だから、きっと誰かが、この夢を現実にしてくれるだろう。
 すべての人が、デリシャス……おいしい、と笑顔を浮かべる世界を。

81 :仮面ライダーデリシャス 第48話 『最後のお年玉』:2009/09/27(日) 19:39:58 ID:dBATxlW70
次回予告
 正月のおせち料理が届かないという事件が多発。
 日本の食文化など世界には無用、と考えるロランが指揮を取り、配送トラックを襲撃していたのだ。

 ウィロウサーベルを手に、厨房の冷蔵庫に残された研志の遺作おせちを見つめるサキ。
「ねえ、研志君……キミは、これを誰に食べてほしかったの?」

 首都高速小田原パーキングエリアで対峙する凌とロラン。
「生魚を食べる文化など、滅んでしまえばいいんです」
「馬鹿野郎、うどんに生魚は乗せない!」
「しかし丼ものには乗せる」
「ましてや肉汁うどんは煮込むのが決め手だ!!テメェはどうしてそれがわからない!!」
 埒のあかない会話に、二人はそれぞれ自分の包丁を取り出す。
「変……身」
 正月休みの行楽客の目前でにらみ合う、二人の仮面ライダー、ブッチャーとキュイジーヌ。

 至高の料理人は現れるのか。そしておせち料理の行方は?
 PA食堂のうどんは元旦に何食売れるのか?

 仮面ライダーデリシャス・最終回
『至高の料理』
 君のほっぺを、ミソ煮込み。お楽しみに!

82 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 19:55:39 ID:8E54Ssvc0
何だコレwwwwガチだwwwwwwww
いやしかし、途中から普通に楽しませてもらった
ここまで行くと、スレタイ通りでもあるし面白いな

83 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 21:25:34 ID:waoqxz6N0
カレーうどんについて触れたレスが一つしかない件について

84 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 21:46:12 ID:L2Lqje9I0
肉塊のようなデブから流れる汗
それは肉汁

85 :仮面ライダーデリシャス:2009/09/27(日) 22:03:03 ID:dBATxlW70
1杯目:キチガイに刃物
2杯目:火のないところに料理はできぬ
3杯目:スローフードは私と(ヒロイン初登場回)
4杯目:肉汁可憐麺類達(初肉汁うどん回)
5杯目:お残しはゆるしまへんで(凌初登場回)
6杯目:デブとはちがうのだよ、デブとは!(ブッチャー初登場回)
7杯目:七味唐辛子の憂鬱
8杯目:シャア専用うどん(ウィロウ中辛フォーム登場回)
9杯目:無敵のフードプロセッサー(マシンプロセッサー初登場回)
10杯目:スピード・スリル・メタボリック
11杯目:香って洗ってビストロセシボン(ロラン初登場回)
12杯目:カレーなる味噌ピー(カレーうどん回 ブッチャー激辛フォーム登場)

>>83
こんな感じで1クール目終盤の登場になりますがいかがでしょうか

86 :仮面ライダーネメシス一杯目1:2009/09/27(日) 22:44:12 ID:zZOiC6UDO
 国が産まれた頃と寸分違わぬ風が流れていた。そこで何かを思い出したというわけではないが、少女は風を浴びて暫しその地に佇んでいた。

仮面ライダーネメシス 一杯目「怪奇うどん男」

 五年前、祖父は「頼む」の言葉と大量の勾玉を彼に残して他界した。
 五年前といえば自分はまだ単なる医大生だ。オペを終え、52時間ぶりの仮眠。卜部京也は微睡みつつ祖父を回想していた。
 平安時代より続く自分の血筋には時折、人並み外れた狂暴性を顕す者が生まれる。
 旧時の人々はそんな卜部家の者を「人鬼」と忌み嫌い、近世になってからも法の厄介になった者は少なくない。
 京也の父親もそうだった。二十年前、何の前触れもなく包丁を振り回した父親の奇怪な形相は頭にこびりついて離れない。そして、その際京也の額と心に刻まれた深い切り傷。
「ち…寝られやしない」
 傷が疼き、目が冴えた。普段は飲まないレンドルミンを入れ、強引に眠ろうとする。

 暗闇。きつい香の匂い。幾つかの炎に照らされ、その中に何十もの人影が揺らめく。
「皆さん!いよいよ大和を我らの元へ還す聖戦の開幕です!」
 甲高い男の声が暗闇に響く。炎の揺らぎは暗闇に何らかの像が建っている事を示した。しかしいまいちディテールは判然としない。
「マカリザラキシワンヤ!」
 マントラと響きは似るがやや異なる言。甲高い男の声に続き、周囲の何十人もその言を復唱し続けていた。

 ある地に一泊した後、少女は自宅のある東京へ帰ってきた。自宅といっても一人用の小さなマンション。家族はいない。そもそも彼女に家族の記憶はない。
 そろそろ講義が始まる。梳灘 斎は誰もいないマンションの一室に「行ってきます」の声をかけて鍵をかけて大学に駆けた。
 しかし、と思った。マンションを出るとすぐに駅が見えてくるが、その駅がごった返している。通勤ラッシュではない。皆が駅より出ようとしている。
 斎はその中から数少ない大学の友人を一人見つける。
「お、お早う涼ちゃん…何かあったの?」
「自爆テロ!」
 この日本で、それも庁舎などない至極標準的な街でなぜ?
 涼ちゃんに曰く、複数の犯人が線路から駅にかけて陣取り、連続して自爆しているのだという。

87 :名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 22:45:46 ID:gZkJmpj70
人並みはずれた凶暴性を表す家系の医者こええwww

88 :ネメシス一杯目2:2009/09/27(日) 22:46:39 ID:zZOiC6UDO
「イツキ!あんたも早く逃げな!」
 涼ちゃんに服を引かれながら、斎は妙に落ち着いた自分を自覚していた。
「開かれる」
 そう口走ったが、なぜそう口走ったのかは分からず、ただ斎は凉ちゃんと共に駅から距離をおいた。

 自爆テロによる負傷者が次々と運び込まれ、京也は対応に追われる。体に突き刺さったガラス片を傷が残らぬよう祈りながら取り除く。自分の様に傷を負う者を増やしたくない。そう考えて医者になったのだから。
 傷を拡げぬよう丹念にガラス片を除く。その中に幾つか奇妙な破片を見つけた。ガラスやコンクリートではない。青銅だ。

 結局、この日東京の七ヶ所で同時に自爆テロが発生。犯人も含め、死傷者はかなりの数にのぼった。しかし犯人グループも犯行声明も発表されず、都民は不安な一夜を過ごす事と相成った。
 漸く仮眠を許された京也だがそれに甘える事なく、テロの被害地点に関する資料を片端から集めていた。
 なぜつまらぬ線路や駅の土地から青銅が出土した。あの土地に遺跡でもあったろうか?
 京也にはもう一つ気になる事があった。祖父より託された勾玉の内の二つ。
「これだけはいつも持っておけ」
 と言われ、以来肌身離さず持っている「召鬼」「昂鬼」という記述が見える勾玉。それらが摘出した青銅片に反応するように輝いたのだ。
「目の錯覚なら良いんだがな…」
 京也はそう呟き、オペの合間を縫って爆発現場へバイクを飛ばした。
 到着した頃には、既に黒山の人だかり。野次馬根性に嫌気がさし、そんな自分の野次馬根性にも嫌気が差した。
「山下山男警部補!」
「フルネームで呼ぶな」
 ご機嫌斜めの若い刑事が陣頭指揮を取っている。あの山下山男という男もまた、青銅に着目しているようだ。
 この状態では実りある発見など望めないだろう。京也は再び愛車に跨がる。病院に帰ろう。そう思った矢先、野次馬の一人と目があった。
 蒼白い肌、ボブの髪は染めているのか天然なのか知らないが明るい赤。年の頃は十代後半だろうか。
 その少女に京也は見覚えがあった。祖父の文机に大切に保管されていた一枚の写真。終戦直後に撮ったものだというから、既に六十五年は前の代物。
 その写真に祖父と共に一人の女性が写っていた。祖母ではないらしいし、祖父は生前、その女性の素性を一切語らなかった。

89 :ネメシス一杯目3:2009/09/27(日) 22:49:38 ID:zZOiC6UDO
 眼前の少女は、その女性と酷似している。京也と目が合った少女の唇が動いた。声は聞こえなかったが、京也はその唇の動きを読み取った。
「タ・ケ・マ・サ・サ・ン」
 メットを投げ捨て、京也は彼女に詰め寄る。
「君は誰だ」
 居丈高な物言いになってしまった。
「武政は…俺の祖父の名だ。君は祖父の何を知っている!?」
 少女は困惑した風。
「分からない…私、武政さんなんて知らない。知らないはずなんです!」
 知らない記憶が存在する。脳や神経に関しては専門外だったため良く分からないが、少女の言葉が異常でありまた祖父と関係している事は理解できる。
 彼女の話を聞きたくなった。京也は職場で彼女と話そうと予備のメットを取り出すが、その耳に断末魔の悲鳴が刺さった。それも、複数。
 野次馬の数名が有り得ない方向に体をねじ曲げ、血を吐いている。目に見えぬ顎に貪り食われている者もいる。
「こ、これは何だ?」
 思わぬ事態に拳銃を取り出す山下山男刑事。だが標的の姿が見えぬため、対応できない。何も為せないまま、鑑識の人員も八つ裂きにされてゆく。敵の気配が徐々に自分へ近づくのを山下山男は感じていた。
 そしてその気配が突然遠退くのも感じた。気配はその姿を現した。
「見ツけた」
 人語が聞こえ、「それ」が爆発の中心点より飛び出した。
 蜘蛛に似ていた。体長は4〜5mだろうか。円形に牙が配列された口と背から生える二本の触手を除けば本当に蜘蛛に似ていた。
 蜘蛛は巨大な脚で野次馬達を薙ぎ払う。剛力と先端の爪が容易く彼らを切り裂く。
 振り下ろされた爪から間一髪で少女を救う京也。蜘蛛はどうやら彼女を狙っているらしい。
「乗れ。逃げるぞ」
 京也は背後に少女を乗せ、愛車を全速力で飛ばす。だが蜘蛛も体躯に似合わぬ素早さで二人を追う。
 蜘蛛は走りつつ口から糸を吐きつけてくる。それを京也はバックミラーで視認し、紙一重で避けてゆく。自分の反射神経の良さが意外だった。
 逃げながら、京也は懐の勾玉が強く熱を帯びている事に気付いた。この蜘蛛に反応しているのか、それとも背後の少女か。
「念珠…」
 少女がそう呟き、それに気をとられた隙にスリップ、飛びかかった蜘蛛の爪が小さな工場の壁を破る。


90 :ネメシス一杯目4:2009/09/27(日) 22:52:11 ID:zZOiC6UDO
 蜘蛛の爪には白い何かが絡み、パートのおばちゃん達が我先に逃げてゆく。

 ここは、うどん工場だ。

 「ち、まさかうどん工場で追い詰められるとは…」
 京也は少女を背後に庇いながらじりじり後退する。逃げ場が無い。その時、少女が京也の胸に手をあてた。
「『召鬼の念珠』を使ってください」
 召鬼。あの勾玉か。怪物に狙われ、祖父と関係があると思しき少女の言葉。従うより他無いやも知れぬ。言葉通り、『召鬼の念珠』を取り出す。
 その時、心で一匹の獣が吠えた。壊したい、殺したい。京也が全力で封印してきた、卜部家特有の殺戮衝動。
 愛車のバックミラーに、自分の両眼が紅く輝いているのを発見する。
 自分を内より呑み込もうとする殺戮衝動が全身を痙攣させる。その衝動の高ぶりが一つの基準を越えた時、京也の腰に骨盤状の器官が出現した。
 骨盤の中心には赤く輝く球体が埋め込まれており、その球体と手に持った『念珠』が紅い稲妻で繋がる。共鳴しているのだ。
 京也は衝動のまま、そしてDNAに組み込まれた見知らぬ記憶のままに呟く。

「変…身…」

 腰の球体から何らかのエネルギーが嵐となって京也の全身を包む。心の衝動が物理的な力へ変化し、京也の体を内から変える。
 体は黒一色、筋骨隆々に変容し、そこに白い金属片が集結して装甲を形成する。

 僅かな間の嵐が鎮まった後、そこには刺々しい白い外骨格で体の各所を覆った異形があった。
 昆虫のそれに似た赤い複眼は顔の中点で一つのV字を描き、そのつり目の上部、いわば眉の部位にまたもV字型に角が延びる。
 額からも天に向かって一本の角が伸び、その根元には赤い発光部「第三の目」が生まれている。
 体の各所を外骨格で覆い、肩、腕、腿の装甲からは鋭い刃が伸びる。
 これが自分の、卜部家に継承され続けた鬼の姿か。京也は戸惑いつつ、それでも沸き立つ殺戮衝動に抗えず、蜘蛛へ突進する。八本の脚がそれぞれ爪を突き刺そうとするが、手足の動きだけでそれらを弾く。
 蜘蛛の腹部に滑り込み、振り上げた拳の一撃で天井へ吹き飛ばす。何とか天井へ着地した蜘蛛は京也へ糸を吐きつける。
 首を締め上げられる京也。だが本能のままに左腕へ力を込める。同時に腕の尖鋭部が高速振動を開始、その腕を振るって糸を切る。


91 :ネメシス一杯目5:2009/09/27(日) 22:57:10 ID:zZOiC6UDO
 蜘蛛は残った糸を吸収し、背の触手を伸ばして京也の周囲を包囲、跳躍して八本の脚全てを同時に振り下ろす。
 危うい所で八本脚を押さえ込む京也。だが馬力ではこの蜘蛛に劣っているかも知れない。爪が徐々に京也の胸との距離を狭める。
 その時、成りゆきを見守っていた少女の声が聞こえた。
「『昂鬼』の念珠!」
 同時に左腰の発光部から、その勾玉が飛び出す。勾玉は再びベルト状の部位と共鳴。
 直後、京也の全身に力がみなぎる。外骨格の振動も高速化する。今の状態なら勝てる。そう京也は確信した。
 強大化した腕力で蜘蛛の爪をへし折り、腹を掴んで空中へ投げ飛ばす。直後に跳躍する。
 落下してくる蜘蛛と上昇する京也の高度が重なった。一気に京也は右足を伸ばす。
「ライダーキック!」
 聞き覚えの無い単語が衝動と共に深層心理より沸き上がり、脚力と足の装甲に生じる振動を蜘蛛へ突き立てる。
 唾液のような血のような吐瀉物を飛ばし、撥ね飛ばされる蜘蛛。腹を上へ向け、衝撃から立ち直れずもがいている。
 着地した京也は右の拳を強く握りしめ、間合いを詰めて蜘蛛へ向かう。再度跳躍、空中で一回転して蜘蛛の腹へ飛び込んでゆく。再び衝動のままに叫ぶ京也。
「ライダーパンチ!」
 腕力、全体重、装甲の高速振動が合致し、拳に強大な破壊力を産み出し、蜘蛛の体へクレーターを作る。
 僅かな返り血。八本の脚が弛緩したと思ったのは一瞬の事で、直後の蜘蛛は火柱を上げ爆散していた。

 完全に燃え尽きた蜘蛛は長い時間燃える事もなく、すぐに火柱は収まった。その残留物たる煙の中から、京也が京也の姿に戻り現れた。
 掌中の勾玉…『念珠』を眺め、少女に問う。
「俺は卜部京也…君は…?」
「梳灘…斎です」
 覚えのない記憶の発露に混乱しながら、その少女・斎は東京の風がかの地で感じたものと少し違う、と呑気に考えていた。

次回予告
「著者が書くつもりになれば書く!二杯目『うどん3号、その名は鴨南蛮!』書くつもりにならなければ書かない!」

92 :1:2009/09/28(月) 05:27:40 ID:0sOQAOwJ0
仮面ライダーZйrо 次回は?!

あいつはどこに行ったのか、彼らは一体何なのか。
戦いは、まだ始まったばかりである。

第U話 序

93 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 08:33:15 ID:4ZpQtQ7AO
正直言うと>>1が一番つまらん
続編とかいらん
デリシャススレにしろ
もう>>1は書き込むな

94 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 09:23:55 ID:+9DiCDbYO
仮面ライダーウッカリ
ウッカリライダーと呼ばれ よくベルトを忘れてくる

95 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 09:39:21 ID:qDOmdh+FO
恥ずかしいスレだな

96 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 10:22:32 ID:4ZpQtQ7AO
仮面ライダーMU

第一話「変身させてくれ」

マコト「おい!モモ!早く変身させろって!やばい!死んじゃうよ!」
モモ「やだ!だって今日マコト朝ご飯残したじゃん」
マコト「今そういうこと言ってる場合じゃねぇだろ!死ぬぞ!いつまで擬人化してんだよ!早くドライバー化してベルトに付けって!」
モモ「ちゃんと謝らなきゃ無理」
マコト「わかった!ごめんなさい!もう二度とモモの作ったご飯残しません!」
モモ「仕方ないな…」
ウィーン…ガシャン
マコト「変身!!変身さえすればこっちのもんだぜ!」
モモ「なんか言った?」
マコト「いや、何も。一気に決めるぜ!!」

97 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 10:41:28 ID:4ZpQtQ7AO
>>96
俺の名前は上条マコト
三流大学に通っている四流大学生だ
どこからくるのか、その目的も正体もわからい怪人が時々街に現れ、破壊行為を繰り返していた
そんなある日、何年も行方不明の親父から小包が届いた
中身は小型の機械とそれを装着するだろうベルト
そして手紙が一枚
それには「このベルトを着けて仮面ライダーとして戦え。武運を祈る。P.Sドライバーの名前はモモ、少しわがままな所があるが上手くやってくれ」と書いてあった
それがあいつ、モモ
普段は擬人化している
見た目はそりゃあ可愛いんだけど、とにかくわがまま
少し機嫌を損ねるとさっきみたいに全然変身させてくれない
モモ「誰としゃべってんのよ!マコト!浮気してんじゃないでしょうね!」
マコト「誰ともしゃべってねぇよってなんだよ浮気って!だいたい俺がどこで何をしようとお前に関係ないだろ?」
モモ「あっそ!もう知らない。じゃあアタシ出かけてくる。知らないからね!アタシ一人で街歩くといっぱい声かけられるんだから」
マコト「はいはい。怪人出てくるまでには戻ってこいよ」
(バタン!)
怪人についてネットじゃ色々言われてるけど、いつもこんな感じで一向に調査が進まない

98 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 10:44:05 ID:4ZpQtQ7AO
飽きた
肉汁うどんに話を戻そうぜ

99 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 16:14:14 ID:z/iD/w3ZO
敵…かつて地球と環境の近い星に住んでいた人間とよく似た種族。
高度な文明で星を支配していたが、未曾有の大災害により他の生物もろとも絶滅しかける。
このままでは星の全ての生物が滅びることを悟った王は、科学者にある計画を命じる。
それは巨大な宇宙船を造らせ、出来る限りの人間(正確には人間では無いが)を他の星へ移住させる事、
そして船に乗る人間は他の生物と合成してキメラに改造する事だった
(キメラにする目的はより多くの生物の遺伝子を残すため、及び移住先の星の住人を制圧するのに都合がよいと考えたから)。
そうして王と数十人のキメラ達は宇宙船の中で人工冬眠の状態となり、
新たな自分達の星を探すべく永い旅に出発した。

100 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 16:41:34 ID:z/iD/w3ZO
>>99の続き

ベルト…「力」を増幅させるフォームと「速さ」を増幅させるフォームがある。
もともとは敵が罪人を罰する為に作った道具。
力のフォームは重労働に従事させる為、速さのフォームはコロシアムで闘士として
モンスターと戦わせる為に作られた。
(ちなみにこの星における罪とは自由や博愛を主張したり実践する事である)

宇宙船は永い時間を経て地球にたどり着く。
キメラ達は地球侵略を開始するが、ある一人のキメラは地球の多種多様な生物の存在に心を打たれ
(敵の星は地球に似た環境とはいえ、生物の種類は圧倒的に少なかった)、
地球を守る事を決意し、主人公にベルトを託す。

101 :ネメシスの奴:2009/09/28(月) 20:59:36 ID:ZCHeLMDZO
>>98
すみません、仮面ライダーネメシスなんて書いて調子乗ってました。
では仕切り直してうどんスレに戻すって事で。
私関西なのでキツネ好きです。

102 :名無しより愛をこめて:2009/09/28(月) 21:42:31 ID:4ZpQtQ7AO
>>101
飽きたってのは>>96-97書くのに飽きたってことだから仮面ライダーネクサス続けてくれ

103 :ネメシスの奴:2009/09/28(月) 23:04:50 ID:ZCHeLMDZO
>>102
ありがとうございます。書きたくなればまた書きます。
しかしやっぱりこのスレはうどんが主体なのでそれを忘れないようにしたい。
でキツネに七味を必ず入れる人挙手。
私は別に。

104 :仮面ライダーデリシャス 一杯目『キチガイに刃物』:2009/09/28(月) 23:43:47 ID:CVMzEFNM0
うどん投下しまーす!

 ほどよくゆであがった平打ちの麺の上に、丁寧に骨切りをほどこしたハモを載せる。
 鍋で沸き立った淡い色の出汁をそそぐと、白身魚の切り身はふんわりと菊のように花開いた。中央によく叩いた梅肉をのせ、細く刻んだ青じそを添える。
「よし、完成だ」
 ほのかに湯気を立てるどんぶりを、研志は満足げに見つめた。
 銀座でも有数の名店、ミシュラン会館に調理師として採用されて半年。希望とは違う麺類担当の部署に配属されたとはいえ、包丁を持つこと自体が楽しい毎日だった。
「お、何つくってんねん」
 先輩調理師が肩越しに覗き込む。
「はもうどん梅風味です。出汁は関西風にしてみました」
「ほぉ、うまそやないか。賄いにしちゃ上等や」
 先輩は手近な丼を取り上げると、出汁を一口すすった。
「ま、合格でええやろ。けどな、お前……自分の役目はちゃんとやったれや」
「え?」
「肉汁うどんの鍋!」
「あああ!!」
 慌てて火の元に駆け寄った研志を、先輩は苦笑しつつ見守る。研志があけた大鍋の中では、葱の葉と黒豚のバラ肉がふつふつと煮立っていた。
「今更心配せんでもええねん。おれがちゃんとかき回しといてやったわ」
「あ、ありがとうございます」
「ほな、これは持ってくで」
 先輩は大盆をかるがると奥に運んでいく。研志はそれを見送りながら、額の汗を拭いた。



105 :仮面ライダーデリシャス 一杯目『キチガイに刃物』:2009/09/28(月) 23:44:45 ID:CVMzEFNM0
 客のいないホールのテーブルを囲み、料理人達がうどんをかっこむ。
 何も言わない。ただ麺をすする音だけがホールの高い天井に響く。
 罵倒の言葉がでないのは賞賛の裏返しだった。いったん包丁を握ればライバルである料理人同士、そう簡単に褒め言葉は口にしない。だが欠点があれば容赦なくあげつらう。
 悪意があるのではなく、そうしなければ客に最高の料理を供することができないからだ。
 出汁を最後まですすった板長が、音を立てて丼をテーブルにおいた。
「柳葉!」
「はいッ!」
 叱責の言葉を覚悟して、研志が身を縮める。
「このはもうどんな。二つつくって、社長室に持っていけ」
「……っええ!?」
 我ながら間抜けな声になってしまったのは、社長の好物が肉汁うどんだということは知っていたからだった。自分の料理が評価されたことに対する喜びが、一息おくれてやってくる。
 板長は続けた。
「今日の客は外人でな。日本料理っぽいうどんのほうが喜ぶだろう」
「あ、は、はい!わかりました!」
 研志は答え、早足に厨房に戻った。



106 :仮面ライダーデリシャス 一杯目『キチガイに刃物』:2009/09/28(月) 23:45:42 ID:CVMzEFNM0

 まだ人の少ない休み時間のシンクで、大切な柳刃包丁を今一度研ぎ直す。
 ハモをうまく仕上げるためには、包丁の切れ味は重要だ。きちんと骨切りされていないハモの肉は小骨だらけでとても食べられたものではない。
 二切れのハモを丁寧に処理すると、研志はもう一度出汁の味を確かめて注いだ。今度は丼ではなく、朱塗りの碗だ。あたたかな色の器に、白いうどんとはもの肉、そして淡い色の出汁はよく映えた。
 湯気の立つ碗を金蒔絵の盆にのせ、最上階への専用エレベーターに乗る。
 研志が御手洗社長の顔を見たのは、入社式のときだけだった。握手とともに社章のはいったエプロンを渡され、これから人に料理を作るのだと気持ちを新たにした記憶がある。いったん入社したら、同じ建物の二階大食堂と最上階の社長室の間に行き来する機会はそうそうない。
 ミシュラン会館の社長は味はすべて料理長任せだからなおさらだった。
 味はともかく大食いには自信があるらしい。なんでもわんこそばを567杯食べた日本記録を持っているのだとか……。
 そんな噂が思い浮かんだ時、エレベーターが止まった。
 正面に見える両開きの扉はわずかに隙間があいている。近づいていくと、そこから漏れる声が聞こえて来た。
 かすかに聞き覚えがある男の声が、御手洗社長だろう。
「これで小麦の先物価格は高騰するというわけか。結構!」
「ただ、国連では一部の国から買い占めに対する非難がではじめていますが」
 若い女の声。これが客人だろうか。
「構わん。食料を買う財力のない奴らは飢えて死ねばいいさ。なに、絶滅しない程度に援助はくれてやる」
「そうすれば、我々に対する世間の評価も高まる。そういうお考えですね」
「越後屋、お前も悪よのう」
 二人の笑い声が絡み合って廊下に流れる。
 その会話に、研志は目の前が真っ白になった。


107 :仮面ライダーデリシャス 一杯目『キチガイに刃物』:2009/09/28(月) 23:46:39 ID:CVMzEFNM0
 自分が料理人になったのは、誰にでもおいしい料理を食べてもらうためだ。それなのに、この社長は人を飢え死にさせようとしている。
 そんなこと、料理人なら絶対に考えないはずだ。
 愕然として壁にもたれ掛かった彼の耳に、会話の続きが届いた。
「ところで総帥、『天の包丁』はどうなっていますか」
「安心しろ、三本ともすべて金庫に保管してある。しかるべき料理人が手にする時までな」
 低い笑い声に乾杯の高らかな音が混じる。
「食を制する者は世界を制す」
 そういったのはどちらの声だったか、もはや研志にはわからなかった。

 ただ一つ、感じたことがある。
 包丁は料理人の友であり命。もしも包丁が悪のために使われようとするなら、料理人はそれを止める義務がある。
 包丁は人を殺さない。人が人を殺すのだ。
 研志は蒔絵の盆をそこにおくと、エレベーターに飛び込んだ。
 選んだ行き先は、金庫のある地下三階。
 降下をはじめたエレベーターの浮遊感が、彼のめまいに拍車をかけた。


108 :仮面ライダーデリシャス:2009/09/28(月) 23:48:34 ID:CVMzEFNM0
以上でっす

あと個人的には1さんにも投下を続けてもらいたいです。
書き慣れていないのは感じますが、こういうのは数をこなして覚えるものでもありますし
文字通りうどんを食っちゃう話をかけるようになったらすばらしいじゃないですか!

109 :ネメシスの奴:2009/09/28(月) 23:55:00 ID:ZCHeLMDZO
上手いなあデリシャス。
自分自身はそこまで飯一つにこだわりがあるわけでは無いのでここまで書き込めるのはちょいと羨ましいです。

110 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 02:14:31 ID:JkDJkzeS0
なんかつまらん板になってきたな
>>2が悪い
お前がいなかったらこの板は別の可能性があったのに
どうしてうどんなんだ 糞野郎

111 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 02:28:19 ID:JkDJkzeS0
>>38のデッドなんて発想としてはすばらしいじゃないか
もっともっと自由にオリジナルのライダーを語ろうぜ
うどん 抜きで

112 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 06:14:14 ID:Qad2tKp70
自分の作ったライダーが面白いと思ったら自由に書けばいい
うどんの縛りは、本家ライダーが玩具に縛られてるようなもの
縛りも作品の一部として使いこなせるようになれば一人前だ

113 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 10:53:01 ID:jQOZsN9HO
主人公の好物をうどんにしたり、時々うどん食うシーンを挟んだり、いきつけの喫茶店をうどん屋にすればいいだけだろ
その程度の縛りで書けない奴が面白いもの書けるのかね?

114 :1:2009/09/29(火) 17:55:20 ID:r5H2zgRG0
>>110>>113の要望に答えて、「第U話 序 」掲載決定!!!
現在執筆中........

115 :1:2009/09/29(火) 18:47:53 ID:RG5G3NIK0
仮面ライダーZйrо 第U話 序(act1)

バスガイド「はーい、みなさま、これから山道に入りますが、あわてずにしっかり
つかまってくださいね。」
江里「つかまるって、となりの人にですか?」
  車内一同、大爆笑だった。
  この貸切バスは、ニューハーフクラブのギャルと近くにある女子大生とのいわゆる合コンとして
企画されたものであった。夏休みに店を休ませて従業員どうしで旅行をしようという話が持ち上がったが、
ずっとお客さんもいないのでは寂しいだろうからと、
たまには本物の女の子から勉強することもやってみたらというわけで、女子大学内に募集をかけると20人ぐらいの従業員に対して300名以上の応募があった。
そこで、従業員に投票させて選ばれた女子大生たちが晴れてこのバス・ツァーに参加し、リゾート地に向かう途中であった。
  1台のバスでは、1人ずつ従業員と女子大生とがとなりどうしになるようにクジが引かれた。なお、主催者の店長も40歳前後の女性である。
  摩紗「いやん。」
淑子「うふふふ。」
店長「どうしたのですか。あなたたちは。」
摩紗「だって、さっきからこの子、ここばっかりさわるの。」  
髪の毛を耳もとにピンク色のヘアゴムで結んで腰以上のところまで長く届かせている従業員の雛野摩紗(ひなの・まさや)は、性器を外していない、
いわゆる「ありあり」の従業員であった。そのために、となりにすわった片浜淑子(かたはま・よしこ)という女子大生によってワンピースを着ていた
性器のところによく手を伸ばされて服ごとつかまれていたのであった。淑子はおかっぱに白いヘアバンドをしていた。
  店長「まあ、この子たちもいちおう従業員だけど、あなたがたも少しお手やわらかにね。特に、摩紗ちゃんはまだ
今年の春に高校を卒業して入ってきたばかりだから、
気が弱くてほんとうの女の子よりも女らしいのよ。」
淑子「えっ?卒業したばかりって、もしかして私より年下なのかしら。それにしても、じゃあ、
こんな長い髪の毛も高校にいた時から伸ばしてたんですか?」
 

116 :1:2009/09/29(火) 18:51:41 ID:RG5G3NIK0
第U話 序(act2)

淑子はしきりに摩紗のお尻まで届いているツインテールの長いおさげ髪の片側をつまんだり、また摩紗の身体に自分を寄せて迫るのであった。
窓側に座っている摩紗に迫る淑子は摩紗の腕をじかにつかんだりしたり、さらには胸までもじかに服ごと手づかみにしていたのだった。
 
摩紗「や、やだあ。」
淑子「あら、おっぱいさわられても感じるの?男の子なのに。」
摩紗「ここは、いちおう女に見えるようにふくらませている手術もしたんです。」
淑子「まあ、でも、もう成果が出ているというわけね。」
摩紗「どうして、そんなにさわるの?」
淑子「わたしね、かよわい美形の男の子が好みなのよ。」
摩紗「あの…。」
淑子「わたしのことストーカーだと思ってもいいわよ。」
 
摩紗は、多少アイドルのような美貌もある淑子のことを嫌いはしなかったが、少々挑発かげんになってきたので
だんだんおびえていた。くじ引きで決められて最初はかわいい人がとなりに来たと思った摩紗も、
淑子の本性には戸惑いを感じはじめていたが、ここはだまって好きなようにさせるしかないと思っていた。


117 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 19:10:51 ID:x2ZXIQtK0

   続きは?

118 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 19:16:20 ID:5+9QCmjLO
>>114
お前のうどんはどうした

119 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 19:20:13 ID:Xx1mR3tzO
>>115
やめてあげなさいw

120 :1:2009/09/29(火) 19:36:45 ID:r5H2zgRG0
>>115,>>116
こらw
偽物が1を名乗らないで下さいな

121 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 20:08:54 ID:x2ZXIQtK0
ニューハーフのほうが面白いぞ。

122 :1:2009/09/29(火) 20:12:15 ID:r5H2zgRG0
第U話 序

あれ以来、ザムザとか言うのには一切会っていない。手掛かりと言えば、孤之沢刑事
に頂いた7枚の写真のみ。
しかし、この写真は誰が撮ったのだろう?


孤之沢刑事に会食に誘われた。たまには外食もいいだろう。場所は隣町にある「うど
ん・そばの阿功羅(あくら)」。刑事の行きつけの店らしいが、なんとも風変わりな名
前である。時間は午前10時。

で、その午前10時......
「いらっしゃい。」
出迎えたのはほっそりとした50代程度の男性だった。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「注文は?」
「きつねうどん一つ。桐島サンはどうします?」
「同じものを。」
「へい、きつねうどん二丁ですね。」

「何か用が有って呼んだのでしょう?」
「ええ。つい最近、小さな爆発があったでしょう。近くにいた貴方が、何か知ってい
る事が有るんじゃないかって思って。」
「その話なら、私も貴方に言わねばならない事が有ります。」
「?何?聞かせてちょうだいよ。」
「突如日本全土で発生・目撃された謎の生物、そしてソレが引き起こしたと思われる
殺人事件......私はそれ等に対抗出来うる手段を手に入れました。」

123 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 20:16:03 ID:jQOZsN9HO
残念だが、ニューハーフの方が面白い

124 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 20:19:35 ID:x2ZXIQtK0
やはりニューハーフのほうが読み応えがある

125 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 20:28:28 ID:Scfeih1WO
ニューハーフの方はきちんとした文章で一応小説になってるし続き読みたくなる
が、>122は便所の落書きで見苦しい

126 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 21:15:26 ID:R5GSXPoI0
とりあえずうどんでも食べて落ち着こうか

127 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 22:05:34 ID:Bd4p5zIp0
ナイトライダーみたいにバイクがしゃべる相棒のライダーがいい。
LEDライトで表情も出る。
最近はライダーと言ってもバイクはおざなりになっているのが寂しいのでその反動。
2人目以降ライダーのバイクもしゃべるし、それぞれ性格がある。

128 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 23:02:01 ID:Dgg5/wa8O
で、そのバイクとライダーが協力して、うどんの出前持ちもやるんですね

129 :名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 23:26:58 ID:jQOZsN9HO
>>129
いっそのことバイクを装着変身するライダーでいいな
3号ライダーはうどん屋のオカモチバイクで超だせぇの

130 :仮面ライダーネメシス二杯目1:2009/09/29(火) 23:43:46 ID:Xx1mR3tzO
 幾つかの炎が揺らぐ暗闇。香の匂いがきつい。その中で、只でさえ甲高い男の声が更に甲高くなって響いた。
「何!地蜘蛛が死んだと?」
 声の主が歯軋りしているのが聞こえる。強敵の復活を恐れているのだ。別にうどんを食べられず空腹なわけではない。
「まさか…卜部武政の遺産…」

二杯目「うどん三号!その名は鴨南蛮!」

 何故です、と警視庁庁舎で山下山男刑事が怒る。自爆テロの現場から蜘蛛モンスターは確かに出現し、野次馬と鑑識班の数名が奴の犠牲となった。
 にも関わらず、上層部はその報告書を無視した。テレビにも新聞にも自爆テロの件ばかりが報道され、モンスター自体に関する報道は皆無。明らかな情報統制だ。
 山下山男が抱く憤りと同種のものを卜部京也も感じていた。あれほど巨大な蜘蛛が数人を引き裂き、うどん工場に穴を空けたのに。
 巨大蜘蛛を倒した後、京也は自分に変身を示唆した少女・梳灘 斎に色々と聞いてみた。聞いてみたが。
「祖父の名をどこで知った?」
「分かりません」
「あの『念珠』とは何だ?」
「分かりません」
 あらゆる質問にこれである。こうなると彼女の知識は記憶ではなく、体に染み付いた本能のようなものだと考える他無いらしい。しかし、どういう経緯でそんな本能が染み付く事になったのか。
 京也は一つ息を吐き、注文していた肉汁うどんを啜る。基本的に食い物へのこだわりが無い京也だが、肉汁うどんに関しては例外だ。しかし斎の箸が進んでいない。
「いや…すまないな。君自身訳の分からない状況で尋問のようなマネを…」
 斎は首を横に振る。
「…鴨南蛮が良いです」
 意外にワガママだった。
 とりあえず斎から聞き出せたのは、あの巨大蜘蛛が「妖魔」の類いで、自分が「念珠」を使って「変身」できる事だけ。「妖魔」が何なのかも、なぜ武政の名を知っているのかも斎は分かっていないらしい。

 暗闇。男達は焦っていた。自分たちの信念を現実とするため魔界の扉を開き妖魔を召喚したというのに、その妖魔が死んでは意味が無い。「仮面ライダー」の復活を恐れる声が暗闇のあちこちから聞こえる。
「もしも本当に仮面ライダーだとすれば、妖魔を狩りに現れる…」


131 :仮面ライダーネメシス二杯目2:2009/09/29(火) 23:46:07 ID:Xx1mR3tzO
 暗闇から姿を現した、人と蝙蝠の合の子のような異形。奴は大きく割れた口を歪め、鋭い牙を輝かせる。
「私が仮面ライダーを誘き寄せ、妖魔に殺させましょう」

 日も落ちた頃、京也は自爆テロの、そして巨大蜘蛛出現の現場を再訪していた。
 そこは既に警察ではない何らかの政府機関によって厳重に封鎖されており、京也は遠巻きに見る他無かったが、もう一人、自分同様現場を遠巻きに見る者がいた。
 確か、蜘蛛が現れる直前まで現場を検証していた刑事。
「青銅…ですか?」
 話し掛けてみる。どうやら図星。山下山男刑事もまた、現場から飛散した青銅に着目していた。
「そう…ここに遺跡の類いがあったという記述は何処にもない。だが青銅が飛散し、モンスターも…君は見たのか?あのモンスターを」
 監視の目があるため二人は場所をうどん屋に移す。肉汁うどんがメニューに無く機嫌が悪い京也の前で、山下山男はカレーうどん大盛を平らげている。これを食わないと眠れないのだという。
「本来は警察の仕事なんだろうが、あのモンスターを追う事は上が許可しない。理由が分からないんだよな…」
 例の蜘蛛は自分が葬った。それを公言するのが憚られたので、京也は山下山男に患者の体から摘出した青銅片の写真を数枚渡し、店のアンケート用紙に「肉汁うどん希望」と明記して帰路についた。

 病院に向かう僅かな間に京也は色々考えていた。妖魔は他にもいるのではないか。自爆テロは何者かが妖魔の封印を解くための手段で、その封印に青銅が使われていたのではないか。
 そして、自分を鬼に変えた『念珠』とは何なのか。なぜ祖父はこれを自分に託したのか。

 病院の待合室は、TVの前に人だかりが出来ていた。東京上空に、未確認の生物が出現したというニュースだ。現場中継からは、蝙蝠と人間の合の子のような生物が先程とは別の自爆テロ現場へ向かって飛んでゆくのが映された。
 警視庁は機動隊を総動員、航空自衛隊にも出動要請を出したらしい。
 どういう事だ、と京也は思った。昨日の巨大蜘蛛は一切報道されないというのにこの蝙蝠モンスターは大々的に報じられている。
「妖魔…なのか?」
 疑念を抱きながらも京也は脱いだばかりのメットを被り直した。


132 :仮面ライダーネメシス二杯目3:2009/09/29(火) 23:48:39 ID:Xx1mR3tzO
 現地。人間蝙蝠は体から発生する超音波で機動隊の接近を防ぎ、その間に地面へ法陣を描く。人間にそれなりに似ている口から奇怪な呪文がつむがれ、暫しの後、地を割り人間蝙蝠以上の異形が現れた。
 蠍(サソリ)に似ていた。短い脚が左右に十本、シャコに似る胴体、長細いハサミ、鰭が形成された尾。水中を泳ぐように空を往く。
 超音波の発生を止めた人間蝙蝠の代わりに、大蠍がパトカーを薙ぎ倒す。その下に動くものが存在しない事を確認した後、大蠍は人間蝙蝠の描いた法陣に鎮座する。
「さあ邪魔者は消えた。羽蠍、魔界よりお前の仲間を呼べ!!」
 羽蠍、と呼ばれた蠍は現世と魔界を繋いでいる法陣の中心にハサミを突き刺し、その亀裂から自分の同族を招こうとする。
 だがその動きが止まった。飛び出す目は東の方を凝視する。法陣からハサミを引き抜く。亀裂は消え、仲間を呼べなくなった。
 驚く蝙蝠。だが蠍は尾の一振りで蝙蝠を撥ね飛ばし、一直線に東へ飛翔する。
「あいつら…仲間じゃないのか?」
 様子を伺っていた京也も愛車を飛ばし、陰から蠍を追う。この方角に何がある?

 バイトを終え、斎は家路を急いでいた。別に急いで帰っても誰かが待っているわけではないが。
 自分のあの知識は何だろう。妖魔、念珠、そして卜部武政の名。何処で学んだわけでもあるまいに。自分は何者か。そんな疑問はベタな哲学でなく、真に斎を悩ませた。
 だがその苦悩は直ぐに危機感に掻き消される。斎の上空より迫り来る、シャコのような胴体に飛び出した目、顎の下から伸びる二本のハサミ。
「ハネサソリ!」
 その化物の名を呼び、襲いくるハサミを辛うじて回避する。回避した後で自分がその化物の名を知っている事に気付いた。
 反射的に壁を背にしてしまったため、斎には逃げ場が無くなった。動けない斎。迫る鋏。その鋏をバイクのホイールが止めた。
 小さな砂塵を巻き上げ、急停車するオフロード型のマシン。
「無事か!」
 京也だ!懐に手をやる彼の目が赤く輝く。例の姿に変身するつもりだ。だが、と思った。
 鼓動が高まり、身が震え、心に鬼の声が響く。

壊せ、引き裂け、殺せ。
 自分自身が危険だ。取り出した念珠を懐に戻し、腹に力を込めてその衝動を抑え込む。蠍の突撃をかわし、斎に予備のメットを投げ渡す。
「…逃げるぞ!」


133 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 00:14:12 ID:p0b7yoiKO
ネメシスさんキター!
好きなんだけどいい加減うどんネタは無くてもいいんじゃないでしょうか?
うどんが無くても十分面白いんですから。

134 :仮面ライダーネメシス二杯目4:2009/09/30(水) 00:14:50 ID:w7+yxFFuO
 またも背後に斎を乗せ、愛車を飛ばす。蠍の入り込めない狭い路地を疾走し、何とか振り切る。

「変身すれば倒せたのかも知れんが…」
 蠍から完全に逃げきり、二人は真夜中の公園で息を整えていた。
「すみません…卜部さんを巻き込んじゃったみたいで」
「妖魔が現れて俺は念珠を持っている…どの道巻き込まれていたんだ。気にしないでくれ」
 斎から渡されたカップうどんを啜り、一つ息を吐く。
「変身するのが怖かった。念珠が疼く。俺の中の鬼が全てを八つ裂きにしろと命じる」
 あの状況で変身すれば京也は衝動に抗えず、斎を巻き添えにしていた。
 だが、あの蠍と蝙蝠を無視できない。斎は止める京也を無視し、自らの「見知らぬ知識」に従い、妖魔の気配を探し始める。自分に家族はおらず、親しい者も少ない。だからこそ、その親しい者を傷つける可能性があるあの蠍を放っておけない。
 斎を追う京也。その際、蠍に壊された街の瓦礫が見え、蠍に襲われた警官の遺体が運び出されるのが見えた。
「俺が変身していれば…こうはならなかったか」

 午前三時。夜明け前に妖魔の仲間を再び呼び出すため、人間蝙蝠は漸く蠍を捕捉。再度法陣で囲う。
「さて、お前の仲間を呼び出すには『血』が欲しいところだが…おやおや」
 蝙蝠と蠍のいる倉庫。そこへ足を踏み入れた者がいた。妖魔の気配を追ってきた斎だ。
「…妖魔を呼んで、何をする気なんですか」
 気丈にも斎は自分の方から蝙蝠に問う。蝙蝠はそんな彼女を嘲笑う。
「我々の志を阻む仮面ライダーを倒すためさ。ちょうど良い。召喚の儀には君の血を使おう」
 迫る蝙蝠の牙。そこへ爆音が響き、倉庫内のガラクタを撥ね飛ばして一台のバイクが駆けつける。
「卜部さん!」
「戦える力が無いのに無茶をするな!」
 斎をそう一喝し、直後に京也は戦える力があるのにそれを行使しなかった自分を嫌悪した。
「命を救える手段があるなら、それに賭ける…医者の基本なのにな」
 メットを地に叩きつけ、蝙蝠を睨む。
「斎ちゃん、君は君の持つ『覚えのない知識』で無意識の内に妖魔の名を知った」
 そして蝙蝠。斎がいた事で奴の計画が狂った。どうやら妖魔は斎に接触すれば反射的に彼女を最優先に抹殺しようとするらしい。だから蠍は暴走した。


135 :仮面ライダーネメシス二杯目5:2009/09/30(水) 00:21:09 ID:w7+yxFFuO
「そうだ。妖魔は一匹が法陣内に固まっていれば同族を召喚できる。復活している可能性がある仮面ライダーを呼び寄せ、同族を大量に呼び出して倒す手筈だった。だが同族召喚の儀を始める前にこの蠍は単独で暴れおった…」
 怒る蝙蝠を無視し、蠍は最優先抹殺対象たる斎に今にも飛びかからんとしている。京也は一つ笑った。
「蝙蝠、貴様の計画、半分は成功しているぞ。何故なら、貴様がお探しの相手はここにいるからな」
 懐から「召鬼」の念珠を取り出す京也。同時に腰に骨盤状のベルトが生じ、眼は赤く輝く。
 もう死なせない。自分は他人の命を救える力があるのだから。
 念珠を握った右拳を左腰に当て、それをゆっくり右側へ振る。同時に口にする言霊。
「変身!」
 プロセスは全て終わった。ベルト中央の宝玉より「鬼の意志」が物理的エネルギーの嵐と化して京也を包む。
 京也の心に鬼の声が響く。
殺せ!殺せ!殺せ!
 その衝動を封じ込めるため、嵐の中、京也は天空へ向かって獣の咆哮をあげる。
 嵐が止み、京也の体は再び外骨格に包まれた邪悪な鬼神の姿へ変貌していた。
「おのれ!仮面ライダーめぇ!」
 蝙蝠がそう口走る。仮面ライダー。それが自分の名か。
 法陣を抜け、自分達に向かって飛んでくる蠍。これを正面から殴り飛ばし、鋭い蹴爪の生えた足先で蝙蝠に蹴りつける。
 腹の肉を抉られ、悲鳴と共に倒れ込む蝙蝠。それを無視して斎に襲いかかる蠍。
「その娘に手を出すな」
 斎に迫る鋏を、鎌が生えた腕の装甲で止める仮面ライダー。
「『昂鬼』!早く!」
 斎の指南を受け、ベルト左側から「昂鬼」の念珠を呼び出し、ベルト中央の宝玉に呼応させる。これは全身の運動能力と外骨格の振動を活性化する念珠だ。
「ライダーチョップ!」
 そう叫び、挟まれた腕を振るう。強化した腕力と加速した鎌の振動により、鋏はいとも容易く切り落とされる。
 悶絶する蠍は倉庫内を転げ回り、法陣から魔界へ逃走した。直後に法陣も消滅する。ゲートは封じられた。
 蝙蝠は焦る。こうなれば仮面ライダーの次なる標的は自分。蝙蝠は体から超音波を発振し、仮面ライダーが怯んだ隙に倉庫の天井を破り、空へ逃げる。


136 :仮面ライダーネメシス二杯目6:2009/09/30(水) 00:25:45 ID:w7+yxFFuO
「逃がさん!」
 仮面ライダーは本能に従って「鬼馬」と書かれた念珠を呼び出し、ベルトに呼応させる。瞬間、京也の愛車に異変が生じた。ボディ全体を自分と同じ外骨格が包んでゆく。

 仮面ライダーと真正面からやり合って勝てる筈がない。夜空を自分達のアジトへ向かって駆ける人間蝙蝠。しかしその眼下に、白い外骨格に包まれたマシンを駆る仮面ライダーの姿が入った。
 仮面ライダーはマシン・スカルゲッターの前輪を浮かせ、上空の蝙蝠に向かってジャンプ。蝙蝠は飛行高度を上げその突撃を回避するが、仮面ライダーは近場のビルをスカルゲッターのジャンプ台にし、尚も蝙蝠に近接する。
 スカルゲッターのカウルが歪み、そこから骨を磨いで作ったような刀が伸びる。空中でカウルを振り、蝙蝠の切断を図る仮面ライダー。しかし元来跳躍によって高度を保っているため空中での機動力には欠け、中々蝙蝠に決定打を与えられない。
 失速するスカルゲッター。その時、カウルから伸びた触腕が真っ直ぐ近場のビル壁面に突き刺さり、同時に硬化してマシン本体を空中で固定させる。
 仮面ライダーは再び「昂鬼」の念珠をベルトへ呼応させる。
「ライダーブースト!」
 全身の力を高め、シートを手で叩いて蝙蝠へ向かい跳躍、右足を伸ばす。
「ライダーキック!」
 神速の蹴りが蝙蝠の片翼をへし折った。伸びたカウルを掴み空中に待機する仮面ライダーと、バランスが保てず落下する蝙蝠。
 逃げた妖魔の再来は期待できない。200m上空から叩きつけられ、アスファルトが蝙蝠の血で染まる。落下した際に流れた血というより、切断された片翼から落ちる血だ。
 飛行能力を失っても全力で立ち上がろうとする。しかし三日月を背に急降下し拳を放つ鬼が見え、それが蝙蝠の見た最期の光景だった。
「ライダーパンチ!」
 仮面ライダーの拳が蝙蝠の頭蓋を粉砕し、その衝撃が一直線に伝達され、胴体まで真二つにした。両断された蝙蝠は炎に包まれ、爆砕した。


137 :仮面ライダーネメシス二杯目7:2009/09/30(水) 00:30:44 ID:w7+yxFFuO
 蝙蝠は空自が撃墜したという報道がなされ、また蠍に関しては一切報道されなかった。
 蝙蝠と妖魔は全く別種の存在。そして妖魔の存在は国にとって都合が悪いらしい。
 国の情報統制に呆れながら、京也は念珠を眺めていた。
「爺さんが生きていれば、詳しい事が聞けるのかも知れんが…」
 若い日の祖父が斎に酷似した少女と共にいる写真を眺める。

 トタン屋根の宿屋。この辺りの地域に一つしかないラジオに耳を傾ける事もなく、男は欠けた椀で食事をとっている。
「別にすいとんでも良いんだけどさ、オレきつねうどん食べたいんだけど」
「あればわたしが食べてますから」
 宿の看板娘をからかう、二週間前に南洋から帰国した男。彼の名を、卜部武政といった。

三杯目「×(バツ)・×・関東うどん誕生!」に続ければ良いなと思っている。


138 :ネメシスの奴:2009/09/30(水) 00:32:43 ID:w7+yxFFuO
>>133
ありがとうざいます。
ただ、うどんはやらせて下さい。ちょっと意地ですw

139 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 18:22:59 ID:o9X1BLZh0
競輪場のうどんが美味い
結構穴場


140 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 19:08:25 ID:QXPvWWJSO
>>139
都道府県くらい書いてくれ

141 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 19:23:58 ID:o9X1BLZh0
交通手段は車ですか?
麺重視ですか、出汁重視ですか?
麺の好みは固めですか柔らかめですか?
あまり清潔感の無い店でも我慢出来ますか?


142 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 19:35:01 ID:QXPvWWJSO
>>141
交通手段は場所による
どちらかと言えば出汁重視
麺の固さは特に好みなし(汁とのマッチング次第)
清潔感のない店とか全然構わない
純粋なうどん好きから言わせれば邪道な好みの部類に入ると思う

143 ::2009/09/30(水) 21:51:42 ID:QD9GZ2Ob0
仮面ライダーZйrо

第V話 終劇

 自信をもってスレを立て、>1にその名を誇示した
桐島令・仮面ライダーZйrо であったが、
うどん帝国に破れ、さらにニューハーフ1族にも破れ、
これ以上戦うことの無謀さを知り、泣く泣く故郷の
星へ帰るZйrо なのであった。

 おしまい





144 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 22:02:56 ID:JTnOdnKx0
ここで會川昇が満をみたして剣編、電王編〜ラストまでを投稿し続けます。
来月から現在無職の會川昇の活躍をご期待ください。

145 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 22:08:36 ID:sj7hNAig0
>>143
          ../(●) (●)  \ 
         /  (__人__)    \  >>143、ふざけるのもいいかげんにしろよ〜?  
          |    ノ ノ      |     
         ヽ、 _`⌒'´  .._ /
    ____/⌒``ヽ ,,ー‐,,   "⌒ヽ____
   |____し'⌒/ .    .   /"⌒し′__|::|
   |____(        /_______|::|
    |____/⌒ ヽ、     /______|::|
    |____しイ"i  ゛`   ,,/._______|::|
l二二二二二二 l |二二二二二二二二l__:|
 | |::|   | |::|  し′        | |::|  | |::|
 |_|;;|   |_|;;|            |_|;;|  |_|;;|


146 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 23:12:35 ID:w7+yxFFuO
>>145
もしあなたが>>1とするなら、怒るよりも二話を完結させて見返してしまった方が効果的だと思います。

147 :名無しより愛をこめて:2009/09/30(水) 23:42:33 ID:QXPvWWJSO
>>145
ちっちぇ男だなお前は
肉汁うどん食え、肉汁うどん
作り方教えてやるよ
▽カツオダシでベースを作る
▽豚肉を入れてじっくり煮込む
▽醤油、みりんで味付け
▽麺茹でて皿に
ネギ入れろよ、ネギ
肉汁うどんはつけめんだから間違えんなよ

148 :1:2009/10/01(木) 17:49:50 ID:ojT2+ul50
>>146
おk。
>>147
うわっ、美味しそっ
機会があったら試してみる

149 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 18:23:59 ID:d9bpAcfUO
何がokだ、AA書いてる時点でダメだな
まともな小説など書く気なしだな。
あと、うどんネタに気をとられてないでひとつのことに集中しろ

150 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 18:47:16 ID:J0oHy8nBO
>>148
「おK」よりちゃんと「ありがとう」と言った方が的確かと。
二話はあれで終わりってわけじゃ無いんだろうし、それを先に書いてしまった方が。
そのためにスレ立てたんだろうし。

151 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 18:56:13 ID:Tl+7FLmv0
>>1>>145は同一人物ではない
なぜならば>>1

>荒らしは徹底放置

と書いているからだ。
その本人が荒らしにレス、ましてやAAで挑発など
ありえない。

152 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 19:18:53 ID:ZBBblrio0
いや違うぞ
>>3>>6>>15>>16
で既に自ら荒らしの相手をしている。
自ら「荒らしは徹底放置」を守れてないのだ。


153 :1:2009/10/01(木) 19:49:41 ID:ojT2+ul50
遅れてすみません 続きです↓

「なんですって?!」
「名前はZйro。彼らがそう言っていました。」
「Zйro?」
「はい。何故か彼等は知っていた。そして怯えていた。彼等には私が黒い悪魔のよう
に見えていた事でしょう。これがそれになるための時計型器具です。」
「へぇ、これがねぇ。」
と話している間に、いつの間にかうどんがカウンターにのっていた。
「おふたりさん、うどんが冷めちまいますよ。」
「あ、はい。」
「美味しいんですよ〜、このきつねうどん。」
「....」
「桐島サン?」
「................」
「あの...」
「はい?」


154 :1:2009/10/01(木) 19:51:20 ID:ojT2+ul50

続きです↓

「じゃ、また今度。」
「はい。」


「また会ったな。Zйro。」
「ザムザか....。」
「あれは『04号』!」
「今日は逃げたりしねぇ、正々堂々と戦ってやる!」
「面白い。.....これはある発明家の話なのですがね、彼は疑問に思ったことは何でも
試してみないと気が済まない性分でしてね、ある時『鳥の卵を人が温めたらどうなる
のか』という事が気になりましてね、実際に試して、父親にこっぴどく叱られたそうで
すよ。」
「またか。しかし何の為にそういった話を聞かせる?」
「冥土の土産にと思いましてね。」

155 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 19:58:17 ID:ojT2+ul50
前レス貼っときます→>>122


156 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 20:13:26 ID:5V8F9mUl0
ま、作者はニセモノと区別するためにもトリップつけた方がいいな。

157 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 21:39:41 ID:J0oHy8nBO
>>153->>154
やっぱり前回の指摘通り「セリフだけで話進めている」印象があります。
それに、地の文が無いので「このセリフは誰が言っているのか」たまに分からなくなります。
何というか、頭の中に浮かんだシチュエーションを一生懸命伝えようとしているのは分かりますが、そのシチュエーションは地の文で説明してほしい。
セリフばかり並べられても私の貧困な頭では状況が想像できないし、その「セリフばかり並べる」という欠点が一話より悪化している気がします。
実際「あれは『4号』!」というのは誰のセリフなんでしょうか。
そのセリフを誰がどこで言っているのか程度は描写してほしいところです。

158 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 21:48:41 ID:d9bpAcfUO
まともなアドバイスなど不要。AA書いてる奴の文章など所詮こんなもの

159 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 22:00:52 ID:ViiIyR1+O
こんな糞板じゃなくて創発板においでよ

160 :名無しより愛をこめて:2009/10/01(木) 22:44:09 ID:c5lYt6T2O
йに馴染みがないせいかずっと「ジンロ」だと思ってたがどうやら違うらしい

161 :仮面ライダーネメシス三杯目1:2009/10/02(金) 03:07:48 ID:11FWs32BO
前レス>>131->>137
今回>>147を無断で使用。ご容赦を。

 はっきりしたな、と医院の廊下で京也は呟いた。
 あの蝙蝠が所属する組織が自爆テロを首謀した。その目的は、多量の血により魔界の扉を開き、この世界に妖魔を召喚する事。
 前回の戦いで自分は羽蠍(ハネサソリ)を仕留め切れなかった。奴はまた来る。それを考えると、待合室に転がったまま放ったらかしの雑誌など些細な事だった。ちなみに雑誌にはこう記述がある。
▽カツオダシでベースを作る
▽豚肉を入れてじっくり煮込む
▽醤油、みりんで味付け
▽麺茹でて皿に
ネギ入れろよ、ネギ
肉汁うどんはつけめんだから間違えんなよ

仮面ライダーネメシス三杯目「×(バツ)・×・関東うどん誕生!」

 香の匂いがきつい暗闇。甲高い声の男は仮面ライダーに敗れた人間蝙蝠の戒名を紙に書き付け、それを燃やし、その灰を正体不明の立像へ捧げる。これが彼ら式の供養らしい。
「久々ですな…仮面ライダーへの怨念を込めて同士の戒名を書くのも」
 男は、六十年以上前に自分たちを襲った悲劇を回想し、拳を握りしめた。

 昭和二十年九月十五日、東京。終戦を迎えて丁度一月が経っていた。
 そこで一人の少女が周囲の人だかりに監視の目を光らせている。彼女の家は下宿屋。辛うじて空襲から焼け残り、それなりに蓄えも残っている。これを盗みに来ようとする輩が多いのだ。
 とにかく今この国には物資が無いのだから、泥棒の気持ちも分からんではない。ないが、こちらも食っていかねばならない。自分たちは文字通り明日の飯にも事欠いている。
 だから少女は客の動向を逐一注視している。
 そんな少女に一人のイケてる戦争帰りが話しかける。
「ね、美月屋ってこちら?連絡してた卜部ですけど」

 店に入るやその青年、卜部武政は異様な勢いですいとんを食らう。
 この宿は一階が食堂になっているため、飯だけ漁りに来る者も多い。その青年、卜部武政は髭を剃って身だしなみを整えればまあまあハイカラと思えた。
「キツネうどん食べたいんだけど」
「あればわたしが食べてますから」
 無茶をぬかす武政と軽く流す店の看板娘=美月キヌ。武政は一つ笑い、懐からずり落ちそうな「勾玉」をそっと直した。


162 :仮面ライダーネメシス三杯目2:2009/10/02(金) 03:10:12 ID:11FWs32BO
 暗闇。香の匂いがきつい。そこに甲高い男の声が響いた。
「皆さん!我らへの従属を無視した結果、やはり日本は敗戦を迎えました。今こそ、大和の覇権を我らのものに!」
 暗闇の中、一人の男が拝礼の席より立ち上がった。
「今の日本の民が欲しいものは…金。それには…仕事を与えれば良い。私が参ります」
 男の顔は蜥蜴(トカゲ)に似ていた。

「何でこの街に?仕事探し?」
 美月屋。下宿する上での書類を書きながら、武政はキヌとだべっていた。
「人探しだね。悪い人探し。で、多分この街にソイツがいるな」
 手が疲れたのか、道端で拾った埃っぽい新聞を堂々と広げる。
 新聞記者はこぞってGHQの宣伝、戦争の愚かさを書き連ねている。つい一月前まで意図的にねじ曲げた情報を流し戦意の高揚を煽っていたのは何処の誰だ。読んでいて気分が悪くなったので、風呂の薪として宿に寄付した。
 六十数年後、卜部京也は新聞を読んで腹を立てていた。意図的に妖魔の情報を隠蔽する政府。明らかな危険を、国民に知らせない。
 何らかの意図はあるのだろう。しかし、蜘蛛や蠍の犠牲者、遺族が浮かばれないではないか。京也は自室で新聞を床に投げつけ、訪問してきた梳灘 斎をその音でビビらせた。
「あ…すまん。少し神経質になっていて…」
「あのこれ…蝙蝠と羽蠍から助けてもらったお礼です…」
 蒼白い顔を真っ赤にし、斎は手作りと思しきサンドイッチを京也に渡す。
「お昼にでも…どうぞ…そ、それじゃ私大学がありますから!」
 終始俯いていた、という印象を残しながら、斎は全速力で京也の部屋から遠ざかっていった。廊下を走るな、と叱る間もなかった。
「俺に礼を言うより、自衛手段を考えるべきだろ…」
 妖魔に率先して襲われるらしい斎。確実に危険な彼女を守るため自分は何を為せば良いのか。そう考えながら、京也は次のオペに備えてサンドイッチを口にした。
 何故サンドイッチにうどんを入れた。

 山下山男刑事は自爆テロ現場から出現したー記録は抹消されたが確実に出現したー巨大蜘蛛と、噂で聞いた巨大サソリの関連性を気にしていた。
 巨大サソリが目撃されたのも別の自爆テロ現場周辺である。

163 :仮面ライダーネメシス三杯目3:2009/10/02(金) 03:21:26 ID:11FWs32BO
 ひょっとして、東京の地下には奴らの巣があって、それが青銅製の断層によって都民との接触をこれまで拒んできたのでは?
 と的外れのようないい線いってるような推理を展開する。しかし、物的証拠は全て上層部に抹消された。
「どうすれば市民に伝えられる…」
 上層部への苛立ちを隠せず、飲み干した紙コップを握り潰す。

 昼からの講義。斎は基本的に常時陰気な表情だが、今日はいつも以上だ。心配する友人。
「イツキさ、また振られた?」
「…違うの」
「何か欲しいモンとかあるわけ?」
「涼ちゃん、ピストル買ってくれない?」
 友人が硬直してしまった。斎が考えた自衛手段である。しかし友人を巻き込む訳にもいかない。だからやはり友人にピストル買わせるのはやめる。
「自分で買おっと…」
 そう呟くので、涼ちゃんは尚も固まるより無かった。

 オペを終わらせ、京也は仮眠を取る前に人間蝙蝠を倒した地点、そこから蠍を召喚した法陣の描かれた倉庫へ向かった。
 蠍はまだ死んでいない。他にも妖魔はいるのかも知れないが、とにかく蠍だけは仕留めてしまいたい。
 倉庫には既に法陣の痕跡は無かったため、京也は自爆テロ現場へ乗り込む必要性も視野に入れたが、再び愛車へ跨がる前に、空中から攻撃を受けた。間一髪それをかわす。
「見つけたぞ、今度は逃がさん!」
 ライダーチョップで切断されたためか、片方のハサミが異常に小さな羽蠍が滞空している。その横に、人間大の草が生えている。
 草の見た目は、大きさを度外視すれば食虫植物サラセニアに似ていた。だが植物は、根を地上に出し、それを脚の様に用いて京也へ突進してくる。
 心の鬼が目を覚まし始めた。超人的な反射神経でサラセニアの突進をさばく。だが京也の足下を狙い、サラセニアが何らかの溶液を飛ばす。直撃を受けた鉄パイプが、瞬時に溶解した。強酸だ。
「食虫…食人植物というわけか。行くぞ!」
 懐から「召鬼」の念珠を取り出す。同時に腰にベルトが発生、目が紅く輝く。
 殺戮を命じる鬼の意志に抵抗しながら、念珠とベルトを呼応させ、念珠を握った右拳を左腰から右腰へスライドさせる。


164 :仮面ライダーネメシス三杯目4:2009/10/02(金) 03:26:05 ID:11FWs32BO
「変身!」
 心から沸き立つ邪悪な意志を具象化し、京也は「仮面ライダー」へ変化、二匹の妖魔に向かってゆく。

「おい!向こうの角で妙な奴が働き手を募ってるぞ!」
 一人の男が、美月屋の食堂にたむろする男達に声を掛けた。六十数年前の近隣住民。その八割方は飯はなく家も焼かれた。しかし仕事があると聞いては黙っていられない。
 男の報告が終わらぬ内に、店にいた殆んどの男衆が我先にとその妙な奴が待つ角へ走った。
 だが武政は、店に残っている。
「行かないの武政さん?あれじゃすぐに募集締め切っちゃうよ?」
 そうキヌが問うが、武政は闇市で買ったブドウ糖の欠片をかじりながら呟く。
「おかしいよな。このご時世、雇う側だって賃金が出ないっしょ。でも人を集めてる…」
 ブドウ糖の残りを紙にくるみ、懐の勾玉を握り込む。
「ちょっと見てくる」
 武政はそのまま、妙な奴が待つ角へ向かった。

 男衆は角から少し広めの焼け跡に誘導される。しかし三十人前後がひしめきあっているので、結局狭い。そんな彼らの前に、小綺麗な洋装の若い紳士が現れる。
 金を持っていそうだ。男達は期待をもって彼に仕事の内容を問う。だが、紳士は残酷に告げる。
「皆さんには、我らの生体改造をグレードアップするための実験台となってもらいます」
 紳士の皮膚が無数の緑のイボで覆われる。目が肥大化し、口からは異常に長い舌が伸びる。
 南洋に棲息する、カメレオンという蜥蜴(トカゲ)の一種に似ていた。その蜥蜴は周囲に合わせて体の色を変化させ、敵の目を欺くのだという。
 怪物の出現に逃げ惑う男衆。だがこのカメレオン怪人は、体のイボから黄色い霧を噴射。これを吸った男衆は次々倒れる。
 改造素体、確保完了。カメレオンはそう確信し、巨大な口を歪めて笑った。だがその顔面に、磨り減った靴底が叩きつけられる。
「卜部武政、見参!さてトカゲさん、おたくの仕事を教えなさい」
 カメレオンは再び霧を噴射するが、武政には効かない。
「何故だ!何故眠らない!」
「眠り薬か。オレは今、心の鬼がおたくを八つ裂きにしてえって駄々こねてっからさ、眠気とか無縁なのね」
 要は破壊衝動の昂りで睡魔を封じている、と言えば良いのだが。

165 :仮面ライダーネメシス三杯目5:2009/10/02(金) 03:28:36 ID:11FWs32BO
 件の声が甲高い男の部下であるカメレオンは舌を伸ばし、武政を捕らえようとする。幾度も伸縮し襲いかかる舌を回避しながら武政は眠った男衆を観察する。
「このベロ使えばあの人達を簡単に殺せる。でもそうしなかったのはあの人達が必要だから。でもオレを殺そうとしてる以上、彼らに慈悲をかけたわけじゃない。彼らはつまり…お前の労働力だ」
 カメレオンの動きが一瞬止まり、不気味に笑った。
「少し違うな。我らは実験台が欲しい。我らは人間をより高等な生物へ進化させる改造実験を行っている。そして改造兵士の能力を上げ、また頭数を増やすために実験台となる改造素体が必要なのさ!」
 改造兵士。恐らくこのカメレオン男もその一人なのだろう。日本は敗けたというのに、今更人体実験とはハイカラではない。731部隊でもあるまいに。
「ヤバいな…かちーんと来た」
 ポーカーフェイスのまま、怒りを表出する武政。その懐から、「召鬼」と記された勾玉…「念珠」が現れる。
 両目が赤く輝き、腰には骨盤状のベルトが出現する。武政の意志に卜部家伝統の、心に巣食う鬼が語りかける。
《壊せ!引き裂け!全てを殺せ!》
 武政はその衝動を全力で抑制する。衝動に身を委せれば眠った男衆全員を八つ裂きにしてしまう。八つ裂きにするのはカメレオン一匹で充分だ。
「とうとう出番ですぜ。見てろ…」
 言葉によって衝動を抑え込む。初の実戦にはやる心で鬼の意志が爆発しそうだが、念珠を握った右拳を高く振り上げる事で自分自身の意志を昂らせる。
 振り上げた右拳をゆっくり腹まで下ろし、ベルト中央の宝玉と接触させた後、一気に左腰側へ振るう。自らの意志で鬼の力を制御するため、右拳を左に振るった瞬間、武政は叫んだ。
「変身っ!」
 宝玉から生じた、鬼の意志が変容した物理的エネルギーの嵐。武政は身を屈め、ベルトの前で両腕を交差する。全身の筋肉が発達し、白い金属片が体を包み、例えば目や口が明らかに変形しているのが分かる。
 嵐が止み、武政は邪悪な姿に変わっていた。
 筋骨隆々の黒い身体の各所を白い外骨格で覆っている。
 肩と腕、腿の装甲より禍々しい棘が天を向く。
 紅い目の質感は昆虫の複眼に似るが、つり上がった形状が顔に「V」の字を描く。
 牙と化した歯や周囲の顎は、イナゴかカマキリのそれに似ていると感じた。

166 :仮面ライダーネメシス三杯目6:2009/10/02(金) 03:50:23 ID:11FWs32BO
 魔人と化した武政は一度拍手を打ち、カメレオンを指差して言う。
「オレね、お前みたいな奴が世界で二番目に嫌いなんだわ」
 眼前の魔人は自分と同じ改造兵士なのだろうか?カメレオンは少し後退するが、武政は跳躍の後、彼の肩口へ蹴り込む。
 よろめいたカメレオンの頭部を掴まえ、腹に二回膝を入れ、体重をかけて両肘を打ち込む。
「ぐ…貴様は何者だ…」
「悪い子いねがーの人…とか?」
 地を這うカメレオンの腹を蹴り、先程男衆を集めた角へぶつける。
 強敵と踏んだカメレオンは擬態色を使って不可視化、その状態から更に舌を伸ばし、一方的に武政を攻め立てる。
「…うざっ」
 苛々した武政は「鬼神」と記された念珠をベルトと呼応させる。
 直後、緑の光がベルトから生じ、武政の全身を包む。その光の中、更なる異形へ変貌する武政。
 赤く輝いていた目、ベルトの宝玉、額の第三の目は緑に変色。
 胸の厚い装甲には両脇から爪のようなディテールが生じ、肩角は後ろに向かって伸びる。
 右腕には鋭い断崖の如き多層の刃が沿い、左腕には盛り上がった外骨格から洞窟の如き穴が覗く。
 姿の変わった武政。その目にはカメレオンの姿が鮮明に写る。その視覚に従い、舌の攻撃速度以上の高速で近接、腹に肘を入れる。
「ぐ…何故俺の居場所が…くそ、食らえ!」
 擬態色が解けたカメレオンは、苦し紛れに武政へ舌を伸ばす。対して左腕を構える武政。左腕の装甲には盛り上がった部位に穴が覗く。その穴に陽炎が生じ、
 その陽炎が高速で飛翔、舌を切断する。この左腕は「時空振動骨」を形成しており、「時空衝撃波」を射出する所謂銃になっているのだ。
 武器を奪われ、焦燥するカメレオン。その胸元めがけて、武政の右拳が唸りをあげる。
 一瞬の静寂。
 拳は届かなかった。カメレオンは最後の力を振り絞り腕力で強引に拳を止めていた。
 左手で拳を拘束しながら、武政の喉へ手を伸ばすカメレオン。しかしそのカメレオンの左手と胸に鈍痛が走る。
 変身した武政の右腕に見える、積み重なった多層の刃。これが剣の如く長く伸び、カメレオンの左手を切り裂き胸元を貫通したのだ。

167 :仮面ライダーネメシス三杯目7:2009/10/02(金) 04:07:42 ID:11FWs32BO
 事態を理解すると同時に耐え難い激痛がカメレオンを苛む。武政は自分の首にかかっていたカメレオンの左手を払い、刺さった剣を無慈悲に引き抜いた。
 耳には言葉にならぬ絶叫が刺さり、目には毒々しい血飛沫が写る。武政は血飛沫を噴き出して悶絶するカメレオンに背を向け、軽く右手を上に払う。
「燃えな」
 武政の言葉と共に、カメレオンの身体の各部が炎に包まれ始めた。
 カメレオンは最早言葉をつむぐ事さえままならず、単なる悲鳴をごく短い時間続けた末、炎の粒子と化して爆散した。

 意識を取り戻した男衆を確認し、美月屋への帰路につく武政。
「取り敢えずは初勝利だぜ、斎」
 念珠に向かい、そう一人ごちた。

 それから六十数年後、卜部京也の変身した仮面ライダーは二匹の妖魔に苦戦していた。
 溶解液による遠隔攻撃を得意とする食人サラセニア。更に奴は蔓を伸ばし仮面ライダーの足を止める。そこへ真正面からハサミを突き出し、蠍が突進を敢行する。
 蔓を振りほどいている暇はない。その隙にハサミにやられる。
 ハサミを受け止めればその間に食人サラセニアの溶解液を食らう。
 蠍はもう目の前だ。どうする、仮面ライダー!

次回 四杯目「肉かキツネか?!うどん屋から来た凄い奴!」へもし続けられれば嬉しい。

168 :ネメシスの奴:2009/10/02(金) 09:12:06 ID:11FWs32BO
失礼、前レスは>>130->>137でした

169 :名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 09:37:47 ID:Tgx5NkQRO
糞ZЙroはメネシスを見習えよ、オマエ(>1)最初からssなんか書く気ないんだろ

170 :名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 09:53:08 ID:KyrE1w5Y0
ぶっちゃけ仮面ライダーよりメタルヒーローの
オリジナル投稿スレがよかった

171 :名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 21:37:28 ID:/Of3dddsO
ライダーだろうがオリジナルだろうが、
肉汁うどんが絡んでいればそれでいい

172 :名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 22:47:18 ID:5F4ywrOgO
>>171
お前、本当に良いこと言うなぁ
>>1も草場の陰で嬉し泣きしてるぞ

173 :名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 23:35:53 ID:9bkajBT/0
そうか?>>1は最初うどんに拒絶反応示してたじゃん

174 :名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 23:51:09 ID:blif+2f00
オリジナル仮面ライダー
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1254494729/


175 :名無しより愛をこめて:2009/10/03(土) 00:05:10 ID:syi1R3VcO
>>173
これ言ってもいいのかな…
>>1の父親はうどん職人だったんだ
いつもうどんのことばかりで家庭をかえりみなかった
>>1の母が病院で亡くなる時も店でうどん打っていた
そんな父親を>>1は許せず高校卒業後、家を飛び出した
そして10年がたったある日、思いつきで立てたこのスレにうどんうどん言う奴らがやってきた
だから最初はとにかく拒絶した
でもふと実家が今どうなってるのかが気になって、10年ぶりに故郷に帰った
そして母の墓に立ち寄った
そしたら母の墓にうどんと手紙が備えてあった
手紙にはこう書いてあった
「やっとできたよ、本当に納得できるうどんが。
お前が生きてる間に食わせてやりたくてとにかく急いだんだけど、間に合わなくてごめんな。
それから更に10年もかかっちまったけどやっとできたよ。
やっとできたよ。」
>>1は泣いた
>>1の父親は>>1の母親がもうそう長くないことを知っていた
だから毎日毎日うどんに向かい、世界一のうどんを作ることに心血を注いだ
>>1の母親に世界一旨いうどんを食べさせるっていうプロポーズの時の約束を守るために
その全てを知った>>1は今、心からうどんを愛してるよ
来年、実家に帰ってうどんの修行を始めるらしい

176 :名無しより愛をこめて:2009/10/03(土) 10:39:02 ID:P9UXPaSr0
へぇー

177 :名無しより愛をこめて:2009/10/03(土) 14:52:26 ID:5fV7wDDcO
>>175
三回泣いた。

178 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 00:16:03 ID:OxM++DIn0
>175

うどん少年・令

主人公 桐島令の物語

179 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 07:53:54 ID:W4NwfXb+0
うどんから離れればいい作品になるかもしれないのに
縛りがあるって大変だwww

180 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 09:09:59 ID:ro/V5zE/0
Zйrо はこちらで展開中
ここには要無しだとさ

http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219986550

181 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 12:50:01 ID:AMKNbS3G0
「ハッ!死ぬわきゃねぇだろ。返り討ちにしてやる!」
「下がっていて下さい、孤之沢さん。」
孤之沢刑事が後ろに引くと、時計を腰に持っていく。「変身」の掛け声と共に身体が光
る。光が納まると、令の身体はZйroのものへと変化した。
ザムザはすぐに向かってきたが、攻撃はすべてかわされる。
少しの間隙ができたところを攻撃され焦っているのか、更に隙ができる。
「はやく冥土に行きなさい。ザムザさん。」
時計のスイッチを押す。
「何でぇ...もう終わりかよ....ハハハ..。」
ザムザは既に諦めているようだ。

182 :1:2009/10/04(日) 12:59:39 ID:AMKNbS3G0
ちなみに
「ハッ!死ぬわきゃねぇだろ。
↑は180に対する言葉でもある

183 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 13:41:49 ID:Yr2wAOJw0
5年以上前からあっためていたネタ。
名前がかぶるのはご容赦。

『仮面ライダー0(ゼロ)』(本当はスラッシュ入りのゼロにしたい)

拳法家である心堂勇輝は券の師匠を求めて中東をさまよっている最中、謎の組織に拉致され、生物兵器の実験台にされる。
勇輝をさらったのは、世界各国に根を張る巨大コングロマリット『星海(シンハイ)』だった。
彼らはアジアン・マフィアを母体として誕生した。
全世界の経済・科学を秘密裏に裏側から操り・支配しようとする、『エターナス』の表向きの姿であった。
エターナスは紛争地域の国々に武器を売りつける「武器商人」でもあり、バイオテクノロジー・サイバネティクスの応用によって
作り出される生物兵器、「ハイブリッド」の研究をしていた。それは生物やマシンを掛け合わせて誕生する新たなる兵器の名称である。

勇輝はバイオ部門・飛蝗型ハイブリッドの被験者として選ばれたのだ。また、拳法家の操る『氣』の力を兵器転用するための試作0号でもあった。
昆虫との遺伝子融合を終え、体中の気の座を弄られている途中、タケシの氣が暴走。辛くも頭部への施術の前であり、自我は保たれた。
脱出経路を探しながら施設内を様とっている最中、同じく紛争地域への販売用として開発していた全地形対応型可変オートバイ(ヴァリアブル・ビークル)
「颶風(ぐふう) 」を強奪、日本と逃げ延びる。
港へ上陸したタ勇輝が見たものは、エターナスのハイブリッドと戦う二人の戦士の姿だった。
闇の中紅い瞳を輝かせ、徒手空拳で戦う二人の戦士を助けるべく、勇輝はハイブリッドの力を解放する。

「0」設定
心堂勇輝(24) 若き拳法家
原作オマージュ。変身時はギルスやアナザーアギトのような生物的な姿になる。基本バイオサイボーグだが、一部サイバネティクスが使用されている。
ヘソ位置に「チャクラ(気の座)」を増幅するベルト型のギミックが内蔵おり、気を練り始めると表に出てくる。
更に気を高めると変身できる。また、チャクラを順次開放することでパワーアップする。
飛蝗型なのは、勇輝が震脚系の拳法の使い手のため。震脚を飛蝗の脚力で強化するというコンセプト。
因みに形意拳。
頭部は無改造なので、最初は颶風(付属のヘルメットを着用。2クール目で自ら完全体となり、全身変身をとげる。

184 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 13:49:08 ID:pEj0AcCc0
仮面ライダーテイトオウ

STORY
西暦20XX年、日本は昭和新山地底から現れた邪悪地底人「デビルマグマ」との全面戦争を行っていた
北海道の大部分を戦場にして行われている戦いの戦況は、拮抗
日々、大量の血が流れている

そんな折、東京では、口裂け女や人面犬といった都市伝説の怪人達が、人々を襲っていた
奴等の正体は、デビルマグマが地上偵察のために送り出していた先行部隊だったのである
都市伝説怪人達のテロ工作に対し、警察は余りにも無力であり、東京が首都としての機能を止めようとした時
一人の戦士が都市伝説怪人達の前に立ち塞がる!
彼こそ、首都絶対防衛戦士、仮面ライダーテイトオウである!!

・仮面ライダーテイトオウ
<解説>
日の丸はためくオートバイを駆り、都市伝説怪人に戦いを挑む、「生きて動く、都市伝説」
日本国防衛のために、日本政府の所有するバイオ研究所に極秘裏に作られていた、最強の日本人
優れた日本人の遺伝子から作られたクローン人間に、最高水準の改造を施して作られていて
その戦力は自衛隊の機甲一個師団を上回ると言われている
性格は、国と国民と愛と正義を重んじ、それを守る事にいささかの疑問も抱かない、真の正義の味方で
警察特殊外人部隊スーパーSATと協力し、怪人達に立ち向かう

185 :1:2009/10/04(日) 13:58:30 ID:AMKNbS3G0
大丈夫ですよ184さん。
気にせずどんどん書いてください。

186 :1:2009/10/04(日) 13:59:17 ID:AMKNbS3G0
失礼 183でした

187 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 14:03:13 ID:pEj0AcCc0
登場人物紹介

・日本 太郎
主人公、仮面ライダーテイトオウの変身前の姿であり、テイトオウであるという事は極秘である
基本的に陽気で正義の人だが
子供達を「少年帝都守備隊」として怪人探索に使ったり、ホームレスやニートを自衛隊に強制志願させたりと、国を守るためには手段を選ばない一面がある
内閣に変身要請を出し、受領してから変身するため、最低でも変身するのに3日から4日平気でかかるが
変身前でも人外の格闘能力と、重火器で怪人と互角に戦えるため問題ない
普段は白バイ警官に扮して、街の巡回を行っている

・織田 樹里亞(おだ じゅりあ)
少年帝都守備隊の女性隊員、小学5年生
活発な生活で、都市伝説怪人に恐れず立ち向かう勇敢な少女
母親と喧嘩して家出し、現在は太郎の家に住んでいる
太郎を尊敬しており、彼の命令なら死もいとわない

・ドン・ホフマン
スーパーSAT隊長のドイツ人
モヒカン頭で、冬でもタンクトップ、武器は斧
銃弾も効かない怪人の皮膚をたやすくぶった切る怪力の持ち主で、ろくに日本語も喋れないが
基本的に花を愛し、子供を愛する優しい人物

・ドナルド・ケンタッキー
スーパーSATの隊員でアフロヘアの黒人、常にサングラスをかけている
何を考えているのかまるでわからず
妙な踊りを踊りながら動いたり意味も無く「HAHAHA−−−−」とか突然笑うため、薬をやっているのではないかと噂されていており
スーパーSAT内で最も人望の無い男
しかし、本人は全く気にしていない

188 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 14:05:10 ID:pEj0AcCc0
あ、悪い、投降が被ったから、>183氏先投降してくんなせぇ
俺、次に投降するんで

189 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 14:43:36 ID:Yr2wAOJw0
d

ヴァリアブルビークル 颶風 コードネーム「テンペスト」

多目的バリアブルフレームを使用し地形によって形態を変え運用できるオートバイ。

基本はロードレーサータイプだが、
悪路走行用の「グラスホッパー」(フロントホークが伸び、ジャッキアップして車高が高くなる)
水上移動用の「ゼロストライダー」(基本ロードレーサーで、タイヤが平行に稼動してホバー形態になる)
短時間飛行用及び急襲形態「シェルブリッド」(カウル部分から可変式装甲が出て、搭乗者とサスペンション部分を
保護。ロケットのように飛行する。急襲形態時は更にエネルギーシールドを纏う)
に可変する。
また、緊急時には分解し、鎧となって0を守る。これはあくまで防御用のものであり、生命維持装置であり、
この形態のときは全てのエネルギーは防御と生命維持に回されるため、搭載武器があっても最低限しか作動しない。
敵地急襲と、その後の帰還率を高めるために設計された機体である。

簡単な遠隔操縦も可能。

ヘルメット
多目的設計されたテンペスト専用ヘルメット。複眼のようなモニタカメラを持ち、暗視スコープXレイスコープなどを搭載。
使用者の脳波をキャッチして機体に送ることも操ることも可能。防毒・酸素供給なども出来、簡易生命維持装置になっている。


「ハイブリッド」 雑種の意味。
本作では、バイオ・サイバー手術を施されたエターナスの生物兵器をさす。多種生物や、非生物を武装として身体に組み込む
ことを目的とした研究部門。コングロマリット的には、薬品・医学・遺伝子工学・ロボテクスなどの分野の専門家が在籍。
原作の「幹部」を再現するために設定した。
初期段階では、バイオ部門・サイバー部門2系統があり、反目しあっている。ゼロはバイオ部門。
昆虫型はゼロがはじめて。根本的に身体のつくりが違うため合成が難しいが、哺乳類・爬虫類などの合成より優れた固体が
出来ることがわかっている。

190 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 14:55:34 ID:Yr2wAOJw0
これで最後。

「謎の戦士」
互いを「ホンゴウ」「イチモンジ」と呼び合う謎の男たち。
最新兵器であるハイブリッドと互角に渡り合っているところから、よほどの戦場をくぐっているように思える。
港での戦闘が済んだ後、招待も明かさず、オートバイに乗って走り去った。世界に散った仲間がいるらしい

エターナスはハイブリッドの実験場として日本を選んだ。
外国マフィアとヤクザとの抗争を利用し、双方にハイブリッドを「売りつける」。被害が一般人に及んだとき、勇輝は立ち上がった。
しかし、「エターナス」の魔手は国家組織にも伸びていた。「ハイブリッド」撃退用の「装備」を警察と自衛隊に
売り込む「星海」のネゴシエイター。それはエターナス兵器開発部門のエージェントの仮の姿である。

そして、対ハイブリッド用装備「M・A・S・K」が実践配備され…。

とまあこんな感じ。

2号ライダーは飛蝗型初号で八極拳使い。

191 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 17:56:08 ID:+sddwdvW0
仮面ライダーJ-MAX
変身者 ボビー豊岡 グランプリレーサー。城北大学の科学者。
カラーリング みどり地に白と赤のライン。
武器 マックスブレードとジェイアロー
バイク ジェーマックスターボ  時速300キロ、煙幕装置付き
必殺技(基本) ジェーマックスキック、ジェーマックスサイクロンアタック
目の色 基本は赤だが、怒ると黄色に変化
変身方法  ジェーマックスドライバー。 エネルギーが充填されると変身可能。ベルトのゲージによって判断出来る。

敵 悪の秘密結社マッドアント。
次々と改造人間を送り込んでくる、天才科学者マッドアントキング率いる組織である。
1号怪人は、マッドスパイダー。

192 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 18:42:57 ID:OxM++DIn0
>>182
荒らしはスルーが聞いてあきれるな

193 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 18:45:00 ID:sNUUVb8B0
まだもう少し整理した方がいいかもしれないが

本気の二次創作って感じのOも
ブラックパロディーとして気合入ってるテイトオウも
なかなかにいい感じだな

194 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 20:01:52 ID:Yr2wAOJw0
飯食ったんでチラ裏書いてみる。

「0」は実は本気で東映に売り込むつもりでプロット作った(笑)
元々Vシネ用シリーズ企画。煮詰めている間に「NEXT」の制作が発表されてあぼ〜んという感じ。
昭和ライダーや一部平成ライダーとのリンクも考えて組んだ。原点回帰という意味での「0」。

主人公が拳法家というのは二番煎じかもしれないが、最近のカメラワーク編集に頼るアクション(
それでも高岩氏を始めとするスーアクの技術は凄いが)に対するアンチテーゼ。俳優もスーアク
も拳法の形程度はきちんとできないと(ゲキレンのように)見栄えのしない映像になるので、配役
は動けること必須。
空手ベースの直線的な動きが多い中に、中国拳法にの円の動きを織り交ぜて、アクションにメリ
ハリをつけてはどうかと考えた。また、メカアクションと拳法アクションが交互に入り飽きの来ない
展開にももっていける可能性もある。シナリオは勿論のことながら、純粋にアクションだけでも魅せ
ることの出来る番組が狙い。敵怪人も、バイオモンスター系とサイバー系、スプリガンのトライデン
トのサイボーグ部隊、ロボット兵士のような多岐に飛んだ戦闘パターンが取れる。

ゼロをはじめとするバイオサイボーグは、テロ用。武器を持たずに敵地に潜入して破壊活動を遂
行することがメインのコンセプト。対してメカニカル・ロボット兵士系は、戦場でワンマンアーミーと
して使用する、サイバー系は特殊任務遂行が設計コンセプト。例を挙げるならサイバー系+バイオ
系はショッカー怪人。若干メカニカルなものも含まれる(V3の怪人たちのような姿)。ロボット・サイ
ボーグは特警シリーズの犯罪者など。

ヤクザ×マフィア抗争にハイブリッドを絡めたのは、所謂「怪人」たちが、現代社会に無理なく入って
来れるようにするため。拳銃の密輸と同じ感覚。ただ、銃で言えば「ガトリングガン」のようなものなの
で、一般社会で使えば当然甚大な被害が出る。それを抑止するのが「0」の存在である。

195 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 20:04:21 ID:Yr2wAOJw0
「0」設定補足
ゼロは正式には『プラーナ増幅システム搭載型バイオサイボーグ・「グラスホッパータイプ」0号』
である。
人体の七つのチャクラを、下から順に発動させることにより、融合させた他生物の細胞を活性化
させ変身する。
1.会陰から丹田へ気を煉リ上げる(開放する)。
2.へそのチャクラの上にベルト(プラーナコンバータ)が出現、気の錬度によって輝く(へそのチャクラ開放)。
3.コンバータを通じて気を送り込み残りのチャクラを回して変身。
4.チャクラを順次「開放」することにより段階的にパワーアップする。

また、動物や虫と合成することにより「発勁」を増幅させる狙いがある。

196 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 21:07:35 ID:ovGio+GB0
うどんとは合成しないのか

197 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/04(日) 21:23:40 ID:pEj0AcCc0
テイトオウの設定の続きを書きますね

・極道 進(ごくみち すすむ)
幾多の修羅場をくぐりぬけ、支持率77%を誇る内閣総理大臣
アイアンマグマに対処すべく改正治安維持法を作ったり、スーパーSATを編成したりした人物で
国土よりも国民を重んじ、国民からは人気がある
テイトオウ計画には、人道に反するとして反対していたが、周りに押し切られてしまっており
その事で太郎に負い目を感じているが、太郎は彼を心から尊敬している

・地獄門 武雄
戦車隊と、パワードスーツからなる陸上自衛隊最強の第7機甲師団を率いて北海道でデビルマグマの主力部隊と激しい戦いを繰り広げている司令官
常に暗殺者に狙われているが、怪人すら隙を見出す事ができない、自衛隊最強の指揮官
その卓越した指揮能力は、諸外国にデビルマグマ問題に介入する隙を与えない
遠く離れた前線の兵には強い指揮官に守られる安心を、他の指揮官には無能者は潰すと言う強い威圧を与える事から、「太陽の男」と呼ばれている

・蜜中 修一
少年帝都守備隊の隊員
「帝都守備隊は国に踊らされている馬鹿の集まりだ」と言う周りの声に負けず、自分なりに怪人と戦い、大事な物を守ろうとしている少年
彼の心からの思いやりと、勇気は、時にスーパーSATの兵隊さえ関心させる

・真中警視総監
東京の安全と、警察官の命を預かる警察のドン
開戦間近、都市伝説怪人により二人いる娘の下の一人を惨殺された事があり
都市伝説怪人によって警官や市民が犠牲になる事に、悲しみよりも怒りを覚え、怪人になみなみならぬ敵意を持っているため
スーパーSATやテイトオウへの協力は惜しまない

198 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/04(日) 21:36:28 ID:pEj0AcCc0
>上、デビルマグマがアイアンマグマになってる所がありました、申し訳ありません

仮面ライダーテイトオウ、能力

<カイザーフォーム>
強い武力で民を守る帝王を模したフォーム
抜群の格闘能力、身体能力を持ち、対戦車ライフルも弾き返す装甲を持つ

・ライダー正拳突き
気合を篭めて放つ必殺拳
地上の物質で、この必殺拳を受けて変形しない物質は存在しない

・ライダーギロチンキック
怪人の首を蹴り飛ばすジャンプキック
鋼鉄の柱を簡単に両断する威力を持つ

・神経破壊撃
相手の怪人の体の「ツボ」を針と化した指で刺激し、激痛と苦しみを与える技
怪人を拷問する際に使用し、この技を使用する際のテイトオウは見るものにとって都市伝説怪人よりもはるかに恐ろしく見える

199 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/04(日) 22:05:00 ID:pEj0AcCc0
<イージスフォーム>
重火力で敵を粉砕するフォーム
カイザーフォームを上回る攻撃力と射程を持つが、近距離戦は得意ではない

・120mmメーサー殺傷光線砲
テイトオウのバイク、大和魂号が変形した、熱線兵器
一撃で空母を溶断させる威力を誇るが、都心での使用は多大な犠牲が伴う可能性があるため、テイトオウは控えている

・ヤタガラス
三本足のカラスを模したアローランチャー
90式戦車の120mm徹甲弾と真正面からぶつかり合って貫通し、戦車本体を破壊させられるだけの貫通力と爆発力を持っている

・大和魂号
ホンダ、スズキ等世界に羽ばたく日本の大手メーカーが共同開発した、万能バイク
日本のあらゆる土地に対応できる走破性は勿論、いち早く現場へ急行できるよう、マッハの速度までスピードを上げる事ができる(無論、都内でそこまで最高速は出さないが)
そのほかにも上記で述べた光線兵器への変形能力や、自動走行能力、デビルマグマを探索するために様々な物を感知できる万能レーダーを搭載し、テイトオウと共にデビルマグマに挑む

<ガーディアンフォーム>
極道がテイトオウを作る上で、最も重視したフォーム
超能力や、魔力といった人間の潜在能力を、存分に発揮するフォーム
怪人によって負わされた病や、怪我に立ち向かうが、このフォームで力を使うと、テイトオウの能力は著しく低下してしまう

200 :デリシャス ◆iHUVQWvKu5ml :2009/10/04(日) 22:37:31 ID:HHbqqjHZ0
とりあえずトリップつけて投下ですん

 浮遊感が消え、目の前の扉がゆっくりと開く。
 地下の倉庫には、時期的に必要のない調理用具が整然と並べられている。天井まで積み上がったカセットコンロは、夏の間屋上ビアガーデンで活躍していたときの油汚れを少し残したままだ。
 スチール製の棚の間を、研志は早足に奥まで進んだ。
 倉庫にある巨大金庫には、通常使われない高級な食器などの貴重品が補完されていると聞いていた。国賓級の客をもてなすときに使われる、時価数百万の皿もあるとかないとか。
 大切な包丁が保管されているとすれば、間違いなくそこだろう。
 一番奥の壁に埋め込まれるような形で、ロックのついた黒塗りの扉があった。
 初めて見た研志にも一目で分かる、いかにも金庫といった姿だ。
 問題は、その大きさである。
 元々研志は年頃の男としては小柄な方である。とはいえ、扉をつい見上げてしまったのは彼の身長が原因ではなかった。
 そこにあるのは壁そのものが扉、と言わざるを得ないほどの、大きな扉だったのだ。
 はたしてどれだけのものがこの扉の向こうに隠されているのだろうか。考えるだけでもめまいがする。
 あけようとして、ふと彼は重要なことに気づいた。
 暗証番号だ。
 採用されて間もないぺーぺーの料理人が、こんな重要な金庫の暗証番号を教えられているはずもない。だからといって誰かに聞く訳にも行かない。
 何か手がかりはないか。彼は眉間に皺を寄せた。
 社長の誕生日……は聞いたことがあるが、そんなわかりやすい番号なわけはあるまい。
 免許証の番号……はさすがにしらない。
 結婚記念日は……そもそも、社長結婚してたっけか。家庭を持つと物入りになるとかいって独身だった気がする。
 ほかに、自分でも忘れないような数字と言えばなんだろう。



201 :デリシャス ◆iHUVQWvKu5ml :2009/10/04(日) 22:38:36 ID:HHbqqjHZ0
 しばし考えて、ふっと思い出したことがある。
 社長はわんこそば大食いの日本記録保持者だ。その記録は567杯。
 研志は壁に近づくと、ロックに567と打ち込んだ。
 ……開かない。
 ほかにどんな数字が、と悩み始めてもう一度考え直す。
 社長の日本記録は、わんこそば567杯。
 『わん』こそば、567杯。
 彼は今一度、ロックに打ち込んだ……1567、と。
 鍵の外れる音がして、扉がゆっくりと滑り出す。その音を聞きながら、研志は大きく首を振った。
 なんだろう、この脱力感は。ま、いっか。



202 :デリシャス ◆iHUVQWvKu5ml :2009/10/04(日) 22:39:59 ID:HHbqqjHZ0
 巨大なガラスケースに飾られる貴重な食器の数々。中島誠之助がいい仕事してますねぇとつぶやきながらほおずりしそうな古伊万里に、磨き上げられてまばゆいばかりの光を放つ銀のティーセット。ベネチアングラスの繊細な輝きが、蛍光灯の明かりを映して白々しい。
 傍目にも豪勢な品々の中、なぜか紫の袱紗に包まれた固まりが三つ並んでいる。
 これに違いない。
 そう思ったのは料理人としての直感だった。
 棚をあけ、手近な包みにおそるおそる触れた時、背後から声が響いた。
「おまえ、そこで何しとんねん」
「えっ!?」
 振り向いたとたん肩にガラス戸が当たり、騒々しい音を立てる。
「うわ、ここヤバすぎるわ!とにかく外でろや」
 先輩に促されるまま、研志は倉庫の外に出た。
「あの、それで……」
「せやから、ここで何しとんねんて聞いてんのや。社長んとこうどんとどけに行ったんとちゃうんかい」
「行ったんですけど、その、社長とお客様の会話が聞こえちゃって」
 ためらいがちに告げる研志の様子になにか感じたのだろう。先輩は先を促した。
「なんか、先物取り引きで他の国の食料まで買い占める、みたいなことを言ってて、それで俺、ひどいと思って」
「なにアホなことゆうとんねん」
 先輩は落ち着かせるように研志の肩をぽんと叩いた。
「で、ですよねー」


203 :デリシャス ◆iHUVQWvKu5ml :2009/10/04(日) 22:41:01 ID:HHbqqjHZ0
「当たり前や。金と頭があるやつが稼いでなにが悪いねん」
「先輩!?」
 思いがけない言葉に、彼は先輩の手を振り払う。
「で、でもそれで人が飢え死にするっていうんですよ!!」
「見たことも聞いたこともない奴の生き死に心配するか?普通」
 先輩は見るからに呆れて肩をすくめた。
「だいたい俺らだって、この店でたっかい値段吹っかけて金持ちに食わせとんねん。おれらが買うだけ買って捨てとる食材で何人養えるか、考えたことあるんか?」
「そ、それは……」
「今朝、いたんだもやしを捨てたお前も共犯や。わかったら、さっさとあがってこい。今回は見なかったことにしたるさかい」
 棚の間を抜けてそのまま立ち去ろうとする先輩の背中に、研志は思い切り言葉を投げつけた。
「嫌です!」
 彼にとっては精一杯の言葉だった。
「誰かが死ぬってわかってるのに見すごすなんて、俺は嫌です!」
「そこまでゆうんやったら仕方ないわなぁ……」
 先輩がため息とともに天井を仰ぎ、ゆっくりと振り返る。
「いっぺん、死んどき」
 そう言い放った先輩の表情は伺い知れなかった。倉庫が暗かった訳ではない。
「なんでそんなマスクつけてるんですか!」
「食品衛生法や、ボケ!」
 その言葉とともに万能包丁を振りかざす仮面の料理人。ホラー映画に出てきそうなその光景に、研志は悲鳴を上げて逃げ出した。



204 :デリシャス ◆iHUVQWvKu5ml :2009/10/04(日) 22:41:58 ID:HHbqqjHZ0
 おかしい。こんなの、おかしいよ。
 狭い棚の隙間を駆け抜ける間にも、背後からやたら派手な音が聞こえてくる。積み上げられた食器類をまき散らしながら駆け回る
 思わず握りしめた手に、汗ばんだ布の感触が伝わってくる。
 ……そういえば。
 先ほど金庫で手に触れたそれを、彼はそのまま持って来てしまっていたのだ。
 これが包丁なら、牽制するくらいはできるだろう。
 研志は逃げながら包みを解いた。
 中には桐の箱と、大きなシャープナーが一つ。
 料理人なら包丁は砥石で研ぐはずでは、などと悩んでいる場合ではない。彼は桐の箱から柳刃包丁を取り出すと、急いで一二度シャープナーに通し……。

「え、え、ええぇーーーー!!?」

 次の瞬間、そこには紺色の装束を身にまとい、仮面をつけた花板の姿があった。

[[初バトルなのでCGとか使って派手にやっちゃってください]]

 棚に寄りかかって苦しげに息をつく相手を、研志はなす術もなく見つめている。先ほどまでとは一転し、辺りにはコンロやらガスボンベやらが散乱し放題だ。
「一つ、聞いときたいことがあるねん」
 切り出したのは先輩の方だった。
「あのうどんの出汁や。なんで、あんなにあっさりしとんのにコクがあったんや」
「アゴ出汁です。佐渡の焼きアゴを使ったんです」
「そうか、アゴか……」
 小さく頷きながら、その体が倒れる。
「先輩?」
 様子を確かめようとした研志の目の前で、不意にガスボンベが引火する。
「せんぱぁぁぁぁぁぁーーーーーい!!」
 彼の叫びは、壮絶な爆音にかき消された。


205 : ◆2Ku....... :2009/10/04(日) 22:43:53 ID:HHbqqjHZ0
しまった、名前長過ぎるっていわれたから省略したらトリップキーになっちゃった。

というわけでこっちが本来のトリップで。
タイトルは仮面ライダーデリシャス2杯目『火のないところに料理はできぬ』でした。


皆さんも設定だけじゃ伝わらないことがたくさんあると思いますので
ぜひぜひ作品投下してください!楽しみにしてます!

206 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2009/10/04(日) 23:01:00 ID:4x0F3qi5O
>>406
お疲れ様です。
私もできるだけ話の流れで設定を解説させたいですが、中々難しいもんですね。

207 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2009/10/04(日) 23:03:37 ID:4x0F3qi5O
すいません、>>205宛でした。

208 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/04(日) 23:35:46 ID:pEj0AcCc0
第一話「弱者を救え!」
北海道
日本最北端に位置する都道府県であるここは今、日本の命運を握る、戦場と化していた
雪の大量の残る平原で、迫り来る敵目掛け、大勢の自衛官が塹壕陣地から自動小銃や対戦車砲を撃ち、数十両の戦車が一斉に120mm砲を放ち、空からは支援ヘリコプターがミサイルを発射する
激しい攻撃に、しかし接近する敵はいささかも怯まず、前進を続けてくる
肉が千切れ飛んで倒れる仲間を踏み散らし、銃弾の雨にさらされて手足がもげてもなお前進を続ける、目も鼻もない大きな口だけを持つ頭に、全身真っ白いだけの異形の集団…

突如北海道、昭和新山地底から姿を現した、恐怖と悪意の怪人達、その名を、デビルマグマ
電波を通じてそう名乗った以外、明確な正体は一切わかっていない、怪しき人種、すなわち怪人、その軍勢

銃弾の嵐にさらされながらも自衛隊の陣地まで200m近くまで歩み近づいてきた白いデビルマグマ達は、そこで一瞬止まったかと思うと…
物 凄 い 速 さ で 陣 地 へ と 走 っ て き た ! !

「う…うわぁあああああああああああああああああああああ」
「ひぃいいいいいいいいいいいいいい」
あっという間に距離を詰めてくる怪人達に、思わず自衛官達の口から悲鳴が上がり、戦車すらも後退を開始する
「あ!待ってくれ!俺達も…」
逃げる戦車に気づいた自衛官の一人がそう言って振り向いた瞬間
彼の首は宙を舞った

陣地内へとあっという間に突っ込んできた怪人達は、混乱状態となった自衛官達を次々と虐殺していく
爪で切り、牙で食いちぎり、怪力で折、砕き、潰し
「だずげでぇえええ”え”え”え”があざがげぼ」
「緑ぃ…ひ…ひろこぉ…」
「痛い…い…いてぇよ…ぁああああああああああああああああ」
たちまち断末魔に包まれる陣地から、逃げる戦車を追って、怪人達は更に飛び出していく
更に、彼方の昭和新山から蝙蝠の様な怪人達も飛来し、上空のヘリに攻撃を開始した
戦車はたちまち追いつかれて戦車兵を引き釣り出され、ヘリは火を吹いて次々墜落
最早自衛隊の全滅は時間の問題かと思われた

その時


209 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 23:48:22 ID:Yr2wAOJw0
心堂勇輝(24)
拳法家。クンフーを学ぶため台湾を経て中東へ渡ったときにエターナスに捕らえられ、改造され
る。
明るく気さくな性格だが、改造され、日本に逃げ延びてからは(港での戦いの後)知り合いたちと
の接触を避け、世捨て人のような生活を送る。(エターナスに関係者が消される可能性があるた
め)。仲間達と出会い、もともとの性格を取り戻してゆく。
慎太郎の店に居候するようになってからは、組織の追撃を避けるため素性を隠して暮らしていたが、
実はすでにばれていて、戦闘データを取るために泳がされている。


汀慎太郎(みぎわ・しんたろう)(40〜50)
某街でバイクディーラー兼喫茶店を営む。世話焼きで地元の浮浪者や不良少年・少女達の面倒を見
たりしている。顔役のような存在で、裏の情報にも詳しい。
ホームレスをも避けるように暮らしていた勇輝を店に匿い、暮らし始める。
素性がわかるにつれ、勇輝のに協力して組織と戦うことを決意する。歳の割りに運動神経が非常に
優れている。イメージは故・小林昭二さん演ずる「おやっさん」だが、裏事情にも精通しているた
めダーティーな面もある。名物料理は手打ちうどん。

相庭歳三(あいば・としみつ)(24くらい)
拳法家。勇輝のライバル。クールさと熱血を併せ持つ。勇輝を追って中東へ行ったときに前後して
つかまり、飛蝗型初号として改造を受ける。脳改造をされているが、自我はあるグラスホッパー型
の完全体。ただし「完成体」ではない。拳士として雌雄を決するため、ホッパー0の抹殺のために
日本行きを志願した。1クール目の終わりから2クール一杯、ゼロと因縁の対決を繰り広げるが末
決着は付かず。組織にまとめて始末されかかりともに戦うことを決意する。コードネームは『アイ
ン』

210 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 23:49:08 ID:Yr2wAOJw0
高岩悠大(たかいわ・ゆうだい)(26くらい)
警視庁特殊犯罪対策室メンバー。星海社製凶悪犯罪鎮圧用特殊装備「M・A・S・K」の着装者。
メカニカルでかつ、生身のライダー。正義に燃える熱血漢。
始めはゼロも犯罪者として認識していたが、接触が増えるにつれ、行動を認めるようになる。3クー
ル目以降、警視庁の動きに不審を抱きはじめ、エターナスと上層部の癒着を突き止めたのちは一人
の警察官として己の正義を貫くため、離職する。階級は巡査長。

冴島鋼貴(さえじま・こうき)(28)
陸上自衛隊十条駐屯地所属の自衛官。警視庁の特殊犯罪対策室解散の後国が組織した対テロ鎮圧部
隊・SQUADの隊員。出世欲と破壊衝動を併せ持つ危険人物。戦闘で負傷した後、エターナスの
改造手術を施され、戦線復帰。次第にエターナスの闇に見入られ、クーデターを起こすが、ゼロら
の活躍によって敗退。そのままエターナスに移籍して戦闘隊長「スサノウ」となりゼロらを苦しめ
る。

嘉山源之助(40半ば)
警視庁特殊犯罪対策室室長。高岩の上司。たたき上げの警官である。キャリアだが部下思いで知ら
れる。警視庁に不審を抱く高岩を信じてバックアップし続けるが、エターナスに邪魔者として抹殺
される。高岩の辞表は彼が握りつぶした。

漣はるか(さざなみ・――)(16)
汀の店の常連。家で少女。勇輝に惚れる。
向こう見ずで一本気な性格で、周りから好かれる。


永山晋平(ながやま・しんぺい)(16)
同じく常連。はるかのことが好き。勇輝を一方的に恋のライバルと決め付け何かと突っかかってく
る。

※この二人はコメディーパート担当

211 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/04(日) 23:49:23 ID:pEj0AcCc0
数条の熱線が雪原の彼方から飛来し、次々と怪人に命中、その体を次々と貫通し、殲滅し、自衛官達を救った
やがて、日の丸はためくバイクの群れと、それにまたがる緑のボディに真っ赤な瞳の戦士達が姿を現す
「コクボウライダーだ!」
自衛官の一人が彼等の登場に、歓喜して叫び、その叫びに呼応して、絶望一色だった自衛官達にわずかな希望の色が現れる
「行くぞデビルマグマ!!」
雪原の彼方からあっという間に戦場へとやってきたコクボウライダー達は、一斉にバイクから飛び降りると、様々な武器を手に、怪人達へと立ち向かっていった



肉塊と化した怪人と同僚達の傍らで、男は荒い息をつきながら、迎えの車を待っていた
脳は麻痺して思考は進まず、視界はぼやけて焦点は定まらない
眠りそうになるのを、近くにいた生き残った同僚が支えて、起こしてくれる
生きた
死に物狂いで、彼は生き残った
息がとまり、怪人に間近に迫られ、喉に迫る爪に抗い、生きて、生き延びた
本当に必死で生きたので、頭も体も疲れきり、自由に動かすことが出来ない

傍らに二つ、人影が立った
怪人ではと驚く彼に、人影二つは軽く会釈すると、彼の横で息絶えていた同僚を抱え、袋に詰めて運んでいく
一息ついてまた眠くなり、同僚に起こされた所で、迎えのトラックがやってきて、最後の体力を振り絞って、それに乗り込んだ
当然の如く、急激な眠気にさらされて…
かわいらしい自分の娘の顔がほんの一瞬だけ男の脳裏を掠めた時、男は既に、深い眠りの中へと、旅立っていった

212 :名無しより愛をこめて:2009/10/04(日) 23:49:49 ID:Yr2wAOJw0
あー!すんません!!

213 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/05(月) 00:28:42 ID:C+h0Jp2z0
午後の小学校
そろそろ帰りの時間が近いため、校庭には数台のパトカーや白バイが止まり、警官たちが、生徒が降りてくるのを、周囲を警戒しながら待っている

校舎の中、各教室では帰りの学級活動が進み、ここ、5年3組の教室でも学級活動は終盤へと進んでいた
「はい、それじゃ、日直の二人、今日の連絡してください」
若い担任男性教師の言葉に、男子一人と女子一人が元気よく返事をして、教壇へと登っていく
「今日の連絡がある人はいますか?」
男子の質問に、花瓶の置いてある席が目立つクラスの中から、一つだけ、手があがった
「はい、織田さん」
日直に指名された織田と言う少女は立ち上がると、クラスの生徒達を見回して、口を開く
「お巡りさんからの連絡係からの連絡です、2年生のふみ…ふみ…」
話題となる下級生の名前が思い出せず、もたつく織田に、教師が普段よりも小さな声で「ふみつぐ君」と名前を教えると
織田はあ、はい、とそれに返答し、連絡を再会する
「ふみつぐ君がデビルマグマの怪人のために亡くなった事について、お巡りさんは、もう一度、絶対に子供達だけで外で遊ばないようにと言っていました」
いい終わり、織田は一拍おき、「以上で連絡を終わります」と頭を下げた

214 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/05(月) 00:31:21 ID:C+h0Jp2z0
織田の連絡の後、誰も連絡しない事を確かめた教師は、帰りの挨拶を行わせ、生徒達を帰路へとつかせると、校庭のパトカーや白バイを見つめながら、ぼんやりとする
「鵺岸先生、どうかなさったんですか?」
一人ぽつんと教室に残っている教師の姿に、通りかかった同じく若い女教師が教室の入口から声をかけてきた
声をかけられた教師は、浅いため息を一つつくと、窓の下に現れ、警官達の前で点呼をとり始めた子供達を目で示す
「子供達が、何か?」
要領を得ないといった風に応じる女教師に、教師は頭をぽりぽりとかく
「とんでもない時代になったもんだと…改めて思ってたんですよ」
「…父兄ではなく、警察が集団下校する生徒を護衛するんですものね……私達の時代じゃ考えられなかった…」
「父兄や駆けつけた警官ごと殺された事件がありましたから…ねぇ…、アレでも足りないぐらいですよ」
パトカーに乗り、白バイに護衛されながら校庭から出て行く生徒達に、教師は不満げな声を漏らす
「でも…学校に来る事は大切な事ですし…」
「学校何て場合じゃ無い…命あっての物ダネですよ!……あ、すいません」
彼女に文句を言っても仕方が無い事に気づいた教師は、思わず軽く頭を下げる
「いえ……先生のおっしゃる事は正しいですわ…、けど、やっぱり学校でしか学べない物って、きっとあると思うんです」
「そうですよね……、嫌な時代になったもんだ……」
無人となったグランドを振り返って、教師はぽつりとそう呟いた

215 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/05(月) 00:32:07 ID:C+h0Jp2z0
>212
いや…俺半ばノリで書いてるだけですから、扱いぞんざいで全然OKっすよ
空気か何かだと思ってください

216 :仮面ライダーテイトオウ ◆LFvZCUOqpD3U :2009/10/05(月) 00:37:29 ID:C+h0Jp2z0
今日はここまでにします
続きは微妙

217 :Zйrо 第U、第V話:2009/10/05(月) 21:18:00 ID:L8GF0H8s0
明らかに戦意を喪失している。
令はジャンプし、右足をザムザに向ける。
12人に分身し、回転する。それが速くなり、目で追い切れぬ速度にまで達した時また一
人になり、高速の蹴りが命中した。
ザムザの身体は砂となり、ラヴィーの時は緑色だった器官が青になっている。
そしてそれが爆発を起こし、消えた。

第U話 End


第V話 白い人

「凄いですね、桐島サン!あれが『Zйro』ですか?」
孤之沢刑事がこちらに駆けて来る。かなり驚いているようだ。
避難していた野次馬が集まってきたので、話す暇もなく彼らを抑えに行く。
もうすぐ警官が来るようで、サイレンの音がかすかに聞こえる。
その時だった。渋々周りで見ていた野次馬らの中から、明らかに異様な風貌..全身真っ白
な服..に身を包んだ男性が令の前に歩み寄って来たのは。
「Zйro、君は戦うしか無い。ジヴォン達はまだまだいる。皆、貴方に戦いを挑んで
くる。今現在地上にいる者以外にもヱデンにはたくさんのジヴォンが居る。反抗は出来な
い。これは運命だ。逆らえば消されるぞ。」
「ジヴォン?あぁ、『4号』達の事ですか。知っている人が他にも居たとは驚きました。」
と返答してみたものの、全くと言っていいほど話が見えない。
ともかく、素性だけでも聞いておかなくては。素直に話して貰えるとも思えないが。
「貴方は何者ですか?」
男は幾秒かの沈黙の後、こう言った。
「白い人。」
白い人さん、か。
「もうすぐ警察が来る。また会おうか。」

218 :Zйrо第V話& ◆/n4V4nbeawMQ :2009/10/05(月) 21:19:17 ID:L8GF0H8s0
 結局、何も分からなかった。少し引っかかる言葉が幾つかあったが。
忘れないように書き出しておこう。
 
 ヱデン ジヴォン

こんなところだろうか。
ただ、白い人さんは間違いなくジヴォンに関係しているだろう。
ちなみに今いるのは某大手ファーストフードチェーン店である。
ちょっと甘いものが食べたくなったからだ。
注文した品を素早く食すと、その足で警察署へと赴く。
警備員に止められたが、その場に居合わせた孤之沢刑事のお陰で署内に入ることができた。
「白い人さんは居ますか?全身真っ白な服の....」
「あぁ、あの人ならここに居るわよ。なんかジヴォンがどうとかヱデンがどうとか言って
て....変なんです。何か。」
受付の方を見ると、本当に白い人さんが居た。
冷静になって見てみるとかなり気味の悪い風貌だ。
目に白いコンタクトレンズを付けているようで、瞳の中心以外全てが白くなっている。
髪を赤く染めている為、色白の肌や白い服が一層際立っているようだ。周りの人も相当引
いている。
「..お客様、ご用件は何でしょうか?」
「Zйroが居る。ここにZйroが居るからここに来た。知ってるだろう?正午辺りの爆
発騒ぎだよ。あれをやったやつがここに来てるんだ。こっちに明け渡しな。」
話がいつになっても堂々巡りなので、令が話し掛ける。
「無駄な事は止めなさい、白い人さん。私ならここに居ますよ。」
「やっと現れたね、Zйro。どうにかして引っ張り出そうと思ったんだがね。自分から現
れてくれるとは好都合だな。」
「では外で話しましょうか。ここでは迷惑ですから。」
「分かった。では外へ行こう。」


219 :名無しより愛をこめて:2009/10/06(火) 22:21:03 ID:Arp2hMcRO
>>1帰ってくんなよ
ウザいし、つまんねぇから
他板行ったんだろ?
お前がスレ捨てたんだろ?
帰ってくんな

220 :名無しより愛をこめて:2009/10/06(火) 22:54:23 ID:sfGVhtVJ0
大正解

221 :Zйrо第V話& ◆/n4V4nbeawMQ :2009/10/07(水) 19:31:09 ID:IqaMBBx90
 近くの広場まで足を運ぶと、最初に口を開いたのは奇抜な格好の男だった。
「君は何のためにZйroになったんだい?」
Zйroという物が何なのかが概ね解かったが、何と返答すれば良いかは全く分からなかった。
「まず貴方の本名、出身地、職業の情報を提供して下さい。そうでなければその事は答えられ
ません。」
「その情報は教えられない。」
「では....」
どのような質問をすればいいだろうか。この男は何かを私に話すというより、私の情報を聞き
出そうと考えているのは直ぐに理解できた。
そのような相手から情報を引き出すには.....
「交換しましょう。まず私が貴方の質問に1度、答える。その後、貴方が私の質問に1度、答
える。これを繰り返すのです。そうすれば平等です。」
「分かった。では最初の質問は......パピスじゃないか。どうした、こんな所で?」
そこにはサングラスを掛けた小柄な男性がいた。かなり驚いているようだ。
「貴方様は........!!!」
「お知り合いですか?」
「まあそんな所だ。部下と言ったほうが良いかもな。おい、どっか行ってろ。」
「はいぃっ!」
男が去ると白い人さんが質問をする。
それに私が答える。
そして私が質問をする。
白い人さんが答える。
この流れが数回繰り返されただろうか。異変は不意に起こった。

222 :名無しより愛をこめて:2009/10/07(水) 22:38:12 ID:ofRRky6WO
続きは?

223 :名無しより愛をこめて:2009/10/07(水) 22:56:02 ID:xt5GTt2FO
いらない

224 :名無しより愛をこめて:2009/10/08(木) 18:04:45 ID:E9aQgTEx0
429 名前:創る名無しに見る名無し :2009/10/08(木) 13:07:05 ID:7XKr5FGM

上でも指摘されてるが、昔はともかく、現在(現代)では、“」”の前の“。”は入れないのが常識だから、改めたほうがいい。
それとリーダー(……)と半角ドット(.)は別物。
ところどころの半角と全角の混在も見苦しい。
基本的な表記法が守れない文章は、その時点で読む価値が半減。
子供の作文いかだといわれても仕方がない。
さらに言うが、「Zйro」が「ゼロ」と読むのなら、会話中は「ゼロ」としたほうがいい。
まさか登場人物すべてがナチュラルな発音してるわけじゃあるまい?


225 :仮面ライダーネメシス 四杯目@:2009/10/08(木) 19:08:56 ID:BzBbjPprO
 空を泳ぐ妖魔、羽蠍と食虫植物サラセニアに似た植物型妖魔の挟撃を受ける仮面ライダー=卜部京也。脚にはサラセニアの蔦が絡み、正面から蠍が飛びかかる。
 一瞬の判断だった。仮面ライダーは「鬼馬」の念珠をベルトに読ませる。
「スカルゲッター!」
 転がっていた愛車が仮面ライダーの声を受け、彼と同様の生体強化外骨格を纏い、主へ向かって自走を始めた。
 スカルゲッターの車輪に踏み千切られるサラセニアの蔦。自由を取り戻し、迫る蠍のハサミをすんでのところで掴み抑え込む。
「ライダーブースト!」
 「昂鬼」の念珠を読み、全身の力を増大。ハサミごと蠍をねじ伏せ、脚を掲げて息を整える。
「ライダーキック!」
 仮面ライダーは、蠍の顎めがけて高速で回し蹴りを見舞った。

仮面ライダーネメシス 四杯目「肉かキツネか?!うどん屋から来た凄い奴!」

 六十数年前、卜部武政はとある大学を訪ねていた。謎の組織が改造兵士を使役し何かを始めようとしている。大学には本も新聞もあるから調査には適している、と思っていた。
 だが大学図書館では、進駐軍が検閲の真っ最中だった。調べものなどできる風ではない。

「本ぐらい良くね?」
 そう呟き、彼らのジープを眺めながら美月屋へ帰る。
 中秋の名月を味わう余裕は無かったが、子供達の目線までしゃがみこんでチョコレートを渡す兵士がいて、それは少し印象に残った。

 六十数年後、その大学に卜部京也がバイクで乗り付けていた。目的は斎だ。
 二匹の妖魔を、あと少しの所で逃した。奴らは斎を敵視している。もしも奴らが斎を追って大学まで来ていたら、と思うと気が気でなかった。
 しかし、と京也は気付き、自分の迂濶さを呪った。斎の電話番号も、バイト先も、大学での専攻も知らない。今日の彼女が何処で授業を受けているのか分からない。

 困ったので、とりあえず学食でうどんを頼む。早いが不味い。
 学生が少なかったので、まだ昼休みには早かったのだろうと思った。そんな京也の隣の席に、一名の元ヤン風の女学生が座った。
「いたよイツキ!この人?」
「うん、ありがとう涼ちゃん」
 涼ちゃんと呼ばれた元ヤン娘に呼ばれ、お目当ての斎が姿を現した。


226 :仮面ライダーネメシス 四杯目A:2009/10/08(木) 19:12:15 ID:BzBbjPprO
「頑張れイツキ」
「何を?」
 という噛み合ってない会話を残し、涼ちゃんは講義に戻っていった。
「友達なんです。…念珠の気配がしたから卜部さんだと思って…」
 今のところ大学に妖魔は現れていないようだ。となると、蠍はやはり自分に復讐せんとしている。
 一度目の戦いでハサミを切り落とし、二度目で顎を砕いた。自分への憎悪は生半可ではないだろう。
 京也は一つ息を吐き、近場の情報誌を手に取ってみた。しかし、人間蝙蝠の事は大々的に報じられているにもかかわらず。
「妖魔は報道されないんです…」
 京也は再び息を吐き、メットを手に取った。
「邪魔した」
 斎は妖魔から狙われている。京也は妖魔と組織から恨まれている。この二人が共にいてはいけない。そう京也は判断し、愛車を飛ばす。

 六十数年前、武政はキヌの質問責めを食らっていた。
「結局のところ人を募集してた仕事って何だったわけ?」
「いや何つーか…トカゲ関係で一攫千金?的な…」
 言葉を濁す。焼け野原と化した東京にこれ以上の不安を与えたくない。武政は、謎の組織を単独で調べる事を密かに決意していた。
 そんな武政の決意を察せず質問責めを続けるキヌ。誤魔化そうと女将にすいとんのおかわりをねだるが、断られた。
「負けたんだもん、欲しがれないよね」
 武政は大人しく皿洗いを手伝った。

 六十数年後、周囲を巻き込む事を恐れた京也は行くあての無いまま愛車を走らせ、妖魔の行動原理を考えていた。
 確かに自爆テロの現場、即ち魔界と現世の扉は未知の政府機関によって厳重に監視されているが、それで間に合うのか。
 斎と出会い、初めて仮面ライダーに変身したあの日。魔界から解放されたのは蜘蛛や蠍のみではないのでは。
 それに蝙蝠が法陣で蠍を操れていた事を考慮すると、妖魔は決められた扉、即ち自爆テロ現場から一度解放されれば、後は現世と魔界を自在に行き来できるのではないか。
 そう考えると、病院の同僚や実家の母が心配だ。いつ彼らも妖魔に襲われるか知れない。ならば、自分が逃げてはいけない。
 片端から妖魔を潰す他無いか。それには自分の力と…知識が必要だ。その知識の持ち主が、反対車線を挟んだ向こうにいた。
「…斎ちゃん」


227 :仮面ライダーネメシス 四杯目B:2009/10/08(木) 19:14:23 ID:BzBbjPprO
 結局東京に残る他無いようだ。情報が欲しい、と告げると、斎は自宅のあるマンションに京也を案内した。
 小さな部屋だったが、飾り気がまるで無いので、空虚さが部屋をだだっ広く感じさせた。
「男の人が部屋に来るのって…久しぶりだから…」
 蒼白い顔を赤くし、可愛げの無い銀色のカップにコーヒーを注ぐ。ただ、京也は特にそういう意識は無い。
 とりあえず斎は念珠や妖魔の知識を見につけているが、どこで見につけたかは不明。だから京也は、今必要な情報を聞く。
「あの妖魔、羽蠍を倒したい。どうすれば奴と戦える?」
「此方の世界では妖魔は夜…丑三つ時が最も活発に動きます。その時に地面に描いた五芒星に卜部さんが血を垂らせば、多分何処からでも来ます」
 ただ、と斎は付け加える。
「羽蠍は協調性のある妖魔です。一匹で無理なら二匹、それでも駄目なら三匹で来ます」
 二度目の戦いで、確かに羽蠍は人喰いサラセニアを連れていた。次は更にもう一匹が羽蠍を守るという事か。ならば、今度こそ三匹まとめて倒さねば。京也は未使用の多数の念珠を見る。
 そういえば、斎は祖父の名を知っていた。これもまた、由来の分からない知識だ。
「祖父がどんな人間でどういう経緯で念珠を手に入れたのか…そういう知識は無いんだな?」
「そうですね。私、両親の記憶も無いですから」
 しまった、と京也は思った。斎曰く、バイトと奨学金で何とかやってはいるらしい。
「親が何処かにいるなら、一度甘えてみたい…卜部さんは?」
「俺は…父に殺されかけた」
 今度は斎がしまったと思った。京也の、医者らしからぬ額の傷。突然包丁を振り回した父親にやられたのだという。
「結局それも、俺の血筋に伝わる異常性さ。祖父はそういう事が全くなかったらしいが…とりあえず、俺は誰かに甘えるのが怖かったな」
 それはそうだろう。最愛の家族に殺されそうになったのだ。他人を拒むのも道理だ。
「怖かったですか?」
「ああ、怖かった」
 斎は責任を感じていた。自分の覚えの無い記憶に従わせ、京也を変身させ、戦いに巻き込んだ。
「…私は家族も彼氏もいないから、大切な人って少ない。だから、その人達を信じていたい」


228 :Zйrо第V話& ◆/n4V4nbeawMQ :2009/10/08(木) 19:20:31 ID:O8PqLgfy0
突然の悲鳴、噴き上がる血飛沫の音。蛾のような容姿をした怪物が人を襲っていたのだ。
すぐさまZйroに変身し、パピスに攻撃する。抵抗するものの羽の根元を攻撃され飛べなくな
り落ちてゆく。
時計のスイッチを押し跳び上がると右足を向ける。
「パピスさん、殺人未遂罪により刑執行です。また会いましょう」
動けなくなったパピスに蹴りを食らわせ着地。食らったパピスは爆散、変身が解ける。
その時何処からか拍手が聞こえた。その方向に振り向いてみると其処には真っ黒なスーツを着た
男性が立っていた。先程の奇抜な服装の男よりも大人しそうな風貌である。
「初めまして、Zйro。私はノアと申します」

第V話 End


ちなみに白い人とノアはZйroを「ズィロ」に近い発音で話します。

229 :仮面ライダーネメシス 四杯目C:2009/10/08(木) 19:22:41 ID:BzBbjPprO
 京也もそうだった。父親を信じていたのだ。しかし裏切られた。だがだからといって、斎もそうなるとは思わない。
「俺は父親に殺されそうになって、怖かった。そして今、妖魔に殺されそうになって俺と同様の恐怖を味わっている人達がいる…」
 その人達を医者として放っておけるだろうか?
「斎ちゃん、君は大切な人が多くないと言った。なら、その数少ない大切な人は何がなんでも手離すな」
 手離させない。京也は懐の念珠を握りしめる。メットを抱え、コーヒーを飲み干して椅子から立つ。
「この『鬼風』は、自然を操れる念珠です。…多分」
 斎のその示唆を確りと記憶し、京也は再び愛車を走らせた。

 深夜二時、京也は十字路に五芒星を描き、その中心に職場の注射器で抜いた自分の血を数滴垂らす。直後、空間に亀裂が生まれ、目標が現れた。
 眼前には人間大のサラセニア、空を往く体長約5mの蠍、更にそれと同等の体躯を持つ蜂。
 京也は怯む事なく愛車を降り、「召鬼」の念珠を取り出した。同時に腰に骨盤状のベルトが生じ、瞳は紅く輝き、心の奥底より殺戮を求める鬼が騒ぎ出す。
 呼吸を整える京也。殺戮本能はこの妖魔共にのみ向けねばならない。念珠を握った右拳を左腰にあて、それを右へスライドさせる。
「…変身!」
 その言葉がいわば始動キー。ベルト中央の宝玉より力の嵐が生じ、京也を包み姿を変える。
 白い外骨格に包まれたカマキリに似る鬼神=仮面ライダー。
 敵の出現を待ちわびていた妖魔が各々の武器を繰り出す。
 蠍は尾とハサミを振るい、人食いサラセニアは溶解液を吐き、巨大蜂は尾から無数の毒針を銃弾のように掃射する。
「鬼馬」の念珠で愛車をスカルゲッターへ変型させた仮面ライダーはそれらの攻撃を回避し、斎から示唆のあった「鬼風」の念珠をベルト左側より呼び出す。
「時間は掛けたくない。一気に決める!」
 取り出した「鬼風」をベルトに読ませる。同時に仮面ライダーの体へ異変が生じた。
 紅く輝くベルト中央部、両眼、第三の目は紫へ変色。鋭く天を向く肩角は二の腕を保護するように下部へ曲がる。外骨格に守られた全身の黒い強化筋肉も各所に紫のラインが走る。


230 :仮面ライダーネメシス 四杯目D:2009/10/08(木) 19:50:16 ID:BzBbjPprO
 姿を変えた仮面ライダーは、休む事なく念珠「鬼槍」をベルトへ読ませる。同時に彼の拳部分の外骨格が増殖、一部が拳から離れ、空中で更に変形、肥大化する。
 蜂の針を跳躍でかわし、肥大化した外骨格細胞を掴む。その形状は、長槍だった。姿を変えた仮面ライダー=「ディザスターフォーム」の専用武器「鬼槍ディザストスピアー」だ。
 蜂の放つ毒針を薙ぎ払い、サラセニアの胴を正面から突き、そのまま地に叩きつける。更に地面へ槍を刺し、空中から襲い来る蠍を蹴り飛ばす。
 三匹とやや距離を置けたが、サラセニアが吐いた溶解液が仮面ライダーの外骨格を僅かに溶かす。
 この飛び道具を脅威と見た仮面ライダーは、ベルトへ「氷鬼」の念珠を読ませる。瞬間、仮面ライダーの周囲に猛烈な吹雪が生まれる。
 吹雪の中心にいる仮面ライダーに対してサラセニアが再び溶解液を吐きつける。しかしそれは吹雪と接触し瞬間的に凍結、固形化して仮面ライダーの足元に落下する他無かった。
 続いて腕を突き出す仮面ライダー。彼に呼応し、それまで全方位を取り巻いていた吹雪が一直線にサラセニアを襲う。絶対零度の吹雪を浴び、サラセニアの溶解液噴出管は完全に凍結、機能を停止した。
 サラセニアの動きを封じた仮面ライダーは、続いて「鬼凩」の念珠を読ませる。前方、後方から仮面ライダーを挟撃する蜂と蠍。だが二匹は彼の周囲に生まれた竜巻に弾き飛ばされる。
 「鬼凩」は風を操る念珠。蠍は体勢を立て直すのに精一杯だが、蜂は吹き飛ばされながらも尾から毒針を発射し、逆襲を図る。
 竜巻の中、次に仮面ライダーが用いた念珠は「鬼焔」。彼の周囲に火炎を召喚し、毒針を焼き払う。更に火炎は渦状に変化し、蜂の尾を焼き切った。
 地に転がる蜂。仮面ライダーは再び風を操る「鬼凩」を呼び出し、それを今度はベルトではなく槍に読ませる。
 槍の穂先へ風が集約するのが分かる。更に仮面ライダーは、溶解液噴出管を凍らされながらも背後より迫り来るサラセニアの気配を察していた。
 風の刃を纏った槍をかざし、突進する。 起き上がる蜂。だがその腹部へ、風を纏い高速化した槍が深々と突き刺さる。
 その体勢のまま念珠「雷鬼」をベルトに読ませる仮面ライダー。

231 :名無しより愛をこめて:2009/10/08(木) 20:00:46 ID:hiz5vzW9O
仮面ライダー夢幻(ムゲン)
夢に侵入し操る
仮面ライダー羅刹(ラセツ)
主役はお坊さん(ハゲではない)数珠が武器
仮面ライダー拳(ケン)
ほぼカンフーである
たまにヌンチャクを使用

232 :仮面ライダーネメシス 四杯目E:2009/10/08(木) 20:02:56 ID:BzBbjPprO
 直後、仮面ライダーの背後へ落雷が発生。稲妻は彼の背後を襲ったサラセニアを直撃した。
 一太刀浴びせる事叶わず、炎に沈むサラセニア。風の槍を食らった蜂も暫し顎や足を動かしていたが、その体の各所が延焼を始め、程無く二匹同時に燃え尽きた。
 仮面ライダーは再度「召鬼」の念珠を翳し、通常の姿「ブレイクフォーム」へ戻る。更に「昂鬼」の念珠を使う。
「ライダーブースト!」
「昂鬼」により力を高め、飛び掛かる蠍を射程においた。尾の一振りを押し止め、その尾をジャンプ台に蠍の背面、すなわち上方へ回り込む。
「ライダーキック!」
 落下速度を利用し、踏み潰すように蠍の背へ踵を浴びせる。悲鳴と共にアスファルトへ打ち付けられる蠍。
 戦いは、即ち死の恐怖と向き合う事。父親に殺されかけた京也は、その恐怖を誰より知っている。
 だから、三度に渡り自分と戦った蠍の苦しみを京也は理解した。
 だが、そんな苦しみを自分の周囲の人間にまで味わってほしくない。
「終わりにしてやる…ライダーパンチ!」
 羽蠍の腹部に、鬼の拳が突き刺さる。三度に渡った死の恐怖。だがこれで最期。
「もう…恐れなくて済む」
 慈悲だったか否かは京也自身にも分からない。ただ重要なのは、拳を引き抜かれた羽蠍が巨大な火柱を上げ、爆砕した事のみだった。

 翌日、講義が終わりいつ妖魔が現れるかハラハラしながら帰路につく斎。そこへ、黒一色のオフロード型バイクに跨がった医者が現れた。
「バイトだろ。乗っていくか?」
 斎に予備のメットを投げ渡す。この日、斎の「数少ない大切な人」は一人増えた。

 その六十数年前、闇市でうどん玉を万引きした少年がいた。追う店主、逃げる少年。
「日本は飢えている…使えるな」
 一部始終を傍観していた毒蛇に似た男は、そう呟いた。

四杯目、了。
次回 五杯目「おれは電気人間素うどん派!!」に続けば幸運だと思っている。

233 :名無しより愛をこめて:2009/10/08(木) 20:06:54 ID:hiz5vzW9O
仮面ライダー夢幻
仮面ライダー羅刹
仮面ライダー拳

水嶋ヒロのようなセクシー系な俳優希望!

234 :名無しより愛をこめて:2009/10/08(木) 22:21:24 ID:IiEfJUoSO
こんなのが45回続くのか

235 :名無しより愛をこめて:2009/10/08(木) 22:44:00 ID:dfAvnDwP0
>>228
おもしろいですね。読み耽ってしまいました。
白い人がうどん屋と絡むところが非常にいいです。
続編期待します。


236 :名無しより愛をこめて:2009/10/08(木) 23:36:59 ID:X6uCKAhp0
ブ ロ グ で や れ

237 :名無しより愛をこめて:2009/10/09(金) 02:53:24 ID:gOnaXmdcO
そんなことはない!今後が楽しみだ。 ところで、タイトルだけ「仮面ライダー」ってついてて、作品中では呼ばれない、ってのもあり?ベルトで変身しない響鬼みたいなのもあり?

238 :Zйrо第W話& ◆/n4V4nbeawMQ :2009/10/09(金) 07:19:36 ID:QMFnpsai0
仮面ライダーZЙro、次回予告!

展開が似ているな、と思ったら、白い人さんの関係者。
大きなジヴォンも登場し、いよいよ本番?

第W話 秘密

239 :ネメシスの奴:2009/10/09(金) 08:50:34 ID:ZGyK9OymO
>>237
ありじゃないでしょうか。
平成では仮面ライダーと呼ばれない方も多いし。

240 :Zйrо第W話& ◆/n4V4nbeawMQ :2009/10/09(金) 20:19:27 ID:QMFnpsai0
第W話 秘密

「ノアさん、ですか」
おそらく白い人さんの仲間なのだろう。白髪、全身真っ黒なスーツ、スニーカー。
「黒い人、ともお呼び下さい。ズィロ」
やはりそうだったか。
「では黒い人さん。貴方は何の為に私の居るここに来たのですか?」
「貴方にお教えしたい事が有ります。ジヴォンの事、その時計の事、そして私とヨセフの事を」
所変わってここはホームレスの溜まり場。その中に一人極端に目立つ服装をした男性が居た。
彼は立ちあがると、この場所から逃げるようにして出て行った。


「何でしょうか?ノアさん」
「ではまず自己紹介から。私の名前は「タンデ・クロン・ノア」。出身はヱデン。役割は貴方に
情報を提供する事、及びジヴォンの監視役です」
面白いほどペラペラと喋る人だ。白い人さんとは大違いだ。
「まずジヴォンについて話しましょうか」
「いや、まずヨセフさんの事からお願します」
「ではそうしましょう。「ビュライ・ジ・ヨセフ」、それが彼の名前です。役職はジヴォンの監
視役。デ・ノッシュ・ラン・シドーさんも同じ役職です」
メモに書く指が追いつかない程の早口だ。ここまで速いと聞きとるのすら難しい。しかも長った
らしい名前を連発するのでかなり書き辛い。
ともかく今は、デ・ノッシュ・ラン・シドーという人物のこと、ジヴォンとこの時計の事が知り
たい。
「それでは本題に入りましょうか」
令が唾を飲む。
「ジヴォンの事、そして貴方の時計の事を」

241 :名無しより愛をこめて:2009/10/10(土) 12:49:03 ID:eNcgHSzMO
テーマが何もなくダラダラ書き続けてるだけ
って感じだな

242 :名無しより愛をこめて:2009/10/11(日) 01:31:58 ID:e5MImKf/O
創作板に移行して展開してるようだし、こちらのスレはもう用無しだよね

243 :名無しより愛をこめて:2009/10/11(日) 02:13:05 ID:mkTSKpkCO
じゃ俺がいただこうかな?途中で読むのが嫌になる瑣末主義の純文学路線ライダーか、読んだ人嘔吐確実のスプラッター、グロ路線。どっちがいいと思う?

244 :名無しより愛をこめて:2009/10/11(日) 03:04:31 ID:aQ7QlfsM0
>>243
読んだ人満腹確実で菜食主義の純うどんライダー

245 :名無しより愛をこめて:2009/10/11(日) 05:10:54 ID:mkTSKpkCO
よしっ!!食ったばかりの麺類を吐きたくなるような蚯蚓、回虫、サナダ虫、鬼イソメ怪人をグチャグチャヌルヌルと出しちゃうぞー。どや?クライヴバーカーみたいやろ?

246 :名無しより愛をこめて:2009/10/11(日) 05:16:45 ID:mkTSKpkCO
あっそれからちなみに主役ライダー(?)のとどめは蹴りではなく、剣でもなく、電ノコ的なものを考えてます。残虐な怪人をより残虐に殺す。女でも容赦なく。いいと思いませんか?

247 :名無しより愛をこめて:2009/10/11(日) 05:25:09 ID:aQ7QlfsM0
>>246
麺を伸ばす棒で怪人をうどんにするに限るだろjk……頭沸いてるんじゃないのか

248 :名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 03:12:20 ID:pezqK2VYO
バイクの代わりにロードローラーで怪人をノシイカにしてやんよ!ってのはどや?レイズナーのゴステロみたいやろ?

249 :名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 04:30:15 ID:skPY6nOlO
仮面ライダーを目指すべく、まずはバイクの免許を取りに教習所通いしたが…

どうしても卒検に通らない主人公の苦悩を描写した物語…


そう!
彼の名は「仮免ライダー」




250 :名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 08:11:25 ID:7ScJ+FAY0
>249

それ( 》 ゚Д゚)ガイシュツです。
そういう名前のHPが5年以上前からあんよ。

251 :名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 15:06:46 ID:zE55hbgSO
>>34
つーかさ、文章下手でもいいからそれ書いてくれよ
このスレをうどんだらけにした罪を償え

252 :名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 17:58:04 ID:w50Umn+vO
だが断る

253 :名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 19:36:01 ID:+D9PZkx20
二輪免許に仮免はない

と、今更ながら

254 :名無しより愛をこめて:2009/10/19(月) 22:51:49 ID:BA/DM7Gd0
電ノコ?

255 :名無しより愛をこめて:2009/10/19(月) 23:09:32 ID:Md+46+yyO
十二支をモチーフにしたライダーで、ライダー2人一組が相棒になる設定はどうだ?

256 :名無しより愛をこめて:2009/10/20(火) 00:04:14 ID:u7ph+vE10
需要無さそうだな

257 :名無しより愛をこめて:2009/10/20(火) 00:06:19 ID:u7ph+vE10
作品名:仮面ライダーZйro
ジャンル:仮面ライダー
分類:?
総話数:全3話
作品形態:小説のつもり


258 :名無しより愛をこめて:2009/10/20(火) 00:54:27 ID:85UwUWRK0
>>255
むしろ十二星座をモチーフにしたライダーで、3人一組で
4つのチームを作って戦うのはどうだ?
敵は神話モチーフとかしにしてさ

259 :名無しより愛をこめて:2009/10/20(火) 00:58:34 ID:Fsxh5SpY0
>>258
グランセイザーじゃないかwwww

260 :仮面ライダーネメシス六杯目@:2009/10/20(火) 07:09:54 ID:oltuxoZ8O
「ねイツキ、あの医者どう?」
 涼ちゃんがそんな事を聞いてくる。涼ちゃんは面倒見が良い。斎の彼氏まで斡旋してくる。斎はバイトに奨学金に忙しくクラブに入っている暇が無い。故に通常は出会いも無いのだ。
「どうって…別に付き合ってるわけじゃないし…」
「え、まだヤってないわけ?」
「まだだよ!」
 講義中に大声を出したので先生に怒られた。

仮面ライダーネメシス五杯目「おれは電気人間素うどん派!!」

 京也はその日、緊急オペに駆り出された。巨大なコブラに噛まれた、という患者が運び込まれてきたためだ。
 治療の中、京也を含めた医師らは不可解な点を発見した。コブラに噛まれたという。脇腹には確かに噛み傷がある。しかし、その傷が大き過ぎる。どちらかといえば、ワニか何かのそれだ。
 ワニ程度の巨大な口を持つコブラ。尋常な体躯ではない。妖魔でなければ良いが。更に京也は「コブラ」との名詞に引っ掛かりを覚えた。

 その六十数年前、香の匂いがきつい暗闇で、声の甲高い男は驚いていた。
「馬鹿な!デスゴッドカメレオンが死んだと?原因は!?」
 デスゴッドカメレオン。貧困にあえぐ市民に対し職を与えてやると言葉巧みに誘導し、改造素体とするため一斉拉致を企てた改造兵士。彼はその素体をアジトへ運ぶ前に、卜部武政に計画を見破られ、更に武政が変身した鬼神によって葬られた。
 しかし武政の件は組織内でも知られていない。彼らが知るのはただ、カメレオンが何者かに抹殺された事実のみ。
 暗闇の中から、また別の男が立ち上がった。
「カメレオンの作戦を私に引き継がせて下さい。最低でも、カメレオンの死因程度は報告させていただきます」
 男の顔は蛇に似ていた。

 美月屋に何かを運び込む音が響いた。美月キヌがその音の主を発見する。
「武政さん、それってバイク?」
「何か壊れてっからさ、進駐軍が捨ててた。で拾ってきた。良いだろ」
 別に良くない。壊れているし、今の日本の庶民にガソリンが買える筈もない。屑鉄にでもする気だろうか?しかし卜部武政はボロボロのバイクを嬉しそうに磨いている。
「でさ、聞いた?何か防空壕を整理するのに人を募集してんだって」
 ならば力仕事だろう。自分には関係無い。そう考えながら、キヌは数日前の奇妙な人材募集を思い出していた。

261 :仮面ライダーネメシス違う五杯目だA:2009/10/20(火) 07:12:01 ID:oltuxoZ8O
 武政が「トカゲ関係で一攫千金みたいな」と言っていたので、まあ綺麗な仕事ではなかったのだろう。しかし今回はどうだろうか?
「ちょっと様子見て来よっか」
 武政が、珍しくやる気のある表情を見せた。

 その防空壕整理工事現場で、一人の男が悲痛な叫びをあげていた。
「辞めさせてくれえ!」
 仮設テントに設置された事務所で男が現場監督に土下座している。二人きりの状態。困るんだがね、と現場監督は顔を渋らせる。
「だって…俺は聞いたんだ!あんたらは俺達を化け物に作り替えるつもりで集めたんだろ!」
「知られていたか…やむを得んな」
 現場監督は椅子より立ち上がり、その肉体を鱗に覆われた毒蛇に似た姿へ変貌させる。右腕を蛇のように長く伸ばし、テントより逃げようとした男を締め上げる。窒息寸前の男の首に、鋭い毒牙を突き立てる。
 男は断末魔をあげる事もなく即死し、注入された毒素がその遺骸さえも分解してしまう。
「敗戦国の分際でプライドだけは高い…」
 コブラ男は、遺骸の分解を見届けた上で現場監督の姿へ再変身し、他の労働者を取り仕切ると共に新たな働き手、即ち改造兵士の素体を待った。
 大王子町。戦前は比較的繁華街だった筈だが、既に焼け野原。見渡せるだけ南洋よりはマシか、と呟き、武政は現場監督らしき人物に声をかける。何故か壊れたバイクを引きずりながら。

 六十数年後、京也は朝一番で携帯の着信音に叩き起こされた。相手は山下山男…蜘蛛妖魔が現れた際に知り合った刑事だ。結局、巨大コブラに噛まれた患者は助からなかった。落ち込む気分をメイラックスで誤魔化し、外出の準備。
 待ち合わせたうどん屋。山下山男は朝からカレーうどんを食していた。
「悪いね、朝早く呼び出して。例のモンスターに関して話せるのが君だけだから」
 モンスター=妖魔はマスコミによる情報統制がなされており、報道される事はない。
 ただ、と山下山男は朝刊を引っ張り出す。急に呼び出されたから京也は未読だった。
 そこには、蜘蛛が死んだ後に出現したコウモリ男の正体が詳細に報じられていた。
 コウモリ男は「ザラキ天宗」が作り出した改造兵士。ザラキ天宗は終戦直後から日本の支配を企てていた非人道的テロ組織。
 記事は必要以上に口を極めて組織を罵っている。

262 :仮面ライダーネメシス五杯目B:2009/10/20(火) 07:18:45 ID:oltuxoZ8O
「しかし、だ卜部さん。例の蜘蛛モンスターや、噂になっている巨大サソリもザラキ天宗の仲間だとすれば、そいつらも報道される筈なんだ」
「奴らとザラキ天宗は別の存在…そして、蜘蛛やサソリはその実在がオープンになれば政府が困る存在」
 京也は多少の直感も交えてそう言う。情報を開示しない理由は不明だが、取り敢えず現世と魔界の境界を破ったのがそのザラキ天宗である事だけは分かった。
「しかし、蜘蛛やサソリは一体どうなったのか…」
「モンスターはもう一匹います。そいつに倒された…と聞きました」
 情報開示しない自分を嘲笑う京也。

 その六十数年前、武政は地下の防空壕にてツルハシを持ち、肉体労働に精を出していた。給料が良いからこれくらいはな、と武政の隣の男が言う。
「良いっつーか、破格ってレベルですよね?何か裏にあんのかな」
 そう呟く武政にもう一人の男が同調する。
「ここに来た連中が何人か行方知れずって噂がある」
 自分は南京で大活躍だったから大丈夫だが。との自分語りを無視し、武政は周囲に気を配る。二十人はいる労働者。彼らをどうするつもりだろう?
 その時、天井が崩落し、土砂と武政のバイクが落下、出入口を塞いでしまう。
「素体は…確保できたな」
 その土砂の上に座る現場監督。彼の言葉を考察する余裕もなく、男達は土砂を除こうとする。だが、彼らを現場監督は蹴り倒した。
「君達には別の仕事がある。改造兵士としてのな」
 現場監督の衣服が破れ、毒蛇…コブラの顔を持つ青黒い怪人へ姿を変えた。
 一瞬にしてパニック状態に陥る現場。

 六十数年後、病院に戻り、京也はコブラに噛まれた患者の体に付着していた鱗を見た。
 コブラという点に引っ掛かりを覚え、実家から持ってきた書類を片端から捲る。あった。
 祖父の描いた地図。大王子町三丁目に赤丸と、
「コブラの腕に注意されたし」
 という注記がある。確かに例の患者も大王子町周辺で巨大コブラに噛まれたと言っていた。調べてみるか。京也は愛車を飛ばした。
 恐らく幼い時分に何かの拍子であの地図を見たのだろう。その記憶からコブラに引っ掛かりを覚えたのだ。しかし、なぜ祖父はこのような地図を?そして、今回の事件との場所的な共通点は何を意味する?


263 :仮面ライダーネメシス五杯目C:2009/10/20(火) 07:22:03 ID:oltuxoZ8O
 示された現場。敵が妖魔なら然程人気の多い場所は好むまい。京也は現在は廃止された地下鉄に降りてみた。その天井に穴が開いている。埋まっていた何かがそこから飛び出したような…
 そう考える京也を妖魔が襲った。
 蛇、それもコブラに似る。
 頭頂から尾まで20mはあり、胴体右側から人間大の腕が一本だけだらりと垂れる。それらを度外視すればまさしくコブラであった。
 コブラは京也を睨み、こう口にする。
「卜部、武政…仮面、らイダー」
 何?武政…京也の祖父も仮面ライダーだったという事か?
 もう少しこの妖魔に話を聞きたいが、敵は口から毒を吐きつけてくるので無理らしい。やむ無く京也は「召鬼」の念珠を取り出した。
「変身!」

 六十数年前、工事現場はコブラ男の恐怖に支配されていた。
「貴様らは我らがザラキ天宗の僕となるのだ!逆らう者は…」
 労働者の一人を掴み上げ、毒牙をむく。が、その口腔に石が投げ込まれた。石の主は続いてコブラ男に飛び蹴りを浴びせ、男を逃がす。
「卜部武政…何のつもりだ?」
 武政は既に理解していた。奴の狙いはカメレオン同様、改造兵士にする素体を集める事。そして彼らの組織の名はザラキ天宗。
「んで、その計画に気付いた人をコブラの毒で始末…だろ?」
 武政の乱入に機を見て必死に逃げる労働者達。僅かな隙間を潜って地上に出る者、逆に地下奥深く隠れる者もいる。
 せっかく敗戦から立ち直ろうとしている日本の人々を尚も苛むか。武政の中に怒りの炎が湧き、その炎が「鬼の意」を覚醒させる。
 武政は「召鬼」の念珠を取り出した。瞳が紅く輝き、腰に骨盤状のベルトが出現する。
 念珠を握る右拳を高く掲げ、それを腰の位置まで降ろす。
「変身っ!」
 拳を一気に右斜め下へ振るう。ベルト中央の宝玉より、鬼の衝動が変換された力の嵐が生じ、武政を包む。身体中の筋肉組織が異常発達し、それを白く鋭い外骨格が包む。額に新たな知覚器官「第三の目」が生まれ、武政は鬼の姿へ変わる。
「オレね、お前みたいな奴が世界で二番目に嫌いなんだわ」
 言って左腰より「鬼馬」の念珠を取り出し、それをベルトに読ませる。直後、壊れていた筈のバイクが起動。車体各部を武政と同様の生体強化外骨格が覆い、別物へ変わる。そのマシン…スカルレイダーに跨がる武政。


264 :仮面ライダーネメシス五杯目D:2009/10/20(火) 07:24:30 ID:oltuxoZ8O
「卜部武政…貴様、何者だ!」
スカルレイダーのバックミラー、足元の割れた硝子に映る自分の姿を見る。
「仮面…ライダー…とかどうだろ?」
 素体のマシンからは考えられないほど鋭く軽快な動きでコブラ男の周囲を跳ね回り、外骨格や車輪をぶつけて直接的なダメージを与えるスカルレイダー。
 更に仮面ライダー自身も車体から飛び出してコブラ男の腹に拳を見舞う。
 吹き飛んだコブラ男とそれを追う仮面ライダー。両者は地上に出る。
「くく…成る程、カメレオンを倒したのは貴様か。それは報告せねばな」
「オレ噂になるの嫌いだし」
 右腕を鞭状に伸ばし襲いかかるコブラ男。仮面ライダーはそれを跳躍でやり過ごし、空中で「鬼神」の念珠をベルトに読み込む。着地と同時に目、ベルトの宝玉、額の第三の目は緑に変色。
 胸の装甲に爪のような部位が生じ、肩角は後ろに向かって伸びる。
 右腕には鋭い断崖に似た多層の刃が沿い、左腕には盛り上がった外骨格から洞窟の如き穴が覗く。
 姿を変えた仮面ライダー=オメガフォームは右腕の装甲より鬼剣バーサークグラムを伸ばし、コブラ男の長い右腕を切断する。
 吹き飛んだ右腕は地を転がり、工事現場の穴へ落下する。
「ぐわあ!俺の腕を…おのれ!」
 苦痛に苛まれるコブラ男は仮面ライダーへ毒液を吐きかけるが、仮面ライダーには当たらない。仮面ライダーの周囲に空間の歪みが生じ、その歪みが盾となって毒液を跳ね返しているのだ。
 その盾に身を包みつつ、仮面ライダーは洞窟に似た左腕を突き出す。その周囲に見える陽炎がコブラ男目掛けて飛んでゆく。直撃は免れ、二発の陽炎=時空衝撃波はコブラ男の足元と背後の壁を粉砕した。あくまでも牽制が仮面ライダーの目的だったためだ。
 勝てる筈が無い。逃走を図るコブラ男。彼を睨み、仮面ライダーは指を鳴らす。直後、コブラ男の足元に吹雪が生まれ、その下半身から凍結してゆく。
「まあ、はなから逃がすつもりも無いからね」
 最後の「からね」にエコーが掛かった。それもそのはず。仮面ライダーの姿が三体出現し、コブラ男の周囲を包囲したためだ。
 どれかが幻影、どれかが本物。しかしコブラ男にそれを見破る術はなく、そもそも凍結した彼には抵抗すら難題だった。
 三方より鬼剣バーサークグラムが振り抜かれる。

265 :仮面ライダーネメシス五杯目E:2009/10/20(火) 07:27:45 ID:oltuxoZ8O
 それらの斬撃は各々がコブラ男の体を無慈悲に引き裂いてゆく。仮面ライダーは幻影を作ったのではなく、周囲の時間軸へ影響を及ぼし、一時的に自分自身を三体形成した。即ち分身は、全て実体だったのだ。
 コブラ男をバラバラに寸断した仮面ライダーは、再び一体へ集約する。
「オレの勝ちっ」
 さて、他の労働者を救出し、切り落とした腕を処分せねば。
 しかし、武政には誤算があった。コブラ男の死に伴う爆発が工事で脆弱化した地盤へ亀裂を産んだ。
 このままでは労働者が生き埋めになる。仮面ライダーはそれを救出するのが精一杯で、切り落としたコブラ男の右腕は土砂に埋もれついぞ発見できなかった。

 六十数年後、京也=仮面ライダーは巨大コブラの吐きつける毒液に四苦八苦していた。
 接近は厳禁、背後に回れば尾に打たれる。ならば、と仮面ライダーは腕の装甲にある尖鋭部を高速振動させる。
「ライダーチョップ!」
 振り出した腕が、迫り来る尾を切断した。

次回「六杯目、改造うどん讃岐を飛ぶ」に続けたいとは思っている。

266 :仮面ライダーUS6(アスム):2009/10/21(水) 18:57:29 ID:NkhSVaoW0
一見平和なこのスレにキモパントと呼ばれる荒らしが迷惑をかける珍事が続いていた!

そんな中、流浪のチャネラーあすむと、カラッポデータベースのキモップが立ち向かった!

「オラ行くぜキモップ!」   「OK!あすむ!」   2人はデタキモメモリで変身した

デターーーーー!!!!!

          キモーーーーーー!!!!

仮面ライダーUS6(アスム)!!!!!!!!!!!!


そして決め技は、


マキシキモドライブッ!!

「さあ、あすむの自演の数を数えろ!」

そしてあすむは今日も永遠の伴侶、キチガイド腐れまんこばばあに甘えるのであった。

267 :名無しより愛をこめて:2009/10/31(土) 01:19:02 ID:u2vbH80BO
ttp://yaplog.jp/vb/MoViewImage.blog?info=/cv/torippers/img/132/2009103019460000/t.jpg

268 :名無しより愛をこめて:2009/11/07(土) 09:16:56 ID:XmsMeJbPO
名前:仮面ライダースパイ(spy)
変身者:村雲雨(むらくもあめ)
武器:クナイ・手裏剣・煙幕等忍者道具
必殺技:スパイダーキック
モチーフ:スパイダーマン・ショーコスギ・ソニー千葉・必殺シリーズ
バイク:マシンステルサー



蜘蛛の巣型変身ベルトに、ゼクターやキバットのような蜘蛛型マシンが装着され変身する忍者ライダー
両手両足具から発射される粘着物質をたくみに操り、敵の背後や上空から現れたりと、トリッキーな戦いができるライダー
粘着物質を加工することで敵の動きを封じたり、擬似的な分身(木人形に服を着させた感じ)を作りだすことができる

必殺技は、作り上げた蜘蛛の巣に敵を絡め、ライダーは正面からキックすると思いきや衝突直前でフッと消え、敵の背後に出現しキックで貫く(その他パターン有り)スパイダーキック

バイクはステルス機能により、機体と搭乗者を見えなくする

巻物のようなデバイスをベルト側部にセットし、フォームチェンジを行う

269 :石森プロ:2009/11/08(日) 06:53:58 ID:bH9l5R3XO
それ採用

270 :名無しより愛をこめて:2009/11/09(月) 20:28:53 ID:Hp5QlmA7O
>>268
当然2号ライダーはケインなんだろ?

271 :名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 20:35:06 ID:8EVCe2RJ0
厨二の雰囲気が最高(完全にいい意味で)だなココ

272 :nanasix& ◆FqZMW7ydAi2C :2009/11/13(金) 17:07:30 ID:i1wh+47i0
>>269
吹いたw

273 :ドクトルO:2009/11/13(金) 17:59:54 ID:adFhICqe0
               . / ヽ
                           ,/    ヽ
               . ∧_∧   ,/       ヽ
                 ( ´∀`) ,/          ヽ
               (    つ@            ヽ
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   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|                 ヽ
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                                       │
                    人人人人人人人       ∧J∧
                   < 早速        >    ( / ⌒ヽ
                   < 馬鹿が釣れましたw >   | |   |
                   <           >      ∪ / ノ
                    ∨∨∨∨∨∨∨        | ||
                                       ∪∪


274 :名無しより愛をこめて:2009/11/13(金) 21:26:13 ID:G2HV5w/vO
誰でも一度は想像するよな、忍者ライダー
忍者ライダーゼクロスや、
平成版ゼクロスであるディケイドにも分身があったけど、
クモの主役ライダーは見てみたい気もする

275 :名無しより愛をこめて:2009/11/14(土) 12:33:52 ID:E1PEjEY50
仮面ライダーアシュラ

変身者:怪人とか一般人とか様々(ベルトが選んだ人間以外は変身すると死ぬ)
武器:棍棒・チャクラム
色:茶・赤・金
モチーフ:阿修羅
必殺技:帝釈  

 ベルトに付いた鬼のような顔に、横から鍵型のデバイスを噛ませるように差し込む事で変身する。
変身音は“変化ぇぇ…阿修羅!” 暴走時音は“開放ぅぅ…阿修羅ぁ!”

 全体的に肩パーツが大きく、暴走の時は肩パーツが変形し、6本腕になる。
必殺技は、6本腕で地面を蹴って高くジャンプ。そのまま敵にキックを喰らわせる“帝釈”

 元々とある組織が世界征服のために制作したベルトで、阿修羅神の意志が宿っていた。
そのため装着者がベルトに魂を喰われ、死亡するケースが多発。暴走した阿修羅によって組織も壊滅した。
 今も自分の力に魅せられた装着者の魂を喰らいながら、自分の敵になる者を破壊し続けている。


276 :名無しより愛をこめて:2009/11/17(火) 20:10:49 ID:APZkGAoBO
268と275は共演できそうだな

277 :名無しより愛をこめて:2009/11/17(火) 22:50:52 ID:qCThLEYfO
仮面ライダー天魔
変身前:天野真一(20)
詳細:普段は温厚で優しい性格だが、一度怒ると乱暴で喧嘩っ早い短気な性格に変わる二重人格を持つ。
母は保育士で父はやくざの組長。
変身アイテム:ブレイブホルダー
仮面ライダー天魔(エンジェルフォーム)
ブレイブホルダーにエンジェルキーを挿入して変身した姿。
冷静に考えてから戦うタイプで武器はエンジェルボーガン。
仮面ライダー天魔(デーモンフォーム)
ブレイブホルダーにデーモンキーを挿入して変身した姿。
凶暴な性格で武器を持たずに素手で戦う格闘スタイルを好む。
必殺技はワイルドキック。

278 :名無しより愛をこめて:2009/11/20(金) 21:29:39 ID:DE2Ku9fSO
仮面ライダートライン

変身者・虎賀(こが)三郎
モチーフ・寅(干支)、暦

ある組織が造りだしたベルトを偶然手にいれた三郎が変身ベルト“トライスタイラー”の力によって変身する、組織が開発したライダーの第三号
トライン以外にも、あと11体のライダーがいるらしい


基本フォームは1フォームのみだが、ベルトについたボタン(カブトのクロックアップのスイッチのような感じ)を押すと、
大安スタイル(隙の無い見切りスタイル)
先負スタイル(カウンタースタイル)
友引スタイル(相手の動きや技を真似る)
仏滅(バーニングアギトのように後先考えない狂気のスタイル)
というように戦い方が次々ランダム(テレビ上都合よく)に変わる
そして、確率の低い“赤口”が出ると、
周囲の空が真っ赤に染まり、ジャンプしたトラインが敵に重い跳び蹴りを瞬時に三回喰らわす、
“トライアングルスレッジ”が発動する


279 :名無しより愛をこめて:2009/11/20(金) 21:31:41 ID:DE2Ku9fSO
石森プロのみなさん!

来年は寅年ですよ!

280 :名無しより愛をこめて:2009/11/25(水) 22:59:47 ID:qGiMHjitO
仮面ライダーレクス
変身前:京竜太郎(22)
恐竜が大好きな大学生。
モチーフ:恐竜
変身アイテム:ダイノアーマー
ティラノフォーム(赤)
基本形態。格闘技で戦う。トリケラフォーム(青)
スピードが強化される。
ブラキオフォーム(黄)
パワーが強化される。
アンキロフォーム(紫)
ボディが頑丈になる。
ステゴフォーム(緑)
射撃が得意な形態。

281 :名無しより愛をこめて:2009/11/27(金) 15:33:01 ID:lM4+mNII0
>>267

スパイ「そろそろ観念しろ」
怪人「ふふふ…それはこちらのセリフだ…」
スパイ「何?」
怪人「俺が何故このベルトに執着するか、その意味を教えてやる!“変化ぇぇ…阿修羅ぁ!”(by若本ボイス)」

スパイ「仮面…ライダー?こいつも仮面ライダーなのか!?」
アシュラ「これだ…これこそ我々が求めた最強の仮面ライダー…アシュラだ!」
スパイ「最強だか何だか知らないが、邪魔になるならここで倒させて貰うぜ(粘着物質発射)」
アシュラ「動きを封じて、俺を倒せるつもりか?」
スパイ「そのつもりさ。スパイダーキック!」
アシュラ「“開放ぅぅ…阿修ぶるあぁぁぁぁぁぁぁ!”(by若本ボイス) 」
スパイ「何っ!?俺の粘着物質(仮)をはじき返した!?」
アシュラ『今度ノ敵ハ貴様カ…セイゼイ俺ヲ楽シマセロ…』
スパイ「(こいつ…さっきと感じが違う…!)」

続く…のか!?

282 :最\低\王\子:2009/11/27(金) 21:21:11 ID:IpX7wEf4O
仮面ライダージップラ

http://imepita.jp/20091127/743170


スケベなオッサンライダー


・ブリーフ派である

・エロ本を立ち読みする

・大型掲示板に書き込みしてる

・バツイチである

・かなり弱いため、武器に頼る




283 :名無しより愛をこめて:2009/11/28(土) 16:18:38 ID:rz76pt4iO
>>281
グッジョブ!

284 :名無しより愛をこめて:2009/11/28(土) 19:22:12 ID:fFwbCT630
それでアシュラは結局、啓太郎ポジの3枚目キャラに落ち着くわけですね

285 :最低I王子:2009/11/30(月) 19:50:22 ID:ZcbPwZQTO
http://imepita.jp/20091130/671860

286 :名無しより愛をこめて:2009/12/05(土) 15:22:29 ID:viLfIS5A0
>>284
それで三原並に一気に弱くなると

287 :名無しより愛をこめて:2009/12/05(土) 15:33:25 ID:5p2dt7jRO
ヒント:アシュラの正体は京竜太郎

288 :名無しより愛をこめて:2009/12/05(土) 19:33:13 ID:uoT8GxIy0
3枚目に落ち着く
三原並に一気に弱くなる
京竜太郎(レクスへの乗り捨て要員)

これなんてザビーだよww


289 :名無しより愛をこめて:2009/12/06(日) 08:48:04 ID:+x38M1SaO
密かに良スレだな

290 :名無しより愛をこめて:2009/12/07(月) 12:37:41 ID:qb+0ofgJO
仮面ライダー3156

変身者:台栖符朗
モチーフ:サイコロ・賭博

悪の組織、ラ・スベガースによって改造された若者、台栖符朗が、変身ベルト:サイバクチャーによって変身する

サイバクチャーに搭載された二つのサイコロの組み合わせにより、ピンゾロフォームやサブロクフォームにチェンジ

必殺技は、6×6キック

291 :>>275:2009/12/11(金) 21:13:18 ID:5I//CSVG0
>>284>>286-288
 一応ボス的ポジのライダーで書いたはずなのに
おまえらのせいでもう噛ませにしか見えなくなってきたw

292 :名無しより愛をこめて:2009/12/11(金) 21:23:27 ID:ccKHZXATO
>>281
俺はスパイを書いたんだけど、
なんかイメージ通りで嬉しい


293 :仮面ライダーネメシス六杯目@:2009/12/12(土) 02:55:28 ID:0ekegaboO
 これまでの粗筋。
 日本支配を企む組織ザラキ天宗は東京と魔界の境界を破り、現世に妖魔を召喚した。
 外科医、卜部京也(ウラベ キョウヤ)は謎の少女、梳灘斎(クシナダ イツキ)の導きにより、祖父から伝えられた「念珠」の力で先祖代々の「鬼の心」を具象化させ、
鬼の姿=仮面ライダーへ変身、妖魔やザラキの送り込む改造兵士と戦う。
 その六十数年前、終戦直後の東京でザラキと戦う初代仮面ライダーがいた。彼は卜部武政。京也の祖父である。

第六話「改造うどん讃岐を飛ぶ」

 コブラ型妖魔の尻尾を切断し、尚も攻撃の手を休めない仮面ライダー=京也。そこへ斎が駆けつけた。
「卜部さん!その妖魔の実体は不定形。蛇の体は器です!」
 理由は分からないが、斎は仮面ライダーとその力の源となる念珠、また妖魔について多くの知識を持っている。
 そういう事か、と京也は思った。かつての仮面ライダー=祖父が戦った「蛇」とは蛇型の改造兵士。その肉片に不定形の妖魔が憑依し、このコブラに似た肉体へ再構築したのだ。
 ならば肉体も実体も同時に終わらせてやる。仮面ライダーは「鬼風」と記された念珠を腰のベルト状外骨格に輝く赤い球体「オニノミテグラ」と呼応させる。
「超変身!」
 そう叫ぶと共に、赤い仮面ライダーの目、オニノミテグラが紫へ変色する。
 格闘を得意とする通常形態「ブレイクフォーム」から、自然現象を操る特殊形態「ディザスターフォーム」への二段変身である。
 ディザスターフォームは専用の槍「鬼槍ディザストスピアー」を出現させ、「氷鬼」の念珠で発生させた吹雪でコブラの吐く毒液を止める。
 その吹雪を槍に集中させ、穂先から奔流として照射、コブラの体を凍結する。今だ。槍に「鬼焔」ベルトに「雷鬼」を各々連続で読み込ませ、体に稲妻を纏って突撃、炎の槍をコブラに突き立てる。
 凍結、電撃、高熱の連携に崩壊を始めるコブラ。突き刺さった槍を蹴り、跳躍する仮面ライダー。
「超変身!」
 「召鬼」の念珠でブレイクフォームに戻り、更に「昂鬼」を読み込んで全身の運動能力を高める「ライダーブースト」を発動する。
 炎に包まれるコブラ、そこへ白い影が勢い良く落下してくる。


294 :仮面ライダーネメシス六杯目A:2009/12/12(土) 02:58:20 ID:0ekegaboO
「ライダーパンチ!」
 白い影は神速の拳を叩きつけ、燃えるコブラを完全に灰塵へ帰した。
「…妖魔は?」
「死にました。蛇の体もろとも」
 斎の返答に、漸く息を吐き変身を解除する京也。だが、その安心は長く続かなかった。やけに不遜な声が轟いたためだ。
「お前が、この世界の仮面ライダーか?」
 声の主は悠然と京也へ近づく。
「貴様…何者だ?」
「通りすがりの破壊者だ。覚えておけ!」
 破壊者と名乗ったその男は、スイカに似た怪人へ変貌する。妖魔でもザラキの改造兵士でもない。スイカ怪人は、初っぱなからパンチを放つ。斎を庇い、その直撃を受ける京也。
 並の人間ならこの一発で死亡する筈だが、京也に秘められた鬼の力がそのダメージを抑え込んだ。しかし鬼の力を発揮する事は同時に、鬼の心を覚醒させるという事。
 京也の目が赤く光り、腰にオニノミテグラが出現。殺戮を命じる鬼の声が聞こえる。
 力に溺れたくはないが、斎を守るには変身する他無い。
「く…変身!」
 召鬼の念珠をベルトに読ませ、白い外骨格に体の各所を覆われた鬼=仮面ライダーへ変身する。
「話を聞こうか。貴様は何だ」
「俺はジュウ。全世界の破壊者」
 そう言ってスイカ怪人=ジュウは腕から熱線を浴びせてくる。それを素早くかわし、腕に生えた鎌を首へ突きつける仮面ライダー。しかし熱線銃と思われた腕はサーベルへ変形し、鎌と切り結ぶ。
 ジュウは少し驚いていた。仮面ライダーの動きが想像よりも早い。
「ならこれだ!」
 ジュウは腰のバックルを、蛇が絡み合ったデザインの物へ交換する。同時にスイカ怪人から、孔雀に似た青い怪人へ変貌した。
 ジュウ・ピーコックアンデッドフォームである。
 ピーコックアンデッドは背から無数の羽を飛ばし、遠距離から安全に仮面ライダーを攻め立てる。
 この遠距離かつ広範囲の攻撃から斎を守る上で、専用バイク・スカルゲッターを駆り敵を撹乱するのは危険だ。
「…超変身!」
 仮面ライダーは再びディザスターフォームへ変身し、重力を操る「鬼圧」で斎の周囲へバリアを形成。
 同時に「鬼焔」で槍から火炎を放ち、ピーコックアンデッド同様に遠距離から敵を攻める。

295 :仮面ライダーネメシス六杯目B:2009/12/12(土) 03:02:56 ID:0ekegaboO
 ダメージは存外と大きく、敵の姿はスイカ怪人へ戻った。
「ち、ならこれだ!」
 ジュウは、ガルトサンダーフォームへ変身。鏡と鏡を行き来しながら、火球と斧で仮面ライダーを襲う。鏡。光の屈折。
 ならば、と仮面ライダーは「鬼照」の念珠を用いる。
 光線を操り、光の屈折に制限を与え、敵の出現する鏡を一ヶ所へ集中させる。出てきたところを槍で突く。
「く、ミラーモンスターでも駄目か。ならこれだ!」
 ヒトツミフォームへ変身したジュウ。巨大な頭の幻影を見せる。しかし仮面ライダーは「鬼凩」の念珠で風を操り、
周囲を真空へ変えて気を集中、敵の所在を特定して「雷鬼」で敵へ落雷を浴びせる。
「まだやるか?」
 怯んだジュウに槍を向ける仮面ライダー。
「俺の勝ちだ。話を聞かせてもらおう」

 京也、斎、人間体に戻ったジュウの三人は、うどんをすすりながら話を聞く。
 曰く、ジュウは全世界の破壊者として生み出された存在。各世界の怪人を封印して自分のものにする力を持つ、最強の破壊者らしい。
「最初は俺も、破壊者という運命を受け入れたくなかった。だが今は違う。卜部京也、お前を倒し、この世界の破壊者も封印してやる!」
 京也は少し戸惑った。彼は、一度は自分の運命に抗おうとしたのだ。だが結局、力に溺れた。全世界を敵に回しても我が道を往く。それは悲壮で勇敢な決意
「だとは思わんな」
 そう京也は断言する。ジュウは単に自分の運命を変える気迫も、世界のために自分を犠牲にする精神も持ち合わせていなかっただけだ。
 そのくせ、他世界の住人を踏み台に最強の力を行使する事には熱心。
「ジュウ。貴様が世界の破壊者なら、俺は貴様を倒す」
 京也は宣戦布告した。如何に破壊者たる運命に抗った過去があろうと、今、この世界を破壊せんとするジュウを許してはおけない。
「そうか…卜部京也。俺の運命、俺の苦しみを分かってはくれないんだな?」
 分かりたくもない。彼が破壊した世界の復興に尽力する、或いは他世界の窮地を救い贖罪に励んでいるなら良いが、今、ジュウは破壊者の運命を享受している。
 それでいて自分の苦しみを理解しろというのは少々甘い。自分の事しか考えていない。

296 :仮面ライダーネメシス六杯目C:2009/12/12(土) 03:09:17 ID:0ekegaboO
「俺には切り札がある。見ていろ…」
 うどんを食い終え、被害の少ないであろう採石場を決闘の場とする二人。
 ジュウはスイカ怪人へ、京也は仮面ライダーへ変身。しかしジュウは、早くも新たなバックルをベルトへ装填する。
 その姿は、カブトガニに酷似していた。ジュウの切り札。カッシスワームフォームだ。
 鋭い腕のサーベルで仮面ライダーに襲い掛かるカッシスワーム。腕の鎌でそれを止め、腹部に蹴りを、よろめいたところで顔面に拳を入れる仮面ライダー。
 地を這うカッシスワーム。仮面ライダーは腕の鎌を高速振動させ、敵にそれを振り降ろす。
「ライダ―チョップ!」
 これで決まるか、と思われたが、カッシスワームは「フリーズ」と呟く。同時に、仮面ライダーの動きが止まった。チョップをやり過ごし、サーベルによる突きを放つカッシス。
 ダメージは生体強化外骨格のお陰で軽減されたものの、時間停止などという恐るべき能力を秘めた敵。
 更にカッシスは二匹に分裂してくる。一体一体の攻撃力はさほどでも無いが、時間停止により全く反撃できぬまま、ただ仮面ライダーのダメージばかりが蓄積されてゆく。
 その経過を見ていた斎が新たな戦略を示した。
「卜部さん!『鬼空』の念珠!」
 彼女の示唆なら間違いあるまい。カッシスの再攻撃が来る前にその念珠をベルトに読ませる。
 直後、仮面ライダーの目とオニノミテグラが淡青に染まる。外骨格は各所の尖鋭部が萎縮した代わりに背から骨により形成された翼が伸びる。
「ウィザードフォーム」だ。ウィザードフォームは「鬼弩」の念珠を読ませる。同時に生体強化外骨格の一片が掌へ落ち、それが両端に刃を備えた弩へ変化する。
「鬼弩・ウィザードアロー」を持ち、サーベルを振るう二匹のカッシスに対して「鬼走」の念珠を用いる。
 見ると敵は止まっている。いや、自分が圧倒的に素早くなっているのだ。二匹のゆっ…くりした斬撃をかわし、弩からの波動弾、その両端の刃による連続攻撃で二匹を追い詰める。
 カッシスは自らがハイパークロックアップ攻撃を食らっている事を認識、それを破る唯一の手段「フリーズ」=時間停止を発動する。
 動きの止まる仮面ライダー。チャンスだ。

297 :仮面ライダーネメシス六杯目D:2009/12/12(土) 03:17:20 ID:0ekegaboO
 サーベルを上から振り降ろす一体、横から薙ぐ一体、十文字切りにするつもりだ。しかし、サーベルは止められた。
 仮面ライダーが動いている。横から来たサーベルを弩で受け、それを重心に回転して上からの攻撃を避けた。
「何、フリーズが効かないだと!?」
 仮面ライダーも「一鬼」の念珠で「ライダーフリーズ」=時間停止を発動していた。このために両者の能力が相殺され、仮面ライダーはカッシスの攻撃に対応できたのだ。
 翼で空を舞い、弩の掃射を決める仮面ライダー。カッシスのフリーズが解けた。通常時間での勝負だ。
「超変身!」
 仮面ライダーはディザスターフォームへ変身、鬼焔の念珠で火炎を放つ。だがカッシスは、その火炎を吸収し逆に撃ち返す。
 直ぐ様吹雪を発生させて火炎をしのぎ、その吹雪を帯びた槍をカッシスに突き刺す仮面ライダー。だが相手は、腕のサーベルへ吹雪を集約させ、仮面ライダーと同様の突きを見舞った。
 再度鬼焔の念珠を使い、炎の槍で氷の槍を止める仮面ライダー。
 敵は此方の攻撃を吸収し、それをコピーして返してくる。ならば、
「超変身!」
 敵の槍を押さえたまま再びウィザードフォームへ変身、槍も弩に変わる。
 空間移動でカッシスと距離をおく。カッシスが再び二体に分身し、フリーズをかけてくる。対する仮面ライダーもライダーフリーズを発動し、互いの能力を相殺。その上で「鬼幻」の念珠を読ませる。
「ライダーイリュージョン!」
 周囲の時空が歪み、「その位相に仮面ライダーの存在する可能性」が拡大、仮面ライダーが二体、三体、六体へ分身する。
 三人ずつ、弩で二匹のカッシスに狙いを定める仮面ライダー。
「いくぞ。ライダーウェーブ!」
「ライダーパーティクルキャノン!」
「ライダーニードル!」
「ライダーライトニング!」
「ライダーリゾルバー!」
「ライダーサイコブラスト!」
 ディザスターフォームでの攻撃により、熱、冷凍攻撃には耐性がついている。そのため、六本のウィザードアローから
時空衝撃波、粒子ビーム、レーザー、プラズマ、分子結合分解波、精神波
と性質の異なるエネルギーを一気に照射。二匹は吸収、コピーの余裕を与えられず、自壊を開始した。

298 :仮面ライダーネメシス六杯目E:2009/12/12(土) 03:23:00 ID:0ekegaboO
 ダメージを抑えるためカッシスは一体へ再融合、ローズオルフェノクへ変身し、花弁状の光弾で仮面ライダーを牽制しながら自らも花弁へ変化、逃亡を試みる。
「逃がすか!超変身!」
 ウィザードフォームからまたもディザスターフォームへ変わり、吹雪でその花弁を凍結する、地面へ落下した花弁はやむ無くローズオルフェノクへ再融合。
「逃がす気は無い。戦いの続きとして『映画の世界』へでも逃げたかったんだろうが…卑怯の極みだ」
 地面に倒れたローズオルフェノク=ジュウは、更にライノセラスファンガイアへ変身。吸命牙を召喚するが、それは首に刺さる前にディザストスピアーに切り払われた。
「貴様は最強でも何でもない。借り物の力で他者を威圧するだけの…紛い物だ」
 ジュウを完全否定する仮面ライダー。しかし、ジュウにも破壊者としてのプライドがある。
 借り物の力。グロンギの作った力で殺してやる!ジュウはカブトムシ種怪人ゴ・ガドル・バへ変身。両足に電撃を集中させる。
「卜部京也。破壊者のプライドにかけて…勝負だ」
「嫌なプライドだな…乗ってやる。超変身!」
 仮面ライダーは通常形態ブレイクフォームへ戻り、ライダーブーストを発動し敵を待ち受ける。
 ジュウが飛んだ。必殺キック、ゼンゲビ・ビブブが見舞われる。対して仮面ライダーも跳躍、力を蓄積した右足を伸ばす。
「ライダーキック!」
 両者の足が正面衝突するかと思われたが、仮面ライダーは伸ばした右足を一旦曲げ、敵の足が自分の間合いに入った瞬間に左足を伸ばす。両足でガドルの胴を挟み、そのままきりもみを加えて敵を地面に叩きつける。
 そのダメージが大きかったのか、ガドルは横たわったままジュウ=スイカ怪人に戻った。その上からマウントを取る仮面ライダー。ジュウは達観したように呟く。
「所詮、借り物の力を振りかざしてるようじゃ…」
「力に溺れなければ、他の世界を踏み台にしなければ…救いようはあったかも知れんな」
 仮面ライダーは躊躇い、それでも拳を握りしめる。
「ライダーパンチ!」
 渾身の拳は破壊者を破壊し、同時に彼に破壊された異世界は復元を始めた。

299 :仮面ライダーネメシス六杯目F:2009/12/12(土) 03:33:25 ID:0ekegaboO
 ジュウ。破壊者の運命に翻弄され、その運命から逃れられなかった男。
 卜部家も古くより、何度となく他人に血を流させてきた忌むべき家系だ。その血は無論、京也にも流れている。
 だからこそ、自分は破壊者にはならない。ジュウという男を覚えておこう。京也はそう誓った。

 その六十数年前、卜部武政は美月屋に下宿しながら誰かを待っていた。しかし腹が減った。闇市で何か買ってこよう。
 その闇市を疾走する少年がいた。彼を追う中年もいた。少年の手には、芋が四つ。

次回、七杯目「惑星用改造うどんの大変身」に続ける気もないわけではない。

300 :名無しより愛をこめて:2009/12/12(土) 05:39:10 ID:MkeAgQUFO
本当にそれは、






オリジナルなのか?w?

301 :名無しより愛をこめて:2009/12/13(日) 21:15:00 ID:OqyM5vHQO
でもよくできてるよね

302 :名無しより愛をこめて:2009/12/15(火) 01:21:39 ID:RlXOUuVYO
落とさせないぜネメシス!

303 :名無しより愛をこめて:2009/12/15(火) 04:33:30 ID:p8jCZIYNO
    特 報


「増え続ける893!」
「10000人893部隊との死闘!!」
「倒せ!!555」
「893の陰謀を打ち砕け!!!」

仮面ライダー×仮面ライダー 555 vs 893
MOVIE大戦2018


 2018年9月3日
 全国ロードショー
 (一部地域を除きます)


「今、前売券を買うと特製スケルトン893ドスか、デラックス893チャカがもらえるぞ!」

304 :名無しより愛をこめて:2009/12/16(水) 01:11:56 ID:XDwzqS9z0
出てるんなら555グッズもくれよwww

305 :名無しより愛をこめて:2009/12/18(金) 16:55:37 ID:Fpj+GMkV0
555に893・・・

敏樹のことか!

306 :名無しより愛をこめて:2009/12/20(日) 02:55:24 ID:4LYuz1dEO
「スタンディングバイ」が
「シバイタロカイ」で

「コンプリート」が
「オンドレー」に変化するのか



まぁその893も、最終的にはアシュラに身体を乗っ取られるんだけどな

307 :仮面ライダーネメシス七杯目@:2009/12/20(日) 20:46:17 ID:41duZUXPO
 山下山男刑事は地下より出現した蜘蛛型モンスターの件を調べたかった。しかし上層部の圧力で妨害され、半ば強制的に入院した仲間の見舞いに行かされた。
 その六十数年前、芋四つ抱えて闇市を逃走する少年。それを追う中年。出くわした卜部武政。
ともかく中年に話を聞いてみよう。興奮しているらしい男に何と声をかけるか…よし。
「おっさん!男色?」
 おっさんに限らず闇市一帯が凍結した。その中心で自画自賛する武政。
「うまい事言うな〜オレ」

七杯目「惑星用改造うどんの大変身」

 話を聞いてみれば何の事はない。少年が自分の店から芋を盗んだから追っていたのだという。しかし、四つとは…
 少年にも話を聞いてみたが、彼は一人っ子だそうだ。
「なら芋四つも要るかね?」
 武政の問いに、表情を曇らせる少年。
「実は今、家にお父さんが二人いるんだ」

 六十数年後、病院で山下山男は知っている顔に出くわす。
「卜部さん!そうか、ここで働いてたのか」
 卜部京也。蜘蛛型モンスターを共に目撃し、互いが知る情報を交換した仲。しかし警視庁ではザラキ天宗に関わる調査で持ちきりで、蜘蛛モンスターに関しては一切無視を貫いているという。患者の目がある為、二人は場所を庭に移す。
「つまりだ卜部さん。ザラキとあの蜘蛛は仲間じゃないんだ。そして蜘蛛は、探られると上層部が迷惑する存在」
 山下山男はそれだけ理解している。知っているとも言えず、黙ってカップうどんをすする京也。その箸が止まった。視線の先には手を振る老人。
「鏑木先生!ご無沙汰です!」
 箸をおき、異様に爽やかな笑顔で老人に会釈する京也。この京也は常にストレス面なので、こういった表情は珍しい。
 そういえばこの老人の写真が病院の額縁に入っていたっけ、と山下山男は思った。
 鏑木(カブラギ)確かこの病院の前院長だ。
「京也君。お父さんは、どうだい?」
「仮出所はしたようですが…会いたいとは思いませんからね」
 京也は額の古傷を撫でながら複雑に笑んでいる。込み入った話らしいので山下山男はこれにて退散する。

 京也の父親は、二十年前突如、卜部家の「鬼の心」に覚醒した。

308 :仮面ライダーネメシス七杯目A:2009/12/20(日) 20:48:23 ID:41duZUXPO
 破壊、殺戮衝動に抗えず、家族に向かって包丁を振り回し、京也の額と心に深い傷を刻み込んだ。その傷を診たのが当時の院長、鏑木であった。
「以降、君はお母様と二人三脚で頑張ってきた」
「先生も確か…」
「私も片親だ。君とは逆に母が死んだ。あの時代には珍しくなかったがね」

 六十数年前、少年…三次(サンジ)の代わりに芋の金を払って武政は彼の家へ赴いてみた。
「どっからあのお金が出てくるんだろ」
 武政の富豪ぶりを羨みながら、羨んでも仕方ないのでキヌは風呂場の掃除を続けた。
 三次の家はその周辺の空気が恐ろしく荒んでいた。それに、この一帯では確か連続強盗殺人事件が発生している。犯人は捕まっていないはず。
 三次の家に入る武政。家には、左目を眼帯に覆い右足が見当たらない男が小さく縮こまっていた。
「三次の…父です」
「相当激しい戦いだったっぽいっすね」
 命があるだけマシだ、と父親は自嘲する。武政も先の戦争で多くの戦友を失った。
 どうやら金が無いため病院にもかかれず、父親を見るのに手一杯で貯えが底を尽き、
「思い余って芋どろぼー。なるほどね」
 その家の戸を、やけに東京ブギウギな格好の女が開けた。
「ただいま。三次、ご飯は?」
「これから作るよ…芋煮で良いね」
 その女を見て三次が肩を落としたのが見て取れた。この女…母親か。その母親の脇に一人、旦那より若い男がいる。
 三次が台所へ向かったのを確認し、三次の父、晋也は妻に憤りの視線をぶつける。
「その男を連れてくるなと言ったろ。三次はまだ八つだ」
 しかし妻、早苗はあっけらかんとしている。
「文句言わないでよ働けないくせに。それに私と音吉は愛しあってるもん」
 横の若い男、音吉と笑い合う。なるほど、旦那が動けないのを良い事に公然と不倫か。
 その旨を正面から早苗に伝える武政だが、彼女の意志は揺るがない。
「私と旦那の間に愛は無い。私は音吉と出会った事で愛を知ったの。不倫と言われるなんて意外だったわ」
 音吉は堂々と食卓に腰を下ろす。まるで自分こそが早苗の夫であるかのように。
 三次の父、晋也は動かない体を目一杯動かし、音吉に詰め寄る。
「もう出ていけ…ここは俺の家、早苗は俺の妻だ」


309 :仮面ライダーネメシス七杯目B:2009/12/20(日) 20:52:08 ID:41duZUXPO
 土間で三次を手伝いながら聞き耳を立てる武政。
「悪いが、俺は早苗に惚れている」
 音吉のナルシスティックで身勝手な言い分。しかし早苗も音吉に惚れているらしいので、ここに第三者が介入すべきか迷う武政。
 三次の作った芋煮の八割は早苗と音吉が食ってしまった。食事を終え、再び出かける二人。
 武政は懐に隠しておいたコンビーフ缶を開け、三次と晋也へ譲ると二人の後をつけた。
「二人で何してんのか、ちょっと見てきますわ」
 暗がり。早苗は懐から幾らかの金銭、進駐軍の缶詰め等を取り出し、音吉に譲っている。
「あんなもん…何処で手に入れたわけよ」
 そういえば、と武政は思った。そもそも早苗は服装から化粧品から高級なものだ。
 日本は男尊女卑らしいし、この敗戦による貧困。一人の主婦がどんな仕事であれだけの大金を得る?
「とりあえず、早苗さんは音吉さんに金を渡してるのが確定。さて、その金の出どころはっと…」

 六十数年後、四限目の空いた斎は凉ちゃんと共に学食にいた。
「てかイツキさ、まだあの医者と付き合ってないの?」
「そりゃ卜部さん格好良いけど…そういう関係じゃ…」
 念珠の使い方を示唆し、京也を戦いに招いたのは自分だ。これ以上深い関係にはなりたくない。
「良いと思うけどな医者。もうさ、ヤっちゃってさ、既成事実作ったら?」
「駄目だよ!私…マグロだから…」
 一応、斎にも男性経験はある。ただ、自信が無い。交際自体も一週間続けば長い方だ。四十人近くを食った凉ちゃんには分からない苦労なのだ。

 暫しの談笑を終え、帰路につく鏑木とそれを見送る京也。鏑木が曲がり角に入ったのを見届け、京也も病院へ戻ろうとする。
 突如、京也の耳に悲鳴が刺さった。先程の曲がり角だ。駆けつけてみれば、巨大な蜥蜴(トカゲ)の傍らに流血し倒れた鏑木がいる。
 言葉より行動より先に、京也は怒りを表出した。目は赤く輝き、腰にオニノミテグラが形成される。
「貴様あっ!」
 心の鬼が命じる殺戮に抗う必要を感じなかった。「召鬼」の念珠を叩きつけるようにオニノミテグラへ接触させる。
「変身!」
 咆哮と共に白い外骨格に覆われた魔人へ姿を変える。


310 :仮面ライダーネメシス七杯目C:2009/12/20(日) 20:54:03 ID:41duZUXPO
 心を憎しみに支配されれば卜部家の者は殺戮を歓ぶ「人鬼」へ変貌してしまう。
 鬼神に体を、心を乗っ取られる。仮面ライダー=京也はその危険性をも忘れ、大トカゲへ飛びかかってゆく。
「駄目…鬼に呑まれないで!」
 学食のど真ん中で斎はそう呟いた。京也の異変を感知したのだ。呆気に取られた凉ちゃんを尻目に鞄を取る。
「ごめん、今日のゼミ休むって言っといて!」
 斎は京也の元へ全力で駆け出した。

 その六十数年前、早苗と音吉を尚も追う武政。スラムを出て、比較的人通りのある道へ出た。すると早苗は一人の老人を物陰に連れ込み、身ぐるみ置いてゆくよう要求する。
「おいおいカツアゲか?」
 止めようとする武政。だが彼の眼前で更に驚くべき光景が。
 断る老人を冷たく見やり、腰に出現したベルトのスイッチを入れる早苗。と同時に、彼女の体は変質した。
 体色こそ赤いが、全体的にはヤモリに似る。ヤモリ女は鋭い爪で近場のコンクリート壁を引き裂く。
「さ、こうなりたくなかったら金を出すのね」
 金を出してもコイツの姿を見た。どのみち殺される。せっかく戦火に耐え抜いたのに。観念する老人。その時。
「変身!」
 武政だ。仮面ライダーへ変身した彼はヤモリ女を蹴り飛ばし、老人を逃がす。
 一旦変身を解く武政。ヤモリ女と音吉、二人と対峙する。
「つまり何か。早苗さんは改造兵士で、その力で金盗んで音吉さんに貢いでいたと」
「私は彼に何かしてあげたかったの!」
 互いを愛しあっている。互いを想う気持ちは本物。それで強盗殺人、育児放棄か。
「俺は彼女が改造兵士であると知っても構わずに愛した!」
「そうよ。これは種をも越えた愛なのよ!」
「ガキの前で不倫を美談みてーに語ってどや顔してんじゃねえよ」
 つまり、例の強盗殺人はこの母親の仕業か。金品や食料を奪い、男に与えるために。
「三次は旦那に預けるわ。あの人ならきっと立派に育ててくれる」
「てめえで育てる意欲は無しですか…ヤバイな、かちんと来た」
 泰然たる表情の武政。しかしその両目が赤く輝き、腰に「鬼の力」のコア、オニノミテグラが出現する。
「人の親を殺すってのも気い進まねえけど」


311 :仮面ライダーネメシス七杯目D:2009/12/20(日) 20:55:59 ID:41duZUXPO
 しかし、彼女はこれまで幾度も見知らぬ者を男のために殺してきた。それはこれからも止まぬだろう。二人が愛しあっている限り。
「悪いね…変身っ!」
「召鬼」の念珠をベルトと呼応させて心の「鬼」を表出し、武政は刺々しい魔人、仮面ライダーへ姿を変える。
「お願い、私達の愛を邪魔しないで!恋愛は個人の自由、権利でしょ?」
「親んなったら権利の前に義務だろ常識的に考えて。しかも育児放棄とかさ…」
 仮面ライダーは一旦手を叩き、その母親=改造兵士ヤモリ女を指差した。
「オレね、お前みたいなのが世界で二番目に嫌いなんだわ」
 元が女だろうが関係無い。跳躍すると、仮面ライダーはヤモリの顔面へ膝を入れる。
 よろめくヤモリ、着地する仮面ライダー。その反動で強烈なショルダータックルを決める。
 仮面ライダーの肩角が脇腹に突き刺さり、吐血するヤモリ。仮面ライダーは屈伸の要領で敵の首を掴み、そのまま持ち上げた末、体重をかけてヤモリを地面に打ちつける。
 その時、成り行きを見守っていた音吉が仮面ライダーを羽交い締めにする。
「早苗!今だ逃げろ!」
 二人の愛は本物。しかし、その為に一体幾人を傷つけた。仮面ライダーは「鬼馬」の念珠を使う。
「逃がさねえよ。スカルレイダー!」
 進駐軍が棄てた既に動かぬバイク。それを仮面ライダーの装甲と同質の生体強化外骨格が覆い、生体マシン「スカルレイダー」へ変貌する。
 無人で走り込んできたスカルレイダーが逃走するヤモリに体当たりを浴びせる。今だ。
 音吉を振りほどくと、仮面ライダーは再び跳躍、スカルレイダーの車体を蹴り反転。
「ライダーキック!」
 その叫びと共に右足をヤモリへ叩き込む。自分が引き裂いたコンクリート壁に沈むヤモリ。そこへ仮面ライダーが助走を付け突進する。
「ライダーパンチ!」
 怒りの拳がヤモリをコンクリート壁ごと微塵に粉砕した。

 燃え尽きたヤモリ女=早苗。その焼け跡を見て嗚咽をもらす音吉。
「何て事を…いつもの礼に、俺がオムレツを作ってやろうと思ってたのに…」
「その作り方誰から聞いた?」
「前の彼女…」
「もうお前一緒に死んじゃえよ」


312 :仮面ライダーネメシス七杯目E:2009/12/20(日) 20:58:08 ID:41duZUXPO
 ヤモリ女=早苗は死亡。武政は三次を警察へ連行する。しかし、改造兵士と共謀して強盗殺人に加担していたと正直に言ったところで逮捕してくれるだろうか?
 と心配だったので、あっさり逮捕してくれたのに驚いた。
「政府は…改造兵士の存在を知ってるっつう事か?」
 早苗が死んだ今、音吉は遺族へ一生かけて償いをせねばなるまい。三次にも近づけぬだろう。
 そう考えると多少気分は良かったが、三次に何と言えば良いのか考えるとやはり気が重い。そして、国は何を知っているのか。

 六十数年後、京也=仮面ライダーはトカゲ妖魔をひたすらに殴っていた。周囲を飛び回り、衝撃で瓦礫が落ちようと自分には蚊が刺した程度にも感じない。
 ともかく眼前のトカゲ妖魔を血祭りにあげる。その事のみに心を支配されているため、傍らに倒れた鏑木を全く気にしていない。
 怒りと高揚の雄叫びをあげる仮面ライダー。彼の元へ走る斎。
「卜部さん、鬼に乗っ取られないで…自分を取り戻してっ!」

次回「ブラック!!醤油だし」に続けるも八卦続けぬも八卦。

313 :名無しより愛をこめて:2009/12/20(日) 21:02:27 ID:41duZUXPO
>>300->>302
読んでもらって光栄でございます。もっとうどんをフィーチャーしたいと思っております。

314 :名無しより愛をこめて:2009/12/20(日) 22:18:21 ID:hXqeQ3zK0
>>306
もしかすると>>281の怪人って小遣い稼ぎで悪の組織に手を貸した893だったのかもな

315 :名無しより愛をこめて:2009/12/20(日) 22:49:37 ID:4LYuz1dEO
なんだって!?





893とスパイとアシュラの世界が一つに

316 :名無しより愛をこめて:2009/12/21(月) 00:17:55 ID:qeszEkMf0
そうなると893が所属していた組の組長に村雲が捕まって、息子である天野真一と出会い…この調子だと>>277の天魔の世界も一つになりそうだな

317 :名無しより愛をこめて:2009/12/21(月) 22:45:45 ID:iWeYuRzZ0
おまえら発案者ほっぽって話し進めすぎだw




でもって、アシュラの改良型として別に作られたのがトライン含む12ライダーってオチなんだろ?

318 :名無しより愛をこめて:2009/12/21(月) 23:29:07 ID:rHzZ79A9O
>>317
お前が一番進めてるじゃねーかwwwww

それにしてもこのスレ、レベル高い
今のWより見てみたいって思うライダーが多すぎ

319 :名無しより愛をこめて:2009/12/21(月) 23:53:10 ID:rHzZ79A9O
トラインの12ライダーズはアシュラのシステムがルーツ

スパイのライダーシステムは、
スーパーSATのドイツ人・黒人が極秘に開発
>>187

320 :名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 15:05:23 ID:eCwMqaGcO
で、天魔と893が賭博場で戦うのが3156

321 :名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 16:48:12 ID:N8uyDUu50
 むしろ>>281に出てる元々の893の変身者は真一を子どもの頃から守ってる、組の中だと顔は怖いけど悪い奴にしか手を出さない、頼りになる兄貴的な存在なんだろうな。
そんで組織から真一を護るために組を裏切って、悪に荷担してアシュラのベルトを盗みに行くけどスパイと遭遇して闘うことになっちゃって、
負けるわけには行かないとアシュラに変身してスパイを圧倒するけど、解放されたアシュラに魂喰われて、その時に初めてアシュラの真の能力、
それを自分に隠していた組織が自分を始めから捨てるつもりだったと知って死ぬに死ねないで、スパイに893ドライバーを渡して息絶える。
でもって村雲が893ドライバーを渡しに行こうと組にいったら、自分が893を殺したと勘違いされて捕まる。
だけど間違いと知ったら手の平を返すように歓迎されちゃって、
結局893ドライバーは自分の命を救ってくれた初代893と真一を心から慕ってた正義感が残ってる若い奴に渡されて、そいつが二代目893になる。

もしくは村雲と行動を共にしてる太郎が893ドライバー渡しに行ったら捕まって、解放して貰う変わりに天魔と闘うことになり、
そこで天魔がスパイは893を殺していないと気づきて和解。その後若い奴が(ry

その後組織の情報を集めるためにラ・スベガースの裏カジノ行き、そこで用心棒として働いてた3156と戦闘になるんだよな

322 :名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 18:28:51 ID:eCwMqaGcO
なんかそれ、
ブラック以来の二年間にまたがる大作になりそうだな
スパイ・レクス・天魔・893&3156
というデザインのバラバラなライダー達が、謎のアシュラのベルトを巡るストーリーが最初の一年の“アシュラ編”
村雲はアシュラを封印、
任侠系ライダー達は手元に戻そうとしたり、己の欲望の為に求めたり様々、
そして京竜太郎は、アシュラに身体を乗っ取られたりレクスに変身したりの影山ポジ

そして、
謎の組織がアシュラの力を使って、干支にちなんだ12本のベルトを作り、
トライン達のような統一されたデザインのライダーが繰り広げるストーリーが二年目“トライン編”
中盤から登場する辰年ライダーに変身するのが、
成長した京竜太郎

最終回はトラインが銃使いに銃口を向けられたシーンで終了

アシュラの謎が解き明かされる劇場版、
“ムービー大戦20XX”で完結



…するのか?

323 :名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 19:13:50 ID:N8uyDUu50
太郎は最初はベルトに認められて一時期アシュラに変身するけど、怖くて資格を放棄。
その後、より強力なフォームチェンジを持つレクスに乗り換える加賀美かユウスケポジも有り得る。

 アシュラは後半で、真一の母の保育園で働いている易しい保育士さんが皆を護りたい一心でアシュラに変身、その後終盤まで味方になるも、
戦いの最中に戦場に取り残された子どもを助けたために怪人に殺され、アシュラは再び敵の手に。

 その後、最終決戦でアルティメットに相当する完全形態と化し暴走するアシュラと闘うライダー達。
トドメを刺される直前、保育士さんや太郎、初代893と共に闘った事で優しさを持ったベルトの意志がアシュラから抜け出す。
アシュラ(善)と共にアシュラ(悪)を倒したスパイ達。だが悪のアシュラを封印するには善のアシュラも封印しなくてはいけない。
アシュラ(善)はこれまでの行いを償うため、村雲に自分を封印する様に頼んだ。封印されるとき、戦の神が最後に流したのは“涙”だった…

 アシュラは封印された。だが所変わると、そこには研究室に並べられている12本のベルトが…
既に組織はアシュラのデータを元に、新たに12本のベルトを制作していたのだ。
しかし実験中に一体の実験体が逃亡。レーダーには逃亡した実験体を現す“虎のマーク”が浮かび上がっていた……

別の可能性考えてみたけどこれは壮大すぎるなw

324 :名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 19:53:19 ID:eCwMqaGcO
>>323
なんだその鳥肌もんは…
それ、もしも俺が磐梯なら五億ほど出資してるよ

確かに京竜太郎は、知らず知らずに戦いに巻き込まれていく成長キャラの方がしっくり来るな
しかし、下の名前は“太郎”なのか“竜太郎”なのか…
それは作者しかわからないんだろうなw

アシュラ編は、たぶん表向きにはスパイか天魔辺りが主役的キャラにしやすいんだろうけど、
あくまでも主役はアシュラの力で、他のキャラは海外ドラマ“ER”のように全員が目立つ感じで、
“トライン編”は主役のトラインが干支ライダーや、アシュラ編キャラ等と次々に出会い、
最終的にはアシュラの核心に迫るという感じかな

アシュラが悲しいストーリーなので、トラインの最後には希望が待っていてほしい

そしてどの辺りでネメシスが登場するのか…見物だな


つーかキャラ作者そっちのけでここまで壮大になるとはw

325 :278:2009/12/23(水) 17:49:32 ID:ijBOO9Z5O
仮面ライダーネイ
仮面ライダーツウィシス
仮面ライダートライン
仮面ライダーフォビュラ
仮面ライダーファイロン
仮面ライダーシックスネーク
仮面ライダーセーバ
仮面ライダーヤウル
仮面ライダーモンク
仮面ライダージュバ
仮面ライダーレブンヌ
仮面ライダートゥエイ

………なんか急いで作りました

326 :名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 21:55:42 ID:ZEkHO3yF0
仮面ライダーヤクサ
色:緑
モチーフ:ヤンキー、極道
変身ベルト:ヤクサドライバー
武器:ヤクサドス、ヤクサチャカ
変身者:天野組に所属する人間なら誰でも
必殺技:クレイドルスマッシュ

 暴力団である天野組が密造した仮面ライダー。名前の由来は“疫を鎖る”から。単体の力は変身者の身体能力に比例する。
携帯電話ヤクサフォンに“893”を押すと「シバイタロカ」と音声を発し、ヤクサドライバーにセットすると「オンドレー」と音声がなって緑の光に包まれて変身する。
一応資格が必要で、天野組に絶対的な信頼を寄せていないと変身できない。資格がないものだと「ナメトンノカワレ」の音声がなって変身できない。
変身した後でも、組を裏切った場合は秘密漏洩を防ぐため、全身に仕込まれている小型爆弾が爆発する様に設計されている。だが、やむなく形だけの裏切りは例外となる。
武器は腰に装着されている短刀ヤクサドス、ヤクサフォンを変形させた銃ヤクサショト、ヤクサドスと合体させることでショットガンモードに変形可能。
必殺技は、懐中電灯型ツールヤクサポインターを足首に垂直に装着することで発射するかかと落とし“クレイドルスマッシュ”。
足首に平行に装着することでキック技も発動可能で、後者を愛用する変身者もいる。
主な任務は組に仇なす組織への対処だが、組長の息子である真一の護衛も重要任務の一つに入っている。

長編に合わせて設定考えるとこんな感じかな?俺893の人じゃないけれど

327 :名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 22:36:31 ID:ijBOO9Z5O
仮面ライダーツウィシス
変身者:岐車猛(ぎしゃたけし)
モチーフ:丑(干支)、暦

全日本学生レスリング重量級チャンピオンである岐車が、謎の地下プロレス大会での優勝時に商品として手にいれたベルト“ツウィシスドライバー”によって変身する
トラインと同様に、暦の力を発動するベルトだが、
友引では当て身投げ、大安では大型車をも持ち上げる怪力を身につける
謎の組織に耳打ちされ、トラインの前に立ち塞がる最初のライダーとなるが、
ある出来事をきっかけに、トラインにさらなる力をもたらす

必殺技は頭部に生えた二本のツノを巨大化させ、振り回し嵐を呼ぶ、ツイステッドホーン

328 :名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 23:15:36 ID:ijBOO9Z5O
訂正、397のベルトはツウィシスセレクターが正しいです

仮面ライダーフォビュラ
変身者:関目直(せきめなお)
モチーフ:卯(干支)、暦

引きこもりの少年が、自分を変えるためにネットオークションで手にいれたベルト“フォビュラセレクター”によって変身するライダー
少年の頃いじめにあい、それ以来、他人に心を開かないが、自分より弱いものを助ける性格である
必殺技は相手の心を寂しさや孤独で満たし、戦意を喪失させる“ナーバストラフィック”



仮面ライダーシックスネーク
変身者:眼帯の男
モチーフ:巳(干支)、暦
武器:日本小太刀型武器

忍術を使う謎の男、
仮面ライダースパイとは旧知の仲であり、浅からぬ因縁を秘めている
スパイと同様にアシュラの力の行方を極秘に捜査してゆくうちに、仮面ライダーフォビュラと遭遇する…

ネークセレクターによりシックスネークに変身
脱皮(残像)等、忍の力を使う
必殺技は、
手足を伸ばし、敵に絡み付き窒素させる
“地獄極楽”

329 :名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 23:49:26 ID:ijBOO9Z5O
仮面ライダーモンク
変身者:袁炎(えんえん)
モチーフ:申(干支)、暦
かつては仏門に入った僧侶であったが、俗世間に別れを告げ破戒僧となり、
謎の組織の一員となる
モンクセレクターにより、炎の力を操る仮面ライダー、モンクになる



仮面ライダージュバ
変身者:渉湊(わたりみなと)
モチーフ:酉(干支)、暦
かつては若者を熱狂させたファッションブランドのデザイナーであったが、
己が作り出す服が、着る人の心を操ることができるという能力に目覚め、
その力を謎の組織に買われ、謎の組織側のライダー、ジュバとなる
ジュバセレクターの力により、相手の心を意のままに操る



仮面ライダーレブンヌ改め、レビヌ
変身者:山中涼(やまなかりょう)
モチーフ:戌(干支)、暦
幼い頃から謎の組織から厳しい教育を強いられ、育てられた少年
非常に組織に忠実であり、組織のためなら手も汚し、命をも捧げる
レビヌセレクターの力で仮面ライダーレビヌに変身
鋭い嗅覚、素早い動きで敵を追い詰め、口部のクラッシャーで相手を咬み砕く

330 :名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 00:06:49 ID:IDXK9iQCO
仮面ライダーファイロン
変身者:京竜太郎
モチーフ:辰(干支)、暦
武器:三節棍(棒やヌンチャクにもなる)

アシュラとの闘いの後に中国へと渡った京竜太郎が、謎の男から変身ベルト“ファイセレクター”を託され変身する
しかしその謎の男は京竜太郎に、謎の組織やアシュラの重要な秘密を伝えた後、何者かに殺害されてしまう………


友引なら酔拳、大安なら木人拳のようなラッシュ等
干支の力とマーシャルアーツを組み合わせた戦法を見せる
必殺技は一瞬にして500発の蹴りを喰らわせる“牌龍仮面蹴”



レクスの人、勝手に使ってごめんなさい

331 :名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 00:12:03 ID:IDXK9iQCO
>>328
×窒素させる
○窒息させる
でした…

失礼しました

332 :名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 11:25:34 ID:/XS/HlYPO
>>331
お疲れ様でした。
さて、これだけのライダーを使いこなせるか…?

333 :名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 12:29:46 ID:xRMmFlkD0
激しく乙。でもその前にトライン出るまでのライダーが扱いきれるかどうかが問題ですが…

野田 竜司(のだ りゅうじ)
年齢:32歳

初代ヤクサに変身者で、天野組に所属するヤーサン。敵意を出すものには容赦はないが、味方や弱いものを助けるため、
組内だけではなく町内、はたまた警察にさえ一目置かれる存在。膨大な情報網を持っており、そのコネの範囲は国外にまで広がる
自分を助けた組長とその息子の真一を父や弟のように慕う。戦い方は一発一発を確実に当てるタイプ。何故か戦闘の度に右腕をスナップさせる癖がある。

実は20歳の頃、路地裏に廃られていたのを組長と真一に拾われ、それから真一の護衛役に任命される、ちなみにその時までの記憶がない。
ある組織から真一を殺すと脅迫され、自分の記憶と真一の命のために悪に手を貸し、ある場所に封印されていたアシュラのベルトを盗むことになる。
だが撤退しようとしたその時、アシュラのベルトを追ってきたスパイと戦闘になり、ヤクサドライバーを破壊され、アシュラに変身してしまう。
その後暴走状態のアシュラに魂を喰われ、村雲にヤクサドライバーを託して息絶える。実質アシュラの最初の犠牲者。

霧島 大吾(きりしま だいご)
年齢:25歳

二代目ヤクサに変身するヤーサンで、竜司の舎弟。義兄である竜司を見習い、彼もまた町内や警察から違う意味で一目置かれる存在である。
彼も昔捨てられていたのを竜司と組長、真一に拾われ、それから家族のように慕う。竜司の死後、組長と真一の判断で二代目ヤクサに選ばれることになる。
戦い方は竜司とは正反対の喧嘩っ早いヤンキースタイル。DQNキャラの様だが根はまじめで、キレ状態になった真一を歯止め役にもなっている。

334 :278:2009/12/25(金) 19:00:15 ID:PzQBKVTmO
>>332
久しぶりにスレをみたら、なんか男泣きな展開になっててびっくりしました

>>333
乙です
アシュラ編も楽しみにしています
自分もこの流れに非力ながら乗っかります
今、思うと暦のスタイルチェンジの設定はトラインありきだったので、12体分考えるのは面倒ですが、
龍騎でのファイナルベントやストライクベント等が、クロックアップのように各ライダーに共通に配備され、そこに各ライダーの個性が反映された技が発動される感じ(なんか自分でも解りにくい)と思っていただければ幸いです

335 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 19:08:13 ID:PzQBKVTmO
仮面ライダーネイ
変身者:三木忠(みきただし)
変身ベルト“ネイセレクター”によって変身するライダー
厚さ約50センチ程度の物質をすり抜けることができる能力を備える(例えば建物の壁や樹木等。地面や巨大な岩等はすり抜けられない)ため、街並みや森林での戦闘において、有利に進めることができる

その場凌ぎの言動で相手を信用させ、その相手を平気で裏切り、大都会を生き抜いてきたペテン師
非力で特別凄腕というわけでは無いが、怪人をヨイショして仲間に加えたり、対戦相手ライダーの変身を解除させるといったトリッキーな心理戦を展開する





336 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 19:09:06 ID:PzQBKVTmO
仮面ライダーセーバ
変身者:井出研太(いでけんた)
武器:ピストル型武器×二丁
「俺は…、お前より…ツイてるぜ」
セーバセレクターから99%の確率で大安を引き当てる強運の持ち主
かつて幻と言われたカジノ“ラ・スベガース”で伝説とも言われる大勝ちを果たしたギャンブラー
昼間からバーボンを飲み、常に酔っ払ってロレツが回らないため、周囲からは馬鹿にされている
萩原流行のようなウエスタンファッションを好んでいる
必殺技は、ケンタウロスのような四本足形態となり猛スピードで走り抜けた後、その勢いと体重を乗せたスライディングキックを放つ“ラッキードライブ”
仏滅が出ると恐るべき技が発動するらしいのだが、本人は酷く落胆し、戦意を失ってしまう





337 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 19:10:10 ID:PzQBKVTmO
仮面ライダーヤウル
変身者:阿弥針衛(あみしんえ)
武器:ライフル型武器
人里離れた山の奥深く、質素に建てられた山小屋に一人住む老人
怠け者で常に床に就き、ぐーたらな余生を送っている
加えて視力を失っており、山中では猟銃を杖代わりにして散策する
どこからか手にいれたらしい変身ベルト“ヤウルセレクター”も、部屋の片隅で埃をかぶっていた………

仮面ライダーヤウルは通称“千里眼”と呼ばれ、綿状に具現化されたレーダーで全身を覆い、周囲の状況を逐一察知し、人知れず一撃で敵を仕留める

必殺技は、全身のレーダーのエネルギーをライフルに集め、強烈な一撃を射出する“ヒットジレーダー”
ただし射出後は一時的に周囲の状況を察知する能力を失い、発生するレーダーがチャージされるのを待つしかない



338 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 19:11:39 ID:PzQBKVTmO
仮面ライダートゥエイ
モチーフ:亥(干支)、暦

猛スピードで突進する戦法しか行わない
己以外の者を全て弾き飛ばし、気が付けば既にその場を立ち去っていると言われる謎のライダー
必殺技は片足を強く踏み込み、周囲に大地震を起こす“アーストゥエイク”
常にライダーに変身した状態で現れるため、その正体は誰も知らない

その正体とは………、



変身者:Ua(トゥーエー:セカンドアシュラ)
謎の組織が12本のベルトと共に造り上げた戦闘サイボーグ
12体のライダーの戦闘データがリアルタイムでUaに送信されるため、その力・思考は無限に進化を続けていく
そしてその力を、己ではコントロールできない
無限の力が常に“開放”状態のため、Ua以外の11体のライダーが束になろうと、Uaに勝利することは不可能と言われる
通常時、彼が仮面ライダーライダートゥエイに変身した状態なのは、
その正体を知られないためと、その力を押さえ付けるためのリミッターにすぎない

組織はUaを、人造的なアシュラに進化させるために造り出したのだ

デザイン的にはメタルヒーロー(マッドギャランやビルゴルディ)のような感じ

339 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 19:58:15 ID:PzQBKVTmO
あと、
・僅かに人を憎む心を持つフォビュラこと関目直が、ベルトに眠るアシュラの因子に意識を乗っ取られ、
関目の身体を利用してアシュラが蘇り、暴走する

・その関目をアシュラの因子から救うために、中盤から終盤のどこかで味方ライダーであるツウィシスが死亡(?)し、その怒りによってトラインの眠れる力が“開放”される

というエピソードがあればどこかで入れてください
(作家任せか!)

そして今気づきましたが、
ベルトの名称は、トラインより後のライダーについて“○○セレクター”と書いていましたが、
トラインに準じて“○○スタイラー”に統一します


間が空いてたので見落とし多いうえ、携帯の分際で出しゃばって、
本当ゴメンナサイ



340 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 20:09:25 ID:PzQBKVTmO
仮面ライダートライン キラーフォーム
変身者・虎賀(こが)三郎
モチーフ・寅(干支)、暦
武器:巨大な金棒型武器

「アイツに…、関目に…人を信じると…いうことを………教えてやってくれ………」

アシュラと化した関目直の放つ一撃からトラインをかばい、息絶えたツウィシスを思い、怒りと悲しみにより“開放”されたトラインの新たな力、
身体は赤く染まり、セレクターのスタイルは赤口で固定される
額には第三の眼が浮かび上がり、頭部には巨大な二本の角が生えたその姿はまるで“赤鬼”
ベルトを開発した“謎の組織”も想定できていない進化系の為、Uaの頭脳にも、キラーフォームの存在は記録されていない
必殺技はトライアングルスレッジの強化版である、“トライアングルスタナー”
と、
両手で金棒を大きく降り下ろし、相手を破壊する“フォールインレッド”



三郎は謎の組織にベルトの実験台として囚われ、その後、ベルトと共に脱走したという過去を持つ
そのため、レビヌの変身者である山中涼とは、お互いの存在を認識し合う仲であり、三郎は涼を救い出すために組織との戦いに巻き込まれていく

341 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 20:15:51 ID:PzQBKVTmO
そして最後には、
スパイやヤクサ・天魔達アシュラ編ライダーと、トライン編のいくつかのライダーが、
アシュラを造り出した何らかの存在との最終決戦に突入する…

みたいな展開を期待しています



お邪魔しました

342 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 20:22:08 ID:PzQBKVTmO
………ってまた>>340でセレクターって書いてるな


もうダメorz



みなさん良いお年を

343 :名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 22:41:45 ID:TLSYRV1M0
乙。とりあえず言えるのは・・・

このままだと3156ことサイガムが完全に空気になってしまうと言うことだな

344 :名無しより愛をこめて:2009/12/26(土) 09:08:17 ID:6X5gf6YUO
まさに空気のように右に左に漂う感じのキャラが合いそうだな
台栖符朗

345 :名無しより愛をこめて:2009/12/27(日) 09:39:06 ID:Aw0Z034J0
仮面ライダーチェインド

強力な怪人態に変身する能力を持った新人類の脅威に対抗すべく
警察が極秘裏に開発した改造怪人。

普通に戦っているだけで一都市を壊滅させる力を持つ主人公が
戦う意思をもって怪人態に変身しようとすると
ベルトに組み込まれたセンサーが働き強力な全身拘束具を展開し、
彼を仮面ライダーチェインドへと強制変身させる。

本人の生体エネルギーを封印エネルギーとして逆用するスーツのシステムにより、
怪人態時の約1300分の1までパワーダウンした彼は

人々を襲う通常怪人たちとの熾烈な戦いを繰り広げるのである。

346 :名無しより愛をこめて:2009/12/27(日) 10:36:08 ID:DZ1DvVel0
とりあえず全話完走して感想聞かせてくれ
多分見てないだろ?


347 :名無しより愛をこめて:2009/12/27(日) 13:06:36 ID:5WTEVaxnO
>>346
ん?
どういう意味だ?


348 :名無しより愛をこめて:2009/12/28(月) 23:25:37 ID:+S8FIi2T0
仮面ライダージャックス
変身者:霧島勇
武器:バイク(刃つき)、ジャッカーナイフ 必殺技:ナイトメアミスト
モチーフ:切り裂きジャック、悪夢
冤罪で逮捕された主人公・霧島。
出所の日、その日刑務所に入れられた人間の一人が、化け物に変化する。
そこにあった鉄パイプで戦うが、全く歯が立たない。
その化け物に襲われて気を失うが、生き残る。
病院を出たその日、「志田」と名乗る女性に連れられて、国家公認の秘密組織
「サイカー」の事務所につれられる。
志田曰く、あの化け物はドラッグ「アップス」によって強化されたテロ組織「ヤーディ」
の、化け物と化した戦闘員だという。そして、霧島は変身ベルト「ジャックスリッパー」
を渡されて、サイカーのエージェント、ジャックスに変身することを強要される。
はじめはそれに対して消極的だったが、友の一人がそれを接種させられたことを知り、
泣きながら友を葬る。
それをきっかけに、霧島はジャックスとなって戦うことを決意する。
他ライダー
ベオウ
変身者:闇森啓太
武器:ベオウクローズ(爪) 変身アイテム:フルムーンペンダント(首輪)
必殺技:ナイトメアウルフ モチーフ:狼男
サーチャー(敵ライダー)
変身者:不明 変身アイテム:アイズブレス
必殺技:ナックルホープ モチーフ:シャーロック・ホームズ
エンティ
変身者:小早川清太 変身アイテム:エンティブーツ(靴・プロテクター)
武器:ゴーイングクラック(銃) 必殺技:スピーディナイトメア
モチーフ:オリエント急行
クイント(敵・ラスボス)
変身者:強文麗花 変身アイテム・武器:ロイヤルクイーンズ
必殺技:ロイヤルチェック モチーフ:女王

349 :名無しより愛をこめて:2009/12/29(火) 00:45:18 ID:D6aKGPxx0
俺もやってみたいけど
みんなクオリティの高い作品ばかりで恥ずかしくなってきた・・・

350 :名無しより愛をこめて:2009/12/29(火) 09:17:45 ID:S7wmwN3p0
大丈夫だよ、今まで君が投下してきた作品は
すべてクオリティが高いものばかりだから。

351 :名無しより愛をこめて:2009/12/29(火) 12:34:45 ID:YC4zXg3i0
世界の消滅を止めるためにライダー達が戦う、
うどん大戦のストーリーきぼん

352 :名無しより愛をこめて:2009/12/29(火) 16:48:41 ID:cotntIMJ0
348シナリオ 投下!

俺は、それを見た。
鼻をつく異臭、目の前を横切る蝿。
そして、その黒く変色し、焼け爛れた死体。
それは俺の生活とは無縁の、踏み込んではいけない世界の代物だった。

俺は理系の大学生で、卒業論文で硫酸を使う。
なので学校からそれを借りた。勿論、それは後ろめたいことに使うわけではない。
なのに。
死体を見た俺は、思わず硫酸の入ったバッグを落としてしまった。瓶は空中でバッグ
から出てしまい、そのまま公園の乾いた大地に落ちた。
瓶は数メートル先で弾け飛ぶ。
ジュッ。
足に激痛が走り、足元を見てみる。濃い雫が、すねに一滴付いていた。

数日後、俺は任意の取調べをうけた。
あの死体は、頭を強打し、直後に酸をぶっかけられた、というものらしい。
死亡推定時刻は、俺がいた時間と一致する、5時前後。
警察の見解では、俺が見知らぬ通行人の顔めがけて瓶を投げた、ということなのだ。
確かにそれで全てが説明はつく。
でも。
俺は絶対にやっていない。でも警察はそんなの聞いちゃくれなかった。
俺は弁護士が奮闘してくれて、過失致死として、約五年の懲役となった。

353 :名無しより愛をこめて:2009/12/29(火) 18:20:14 ID:2TBUxdDx0
仮面ライダーじゅん
変身者:バッタ
武器:パンチ、キック、ラブビーム
 ミラクルJパワーで、「要 潤」に変身するバッタ。
 変身のたびに、様々な人の心を学び、人間的に大きな成長を果たした後、
 形のいいメスのバッタに求婚する。
 

354 :名無しより愛をこめて:2010/01/05(火) 12:08:13 ID:elWM55Mb0
太郎「えー大変遅ればせながら新年明けましておめでとうございま……」
村雲「そんな事言ってる余裕ないだろうがぁ!!」
太郎「うぁ!?なんなんですか急に」
村雲「どうしたもこうしたも無いだろうが!こちとら元旦から何も食べてないんだぞ!それもこれも符朗!全部お前のせいだ!」
符朗「ふ…さすがの俺でも運悪く負けて全財産するって時もあるって事だ」
村雲「じゃかぁしいわさっさと食い物持ってこいや!さもねぇどおどれ喰うぞ我ぇ!!」
太郎「な…あのクールでカッコイイ村雲のキャラが完全に崩壊してしまっている…」

大吾「いやぁ〜、こたつでヌクヌクしながらミカン食べるのって最高ですね」
真一「そうだね〜…ん?何か外が騒がしいな…(ガララ)」

トライン「おっす!今年は寅年!遂に俺時代が……」
村雲「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」
太郎「む…村雲さん!いくら腹が減ってるからってそんな得体の知れない奴喰っちゃダメですって!」

大吾「……若。可哀想だから中に入れてあげましょうよ」
真一「あの村雲さん……新手の鉄砲玉に使えそうですね…」
大吾「若!?」

355 :名無しより愛をこめて:2010/01/06(水) 04:50:16 ID:Orci7glHO
仮面ライダーミズチ
10代前半の少女、白山菊理(しらやま・きくり)が変身。
白蛇がモチーフ。
マスクは頭全体を覆うタイプではなく、蛇の顔を模したお面のような形で、
変身時にはそれで右目を隠すように斜めに着ける
(顔の右下と左の顔全部は露出したまま。髪が長く、変身時は左の顔は髪で隠れている)。
牙型の短剣と蛇の尾の形の鞭が武器。
「鬼」と呼ばれる魔物と戦っているが、殺すのではなく鞭で括った後、
自身の体内に封印するのが目的(鬼は例え殺しても別の形となって復活するため)。
本来は思いやりのある素直で子供らしい性格だが、鬼を封印するのに精神力を消費するため
表面上は冷めた感じで、他人を拒絶しているように誤解される事が多い。
実家は古くから続く由緒正しい神社。
小さい頃に両親を悪鬼に殺され、現在は祖父母に育てられている。
水泳が得意で水着の収集が趣味。
戦闘時には両親の写真が入った小さなケースをお守りとしてマスクの裏に付けている。
また、武器にも女の子らしいアクセサリーを目立たない程度に付けている。

356 :名無しより愛をこめて:2010/01/10(日) 20:29:18 ID:4VCbrbkU0
>>355
バイクに乗れないライダーか(法律的な意味で)

357 :名無しより愛をこめて:2010/01/10(日) 20:48:05 ID:76qjQXg00
とりあえず>>1よ、
ZЙroのモチーフを教えろ
描いてみるから
てか描かせてお願い

358 :名無しより愛をこめて:2010/01/10(日) 21:53:51 ID:76qjQXg00
うん、とりあえず何かしら反応してくれ
寂しいから

359 :名無しより愛をこめて:2010/01/10(日) 22:19:17 ID:lq2RUmbJ0
もう>>1なんかいねえよks

360 :名無しより愛をこめて:2010/01/10(日) 22:57:34 ID:RGYEqQt70
太郎「へぇ〜今度は女の子のライダーかー。デートしようよ菊理ちゃ〜ん☆」
村雲「いい加減にしろてめぇ!」
符朗「…こんなガサツな連中と組むのなんて止めて、俺のあっちの鬼神を中に封印するかいベイビィ…」
真一「台栖さん。駿河湾に沈みたくなかったら、そろそろ自重しましょうか?」
チェインド「…こっちに来るか?」
菊理「あ…それも良いかもしれませんね」
大吾「大変です若!アシュラの野郎、警察に捕まったらしいですぜ!」
村雲「何だと!?だったらさっさと行って封印だ!」

警官「で…何で強盗なんてしようと思ったんだ?」
アシュラ「バイクが…欲しかったんです…(泣)」

大吾「…急にバイクが欲しくなってその辺のチンピラの体をジャック。そのままバイクを盗んだはいいが、
   本人も喰われた奴も免許持ってなかったから運転できないで困ってるところをパトカーに跳ねられて御用だと」
村雲「…今日ぐらいは封印するの見逃してやるか」
真一「あ、警官殴って逃げた」
村雲「前言撤回!」

361 :名無しより愛をこめて:2010/01/10(日) 23:42:42 ID:76qjQXg00
もう>>1いなかったのか・・・
気付かなかった・・・

362 :名無しより愛をこめて:2010/01/11(月) 11:44:16 ID:SpDmkZfV0
>356
歴代ライダーのバイクはすべて違法改造車につき
法律的には公道を走れません

363 :名無しより愛をこめて:2010/01/15(金) 19:22:10 ID:Wc2AAWjS0
アシュラ「(やっと警官を巻いたか…ここは…屋台か?)」

京也「んあ?誰だお前」
アシュラ「(こいつは…普通の人じゃないな。鬼と言った方がいいかもしれん。よし、次の魂はこいつにしよう…)」
京也「よし!じゃあ俺が奢ってやろう!オッチャン!肉玉うどん二つくれ!」
オッチャン「あいよ!」
アシュラ「(ってオイオイ!ちょっと待て!俺はお前を…)」
京也「良いからさっさと食え!」

ズズー

アシュラ「う…美味い…」
京也「お前、バイクがどうのこうのって言ってたよな。てか喋れたのかお前」
アシュラ「そうだ…」
京也「バイクなんざ使わないで戦ってみろ!捜査も戦いも基本は足だ!」
アシュラ「足か…そう言われると確かにそうだな…」

レクス「今なら狙撃できますけど、どうします?」
スパイ「…やっぱり今日ぐらいは見逃してやるか」

364 :名無しより愛をこめて:2010/01/18(月) 10:12:41 ID:F77cGX7m0
よろしくお願いします

365 :名無しより愛をこめて:2010/01/18(月) 10:16:02 ID:F77cGX7m0
荒しではありません

366 :名無しより愛をこめて:2010/01/18(月) 20:46:24 ID:gkNsVN/80
仮面ライダーディレイト(デリート)
変身者:不明
武器:銃
変身アイテム:腕時計
必殺技:キック
特殊能力:特殊能力無効フィールド発生、各ライダー及び怪人の能力を無効にする
モチーフ:炎




367 :ネメシスの奴:2010/01/28(木) 02:40:48 ID:QVu7LRgoO
>>363
やはり私も参加すべきでしょうか…
合作って結構難しいので尻込みするんですが。

368 :仮面ライダーネメシス八杯目@:2010/01/28(木) 02:42:09 ID:QVu7LRgoO
 父親同然の鏑木前院長を妖魔に傷つけられ、京也=仮面ライダーは、怒りのあまり周囲へもたらす被害を一切気にせず、ひたすらに妖魔を攻め立てる。鬼の心に支配されてしまったのか。

八杯目「ブラック!醤油出汁」

「卜部さん…?」
 現地に到着した斎。予想通りの惨事。殺戮を求める鬼の意思が優先され、仮面ライダー=京也は全てを破壊する魔神と化している。ジュウの様にならないと誓ったのに。
「やめて、卜部さん!」
 仮面ライダーは動きを止め、斎を振り向く。だが正気を取り戻してはいない。京也は眼前の赤髪の少女をも抹殺対象と見なした。自分を遮る者は全て敵だ。
 握りしめた拳が斎へ襲いかかる。直接荷重のみで55t、外骨格の振動により敵に与えるダメージはその二倍となる。そんなパンチが斎を襲い…寸前で止まった。
 斎の眼光が鋭いものに変化している。鬼が、この眼光に逆らえず拳を止めたのだ。
「やめてと言ってる…意志を強く持ちなさい!」
 眼光同様の鋭く毅然とした声音。いつもの気弱なイメージとは全く異なる。そこで漸く、拳から力が抜けた。
「斎ちゃん…大丈夫か…」
 鬼の意思の暴走。そのキックバックに耐え切れず、膝を折る仮面ライダー=京也。しかし、斎は未だ鋭い態度を崩しはしなかった。
「自失してる場合じゃないわ。早くあの人を病院へ!」
 仮面ライダーはトカゲ妖魔とその足元に転がる鏑木を見て、「鬼風」の念珠を取り出した。
「…超変身!」
 自然を操るディザスターフォームへ変身、「氷鬼」の念珠で吹雪を呼び、妖魔を凍結させて鏑木を救出する。止めを刺す暇など無い。一刻も早く病院へ鏑木を運ばねば。

 オペが始まった。執刀しつつ、自らの暴走を呪う京也。その間、妖魔は動かなかったようだ。凍結が長時間続いたか、或いは仮面ライダーの暴走により思わぬ深手を負ったか。
 時折、京也の執刀の手が鈍る。恐怖に目を見開き、呼吸も荒い。それでも10時間に及ぶオペを終え、その後京也は真っ直ぐ便所に駆け込んだ。
 斎の耳に、苦悶し嘔吐する京也の声が響く。およそ15分後、青ざめた面で姿を現した京也は斎に水をせがみ、素早く私服から錠剤を取り出す。

 六十数年前、卜部武政は困惑していた。三次の母親を殺した自分。

369 :仮面ライダーネメシス八杯目A:2010/01/28(木) 02:43:23 ID:QVu7LRgoO
彼女は改造兵士で、またその力を使い人々を殺傷、金品を奪っていた。だからといってこの業が消える訳ではない。三次の家には片目片足を失った父親しかいないのだ。
 やりきれなくなり、それでも不安で三次の家を再び訪ねる武政。だが三次の機嫌は悪くなかった。見れば進駐軍のジープが止まっている。
 車上の同僚らを待たせながら、一人の兵士が三次ら近所の子供達にチョコレートを配っている。こういった場合、走る車からばらまくのが一般的であるが、その兵士はしゃがみ、子供達一人一人に目線を合わせて菓子を配っていた。
「アメリカ軍は、もーちょい上から目線の人達だと思ってました」
 一通り菓子を配り終えたその兵士に、挑発的に話しかける武政。だが兵士はあくまで冷静に返す。
「どの国でも子供は大事。それに彼らは一方的な戦火の犠牲者だ」
 饒舌な日本語に仰天する武政。兵士は、大喜びで家路につく三次を見送り呟く。
「今、最も心配なのはあのサンジです。障害を持った父親しかいない。食ってゆけるとは思えないから」
 ならば何か片足でもできる仕事を紹介してやってくれ、と兵士に注文する。無茶な注文だと武政自身も思ったが、兵士は笑顔で頷く。
「へえ、日本人より大和魂持ってるね。オレは卜部武政。おたくは?」
「レイモンド・マグラーという」

 六十数年後、斎の持ってきた水で薬を三錠ばかり流し込む京也。
「卜部さん、それって…精神安定剤じゃ…」
 頷く京也。フラッシュバックに襲われた。20年前、父親に殺されかけた際の記憶がオペ中幾度も鮮明に蘇る。京也は通常、そのフラッシュバックを精神安定剤で抑えているのだが。
 しかし今回は鬼の心に飲まれかけ、怪我をした鏑木への処置を忘れた自分への憎しみが強い。それゆえ精神の平衡を欠き、発症してしまったようだ。
「もっと早く治療が出来ていれば無事に済んだんだが…今は予断を許さん状態だ」
 集中治療室で眠る鏑木。出来る限りの処置は施した。あとは鏑木次第。しかし既に齢七十を超える身。無事に回復する可能性は高くない。
「俺の責任だ…」
 なぜもっと早く病院へ運ばなかったのか。左腕で体を抱き込み、右手で顔を覆う京也。呼吸が荒く、全身を震わせている。
 全ての患者は平等。だから鏑木を特別視するのは京也のエゴだ。エゴと思われても良い。彼は自分の本当の父親だから。


370 :仮面ライダーネメシス八杯目B:2010/01/28(木) 02:47:32 ID:QVu7LRgoO
「すみません…卜部さんも辛いのに偉そうなコト言っちゃって」
 震える京也の手に自分の手を重ねる斎。京也は微笑み、緊張を僅かに解いた。
「正直…驚いた。君からああも強い言葉が出るとは」
 二人は少しの間微笑み合い、そして共に鏑木の回復を祈った。

 香の匂いがきつい暗闇。甲高い声が、歓喜に満ちて響く。
「仮面ライダーの暴走か…ならば今奴と戦えば、奴は再び暴走…国は我らのみならず仮面ライダーをも敵と見なすだろう」
 甲高い声の男は「サボテン」を指名。植物型の改造兵士が立ち上がり、仮面ライダーを再び暴走させるため出陣した。

 六十数年前、自宅へ向かって駆ける三次を空中から狙う影があった。コンドルに似た改造兵士。ヤモリ怪人の息子たる三次を始末しに来たようだ。
「改造兵士の親族か…どんな秘密を知っているかも知れん。ここで消してくれる」
 そう一人ごちた直後、自分を突き刺す鋭い視線を感じた。瓦礫の中に凛と立つ一人の少女。手には、日本刀。
「散りなさい」
 その言葉と同時に抜刀。コンドル怪人は少女の上空約30mに在ったが、その刀は確かにコンドルを捉え、周囲の次元ごと切り裂いた。
 素粒子レベルで寸断されたコンドル怪人はその存在を三次に気付かれる前に呆気なく四散。少女は刀を鞘に納め、突然の爆発音に吃驚している三次へ歩みを進める。
「ね、美月屋ってどこかしら?」
 六十数年後、京也は斎に未使用の念珠を見せる。自分は医者だ。患者を看るのが最優先。戦いは出来るだけ手早く済ませたい。
「どれを使えば良い?」
「『猛鬼』ですね。完全に敵を破壊する事へ力を特化する念珠」
 ならばなおのこと力に飲まれないよう注意せねば。京也はもう一錠プロザックを入れ、自分、母親、鏑木で写った写真を胸ポケットに入れ精神を落ち着かせる。

 六十数年前、三次の家でレイモンド・マグラーがカマボコ板とにらめっこしていた。前のものが戦火で炭になったので、この家の新しい表札を作るのだ。
 しかし父親は筆を握れる体でなく、三次は字を習っていない。そのためレイモンドが赤紙の表記に従って妙にかくばった漢字をゆっくりと記していく。

 六十数年後、斎が妖魔の気配を察知した。
「来ました!」


371 :仮面ライダーネメシス八杯目C:2010/01/28(木) 02:50:09 ID:QVu7LRgoO
 京也は一つ頷き、屋上へ駆け上がる。見ればサボテンに似た怪人と凍結を脱した巨大トカゲが暴れている。
 改造兵士と思しきサボテン怪人は棍棒とそこから飛ぶ針、トカゲ型の妖魔は口から吐く電撃球を武器にしているようだ。
 再び憎悪の衝動が京也を襲うが、それを一旦飲み込む。鬼の心に支配されてはいけない。しかし、既に腰にはオニノミテグラが形成されている。恐らく目も赤く光っているのだろう。
 怒りを武器にしろ。怒りに飲まれるな。相反する二つの自戒を心に刻み、「召鬼」をベルトへ接触させる。
「…変身!」
 白く禍々しい影が、跳躍した。

 暴れるサボテン怪人の聴覚器官に、何かが背後へ着地する音が届いた。
「おい、病院の前で騒ぐな」
 振り返れば奴がいる。
「出たな仮面ライダー!お前にとっては憎くて憎くてたまらん妖魔を連れてきてやったぞ…ぐへっ」
 自慢気にトカゲ妖魔を紹介するサボテン怪人だが、そのサボテン怪人が先に仮面ライダーに殴られた。
「俺はもう鬼には飲まれん。先ずは…お前からだ」
 右拳を右腰に、左手の平を自分の側へ向け重心を低くする独特の構えを取る仮面ライダー。
「来い。俺が相手だ」
 仮面ライダーは真っ先にトカゲ妖魔へ飛びかかるものだと思い込んでいたサボテン怪人はすっかり狼狽。しかし自分がいなければトカゲ妖魔をここまで誘導出来なかったのだから仕方ない。
「くそ、食らえ『メキシコの花』!」
 体の突起物をもぎ、それを爆弾として投げつけるサボテン怪人。仮面ライダーはそれを回避しない。否、回避の必要が無かった。
「超変身!」
 ウィザードフォームへ姿を変え、「鬼盾」の念珠を発動する。
「ライダーシールド!」
 仮面ライダーの周囲に時空断裂境界が生じ、亜空間バリアが展開。爆弾を完全にシャットアウトする。
「おのれ!」
 必殺「メキシコの花」を破られたサボテン怪人。破れかぶれで棍棒から針を発射する。同時にトカゲ妖魔も口からの電撃球で仮面ライダーを襲う。
「手早く決めたいんだよ…ライダーフリーズ!」
 声が轟くと共に針も電撃球もそれらの主も静止し、動いているのは仮面ライダーただ一人。究極奥義の一つ「一鬼」による時間停止だ。


372 :仮面ライダーネメシス八杯目D:2010/01/28(木) 02:52:52 ID:QVu7LRgoO
 直ぐ様仮面ライダーはウィザードフォームの専用武器「鬼弩ウィザードアロー」を構成し、以前は仮面ライダーを分身させた「鬼幻」の念珠を今度はウィザードアローに適用する。
 時空衝撃波を矢として撃ち出せるこの弩。静止したサボテン怪人に狙いを定める。
「イリュージョンアロー!」
 時空衝撃波を射る仮面ライダー。同時に波動の矢が六本へ分裂、サボテン怪人へ一斉に突き刺さる。分身を形成する「鬼幻」を弩に適用する事で時空衝撃波を分身させたのだ。
 時間が再び動き始め、仮面ライダーは針や電撃球の弾道から外れ、サボテン怪人の体はその大部分が分解されていた。
 サボテンの花が暴発したのだろうか?そんな疑問が、サボテン怪人の最期の思考となった。爆散するサボテン怪人。残るは、トカゲ妖魔のみ。
 怒りに飲まれるな。京也は再び己に言い聞かせ、一旦通常形態ブレイクフォームへ戻った後「猛鬼」の念珠を取り出した。

「超変身!」

 オニノミテグラが「猛鬼」と呼応し、赤から黄に染まる。目も同様に黄へ、体の筋肉組織を走るラインは金へ変わる。
 ブレイクフォームであれば天を向き尖る肩角は、肩を包囲し守るように変形、そこから横へ向けて尖鋭な形状へと更に変容する。
 右腕の生体強化外骨格に見える振動カッターは鋸状に変化し、更に前方へ長く伸び刀の様相を呈する。
 左腕の外骨格は肥大化、ガントレットに似た形状へ変化し、その中心より脊髄の断面を思わせるグロテスクな突起が覗く。
 姿を変えた仮面ライダーを襲うトカゲ妖魔の鋭い爪。それを右腕の刀で切り払い、懐に左腕のガントレットを向ける。同時に件のグロテスクな突起から時空衝撃波が発生し、トカゲを撥ね飛ばした。
 右腕に刀、左腕に銃。正に敵を破壊する為の姿。「バーサークフォーム」

 一気呵成こそこのフォームの持ち味であろう。撥ね飛んだトカゲへ左腕より波動弾を連発しつつ、距離を縮める仮面ライダー。長大な尾が仮面ライダーを襲うが、それを右腕の刀「鬼剣バーサークグラム」で切断する。
 しかしトカゲ妖魔は全く臆する事無く、尾を振った反動で仮面ライダーを正面に捉え電撃球を吐き出す。
 腰溜めにした左腕の時空衝撃波動銃「鬼砲バーサークショット」より再び波動を放ち、電撃球を相殺する。


373 :仮面ライダーネメシス八杯目E:2010/01/28(木) 03:02:10 ID:QVu7LRgoO
 がら空きになった口へバーサークグラムを突き立てんとするが、その仮面ライダーの足に何かが絡まった。切断した尾だ。尾が自律的に動き、仮面ライダーを攻撃している。
 巨体に似合わぬ敏捷な動きで仮面ライダーと距離を取るトカゲ妖魔。口へ電撃が集中している。身動きの取れない仮面ライダーへ電撃球を吐くつもりだ。
 仮面ライダーは一旦尾にバーサークグラムを突き刺し、発射された電撃球をギリギリまで引き付けバーサークショットで相殺。その際の爆風で尾を振りほどく。
 自分自身をバネに尚も仮面ライダーへ突撃しようとする尾。対して仮面ライダーはバーサークショットによる集中砲火を浴びせ、黙らせた。
 しかし、妖魔自身の尾は既に殆んど再生している。いい加減勝敗を決さねば。
 妖魔へ向かい疾走する仮面ライダー。連続的に吐きつけられる電撃球をバーサークグラムで弾き、バーサークショットより数発の波動を浴びせて動きを封じる。
 妖魔の懐で跳躍し、回転を生かし柔らかい腹をバーサークグラムで切りつける。着地する仮面ライダー。大きく仰け反る妖魔。仮面ライダーは更にバーサークグラムで首筋に一太刀浴びせる。
 絶叫をあげ妖魔が転倒する。そこへバーサークショットより波動弾を三発続けて撃ち込み、終わらせた。
 燃え尽きる妖魔。そこに斎が駆けつけた。珍しく朗らかな笑顔で。
「鏑木さん、意識が回復したそうです!」

 六十数年前、三次は父親の仕事が見つかった事を律儀に武政へ報告しに来ていた。
「良かったじゃんよ!なるほどね紡績の仕事か…」
 三次の後ろにいる自慢気なレイモンドが少々うざいが。彼が紹介したらしい。また、仕事に使う義足等も彼が用意したそうだ。
「ったくさー戦勝国は余裕があって良いよなー」
 皮肉を隠しもしない武政だが、それでも食い扶持が見つかった事は素直に喜ばしい。晴れ晴れとした気持ちで、自宅へ帰る三次を見送った。その玄関には、カマボコ板に下手な漢字で「鏑木」と書かれた表札がかかっている。

 六十数年後、完全に復調した鏑木の退院を見送る京也。
 あのトカゲも妖魔ではなく、やはり「ザラキの生物兵器」として世間には報道された。鏑木に複雑な笑顔を向ける。そんな京也の肩を叩く鏑木。


374 :仮面ライダーネメシス八杯目F:2010/01/28(木) 03:04:04 ID:QVu7LRgoO
「あまり薬で気持ちを抑え込まないように、な。卜部先生」
 そう。この老人には自分が精神安定剤を常用している事も知られている。しかしそれ自体を責められた経験は無い。
「…ありがとうな斎ちゃん。君のお陰で、多少なりとも落ち着いて戦えた」
「私が何かしてあげられたんなら、それは凄く嬉しいです」
 家族の車に乗り込む鏑木三次を見送りながら、卜部京也と梳灘斎は互いに目をそらした。照れにより。

 六十数年前、美月キヌは店を訪ねてきた少女の姿に少々驚いていた。
「い…らっしゃい」
 服装は木綿シャツにモンペと一般的だが、髪は三つ編みでなく、肩にも届かない辺りで切っている。またその髪色が赤い。それに懐の長細い荷。刀でも入っていそうな。
 少女は凛と笑み、毅然とした声を鳴らす。
「卜部武政を呼んでもらえる?」
 その時、ちょうど武政が通りがかった。
「よぉ、来たか斎!」
 少女は宿の台帳に「梳灘 斎」と明記した。

続く。

次回「太陽の子だ!RうどんX!」
規制が無ければだが。

375 :名無しより愛をこめて:2010/01/28(木) 12:37:12 ID:Iz6cgKbaO
>>354
>>360
>>363

かつて、

ここまでコミックボンボンを彷彿とさせる書き込みが、

あっただろうか



376 :名無しより愛をこめて:2010/01/28(木) 18:32:21 ID:ucgR4knzO
仮面ライダーテンペスト 変身者:不明 変身者:不明
武器:無し 変身アイテム:カード 必殺技:キック
特殊能力:カードによってフォームを変えられる。マグマカード、ライトニングカード、アクアカード。

377 :ネメシスの奴:2010/01/28(木) 23:43:12 ID:QVu7LRgoO
自分で読み直してみたけど今回の戦闘シーン酷いな…
「バーサークグラム〜」「バーサークショット〜」
「バーサークグラム〜」
この繰り返しでしつこい。書き直したい…

378 :名無しより愛をこめて:2010/01/29(金) 00:46:29 ID:TROIDv510
面白くないからこれ以上書くな。

379 :名無しより愛をこめて:2010/01/29(金) 01:45:07 ID:frAYC1QVO
まあまあ

380 :名無しより愛をこめて:2010/01/29(金) 10:10:20 ID:xYTZbm2LO
>>341
つまりアシュラ編が龍虎の拳で、トライン編が餓狼伝説みたいなもんか

381 :名無しより愛をこめて:2010/01/29(金) 18:58:56 ID:TROIDv510
仮面ライダードルジ

変身者:朝昇 龍太郎

必殺技:酔拳





382 :名無しより愛をこめて:2010/01/29(金) 21:43:28 ID:lezf/JCU0
面白くないからこれ以上書くな。


383 :名無しより愛をこめて:2010/01/30(土) 01:18:01 ID:08OjGlfYO
まあまあ

384 :名無しより愛をこめて:2010/01/30(土) 18:15:29 ID:9BCbdSmYO
>>339
素人のわりに(失礼)なかなかよく作られた設定なんだから、仮面ライダートラインのストーリーはお前自身が書けよ


385 :名無しより愛をこめて:2010/01/30(土) 21:34:32 ID:Jf17YgfP0
ネメシスの続きはまだか!
・・かなり楽しみ。

386 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 02:33:39 ID:4fR5AXcmO
>>366
>>376

説明が少なすぎ

387 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 03:56:10 ID:39d/GlNKO
仮面ライダー乖

変身者:瑞希 五十六
武器:体の骨みたいなの、自然の物を形状変化させる(石を手裏剣にしたり)
必殺技:突き刺す、切り裂く、真ん中に両手を突き刺し縦に裂く

決して相容れない二つの血で作られた五十六番目のモルモット
変身前はオッサン
妻と子供がいたが、実験中に事故にあいいない、たまに戦闘中に思い出しては苦しむ
変身ベルト:真ん中に乖の文字、縦に割れてる、北の両端をボルトを回すように両手で弧を描くように回せばくっついて体中の血管が浮かび上がりパリパリと変身
むりにくっつけようとしたり回す方向を誤れば骨と皮がはがれる

ベルトの名前は十五夜、オッサン顔のウサギになる、シルクハットがイカす。

敵幹部が五十六と顔一緒

388 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 04:28:11 ID:39d/GlNKO
仮面ライダーイスカ
変身者:十川 一二三
武器:ハサミ、刃が歪でちゃんと切れないが分解後、刃を逆にするとスパスパ切れる
必殺技:首ちょんぱ、突き刺して上下に力を込めて穴をあける

変身ベルト:鳥(イスカ変換できない)の点々四つを決められた順に押す

ベルトの名前は八十八夜、ネクタイが変な柄の鳥

あと腐女子

389 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 05:02:11 ID:39d/GlNKO
仮面ライダー九仞(キュウジン)

変身者:鳳(おおとり)鳳(あげは)(男)
武器:大量のナイフみたいな骨とウォーターカッターみたいな液体
さわったものを自分の意志で色々なものに変化させる事ができるが、消耗が激しい下手したら死ぬ
必殺技:蹴り上げ>一本のナイフを突き刺し>ナイフからウォーターカッターを体内にバラまく
変身ベルト:九が真ん中、特に何もせず変身

ベルトの名前は九十九神
特にこれといった動物とかはない
ただうーって唸るだけ

390 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 09:48:34 ID:x0F36YeCO
>>385
ありがたい。作者冥利に尽きます。
昨夜から九杯目に取りかかったところですが、フレッシュが終わっちゃったので只今放心状態です。
どうか長い目で見てやって下さい。どうもすみません。

391 :ネメシスの奴:2010/01/31(日) 09:49:37 ID:x0F36YeCO
失礼、>>390は私です。

392 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 18:57:23 ID:aolllvQg0
ここの住民的には女性が主役のライダーってアリ?

393 :名無しより愛をこめて:2010/01/31(日) 21:43:47 ID:Eun641P40
いいんでね?
俺的にはアリだと思うよ

394 :仮面ライダーネメシス九杯目@:2010/02/01(月) 01:41:20 ID:q1xyV/xgO
 警視庁査問会に山下山男警部補の姿があった。招致された理由は簡単、ザラキ天宗の解放したモンスターについて彼が単独調査を進めているためだ。
 上層部はそのモンスターに関する一切を隠匿している。山下山男にもそれを遵守させねばならない。
「何故ですか!私はただ市民が心配なだけで…」
「警察の仕事ではない。これ以上介入するなら…君の首も危ういぞ」

 九杯目「太陽の子だ!RうどんX!」

 六十数年前、何処かの暗闇。死神カメレオン、コブラ男、ヤモリ女を抹殺した「仮面ライダー」と名乗る謎の存在にその暗闇の住人は戦慄していた。当の仮面ライダー=卜部武政は昼間から鏑木三次と相撲をとっていたが。
 家賃三ヶ月分前払いした上、場合によっては宿泊の延長も考えているらしい武政は美月屋にとっては確かに良い客だが、仕事をしている風でもないのにあの羽振りの良さ。
「ね、斎ちゃんなら卜部さんについて何か知ってんじゃないの?」
 三日前、武政を美月屋に訪ねた謎めいた少女。彼女なら武政の素性を知っているとキヌは踏んだが。
「武政さんは南洋に出征し、私と知り合った。それだけよ」
 斎もそれしか言わず、結局分からない。

 分からないのは六十数年後の山下山男も同様だった。市民を危険から救うのが警察だというのに。
 上層部は巨大クモや病院前に現れた巨大トカゲもザラキ天宗の生物兵器で、これらは自衛隊が殲滅したと公式に発表している。
 しかしその説明が納得できない。生物兵器を倒したならその残骸程度は回収される筈。だがその現物を拝見していない。それどころか回収したという話をそもそも聞かない。
 つまり上層部は組織の末端に情報を与えたくないのだ。となれば、生物兵器という公式発表も怪しくなる。だから調べていた。しかし。
「これ以上調べれば首が飛ぶ、だとさ」
 この問題について愚痴りあえる唯一の相手、卜部京也。病院の屋上で二人してコーヒーを飲んでいる。
 因みに山下山男はクリーム必須、角砂糖を二つ。京也はブラックオンリー。どうでもいいけど。
「卜部さん。前にモンスターがもう一匹いて、そいつが巨大クモを倒したと言っていたけど…」

 と言われて、と京也はその夜バイト帰りに病院へ立ち寄った斎に愚痴る。
「仮面ライダーについて誤魔化すのに相当苦労した」


395 :仮面ライダーネメシス九杯目A:2010/02/01(月) 01:43:35 ID:q1xyV/xgO
 もし仮面ライダーの正体まで暴露したらどうなる。日常は騒がしいものに変容する。それが嫌だ。ただ山下山男の心情を考慮すればやはり言うべきなのかとも思うし。
「俺達は警察とひとくくりに言うが、やる気の無いのもいればああいう熱心な人間もいる。妖魔や仮面ライダーを隠すのが申し訳なくなるな」
 そう言っている間にまた緊急オペが入ったので仕事にかかる京也。斎、既成事実を作るチャンスをまたも逃した。

 何処かの暗闇。声の甲高い男がもう一人のピラニアに似た男を静止している。ピラニアに似た男は仮面ライダーを倒そうと考えているらしい。
「忘れたか!終戦直後に我らを襲った…仮面ライダーによる虐殺を!」
 しかしピラニア怪人は不敵に笑む。
「俺はもうそれを体験した世代じゃないんだ。仮面ライダーは俺達の脅威なんだろ?勝手にやらせてもらうぞ」
 出てゆくピラニア怪人を悲しげに見送る男。恐らく彼は、仮面ライダーに殺される。
「皆さん…またも我らの中から殉教者が出てしまうかも知れません。せめて彼がザラキ天に救われるよう…」
 暗闇は、彼らが崇める何らかへの祈りの声で満ちた。
 それから二、三時間後、体の60%前後を欠損した惨殺死体が東京の各所で発見され始めた。

「科捜研曰く、ガイシャは何らかの生物に下水道へ引きずり込まれ、そこで食い殺されたらしい」
 敵は一匹。しかし下水道を高速で泳ぎ回っているため、発見は困難だという。
 下水道に人食い怪物。ザラキ天宗の改造兵士か、或いは例のモンスターの仲間だろうか。山下山男は単独で出動せんとするが、上司に止められた。後は自衛隊の仕事だそうだ。
「しかし!無数に枝分かれした東京の下水道で一匹の生物を見つけられるんですか!?」
「では君なら見つけられるとでも言うのか山下くん」
 反論出来ない。しかしじっとしてはいられない。上層部が隠す何かの糸口かも知れないのだ。上司を突き飛ばし、一人パトカーに乗り込んだ。

 腕に生えたカッターをフックに人間を下水道へ引き込み、自慢の顎で食い殺す。これで20人目だろうか?
 ピラニアの能力を移植されたこの改造兵士は、仮面ライダーの到来を楽しみに待ち望んでいた。これだけ殺せば必ず現れると。

 だが先に自衛隊が動いた。下水道が包囲され始めた。

396 :仮面ライダーネメシス九杯目B:2010/02/01(月) 01:49:00 ID:q1xyV/xgO
 しかし山下山男が告げた通り、東京の下水道は網の目。必ず手薄な箇所はできる。
 そこに配置された隊員を殺害し、他の隊員を誘導する。面倒だ。このまま海に向かおう。そうピラニア怪人は考えた。

 六十数年前、美月屋。武政に皿洗いを手伝わせながら、キヌは正面から疑問をぶつける。
「正直さ、卜部さんってどこからお金貰ってんの?」
「…それ聞いてどーすんのさ」
 皿を磨く武政の手が一瞬だけ止まった。好機と見てキヌはより突っ込んだ質問をする。
「もしかして戦争ん時に何か凄い功績を立てて…とか?」
 手が止まった武政の「やめろ」という蚊の泣くような呟き。震える手で皿を置き、武政は厠へ走る。
 厠の扉を閉める間もなく、開け放しで嘔吐する武政。単に吐くのみでは足りぬのか、喉に指を突っ込み、胃の中のものを全て吐き出してしまおうとする。
「う…卜部さん?」
「やめろ…あの味は思い出したくないっつの!」
 これまで見た事もない、武政の感情の発露。それも怒りや悲しみ、憎悪など様々に入り組んだ。
 戸惑うキヌ。そこに斎が現れた。武政の肩を優しく抱く。
「大丈夫よ。ここは日本。もう殺さなくて良いの」
 吐き続ける武政を凛と通る涼しげな声で落ち着かせる。
 吐き終えたのか、厠から出て土間に座り込む武政。だが、キヌを怨念に満ちた目で睨む。
「あっち行ってくれ…じゃなきゃ…殺すよ」
 そう告げ、台所の包丁に手を伸ばす。その手は斎のビンタで払われ、武政は落ち着くと共に子供の様に泣き出した。その姿は六十数年後、京也が発症する事になる発作と酷似していた。

 六十数年後、自衛隊と改造兵士の戦いはTVで中継されていた。妖魔は映さない。ザラキの改造兵士は映す。
 そんな偏向報道に虫酸が走るが、自衛隊だけに任せておけず、京也も愛車『TADAKATSU-XR420レイブン』に飛び乗った。
 一方の山下山男は、自衛隊の無線を無断傍受していた。この川、この下水道を通るなら、敵は東京湾に向かっている。
 水中を素早く行き交い、自衛隊のアサルトライフルも回避する相手に自分のザウアーP230がどの程度通じるかは疑問だが、何もしないよりマシだ。自衛隊はひたすら敵の尻を追いかけ回しているだけらしい。
「先回りする知恵も無いのかよ!」
 苛立ちも隠さず、車を東京湾へ走らせる。


397 :仮面ライダーネメシス九杯目C:2010/02/01(月) 01:51:54 ID:q1xyV/xgO
 同じく、京也は「召鬼」と「鬼眼」の念珠を持つ事で仮面ライダーの力を感覚器官に限定して発動、敵の所在を確かめる。
 更にその所在を携帯の道路と照らし合わせれば…敵の目的地は東京湾。

 湾に出たピラニア怪人は水陸を跳ね回り部隊を撹乱、一人づつ血祭りに挙げてゆく。

 制限速度完全無視で愛車を飛ばし「召鬼」の念珠を取り出す京也。
 メットの下で目が紅く輝き、腰にオニノミテグラが形成され、そこへ「召鬼」を接触させる。
「…変身!」
 向かいからの風、体内からの風。全身を外骨格に覆う魔人は更に「鬼馬」を用い、愛車を擬似生体マシン、スカルゲッターへ変貌させる。
 マッハ3の走行速度で現地へ急ぐ仮面ライダー。

 六十数年前、武政の唐突な豹変に唖然とするキヌ。彼女を斎が外へ連れ出す。
「何でよ!もしかして卜部さん…自分の部隊が全滅したとか?」
「声を抑えて。武政さんに戦友の事を聞いてはいけない」
 斎はあくまで冷静だった。
「彼はもっと…嫌な経験をしているわ」

 六十数年後の東京湾。仮面ライダーは港に怪人の姿を捉えた。奴の足元のマンホールが破られている。下水道から出る際に食い破ったのだろう。
 牙の威力は大きい。スカルゲッターをウイリーで走らせ、怪人を撥ね飛ばし自衛官を救出する。そこへ山下山男の車も駆け込んだ。
「一匹はザラキの改造兵士…もう一匹は何だ?」
 もう一匹=仮面ライダーは愛車を降りると左掌を内側に向ける独特の体勢を取る。
「来い。俺が相手だ」
 腕のカッターを突き刺し敵を捕らえ、強力な顎で瞬時に噛み砕く。それがピラニア怪人のスタイルであるが、常人の数万倍の五感、反射速度を持つ仮面ライダーに接近戦は意味をなさない。
 むしろカッターを振るう度に隙を作り、そこへすかさず蹴りを入れられるため、ピラニア怪人の方が不利と言える。
 ならばとピラニアは水中へ飛び込んだ。自らのフィールドだ。
「ち…乗ってやる」
 仮面ライダーはスカルゲッターに跨がると、そのまま海面へ向かって走る。着水したスカルゲッター。しかし沈む事無く、地上同様に海面を走っている。
 ピラニアの水中からのジャンプ攻撃を水飛沫を上げて回避するスカルゲッター。そのカウルから、生体強化外骨格の剣が伸びた。
「ゲッタージャッジ!」


398 :仮面ライダーネメシス九杯目D:2010/02/01(月) 01:55:42 ID:q1xyV/xgO
 骨の刃が敵の腕に輝くカッターを切り落とした。直ぐ様体勢を戻し、ピラニア怪人を正面に捉える。
 危機と見てピラニア怪人は、水中深く潜った。
「水中か…」
 水上ならスカルゲッターでも戦える。仮面ライダーは地中や水中でも呼吸できる。しかし、今度の敵は「水中にてマシンの機動力を活かし戦う」事が最善の対処法。
 仮面ライダーは「鬼砦」の念珠をベルトへ読ませる。
「スカルダイバー!」
 スカルゲッターの車体に融合した強化外骨格が変形、各所より短い角が生え、その角同士が互いを指差すように湾曲する。
 姿を変えたバイクに跨がる仮面ライダー。同時に、湾曲した角より生じた亜空間バリアが仮面ライダーも含めた車体全体を覆った。
 バリアを展開した状態で水中へ飛び込む。

 水上を走れたと言えど、恐らく水中でバイクは使えない。仮面ライダーは素手で自分と戦う他無い。そうなれば自分の勝利だ。この牙で仮面ライダーの喉笛を食い切ってやる。
 そんなピラニア男の油断は、水中へバイクを駆り進行してきた仮面ライダーの姿に一瞬で打ち砕かれた。
 変形したバイク「スカルダイバー」は更にカウルの装甲を変容させ、時空衝撃銃を形成。戦闘ヘリを思わせる機動力で水中を往き、銃より放つ波動で怪人の右腕を吹き飛ばす。
 このスカルダイバーは、車体に亜空間バリアを展開し、水中、地中、宇宙、敵の攻撃と、あらゆる環境に適応し負荷から車体と搭乗者を守る事が出来るのだ。
 再びの時空衝撃波がピラニア怪人の背鰭を吹き飛ばした。スカルダイバーをスクリュー状に回転させ突進する仮面ライダー。動きの鈍った怪人を水上に弾き飛ばす。
「超変身!」
 ダイバーから自らも水上に跳躍し、仮面ライダーは右腕に刀、左腕に時空衝撃銃が発生した「バーサークフォーム」へ切り替わる。
 左腕より時空衝撃波の連弾を浴びせてピラニア怪人をスカルダイバーの車体に打ち付ける。そのまま落下と共に右腕の刀「バーサークグラム」を伸ばす。
 ピラニアの顎が唸るより早く、刀身が脳天を真っ直ぐ突き通した。脳を破壊され、活動不能に陥ったピラニアはだらしなく口を開く。その口中に時空衝撃波を見舞い、同時に刀を引き抜いて仮面ライダーは敵の頭部を完全に粉砕した。


399 :仮面ライダーネメシス九杯目E:2010/02/01(月) 01:58:12 ID:q1xyV/xgO
 スカルダイバーからスカルゲッターへマシンの姿を戻し、それで水上を走り、ピラニア怪人の爆発を背に陸へ戻る仮面ライダー。だがそこに、一部始終を観察していた山下山男の姿があった。
「お前は…誰だ」
 銃口を向けたまま問う。答えに窮する仮面ライダー。二人の間で海風の流れが止まる。

 その六十数年前、斎はキヌを宿の裏へ連れ出し、話を切り出した。誰にも言わないよう前置きした上で。
「武政さんは南洋の戦地で…仲間の死肉を食べて生き延びたの」

続く

次回 十杯目「真・うどん序章」

400 :ネメシスの奴:2010/02/01(月) 01:58:56 ID:q1xyV/xgO
遅くなりました。九杯目です。

401 :名無しより愛をこめて:2010/02/01(月) 18:58:20 ID:0Elk+Ksv0
十杯目はプロローグだけで終わる未完の大作ですねわかります

402 :354=360=363:2010/02/03(水) 21:42:57 ID:KyCsCl8K0
>>375
ボンボンっ子だった俺にとっては最高の褒め言葉だ

403 :名無しより愛をこめて:2010/02/03(水) 23:02:23 ID:1HY9Euhv0
面白くないからもう書かなくていいよ

404 :名無しより愛をこめて:2010/02/03(水) 23:51:58 ID:KyCsCl8K0
赤城 和也(あかぎ かずや)
年齢:21歳
説明:真一の母親が務める保育園で働く保育士さん。外見は至って普通の青年だが、常に熱い心を持っている。
   元々職も無く、両親も蒸発。餓死寸前で道ばたで倒れているところを、同じ保育園に勤めていた桜に助けられ一目惚れ。
   その後、彼女へのアプローチをしようと保育園で働き始めたが、徐々に純粋に子どもが好きになり、今では子どもに人気の一人前の保育士になった。
   保育園に現れた怪人から子ども達を護るため、アシュラと命を賭けた変身に成功。以後野田、太郎に次ぐ3人目の善サイドアシュラの変身者に。

 かなりの特撮&ロボットアニメ好きで、中でもロボットアニメ“熱血合体ゴッドカイザー”への愛情は相当のモノであり、
よく劇中で使われているシーンをモチーフにした新技を戦闘時にほぼアドリブで生み出すため、「覚えるのがメンドい」とベルトに言われるのもしばしば。
 そのためアシュラの必殺技である“帝釈”はあまり使わず。ゴッドカイザー第5話でゴッドカイザーが地球に迫る巨大隕石を殴り砕いたのをモチーフにした
本人曰く“隕石パンチ”(4本の隠し腕を両腕に合体させ、巨大な二本腕にして相手を殴る技。超巨大なverもある)を多用する。

白山 桜(しらやま さくら)
年齢:20歳
 腰まで届く長い髪をした優しいおっとり系の美人の保育士。死にかけていた和也を助け、彼を保育士にしたキッカケを作った女性。
和也自身は必死にアプローチをしているが、恋愛に対しては鈍感で、彼のアプローチに全然気づかない。
なんでも昔本当の妹の様に慕っていた従姉妹がいたらしいが、その子の両親が謎の事故死を遂げ、その従姉妹も現在消息不明らしい。
趣味は音楽と編み物で、暇なときはピアノを引いているか、園児達と一緒に編み物に熱中している。
なお、真一母、桜、園児含め、和也がアシュラであることを知らない。

405 :アシュラさんの日常“節分”@:2010/02/03(水) 23:54:53 ID:KyCsCl8K0
和也「ねぇアシュラ」
アシュラ(ベルト)『…ナンダ?』
和也「ちょっと保育園に来て貰えないかな?村雲さんと太郎くんも」
村雲・太郎「「??」」

和也「白山先生、連れてきました」
桜「あら赤城先生すみません。鬼の役だった園長先生が極道と間違われて捕まってしまうなんて思いも寄らなかったものですから」
村雲「お…鬼?おい、これはどういう事だ」
和也「はい。急で申し訳ないんですが、今日は皆さんが鬼になって、園児達に豆まきをさせてあげてほしいんです。着ぐるみは中にありますから」
太郎「別に良いですけど…」
アシュラ(ベルト)『私はどうすればいい?』
和也「アシュラは僕と変身して欲しいんだ。生憎もう一個の着ぐるみがこわれちゃってね」
桜「それでは先生。私は園児達を迎えに行ってきます。ちょうど神社にお参り行ってるはずですから」
和也「じゃあ僕も行きましょう」

(神社)
園児A「なぁ、お前豆まきの時どうする?」
園児B「俺は鬼なんて怖くないから会ったらすぐに豆投げてやるよ!」
???「だったら今から豆まいてみろダぁ」
園児「「うわぁぁぁぁぁ!!(号泣して逃げ出す)」」

???=怪人ナマハゲ男「ガッハッハ!あの壊れた着ぐるみを媒体にした割にはなかなかのコストパフォーマンスダー!」

桜「あれは…今朝園長が連行された時の流れ弾に当たって壊した鬼の着ぐるみじゃないですか」
和也「あの…白山先生?ナマハゲは正式には鬼じゃありませんよ?」
桜「あらあら〜それはウッカリしてました」

406 :アシュラさんの日常“節分”A:2010/02/03(水) 23:55:57 ID:KyCsCl8K0
ナマハゲ男「ガッハッハ!この神社のお賽銭は俺が全部もらうドー!」
???「待て待てまてぇい!」
ナマハゲ男「誰ダー!?」
???「…子ども達の一年に一度の楽しみ節分、それをぶち壊そうなど…あまつさえ神聖なるナマハゲでそれを行おうとは愚の骨頂!」
サイガム「“ギャンブラーオブギャンブラー”仮面ライダーサイガム!美女と幼女の悲鳴を聞き只今参じょ…」
ナマハゲ男「黙ってろダー!」
サイガム「んだと…ちょっと電話させろ。あぁ菊理ちゃん何のよう?ホテルの予約なら今から…え?正月でボロ負けした分の借金返せ?今日中?…あばよ!」
ナマハゲ男「え…ちょ…え!?」
和也「(…なにしにきたんだあの人は…)」


鬼(太郎)「…皆遅いですねー」
鬼(村雲)「………!」
鬼(太郎)「どしたんですか?」
鬼(村雲)「…怪人の気配だ…行くぞ太郎!」
鬼;(太郎)「ちょっと村雲さん!道わかるんですか!?」


和也「白山先生!僕警察の人呼んできますから皆をお願いします!」
桜「え…ちょっと赤城先生!?」

アシュラ(ベルト)『どこへ行くつもりだ?』
和也「ここで皆に顔を割られるわけにはいかないだろ。変身!」
アシュラ(ベルト)『変化ぇ…阿修ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(若本御大ヴォイス)』

アシュラ「ていやぁ!」

園児A「うわぁこっちにも鬼がきたぁ!」
園児B「逃げろぉ!」
アシュラ「ちょっと待って。俺は君たちを助けに…行っちゃったorz」

407 :アシュラさんの日常“節分”B:2010/02/03(水) 23:57:20 ID:KyCsCl8K0
ナマハゲ男「なにするダー!」
アシュラ「これ以上お前の好きにさせない!」
ベルト『ナマハゲは秋田で笠灯男の相手でもしているんだな』
ナマハゲ男「上等ダ!オデの力見せてやるダー!ブリコブラスター!タラマグナム!」

ププププププププププププププ!

アシュラ「何だこりゃ…ブリコとダダミ?」
ベルト『これは美味だ…おい、これは“すぅぱぁ”とやらで売っているのか?』
アシュラ「お前は喰わんでいい!」
ナマハゲ男「どうダ(ムシャムシャ)この猛攻に耐えられまい(ムシャムシャ)」
アシュラ「お前も喰うのかよ!」
ナマハゲ男「オフザケはこれからダ!」
アシュラ「“これまで”だろ!そんな事言ったらもっと酷くなるだろうが!」
ナマハゲ男「腹ごなしが終わったから本気だすダ!キリタンアァックス!」

ガキィン!


アシュラ「ちっ!なんて馬鹿力だ…おいアシュラ!6本腕だ!」
ベルト『むにゃむにゃ…もう食べれんぞ…zzzzz』
アシュラ「肝心なときに寝るな!」
ナマハゲ男「これで終わりダァ!」

パチン

ナマハゲ男「何ダぁ?」
園児A「鬼はソトー!ソトー!」
園児B「悪い鬼あっちイケー!」

ベルト『いた!誰だ私の眠りを妨げたクソガキは!魂くってやろうか!えぇ!?』
アシュラ「やっと起きたか。このスキに一気に決めるぞ!」

408 :アシュラさんの日常“節分”終:2010/02/03(水) 23:58:20 ID:KyCsCl8K0
ベルト『開放ぅ…阿修ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ナマハゲ男「何!?3本の腕が合わさって巨大な二本の腕に!?そんな情報聞いてないダー!」
ベルト『私が知らない技だと?』
アシュラ「気合いがありゃなんでもできる!悪はふっとび福を呼べ!“熱血合体 ゴッドカイザー”第5話参照!一撃必殺ぅ!隕石!パァンチ!!」
ナマハゲ男「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ----------」

ドカーン!

アシュラ「今日も地球は日本晴れ!」
ベルト『焼きただれたキリタンポの破片が空から降りまくってるがそこは見ないフリだな。それよりもまた訳のわからん技を作りおって…』
園児A「あの…鬼さんありがとう!」
園児B「ありがとう!鬼さんも一緒にお雑煮食べよう!」
アシュラ「あ…うん…」
真一母「じゃあ皆。今日は良い鬼さんと一緒にお雑煮を食べましょう」
全員「「はーい!」」
桜「それにしても赤城先生は遅いですねぇ〜」


真一「母さんに言われたとおり鰯と豆腐買ってきたけど…」
大吾「保育園に行っても誰もいませんでしたね。一体どこにいるんでしょうか…ん?」

鬼(村雲)「腹へったぞぉ!ここどこだぁぁぁ!」
鬼(太郎)「だから俺があの角を右に曲がれって言ったじゃないですか!てかまたクールキャラが壮大に崩れてますよ村雲さん!」
鬼(村雲)「んあ!?あれは…イワシと豆腐!喰わせろゴルァ!」

大吾「何だ!?新手の鉄砲玉か!?」
真一「なんて禍々しい気配だ…まさか怪人!?撃ち殺せ大吾!」
大吾「わかりやした若!」

409 :名無しより愛をこめて:2010/02/05(金) 16:24:39 ID:I/MOCZqt0
>>404
>昔本当の妹の様に慕っていた従姉妹(ry

菊理ちゃんですねわかります

410 :仮面ライダーネメシス十杯目@:2010/02/10(水) 01:22:48 ID:d11zjDoUO
 改造兵士ピラニア怪人を撃破した仮面ライダー。しかしその戦闘を山下山男刑事に目撃されてしまった。
 銃口を向け、仮面ライダーにその素性を問う。
「生憎だが、銃で俺は殺せん」
 そう告げ、スカルゲッターで去ろうとする。
 しかし山下山男も引き下がらず、バイクの前に陣取る。少なくともこの怪物も事件の関係者なのだ。
 怪物=仮面ライダーは少し躊躇し、「鬼空」の念珠を取り出した。
「超変身!」
 時空を操るウィザードフォームへ変身、更に「鬼移」でライダーシフト=瞬間移動を発動し、山下山男の前から姿を消した。
 ピラニア怪人に勝るとも劣らぬ怪物にも関わらず、コミュニケーションが成立した。怪物が去ってから漸く山下山男は驚いた。

十杯目「真・うどん序章」

 やけににこやかな本日の京也が店の親父としては少々不気味だった。見知らぬ客にもうどんを奢るなど、普段の近寄るなオーラに満ちた彼からは考えられない。(因みにその様子は>>363に詳しい)
 ただ、京也は京也で不安だったのだ。戦う様をあの刑事に見られた。彼は自分を、仮面ライダーをどう捉えた?警察の上層部は自分に如何な判断を下す?そして今後、あの刑事とどんな顔して付き合ったら良い?
 そんな不安をまぎらわせるため、京也はわざと陽気に振る舞っていた。

 香の匂いがきつい暗闇。声の甲高い男はピラニア怪人を死なせてしまった事を後悔していた。
 仮面ライダーが暴走し続け、国と敵対してくれれば良かった。しかし現実に仮面ライダーは暴走を抑え込み、妖魔・雷蜥蜴とサボテン怪人を葬った。
 卜部武政同様、今の仮面ライダーもその力を自分のものとして制御している。だから脅威だと言うのにピラニア怪人は血気に逸り、死んだ。
「我々は仮面ライダーと政府、両者を滅ぼさねばならない」
 仮面ライダーを敵と認識させるには…陸上自衛隊に配備されたスーパーコンピューターを奪い、この容量を駆使してサイバー空間上で政府同様の情報操作を行う。
 情報に左右され易い国民に仮面ライダーを敵と認識させるのだ。
「蟹大将!毒蛾僧正!陸上自衛隊西川口駐屯地を狙いなさい!」
 名の通り、それぞれ蟹と毒蛾に似た男が暗闇より出陣した。


411 :仮面ライダーネメシス十杯目A:2010/02/10(水) 01:23:59 ID:d11zjDoUO
 警視庁でザラキ事件の物証を再び調べ直す山下山男。彼らの自爆テロ。現場から飛散した青銅。改造兵士の肉片。だが、あのバイクを駆る怪人の情報は何処にも無い。
 旧知のベテラン刑事もやんわりと捜査の中断を薦めるが、山下山男の信念の炎は消えぬ。
「私は確かに見ました。画像もあります。カマキリに似た怪生物がピラニア怪人から自衛官を救出したのを!」
 定年も近い老刑事は山下山男の肩をそっと叩き、小声で言う。
「俺が話した事誰にも言うなよ。…カマキリ怪物の名は仮面ライダー。俺に言えるのはそれだけだ」

 一仕事終わらせ、病院の庭にあるベンチで息を吐く京也。それを心配する斎。
「胃もたれ…ですか?」
「俺とした事が少しうどん食いすぎた」
 昨夜のやけ食いである。斎の土産のサンドイッチも食べようと思わない。彼女がサンドイッチにうどんを挟むせいかも知れぬが。
 相変わらず新聞は妖魔を妖魔として報道しない。ただ、ネットの世界では妖魔と改造兵士の相違点が指摘されているらしい。
 そういえば、と斎が切り出した。
「自衛隊が新しく作ったスパコン、凄いみたいですね」
「あらゆる検索エンジンを自分の制御下におけるらしいな。まあ政府の情報操作にはうってつけの…」
 それまで言って思った。ザラキの連中がこれを見逃すだろうか?
 例のスパコンは確か陸自の西川口駐屯地とか。

 六十数年前、美月屋に帰ってきた武政と会いキヌは一瞬固まる。仲間の死肉を食って生き延びたという彼の凄惨な過去を斎から教えられ、以降武政と距離を置いている。
「ごめんねキヌ。私…余計な事言ったみたい」
 赤髪の少女、斎。表情に変化は少ないが、謝りの風は浮かんでいた。
「良いけどさ。でも、卜部さんの明るさはその過去の裏返し…?」
 そういえば、と外套を脱ぎながら武政は独り言のように呟く。
「外で何かレイモンドが疾走してたなあ。やっぱ見てこ」
 再び外套を羽織り、レイモンドの元へ向かう。少女二名には目もくれず。
 確か、武政は東京に「悪い人探し」に来たと言っていた。一体武政は何者で何をしているのだ。キヌは斎の制止を振り切り、武政を追った。

 現場は既に進駐軍の管轄下であったが、武政とキヌ、斎は兵士に囲まれた一人の死骸と目が合った。


412 :仮面ライダーネメシス十杯目B:2010/02/10(水) 01:27:10 ID:d11zjDoUO
 顔の半分以上の肉が溶けて無くなっている。思わず後退るキヌ。斎は遺骸を少し観察してからキヌの様子に気付き、彼女を現場から遠ざける。一方の武政は全く気にせずレイモンドに声を掛けている。
「珍しい死体だねレイモンド。野犬か何かに食われたのかな?」
「いや、この遺体、濃硫酸か何かで体表を溶かされている。更に、内臓が欠落している。跡形も無くな」
 体表を溶かし、臓器を好んで奪ったという事だろうか。

「死体見るの初めて?」
 隅では斎がキヌを気遣っていた。
「初めてじゃないよ、空襲でよく見た。けど…」
 あの頃は感覚が麻痺していた気がする。ただ終戦を迎えて尚ああも惨たらしい遺骸を見るとは思わなかった。
「強い溶解液を浴びて崩壊した所を内臓のみ吸収されたみたいね」
 死体に何の嫌悪も見せず、冷静に状況を判断する斎。

 美月屋に帰り、武政の部屋に斎が入ってゆく。死体見たばかりだというのによからぬ妄想。扉に付き、聞き耳を立てるキヌ。しかし、武政の声が妄想を掻き消した。
「ヒトデ…だと思うんだ」
 部屋の中。首を傾げる斎。
「レイモンドに聞いた話をまとめるとだ」
 内臓欠損溶解殺人事件はこれで三例目。未確認の事例を含めればもっと多いだろう。
 被害者は、例えば濃硫酸に浸した風呂敷で全身を包まれたように、広範囲を溶かされている。
 もう一つ。被害者には棘が刺さっていた。その棘を一本、武政が拝借していた。
「沖縄なんかにいるオニヒトデじゃないかなって」
 ヒトデは、体外に自分の胃袋を露出し、貝を包んで溶かしながら食すと聞いた事がある。
 つまり、ヒトデの性質を持った改造兵士が人間を食らうため暴れている。
「人食いか…腹立ってきたな」
 ドアを勢い良く開き、聞き耳を立てていたキヌにはやはり目もくれず、街へ情報収集に向かった。宿を訪ねてきたレイモンドにさえ会釈もせず。
 武政は怒っている。食人を嗜好する怪人と、かつて食人に手を染めた自分に。
 呆然とするレイモンド。いつもは朗らかな武政が。
「私はレイモンド・マグラー。タケマサの知り合いだ。彼はどうしたんだ?」
 躊躇する斎。人間を捕食する怪人にかつての自分を見て怒っている、とは言えない。
 そしてもう一人、武政と斎の奇怪な会話に警戒心を抱くキヌもいた。


413 :仮面ライダーネメシス十杯目C:2010/02/10(水) 01:33:23 ID:d11zjDoUO
 六十数年後、大学へ戻りながら斎は自分の能力の不自由さを恨んでいた。
「妖魔だけじゃなく改造兵士の動きも分かれば、もっと卜部さんの役に立てるんだけどな…」
 物心ついた頃から持っている御守り。何気なくそれを握った瞬間、斎の五感は研ぎ澄まされた。枯葉が地を擦る音さえ騒音。
「な…何これ!」
 強烈な感覚に立っていられなくなる斎。更に、その耳に奇妙な羽音が刺さる。
 上空を見れば、何か…斎の目は巨大な毒蛾の像を捉えた…が飛んでいる。急ぎ京也へ連絡を取る。奴の目的地は、例のスパコンを導入した陸自駐屯地。

 六十数年前、鬼の力を感覚器官に限定して発動し、武政は棘の持ち主すなわち犯人を探していた。そのやり方は正しかった。
 全身を棘に包んだヒトデ怪人が、一人の中年男性を掴み上げ、腹より袋のようなものを膨らませている。恐らくあれが奴の胃袋。男性をその胃袋で包み、溶解するつもりだ。
 おもむろに近場のコンクリート片をその胃袋に投げ込む武政。動きが止まるヒトデ怪人。
「どおよ!胃袋に石はキツいわな」
 男性を逃がし、ヒトデ怪人の前に立ち塞がる武政。しかし、ヒトデ怪人は武政の顔を見て突然その動きを止めた。
「おや、君は俺達の部隊を壊滅させたジャップじゃないか」
 変身を解除したヒトデ怪人。その姿は長身の白人だった。
「お宅!そうか、お宅も生き延びて日本でザラキに改造されてたわけだ」
 いつもの余裕が消え、その白人へ怒りの形相を向ける武政。その武政をいつの間にか遠巻きからキヌが見つめていた。
 ヒトデ怪人がどうこう、という会話を聞いて生まれた警戒心。武政を探しここまで来た。だが、白人の方が彼女に気付いた。
「知ってるかいお嬢さん。彼は我々の部隊に味方を皆殺しにされた。一人残った彼は逆に我々の部隊を全滅させた。そして彼は死んだ仲間の肉を食って生き延び、私は改造されて生き延び、今同じ日本にいる。滑稽だよな」
 嘲笑うように白人は再びヒトデ怪人へ変身、狙いをキヌに定めた。
「ヒトデって、コイツの事だったの!?」
 迫るヒトデ怪人。奴を蹴り飛ばし、キヌの手を取る武政。キヌに変身を見られたくはない。彼女を連れ逃走を図る。だが背後より、ヒトデ怪人の声がかかる。


414 :仮面ライダーネメシス十杯目D:2010/02/10(水) 01:40:21 ID:d11zjDoUO
「人肉は、旨かったろ?」
 キヌを連れる武政の足が止まった。思わず彼を振り返るキヌ。彼女は、武政の両目が紅く輝いているのを発見した。怒りの余り全身が小刻みに震え、その腰に骨を組み立てて作った様なベルトが出現する。
「許さねえ…オレの一っ番触れられたくねえトコを」
 キヌの手をほどき、ヒトデ怪人に向かい合う。「召鬼」の念珠を握り込んだ。此方に向かって斎が駆けてきたが、もう遅い。
「殺す。変身っ!」
 その言葉にどんな漢字をあてれば良いのか一瞬だけ考えたキヌ。だが次の瞬間に把握できた。
 何らかの力が嵐を生み、その中で武政は白い外骨格に武装されたカマキリに似る魔人の姿を成していた。
「卜部…さん?」
 斎は深い溜め息をもらす。キヌなどという常人に人鬼の秘密をばらすとは。
「き、貴様、その姿は何だ!」
 狼狽するヒトデ怪人。仮面ライダーは「鬼神」の念珠を取り出す。
「人食ってたってのは、つまりこーゆー事なんだよ!」
 「鬼神」を呼応させ、オメガフォームへ超変身。風を操り、逃走するヒトデ怪人を強引に自分の側へ引き寄せ、右腕の「鬼剣バーサークグラム」で片手片足を切り落とす。しかし、ヒトデ怪人には余裕があった。
「ヒトデは良いぞジャップ。本体も、破片も再生できるからな」
 新たに手足が生え変わり、切られた手足からも各々新しい本体を形成しようと体組織が成長し始めている。
「さあどうするジャップ?仲間の肉を食ったお前だ。その肉はさぞ旨いんだろうな」
 ヒトデ怪人にとって、人肉は非常なご馳走なのだろう。手足から再生した二匹のクローン体と共に仮面ライダーへ襲い掛かるヒトデ怪人。対する仮面ライダーの左手には、外骨格細胞で形成された長槍「鬼槍ディザストスピアー」が出現する。
 切っても無駄、突いても無駄。ならば
「焼きゃ良いんだろ!」
 槍を一体のクローン体に突き刺し、そのまま槍の穂先に雷電の力を発生させた。
 強烈に感電したクローン体はそのまま燃え上がる。燃える一体を槍に刺したまま、その槍を右手に持ち左手をもう一体に向ける。
 左腕に発生している生体銃「鬼砲バーサークショット」。通常は時空衝撃波を発射するが、今回は炎の弾丸を連続発射する。

415 :仮面ライダーネメシス十杯目E:2010/02/10(水) 01:45:26 ID:d11zjDoUO
 体の各所を焼き貫かれたクローン体も同じく炎上、槍に刺さったまま燃えるもう一体を叩き付けられ、二匹まとめて炭化した。
「さあオレの傷に塩塗りやがって。覚悟はできてるな?」
 あっさり攻略法を見つけてしまった卜部武政に恐怖するヒトデ怪人。もはや戦闘する気概も無い。
「安心しな。食ったりはしない。火炙りと八つ裂きのセットってだけだ」
 残虐な死刑宣告。仮面ライダーが手を掲げると同時にヒトデ怪人の体が燃え始めた。痛みより恐怖が勝るヒトデ怪人。その胸に、バーサークグラム、ディザストスピアーによる剣と槍の複合斬撃が決まる。
 再生するからと言って、痛覚が無い訳ではない。昏倒するヒトデ怪人。炎に包まれ地を這う「彼」を、仮面ライダーは槍で幾度も幾度も突く。
「死ね!死ね!死ね!」
 と連呼しながら。戦争の記憶、自らの舌に染み付いた「仲間の死肉の味」を振り払うかの如く。
 炎に包まれたヒトデ怪人を幾度も幾度も滅多刺しにする仮面ライダー。炭化した破片を一つ残らず微塵に砕き、漸く武政の衝動は鎮まった。
「斎…オレ誰か関係ない人巻き込まなかった?」
「大丈夫よ。ただ…」
 鋭い表情に淡く苦みを浮かべる斎。その視線の先には、一部始終を見ていたキヌの姿があった。
「あんた達…一体何なのよ…」
 脱兎のキヌ。逃げた、という表現が正しい。どう言い繕ったものか、武政と斎はしばし動きを止めた。

 六十数年後、駐屯地に到着した仮面ライダーはウィザードフォームへ超変身。
 「鬼眼」の念珠を使い、姿を隠した敵は勿論、異次元でも見通せる超越感覚「ライダーフィール」を発動。基地に隠れた改造兵士を捕捉する。
 一方、警視庁。PCを睨み続ける山下山男。仮面ライダーに関するあらゆる情報は隠蔽されている。ただ、一つだけ関連項目を発見した。
「レイモンド・ファイル?」

 次回 十一杯目「饂飩」

追記。規制は迷惑な存在なのだ。

416 :名無しより愛をこめて:2010/02/11(木) 01:45:38 ID:pHageyX3O
主人公は10歳くらいの少女。
引っ込み思案で内気な性格を変えたいといつも思っている。
ある日、突如怪物に襲われそうになるが、そこに一人の女性(30歳くらい)が現れ、助けてくれる。
二人で物陰に身を潜めながら、主人公は自分を助けてくれた目の前の女性に
何故か懐かしさや親近感を抱く。
自分とは全く正反対の活動的で強そうな女性に対してどうしてこんな感情を…?
戸惑う主人公に女性は自分の正体を明かす。
女性は未来の主人公自身なのだと。
驚く主人公に、女性は未来の世界は怪物を率いる悪の組織に征服されていること、
そしてその未来を変えるには、まだ組織が巨大化する前の現代で
壊滅させなければならない事を説明する。
女性はベルトのような機械を起動させ、主人公に言う。
「お願い、力を貸して!私と気持ちを一つにして!」
手を取り合い、現代の自分と未来の自分の体と心が重なった時、
子供の身体能力と大人の思慮深さを併せ持つ(なんかコナンみたいだけど…)仮面ライダーが誕生する。
最終回、組織を壊滅させると同時に未来の自分の体が消滅していく(歴史が変わってしまった為)。
微笑みながら消えていく未来の自分に向かって、
主人公はきっと自分も強くて積極的な人間になると誓う…。

417 :仮面ライダーネメシス11杯目@:2010/02/19(金) 01:09:12 ID:EYjjiD/AO
 陸上自衛隊西川口駐屯地に設置されたスーパーコンピューター。これはあらゆる検索エンジンを検閲し情報を都合良く偏向させる事ができる。
 これを奪取せんとするザラキ天宗の蟹怪人、毒蛾怪人。卜部京也=仮面ライダーは基地へ突入した。
 その六十数年前、卜部武政は仮面ライダーに変身し改造兵士を抹殺する様をキヌに見られてしまう。

十一杯目「饂飩」

 美月屋に戻ってきた武政と斎。しかしキヌはまだ帰っていないという。
「そりゃまあ…怖いわな」
 自分だって怖かった。あの日、あの戦地で初めて目にした、己が内に棲む鬼の姿。
 最初に変身した際、水面に映った自分の姿を見て「白い蟷螂(カマキリ)」だと思った。腕のカッターや鋭く巨大な複眼からの連想だ。
 そろそろ日も暮れる。武政と斎はキヌを探す事にした。

 六十数年後、陸自駐屯地。京也=仮面ライダーは自衛官が揃いも揃って爆睡しているのを不審に思い、基地の管制室へ向かった。
 そこでもスタッフが昏睡している。更に全ての監視カメラが稼働を停止していた。
 どうやら敵は、睡眠誘発系統の毒を通気孔に流して隊員の動きを止め、更に基地のセキュリティを奪ったらしい。
 しかし、隊員らにトドメを刺している訳では無い。不審に思いながらも、ライダーフィール=超越感覚術で感知した怪人の元へ向かう。

 六十数年前、キヌは空襲の折に飛び込んだ川の流れを見つめていた。多少苛つくが誰にでも優しく陽気な武政。彼が人肉を食らうような狂気を秘め、そしてあの怪物に変身し…。
 沈む夕日。キヌの影が縦に伸び、その影が横へも伸びた。通りすがりのレイモンドだ。
「君、早く家に帰った方が良い。今の日本は夜に出歩けるほど安全な国ではないんだ」
「街を焼き払ったのは誰よ…」
 武政への疑念、恐れ、アメリカへの恨み。それらが一言に詰まって響いた。
「あたしより怪物を心配してよ。日本では知られてない怪物が人間襲ってんだから」
 不可解な言葉に驚くレイモンド。その隙に立ち上がり帰路につくキヌ。レイモンドの呼び止めも無視して。街を焼き払った国の人間に心配されたくなかった。
 早足のキヌ。彼女に声をかける者がいた。
「…よ」
 武政だ。
 お察しの通り、と武政は話し始めた。


418 :仮面ライダーネメシス11杯目A:2010/02/19(金) 01:11:28 ID:EYjjiD/AO
「オレと斎はあの改造兵士を作る組織を潰す為に東京に来た」
 南洋の戦地で目覚めた武政の鬼の力。鬼に関する知識を持つ斎。彼女の導きで武政は組織…ザラキ天宗を壊滅させる仕事を引き受けた。
「要は斎に面倒見てもらってんだオレ」
 斎は国と何らかの付き合いがあり、その談合で斎に金が流れ、その金で武政は悠々自適にやっているらしい。
「情けないっしょ」
 苦笑する武政。そして斎が武政と共にいるのは、やはり件の「鬼の力」を監視するためだそうだ。
「でも、何で卜部さんに鬼の力なんか…」
 卜部家は平安時代より続く由緒ある家柄。だがその血筋には時折、異常な残虐性を持つ、鬼と呼ぶ他無い者が現れる。武政はその鬼が心でなく体に現れた、ただそれだけだという。
「部隊で生き残ったのが…オレだけだからさ」
 南洋の激戦区に放り込まれた自分達の部隊。慣れぬ気候に体力を吸い取られ、そこへ敵の奇襲を幾度も食らった。
 一人減り、二人減り。残ったのは部隊長と自分を含め、僅か四名。だが武政が食糧を取りに行った隙をつかれ、三人は敵の火炎放射器と機銃掃射に倒れた。
 この時、武政は降伏も自決も選ばなかった。怒りと恐怖が感情の制御を解除し、「鬼」の衝動が表出したのだ。
 自分の生命よりも敵の抹殺を優先する「鬼」に従って死を恐れずに暴れた結果、気が付けば武政は敵の一個小隊を単独で壊滅させていた。
 しかし、それで何かが満たされた訳ではない。武政は抹殺した敵兵より奪った自動小銃を、これでもかと敵兵の遺骸に乱射した。
 粉々になった肉片と血溜まりに突っ伏し、それがまたも「鬼」を目覚めさせた。敵将校の遺骸を滅多切りにし、その肉を焼いて食った。
 こうなると鬼の暴走は止まらない。もっと殺戮を、もっと残虐な。完全に息絶えた仲間達の遺骸さえバラバラに刻んだ。武政は焼いた人肉を食料にして数日間、殺戮する対象を探し密林をさ迷った。
「そこに、斎が現れた」

「鬼の心を鎮めて」
まるで天より舞い降りたが如くその少女は武政の前に現れ、そう言った。

 「という訳でオレは東京に来たんだけども」
 その言葉が余りに軽く、また場所も美月屋の縁側なので、キヌは今一つ事の異常性が把握できなかった。ただいつの間にか部屋に斎がいて、壁に背をもたれていた。


419 :仮面ライダーネメシス11杯目B:2010/02/19(金) 01:13:29 ID:EYjjiD/AO
「話したのね」
「見られたししゃーないだろ。それより…オレもレイモンドと同じで三次が心配だ」
 三次。改造兵士となった母親に育児放棄された少年。母親は武政が抹殺した。
 しかし美月屋に来る際、斎がその三次を狙った改造兵士を倒している。つまり敵は、改造兵士の親族を殺そうとしている。
「キヌちん」
 名前にちんを付ける武政をぶん殴りそうになったがここは忍耐だ。
「オレ達、もう少しこの部屋に下宿したい。ここからだと三次ん家が良く見えるんだ」

 六十数年後、異常に鋭敏な感覚を自分に与えた御守りが気になる斎。基地へ向かった京也も気になるが。
「御守りを握った瞬間…だったよね。何か入ってるのかな…」
 外装は平凡な御守りだが、その中に何が入っているのか。妙に膨らんでいる。開けるのも気がひけるので、御守りでなく京也を気にする事にした。
 その京也は、スパコンが設置された基地中枢で蟹型の改造兵士と激突していた。
 口から吐く溶解泡と鉄骨も敵わぬであろう鋭い鋏。強固な外殻。しかしTNT換算で約55tのパンチ力を持つ仮面ライダーにその程度の装甲は無力。あっさりと亀裂が生じる。
 その時、基地のディスプレイに置かれた通信機から仮面ライダーの名を呼ぶ声があった。
「動くな仮面ライダー!」
 通信機に、もう一体の怪人の姿が映る。毒蛾に似ていた。
「俺様は今、この街の上空にいる。もしお前が少しでも動けば、俺様の毒鱗粉を街中に散布するぞ!」
 しかし仮面ライダーは冷静である。
「それだけの威力がある毒鱗粉で何故基地の隊員を皆殺しにしなかった?」
 ハイリスクローリターン、と毒蛾怪人は言う。検索エンジンという、情報ツールの一つを支配するための作戦でしかないから、基地を全滅させるような大規模な殺戮はリスクが大きいという事らしい。
「だが、仮面ライダーを倒せるなら話は別だ。毒鱗粉を撒かれたくなければ、そこの蟹大将に大人しく首を落としてもらうんだな!」
 勝ち誇る毒蛾。だがその背を何者かが蹴った。ウィザードフォームに変身した仮面ライダーだ。
 ウィザードフォームは背の翼を用い、マッハ2で空中を移動できる。しかし、仮面ライダーは蟹大将に監視されている筈。通信機のモニターを見れば、蟹大将と仮面ライダーが戦っている。では自分の前にいるのは?


420 :仮面ライダーネメシス11杯目C:2010/02/19(金) 01:16:51 ID:EYjjiD/AO
「残念だったな毒蛾。こんな事もあろうかと、分身と瞬間移動を併用していた事に気付かなかったようだな!」
 ウィザードフォームの技。
ライダーイリュージョン=分身。
ライダーシフト=瞬間移動。
 これを同時に用いて、分身を蟹大将と戦わせながら本体は毒蛾に挑んだのだ。
「こんな筈では…おのれ!」
 自棄になり、遂に毒鱗粉を散布する毒蛾。だが仮面ライダーも「鬼盾」の念珠を読んだ。
「ライダーシールド!」
 亜空間バリアを、街一つ覆い隠す程の面積で展開する仮面ライダー。その防壁に、鱗粉は完全に力を失ってしまう。
 続けて新たな念珠「鬼翼」を読む仮面ライダー。同時に、基地に停めておいたスカルゲッターの装甲が変型、両脇が横へ長く伸び、エイを思わせる姿へ変貌する。
「スカルウイング!」
 仮面ライダーの声に応じ、スカルゲッターの特殊形態「スカルウイング」が離陸、空中を自立飛行し主の側へ滞空する。飛行形態となった愛車へ跨がる仮面ライダー。正確に言えばマシンのシートに屹立している。
 毒蛾は体表より鱗粉を構成する。ならば、体表を焼く。
「超変身!」
 「鬼風」の念珠でディザスターフォームへ切り替わる仮面ライダー。「鬼凩」で風を呼び、飛散した鱗粉を毒蛾に押し返す。今だ。「鬼焔」の念珠。仮面ライダーが手をかざした瞬間、毒蛾の体が炎上を始めた。猛毒の鱗粉もろとも焼かれる毒蛾の体表。
 そこへマッハ9の速度でスカルウイングを突撃させ、専用の鬼槍ディザストスピアーに重力を操る「鬼圧」の念珠を読ませる。
「プレッシャースピアー!」
 重量を増幅した槍の一撃で完全に砕け散る毒蛾。だが敵はまだ残っている。カウルに時空衝撃銃を形成し、着陸体勢へ入る仮面ライダー。
 分身であろうと仮面ライダー。死力を尽くして戦う蟹怪人。だが彼に陽炎が飛びかかり、陽炎を浴びたスパコンが粉砕された。直後、骨の翼が壁面を突破し、自らを直撃した。
 スパコンを破壊したのはスカルウイングから時空衝撃波を放った仮面ライダーであった。お疲れ、と分身の肩を叩く。分身は消失、しかし仮面ライダー本体が眼前にいるため、蟹怪人の状況は変わらない。


421 :仮面ライダーネメシス11杯目D:2010/02/19(金) 01:21:30 ID:EYjjiD/AO
 スパコンによってインターネットにも介入し民意を操作しようとしたのはザラキも国も同様。だから仮面ライダーは、スパコンを破壊したのだ。残る蟹怪人を睨む。
「来い。俺が相手だ」

 六十数年前、半信半疑ながら夕食を武政の部屋へ持ってくる斎。しかし武政はそれを口にしない。外出の準備をしている。
「斎、間違いないのな?」
 頷く斎。三次の家に怪しい男が近づいている。斎の眼力を信じるなら、奴は改造兵士。
「って事で行ってくっから留守宜しく!」
 下駄を鳴らして奴は行く。彼を見送り、しばし惑うキヌ。しかし意を決し、斎の手を取った。
「ね、あたしも連れてって!卜部さんって人の何たるかを確かめたい!」
 武政はその男と接触、単刀直入に改造兵士か否かを問うた為、反撃を食らった。
 敵はアマゾンの怪魚ピラルクに似た改造兵士。怪魚人アマゾニア、とでも呼んでやろうか。やはり改造兵士の親族たる三次を消そうと来訪した。そこへキヌと斎も駆けつけた。
「ごめんなさい武政さん。止めたんだけど…」
 キヌは恐れを捨て、真摯な目で武政を見据える。
「あんたはウチの客で正義の味方。そう信じてるから」
 破顔する武政。その顔をピラルク男に向ける。腰にオニノミテグラが生じ、目は紅く輝く。
「召鬼」の念珠を握り込んだ右拳を高く掲げ、それを下ろしてオニノミテグラと接触、一気に右斜め下へ振り下ろす。
「変身っ!」
 力の嵐が武政を包み、白い外骨格に包まれた魔人の姿を成す。
「オレね、お前みたいな奴が世界で二番目に嫌いなんだわ」
 ピラルク男を指差してそう宣告し、跳躍する。


422 :仮面ライダーネメシス11杯目E:2010/02/19(金) 01:29:41 ID:EYjjiD/AO
 六十数年後、勝負は決まった。
「ライダーキック!」
 仮面ライダーは強烈な前蹴りで蟹怪人の鋏を両方粉砕し、その反動で後ろ回し蹴りを披露、敵の吐いた泡を押し返した。自らの溶解泡にたじろぐ蟹怪人。その首をおもむろに掴み上げ、仮面ライダーは右拳を蟹怪人の腹部へ打ち込んだ。
「ライダーパンチ!」 蟹怪人の断末魔が基地に響いた。

 六十数年前、勝負は決まった。
「ライダーキック!」
 仮面ライダーの踵落としがピラルク怪人の脊髄を破壊した。全身を動かせず、地を這う。
 そこへ全体重を乗せた仮面ライダーの右拳が突き刺さる。
「ライダーパンチ!」 ピラルク怪人の断末魔がスラムに響いた。
 武政と京也、二人の仮面ライダーはその拳で各々蟹怪人、ピラルク怪人を粉砕した。

 翌日の昼、キヌは武政を少し呼び止める。「卜部さん…珍しく良い粉が入ったからさ、きつねうどんでも食べる?」
「え…はい喜んで」
 無邪気に笑む武政。斎の分も打ってやりながら、キヌは多少気持ちに整理がついた。
 卜部武政はウチの客で正義の味方である、と。

 その六十数年後、夜の闇。毒鱗粉の脅威から逃れたもののスパコンを失った西川口駐屯地より少し東。ムササビに似た怪人がもう一体、回遊魚…強いて例えるならサメ…に似た怪人に蹴りを打ち込まれ、血を吐いていた。
 サメに似た怪人は目が紅く光り、体の各部位を白い生体強化外骨格に覆っている。
 ムササビは既に戦意を失い逃走を図っているが、サメ怪人の方はその隙を見せず、腕の生体カッターで的確に敵を追い込んでゆく。
「頼む!許してくれ!」
「許せんな、この国賊が」
 サメ怪人はムササビ怪人を冷たく断罪し、「鬼爪」と表記された呪符を取り出す。呪符はベルトに吸い込まれ、サメ怪人の体に時空衝撃波の刃を纏わせた。
「ライダーチョップ!」
 ムササビ怪人を両断したのは、サメ怪人の手刀であった。

 続く。


次回、十二杯目「うどんの覚醒」

423 :名無しより愛をこめて:2010/02/19(金) 03:11:04 ID:o2IbQ0NqO
仮面ライダーてゆわ

必殺技 てゆわブル

変身方法

待ってくださいね…で合図。てゆわ!!の多い子

バイクはないけどよく走るよ

424 :名無しより愛をこめて:2010/02/19(金) 14:08:04 ID:88dPrBUV0
仮面ライダーZERO

特務機関HAGANE(はがね)が開発したライダーシステムに
身を包んだ紫電誠(しでん・まこと)が黒の組織BLACKと戦う。
ヒロインは巫女さん

425 :名無しより愛をこめて:2010/02/19(金) 14:11:11 ID:88dPrBUV0
>>424 ちなみに脚本は敏樹で頼む

426 :名無しより愛をこめて:2010/02/19(金) 15:52:01 ID:IEgioqYF0
仮面ライダーデイン

深地底種「真奥」の地上人攻撃から人々を守るライダー。
電撃を併用した攻撃を得意とする。
無口。質問にはYES・NOだけで答えたがる。

仲間
仮面ライダーギラ 先輩。番組開始直後は敵無しだがインフレについていけなくなり、終盤で死亡。
仮面ライダーメラ 攻撃力に優れる火の玉熱血野郎。しかし複数の敵にボコられる場面多し。
仮面ライダーイオ スペックの高いエリート。安定して強い脇役のエース。
仮面ライダーヒャド クールガイ。様々な局面へ的確に対処するいぶし銀。
仮面ライダーバギ 安定感に欠ける若手。普段は空気扱いだが、時々すごい爆発力を見せる。
仮面ライダーザキ ダーク感あふれる不気味な男。ザコを大量に蹴散らすが、強敵に通じないのはお約束。

427 :名無しより愛をこめて:2010/02/20(土) 07:21:14 ID:hE8J0F170
自演してまで書くなネメシス

428 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/02/20(土) 08:34:45 ID:ZtHC7O2QO
>>427
了解。コテハン付けます。

429 :名無しより愛をこめて:2010/02/28(日) 17:55:39 ID:zGiE9HaZ0
あげ

430 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 21:14:56 ID:8qV703MOO
ドコモ書けるー!


アギトの外伝系なら妄想した、すぐにアバレが始まったけど
・変身前は杖をついた30代やせ男、病院で葦原さんと接点あったのが覚醒のきっかけ
・怪人探知能力はかなり狭い為、本編との絡みがほとんどない

・変身体は、足の故障を庇うためか右大腿にクロスホーンをトラバサミ状に発生
・右半身プロテクターは暗赤、パワータイプ
・短剣型の武器を二本持つ
 これらを上顎の牙、右足のクロスホーンを展開して下顎に見立て首相撲の如く飛び掛かる必殺技を持つ

431 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 21:39:12 ID:8qV703MOO
sage忘れてたゴメン


数体のアンノウンを撃破(せいぜい撃退かな)するも必殺技の態勢が弱点であったのだ……
そう、体の前面を晒してしまうのだ。ベルトにダメージを受け、変身不能に……
その状態にもかかわらず、風のエルが守護する聖地(だっけ?)に近づいてしまう……


つまり、「顎」と聖地に気付いちゃった「アギト未満」の人がモチーフです
変身による力に溺れてしまい、格闘技術は粗い……まで考えた



あと、ギター型音撃弦の前には三味線斧型音撃弦があったはずだ

432 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 22:40:59 ID:J9PWLvjL0
仮面ライダー陽神
変身者=安倍宗助
モチーフ=太陽
武器=剣、弓、御札
必殺技=ライダーキック
安倍宗助は安陪清明の子孫で代々悪霊から人々を守っている 
敵は悪霊(妖怪や幽霊や創造上の化け物など)










433 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 22:53:27 ID:J9PWLvjL0
仮面ライダー陽神のサブキャラ
加藤重行…高校生
穂積茜…高校生
仮面ライダー風神…風間涼矢
仮面ライダー水神…水尾修
仮面ライダー獣神…=弥生あゆみ
仮面ライダー氷神…=氷川義文
仮面ライダー炎神…=野火謙介
仮面ライダー雷神…=青野雷太

434 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 22:56:53 ID:J9PWLvjL0
>>432 >>433
小説書きたいんですがいいですか?

435 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 23:20:55 ID:4UflKT5K0
仮面ライダーダイヤ
変身者・佐藤仁
外見・透明な骸骨で黒の装甲に透明なダイヤモンドを纏っている。
武器・ダイヤモンドソード
変身方法・古代のオーパーツの骸骨の形のダイヤモンドを額に当てて変身


仮面ライダーハイパーダイヤ
変身者・佐藤仁
外見・角の生えた透明な骸骨で黒の装甲に透明なハイパーダイヤモンドを纏っている。
武器・ハイパーダイヤモンドソード
変身方法・オーパーツを現代の科学でハイパーダイヤモンドに変えた物を額に当てて変身


436 :名無しより愛をこめて:2010/03/03(水) 23:46:01 ID:BkZJlllVO
>>329
>>340
何気に鬼(虎+牛)と犬猿キジという桃太郎の構図をモチーフにしてるんだな


437 :名無しより愛をこめて:2010/03/04(木) 00:12:01 ID:DurbHFwd0
>>432
変身方法=御札がベルトに吸収され九字が浮かび上がる


438 :名無しより愛をこめて:2010/03/04(木) 01:56:24 ID:DurbHFwd0
仮面ライダー陽神

「今日も一日だるかったな…」
窓を眺めながら呟く。
彼の名は加藤重行…ごく普通の高校生だ。
重行には思いを寄せる人がいた。その人の名前は穂積茜…
クラスでも一番の美人と評判だ
(可愛いなあ)そう思いながら茜の方を見ているとふと目が合ってしまった。
直ぐに目を逸らす重行…
そして…授業も終わった放課後
重行は茜の後をつけてみることにした。
これがストーカー紛いの行為だと言うことは分かっているがどうしても抑え切れなかったのである。
そして数十分歩いたところにお寺があった。
茜はそのお寺の中に入った。
「何で寺なんかに…もしかしてお父さんがお坊さんなのかな…」
重行もお寺の境内の中に入った。
茜の声が聞こえる…
「起きてください!宗助さん!」
そして男の声が聞こえる。
「ん?茜どうした?」
眠たそうな声が聞こえる。
「この記事見てください!」
「ん?これは…狼男か…」
「狼男だって!?何の話だよ?」
重行はさっぱり何の話をしているのか分からない。そしてまた男が喋り始めた。
「茜…お前の師匠に頼めばいいだろ?何で俺なんだよ?」
「今、師匠は忙しいんです!あなたは今何にも仕事してないでしょ?」
「分かったよ…行けばいいんだろ?…後、茜も修行が足りないな」
「え?」
「誰だ!そこにいるのは!」
重行は驚いて尻餅をついてしまった。


439 :名無しより愛をこめて:2010/03/04(木) 01:58:16 ID:FP9vHSR1O
そう、

彼こそまさに、



尻餅ライダーなのだ!

440 :名無しより愛をこめて:2010/03/04(木) 22:05:29 ID:vT4FSmUU0
まぁ雰囲気的に考えるとまたアシュラさんが別の形で絡み…

誰だよこんな時間にチャイム鳴らすのは


変化ぇ…阿修ぶるぁぁぁぁぁぁあああああ!!

441 :名無しより愛をこめて:2010/03/04(木) 22:39:50 ID:DurbHFwd0
仮面ライダー陽神

ガラガラと障子を開ける音がする。
「誰だお前?」
重行が顔を見上げると若い男が立っている。
年齢は26歳くらいだろうか
「加藤君!?」
茜は驚きの声をあげた。
「何だ知り合いか?」
宗助は二人の顔を交互に見た。




442 :名無しより愛をこめて:2010/03/05(金) 00:02:44 ID:w2npudJR0
野田「えー…とりあえずアシュラン同士で話し合おうと思って皆に集まってもらったわけだが…」
太郎「その前に言って良いですか? あ な た 今 の 設 定 上 死 ん で ま す よ ね ?」
赤城「まぁまぁ良いじゃないですか。死んだ人が蘇るなんてゴッドカイザーじゃザラですよ」
チンピラ「どう見ても俺って必要ないと思うんだけど……その前にアシュランって何だ?」
野田「そりゃお前その名の通り、アシュラに変身した奴を総称した名称に決まってるだろ。ミシュランみたいで格好良いだろうが」
太郎「そ れ は 化 粧 品 だ !」
赤城「まぁまぁ、ゴッドカイザーじゃ(ry」

野田「さて、このスパイ×アシュラから始まり、あまつさえネメシスまで巻き込んだこのクロス…、とても一人で複線回収しつつ良く書くのは難しい。
   と言うわけで、今回は今後の予定を考えつつ、他のライダーとどう絡めば面白くなるか考えようじゃないか」
赤城「僕がピンチになった瞬間にゴッドカイザーが登場する」
野田「スク○イドでやれ。次!」
太郎「俺と菊理ちゃんがラブラブになるって言うのは?桜先生から編み物教わってマフラー縫ってさ、いいタイミングで菊理ちゃんにあげるとか…」
野田「却下!そうじゃなくてもっとこうさ…誰と誰が絡んだら面白そうだなぁ…って感じのはないのか」
チンピラ「菊理と陽神は?お寺同士だし、エジプト神話だと蛇は太陽を飲み込むから神々と仲が悪いって言うし、
     始めは互いにライバル関係だけど、結局は共闘しあって闘うとかさ…」
野田「モブキャラの意見は聞いちゃいねーんだよっ!」
チンピラ「えぇぇぇぇぇ!?」

443 :名無しより愛をこめて:2010/03/05(金) 00:49:21 ID:ZgZfJWj60
仮面ライダー餌鬼(エジキ)
変身者:エジキ(本名:谷岡俊一)
カラーリング:黒と白
モチーフ:般若の面
武器:音激棒・出入流怒 音激管・賢獣
変身アイテム:変身音叉:濁音
マシン:漆黒(ベース車:トヨタ・センチュリー)
必殺技:音激打・素犯禁愚 音激射・犬真似
設定:身長174cm、体重68kg、年齢32歳
.    6年前のある事件をきっかけに引退した伝説の鬼。現在は下北沢で現役時代
    にサポーターだった岩瀬と共に寿司屋「あずま寿し」を開いている。「仮面ライダ
    ー響鬼」中盤において、都市部にまで出没するようになった魔化魍や猛士の現
    状(ザンキの引退等)を知り、影ながらヒビキ達をサポートしていた。
    現役時代は太鼓・管の両方を極め、当時の猛士関東支部でも最高峰の鬼であった。
    (ただし、賢獣を使おうとすると何故か一転攻勢されピンチに陥るというジンクスがあ
     り、必要時以外は音激管の使用を極力控えている。)
    弟子にボッキ(本名:大坊聡)がおり、既に鬼として独立することが決まっていた。
    (その際に太鼓よりも管に優れていたボッキに、賢獣を譲るつもりでいた。)
    しかし、次第に鬼の力に溺れ凶悪な本性を見せ始めたボッキに対し、破門を考える
    ようになる。それを知ったボッキにより、魔化魍との戦いの最中に賢獣を奪われ、
    背後から攻撃され瀕死の重症を負ってしまう。その後、奇跡的に生還を果すが、も
    はや鬼として第一線に立てる体ではなくなっていた。
    だが鬼の力に溺れ完全に人の心を失ってしまったボッキを止めるべく、その体で最後
    の戦いに赴く。そして苦心の末、ボッキを自らの手で殺めたエジキは、皆の前から姿を
    消すのであった。

444 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:19:04 ID:+HdcVhkiO
仮面ライダーネメシス12杯目@

 陸上自衛隊の開発したスーパーコンピューターがザラキ天宗の改造兵士に破壊された。
 現場に与えられた情報はそれだけだったが、山下山男は直感していた。これには東京湾でピラニア怪人を粉砕したモンスター…仮面ライダーが関与していると。

 十二杯目「うどんの覚醒」

 このところ内科が忙しそうだ、と外科担当の卜部京也は感じていた。聞けば新種の毒キノコと思しき中毒患者が次々運び込まれているのだという。現在のところ、その致死率は100%。
 問題はその被害が永田町に集中している点。放置すれば政府高官らが危うい。現在、その抗体と毒の摂取経路が調査されているそうだ。

 六十数年前の朝、東京では久々に学校が始まっていた。墨塗りの教科書を風呂敷に包み、鏑木三次も元気良く登校している。そんな様子を眺め微笑む、斎のヒモもとい卜部武政。
「な?やっぱオレが東京に来たからこそ三次は笑顔に…」
「あのレイモンドって人のお陰でしょうよ」
 キヌが冷たく突っ込む。メザシを一本つけるという豪華な朝飯を出しながら。
 ただ、キヌの指摘は武政にとり冗談ではなかった。自分が三次にしてやれた事は、彼の母親を殺す事。彼の生活や笑顔はレイモンドに支えられている。レイモンドと比べ、自分には何ができるだろう。そんな気分を紛らわせようと隣で黙々と箸を動かす斎の肩をつつく。
「あのさ、メザシの頭だけもらってくんね?苦くて嫌いなんだよ」
「好き嫌いは良くないわ」

 六十数年後、涼ちゃんは学食で、隣で黙々と箸を動かす斎の肩をつつく。
「ね、キノコサラダもらってくんない?椎茸嫌いなんだよね」
「え、好き嫌いは良くないよぉ…」
 昨日まで学食のAランチにはポテトサラダが付いていたのに、急にキノコサラダに変わっていた。よくあるっちゃよくある事だが。しかし無神経だ、と涼ちゃんが言う。
 永田町で頻発する毒キノコ中毒。ニュースが幾度もキノコへの注意を喚起しているこの時期にキノコサラダってのはやめてほしい。
 しばらく昼食はラーメンに固定する意志を固める凉ちゃんといつでも手弁当の斎。対照的だ。

 ちなみに山下山男は今日もカレーうどんだった。これが日課だ。そこに同僚が現れ、毎日同じカレーうどんを食する山下山男をからかう。


445 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:20:33 ID:+HdcVhkiO
12杯目A

 彼らも各々異なるメニューを頼んでいる。それを見て、山下山男は今回の毒キノコ事件に違和感を覚えた。
「全員が同じキノコを同じタイミングで食うか?」
 キャンプ等で、というなら話は分かるが。
 更に奇妙な点は、被害者の内数名はこの一週間、キノコを全く口にしていないという事。
 キノコ毒には潜伏期間を持つものもある。しかし、新種のキノコを一週間前に永田町在住の人間が一斉に食すなど考え難い。
「キノコの毒を…人為的に撒いている奴がいる」
 山下山男は、病院へ向かった。
 知り合いの病院関係者。京也である。彼は外科病棟の担当なのでキノコ中毒は専門外。それは山下山男も了承していたが、丁度京也の部屋に来客があった。
 前院長、鏑木三次。連続キノコ中毒の件が気になり、京也と話しに来たそうだ。
「私のような老いぼれが言うのも何だが、ヨーロッパカエンシメジとサバンナドクヒラタケを同時に摂取しないとあんな症状は見られん」
 両者とも日本では採取できない毒キノコだ。やはり両者の毒性を兼備した新種という事だろうか。しかし、それを一週間前に永田町の人間が一斉に食すか?
「これは…テロだな」
 毒を撒き政府高官の命を狙っている。そう判断し、山下山男は京也と鏑木の話を写したメモを懐に戻す。その際、別のメモ用紙が懐から落ちた。
 拾ってやる鏑木。そこに「レイモンド・ファイル」と記されていた。仮面ライダーに関する唯一の手掛かり。ただ「レイモンド」というありふれた名のみしか分からないため、結局八方塞がり。
 だがその名を見た鏑木の表情がほころんだ。
「いや…子供の頃世話になった、レイモンド・マグラーって進駐軍の兵士を思い出してね」

 香の匂いがきつい暗闇。声の甲高い男は毒キノコ中毒の被害者リストを持ち、死亡者の名ににバツを付けていた。
「流石だ。さて、そろそろ国防長官も中毒になってもらおうか」
 やはり今回の事件はザラキ天宗によるテロだった。猛毒の胞子を放つキノコ型改造兵士を永田町に送り込み、その胞子を空気感染させて要人を手にかけていたのだ。
 しかし、国もそろそろ永田町が怪しい事に気付く筈。声の高い男は更に、カゲロウの幼虫アリジゴクに似た男を派遣した。


446 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:23:15 ID:+HdcVhkiO
12杯目B

 本庁からの連絡で急遽永田町へ向かう事になった山下山男。テロとの見方は正しかったらしい。急ぎ車へ戻る山下山男を見送りながら、京也は連絡の内容を聞き逃さなかった。
「永田町…だな」
 山下山男には以前、仮面ライダーとしての自分の姿を見られている。彼とは別のルートで永田町へ愛車『TADAKATSU-XR420レイブン』を走らせる。

 永田町。毒キノコテロの調査のため、内閣からの命令で都市保安庁の調査官らが現地入りしている。しかし、駐車した彼らの車が突如地面に沈んだ。
 顎の長い若い調査官が慌てて車に駆け寄るが、既に路面が溶解、蟻地獄の様相を呈して車を呑み込んだ。
 更に道路そのものが蟻地獄となって陥没。永田町はあっさり陸の孤島となった。
 慌てる調査官らの前に、キノコで全身を覆ったような怪生物が一匹。そしてキノコほど装飾過多ではないにせよ人間のシルエットを持つ黒い異形が数十。
「永田町は我らが占拠した。さあ、総理にご登場願おうか!」
 すくむ調査官の足が地面に落ち込んだ。もう一匹の改造兵士が作る蟻地獄だ。動けない!

 京也に手製の弁当を届けに来た斎。だが既に彼は病院におらず、待合室のTVには改造兵士により占拠された永田町の様子が映っている。
 戦いに行ったのだ。そう確信し、何気なく御守りを握り込む斎。念珠、即ち京也が永田町へ疾走しているのを感知できる。その気の流れに、僅かな淀みがあった。
 一瞬、人鬼の感覚が重複したような…
 気になったので自転車を引っ張り出して永田町へ向かう。

 永田町に続く道路は大渋滞。巡査が車を出て確認に向かったところ、道路に巨大な蟻地獄が出来ているという事らしい。
「永田町を孤立させるつもりか!ザラキの奴ら…」
 憤る山下山男の車を、白い影が掠めた。マッハ3の速度で走行しているため山下山男には判別出来なかったが、それはスカルゲッターを駆る仮面ライダーであった。仮面ライダーは蟻地獄の手前で車体をジャンプさせてこれを飛び越え、永田町に向かう。

 蟻地獄から抜け出せない調査官に、キノコ怪人が迫る。
「お前にも感染させてやろう」
 調査官がこの世ならざる悲鳴を上げたその瞬間に走り込む白い影。フロントタイヤがキノコ怪人を弾き飛ばした。仮面ライダーが辛うじて到着した。


447 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:28:15 ID:+HdcVhkiO
12杯目C

 仮面ライダーは「鬼砦」の念珠でスカルゲッターを車体全体がバリアで覆われたスカルダイバーへ変型させ、地下へ突入。蟻地獄より調査官を救出する。
 早く逃げろと言う間もなく、全力で逃亡する調査官。仮面ライダーはキノコ怪人、地上へ現れたアリジゴク怪人、更に四、五十はいるかという戦闘員に対峙。
「来い。俺が相手だ」
 戦闘員のマシンガンをことごとく弾き、キノコ怪人に近接する仮面ライダー。強烈な拳を見舞うが、直ぐに仮面ライダーはまずいと感じた。
 キノコ怪人の体液には例の猛毒胞子が含有されている筈。ただ体を破壊しただけでは被害はむしろ拡大する。
 仮面ライダーはキノコ怪人と戦闘員に任せ、地下へ潜るアリジゴク怪人。奴の通った岩盤が溶解し、忽ち蟻地獄を作り仮面ライダーさえ飲み込もうとする。仮面ライダーはスカルダイバーを呼び脱出するが、この状態では地に足を付けて戦えない。
「スカルウィング!」
 「鬼翼」の念珠でスカルダイバーを更に飛行形態スカルウィングへ変型させ、そこに騎乗。地に足を付けない状態で怪人らに挑む。
 スカルウィングを手足の如く操り、戦闘員の一斉掃射を掻い潜る。その上で車体より強化外骨格性の刀を伸ばし、「ゲッタージャッジ」で戦闘員十数体を寸断した。
 急上昇するスカルウィング。キノコ怪人に狙いを定め、急降下しながら「鬼風」の念珠を取り出す。
「超変身!」
 自然を操るディザスターフォームへ変身し、「鬼焔」「雷鬼」を連続で発動。手をかざし、キノコ怪人の肉体を発火させる。猛毒胞子ならば、熱。更に鬼槍ディザストスピアーが電撃を帯びる。
 炎上を始めたキノコ怪人の胸を、雷の槍が貫いた。
「サンダーボルトスピアー!」
 電撃と火炎の相乗に、キノコ怪人は自慢の胞子諸共に焼却された。
 炭化したキノコ怪人。それを見て漸く息を吐く仮面ライダー。
 しかし改造兵士はもう一体いる。アリジゴク怪人。更にその周囲に幾十かの雑魚。
 戦闘態勢は崩さない。そんな仮面ライダーの耳に、拍手の音が聞こえた。振り返れば、逃げた筈の顎の長い調査官が悠然とこちらへ歩を進めてくる。
「お見事。さすが卜部の人鬼」
 卜部の人鬼だと。この男、只の調査官ではない。何を知っている?男は仮面ライダーに正体不明の笑みを向ける。

448 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:30:04 ID:+HdcVhkiO
「あいにくと、おれには熱系統の技が無くてな。機動隊を呼んで火炎放射でも良かったんだが、面倒だからあんたに任せた」
 先刻の悲鳴は何処へやら。青年は一旦敵陣営を見渡し、再び仮面ライダーを向く。警戒する仮面ライダー。
「お前は…誰だ」
「おれは御杖 峻。またの名は無いが、強いて言うなら…スラッシュ」
 御杖 峻(ミツエ シュン)が懐より取り出したる呪符。そこには「召鬼」の文字が見える。驚く仮面ライダーにシニカルな笑みを向けた御杖 峻の目が赤く輝く。
 腰には骨片を繋ぎ合わせたようなベルトが出現し、そのベルトの中央に光る「オニノミテグラ」に前述した「召鬼」の呪符を滑らせる。
 ベルトから仮面ライダー同様に力の嵐が生じ、その中にある御杖 峻は右腕で左腰を、左手で右肩を抱く。同時に赤く輝く目で怪人を睨み、呟く。
「変…身!」
 嵐の中、御杖 峻の体は黒く筋骨隆々に変化。そこへ白い金属片が集約され装甲を形成する。
 嵐が収まり、そこに異形があった。強靭そうな黒の肉体に白い外骨格を纏い、腹にはベルト、その中央にオニノミテグラ。手足の装甲は一部が尖鋭化し刃となっている。目は赤い。
 但し顔に関して言うならカマキリを彷彿とさせる仮面ライダーとはかなり異なる。赤い目は仮面ライダーのそれより長細く、頭部はアーメットと呼ばれる15〜16世紀のヨーロッパで用いられた兜に似ている。
 その滑らかに後退した頭頂のエッジは、アーメットは無論だがどこかサメの背鰭をも思わせた。
 もう一人の人鬼。「スラッシュ」へ姿を変えた峻は跳躍と共に空を蹴り、着地してアリジゴク怪人らを向く。
「さあて。てめえらの血は何色だ?」
 スラッシュは再び跳躍、空中で体を高速回転させて戦闘員のマシンガンを跳ね返す。着地した、と思いきや次の瞬間には戦闘員らの陣営に飛び込んでいた。彼の動きは人間には捉える事が出来ないらしい。
 スラッシュの両腕が動いた。爪や腕の装甲が仮面ライダー同様に微細振動を繰り返しているのが分かる。
 スラッシュは戦闘員の包囲の中、優雅に踊っている。しかしその手に触れた戦闘員が次々とバラバラに切断されてゆく。動きは水面に浮かぶ水時計のように優雅華麗だが、その拳の威力は高い。敵を切断する事に長けているようだ。


449 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:34:19 ID:+HdcVhkiO
12杯目E(↑はD)

 最早七、八人しか残らぬ戦闘員は辛うじてスラッシュの殺人舞踊を逃れる。しかしマシンガンやロケットランチャーで反撃する暇は無かった。腰溜めにしたスラッシュの右掌に「陽炎」が生じる。あれは仮面ライダーが飛び道具として多用する時空衝撃波と同一のものだ。
「スラッシュレイ!」
 言ってスラッシュはすくい上げるように腕を振り上げ、波動を投げる。ただ、その波動の形状は仮面ライダーが放つものより尖鋭であった。
 波動は戦闘員に突き刺さり、彼らの体を纏めて裂断した。
「おい、残ってるのはお前一人だぞ。どうする?」
 アリジゴク怪人を挑発するスラッシュ。アリジゴクは死に物狂いでハサミ状の角をスラッシュに向ける。その攻撃は回避されるものの、角が刺さった塀がたちまちに風化してゆく。
 この角から生じる高速振動でアスファルトを崩壊させ、蟻地獄を作っていたらしい。
「貴様も生き埋めにしてやる!」
 再度地中に潜るアリジゴク。戦いの経過を見守っていた仮面ライダーが動くが、スラッシュが止める。
「手出しは無用だぜ。こいつにおれは倒せん!」
  スラッシュは三度跳躍し、空中から地上に向けて尖鋭化した時空衝撃波「時空衝撃刃」を投げる。
「スラッシュレイ!」
 波動はアリジゴクよりも深く地面を叩き割り、アリジゴクを強引に地表へ露出させた。
 スラッシュは何処かより「鬼爪」と記載された呪符を取り出し、それでオニノミテグラを撫でる。直後、巨大な陽炎が生まれた。
「ライダーフェザー!」
 時空衝撃波がスラッシュの全身を包み込むのが分かる。宙を舞い、アリジゴクと一気に距離を詰めるスラッシュ。その足が動いた。
「ライダーキック!」
 俗に言う後ろ回し蹴りが敵の角を切り折った。忘我するアリジゴク。
「ぐああ…俺の角があ!」
「ふん、安心しろ。すぐに角なんざ気にならなくなるぜ」
 スラッシュは掲げた右手を下ろしながら呼吸を整え、体を回転させながら左右の手刀を連続で打ち込む。
「ライダーチョップ!」
 時空衝撃刃を纏った手刀を二発も浴び、アリジゴクの体も裂断。出血する間も無く、爆発炎上した。

 「嬉しいぞ。こんな所で鬼の継承者と会えるとはな」
 仮面ライダーに対し、スラッシュは皮肉な声音で出会いを喜んでみせる。

450 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:36:10 ID:+HdcVhkiO
12杯目F

 徒歩で現地に到着していた山下山男、そして斎の前で二人の鬼が対峙している。
「スラッシュ…貴様も俺と同じ『鬼』か?」
「そうだな。ただ、おれは国の密命で動いてる。危険な野獣…卜部とは違うのさ!」
 敵意を剥き出しにした言葉。直後に彼の腕から時空衝撃刃が放たれた。
「スラッシュレイ!」
 迫る鋭い陽炎。仮面ライダーに逃げ場は…
「超変身!」
 バーサークフォームへ変身した仮面ライダーは左腕のバーサークショットから時空衝撃波を放ち、スラッシュレイを相殺する。
「それでいい。卜部の悪鬼。てめえはこのおれが生かしておかん!」
 跳躍し、華麗なる手刀を繰り出すスラッシュ。右腕の剣バーサークグラムを振るう仮面ライダー。一瞬の沈黙の後、二人の刃が交差した!

続く


次回「うどん秘話」

451 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/03/05(金) 12:55:55 ID:+HdcVhkiO
いかん、水時計じゃない水鳥だ。カッコ悪いぜ

452 :名無しより愛をこめて:2010/03/05(金) 13:38:20 ID:0+AN5vY3O
仮面ライダーファントム
変身者:大神彰
必殺技:ファントムクラッシュ(首からマフラー出現、飛び上がり陽炎のように姿がぶれながら相手を蹴り抜く。マフラーはイメージ的には映画版スポーンのような感じ。)
変身方法:クウガと同じく、大神の意志で変身ベルト、ファントムドライバーが出現し変身する。

設定
敵の名はゴースト
一般人には視認する事が出来ず、人間を捕食する
その特性上、人々は知らず知らずの内に生気を吸われ抜け殻のように死んでいく
人々の中でも資質がありゴーストを視認する事ができる人々を「サイト」、更にゴーストに肉体的に接触出来るようになった限られた人々を「ライダー」と呼ぶ
ライダーとは自らを人間と幽体の間の存在に変化させられる人間、ライダー自体は非常に曖昧な存在なので人間にも視認でき、ゴーストを撃破する力を得る
何を起因とし、一般人からサイトに、サイトからライダーになるかは未だに分かっていない
警察はゴースト、サイトの存在を知らず、この奇怪な事件に困惑していた
ある時ファントムがゴーストを撃破した現場に駆け付けた警官は周囲に倒れている人々を見て、ファントムが犯人ではないかと疑ってしまう
このれにより、ゴースト、ライダー、警察という三つ巴の戦いが繰り広げられる事になる

453 :名無しより愛をこめて:2010/03/05(金) 23:54:07 ID:Jrkolf8D0
仮面ライダー御先鬼(みさき)
変身者:ミサキ(本名は大石 佐武郎)25歳
変身器具:変身音叉“”
カラーリング:赤、橙、黒、金
モチーフ:古事記に登場する手力男神、御先
武器:音撃鼓“思金命(おもいかね)、児屋(こやね)、布刀玉(ふとだま)” 大型音撃棒“注連(しめ)←凍鬼のよりやや大振り”
必殺技:音撃打“岩戸押(いわとおし)” “岩戸割(いわとわり)” “岩戸砕(いわとくだき)”

 猛士九州支部に所属するミサキが変身する音撃戦士で、頑丈な装甲と強力な攻撃を繰り出すパワーファイター。
かなりの大食らいで食費が給料だけでは賄えないため、普段は九州支部長が経営している旅館の従業員として働き、生活の糧にしている。
動物が大好きで、ディスクアニマルから近所の野良猫にまで優しく接する。ハバタキの元弟子でもあるため、とりあえず音撃管も扱える。
実力だと九州支部でもかなりの者だが、いかせん扱う音撃棒が大きすぎるためか、多数を相手取る場合にはスタミナ切れしやすいという欠点があった。
それを克服するため、彼はある方法を思いついた。『だったら全員一度に倒せれば良いじゃないか』と←(実際何の解決にもなっていないが)

 結果、腹部だけではなく、両肩に一つずつやや大振りの音撃鼓を取り付け、3つの音撃鼓を同時に叩くことにより、
バケガニの様な大型が相手でも、一撃で倒せるようになったのだ。

鼓一つ→“岩戸押”:主に単体で扱う。通常の音撃打と同じ威力。 鼓二つ→“岩戸割”中型向け、威力はやや高い。空中にも撃てる。
鼓三つ→“岩戸砕”:大型or集団向け。これを使えば大型は一撃、多数の童子or姫も一度で吹き飛ばすことが出来るが、これを使うと注連しか武器が無くなる

一応免許は持っているが、乗ったバイクは必ず壊すため、修理費は出して貰えないor誰からも貸して貰えない。

454 :名無しより愛をこめて:2010/03/17(水) 23:22:49 ID:GxyA099M0
>>320-321

真一「あなた達がラ・スベガースの諜報員と言う事はもう知っています」
大吾「お前達は知っているんだろ?兄貴を殺した“6本腕”の事を…」
マフィアA「そんな事しらねぇな。ガキが来る所じゃねぇ…さっさと帰りな」
マフィアB「言うとおりにしねぇと、ちーとばかし痛い目に合うぜ?」
大吾「出来るモンならやってみろ。若には指一本触れさせねぇ…変身!」(オンドレー♪)
マフィアA「ライダーか…悪いが貴様の相手は俺達じゃねえ。用心棒を呼びな!」

符朗「………あんたらも仮面ライダーって奴かい?俺は台栖符朗。今はここで用心棒やってる」
真一「何故ライダーが秘密結社なんかと手を組むんですか?仮面ライダーは正義のために…」
符朗「お前さんが俺に説教できる資格はあるのか?すまないが、俺は俺の好きなようにやっているだけだ。正義とか悪とか二の次だよ。
   しかしま…仮にお前さんが俺に勝てたら…俺が知っている“6本腕”でよけりゃくれてやるよ」
マフィアB「おい。勝手に話を進めるな」
符朗「うるさい。あんたらが口出しする事じゃない。やるのか?やらないのか?」
ヤクサ「若…」
真一「……良いよ。僕も戦う。ライダーだろうと何だろうと…変身!」
符朗「勝つか負けるかの真剣勝負だ。イカサマしない事を祈るぜ。変身!」

こうですかわかりません


455 :名無しより愛をこめて:2010/03/26(金) 21:03:33 ID:YulXP9xi0
漏れら極悪非道のアゲアゲブラザーズ!
今日もネタもないのにアゲてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    あげ
 (・∀・∩)(∩・∀・)    あげ
 (つ  丿 (   ⊂) アゲ
  ( ヽノ   ヽ/  )   アゲ
  し(_)   (_)J



456 :名無しより愛をこめて:2010/03/30(火) 00:38:49 ID:qkGQHR4o0
期待age

457 :名無しより愛をこめて:2010/04/07(水) 21:57:05 ID:RfcW1YutO
テストを。

458 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:17:05 ID:RfcW1YutO
13杯目@

 アリジゴク怪人を葬った後、「スラッシュ」を名乗るもう一人の人鬼は突如仮面ライダーに襲い掛かった。

13杯目「うどん秘話」

 仮面ライダーはバーサークフォームの右腕に生える鋸刀バーサークグラムでスラッシュの腕の生体カッターを押し留める。
 両者とも左腕が空き、スラッシュは仮面ライダーの腹に爪を突き刺そうとするが、仮面ライダーは左腕の生体銃バーサークショットを突きつけ、その手を止める。だから仮面ライダーもスラッシュも動けない。
「やめろ、俺に戦う気は無い」
 スラッシュの説得を試みる仮面ライダー。しかし相手はそれを嘲笑する。
「フッ…人鬼を根絶やしにした卜部の血脈が何を!」
「何…?」
 仮面ライダーは驚き、一瞬力を緩めた。その隙にスラッシュが懐へ入る。素早く「鬼爪」の呪符を発動した。
「ライダーチョップ!」
 時空衝撃波をまとう手刀が仮面ライダーの腹を抉った。
「ぐっ!」
 たじろぎながらもバーサークショットを放ち、スラッシュを牽制しつつ後退する。傷口からは明らかに人間と同様の赤い流血。
 しかし、次の瞬間にはその傷口自体が消失していた。自らの回復力に驚く仮面ライダー。
 説明しよう。鬼の心が細胞一つ一つにまで干渉し敵の抹殺を遂行しようとするため、仮面ライダーは多少の肉体的損傷も直ぐに回復する。
 腕を切断されても2秒程度、脳やオニノミテグラを含む全身を焼却或いはプラズマ化、原子分解されようと15〜30時間もあれば再生できるのだ!
 跳躍し空中からスラッシュレイを投げるスラッシュ。体勢を立て直しバーサークショットでそれを相殺する仮面ライダー。
 着地したスラッシュは至近距離から爪を振るい、仮面ライダーはそれをバーサークグラムで払い、逆に至近距離よりバーサークショットを見舞ってスラッシュを吹き飛ばす。
 二体の怪物の戦いに茫然自失しながらも、車の列から何者かが駆け出すのを山下山男は発見する。距離を開いた二人。その間に割って入る影。
「やめて下さい!」
 斎だ。危険と見て下がらせようとする仮面ライダー。だがスラッシュの右腕に陽炎が集まる。
「邪魔をするな!」
 斎に駆け寄る仮面ライダー目掛けてスラッシュレイが放たれた。斎もろともやる気か。
 山下山男の前で斎が爆発に飲み込まれた。

459 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:21:56 ID:RfcW1YutO
間に合わなかったか、と思われたが、爆風から斎の姿が覗いた。彼女の全身は陽炎に包まれている。
 斎の背後にあったのは、ウィザードフォームへ超変身した仮面ライダー。亜空間バリア「ライダーシールド」を展開し、咄嗟に斎を守った。
「貴様…いい加減にしろ」
 「鬼走」の念珠を取り出す仮面ライダー。超加速能力「ライダーアクセラレート」を発揮し、不可視の速度でスラッシュを攻め立てる。
鬼弩ウィザードアローより時空衝撃波を放ったと思えば弓両端の刃でスラッシュを切りつける。高速戦を得意とするスラッシュでさえ防御し切れない。
 更に仮面ライダーは瞬間移動能力「ライダーシフト」でスラッシュの背後に回り込み、ブレイクフォームに戻って死角から蹴りを打ち込む。
 転倒するスラッシュの背に乗り、拳を握りしめる。しかし、ライダーパンチを放つ直前に視界に斎が入った。
「…分かった」
 斎の意を汲み、握った拳を再び開き、スラッシュを解放する。
 敵に慈愛をかけられた。スラッシュは一旦口に出そうとした言葉を呑み込み、人間の目に捉えられない速度で仮面ライダーらの前から消えた。

 六十数年前、レイモンド・マグラーは足立区の地下に発生した謎のトンネルを調査していた。このトンネルが開いた為に戦火から焼け残った幾つかの公共施設が地下へ陥没した。
 彼ら進駐軍のキャンプも被害を受けたのだ。地震か何かの影響だと考え事態を重要視していなかった武政だが、斎に呼び出された。
「調査に行って」
 有無を言わせぬ口調。どうやらトンネルは東京の中心部を目指して掘られており、その進行方向には皇居、
また斎に資金を出している都市保安団の本部もあるらしい。正直気が乗らない武政だが…
「私からの援助を断ちたいなら、好きにすればいい」
「行かせていただきます」
 こういう時、ヒモは辛い。トンネルに降りるが、一切の光源が無いトンネルを自分のライトだけを頼りに、尚且つレイモンドらに見つからないよう進むのは結構な苦行だった。
 一方、調査を依頼した斎は美月屋でキヌを手伝っていた。単なる雑巾掛けだが。空腹を訴えるキヌに耳打ちする斎。
「コンビーフがあるけれど、食べる?」
「うっしゃ!絶対だよ言質取ったからね」
 少女二人はのどかだった。土埃にまみれてむせる一人のヒモの事など忘れて。

460 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:25:03 ID:RfcW1YutO
13杯目B(↑はA)

 六十数年後、戦闘で飛散したコンクリート片で軽い切り傷を負った斎は京也の病院で手当を受けていた。
「…何故割り込んだ」
 消毒液を塗りながら、いつになく厳しい声音で斎に尋ねる京也。危うく死ぬところだったのだ。仮面ライダーがいかに万能とはいえ、好んで一般人それも多少なり親交のある人間を危険に晒そうとは思わない。
「それに、何故奴を…スラッシュを庇った?」
「あの人も卜部さんと同じ人鬼だから…」
 だから分かりあえる、とでも言いたいのか。京也の表情に不快感が顕となる。
 同じ東洋人でさえ互いに嫌い合う。一般人を攻撃に巻き込もうとしたスラッシュとなど分かりあいたくもない。どこかしこりを残したまま、斎は病院を出て帰路につく。
 その頃、警視庁図書館で「レイモンド」の名を片端から調べる山下山男。
 仮面ライダーを再び目撃した。彼がもう一体の怪人を何故見逃したのか山下山男には理解できなかったが。
 彼に繋がるキーワードはこのレイモンドという名のみ。ただ、鏑木三次が言っていた「進駐軍兵士レイモンド・マグラー」という名も気にはなる。
 だが山下山男は非常に几帳面なので、マグラーを集中的に調べる事で情報整理の順序が乱れる事を嫌い、結局レイモンドの名がつくあらゆる人物を当たる非効率な作業に戻った。
 因みに、山下山男はスラッシュがアリジゴク怪人を倒し、仮面ライダーと接触した時点の状況しか把握できなかった。だから御杖がスラッシュに変身した事実はまだ知らなかった。

 翌朝、オペを終わらせ病院の中庭で息をつく京也の耳に、昨日聞いたばかりの声が入る。
「卜部武蔵。九歳で傷害事件、十三歳で殺人事件を起こし医療少年院に送致。出所後、臨 マヤと結婚。しかし息子、卜部京也に対する殺人未遂事件で再び逮捕、と」
 ファイルをわざわざ京也にしか聞こえない声量で読み聞かせてやる、顎の長い男。都市保安庁調査員、御杖峻。またの名をスラッシュ。
「京也の曾祖父は、東北の山村でミステリー小説の題材にもなった四十人殺しを決行。その叔母は大正の日本を震撼させた『首風呂事件』の主犯格。中々の家柄だなあ?」
 京也は壁に背をもたれ、御杖を向かぬままブラックコーヒーを啜る。天を仰ぎつつ問う。

461 :名無しより愛をこめて:2010/04/07(水) 22:32:41 ID:kM0eIEae0
おれ、今日とんこつうどんに挑戦した。マジで美味かった。

店のオヤジのギャグはこのスレなみにスベってたけど。

462 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:37:34 ID:RfcW1YutO
13杯目C

「調べたのか…都市保安庁も暇だな。それで?あんたは何故俺と戦った。斎ちゃんを巻き込んでまで」
「分からんか?卜部の人鬼は危険だ。そしておれは仕事柄、危険と判断されたてめえの抹殺を試みた」
 御杖は自分の人鬼の力を保安庁に売り込んで報酬を得ている。彼にいわく、人外の狂暴性を遺伝的に持つ所謂「人鬼」はそう少なくはない。
 しかしその狂暴性を物理的な力に変換し「変身」した者は少なく、また彼らはかつて卜部武政という最強の人鬼に駆逐されたため、確認しうる中で現在まで血脈が残っているのは当の卜部家以外には御杖家くらいだという。
 それに、卜部の血筋は他の人鬼と比較にならないほど残虐な習性が遺伝する。三代中なら二人は必ず誰かを殺す。
 前述以前の時代でも相当なものだ。江戸時代に六代続けて人を殺めた家系が他にあったろうか。
「つまり、卜部の鬼は最強最悪。てめえにはザラキの抑止力になってる自負があったかも知れんが、国はてめえを危険視してる。おれもな」
 病院で再び戦う気か、「召鬼」の呪符を取り出す御杖峻。やむ無く京也も「召鬼」の念珠を手にする。その時、二人の携帯が同時に鳴った。
 京也へは斎から、御杖峻へは都市保安庁からだ。
「御杖峻、悪いが急ぎの用事ができた」
「フッ…おれもだ。また今度、な」

 六十数年前、トンネル内を探索する武政を灰色のモグラに似た怪人が急襲した。その数、十数体。明らかにザラキの改造兵士。こいつらが主官庁を崩落させるためにトンネルを掘っていたのか。
 敵は腕にドリルを備え、武政に我先にと攻めかかる。
「変身っ!」
 仮面ライダーに変身した武政は四体をまとめて蹴り飛ばし距離をおく。
「一気に行くぜ!」
 「鬼神」の念珠でオメガフォームへ変身し、超加速能力「ライダーアクセラレート」を発動、不可視の速度でバーサークグラムを振るい、モグラ怪人共を切り捨ててゆく。

 六十数年後。斎に指示された線路上に到着した京也。そこに全長10mはあろうかという巨大なムカデが暴れていた。コブラのように上半身をもたげている。
 現地には既に斎も到着していた。
「卜部さん、お願いします」
「分かった。…変身!」
 京也の変身した仮面ライダーは鋭い爪が生えた敵の節足を腕の生体カッターで弾き、掌を内側へ向ける。

463 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:41:06 ID:RfcW1YutO
13杯目D

「来い。俺が相手だ」
 敵の足は毒爪を持つ上に各々が長い。どちらかというならゲジゲジに近いものがあった。
 ブレイクフォームでの接近戦は危険か。そう考える仮面ライダーの前に、紫色のハーレーが滑り込んだ。
「よう。狙いは同じ…か」
 御杖峻。保安庁も妖魔撃滅を彼に依頼していたのか。
「召鬼」の呪符を取り出す御杖峻の目が赤く輝き、腰にはベルトが出現。その中心にあるオニノミテグラに呪符を接触させる。
 発生した力の嵐の中、左手で右肩、右手で左腰を抱き、敵を睨む。
「変…身!」
 スラッシュに変身した御杖峻。一旦跳躍し、宙を蹴って着地、ムカデを指す。
「さあて、てめえの血は何色だ?」
 手足の生体カッターを存分に活かし敵の長い節足を迎撃するスラッシュ。そのカッターが振動を始めた。再び節足での攻撃を試みるムカデだが、スラッシュの手に触れると同時に切り落とされた。
 スラッシュの動きは水面に浮かぶ水鳥のように優雅華麗だが、その拳の威力は比類なき残虐非道の必殺拳だ。
 後退するムカデ。スラッシュは更に跳躍し、時空衝撃刃を投擲する。
「スラッシュレイ!」
 鋭利な陽炎がムカデの頭部の触角を切除する。着地するスラッシュ。トドメと行くか。そんな余裕が仇となった。
 ムカデの顎。突如巨大な牙が飛び出し、ブーメランの如く飛翔、スラッシュの脇腹を直撃した。
「ぐ…」
 牙ブーメランはムカデの意志でコントロールされているらしく、軌道を変え再びスラッシュへ襲い掛かる。
「超変身!」
 仮面ライダーはバーサークフォームへ変身。バーサークショットでブーメランの動きを止め、バーサークグラムでムカデの側へ弾き飛ばした。
「ち、てめえに助けられるとは…」
「下がってろ。俺がやる」
 弾かれたブーメランが自らの胴に刺さり、たじろぐムカデ。バーサークショットの銃口を向ける仮面ライダー。だが、スラッシュが仮面ライダーの肩に手をかけた。
「フッ…見るがいい。おれの本来のスピードをな!」
 仮面ライダーに救われた事が腹に据えかねたのか、スラッシュは跳躍しムカデの頭部を蹴る。
 次の瞬間には背面へ移動、ムカデが体勢を変えた時には既に右の死角へ移動し、手刀を見舞う。
 これが本来のスラッシュのスピードか。

464 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:43:52 ID:RfcW1YutO
 生え替わった牙がスラッシュを挟みこもうとするが、その牙よりスラッシュの一挙一動の方が早い。
 再び牙ブーメランを放つものの、スラッシュは逆にそのブーメランの上へ立ち、その軌道を利用して上半身をもたげたムカデの懐へ飛び込む。
 ムカデの足爪が次々と弾かれる。腹に二発の蹴りを打つ次の瞬間には敵の頭頂へ移動、そのスピードを維持したまま「鬼爪」の呪符をオニノミテグラと接触させた。
「ライダーフェザー!」
 時空衝撃波がスラッシュの身体を覆う。
「ライダーキック!」
 頭頂から飛び降り、敵の右側節足を踏み潰す。
 着地と同時に脚を蹴り上げ、その衝撃波で左側節足も切断した。
 逃走を図るムカデ。だがその眼前にスラッシュが走り込んだ。掲げた右手を下ろし、呼吸を整える。
「ライダーチョップ!」
 ムカデの眉間に手刀を突き刺し、その勢いで駆け出し敵の頭部から尾まで一直線に貫くスラッシュ。
 尾まで完全に貫通するや跳躍、真っ二つとなったムカデの胴体へスラッシュレイを数発見舞い、微塵切りとした。
 スラッシュが妖魔の肉片の只中へ着地する。同時に大爆発が生じる。
 爆煙から姿を覗かせたスラッシュ。仮面ライダーに歩みを進めるが、その足どりがおぼつかない。膝をつくスラッシュ。
「ち…不覚を取ったか」
 変身を解いた御杖峻の脇腹に流血が見える。先刻、ムカデの顎にやられた部位だ。眼前に卜部の人鬼がいるというのに動けない。
「大丈夫ですか?」
 仮面ライダーより先に御杖に駆け寄ったのは斎だった。
「な…!何故おれを」
 斎の手が触れる。動揺する御杖。仮面ライダーも変身を解いた。
「ウチの病院で看てもらうか?」
 斎同様、京也も御杖に手を差し伸べた。

465 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:46:10 ID:RfcW1YutO
13杯目E(↑はD)

 六十数年前、トンネルの暗闇の中。超加速した仮面ライダーの斬撃「ライダーハイスピードブレード」の前にモグラ怪人共は抵抗する暇も無く、次々と斬り倒されてゆく。最後に一匹が残った。一旦加速を解く仮面ライダー。
「おたくがトンネル計画のボスか?」
「ち、違う!首魁は別にいる。み、見逃してくれ!」
 別にいる。ザラキの事か、それとも現場指揮官が別にいるという事か。もう少しこのモグラ怪人を詰問しようと思ったが、仮面ライダーの耳に崩落音と悲鳴が刺さった。
 この方向には、確か進駐軍の調査隊が。
「レイモンド!」
 モグラ怪人を蹴り飛ばし、調査隊の方向へ駆ける仮面ライダー。その頭上、すなわち地上に何者かの気配を感じた。

続く

次回「うどんの始まり」

466 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/07(水) 22:52:39 ID:RfcW1YutO
お久しゅうございます。
規制とは実に迷惑です。携帯から書いてる身としては尚更。

とりあえず番組主題歌も考えてみました。

主題歌「Eternal Force Blizzard」
作詞:筆頭株主
作曲:フィリピン人
歌:キムチ労働党

・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ

・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ
・ニャンミギャミギャニャンミギャミギャニャンミギャミギャ

ベース・帰ってきたウルトラマンよりMATのテーマ。

467 :名無しより愛をこめて:2010/04/08(木) 00:42:05 ID:Hz9YnzP4O
永久に規制されてろよ妄想オナニー野郎

468 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/08(木) 00:59:05 ID:3NJUkp0NO
>>467
乗ったら負けだと分かっちゃいますが。
私は>>456で「期待」という二文字を使ってくれた方に感謝し、また規制中で書けないのを申し訳なく思っていました。
だから今回の話は私のじこまん及び>>456の為に書いたものです。
また、特に誰に迷惑をかけている覚えもありませんので。

しかしドラゴンナイトではれんがガチムチ兄貴に変貌していてたまげたなあ。自分キャモ良いすか。

469 :名無しより愛をこめて:2010/04/08(木) 03:25:12 ID:gb5xiP93O
乗ったら負けかと思いますが、
どこをどう解釈したら、>>456の期待が>>468一人に宛てた期待になるんだろうと思って…
いや、別に書くのは自由とは思うけど、
>456には誰かに向けたアンカーとかは付いてないし


470 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/04/08(木) 04:40:37 ID:3NJUkp0NO
>>469
私だったかも知れないから書く
或いは、何でも良いから何か読みたい人のために私が書く
ってのは無しでしょうか?

いかんな、久々に書いたから熱が出てる。ちょっと冷まさせてください。

471 :名無しより愛をこめて:2010/04/08(木) 11:55:52 ID:Hz9YnzP4O
板違いなことを書いてる時点でまわりに迷惑

472 :名無しより愛をこめて:2010/04/08(木) 12:23:06 ID:a2DlPKdBO
てつを

473 :名無しより愛をこめて:2010/04/08(木) 21:05:37 ID:c8FZOxHwO
創作発表板でやってろよ。下手糞な文章は迷惑そのもの

474 :名無しより愛をこめて:2010/04/09(金) 06:27:00 ID:EqhxqcaDO
>>454
亀だが乙

こういうのはカッコイイね

475 :名無しより愛をこめて:2010/04/11(日) 18:02:32 ID:Cq8NnJqsO
自分も考えた。ブレイド系ライダーかな。

仮面ライダーファルガ

変身者⇒上杉平良(うえすぎたいら)21才

星座がモチーフの魔神(ディアボルス)を封印したアガシオン・メダル(封印魔神円盤)を使い闘うライダー。

モチーフは、惑星と星座。
ちなみに、ファルガは木星。
●変身アイテム
メタモルフォーズ・メダル(変身用円盤)
金色のメタモルフォーズ・メダル(正式名=オーラム・メダル)を空に翳すと、ベルトがアポール(出現)――バックル部から倒れ出ているメダルスリットに差し込んで変身する。

●武器
アームズ・メダル(武器用円盤)
剣=ジグ・ソード。
黒光りしたアームズ・メダル(正式名=ファーラム・メダル)を、左太腿にあるメダルホルダーから抜き取り、手首のポゼス・スロットに差し込む。
それによってファルガ専用武器:ジグ・ソードがアポール(出現)する。

必殺技:ライダーキック
メダル(円盤)を併用する事で、キックに特殊能力を附加出来る。
剣を使用した必殺技もある。


476 :名無しより愛をこめて:2010/04/11(日) 18:32:50 ID:Cq8NnJqsO
敵はもちろん、メダル(円盤)に封印されるディアボルス(魔神)たち。

そこはブレイドと同じで、既に封印済みの者もいれば、野放しの者もいる。

ファルガが初期の状態で所有する、封印済みディアボルス(魔神)は。

メタモルフォーズ・メダル(変身用円盤)に封印された、鷲座の【魔神:空の王者・鷲】(ディアボルス・アクイラ)。
アームズ・メダル(武器用円盤)に封印された、旗魚(かじき)座の【魔神:剣を帯びる旗魚】(ディアボルス・ドラド)。

そしてあらゆる現象アポール(出現)させる、フェノミナン・メダル(現象用円盤)。正式名は、カプラム・メダル。

破砕=スマッシュ
子馬座の【魔神:嘶く子馬】(ディアボルス・エクレウス)が封印されていて、手首のポゼス・スロットの使用で、パンチやキックの威力を倍増させる。

呪縛=スペル・バインド
アンドロメダ座の【魔神:海獣に身を捧げる王女】(ディアボルス・アンドロメダ)が封印されていて、手首のポゼス・スロットの使用で、敵を一時的に動きを封じる事が出来る。

以上の4枚のみ。

メダルの総称は、アガシオン・メダル(封印魔神円盤)と言う。



477 :名無しより愛をこめて:2010/04/12(月) 21:07:55 ID:Z4t/nhGRO
変身アイテム・・・携帯電話に宇宙から来た超生命体が宿って自我を持ったもの。
普段は携帯の姿か人型に変形して主人公のパートナーとして活動。
地球の乗り物をスキャンして車輌や潜水艦、飛行機にも変形可能。
ライダーへの変身は主人公が変身アイテムをベルトのバックルに装着して行うが、
アイテムの形状に応じて陸海空それぞれに対応するフォームに変身する。

敵・・・宇宙の犯罪組織。機械や生物を取り込んでモンスターになり、他の星を侵略する。
超生命体はこの敵を追って地球にやって来た宇宙捜査官。

まあ、トランスフォーマー+ケータイ捜査官+ライダーみたいなものかな

478 :名無しより愛をこめて:2010/04/13(火) 11:35:05 ID:syUCNOByO
つブルースワット

つ555

479 :名無しより愛をこめて:2010/04/13(火) 11:36:53 ID:syUCNOByO
>>475
龍騎・剣・キバ系を、もっとファンタジックにした感じかな
設定はよく出来てるね

480 :名無しより愛をこめて:2010/04/17(土) 04:20:15 ID:fzwhwGSkO
test

481 :名無しより愛をこめて:2010/04/17(土) 04:28:37 ID:fzwhwGSkO
>>475>>476
書き忘れがあった。

カラーリングはブレイドと全く同じで、ブルー基本でアーマー部はシルバーメタリック。

属性もこれまた同じで【雷】。
エレメント・メダル(属性用円盤)銀色のメダル(円盤)で、正式にはアージェント・メダルという。
封印されているのは、麒麟座の【魔神・雷を放つ麒麟】(ディアボルス・カメロパルダリス)。

ディアボルス(魔神)が、封印されていないカラのメダル(円盤)は、サイファ・メダル(零円盤)という。

あとはディアボルス(魔神)を倒して、メダル(円盤)を増やして行く予定………と書いたは良いけど、ライダーの諸設定(他の惑星ライダーも)しか考えいなくて、何故主人公の上杉平良って兄ちゃんがライダーに変身するかとか、その辺の設定は全く手付かず状態です。


482 :名無しより愛をこめて:2010/04/22(木) 00:55:39 ID:kO8RI9+S0
子供じゃあるまいし。
くだらなすぎ。

483 :名無しより愛をこめて:2010/04/23(金) 01:06:32 ID:7XalO5bZO
>>482
「子供っぽい=下らない」の図式が頭にある人間って大体大人になりきれてない子供っぽい奴だよね

484 :名無しより愛をこめて:2010/04/24(土) 06:14:55 ID:mizXjU1m0
「仮面ライダー=子供向け」の図式が頭にない人間って大体大人になりきれてない子供っぽい奴だよね

485 :名無しより愛をこめて:2010/04/24(土) 10:41:24 ID:awTZOb8s0
仮面ライダー翼(ウィング)

鳥をモチーフにした仮面ライダーで、変身ベルト「ウィングドライバー」で変身する。
龍騎、剣、ディケイド同様カードを使って戦うライダーで、カードをアイテムに読み込んで武器に変形させる。
敵は人間の心に潜む「ダークネス」で、人間に乗り移り心に闇を広げる事で怪人に変身させるが
ダークネスはウィング達に倒されると心の闇が消え去りドーパントのように元の人間の姿に戻る。
またカラスモチーフのライバルライダーや白鳥と天使モチーフの女ライダーも登場する。

486 :名無しより愛をこめて:2010/04/24(土) 17:25:49 ID:A9I/HL/b0
子供じゃあるまいし。
くだらなすぎ。


487 :名無しより愛をこめて:2010/04/24(土) 23:14:52 ID:yBO7G7ub0
中学生くらいになると急に大人ぶってみたくなるんだよねー

488 :名無しより愛をこめて:2010/04/25(日) 11:34:37 ID:ajScg9090
2ちゃんねるでオリジナルヒーロー小説書いてる奴の特徴


威勢がいいのは最初だけ
どうでもいいような設定ばかり先行して必要な部分ができるのが遅い
文章が下手糞
すぐに飽きてくる
飽きると作品やスレを放棄して何も書かなくなる
完結したためしがない
「忙しくて書けない」で逃げる

荒らしが出てくると元気になる
違うほうに元気になって荒らしの相手をしてスレを自滅させる


489 :名無しより愛をこめて:2010/04/25(日) 11:47:44 ID:OM+mhH+M0
大人ぶってみたくなる中学生って、特撮やアニメからは当然卒業してるよね

490 :名無しより愛をこめて:2010/04/25(日) 11:55:01 ID:R+gqQTkT0
>>483-484>>487
相手にするな
>>488の言うとおり
向こうの思う壺だ。

491 :名無しより愛をこめて:2010/04/25(日) 12:28:55 ID:om+7yglX0
一見平和なこのスレにキモパントと呼ばれる荒らしが迷惑をかける珍事が続いていた!

そんな中、流浪のチャネラーあすむと、カラッポデータベースのキモップが立ち向かった!

「オラ行くぜキモップ!」   「OK!あすむ!」   2人はデタキモメモリで変身した

デターーーーー!!!!!

          キモーーーーーー!!!!

仮面ライダーUS6(アスム)!!!!!!!!!!!!


そして決め技は、


マキシキモドライブッ!!

「さあ、あすむの自演の数を数えろ!」

そしてあすむは今日も永遠の伴侶、キチガイド腐れまんこばばあに甘えるのであった。

492 :名無しより愛をこめて:2010/04/25(日) 12:34:24 ID:ajScg9090
中学生ともなると物事をちっとは理論的に考えるようになる。
特撮卒業した中学生が「いい歳こいて特撮見てる大人のヲタク」
のことを変に思うのはこれまた理にかなっているな。

493 :名無しより愛をこめて:2010/04/26(月) 21:17:18 ID:gLXj00Ey0
>491
それが出るようになるとスレも末期だな

494 :名無しより愛をこめて:2010/04/26(月) 23:09:10 ID:ncDxciZz0
【仮面ライダーウォーム】

小さな村に突如現れた奇怪な怪人によって家族を殺され、自身も重傷を負っていた青年がいた。
しかし青年はあらゆる生命体の創世主を名乗る“アダム”の力により条件付きだが命を吹き返す。
その条件とは、既に力を失い掛けているアダムの代わりに人類の平和を見守り、もし人類が過ちを犯したら
“敵”として皆殺しにしろ。それ以外は人間を殺すな。と言うものだった。アダムは自身が使っていたベルト“ウォームドライバー”を青年の体内に埋め込むと、
『汝が本当に必要な力を欲したとき、汝は神にも悪魔にもなる』と言い残し、消えていった。翌朝、青年は村で唯一の生存者として保護された。

 数年後、怪人に襲われた記憶を無くしていた青年は敏腕サラリーマンとして働いていた。しかしその生活も長くは続かなかった。
村の家族を皆殺しにした怪人が街にも現れたのだ。職場の仲間を守ろうと青年が願うと、青年は眩い光と共に“ライダー”に変身していた。
怪人の名は『ゴーレム』。様々な人の恨み、妬み、怨念が具現化した怪物だ。
苦戦を強いられながら怪人を倒した青年に、街の人たちは青年に感謝するどころか『化け物』と罵り、差別した。
職場も同じだった。社長候補からクビになり、今まで仲間と思っていた人間にも拒絶されていた。
怪人も現れる度に日に日に力を増し、ライダーになってもいつも重傷を負ってしまっていた。そして人間はまだ彼を苦しめていた。
どんなに頑張っても石を投げつけられて化け物と罵られた。それでも彼はアダムとの約束を守るため、人間には手を上げなかった。

495 :名無しより愛をこめて:2010/04/26(月) 23:11:28 ID:ncDxciZz0
 だが、彼の唯一の理解者であった恋人が化け物の仲間と噂され群衆に殺されてしまってから、彼は豹変する。
彼は怪人ともライダーとも似つかない姿に変貌し、目に付く人間を片っ端から皆殺しにした。僅か数十分で、街は血で紅く染まっていた。
気づくと青年の後ろには笑顔で拍手する“アダム”の姿が。実は“アダム”は人の怨念や妬みを具現化する悪魔で、ゴーレムも全て彼が作っていた。
しかし多大な体力を使うため、アダムは怨念を具現化するのではなく、直接人間に送り込む方法を思いつく。彼はその実験体だったのだ。
ウォームドライバーは命と引き替えに自身の怨念を最大限に引き出すもので、最大まで力が溜まると、装着者を怪人に変える能力があったのだ。

 恨みに任せてアダムを殺そうとするライダー。しかしアダムはあざ笑い言った。『俺を倒すにはそのベルトを破壊するしかない。
しかしベルトを破壊すればお前は死ぬぞ』。だがライダーはアダムが持っていた剣を取ると、躊躇なく腹に剣を突き刺した。
苦しみながら粒子状に消えていくアダム。変身が解け、血まみれになった青年は、もう動かない恋人に覆い被さるように倒れると、二度と動かなかった。
数日後、当時の警察はこれを怪奇事件としてもみ消した。だが、事件はこれで終わってはいなかった。

 60年後、開発が進み、もうあの時の面影を残していない街で、長く封印されていた戦いの神『アシュラ』の封印が解かれた。
その影響で、ウォームが倒したはずのアダムが怨念として蘇り、自らの分身として普通の人間では倒せない“ゴースト”を生み出した。
しかしアダムは知らなかった。“ゴースト”を倒せる一人の人間が存在していたことを。

彼の名は大神彰。またの名を仮面ライダーファントム。これは“戦いの神の物語”の裏で起こった“見えざる者の物語”である。

496 :名無しより愛をこめて:2010/04/27(火) 21:17:47 ID:5y4Sil0g0


   面白くないからもう書かなくていいよ





497 :名無しより愛をこめて:2010/04/27(火) 21:56:38 ID:iy+uUO4O0
まぁまぁ

498 :名無しより愛をこめて:2010/05/01(土) 16:52:27 ID:RPPJa2G40
ネメシスさんの生存を祈願。
武政の「オレね、お前みたいな奴が世界で二番目に嫌いなんだわ」の決め台詞には鳥肌が立った。


499 :名無しより愛をこめて:2010/05/01(土) 19:04:16 ID:0M9wlc5u0
ヒント:携帯は規制中、Docomoだと永久規制が出てるから
    もう2度とお目にかかることもない

500 :名無しより愛をこめて:2010/05/01(土) 21:44:29 ID:R42zBRQX0
>>494-495
別にアシュラさん混ぜないとダメってワケじゃねーんだから無茶すんなよw

501 :名無しより愛をこめて:2010/05/05(水) 18:45:57 ID:BusWG0F30
携帯のは別として、中途半端に書いて居なくなるのは

作者自身が“面白くない”のを認めてるってこと

502 :名無しより愛をこめて:2010/05/05(水) 23:08:12 ID:cxbRrCze0
元々ここは名前、変身者、武器、必殺技、その他設定、できればモチーフだけ書いてガヤガヤするトコだからな。
そんなに全話キッチリやってる話見たいなら創発板池ってわけで

503 :名無しより愛をこめて:2010/05/06(木) 21:18:11 ID:OmLRIoHR0
創発板とて同じことよ。現にここの >1 なんかそちらに移動しといて
「全40話」なんて大きな口叩いといて、途中でいなくなったし。

504 :名無しより愛をこめて:2010/05/06(木) 23:46:00 ID:O95gje4Z0
そ ん な に 気 に な る な ら う だ う だ い わ ん で 君 が 書 き た ま え 
はい議論しゅうりょー。分かったらネタ書くぞネタ

仮面ライダー熱鬼
モチーフ:ナマハゲ
メインカラー:黒、紅
変身機器:変身音叉“激怒”
武器:ドラム型巨大音撃連鼓“逆恨”、音撃棒“憤怒”
必殺技:音撃散打“怒髪天衝”

 猛士東北支部に所属するネッキ(31)が変身する音撃戦士。暑鬼(アツキ)と言う少年を弟子にしている。
非常に短気で、一度暴れると手が付けられないため周囲から“東北の火薬庫”の通り名で呼ばれており、
その都度暑鬼が仲裁役にまわるため、東北部長からも「弟子の方がお前より何倍も大人に見える」とまで言われている。
 それでも戦闘の際には非常に頼りになる存在でもある。その理由が彼の専用武器である大型音撃連鼓“逆恨(さかうらみ)”だ。
一度に一体の敵を清める普通の鬼を『狭くて深い』とするならば、彼の場合は『広くて浅い』である。
変身時に背負う自身よりも大きいドラム型の音撃鼓は、清め時の準備に時間がかかるモノの、一度に多くの敵に清めの音を浴びせることができ、
使用者の怒りのボルテージが上がれば上がるほど、その威力も上がる。まさに熱鬼のための武器を言っても過言ではない。
しかし大型相手だと動きを止めるのが精一杯で完全に清めることが出来ない。そのため、大型の動きを止めている間に他の鬼がトドメを刺すと言う戦法を用いている。
 響鬼TV版終盤においては、町中に大挙押し寄せてきたマカモウを一度に倒すため、全身全霊で“怒髪天衝”を長時間放った結果、
マカモウは全滅させたモノの、頭の血管がプツンと千切れ集中医療室へ直行。その後医者から『これ以上ブチキレてたら死ぬ』と言われ、
渋々熱鬼のコードネームを暑鬼に継承させ引退したが、諦めがつかず無理矢理暑鬼のサポートとして復帰するが戦闘能力は裁鬼さん並に低下した。

505 :名無しより愛をこめて:2010/05/07(金) 18:41:24 ID:+m6rXu4l0
2ちゃんねるでオリジナルヒーロー小説書いてる奴の特徴


威勢がいいのは最初だけ
どうでもいいような設定ばかり先行して必要な部分ができるのが遅い
文章が下手糞
すぐに飽きてくる
飽きると作品やスレを放棄して何も書かなくなる
完結したためしがない
「忙しくて書けない」で逃げる

荒らしが出てくると元気になる
違うほうに元気になって荒らしの相手をしてスレを自滅させる


506 :名無しより愛をこめて:2010/05/07(金) 19:27:36 ID:+m6rXu4l0
過去スレ
これを見ればいかに糞スレかが一目瞭然
http://www.unkar.org/read/tv11.2ch.net/sfx/1197017731

507 :名無しより愛をこめて:2010/05/07(金) 20:05:23 ID:+m6rXu4l0
これも
http://www.unkar.org/read/tv11.2ch.net/sfx/1176441440

508 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 00:01:12 ID:s5kXXxve0
ヒント:『さっさと落ちろ糞スレ』と本当に思ってる奴はそもそも見向きもしないし書き込みもしません

本当に糞スレと思ってるなら放っとけばいいのになんで一々反応して書いてるの?バカなの?
さっさとROMって宿題やれよ。場違いだよお前

509 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 00:16:32 ID:My3PV7PK0
仮面ライダーウイズ

地下世界に逃げ込んだ首領を討つため6人のライダーが広大な迷宮に挑む異色作。
無駄に沢山わいてくる戦闘員・ドラマも糞もなくあっさり死ぬライダー達・ライダーが敵から追い剥ぎする等、斬新な演出が魅力。

仮面ライダーFIG タフで屈強なライダー。地味に敵を延々と殴り続ける戦闘スタイル。
仮面ライダーTHI 身軽だが弱いライダー。後半でNINにフォームチェンジし、戦闘マシンと化して敵の首を刎ねまくる。
仮面ライダーPRI 「その命、神にかえしなさい」だがもっぱら仲間の手当てに従事する。
仮面ライダーMAG CGを多用した派手な光線技を使う。終盤で技が敵に無効化されがちになる。
仮面ライダーSAM 武士道を重んじる戦士という設定だったが劇中では特に活かされない。終盤、最強の刀を手に入れて敵を斬りまくる。
仮面ライダーBIS 解説係。まともに戦っているシーンが無い。

510 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 09:48:42 ID:sNIeD2ZQ0
s5kXXxve0
>荒らしが出てくると元気になる
>違うほうに元気になって荒らしの相手をしてスレを自滅させる



511 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 09:52:41 ID:Cxs4OqHk0
>>509
FIGの上位フォームがSAM、
THIの上級フォームがNIN、
MAGのがBIS、
PRIはそのまま

だったら、由緒正しい主役級ライダー4人制の範疇に納まるな。

512 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 09:53:42 ID:LKHEyCB40
>>508
本当に場違いと思ってるなら放っとけばいいのになんで一々反応して書いてるの?バカなの?
さっさとROMって宿題やれよ。小学生かよお前


513 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 14:09:51 ID:My3PV7PK0
仮面ライダー恵鬼(ケイキ)
モチーフ:パティシエ
メインカラー:白
変身機器:変身撹拌棒“天灯(あまとう)”
武器:フライパン型巨大食撃片手鍋“食勤具(くうきんぐ)”
必殺技:食撃焼打“素意通(すいーつ)”

音撃戦士とは太古に分派した、近似でありながら別系統の“鬼”。
命の源流をつきつめた結果、彼らは目標の体内に直接作用する“食撃”という戦闘スタイルを身につけた。
恵鬼(29)は外国に留学して腕を磨いた一流の菓子職人でもあり、洋菓子屋で働きながら鬼の動向に目を光らせている。
情に流され易い性格で、味方からも「甘い奴だ」と評されているが、子供と女性に好かれ易い好青年である事は誰もが認めている。

共闘していた、とある“仮面ライダー”に「これ食ってもいいかな?」と備蓄していた料理の材料を全部食われ、
それを補充するのに忙しくて戦線から離脱する事となった。

514 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 14:15:47 ID:Cxs4OqHk0
>>513
カッコよく言ってるけどそれただの毒殺じゃないのかwww >食撃

515 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 15:29:26 ID:Rt8ecFm40
>>513
>「これ食ってもいいかな?」
悪喰鬼じゃねーかwwwww

ひょっとして謎の男が一時期運転してたデンライナーのコーヒーのクリーム作ってたのってまさか…

516 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 20:57:55 ID:Om/L9oJQP
これ食ってもいいかな?って

どこの橘さん?

517 :名無しより愛をこめて:2010/05/08(土) 22:21:44 ID:lPDErMEv0
>>513
謎の男があの世界でどうやって食い物にありついていたのか気になっていたが…なるほど。しかし毒殺用の食料喰ってよく死なないなあいつは。
そう言えばどこぞの写真館のおやじさんも昔料理をやり出した時は、どっかの業者さんからクッキーの生地とか仕入れてたらしいけど
まさか……まさかな……

とりあえず熱鬼と御先鬼が音楽性の違いで対立してて、
恵鬼が仲裁と言いつつケーキ渡して2人まとめて毒殺させようとしてる図が真っ先に浮かんだ。
あと寿司屋経営してる餌鬼さんとネメシスのうどん屋のおっちゃんは絶対顔見知りのはず


518 :名無しより愛をこめて:2010/05/09(日) 20:10:10 ID:7Or9cRus0
 朝、仕込みをしてるうどん屋のおっちゃんと、築地から帰ってきたエジキさんがばったり出会い軽い会話。
ミサキさんは旅館のお客を送るバンを運転しながら保育園に通う園児達に挨拶。そのまま桜さんをナンパしようとするが赤城先生によって阻止される。

昼になると、村雲が怪人の気配を察して家を飛び出す。しかし方向音痴なのですぐに道に迷う。
やっと怪人がいた場所に着いたと思ったら、既に天魔&ヤクサの天野組コンビが倒していた後だった。
じゃあ家に帰ろうと思ったが、ここがどこかわからないためまた道に迷う村雲。

 夕方になったら恵鬼の洋菓子屋が安売りを初めて、それを仕事が終わった赤城先生と桜さんが買って、巫女服来て神社で働いてる菊理に届けに行く。
神社にはちょっといい雰囲気になってた菊理と太郎が。何故か2人をイヤな目で見つめる太郎を後目に、4人でケーキを食べようと言う展開に。

夜になるとネッキさんの路上ライブが始まり、天野組による町内パトロール。
エジキさんが店を畳もうとすると、仕事に疲れたミサキさんと、また菊理に告白できなかったと自暴自棄になってる太郎、半日道に迷っていた村雲が入ってくる。
追い返すわけにもいかないので、渋々3人前の寿司を持たせた後うどん屋へ連れて行き、おっちゃんと2人で笑って愚痴を聞きながら夜が更けていく。


あれ?只のほのぼのした商店街じゃね?


519 :名無しより愛をこめて:2010/05/10(月) 20:19:56 ID:vuuSVJPD0
忘れた頃に

520 :名無しより愛をこめて:2010/05/10(月) 20:29:51 ID:PAAZuwWF0
芸が無いな
鍼灸電飾の仕業だろ 。飛行場に婉曲液で描くもの
逆に意思金を出すようなものだしな。


521 :名無しより愛をこめて:2010/05/19(水) 21:50:04 ID:LOx9Li9x0
>>518
カジノで大負けして暴れた結果、台栖&天野組にマークされるFIG

大元のアシュラさんのポジが思いつかねぇ…

522 :名無しより愛をこめて:2010/05/28(金) 02:50:26 ID:Qt0DCMqt0
アシュラさん最高age

523 :名無しより愛をこめて:2010/05/29(土) 05:50:43 ID:MFVaP02EP
仮面ライダールシファー
モチーフ:衝動にまかせて絵にしたから無し
しいていうなら虫

変身者:顔を包帯でぐるぐる巻きにしたよくわからない男
名前不明、敵や組織からはルシファーと呼ばれている

武器:特に無し
                                                              ←
必殺技:ゴッドブレイク(ライダーキック)(当たった瞬間、背後に模様が浮かび上がり爆発する) 0 怪 仮

能力:いくつかの能力を持っている
光:体を頑丈にしたり、相手を爆破できる光を放出することができる
ただし、本人はどういう能力でどう使えば良いのかイマイチわかってない

光翼:背中から出る謎の翼
これを出したとき、クロックアップしたような状態になるが体にかなりの負担がかかる
通常のマシンなら壊れてしまうがバフォメットのみはこれを使用したとき、
壊れず、クロックアップしたような状態のままで走ることができる、大体はバフォメットに乗りながら使用する

他の設定
マシン:バフォメット
山羊を象ったようなバイク
よくわからないがルシファーのために製造されたらしい

敵:ゲルとか呼ばれている
ある生物の肉体から作られた異形の化け物
さまざまな姿をしたものが居る
そのなかでも人型で知能の高いものを怪人と呼んでいる

524 :名無しより愛をこめて:2010/05/30(日) 22:24:16 ID:ujyPwkI20
>>523
アシュラさんがライバルポジに向けてアップを始めたようです


525 :名無しより愛をこめて:2010/06/01(火) 06:17:50 ID:AUxvBVCG0
うどんの人はもう来ないのか?
回を追うごとに面白く感じてきたんだが

526 :名無しより愛をこめて:2010/06/02(水) 00:16:28 ID:23BQkCwH0
2ちゃんねるでオリジナルヒーロー小説書いてる奴の特徴


威勢がいいのは最初だけ
全何十話とか壮大な計画だけは持っている
どうでもいいような設定ばかり先行して必要な部分ができるのが遅い
それでもできるのはまだまし、何もできないで消えるのがいる。
文章が下手糞
すぐに飽きてくる
飽きると作品やスレを放棄して何も書かなくなる
完結したためしがない
「忙しくて書けない」で逃げる

荒らしが出てくると元気になる
違うほうに元気になって荒らしの相手をしてスレを自滅させる


527 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 22:14:14 ID:Wwxaf85cO
14話@

 六十数年前、主官庁を沈没させるべく東京の地下にトンネルを築いていたモグラ型改造兵士らは、仮面ライダーの必殺技「ライダーハイスピードブレード」で一匹を残して壊滅した。
 しかし残る一匹を尋問する寸前、仮面ライダーは進駐軍の兵士達が落盤に巻き込まれる音を聞いた。

14杯目「うどんの始まり」

 六十数年後、香の匂いがきつい暗闇。声が高い男の肩を叩く、もう一人の若い男。
「お困りの様子ですね董仲僧正。卜部の鬼…ですか?」
 卜部の鬼により常に妨害される自分達ザラキ天宗の謀略。妖魔ですら軽々と粉砕する卜部の鬼にとっては自分達の改造兵士など屁でもなかろう。
 ならば、と若い僧…玄達は笑む。
「改造兵士に妖魔の力を組み込めば良い」

 ムカデ妖魔の牙が刺さり京也の病院に連れて来られた御杖 峻=スラッシュ。但し、体内に流入した毒そのものは鬼の生命力で既に無効化されており、病院に着く頃には既に単なる脇腹の軽い切り傷でしかなかった。
「おれは非常に気分が悪い。何故だか分かるか?てめえが嫌いだからだ」
 京也に消毒薬を塗られながらそう毒づく御杖 峻。しかし京也は気にしない。柄の悪い患者なら慣れている。それより、と聞いてみる。
「御杖峻。あんた保険証持ってるか?ここ初診だろ?」
「…あっ」
 保険証が無かったので、代金が一万超えた。都市保安庁宛の領収書を受け取り、紫のハーレーに乗って帰ってゆく。
 もう少し突っ込んで話をするべきだ、と彼の後ろ姿を見送りながら京也は思った。

 六十数年前、レイモンド・マグラーの開いた視界に日光が射し込んできた。いつの間にか地上に戻れていた。周囲では部下達も一様に息を吐いている。そしてもう一人、卜部武政がいた。
「まさか、君が助けてくれたのか?」
「うん、埋まってるの見るとざまあ見やがれって思ったんだけどやっぱ三次の事があるからねぇ」
 レイモンドは救出できた。だがモグラ怪人の最後の一匹を逃がした。それに、落盤が発生した際頭上に感じた奇妙な気配。
 あの落盤はレイモンドらの殺害、或いはモグラ怪人の救出を目的とした人為的なものだ。
「モグラがもう一匹いたって事かな。それとも…」
 様々な可能性を捨てきれないまま、一先ず中間報告のため美月屋へ戻る。

528 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 22:27:24 ID:Wwxaf85cO
14話A

 六十数年後、卜部京也は病院内で知った顔を見つけた。凉ちゃん、と呼ばれる斎の友人だ。
「今日はどうした」
「先生愛想が無い。イツキは気い弱いんだから普段からもっとソフトに」
 余計なお世話だ。足首に内出血がある。どうやら満員電車に乗った際ドアに挟まれたらしい。
「こーゆーのって鉄道会社訴えられねーの?」
「やめておけ。訴訟費用の方が高くつく」
 凉ちゃんは慶修線という路線を使っているらしい。自殺の名所がある為か、この路線はよくダイヤが乱れる事で有名だ。そういえば昨日ムカデ妖魔を倒したのも慶修線の線路上だっけ。

 同じ頃、警視庁図書館。
「刑事は刑事課の仕事が先決だろう?」
 背後に突然現れた顎の長い男に驚く山下山男。男は自分のIDカードを見せる。
「都市保安庁の御杖峻だ。山下山男刑事、『仮面ライダー』についてお調べのようだが」
 悪法もまた法なり。御杖峻はソクラテスの言葉を引用する。
「仮面ライダーは上層部の更に上…政府レベルの機密事項だ。て事は?危険な事象だ。てめえのような一介のデカが首を突っ込むな」
 山下山男はポケットから数枚の写真を取り出す。あの日、蜘蛛モンスターに食い殺された男の残骸。
「黙ってろというのか?冗談じゃない。俺は東京に何が起こってるのか突き止める!」
 その為には仮面ライダーと接触を取りたい。その仮面ライダーに関する情報、レイモンドファイルの閲覧手段を知りたい。
 彼の熱意に御杖峻は笑みを向ける。皮肉めいた暗い笑み。この刑事は利用できる。
「レイモンドファイル…作成者はレイモンド・マグラー。1945〜47年、東京に駐留していたGHQの兵士。あとはてめえで何とかしろ」
 そう告げ、紫のハーレーで走り去る。

 六十数年前、頭に包帯を巻いたレイモンドへ三次が駆け寄る。
「大丈夫?あの地下トンネルで怪我したの?」
「ああ。しかし生き埋めになった我々を助けてくれた者がいた」
 どうやってあの人数を素手で掘り起こせたのか。まるでスーパーマンだ、と例えたら三次が首を傾げる。そうか、まだこの国でスーパーマンの漫画は出版されていないのだった。
「せめて黄金バットとか言いなさいよ」
 キヌの突っ込みに今度はレイモンドが首を傾げる。

529 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 22:43:41 ID:Wwxaf85cO
14話B

 そんな食堂の様子を脇に見ながら武政は床に地図を広げ、鉛筆でモグラ怪人が築いたトンネルの経路を書き込む。
「一匹取り逃がした。ただ、アイツだけならそこまで大規模な穴は掘れないと思う」
 問題はその最後の一匹が口にした「首魁は別にいる」の言葉と、レイモンド救出時に感じた何者かの気配。
「その何者かが首魁で、秘密を守ろうと落盤を起こしてレイモンドを生き埋めにした…んではねえかな、と思う」
 黙って聞いていた斎が口を開いた。
「進駐軍が展開している状況だから武政さん、貴方は一旦追及を断念した。もう一度現地へ行こうと思ってる。何故なら」
 頷く武政。
「モグラ怪人は、アレが最後の一匹じゃない。作戦には落盤を起こせる誰かがもう一人参加してる」

 一方、東京郊外。とある屋敷に来客があった。
「立和田君。トンネル計画は失敗したようだな?」
 口髭を蓄え、煙管を燻らせる紳士。その紳士に頭を下げる、立和田という若い男。
「申し訳ありません。しかし、モグラ男の残る一匹を仮面ライダーから逃がす事には成功しました。これで秘密は守られます」
「よし、今度こそ都市保安団を沈没させるんだな。せっかくの人鬼なんだ。有効に使ってくれ」
 口髭を蓄えた紳士、御杖喜十郎はそう言って笑み、立和田に「召鬼」の呪符を渡した。
 六十数年後。講義終了からバイトが始まるまでの僅かな間、京也の病院で他愛ない話をする。それが斎の日課となっていた。
「凉ちゃんが来たんですか?」
「足首にアザ作ってな。骨に異常は無かった。心配する程じゃない」
 京也はブラックコーヒーとうどんをこよなく愛しているが、斎の持ってくるうどんサンドイッチは受け付けない。
 そのため最近は軽いチョコレート等を机の引出しに予め用意しておく習慣がついた。
 時計を気にしながら斎は懐より御守りを取りだし、京也に示す。
「実は…西川口の自衛隊基地が襲われた時、私…」
 言葉が途中で止まった。顎の長い嫌な面が見えたからだ。
「よう卜部京也。デートか?卜部の血脈の分際で」
 御杖峻だ。嫌味を言いに職場に来たのか。
「少しは遠慮を覚えてくれ。ムカデにやられたあんたのケガを見たのは俺なんだがな…」
「金は払った。差し引きゼロだ」
 ドヤ顔…という奴だろうか。なぜこうも尊大なのだろう。

530 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 23:04:03 ID:Wwxaf85cO
14話C

 卜部の人鬼。御杖峻は京也をそう呼び蔑む。しかし、それはすなわち恐怖の裏返し。
「…御杖峻。あんたは、俺が怖いのか?俺は国家の脅威かもしれんが、あんたには何処か…俺への個人的な執着が見える」
 御杖は一瞬だけ固まり、直ぐに皮肉気に笑む。
「そう、個人的な執着だ。だが怖いんじゃない。許せないんだ。おれの曾祖父は、卜部武政に殺された…」
 そろそろバイトの時間だが、斎は御杖の話を聞きたくなった。だがその時、切り忘れていた携帯が鳴った。
「ごめん凉ちゃん、今病院に…」
「助けてイツキ!電車にザラキの…」
 切れた。凉ちゃんが助けを求めている。念のため携帯のアプリから線路の情報を閲覧してみる。確かに事故によるダイヤの乱れが生じていた。原因は、テロ。ザラキの改造兵士か?

 六十数年前、武政は美月屋の壁に架かる竹槍を見つけた。
「キヌちん、この店にも竹槍ってあるんだね」
「ほら、B29に対抗する為とか言ってやらされた訓練。ぶっちゃけあれに何の意味があったのか未だに分かんないんだけど」
 全く使用された痕が無い綺麗な穂先を見て武政は考える。
「これ高速で回せばドリルになるよな…」
 モグラ怪人の武器もドリルだった。だからどう、という訳でもないが。ただ、と思う。
「官庁を物理的に地面に沈め、自分らの意志を表明する。モグラの皆さんは明確な目的意識で行動してるな」
 竹槍を見てそう呟く武政に対し、斎は彼の考えを見抜く。
「徳野村四十人殺し…貴方のお父様がしでかしたのよね」
「…痛いトコ突くねお前。そうだな…モグラは、ザラキは目的を持って暴れてる。反対に、親父はただ殺したくなったから村で暴れた。鉈が血脂で錆びたら竹槍に持ち替えたんだってさ」
 ザラキと父親、すなわち京也の曾祖父。どちらがマシか、などと低次元な話はしたくない。
 ただ、理不尽な悪意に愛する子息を奪われた親の涙。それは自分の父親とザラキ、どちらが犯人だとしても流れる。
「涙は少ない方が良い…もっかいやっつけてくるわ」
 言って武政は再び敵の地下トンネルに向かった。

 六十数年後、斎は京也に簡単に状況を説明する。
「卜部さん!慶修線に事故があって、凉ちゃんとも携帯繋がんないんです!」
 同時に御杖峻の携帯も鳴った。マナーの低下が嘆かわしい。

531 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 23:22:51 ID:Wwxaf85cO
14話D

「はい御杖。…慶修線にクラゲ型の改造兵士。了解」
 妙だと京也は思った。これまでなら多少の目的を持った破壊活動をしてきたのに。
「改造兵士がそこまでの無差別破壊を…?」
「恐らく敵の狙いは妖魔の召喚だろうぜ。連中は血の臭いを敏感に察知するからな!」
 京也は白衣を脱ぎ捨て駐輪場へ向かうと、愛車『TADAKATSU−XR420レイブン』に跨がったまま腰のベルトと「召鬼」の念珠を接触させる。
「…変身!」
 主が仮面ライダーへ変身すると共に愛車も生体マシンスカルゲッターへ変貌する。
「慶修線は地下を通る。だからコイツで穴を開け、突入する。スラッシュ。あんた、バイクは?」
 既にスラッシュへ変身した御杖峻。余裕綽々で一枚の呪符を取り出す。
「おや、まだコイツは使ってないのか?ライドリーフ!」
 スラッシュは「鬼葉」の呪符を読み取る。同時に空間が割れ、木の葉に似た形状の全長3m程の刃が出現する。
 低空に浮揚する刃、ライドリーフ。スラッシュはその上に屹立し、空中をサーフボードの如く駆ける。
「行くぜ仮面ライダー!妖魔が来る前に改造兵士を片付ける!」
 スラッシュを追い、仮面ライダーもスカルゲッターを走らせる。

 六十数年前、腕のドリルで都市保安団の基礎を破壊、陥没させようと企むモグラ怪人。そこへ声がかかった。
「せっかく逃がしてあげたのにさあ…心を入れ替えなさいよ」
 武政が変身した仮面ライダーだ。跳躍し、トンネルの天井を蹴りモグラ怪人の背面へ回り込み、一気に殴り飛ばして都市保安団ビルの基礎から引き離す。
「オレね、お前みたいな奴が世界で二番目に嫌いなんだわ」
 少々自分に酔う仮面ライダー。何せ前の戦闘では十数匹を一度に葬ったのだ。対して今回のモグラ怪人は一匹。勝利は決定的。
 しかしモグラ怪人にもどこか余裕が見えた。
「生憎だな仮面ライダー。確かに俺一人じゃお前を倒せない。だから、トンネル計画の首魁が来てくれてる」

 六十数年後、地下の慶修線。クラゲ型の改造兵士は脱線した列車の中に入り、触手からの放電で乗客を一人づつ抹殺してゆく。
 その触手が凉ちゃんに触れる寸前に止まった。トンネルの対向から、ライドリーフに乗ったスラッシュが飛んできた。
「さあて、てめえの血は何色だっ!?」

532 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 23:41:45 ID:Wwxaf85cO
14話E

 ライドリーフ。このスピードボードは周囲にバリアを形成し、地下や水中にも潜航する事が出来るのだ。
「来たな御杖の人鬼、スラッシュ。死ねぇ!」
「電気クラゲの化け物め。てめえこそ死ね!」
 スラッシュは初っぱなからクラゲ怪人に近接する。生き残った周囲の乗客を気にもとめず。やや遅れて仮面ライダーもスカルダイバーに搭乗し走り込む。
「スラッシュ!生存者の救出を優先しろ!」
「ならてめえがやれ仮面ライダー。おれの任務は改造兵士の殲滅だ!」
 やむ無く仮面ライダーはクラゲ怪人をスラッシュに任せ、列車の外壁を腕力で引き剥がし、閉じ込められていた乗客に脱出を促す。
 しかし、仮面ライダーもクラゲ怪人同様の異形。冷静に行動できる乗客など多くない。そんな彼らの頭上に巨大な影が現れた。
 10mはあろうかという…三葉虫が滞空している。妖魔だ。クラゲ怪人が撒いた血の臭いを嗅ぎ付けたか。
 スラッシュはクラゲと激突の真っ只中。仮面ライダーが一人で乗客らの避難を完了する必要があるというのに。
 三葉虫が起こした振動でトンネルの外壁が崩れ、欠片が落下する。その方向にいたのは…凉ちゃん!

533 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 23:44:48 ID:Wwxaf85cO
14話F

 六十数年前、仮面ライダーの背後に現れる細身の男。
「初めまして仮面ライダー。お前の事はザラキの中じゃもっぱらの噂だぜ」
 仮面ライダーの牙から、ふっという吐息が漏れる。苦笑い特有の吐息だ。
「噂になるのは親父だけで十分です」
「言われたのさ。お前を倒せば組織での立場を保証するってな。こんな時代だ。立場と食料は誰だって欲しいだろ」
 この男はザラキに洗脳されている訳ではない。自分の意志で協力している。
「誰に言われたの」
「御杖…喜十郎と言った。この呪符も奴からもらったもんだ」
 驚く武政。その呪符にはしっかりと「召鬼」の文字が書かれ、男の目は赤く光っている。
「変身!」
 そう言って腰のオニノミテグラへ呪符を接触させる男。ベルトより力の嵐が生じ、その中で男は赤い複眼、黒い皮膚、白い生体強化外骨格を備えた「人鬼」へ変貌した。武政と同様に。
「おたく!改造兵士じゃなかったのか…」
「俺の名はディグ。ザラキの障害、都市保安団と仮面ライダー。お前らを抹殺するのが仕事だ!」
 ディグと名乗った人鬼はモグラ怪人を下がらせ、「鬼角」の呪符を取り出した。
「ライダーホーン!」
 ディグの左腕から鋭い角が伸び、それがドリルのように回転して仮面ライダーに襲いかかる!

続く

次回、15杯目「紫紺のうどん」

534 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/02(水) 23:48:27 ID:Wwxaf85cO
>>498>>525
どうもありがとうございます。またいつ規制食らうか分かりませんが。
うどん屋の親父は早めに出したいと思っています。

535 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 05:39:01 ID:VnJhPpLAO
正直、アシュラ編トライン編の二部構想が気になる
けどネメシスと違って作者が複数になるから無理か?

536 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 02:50:37 ID:sJyqQGuHO
 クラゲ型改造兵士と奴に呼び寄せられた三葉虫型妖魔。この二体により地下鉄に閉じ込められた多数の乗客。
 乗客を省みず戦うスラッシュと乗客の救助に奔走する仮面ライダー=卜部京也。
 だが斎の友人、凉ちゃんに向かって瓦礫が落下してくる。
「超変身!」
 仮面ライダーはウィザードフォームに変身し、超加速能力「ライダーアクセラレート」を発動、駆け出した。

15杯目「紫紺のうどん」

 その六十数年前、仮面ライダー=卜部武政はもう一人の人鬼「ディグ」の猛攻を受けていた。敵は腕から生えた生体ドリル「ライダーホーン」で仮面ライダーを執拗に攻め立てる。
「よせっての!おたくもオレと同じ人鬼だろ?」
 ディグは仮面ライダーを倒す事でザラキ天宗における地位を約束されたらしい。
 終戦直後だ。食糧を得られるだけの立場は誰でも欲しい。しかし、武政とディグは同じ人鬼だ。分かりあえるかも知れない。
 だが、そう言う仮面ライダーをディグは嘲笑う。
「ザラキの改造兵士も元は人間…彼らを殺してきたのは仮面ライダー、お前だろう?」
 一瞬の迷いが生じる。その一瞬にライダーホーンが唸りを上げた。
「ぐあ!…ってぇ…」
 足を僅かに抉られた。その傷を庇いながら、今度は仮面ライダーがディグを嘲笑う。
「そうだね…仲間の肉も食った事だし!」
 モラルの面では既に武政に怖いものは無い。仮面ライダーはオメガフォームへ変身、生体剣バーサークグラムでライダーホーンを防ぎ、生体銃バーサークショットの狙撃でディグをはね飛ばした。

 六十数年後、超高速化した仮面ライダーは無事に凉ちゃんを救出した。
 救出と同時に加速の効果が切れ、すぐ横に瓦礫が落下した。
 しかし仮面ライダーの目に、クラゲ怪人、三葉虫型妖魔、そしてスラッシュの三体に囲まれた他の乗客の姿が映る。
「フ…面倒だ。まとめて切り裂いてやる」
 スラッシュが取り出した呪符は「鬼爪」彼の必殺技を発動する呪符だ。乗客まで巻き込むつもりか。
「やめろ!」
「黙ってろ…ライダーフェザー!」
 仮面ライダーの声は届かず、スラッシュの身体が時空衝撃刃を纏う。このまま攻撃を放たれれば乗客も巻き添えだ。
「ライダーチョップ!」

537 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 02:52:25 ID:sJyqQGuHO
15話A(↑が@)

 スラッシュは必殺の手刀を見舞うが、その一撃に切り裂かれた者は妖魔、改造兵士も含め誰一人いなかった。
 寸前で仮面ライダーが亜空間バリア「ライダーシールドを展開し、ライダーチョップを抑え込んだのだ。
「おれのライダーチョップでも…破れないだと…?」
 仮面ライダーは更にウィザードアローから時空衝撃波を放ち、妖魔を弾き飛ばす。続いて瞬間移動能力「ライダーシフト」でクラゲ怪人の背後に回り、弓の両端の刃でこれを切り苛む。
 転倒するクラゲ怪人。振り返る仮面ライダー。目が合って怯える乗客ら。しかし仮面ライダーはスラッシュだけを見ていた。
 鈍い音が響いた。無言で一発だけ仮面ライダーがスラッシュを殴った音だ。
「フ…卜部の鬼にしては、随分と甘ちゃんだな」
 殴られて尚仮面ライダーを挑発するスラッシュ。仮面ライダーは乗客を向く。
「車両の壁は全て剥がした。早く逃げろ。スラッシュ!連中が逃げるぞ」
「フ、言われなくとも!」
 凉ちゃんも含め、天井に開いた穴や駅のホームに殺到する乗客ら。スラッシュはライドリーフに乗り、妖魔とクラゲ怪人を追撃する。
 妖魔はザラキが描いたと思しき法陣に飛び込み魔界へ撤退した。そのため目標はクラゲ怪人のみとなる。
「しつこい奴め、食らえ!」
 下半身をクラゲに似た無数の触腕へ変形させ、高速で逃走するクラゲ怪人。触手に蓄積した電気エネルギーをビームに変えて放つが、ライドリーフの機動力の前には命中さえしない。
「逃げ足は早いな…フルスロットル!」
 ライドリーフが速度を上げた。これまでは出力を抑えていたのだ。マッハ2、或いはそれ以上の速度で一気にクラゲ怪人を追い抜き、逆に正面から突進する。
「ライダーチョップ!」
 加速をつけた手刀がクラゲ怪人を両断、爆砕した。

 六十数年前。一旦ペースを掴むと早かった。ドリルによる近距離戦に特化したディグには遠距離攻撃の手段が無いらしく、バーサークショットの狙撃に防戦一方。
 その隙にやはりリーチの長い槍、ディザストスピアーを呼び出し、仮面ライダーは中、遠距離から怒涛の攻めを叩き込む。
 ライダーホーンを備えた右腕をディザストスピアーにねじ伏せられ、そこへバーサークグラムで切り込まれ遂に変身が解けるディグ=立和田一郎。

538 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 02:56:56 ID:sJyqQGuHO
15話B

「おっしゃ、@ザラキの事全部吐く。Aオレの銃で原子分解される。どっちにする?」
 バーサークショットを突き付け、立和田を脅迫する仮面ライダー。だが自分に向かって飛んでくる強い力を感知した。
「スラッシュレイ!」
「ライダーシールド!」
 咄嗟にバリアを張り、自分を狙った「力」即ち時空衝撃波を止める仮面ライダー。その間に立和田は撤退していた。時空衝撃波を放った主の気配も既に無い。変身を解く武政。
「あの波動、オレのより鋭かったな…剃刀っぽい」

 六十数年後、スラッシュは御杖峻の姿に戻り、駅に集う警察、救急車、マスコミを傍目に見ながらベンチでくつろいでいる。
 そんな彼に京也がコーヒーを持ってきた。
「…おれは紅茶派なんだが」
「俺の金だ。何奢ろうが自由だ」
 二人は紙コップの安っぽいブラックコーヒーを啜り、暫し駅の喧騒を無言で見る。先に京也が口を開いた。
「何故…ライダーチョップに乗客を巻き込もうとした?」
 ライダーチョップの際生じる衝撃波が及ぶ範囲を考えれば、あの瞬間に乗客らが全滅していた可能性もある。否、仮面ライダーがバリアを張らなければ確実に全滅していた。
 しかし御杖峻はシニカルに笑う。
「攻撃の邪魔…だったからな。改造兵士と妖魔の撃滅、それが任務の最優先事項だ。乗客の安否など知った事じゃない」
 そうか、と京也は再びコーヒーに口をつける。
「あんたの攻撃で何十人が死ぬところだったが…もし死んでも気にはならない、と?」
「フ…ならんな。ライダーチョップが成功して連中が死んだとしても、警察は全てをザラキの仕業と結論付けるしマスコミもそれに同調する。おれは悠々と公務員様を続けられるのさ」
 欠如している。この男には人の倫理観が。
 京也は御杖峻によく似た男を思い出した。額の古傷が疼く。
「大体だ卜部京也。ザラキの改造兵士も元は人間。それを殺してきたのはてめえじゃないのか?」
 人の命。それを奪ってきた自分。それを何とも思わない御杖峻、そして…自分の父親。
「急患が…また増える。失礼する」
 京也はそう言い残し、愛車で職場へ帰る。御杖峻をもう一度殴りたかった。彼への憤り、自分が戦う意味の揺らぎ、父親への恨み、全てを込めて。

539 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 03:00:31 ID:sJyqQGuHO
15話C

 六十数年前、ある屋敷で立和田一郎は自分の雇い主、御杖喜十郎に頭を下げていた。
「申し訳ありません。仮面ライダーを倒せず…次は必ず!」
 御杖喜十郎は煙管を燻らせながら笑う。
「やむを得んさ。仮面ライダーは強い。よし…改造兵士に君を援護させよう。董仲僧正に頼んでみるよ」

 一方、美月屋では鏑木三次が下手な絵で紙芝居を作り、見よう見まねでレイモンドに黄金バットを教えていた。
「バハハハハハ!え〜っと次何だっけ?」
「『シルバーバトンを受けてみよ!』じゃねえの?あー染みるって!」
 縁側で三次の紙芝居ごっこに付き合いながらディグにやられた足の傷をキヌに手当てされる武政。とはいえ鬼の治癒力がその傷を迅速に塞いでいるが。
「でもその…卜部さんと同じ力を持った奴って?」
「同じじゃない。オレの方が強かった」
 そういう話ではないが。一方の斎はわら半紙に幾つかの家名を書き並べていた。
「武政さんを襲ったのは、恐らく立和田家の人間が変身した人鬼よ。念珠の代わりに呪符で鬼を覚醒させる…考えたわね」
 武政としては、自分と同種の力を持つディグ=立和田を殺したくはなかった。しかし斎は逆に、ディグを危険視していた。改造兵士など比べ物にならない力を持つ人鬼がザラキに与すれば、それは脅威だ。
「武政さん…可能なら、ディグを殺して」
 歯に衣着せぬ率直な斎の物言い。戸惑う武政。

 六十数年後、凉ちゃんは無事大学へ復帰していた。
「大したケガが無くて良かったねえ」
 のんびりした、それでいて満面の笑みを浮かべる斎。
「うん、顔をやられなくてラッキーだったね。顔に傷とか付いたらあたし副業できねーからさ」
 副業。ああ、街角に立つあれか。とりあえず退院祝い、と斎が大学の最寄り駅近くの公園で二人分の手作り弁当を広げた。
「作ってくれたわけ?ガチ感謝」
「遠慮しないでね」
 凉ちゃんが無事という事は、京也と御杖峻の連携がうまくいったのだろう。やはり人鬼同士、分かり合えるものだ。
「でさあイツキ、仮面ライダーって聞いた事ある?」
「ほぇっ!?な、無いよ?」
 唐突な問い。凉ちゃんに曰く、怪物らに囲まれた際、その中に一匹だけ自分達を助け、脱出を手伝ってくれた者がいたという。

540 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 03:18:18 ID:sJyqQGuHO
15話D

「そいつ白黒で目が赤くてカマキリに似てるんだけどさ、それ言ったら刑事が『やはり仮面ライダー…』とかって」
 山下山男刑事だ。しかし言えない。自分がその仮面ライダーを覚醒させた張本人だなどと。
 で、と凉ちゃんは自慢気に携帯を取り出し、斎にとあるサイトを見せる。
 これは古今東西の都市伝説を収集、紹介しているサイトで、終戦直後の日本に「仮面ライダー」という謎の生物が出現した話も掲載されている。
「この話は他にも幾つかのサイトが載せてたんだけど、いつの間にかそのサイトの殆んどが閉鎖してんの。生き残ってたのはここだけ」
 政府からの圧力か。そして終戦直後の仮面ライダーというと、やはり自分が何故か名を知っていた「卜部武政」だろうか。
 明るい陽光に似合わぬ物憂げな表情を浮かべる斎。そんな陽光を影が遮った。頭上に滞空していたのは、取り逃がした三葉虫型妖魔だ!
「うっそ!コイツは自衛隊が倒したってニュースで言ってたじゃん!」
 以前に狙った獲物は追い続けるのか、妖魔は凉ちゃんに襲い掛かる。

 六十数年前、都市保安団ビルの地下。基礎周辺に空いた穴に一匹の人外が蠢いていた。その人外に話しかける青年。
「よ…トンネル計画はまだ進んでたのかよ」
 人外はモグラ怪人、青年は武政だ。
「都市保安団は進駐軍と結託し我らザラキ天宗を社会的に消そうとしている。その保安団のビルを倒壊させられれば、我らの正義の証明にもなるだろう」
「正義は我にあり…てか。でもやり方が宜しくない。出てきなよ、『立和田』さん!」
 瓦礫の影から現れた立和田。そしてモグラ怪人とは別の新たな改造兵士。アリクイに似ていた。
「仮面ライダー!お前を倒して俺は地位を得る!変身!」
 赤く光る目。顔の右横に掲げた「召鬼」の呪符をベルトに接触させ、立和田は人鬼「ディグ」へ変身する。
「出世したら、この二人を大事にしろよ。出世させる気無いけどさ!」
 「召鬼」の念珠を握った右拳を天に突き上げる武政。目は赤く光り、腰にベルトが形成される。
「変身っ!」
 右斜め下へ拳を振り下ろす。同時に力の嵐が生じ、武政も人鬼「仮面ライダー」へ変身する。

541 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 03:46:03 ID:sJyqQGuHO
15話E

 モグラ怪人は地中での活動を極め、アリクイ怪人は腕力と巨大な爪で挑んでくる。だが、
「スペックが違う!」
 確かにアリクイ怪人はスタミナがある。しかしそれは他の改造兵士と比較しての事であり、仮面ライダーにとっては木綿豆腐か絹ごしか、の違いでしかない。
 仮面ライダーの連続パンチを浴び、自慢の爪を振るおうとするも逆に投げ飛ばされあっさりダウンするアリクイ怪人。
 モグラ怪人もドリルで必死の抵抗を試みるが、仮面ライダーの生体強化外骨格を貫く事が出来ない。
「正直、おたくを殺したくなくなっちゃったんだけど…とりあえず殴らせて。悪い」
 という事で「とりあえず」のパンチを浴び、気絶するモグラ怪人。さて、先にディグとの決着をつけようか。
 地下トンネルの壁を幾度も蹴り、ジグザグな軌道を描いてディグに飛び込む仮面ライダー。
「ライダーキック!」
 強烈な飛び蹴りが叩き込まれた、かと思いきや、仮面ライダーの方が撥ね飛ばされた。
 ディグは「鬼冑」の呪符を読み、体を高速回転させて攻撃を受け流す防御技「ライダースピンディフェンダー」を発動していたのだ。
 思わぬ反撃によろめく仮面ライダーをディグの生体ドリル、ライダーホーンが突き飛ばす。
 倒れ込む仮面ライダー。そこへのし掛かるアリクイ怪人。
「…やべっ」
 仮面ライダーが危ない。ディグは仮面ライダーと同じ「昂鬼」の呪符を読み、全身の力を高める。
 突き出したライダーホーン。ディグは空中に浮遊し、ライダーホーンを中心に回転を始めた。
「ライダードリル!」
 ディグ自身が巨大なドリルと化して放つ必殺の突撃技。ライダードリルは仮面ライダーとアリクイ怪人に直撃、爆発が生じた。
 爆煙から浮き上がったのは、ディグと仮面ライダーの姿。アリクイ怪人はディグのライダードリルをマトモに食らい、爆死を遂げたのだ。荒い息でディグを睨む仮面ライダー。
「おたく…ザラキでアイツと仲間だったんじゃないの?」
「仮面ライダー。お前を倒すのは俺だ。俺が手柄を独占しなければ出世できない。奴に手柄を奪われてたまるか!」
 はあん、と頷き、仮面ライダーは屹立した。
「オレね、お前みたいな奴が世界で二番目に嫌いなんだわ」

542 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 04:20:09 ID:sJyqQGuHO
15話F

 六十数年後、空中から破壊光線を吐き、或いは頭の触覚を鞭の様に用いて公園を破壊してゆく三葉虫妖魔。そこへ生体空中サーフボード「ライドリーフ」へ乗ったスラッシュが駆けつけた。
「今度は逃がさん。てめえの血、見せてもらうぜ」
 妖魔と対峙し、初めてスラッシュは妖魔が背後の女子大生を狙っている事に気付いた。
 良い囮になる。スラッシュは斎の腕を掴むと、そのまま妖魔の付近へ投げ飛ばした。
「痛っ…何するんですか…」
 妖魔の狙いが変わった。妖魔は斎を本能的に狙う謎の習性を持つ。だから眼下の斎に襲いかかった。
「イツキを囮にすんのかよありえねーだろ!」
「わめくな、耳が腐る」
 抗議する凉ちゃんを突き飛ばし、妖魔の隙を伺う。腹を見せた。今だ。
「スラッシュレイ!」
 スラッシュの手から時空衝撃刃が飛ぶ。果たしてその波動は三葉虫妖魔を直撃した。しかし、敵の強固な鱗が波動を跳ね返した!
「何だと!?」
 ザコ妖魔に自分の技が効かない。狼狽するスラッシュ。そこへ再び狙いを変えた妖魔が破壊光線を吐いてきた。
 光線をかわしつつ敵の隙を探すスラッシュ。今回も妖魔の撃滅が任務。二人の女子大生などどうでも良い。後でマスコミが都合良く歪曲した報道をしてくれる。
 そんな思考が悲劇を生んだ。破壊光線の爆風に吹き飛ばされた凉ちゃんが全身を強打し、意識を失ったのだ。
「凉ちゃん!?」
 愕然とする斎。しかし、スラッシュにとっては有利。破壊光線を吐いた直後に露出する口を狙えば良い。
「スラッシュレイ!」
 再びの時空衝撃刃。しかし敵も自分の柔らかい部位が分かっている為か、今度は素早くスラッシュレイを回避する。
「くそっ!スラッシュレイ!」
 右腕、左腕、交差した両腕、そこから開いた両腕より計六発のスラッシュレイを見舞うが、その全てが三葉虫妖魔のスピードに回避されてしまう。
 万策尽きたか?スラッシュ、斎、凉ちゃんへ破壊光線が吐かれる。その時、
「スカルダイバー!」
 車体にバリアを発生させるスカルゲッターの特殊形態、スカルダイバー。これを駆る仮面ライダー=京也が滑り込み、ダイバーのバリアで光線を弾いた。
「斎ちゃん…状況は?」
 冷静に問う京也がとても頼もしく思えた。

543 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 04:52:57 ID:sJyqQGuHO
「…凉ちゃんがケガ、妖魔は固い甲羅とスピードを併せ持ってます!」
「固い甲羅とスピード…分かった。超変身!」
 仮面ライダーはウィザードフォームへ変身。ウィザードアローへ
分身を形成する「鬼幻」
超加速する「鬼走」
敵の居場所を看破する「鬼眼」
この三つの念珠を同時に適用する。
 再び破壊光線を吐かんとする妖魔。力を蓄積したウィザードアローへ手をかける仮面ライダー。
「イリュージョンアロー・アクセルホーミング!」
 発射された時空衝撃波は「鬼幻」の効果で無数に分裂、一斉に妖魔を直撃する。
 スラッシュレイでも破れなかった表皮。しかし多量の波動を同時に撃ち込まれたために各部に次々と破損が生じる。
 不利と見て逃走を図る妖魔。だが波動には更に「鬼走」「鬼眼」の効果が付与されている。
 このために「無数に分裂した」時空衝撃波が「超高速で」「敵を追尾する」効果が生まれる。
 逃げ切れず、破れた表皮から体内へ無数の波動を撃ち込まれた妖魔は爆発炎上、消滅した。
「凉ちゃん、凉ちゃん!」
 三葉虫は撃滅したが仮面ライダーに息をつく暇は無かった。意識の無い凉ちゃんへ必死に呼び掛ける斎。
「…病院へ運ぶ。斎ちゃんは救急車を呼んでくれ。待っている間に少しでも応急措置をしてみるが…」
 愛車に繋いだバッグから応急措置セットを取り出す京也。斎を助手に応急措置を始める。
 仮面ライダーとて万能ではない。人の傷を癒す技は持っていないのだ。だから京也は、京也の力で彼女を救わねばならない。
 一方、スラッシュ=御杖峻は、見事にプライドを打ち砕かれていた。
 だから、毒々しいダリアの花から伸びた触手が妖魔の肉片を採取していた事など、気付く余裕は無かった。

 六十数年前、仮面ライダーはひたすらに通常形態ブレイクフォームによる肉弾戦でディグを追い詰めていた。
 オメガフォームへ変身すれば楽、なのだが、仮面ライダー=武政は今、とにかくこのディグをぶん殴りたかったのだ。
 腕のライダーホーンはとにかくかわす。かわしたら一発打ち込み、隙ができたら三、四発と続ける。仮面ライダーは武器が無いにも関わらず、ディグを圧倒していた。
 それはこれが本気を出せばどうなるのか、ディグを恐怖させるに充分だった。

544 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/07(月) 05:07:50 ID:sJyqQGuHO
15話H(↑はG)

「ライダーキック!」
 仮面ライダーの飛び蹴りが放たれるが、ディグは防御技ライダースピンディフェンダーで迎撃する。しかし、それも計算の内。
 狙い通り弾かれるライダーキック。だがこの場は地下。天井がある。だから仮面ライダーは吹き飛ばされながら体勢を整え、天井を蹴る。
 その反動で再び降下、回転の中心、ディグの頭頂を狙った。
「ライダーキック!」
 生体強化外骨格に守られているとはいえ頭部。鋭い蹴りがディグの意識を遠のかせた。
 ふらつくディグへ突撃する仮面ライダー。ディグも錯乱する意識の中、辛うじて「昂鬼」の呪符を発動した。
「ライダーパンチ!」
「ライダードリル!」
 二人の人鬼の必殺技が激突し、空間に歪みが生じる程の破壊的反発力が発生、巨大なエネルギー爆発を作る。
 その爆発が止んだ頃には、既にディグも、気絶したままだったモグラ怪人も姿を消していた。
「…まだだな。トドメは刺せちゃいない」
 そう武政は呟いた。

 六十数年前、とある屋敷で御杖喜十郎は窓から外を眺めていた。
「すまんが立和田君。私は割と短気なタチでね」
 煙管を燻らせながら窓を締め、立和田の横にいるモグラ怪人を見据える御杖喜十郎。
「スラッシュレイ!」
 御杖喜十郎の振るった手から放たれた時空衝撃刃がモグラ怪人を寸断した。
 驚く立和田の前に在る者は既に御杖喜十郎ではなく、鮫を思わせる人鬼の姿。
「スラッシュ…と呼んでくれたまえ」
 この人鬼の怒りを買えば自分もこのモグラ怪人と同じ運命。
 立和田に残された道は、仮面ライダーの完全抹殺だけだった。

続く

次回、16杯目「響くうどん」

545 :名無しより愛をこめて:2010/06/07(月) 11:54:53 ID:HZpFd+ByO
そろそろ終わらせろよ
それか自分のスレ立てて続きやったら?
いい加減スレチ


546 :名無しより愛をこめて:2010/06/08(火) 12:48:20 ID:Q11ulqsKO
見たい人が居る居ないの問題じゃなくて単純にマナー違反だよな
あくまでもここはオリジナルライダーを披露する場であって、延々と終わらないオナニー話を披露する場では無いと思うんだが…
ネメシスさん…書くなとは言わないから、せめて場所変えたら?
今あなたがやってることは少なくとも、このスレの意義とは一致してない
場違いだよ
読みたい人が居るかもしれないけど、迷惑って思ってる人も居るんだから


547 :名無しより愛をこめて:2010/06/08(火) 19:39:41 ID:3Ege0SDbO
創作発表板で書いてたんだろ?
そっちでやってろよ

548 :名無しより愛をこめて:2010/06/08(火) 21:58:28 ID:lDmmDCDx0
別に誰も使わないスレなんだしいいだろ

549 :名無しより愛をこめて:2010/06/08(火) 22:18:15 ID:LvMPugZv0
>>535
その前にルシファー、ウォーム、アダムが登場するアシュラ誕生編があります

550 :名無しより愛をこめて:2010/06/08(火) 22:18:47 ID:P6l+BNMb0
チラシの裏スレってことか

551 :546:2010/06/08(火) 22:33:24 ID:Q11ulqsKO
言い過ぎた
気にしすぎだったかもしれない
悪かった

552 :名無しより愛をこめて:2010/06/08(火) 22:43:38 ID:NqtAX59c0
ネメシスがいかに糞であるか?今日はそれを皆さんにご教授しようと思う。
まず、ネメシスの内容に触れる前に、ネメシスの名前に注目してほしい。
すでにこの時点で、このライダーは失敗している。なんだネメシスって。 アホですか。
もうちょっとヒネってもいいはずだ。これじゃ作者の独創性のなさをタイトルで
全世界に知らしめているのと同じだ。
それにうどん業界をバカにしている、これはいただけない。
もし君の家の新聞が、読売新聞だったして、テレビ欄に、
「新 仮面ライダーネメシス」なんてかかれていたら、見る気になるだろうか?
私なら、絶対にならない。それどころか、新聞を屋外に投げ捨てていることだろう。
仮面ライダーは一年番組なのだ。歳初めにネメシスなんてイカれたような
タイトルの仮面ライダーが始まったら、その年の日曜のくだらなさに絶望してしまうだろう。
気の弱い特撮ファンは、自殺してしまう可能性すらある。
この場合ネメシスの作者は、死んでいった特撮ファンにどう謝るのだろうか。
彼らの命を無駄にした罪を、どう償うのだろうが。
償うことなどできまい。なにせ彼には、新仮面ライダーのタイトルにネメシスなんて
ありきたりなものを選ぶくらいだから、きっと罪の償い方も幼稚園で習っていないだろう。
死んでいった特撮ファンが悲惨すぎる。
もう二度と、ネメシスは連載しないでほしい。それだけが
彼らへの、唯一の罪滅ぼしになるだろう。

553 :名無しより愛をこめて:2010/06/09(水) 02:54:44 ID:7z/IdU1eO
単純に読みにくいよな
ネメシスって…
文章下手な上に長いから世話無いわ

554 :名無しより愛をこめて:2010/06/09(水) 12:36:54 ID:l6xd2KpsO
メネシス書いてる奴は頭の中身が小学生なんだろ

555 :名無しより愛をこめて:2010/06/09(水) 18:59:38 ID:7OLkVcCF0
まあ読みたい人もいるみたいだし

556 :名無しより愛をこめて:2010/06/10(木) 20:03:07 ID:YtP/phqd0
今の流れで、そのたとえが妥当とは思えない。
せめてもうちょっと親切に自分の考えを解説してくれよ。


557 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 07:44:17 ID:gryfw4TlO
>>555
だから読みたい人がいるなら続きはスレ立ててから書いたら?って思ってる人も居るの!
もはやこのスレで書くもんじゃ無いと思うんだけど

558 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 09:24:47 ID:I69eLxTUO
この種の「僕の考えた特撮ストーリーを読んでくれ」スレって、痛くて別の意味で笑える。書いている本人しか楽しくないところは、特殊学級の学芸会だな。

559 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 12:41:42 ID:97d5QtESO
途中でいなくなった作者連中てのは、そのアホさに気づき足を洗えた者
いつまでも仮面ライダー書いてる奴は頭の中が小学生
ただしプロの制作関係者はのぞく

560 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 16:39:14 ID:eJnjaE220
>>545-559
アシュラさん。いくらストーリー書いてもらえないからって自演しないでください

561 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 18:32:24 ID:T7RjoOmL0
>>560
いくらウンコ小説もどき読んでもらえないからってオナニーしないでください


562 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 19:30:54 ID:97d5QtESO
オタクの中で最も糞なのはオリジナルSS書いてるシロウト

563 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 19:34:35 ID:4o0Dj5PV0
二代目一号ライダーを作ってほしいね。

城南大学講師、本郷猛教授の教え子で、父親は元少年仮面ライダー隊。
普通、改造人間はそれぞれ適合体質があって自分の好みで勝手に選べない。
そして精密検査の結果、本郷猛と完全に一致する事が判明した。
ただ、仮面ライダーとしての適合ならば、
一文字隼人やショッカーライダー程度の一致は、
5千から一万人に一人くらいで見つかるが、全く同じ、
一号ライダーとしての適合体質はほとんど奇跡に近い、
あえて言えば一千万人に一人の確立。
そして一号ライダー二世となった主人公は、本郷教授の厳しい特訓で32の必殺技を体得し、
オリジナルの技を編み出して一人前の仮面ライダーに成長する。


ただ、本郷教授も年で若い頃のように週一で変身することは不可能、
その上力も衰えて、長時間ライダーの姿で居られない。
たとえ改造人間でも、生身の老化までは防ぐことができないのだ。


て、妄想でしたw


564 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 22:32:17 ID:ldkFOiz0O
おう、規制解除だ。

ひとまず私個人の状況について説明させていただきます。

・私は携帯厨で、自宅にPCも近所にネットカフェも無い。
・携帯規制中だったため、こういった口答えがすぐに出来なかった。なので>>561、その人は私じゃない。
・私の携帯はauなのだがスレ立ては永久規制されているらしく、別スレは立てられない。
・そのためごく一部の「楽しんでくれてる方」を別スレに誘導する事もできない。
・規制中に16話出来ちゃったんだが、ここで投下したら火に油を注ぐ気がする。

あと、個人的な疑問を。
オリジナルライダーの設定を作る事とオリジナルライダーの話を作る事とはどう違うんでしょうか。
私はオリジナルライダーの設定を作り、それに沿った話を書いてる。そしてその中で設定を全て紹介する為に話を続けてる。
それは設定を単発で作って投下する事とどう違うの?自慰って言ったら私も含めた全てが自慰ですし。
あと、私は今「楽しませる事」と「迷惑させる事」の板挟みになってると思うの。この場合、どちらを重視した決断をすれば良いんでしょう。
別の所で書くとするなら、どういう板が良いでしょうか?やっぱ>>180の所とかかな?

まあそんな事より南隊員…

565 :ネメシス ◆z87r6N2.xY :2010/06/11(金) 22:34:33 ID:ldkFOiz0O
で、>>564は私です。
>>551
いえいえ、私も執筆のあり方について自問できたので。どうもありがとう。

566 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 23:01:59 ID:97d5QtESO
創作発表板あるじゃん、そっちで書いてたんだろ
帰ってくるなよ

567 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 23:10:14 ID:W233v67P0
まあ待てよ、創作発表板はここよりも悲惨だぞ、
まだこちらでやってるほうがいいぞ。読んでる人もいるんだから
アンチなんかほっといて、ここで書けばいいさ。

568 :名無しより愛をこめて:2010/06/11(金) 23:36:16 ID:T7RjoOmL0
そうかい、好きなようにしろよ。

569 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 01:32:06 ID:a8UuC4P0O
まぁ万人にウケる物なんてあり得ないってことだな

結局、ネメシスが書きたい気持ちもわかるし、
反対にスレの意義を主張する奴らの気持ちもわかる

非常に難しい問題だな

570 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 10:57:18 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-1)
かつて、ファンガイアと呼ばれる異形の怪人達によって支配されていた世界……
その世界の空を突如として覆った影、ネオ・ファンガイアの軍勢……。
その軍勢を前に、仮面にその身を潜めた四人の青年達が果敢にも立ち向かっていた。
「未来からの侵略者達よ、貴方達の敗因は、ひとつ……この名護啓介を敵にしたことです。
……その生命、神に返しなさい!」
青年達の一人……金の冠に、空を思わせる青を携えた仮面の戦士ライジングイクサ――
名護啓介の日の出の光の如き斬光がネオ・ファンガイアの大群を薙ぎ払う。
「グアァァァ……」
悲痛な断末魔と共に、ネオ・ファンガイア達は、文字通り光を浴びた夜行性の吸血鬼の様に塵と化していく……。
「うわぁ〜〜! 未来のパパンが言ってた通り、やっぱり名護さんは最高だぁ♪」
「……たしか、正夫と言ったな? 戦いの最中にそんな軽口を叩いている様では、先が危ういぞ」
「あはっ、ごめんごめん、太牙伯父さん!」
「……伯父さんは止めてくれ」
最も若い雰囲気を持った青年――正夫が、気難しそうな青年――太牙に、すかさずその口調を戒められる……
最も、本人は懲りて無い様だが。
「全く、これが未来のキングとは……渡! お前の教育は一体どうなっているんだ?」
一見諭す様な……しかし、確実に怒りを秘めた口振りで、太牙はもうひとりの青年――渡を問い詰めた。
「そ、そんな事言われても……二十二年後の未来の事なんて僕にはまだ分からないし……
そ、そもそも本当に正夫が僕の子供かなんて分からないし……」
「あれはどう見ても、お前の父親の駄目な部分『だけ』を寄せ集めた様な顔をしている! それが何よりの証拠だ!」
「ひ、ひどいよぅパパン! 伯父さぁん!」
「き、貴様ら! 痴話喧嘩も大概にしろ!」
ネオ・ファンガイアのうちの一匹が痺れを切らし、渡――キバ・エンペラーフォームと太牙――ダークキバを襲う。
「……ふっ」
不意に正夫――未来のキバが、不敵に笑う。
「行くよ、キバットW世……」 「へへっ、祭りだ祭りだぁ!」
突然の正夫の豹変に、ネオ・ファンガイアは面喰い、立ち竦んだ……怯えていたのだ。

571 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 11:00:30 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-2)

遥か上空へと向かったその瞳が、鎖を解かれた足と共に、音に迫る速さで近づいてくる……避けられない! そう頭に浮かんだ時、獲物の生命は出来損ないの硝子細工の様に弾け、砕かれていた。
「ダークネス・ムーンブレイク……なんてね♪ 僕もちょっとはやるでしょ? パパン、伯父さん?」
唖然とする渡と太牙……だが、すぐに我に返り、
「まぁ……多少は出来るらしいな……」 「うん、すごいや! 正夫」
 正夫に対し、少なからずの賞賛を送る。
「えへへっ♪ でしょ?」 「……だが」
突然正夫と交代するように太牙の表情が、その仮面の下で、険しく変わる……そして、
「ハァッ!」
その手に携えた光の鞭――ジャコーダーを正夫の背後に向け、打ち鳴らす。
「ギャァァッ!」 「ひゃあ!?」
背後から迫っていた、ネオ・ファンガイアの悲鳴が、先ほどの豹変振りからは考えられない様な、情けない正夫の声と共に辺りに響く。
「……油断は大敵だ」 「はぁい……」
思わずしょげる正夫。それによって訪れる沈黙を埋める様に、名護が口を開く。
「ここら一帯のネオ・ファンガイアは掃討出来た様だが……これで終わりなのだろうか?」
「ち、違うよ名護さん! こいつらだけじゃない……まだ、ネオ・ファンガイアを率いている……ファンガイアで言うところのキングがいるんだよ!」
名護の発言に、慌てて正夫が反論する。
「もうキングのおでましか……『ネオ』と付いている割に、現代のファンガイアよりも戦力に劣っている様だな」
太牙は少々拍子抜けした感じで、そう呟いた。
「うぅ……違うんだよ! そいつが段違いに強いんだ!」
『そうだな……確かに、我が軍勢は弱い……実に情け無い事だ』
「で、出たぁ!」 「ッ!? ……誰だ!」
突然の、低い唸りにも似た声と、不気味な程に静かな足音、黒い影……渉はその正体を確かめるべく、声を発する……正夫の怯え方から察するに、この声の主こそ、ネオ・ファンガイアのキングなのだろうか?


572 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 11:02:56 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-3)

「……この声は」
太牙は、その声に妙な……忌々しい懐かしさの様なものを感じていた。
「正体を現しなさい!」
黒い影へ、名護の持つ拳銃――イクサライザーの銃弾が跳ぶ……周囲は閃光に包まれ、黒い影の姿を、素早く照らし出す……。
「お前は……!」
その姿は、現代に『キバ』の名を受け継ぐ兄弟……特に、太牙を驚かせるモノであった。
「父……いや、バット……ファンガイア……?」
影の正体は太牙の父――バットファンガイアと、全く瓜二つの姿をしていた。
「そんな……お前は、あの時……」
太牙だけでなく、渡や名護も、驚きを隠せずにいた……これが、ネオ・ファンガイアのキング……その名を冠するに合点のいく存在であると共に、ひとつの疑問が浮かぶ……。
「何故、お前が生きている……?」
恐怖、疑問、怒り……様々な感情が入り混じった顔を仮面に隠し、太牙は問う。
「……私は貴様の言う、バットファンガイアではない……我が兄弟よ……」
「……兄弟?」 「い……一体、何を言ってるんだ?」
発せられた言葉の理解に苦しんでいる渡と太牙に、バットファンガイアは続けた……。
「『いつか俺の息子がお前たちを倒す』……お前達はは聞いた事があるだろう? 紅 渡……登 太牙……それが私の事だ!」
「(そうか……あれは再生したキングの事ではなく……そのままの意味……)」
渡がそう心の中で呟いた瞬間、鮮血の如く紅い波動が四人を襲った。
「ぐっ……うああっ!?」
その力は、以前のキングと同等……いや、純粋な怒りの心が、それを上回るだけの衝撃を生み出していた。
「う……ぐ……な……なんという力だ……」
「く……た、沢山の仲間達が、あいつにやられたんだ……僕だけじゃ……勝てなくて……」
突然我を襲う激痛に驚愕する名護に同意を求める様に、正夫がやるせなさを秘めた口調で呟く。
「人の造りし紛い物とキバの搾りカスには用は無い……私が求めるモノは、憎むべき我が兄弟達の血のみ……」
「な……なるほどな……初めからお前は俺達を求めて、正夫をこの時代に……あえて誘い込んだ……という所か……」


573 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 11:16:26 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-4)

闇の鎧をも貫通させた波動は、太牙の腹部を打ち、相応の痛みを与えていた。
――この痛みに屈してはならない……屈すれば奴につけ込まれる! ……心の中でそう呟きながら、
太牙は平常心を保とうとしていた。
沈黙したまま、身体を支えた右腕を震わせ、立ち上がる渡……彼は太牙の心理を読み取った様に平然とした声で、こう発した。
「――キバット……ザンバットソードを、使う――」
『敵』を睨む冷たい瞳……先の戦いが、数々の辛い別れが、今の渡にこのような影響を与えている事に多少の戸惑いを見せながらも、
相棒――キバットバットV世は、その隠された力を解放する……。
「よ……ようし、わかったぜ渡! ウェイクアップ!」
構えた剣は、バットファンガイアと同質にして、なおかつその秘めた思いの違いからなのか、同じ紅でありながら、
対にも感じるやさしく強い光を放つ――。
「僕達が兄弟だというのなら、出来れば……戦う事は避けたい。でも、それじゃあ納得してくれないんだろう?」
「無論だ。……お前と登 太牙は、倒すべき……敵」
静かな憎しみを秘め、バットファンガイアが答える……渡はその憎しみを振り払うように続ける。
「昔の僕には、何も無かった……『この世アレルギー』とか言って、世界にある、きたないもの……きれいなものですら拒絶して……
でも、今は違う! 仲間達や、この世界を守りたい……だから、お前を倒す」
決意を発し、己を奮い立たせ、魔皇剣・ザンバットソードを構える渡――。
「へへ……よっしゃあ! キバっていくぜ!」
――冷酷なだけではない。やさしさを備え、成長した渡の姿に安堵したキバットが声をあげる。剣は、今までに無いほどの輝きを放っていた。
「僕の……僕と太牙兄さんの弟……お前を倒す。この世界の為に!」
「(この世界の為……か、愚かな……その心に宿った、ファンガイアが持つには眩しすぎる程の光が、世界を滅ぼすとも知らずに……)」
「ならば私も、お前達を倒そう。……我が積年の怨みの為、そして――」
「世界の崩壊を防ぐ為に……」


574 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 12:59:21 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-5)

「行くぞ……ハアッ!」
暗闇を駆け抜ける獣が巻き起こす、一陣の風の如き素早さで打ち込まれる剣……。
「速いな……だが、力は足りない!」
その風を、平然と受け止める、高くそびえ立つ山――バットファンガイア……。
「見せてやろう……これが貴様に足りない、力というものだ!」
バットファンガイアは軽々と剣を弾くと、怯んだ渡めがけ、その爪を振り下ろした。
「ぐあぁぁっ!」
鎧さえも引き裂き、渡の肉体に直接伝わる痛み……渡はたまらず悲鳴を上げる。
「くっ……まだだ!」
――だが、それでもなお立ち上がり、再び剣を掲げる渡……。
十……それとも二十か……わずか数秒の内に、幾つの斬撃が力足りず弾かれたか……それでも渡は一歩も引かず、ただ打ち込み続けた。
「ぬ……うぅ……!」
バットファンガイアが低く唸る……最初、自分の腕は剣を弾いていた……だが、今はどうだ? 次第に渡の振り下ろす剣を、ただ受け止めるだけになりつつある……確実に押され始めているのだ。
「もう少しだ……もう少しで、斬り抜けられる……でやぁぁぁっ!」
僅か……ほんの僅かながら、バットファンガイアは恐怖を感じていた……力の差は歴然……ザンバットソードを持ってしても埋まらない力の差を前にしても、この男は立ち上がり、戦いを続けようとする……父はこの気迫の前に負けたとでもいうのか……。
「ふ……ふざけるな!」
生まつつあった恐怖を払いのけるように、渡の喉をつらぬかんと、その右腕から繰り出される爪――。
「し……しまった!?」
剣を振り上げた瞬間を狙った……いや、自身の恐怖心を否定しようとしたバットファンガイアの防衛本能が繰り出した一撃に、渡は反応出来なかった……。
……終わる。渡が、そう思った時、空を裂く、しなやかな音が聴こえた――。
「――うっ!?」
バットファンガイアが声を上げる……音の正体である、渡にとって見覚えのある光の鞭が、その爪を、その腕を捕らえていたのだ。
「い、今だ……渡!」


575 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 17:09:39 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-6)

「兄さん! ……よし……行くぞ!」
自分を救った光の鞭のその先に確認した、兄・太牙の、痛みをこらえながらも立ち上がる姿を鼓舞とし、渡は再び剣を構えた。
「くっ……調子に乗るなぁ!」
封じられた右腕に代わり、左腕の爪が再び渡を襲う――。
「させるものか……ハァッ!!」 「――何っ!?」
振りかざされた左腕を、名護のイクサカリバーが受け止めた。
「お……おのれ……!」 「ぐっ!? ……渡……い、今の内に、攻撃を!」
想像を超える衝撃に戸惑いながらも、名護は渡へ合図を送る……そして、
「……でやぁぁぁっ!!」
気合と共に繰り出されるザンバットソード……それは完全に無防備となったバットファンガイアの胸を切り裂いた。
「ぐおあぁぁぁっ!」
瞬間、辺りに響く悲鳴しかし……まだ、バットファンガイアは膝をつかなかった。
「ぐ……ど、どうやら……私を倒すには、やはり力が足りなかったようだな……」
紅い波動をまとい、バットファンガイアはそう答えた。
「まさか……このまま僕達と心中するつもりか?」 「ふふふ……」
力を使い果たした渡へ浮かべられた不敵な笑みは、静かにそれを肯定していた。
――まだだよ―― 「――ッ!?」
突然聴こえて来た声に驚き、まとっていた紅い波動の増幅が止まった……この声は一体どこから……その主が自身の頭上に迫っている事を感知した時、バットファンガイアは驚きと、戦力外と侮っていたその声の主へ、止めを刺していなかった事に後悔した――。
「これでも……くらえっ!!」
未来のキバ……正夫の繰り出した、渾身のダークネスムーンブレイクが、渡の切り裂いた傷口を更に広げ、巨大な風穴を開けた――。
「ぐ……おっ……あ……あ……」 「し……搾りカスに……やられたみたい……だね……へへ」
押しこらえたような断末魔と、勝利の余韻に浸る僅かな笑み……倒れる敵……そしてその後に広がる、沈黙――。
「……やったね、正夫」 「……うん!」
渡と正夫の、そのやりとりで沈黙が破られ、四人はそれぞれ微笑み合った。


576 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 17:48:12 ID:CJSeGNHMO
マルチしてんじゃねーよ

577 :名無しより愛をこめて:2010/06/12(土) 19:12:49 ID:LbyRgwVf0
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-7)

――だが、その微笑みに、不気味な、泣き声にも感じられる笑い声が混じる。
「く……ははっ……ははは……」
――まだ、彼は生きているのだ。
「そんな……なんて、しぶといんだ……」
「……安心しろ……私は、もう立てんさ……」
バットファンガイアは、弱々しい声で、そう言った。
「……ならばその生命、早々に神に返しなさい……!」
せめてもの介錯とばかりに、名護はイクサカリバーをバットファンガイアの首元へそえた。
「さあて……神へ返されるのは……どちらだろうかなぁ……」
バットファンガイアがそう呟くと、四人にとって目を疑うような出来事が起こった――。
――白い――
……世界が、白いのだ。四人を残し、まるで、世界が消えたように白くなっていたのだ。
「こ、これは……一体なにをしたんだ!」
うろたえながらも、渡はバットファンガイアを問い詰めた。
「私は……なにもしてはいない……やったのは、お前さ……紅 渡……」
「僕? ……僕が何をやったって言うんだ!?」
その声に構う事無く、バットファンガイアは言う。
「世界は……ひとつじゃない……連なる九つの平行世界に、強い光が……仮面ライダーの力が満ちた時……全ての世界を繋げる闇が生まれる……」
「仮面ライダー……? それは、キバの力の事か!?」
こくり――と、弱くうなづき、バットファンガイアは更に話を続けた。
「九つの世界にはそれぞれ、我々ファンガイアのように人を襲う怪人と、人を守る仮面ライダーが存在している……私達の世界を除く世界の怪人達はそれぞれの世界のライダーの手によって敗れ去っていた。
 ……そして今、この時を持ってこの世界の怪人もまた、人を守る側……仮面ライダーとなったお前達を除き、全て消えた事となる……」
「一体……何が起きるって言うんだ……?」
「さっきも言っただろう? ……生まれるのさ、全ての世界を繋げる闇が……我らファンガイア……いや、全ての世界の怪人の力をその身に宿して……そして、始まる――」
「ライダー大戦が!」
「ライダー……大戦……」


578 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 12:17:09 ID:bWrgnrv20
真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-8)

そこまで語ると、バットファンガイアは、傷をものともせず立ち上がり、渡達を睨みつけた。
「さあ……まずは、過去が消える……」
バットファンガイアの指先が、太牙へ向けられる。
渡達の目が、太牙に向く……その時、驚くべき事が起きていた。
「と……父ちゃん! 身体が……身体が透けてやがるぜ!?」
キバットV世が、驚愕の声を上げた……彼の言う通り、彼の父――キバットU世の姿が、まるでホログラムの様に半透明になっていたのだ。
「……どうした!? キバットU世!」
装着者である太牙もまた、驚きの声を上げる……。
「ぬ……ぅ……い、いかん……か、身体が……消え……」
――U世の姿は、音も無く、消え去ってしまった。
「い……一体何をした!」
鳴り響く太牙の怒号……バットファンガイアはそれを気にする様子も無く、その問いに、淡々と答えた。
「世界の融合が始まる……全ては消え去り、ひとつになる……過去も、現在も、未来も……そして世界も……さあ! 今度は未来が消えるぞ! ……ははははは……!」
――半ば、狂った様な笑い声……その声を残し、彼は消えた。
「未来……――ッ!? 正夫!」
はっと気付いたように、渡は正夫へ目を向けた。
「う、ぐ……こ、怖いよ……パ……パ……」
「ま、正夫……正夫ーーー!!」
そこには、時を同じくして消え去る、正夫の姿があった……。
――そして、今も消える……はは……ははは――
「兄さん! 名護さん!」 「……渡!」
渡の視界から、二人の姿が消え去る……そして、再びあの声が聴こえて来た……。
――さあ、紅 渡……我が怨みを晴らす為に……我が道連れとなれ……――
「……ぐっ! か……身体が動かない!?」
死してなお残るファンガイアの魂が、自分を拘束しているとでも言うのか……世界が消えて行く中、渡は己の消滅を覚悟した……その時――。


579 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 12:20:42 ID:bWrgnrv20
―真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-9)

―諦めるな――
誰かの声が、胸に響いた。太牙でも、名護でもない……だが、聞き覚えのある声が、確かに聴こえたのだ。
――手を伸ばせ! キバの世界の……仮面ライダー……――
渡は、言われるがままに手を伸ばした。白い光に包まれた世界の中にひとつだけ浮かんだ、赤い輝きに……。
「う……ここは……?」
「気が付いたかい……王子様?」
どこか皮肉さを帯びたような声が聴こえて来た……この声の主が、自分を助けてくれたのだろうか……渡は、辺りを見回した。
――暗い……辺りは、そこが上か下かも分からないような……ファンガイアでさえも恐れるかのような完全な闇が広がっていた。
「……勝たなきゃね。僕らが負けると、世界は全てこうなってしまう……」
皮肉っぽい声が、また聴こえた……しかし、辺りは闇……その姿を捉える事は出来なかった。
「この声……あ、貴方が僕を助けてくれたんですか?」
「いや、僕はそんなお人好しじゃないんでね、ただ通りがかっただけさ……それに、これから僕の方が助けてもらう事になる」
「……えっ?」
渡が不思議そうな顔をすると、突然暗闇から……恐らく、声の主の人差し指と思われる物が口元へ現れた。
「しっ……まぁ、理解出来なくてもいい……いや、僕の話を聴いた後で君の胸にでも聴けば大体分かる事だから、とにかく要点だけ、かいつまんで言う事にするよ」
あっけにとられている渡を前に、声の主が続ける。
「――さて、君の世界……キバの世界は、この時間を持って消滅した。理由は多分知ってるよね? 全ての世界から怪人が消滅した事により、全ての世界を繋げる闇が復活してしまった……
 そして僕は、今から君に頼み事をする。……このバックルとカードを、今から始まるちょっとした物語の主人公君に渡してやって欲しい」
突然正体不明のバックルとカードを渡され、渡は困惑した。
「ちょ……ちょっと待って下さ――」
「……ディケイド。君は、この名前を知っているはずだ。消滅する中、通りすがって行った存在達によって新たに生まれた世界で出会った仮面ライダー……。時間も、時空も超えて、君の心に絆として刻まれているはずだ!」
「ディケイド……!?」


580 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 12:26:15 ID:bWrgnrv20
――真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-10)

――……本当に、そう思ってんのか?―― ――僕がキングになって……兄さんを――
――俺は人を信じる事は出来ない……だが渡は、信じるものの為に戦える! それが王だ……王の資格だ!――
「――ッ!? ……な、何だ……ディケイド? ……僕は、僕は知っている……門矢 士……通りすがりの……仮面ライダー……?」
渡の脳内に、経験した事のない出来事が浮かぶ……いや、これは確かに経験した出来事だ……渡は直感した。……自分は出会っている。今、手渡されたバックルとカードの主に。この世界が消え去る中を通りすがって行った、彼に……。
「ディケイドのカード……持っているはずだよ、君は。……探してごらん」
言われるまま、渡はおもむろにポケットに手を突っ込んだ。 「……これは!?」
渡の手は、赤い身体に、緑の瞳を持つ仮面ライダー……ディケイドの姿を冠したカードを掴んでいた。
「それが、君と彼の絆の証……ライダーカード……彼が、君の姿を冠したカードを手に入れたように、君もまた、彼のカードを手に入れている……それは君と彼とを無意識の内に繋ぎ、世界の融合によって生じる消滅から君を守る……
 そして、そのカードを手に入れた君もまた、あらゆる世界、あらゆる時間を通りすがる事が出来る……」
はぁ……と、渡はため息をついた。……本当に彼の言う通り、大体理解してしまったからだ。
「確かに、僕はかつて出会った……通りすがりの仮面ライダー……士さんに……これは……そうだ、僕が消え去ろうとしていた、あの瞬間に、新たに生まれた世界での記憶だ――」
「そう……消滅しようとしていた世界に、ディケイドが通りすぎた事で、時間が逆行し、新たな歴史が生まれた……」
「でも、それなら何故、僕の世界は消えたままなんです?」
渡が疑問を述べると、声の主はまた、渡の口元に人差し指を持って行き、しっ……とやって答えた。
「もっと強い存在が、世界を通りすがっているのさ。……そいつは、ディケイドを追う様に九つの世界を渡り、融合を促している……だからライダーカードを持つ者以外は、こうして、また消滅してしまうという訳さ」
「このカードが、僕を守っているのか……」


581 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 12:36:12 ID:bWrgnrv20
――真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-12)

「そういう事……でもね、このままだと君はまた消滅してしまう……この時間において彼は……士はまだ、バックルとカードを貰ってないからね……
「まぁ、流石にこっちは覚えてないだろうけど、君の世界はディケイドが通りすがる前にも、別の世界と融合しかけた事がある……」
今度ばかりは声の主の言う事に、全く記憶が無く、渡は困惑した。
「おっと……そんな難しい顔しないでくれよ。とにかく、その時の縁でね、君は時を渡る列車に乗る資格を持ってる。
……お調子者の赤鬼君と、身体を共有した事でね。本当は、彼に頼んだ方が良いんだろうけど、
 彼も、彼の相棒も、何かと色々忙しいらしいから……まぁ、前置きはこれくらいにして――」
声の主が、不意に、ぱちんと指を鳴らした。
――何処からともなく、警笛が聴こえる……。
すると、渡の目の前に奇妙な列車が現れた。
「これは……?」
「シルバーライナー……僕のとっておきのお宝さ。……まあ、本当はデンライナーの方がよかったんだけどね……
これが、さっき言ってた時を渡る列車……
 君は、ディケイドのライダーカードを使って士の世界に行き、更にシルバーライナーを使ってその世界の一月二十五日に飛ぶ……」
「それは、強制ですか?」 渡の問いに声の主は、ふふんと、はぐらかす様に鼻で笑った。
「お、おい……どうするんだよ渡……」
今まで黙り込んでいたキバットも、とうとうたまらず口を開く。
「……どうするも何も……貴方は僕がどうするか、全て分かっていて、行動しているんですよね?」
「……そうだ。君は必ず士にバックルを届ける……一月二十五日までに士がディケイドにならなければ、君の存在は再び消えてしまうからね」
その時、声の主をシルバーライナーのライトが照らし出した……声の主は、自分より少し年上くらいの青年だった。
渡は、暫くその青年を睨む様にみつめていた……やがて、そのひょうひょうとした態度の中に、強い意志を感じ取った時、渡の心は決まった。
「……一月二十五日……ですね」
「ああ、このパスを使えば行けるはずだ……まあ、一応本物だから問題無い。……頼んだよ……仮面ライダーキバ」
パスを受け取ると、渡は声無く頷き、シルバーライナーへ向かった。


582 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 12:41:59 ID:bWrgnrv20
――真・仮面ライダーディケイド外伝〜時を渡る牙〜 (1-終)

「ひとつ、良いですか?」
列車へ乗る直前になって、渡の歩みが止まった。
「なんだい?」
「……貴方は、誰なんですか?」
「通りすがりの怪盗さ……覚えてくれるとうれしいな」
「じゃあ、覚えておきます……」
  列車は動き出した……これから起こるだろう、全てを乗せて……。
「渡……これから、どうすんだ?」
「そうだねキバット……まずは、士さんにバックルを届ける。……次に――」
「……次に?」
「……僕と同じ様に、士さんによって再構築された世界が、さっきの人や、アイツ……未来のバットファンガイアが言っていた、世界を繋げる闇によって、また融合された事で、僕の様に闇の中に放り出されてしまった仮面ライダー達がいるはずだ……
 この列車は時を、そしてこのディケイドのライダーカードは世界を越える力を持っている……この二つの力を使って、仲間を集める……」
カードを見つめ、渡は静かに、強く答えた。
「よおし……そんじゃあ、キバっていくぜ!」
渡の意思に呼応するように、キバットもまた、強く答えた――。
――ディケイド……今日がその日です――

物語は、今始まった……。




583 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 18:03:16 ID:bWrgnrv20
真・仮面ライダーディケイド外伝(2-1)

……青い空の下、四人の子供達がかけっこをしている……。
『――あっ!』
一番後ろにいた最も幼い少年が、石に躓いてしまった。
『……うくっ……うぇぇ……』
どうやら、泣き出してしまった様だ。
『全く……ドジだなあ、お前は』
一番前の方を走っていた少年が、優しく手を差し伸べた……最も幼い少年は、いつのまにか微笑んでいた……。
――十数年後――
――深く、青く、澄んだ空――
その空の下に緑と機械が美しく両立された……しかし、非常に生活感の無い、不気味なまでに静まり返った都市があった。
「実に、心地良い天気だ……」
白衣の男が、はぁ……と、ため息を漏らしながら、その都市の中心にある最も高く白い建物の――居住空間の完備された電波塔の様だ――
その最上階の一室から、街を見下ろしている。
「……ふふ、静寂に包まれた街を見ながらのコーヒー程、美味い物は無いのかもしれないな」
不敵な笑みを浮かべながら、男は適度な温度に暖められたコーヒーをすする。
「失礼します!」男が二口目のコーヒーを味わおうとした時、黒服の男が慌てた様子で部屋へ入ってきた。
「……何ですか? 部屋へ入る時は、ノックぐらいしたらどうなのです?」
「は……はっ! も、申し訳ありません! 海東様!」
海東と呼ばれた男は、ただやさしく微笑んでいた。だが、部屋へ入ってきた黒服の男は内心怯えていた。……その笑顔の中に、白い死神の影を見たのだ。
「……まあ良いでしょう。……用件は?」「は、はい! 実はまた、例の反乱分子に襲撃され……わ、私もここへ逃げ帰るのがやっとで――」
「ほう……反乱分子……」
例の反乱分子――その言葉を聴いた瞬間、海東の眉間に、深いしわが刻まれた。黒服の男は殺気を覚え、声無く、ただ震えた。
「反乱、と言ってもたったひとり……コソ泥と変わらない様な奴に殺されかけ、おめおめと逃げ帰ってきた訳か……」
「ひっ……い、いいえ! しかし、しかしですよ! アイツは、あの仮面ラ――」
そこまで言いかけた時、怯えていた男の服は、黒から濁った赤茶色へと変色していた。「……言い訳は聴きたくないものだ」
海東は赤く濡らした白衣を脱ぐと、倒れ伏せた男の上へ投げ捨てた。


584 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 18:06:21 ID:bWrgnrv20
真・仮面ライダーディケイド外伝(2-2)

「――やれやれ、温くなってしまった」
コーヒーの香りと赤黒い鉄分が混ざり合い、生まれた臭気が、絶えず回り続ける換気扇に中和される中、海東はすっかり温んでしまったコーヒーを噛み締める
ように飲み干した。「……無駄な事を。お前のやっている事は、全くの無意味なんだよ、大樹」
「お前が何をした所で、この海東 純一を止める事など……そして、大ショッカーを滅ぼす事も出来ないのだから……」
海東 純一は、再び街を見下ろした。その瞳は、先程飲み干した物よりも遥かに黒く、濁っていた。「はははは……」
――都市から少し離れた山奥の簡素で急ごしらえと言った風なログハウスから、人々の笑い声が聞こえて来る……。
 「さ、みんな遠慮しないでどんどん食べて良いんだよ?」
ログハウスの中でひとりの青年が、優しげに口を開いた。他にも九人……青年を含めて十人程の人々が沢山の食料を囲む様に、所狭しと陣取っているようだが、
その半数はどうやら子供の様だ。「いただきまーす!」
ほんの一秒間だけ手を合わせると、子供達は思い思いに食料へ手を伸ばしていった。
「ちょっとみんな……先ずは大樹君にお礼を言うのが先でしょう?」
セミロングの髪を束ねた一見厳しそうな感じの若い女性が、優しい笑顔を浮かべながらも子供達を注意した。
「え〜? いいじゃん!」
「大樹さん、どんどん食べてって言ってるのに〜」
「ちぇっ! そんなだから春香姉は慎兄ちゃんに目付きが怖いって言われんだぞ!」
子供達の何気ない発言に思わず女性――三輪 春香の笑顔が引きつった。それに気付いた青年――海東 大樹が、手に持っていたキャップ付きの帽子を突然慌てた様に
(実際、慌てていたのかも知れないが……)振り回しながら子供達に向かって、
「あ……あ〜その、やっぱりお礼は言って欲しい……かな?」――と、明らかな苦笑いで答えた。
「ほら、大樹君もこう言っているじゃない」
「……いや、怖いだけだって」 同じ部屋で会話の一部始終を聴いていた、少し強面な感じの青年――禍木 慎が、呆れた風に言った。
「怖い? ……一体何が?」「お前だお前! そんないちいち様式並べてちゃ、しわが増えるぜ」


585 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 18:13:09 ID:bWrgnrv20
真・仮面ライダーディケイド外伝(2-3)

「……私にしわは無いと思うけど?」「そうか? 寝不足の次の日とか、目尻に良く浮かんでるぞ」
――ああ、また痴話げんかが始まった。……そう心の中で呆れながら呟くと、大樹は子供達に向かって、
「(……さ、純粋な子供達の前でいちゃいちゃしてる行儀の悪い大人は放っといて食べようか!)」
――と、年齢と不相応な悪戯な笑顔を浮かべながら小声で子供達に言った。
子供達は、うん、と頷くと口々に『ありがとう』と礼を述べ、食事を始めた。
しばらくすると、行儀の悪い大人、約・二名の腹の虫が、これまた行儀悪く鳴り響き、食卓への参加者が増えるのだった。
――数時間後・深夜零時――
寝付けないのか、大樹・春香・慎の三人は、ぐっすりと眠っている子供達の横で空を見ながら起き続けていた。
「本当にありがとう。大樹君」 春香が再び、大樹に礼を述べた。
「良いんですよ。……これは、僕の罪滅ぼしみたいなものですし……」
物憂げに考え込みながら、大樹はそう答えた。
「……ま、そうだよな。こんな世の中になったのも大ショッカーのせい……そして、その幹部の一角が――」
「やめて、慎!」 皮肉めいた口調で喋っていた慎を、春香が戒める。
「大ショッカー幹部……海東 純一は、僕の兄……ですからね」
慎が言いかけたその先を、大樹自らが発言してしまった。……三人は、急に、赤子の火が消えたかのように静かになってしまった。……いや、元々、
子供達を気遣って小声で話していたが、の気遣っていた対象達の静かな寝息さえも聴こえてしまう位に、静まり返ってしまったのだ。
「……十月計画」たまらなくなったのか、慎が突然、口を開いた。
「あらゆる電子機器に、ネットワークという配線を通して人間の脳に精神的な影響を及ぼす電波を発する、特殊なコンピュータウイルスを散布する……この計画で、
一夜にしてこの世界の住人のほとんどが大ショッカーに洗脳され、逃れた人々は、怪人や戦闘員による狩りから逃れるためにへんぴな場所で震えながら隠れ住む毎日……
気付いたら俺たちゃ保育士見習い状態だ」


586 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 18:30:37 ID:pNZvlBV5O
メネシスはもう出て来ないのか

587 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 18:39:15 ID:bWrgnrv20
真・仮面ライダーディケイド外伝(2-4)

「……よりによって十月計画を実行したのが、俺達の友達……いや、親友だった、海東 純一……計画が実行される三年前だったか……
突然俺達の前から姿を消したアイツは、戻って来るなり俺達の住んでいた街を占拠して……いっつも、ウザくなるくらい、ガキみたいに良い目してたのに、
黒く濁った……正気を失った様な目をして――」「もうやめなさい慎!」苦言を発する春香に構わず、慎は続けた。
「……辛いのはお前だけじゃねーんだ、大樹。……俺だって……いや、俺達だって辛い。……あの優しかった純一が、大ショッカーの幹部になって……
しかも、洗脳された人間達を支配しながら、この地区の御山の大将決め込んでるなんてよ!」
慎を睨んでいた春香の瞳が、ゆっくりと室内の壁の隅へ逸らされた。……慎の声が、少し震えていた事に気が付いたからだ。
「……この、すぐ怒るアホ女だってよ……純一が心配で、辛いんだ。気になり過ぎて、毎日毎日寝不足なんだとよ」「……」
……大樹は、ただひたすら押し黙っていた。
「……ま、何が言いたいかっていうと、お前だけが責任感じてんじゃねーよって事だ。……もし、苦しい時は俺達にも声かけろ。
……食料の調達くらい、俺達だってやってみせるからよ」
「いや……でも、この中で身軽なのは僕しかいない……それに人数が多いと、怪人達に捕まってしまうから……」
「……どーせ俺たちゃ、のろまだよ。……いつもありがとうな、大樹」
「禍木さん……」
黙り込んでいた大樹の表情に明るさが少し戻った。……と、同時に慎が顔を赤くし、『もう寝るぞ!』と一声発すると、ぐうぐうと不自然ないびきをかいて、
眠ってしまった。……眠ったという事にしておこう。……どの道、この数分後には三人とも本当にまどろんでしまうのだから。
――朝・九時三十五分――
「ふあ……あぁ、おはよう……なんだ、ガキ共、まだ寝てんのか」
「慎だって、起きるのが遅すぎるじゃない」「……アイツは、大樹はもう行ったか?」

588 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 18:41:38 ID:bWrgnrv20
真・仮面ライダーディケイド外伝(2-5)



「……ええ、子供達は食べ盛りだから、もっと食料を集めて来るって……」
「……頭があがらないな、大樹には」 はあ……というため息と共に、慎はそう言った。
「……大樹君みたいな人を呼ぶのかな……仮面ライダー……って」
「仮面ライダー……か。あんな奴らと一緒にしてんじゃねーよ」
仮面ライダー……かつてこの世界にあった、希望の名を聴いた瞬間、慎の表情がこわばった。「慎……」
「……何が仮面の戦士だ! 何が栄光の十一人ライダーだ! 何が……人類の希望だよ……
アイツらが大ショッカーに負けなきゃ俺達はこんな…… 純一だってきっと正気に戻って……!」
そこまで言うと、身勝手に怒っている自分に気付いたのか、慎は頭をかきむしりながら、『悪い』と呟いた。
「……薪になりそうな木、拾ってくる。……それくらいなら、俺にも出来るからさ。……お前はここで、ガキ共の世話な」
「……ええ」
二人は互いにうなづき合った。同じ事を……純一と大樹……二人の海東の事を考えながら……。

 (続く)

589 :名無しより愛をこめて:2010/06/14(月) 13:36:21 ID:OiwCML5EO
>>564
オリジナルライダーの話を作ることとオリジナルライダーを投稿するということは、はっきり言って違うと思うが?
例えば一書き込み一書き込み毎に、新ライダーとその特徴が記述されているなら投稿と言えるんだが、
例えばあなたの連載の断片(どれか一つの書き込み)をランダムにピックしても、その「楽しんでくれてる方」や、一話から読んでる人以外はチンプンカンプンです(自分も含め)
あなたは「楽しんでくれてる方」という言葉を盾にしてるけど、一人でも「楽しんでくれてる方」が居るなら何をしても良いというわけでは無いと思います

ただ、別にあなたの書き込みを辞めろとは思っておりません
あなたのスレに対する認識に疑問を持っただけです

590 :名無しより愛をこめて:2010/06/14(月) 17:37:40 ID:wVALzP+zO
また規制か?

591 :名無しより愛をこめて:2010/06/14(月) 20:47:34 ID:NPsqVwoKO
Test

592 :名無しより愛をこめて:2010/06/14(月) 21:35:25 ID:wVALzP+zO
どうやら書けるようだな

593 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 07:29:42 ID:yTMaRLQ60
>>1
もうやめれ

594 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 20:34:45 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(1)


 東京といってもその町は、都心から大分離れた下町である。都会の喧騒とは程遠いのどかな空気が漂っている。
 その日は休日だったこともあり、商店街はいつもより賑わっていた。人波の間に、商店で働くロボット達の姿もちらほらと見受けられる。
ロボット工学の発達で社会の様々な分野にロボットが進出したこの時代で、それはありふれた日常の風景だった。
 平和だ・・・・・誰もがぼんやりとそんなことを考えていただろう。だがその「平和」は一瞬にして崩れ去ることになる。
 突然、ドオオォン!という凄まじい轟音とともに、商店の一つが吹き飛び、土煙が上がった。
 通行人達は一瞬の出来事にパニックを起こし、その場は大混乱となった。すると、倒壊した商店のガレキを跳ね除け、店を破壊した犯人が姿を現した。
 身長2mはゆうに超えるであろう、厳つい、ゴリラに酷似した姿のロボットだった。ロボットは自分に視線を向けている人々の方向へ顔を向けると、
その巨大な腕を振り上げ、彼らに向かってゆっくりと歩き出した・・・・・・。
 サイクロプス東京本部内に警報とアナウンスがが響き渡った。
「警視庁より出動要請、ポイントF-121にて、大型の土建用ロボットが暴れて商店街を破壊、負傷者も発生とのこと。待機中の各小隊は直ちに出動せよ。」
 隊員達は次々と輸送車両に乗り込んでいく。・・・・・そして十数分後。

 現場一帯は所轄の警察によって厳戒態勢がしかれ、人々は警官の誘導に従って安全な場所へ非難していた。救急車も到着し、怪我人が搬送されていく。
 商店街一帯は最早廃墟と化していた。ロボットはまだ破壊を続けている。彼らはそれを遠くから見ているしかなかった。
 するとそこへ、銀と青のツートンカラーで塗り分けられたサイクロプスの車両の一団が到着した。輸送車両のドアが開き、
中から対ロボット用強化装甲服〈ソリッドギア〉で身を包んだ隊員達が降りてくる。
 β小隊副長・桐山カオル(警部補)は、ヘルメットに内蔵された通信機を使い、指揮車に連絡をとった。
「こちらβ-1、全員準備完了、指示をお願いします。」
 

595 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 20:38:39 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(2)

 指揮車の中にはオペレーターの八代詩織(巡査長)とβ小隊隊長の乾正之(警部)がいる。通信を受け取った乾が指示を出す。
「こちらβ-0、対象は現在も建物を破壊しながら南南西へ進行中、後を追え、反対方向からはα小隊が向かってる。挟み撃ちにするんだ。」
「了解。β小隊、これより鎮圧開始します。」
 桐山が合図を出し、β小隊は廃墟となった商店街へ突入した。

夕闇の迫る人気のなくなった大通を、β小隊が駆け足で進んでいく。
 β小隊隊員・小城直人(巡査)にとって、これが初めの実戦だった。やってやる!という思いで胸が高鳴っているのが自分でもわかる。
だがその反面、ある不安が頭をよぎっていた。
 (もしも、対象がVALSEだったら・・・・・)
 交差点の角を左へ曲がったその時、小城の視界に夕陽を背にしたロボットの姿が入った。
 「こちらβ-1、対象を発見。α小隊はまだ到着していません。どうしますか?」
 桐山のレシーバーに乾の声が入る。
 「β-0よりβ-1、これ以上被害を広げるわけにはいかない。攻撃を開始せよ。先方が到着するまで足止めだ。」
 「了解。・・・・・β-1より各員へ、フォーメーションAをとり、対象へ攻撃を開始する!」
 桐山が叫んだ。

 「隊長、対象はアサマ建機製の土建ロボット〈コング〉、一昨日に都内の建設会社・大山組から盗難届が出ていた物と認識番号が一致しました。」
 モニターをにらんでいた八代が言った。

596 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 20:40:08 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(3)

 「10年以上前のモデルじゃないか、よく残っていたな・・・・・こいつVALSEか?」
 「いえ、対象は自律型ではないため、コンピュータを内蔵していません。アシュラには感染していないはずです。」
 「つまりコイツはデカいラジコン、どこかから遠隔操作されている・・・・・だとすれば、カメラアイを潰せば動きを封じられるな。」
 乾はインカムのマイクを口元へ近づけて言った。
 「β-0より各員に告ぐ、対象のカメラアイに攻撃を集中せよ!」
所変わって、サイクロプス東京本部の近くにあるラーメン屋〈連峰軒〉では、いつもと変わらない賑わいを見せていた。
 店内のテレビでは、今まさに起こっているロボットとサイクロプスの戦いに関するニュースが流れている。
 「シオン、4丁目の加藤さんとこにラーメンとギョウザ、出前頼む!」
 カウンターの奥にいた店主が、客の帰ったテーブルの後片付けをしていた店員に向かって言った。
 たがシオンと呼ばれたその店員は、テレビの方を凝視しており、聞こえていない様子だ。「おい!シオン!」と、店主が大声を上げると、
シオンはようやく気付き、「あ、はい。」と、気のない返事をした。
 「ったく、いい若い者がぼーってしやがって、シャキッとしろ!」
 そう言いながら、店主はラーメンとギョウザを岡持に入れ、シオンに渡した。それを受け取ったシオンは裏口から外に出ると、
ラーメン屋とは不似合いな大型バイクの後ろに積んだ。
 「……まさか。」
 そうボソリとつぶやくと、シオンはバイクにまたがり、夜の街へと走りだした。……目指すは4丁目。
 β小隊隊員・稲葉さやか(巡査)は思った。
 おかしい、一体なぜ・・・自分の放ったショットガンの弾は確かにカメラアイを破壊したはずなのに、と。
 しかしコングは何もなかったかのように暴れている。それも的確に、隊員達にねらいを定めて襲ってくる。
 α小隊が合流したが焼け石に水で、装甲車並の強度を誇るコングの体は銃撃をものともせず、弾丸を弾き続けた。


597 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 20:43:09 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(4/7)

 その時、稲葉達のいる場所とは道路を挟んだ反対側で、向かってくるコングに攻撃を加えていた隊員達が、その場を放棄して
稲葉達の方に走ってきた。
 しかし、最後尾にいた隊員がガレキにつまづいて転んでしまった。すると、それに気づいたコングがその隊員めがけて突っ込んで行く。
 次の瞬間、稲葉は考えるもより早く、その隊員のもとへ走り出していた。
 小城は本気で死を意識した。コングが自分に突っ込んでくる。しかも転んだひょうしに腰が抜けてしまい、逃げるに逃げられない。
 (・・・・・・・・終わった。いろんな意味で終わった・・・)
 と、思った次の瞬間、一人の隊員が小城の腕を掴んで引き起こした。すぐにその場から離れると、破壊された建物のかげに二人は逃げ込んだ。
 あと数秒遅ければ、小城の体はソリッドギアごとグシャグシャになっていただろう。
 「大丈夫?」
 女性の声だ。ヘルメットとフェイスマスクのために顔は判別できなかったが、小城にはその隊員が同じβ小隊の稲葉さやかであることが分かった。
 「・・・・・はい。」小城は答えた。

 状況は完全に膠着した。隊員達はみな、建物のかげに身を潜め、コングの様子を伺い、コングは獲物を求める獣のように隊員の姿を探していた。
 不気味な沈黙が長い時間続いた。
どれくらい経っただろう・・・・・・・と、誰もがそう思ったときだった。突然、その場の静寂を破るように、耳をつんざくような
バイクのエンジン音が遠くの方から聞こえてきた。
話は数分前に遡る。
 連峰軒の主人は苛立っていた。・・・遅い!もう一時間以上経つのにシオンはまだ帰っていなかった。
すでにのれんも下ろしている。テレビでは女性リポーターが現場の様子を中継していた。


598 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 20:50:10 ID:KjBT3Dm2O
>>1
はもういないだろ

599 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 21:01:03 ID:BdM8Mtxu0
仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(5/7)

 「・・・すでに2時間近くが経過していますが、なんの動きも見られません。現在もこのように厳戒態勢がしかれており・・・・・・え?
ちょっとなにあれ!?・・・・・バイクです、
バイクが1台、物凄いスピードでこちらに向かってきます!・・・あーーーーーっ!!」
 画面が騒がしくなり、店主も思わずテレビに見入った。
 バイクはリポーターの手前でジャンプし、報道陣や野次馬、そして警官達の頭上を通り越し、バリケードの向こう側に着地すると、そのまま現場へと走り去っていった。
カメラはその一部始終を捉えていた。
 「思い切ったことするヤツもいるもんだなあ・・・・」
 店主は半ばあ然としながらつぶやいた。

 話を戻そう。
 隊員達は遠くに聞こえていたバイクの音が近くなってきているのを確かに感じていた。
 やがて辺りがバイクのライトで明るくなったかと思うと、爆音を轟かせ、バイクとそれを運転していたライダーが姿を現した。

 隊員達の視線はライダーに釘付けになった。
 彼は黒いライダースーツにダークグレーのグローブとブーツを履き、同色の胸部プロテクターを着用していた。立てたスーツの襟の間からは、
首に巻かれた白いマフラーが見える。
そして何よりも隊員達の眼を惹いたのは、彼の頭部全体を覆っている黒い仮面だった。
 仮面の顔の部分には大きな複眼があしらわれており、闇の中で赤い光を放っていた。額部分にはX字型の角のようなものが銀色に光り輝いていた。
 ライダーはコングの真向かいにバイクを停めると、スタンドを倒し、バイクから降りた。
 ライダーとコングは向かい合って対峙した形になった。隊員達は物陰からその様子を見守るしかなかった。


600 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 21:02:39 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(6/7)

ライダーとコングは互いにゆっくり歩み寄っていく。そして、ライダーが自分の間合いに入るや否や、コングは右手を振り上げ、ライダーに殴りかかった。
 (ダメだ!)と、誰もが思った。
 しかしライダーはコングのパンチを片手で受け止めると、そのまま押し返してしまった。コングが後ろによろける。すると間髪入れずに、
ライダーはコングの腹部にドロップキックを見舞った。
ヘビー級の巨体が吹っ飛ぶ。とても人間技とは思えなかった。
 ライダーは、腰に巻いたベルトの右側に付けているホルスターに収められていた大型の拳銃を抜くと、何とか体勢を立て直そうとしているコングに銃撃を浴びせた。
サイクロプスの火器でも破れなかったコングの装甲が火花を出して壊れていく。
 (なんて破壊力だ・・・)
 サイクロプス隊員達はただその場の光景に圧倒されていた。
 コングは右腕を盾にして銃弾を防ごうとしたのだが、数発の銃弾を受けると、爆発を起こして砕け散った。
 右腕を失ったコングは、体中からドス黒い煙を上げていた。もうまともに歩くことさえ困難なようだった。唯一動く左腕を、ただガムシャラに振り回していた。

 (一体何者なんだ、あいつは・・・)
 小城はライダーを見て思った。只者ではない。大体、人間かどうかさえも怪しい。
 そんな小城の考えなぞ露とも知らず、ライダーはバイクの方に戻ると、リアカウルに取り付けられていた、平たく長い棒状のものを手に取った。
 小城には最初、それが何かわからなかったが、よく見ると鞘に入った刀(長ドスに近い)であることがわかった。



601 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 21:04:45 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(7/7)

 ライダーは鞘から刀を抜き、鞘を投げ捨てると、刀を八双に構えた。月明かりに照らされ、刀身が不気味な光を放っていた。
 (まさか・・・)
と、小城が思ったその瞬間、「うおおぉぉーーーーっ!」という凄まじい声を上げて、ライダーがコングに突進していく。コングは、自分の間合いに入ったライダー目掛け、
左腕を大きく振るった。
 しかしその瞬間、ライダーは勢いよく上方へ跳んだ。コングの左腕は、むなしく宙を切る。ライダーは空中で素早く刀を上段に構えた。
 「ドォリャアアァァ---ッ!!」
 という掛け声とともに、ライダーは刀を思い切り振り下ろし、コングを頭から唐竹割りに斬った。
 一瞬の静寂のあと、コングの体は真っ二つに割れて大爆発を起こした。
 時間にして、わずか3分足らずの出来事だった。

 炎を上げて燃えているコングの残骸を、ライダーはその赤く大きな目でじっと見つめていた。隊員達は皆、物陰から出てきて、ライダーの姿を遠巻きに見つめている。
 ライダーはバイクの方へと戻り、鞘を拾うとそこに刀を納め、再びリアカウルに取り付けた。そして、「コイツは違った。」と、まるでバイクに話しかけるようにぼそりとつぶやくと、
バイクにまたがり、エンジンをふかし始めた。
 「・・・おい、ちょっと待て!」
 小城は思わず叫んでいた。ライダーが後ろにいた小城を振り返る。
 「・・・お前は一体、何者なんだ?」
 この小城の問いかけに、ライダーは答えた。
 「俺は、正義の戦士・・・・・仮面ライダーJUSTICE!」
 「仮面ライダー・・・JUSTICE」
 ライダーはバイクを発進させ、再び闇の中へと走り去っていった。

 「仮面ライダーJUSTICE」
 白いマフラーをたなびかせ、闇に消えていったライダーの後姿と、彼が去り際に名乗った名前が、小城の頭の中に焼きつき、いつまでも離れなかった。

          ( to be continued ・・・・・・・・ )

602 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 21:23:01 ID:Tpjf4wp8O
ちょっとゾクゾクした
面白いな

603 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 22:15:25 ID:3KVusN4I0
仮面ライダーフォース (1/10)

どことも知れない深い森林の奥。
淀んだ霧が、木々が途切れ、ぽっかりとひらけたその空間に充満している。
やがて、霧が薄らぎ、空気が振るえると、大地に亀裂が走る。
一つ、又一つと線が走り最後には、大音響と共に線は消え、地に穴が開く。
そこから異形の人間が飛び出してくる。
昆虫のように輝く複眼と、周囲の植物が写りこむほどに輝く新緑の外骨格。
人の体に、昆虫の鎧を着込んだような仮面の男。
バイクにまたがったその男、仮面ライダーが地を割って森の奥に消える。
続いて、彼の穿った大地から異形の生物達が這い出てくる。
背中に透明な昆虫の翅を持つ、トンボにも人にも似た生き物。
それをちら、と振り返り仮面ライダーフォースは瞑目し、ギアを上げた。
行き先は知らない。それはこれから決めること。
目覚めたばかりの彼には、知るべきことも決めるべきことも多すぎる。
けれど、少なくとも。先ほどから胸にくすぶっている思い。
ただ組織の言いなりになって人を殺すことを拒むこの思い。
怪人には必要とされない、宿るはずの無い良心を抱えて、
正義の「怪人」…仮面ライダーは先を進み続けた。


ほんの数時間前までは、彼も唯のバケモノに過ぎなかった。
殺すためにデザインされた怪人だったのだ。ある役目を背負った、というだけの。


604 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 22:16:33 ID:3KVusN4I0
仮面ライダーフォース (2/10)

しかし、その彼が怪人として背負った役目ゆえに、
目覚めたときの周囲の「ファリテ」のメンバーの感慨はひとしおだった。
「目を開けました!コアの移植、成功です」
「特に異常もありません。フォースの誕生です!」
興奮に包まれる白衣の男たち。改造人間がゆっくりと目を開く。
ここはどこだろうか。視線がさまよい、一人の男の目とぶつかり合う。
「恭司君…私のことが分かるか?自分のことは分かるかね?」
ゆっくりと手を伸ばし、彼の顔に触れる初老の男。
改造人間の脳は、今でもまあ、形式的にはだがその男を覚えている。
「北内公彦博士と思われますが」
機械のような冷たい声に博士が顔をしかめ、その後無理に笑顔を作った。
「…自分の名前はどうかね。覚えているか?」
「はい。斉藤恭司、と記憶しています」
まるで他人事のように自分の名前を吐き出すライダー、斉藤恭司。
だが、無理の無い話だ。
「これ以降は改造人間エナジーコア適合者。フォースと呼称しますが」
人ですらなくなった生き物が、無理に人間だった頃の名前を思い出す必要もない。
そうか、と相槌だけ打つと、踵を返して研究室に入ってきた男たちを出迎える。

「北内。コアの移植は成功したようだな」
「これでベルトが揃う。全てのベルトが揃ったときに、王は生まれる」
「そして、我らの王国を築く。我々ファリテによる秩序がな」
三者三様に、くぐもった声で歓喜を表す。白いローブで全身を覆った男たちが、
ベルトで拘束された恭司フォースに近づいた。

605 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 22:17:36 ID:3KVusN4I0
仮面ライダーフォース (3/10)

「長い時間を費やした」「だが、成長を待った甲斐があるというもの」
「今度こそ。その力で、世界中の命を我らが女王に捧げよ、フォース…!」
高笑いを上げる三人の姿を無表情に眺める恭司。
何がそんなに楽しいのか、彼には分からない。分かるように出来ていない。
改造人間として甦った彼の脳は、何かを感じるようには出来ていないのだ。
彼がこれから考えるのは任務のことだけ。
「了解。最終調整後、狩りを行います。この体を女王に捧げることを誓います」
考えるのは、組織の「女王」のことだけだ。その返答に満足そうに頷くと、
三者はその場を後にする。
「フォース、これから君の最終調整を行う。楽にしてくれないか」
それを待ってように声をかけた、博士に頷くと。
フォースは、スイッチを切るように迅速に、再び眠りに落ちた。

「…すまない、フォース。いや、恭司君。
 育ての親として、これが君にしてあげられる最後のことだ」
フォース、恭司が眠りに落ちたのを確認すると、博士は一つ大きなため息をつき、
彼の元へ歩み寄った。
そのまま、腰に巻きつけられたベルト。彼がライダーであることを示すベルトを撫でる。
「君がエナジーコアの適合素質を示し…ライダーとして選ばれてから10年か。
 この10年、君には様々なものを与えてもらった。」


606 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 23:16:34 ID:3KVusN4I0
仮面ライダーフォース (4/10)

虚空を見つめ、思いを馳せる北内博士。妻を事故で亡くし、喪失状態だった彼が、
勧誘されるままに秘密結社ファリテに身を置いてから数ヵ月後。
有機工学の若きホープだった彼に、恭司が託された。
いずれ、世界をも変えうる力…ライダーシステム、エナジーコアを埋め込まれる彼を、
養育し最終的に改造する。それが彼に与えられた任務だった。

以降、今日に至るまでエナジーコアの研究を進めながら、彼を育ててきた。
恭司は利発な少年だった。どこの子だったのか、その詳細を聞くことは禁じられていたが
彼にも両親というものが存在しなかったのか、恭司は北内によく懐いた。
まるで実の親子のように付き合うにつれ、時折自分の目的を忘れそうになったものだ。
だが、その裏でエナジーコアの研究が進んでいたのも事実。
改造に耐えられる年齢まで育っていた適合者を見つけては何度も移植手術を繰り返した末、
ファリテの抱えるもう一つのエナジーコア、「女王のベルト」が。
そしてそれを守る役目を持つ「戦士のベルト」の開発が終わった。
ファリテの計画は…一段階先へと進んだのだ。
そして、恭司が18歳になったこの日。ファリテの三幹部、先の白装束の男たちが
恭司の改造を決定した。それも、直前まで北内に何の知らせもいれずにだ。
北内に執刀の要請が来たときには、全てが終わった後だった。最後の仕上げを残して。
「逆らおうとも、いずれ他の誰かが君を作り変えたろう。
 逃がしても、唯の人間では逃げ切ることはできない。
 これしか手段が無かった。すまなかった…」
頬を伝う涙をぬぐうと、彼はベルトのエナジーコアに手を触れ、その周辺をまさぐる。
「だが、少ない可能性だが…君がいずれ、斉藤恭司として、あるいは、何か別のものとして
 生きられるその可能性は残されている。それに賭けよう。」
コアを伝うケーブルの一部を切断し、接続しなおすと北内は彼の側を離れた。
そして、白衣の裾から一本のアンプルを取り出す。

607 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 23:18:24 ID:3KVusN4I0
仮面ライダーフォース (5/10)

「後悔は、しないつもりだ。恭司君」
そして、震える手でそれを注射器に移し変えると、一気に腕に突き刺した。
もう戻れない道を進むために。
フォースが再び目を覚ますと、部屋の様子が一転していた。
各所に備え付けられたコンソールが煙を上げており、警報がひっきりなしに鳴り響いている。
何が起こったというのか。
拘束ベルトを紙細工のように安々と引きちぎって、廊下に出る。
そのフォースの姿を認め、滑るように先のローブの男が近づいてきた。
「フォース。お前に最初の任務を与えたい」
は、と答える彼に下される任務。
「北内はファリテを裏切った。全てのデータを破壊して逃走を試みている。
 彼を処分せよ。お前の捕食能力を試すのだ」
斉藤恭司としてなら、絶対に受けようも無い任務。だが、今の彼は躊躇わない。
「了解しました。対処します。」
踵を返すと、腰のベルトを叩き―異形の怪物へと変化を遂げた。
外骨格に覆われた体に、赤い複眼と鋭い牙を持つ頭部。
咆哮を上げた後に歯を食いしばると、その強化された感覚を持って北内の痕跡を追い、駆け出した。
「変わったな、ボウヤ。北内が思いつめるのも分かる」
彼の後姿を見つめ、そのフードの奥で静かに彼のことを嘆く男。
否。ローブを跳ね上げたその顔は、妙齢の女性だった。
「さて、幹部としてはどうしたものか」
笑顔を浮かべ、再びローブを下ろすと彼女も又、歩き去っていた。
「コロシアム?」
理解しがたかった。あそこは外に通じる空間の無い―故に、任務に失敗した怪人などを処刑するために使われる場所。
文字通りの行き止まり、デッドエンドのはずだ。
そもそも、ファリテが裏切り者を処分するために、公開処刑のために作った悪趣味な空間だ。
自らそこに赴く北内、その心積もりは何だと言うのか。


608 :名無しより愛をこめて:2010/06/18(金) 23:20:10 ID:3KVusN4I0
仮面ライダーフォース (6/10)

だが、そんな事を考えるフォースではない。
彼にとって、それはただの好都合だった。これなら、速やかに処分できるだろうと。
育ての親だった人間を処分する、その決意を速やかに固め、コロシアムのドアを開けた。
そこに立っていたのは、彼の記憶の中の北内ではなかった。
彼と同じ、外骨格と複眼を持つ人と昆虫を掛け合わせたような異形の生物が、コロシアムの中央に立っている。
腕組みを解くと、それがフォースに声をかけた。
「よく来てくれたね、斉藤君。正直、君以外にはここに立ち入って欲しくなかったからね」
だがその声は確かに、記憶にあるものと同じ。彼が、北内のなれの果てであることを認識すると、
フォースは拳を固めた。
「現在の名称はフォースです、北内博士。何のつもりかは知りませんが、貴方を処分します」
「やってみたまえ」
気だるげに答える北内。
「君の、運命を掴むために」
その言葉の意味を図ることも無く、フォースは目前の敵に向かっていった。
跳躍し、外骨格で覆われた鋼のような拳を北内の頭部目掛け打ちおろそうとする。
それを半身でかわし、浮いたフォースの体を肩で押し出す北内。
弾き飛ばされるフォースだが、全身の筋肉を使い、体勢を立て直して落下すると、
五指を揃え、抜き手の形にして咽元を狙い、走り出した。
地面を掠めるほどの低い姿勢から、一気に飛び上がるフォースの抜き手を避けるべく、
十分に引き付けてから、足をそろえ一息で右へ跳躍する。
地面が爆ぜ、砂煙が上がる。フォースが姿勢を整えたときには、
2、30メートル先まで逃げおおせていた。
「バッタ、ですか」
「ああ。研究の最中に得られた副産物で得た力だ」
肩をすくめる北内。エナジーコアに適合する人間、それを探して移植するその過程で生まれた力。
人の遺伝子を作り変え、新たな生き物、怪人を生み出す時点では同じだが
安定性や潜在能力でははるかにベルトの与える力に劣る。


609 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 02:25:49 ID:01imRBQiO






仮面ライダーフォース


〜完〜

610 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 10:14:14 ID:IrPiA6pj0
仮面ライダーフォース (7/10)

第一に、欠陥があった。
「今のところ、人間の姿には戻れなくてね。君の知っている北内公彦はもういないのだよ」
それが自分に何の関係もあるものか。
冷静に対処し、彼の息の根を止めるべく、両腕の鎌を展開するフォース。
だが、その間にもフォースの中で、北内だったものの言葉がリフレインする。
人間の姿にはもう戻れない。君の知っている、…は、もう、いない。
思考は、戦闘能力を奪うだけだ。
頭を振り払い、一瞬の恭司としての思考を振り払い、フォースは跳躍した。
ベルトへの細工もあながち無駄ではなかったようだ。
脳髄と身体への影響に手を加えたことが功を奏したか。
フォースが、恭司が見せた一瞬の動揺を見て取ると、
北内は彼を迎え撃つ体制を取った。
鎌を振り上げ、疾走して来るフォース。
その両腕から、不規則かつ高速にあらゆるリズムで刃が繰り出される。
その全てを見切り、いなし、タイミングを見計らっては胴体に拳を打ち込もうとする北内。
フォースが同じ要領でそれを見切り、がら空きになった胴体を切り裂こうと鎌を振り上げると、
その隙を掴み又北内が一撃を狙う。
互いの見せた隙を攻めあう、終わりの無い攻防がコロシアムの中央で繰り広げられていた。
この状況に―自分でも気づかないがフォースは焦りを覚えていた。
「博士。俺の体に何か細工を?」
性能では、自分が勝っているはずだというにとの疑惑を込めて、問いかけるフォース。


611 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 10:15:16 ID:IrPiA6pj0
仮面ライダーフォース (8/10)


「細工、か。それを言うならば君の体全てが細工ではないかね、恭司君。」
「言葉遊びは理解しません」
手を止め、頭を振る北内を睨みつけるフォース。
なくしたはずの感情が、胸で燻って煙を上げる。
「理解しているさ。君は怒りを覚えているじゃないか」
「まさか」
否定する言葉は、機械のように冷淡な一本調子だ。
だがその声に、北内はわずかな動揺を聞き取った。
「脳にまで改造を施して直…君の純真を完全に奪い去ることは出来なかったのだな」
「何を…」
こんな茶番はもう沢山だ、とばかりに、再び鎌を振り上げるフォース。
燐光が彼の腕を覆い、力が満ちていく。
その光景を見て―北内は、腕を広げて叫んだ。
「後は…私が、助ければいいだけだ!
 さあ、恭司君。私を倒せ。私を受け入れるんだ…!」
彼は何を言っているのか、何をなそうとしているのか。
自分が何を奪われたというのか。
それを思い知ったのは、手を下した後だった。
燐光を纏った腕エネルギーに満たした鎌を振りかぶり、フォースが突っ込む。
そのまま、抱きすくめるように立ち尽くす北内の体に刃を立てた。
粒子状に分解されていく、北内だった肉体。
その粒子を眺めていると、不意にフォースは渇きを覚えた。
牙を展開し、粒子を体から吸い込むように、抱きかかえるような姿勢をとる。
北内が、フォースに吸収されていく。
そして全てが収まったとき、フォースのベルトのエナジーコアが光を発した。
同時に、彼の脳髄にスパークが走る。そして、断片を取り戻した。
記憶の断片が、実感を持って甦ってくる。北内公彦を喰らったことで―
彼の遺伝子が、肉が、フォースを作り変えていく。


612 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 10:16:19 ID:IrPiA6pj0
仮面ライダーフォース (9/10)


変化していく脳細胞が、フォースに幻覚を見せる。
10年前に、彼の養子となった時のこと。
それ以来の思い出の数々。
そして、今時分が手を下した養父の姿。
一旦改造され、斉藤恭司としては抹消されたはずのものが、再び甦っていく。
その情報量に耐え切れず、恭司の意識は途絶えた。
隊列を組み、コロシアムに踏み入る一団。
ファリテの思想に賛同し、組織のために従事する下級の戦闘員たちだ。
全身を黒装束で固めた彼らは、人間の姿に戻り倒れこんでいるフォース―恭司を確認すると、
彼を取り囲み、先の幹部へと無線をつないだ。
「エファ様。フォースが、裏切り者に対処したようです。」
「ご苦労様、同志よ。彼はどうしている?」
ええ―気を失っているようです、との声を聞き。恭司の意識が覚醒する。
俺は、何のためにここに来た。何のために力を手に入れた。
自分の父親を手にかけるためにか。
これからも、こういうことを繰り返すためになのか。
朦朧とする意識の中で抱いた疑問は、通信からもれる三幹部の一人、エファの出した答えで氷解する。
「丁重に扱ってくれたまえ。彼にはこれからも働いてもらわなければならない。
 ファリテの未来のためには、父親の死など、詰まらない感傷のひとつや二つなど
 捨ててもらわなければ困るのだからね」
急に、フォースの頭が冷えていった。
ああ、そうか。
彼らにとっては、人間の一人など問題にならない。
重要なのは、ファリテだけ。ファリテがもたらす秩序だけだ。
その先に何があろうと踏みにじり、立ちふさがる者は除かれる。
自分は、そのためにデザインされた改造人間、フォース。
それが自分の役割だ。それは受け入れるべきはずのものだ


613 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 10:17:25 ID:IrPiA6pj0
仮面ライダーフォース (10/10)

あの父親が良しとしなかったこの理想を、自分もまたわずらわしいと感じている。
自分の体も、まだ帰ってこない感情も、父の命も全て奪っていた、
その理想を掲げる集団、ファリテ。
「せ、ない」
ささやきに反応し、一斉に倒れ付した恭司に目を向ける戦闘員達。
その一人ひとりを睨みつけるように立ち上がると、恭司は吼えた。
「許せない…何かを奪って生きることが許せない。
 お前らをファリテを許せない!」
思えば、この一瞬のために。
ファリテへ鉄槌を下す、その礎となるために、父は俺にその身を預けたのか。
父の命を奪った非業と、そのツケを払わせてやるという決意を胸に。
細工されたベルトの使い方を、彼が取り込んだ父の遺伝子が教える。
父親の細工は単純なもの。彼が新しい力を取り込んでも、
理性を失わず、恭司として存在できるための応急処置だ。
故に今。彼は、父親の力を取り込み、新たな姿を得ても
斉藤恭司として。
否、それ以上のものとして戦うことが出来る。
「変身」
体に刻み込まれたポーズをとり、間を置いてベルトをたたきながらポーズを変える。
その直後、エナジーコアが眩い光を放つ。閃光に後ずさった戦闘員が、ようやく目を開けたとき。
そこにいたのは、今までのフォースではない。
醜い牙を覆い隠す、端正な仮面。後ろに控える深緑のバイク。
一瞬でそれらを生み出し、進化したフォースは、こう名乗った。

「仮面、ライダー。今から俺は仮面ライダー、フォースだ」


614 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 11:43:00 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 1/14

ある朝。陽一はいつも通り出勤してきた。そしてタイムカードを取り、元気の良い挨拶を営業課全員に対して行った。
「おはようございますっ!」
彼の挨拶は人一倍声が大きい。普通の社員はそれほど大きくなく、人に聞こえる程度の声を出す。彼だけが特別だった。
その声に恥ずかしく思った未来は、こっそりと陽一に声をかけた。
「あのね、陽一。あんたもう少しボリューム下げなさいよ。」
だがそんな未来の声など気にせず、陽一は仕事をする準備をしていた。
「いいじゃん。やっぱり朝は元気出さないと!」
陽一の元気な姿に未来派呆れ顔で喋る。
「部活やってる高校生じゃないんだからさ。」
「元気があれば何でも出来る!ってな。気にすんなよ。」
一体誰に似たのか、とにかく彼は元気が良かった。彼の両親は青森県で林檎栽培をしている老夫婦で、今も元気に暮らしていると言う。
「それにさぁ・・・あんたの机なんとかしなさいよ。見苦しい・・・」
未来の言う、見苦しい彼の机。それは彼が大好きな特撮ヒーローのフィギュアの量だった。
子供の頃からそう言ったヒーローが大好きだった彼は職場に家からわざわざヒーローフィギュアを持っていきそれを休憩の合間に見て
楽しむと言う、まさに特撮オタクであった。
その中には昔テレビの中で活躍していたヒーローや、怪人。そして現在もテレビ放映されているヒーローのフィギュアまで、幅が広い。
「うるさいな、女には男のロマンなんて分からないんだよ。昔から憧れなんだよな。今でも思うんだよ。変身して人々を救いたいって。
俺もテレビの中の俳優さんみたいに変身したいよな。
てか変身はさすがに無理でもさ、せめてテレビ出演したいと思うんだよ。」
長々と自分の夢を語る幸一に対し、呆れ顔で未来は言った。
「じゃああんたサラリーマン辞めて俳優になったら?あんた顔はいいんだし。オーディション出てもし受かって主役デビューしたら
毎週欠かさず見てあげる。」
彼の言葉に対し、冷たくあしらう未来。陽一は複雑そうな顔をしていた。
「でもね、あんた正義感はあるよね。3年前にインド洋で起きた大地震のボランティアに参加したんだってね。」

615 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 11:45:12 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 2/14

「ま、まあな。」
常に正義感で一杯の男である陽一は、大学生の時に大地震のボランティア活動に参加したことがあるのだ。
「それでここに就職して、現在に至る訳だよ。」
「ふぅん。」
「なんだよその反応。ボランティアだぞ?」
「それはあんたの善意でしょ。それは偉いと思うけど、今のあんたは別に大したこと無いじゃない。」
「なんだよそれ・・・これでも頑張ってるんだぞ?」
いくら頑張っていたとしても未来の評価は厳しい。やるせない気持ちになった陽一はしぶしぶ仕事をこなしていくのだった。

退社時間になり、仕事を仕上げた陽一はいつも通りまっすぐ家に帰った。
太陽が沈む寸前になった頃に家の前に着き、玄関の扉を開けようとした時だった。彼は誰かに見られているような気がして辺りを見回した。
「またかよ。一体誰なんだ?」
どうやら彼は最近になって何者かに追われているらしい。しかしその正体が分からないので仕方無しにそのまま家の中に入り、一息吐くことにした。
彼は服を着替え、普段着になった。
しかしその時だった。ふと、彼の目の前が真っ暗になったのだ。そのまま倒れ、気を失う陽一。それは太陽が沈んだ数十分後の出来事だった。
(・・・また・・・だ・・・)
実は、この奇妙な経験はこの時初めてなったものではない。初めてこの不思議な感覚に陥ったのはわずか五日ほど前。
それ以来毎日夜になると気を失うのである。
そして、陽一≠ヘしばらく目を覚ますことは無かった。

616 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 11:46:24 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 3/14

やがて夜も更けてきた頃。港近くの倉庫にて。そこには恐ろしい容姿をした男達が多数集まっていた。男達のほとんどは目の部分に傷があり、
それぞれが熟練の喧嘩師を想像させる雰囲気を作り出していた。
ただ、彼等はただの喧嘩師ではなかった。世間ではマフィア≠ニ呼ばれる男達がこの港近くの倉庫に集まっていたのだ。
「来たぞ。」
体つきの良い一人の男が渋い声でそう言った。何が来た≠フか。その声の方向を見てみれば、確かに何者かが一人マフィアの元へ向かっているのが分かる。
やがて、男はマフィア達の前に現れた。その男・・・見た目は陽一に全く似ている人間だった。
だが目つきは昼間の会社で働く真面目な陽一の目ではない。鋭く、恐ろしい鷹のような目つきをしていた。
服装自体は幸一が帰ってきた時に着ていた服装と同じだ。それほど人を悪に見せるような服装ではない。
「待ってたぜ、新藤暗次さんよぉ」
新藤暗次・・・それは一体何者なのか。見た目は陽一と全く変わらない。しかし彼等はその人間を暗次≠ニ呼んだ。ポケットを手に入れ、
マフィアの中に入って行くにも関わらず大きな態度で堂々と一人のマフィアに話し掛けた。
「少し遅れちまった。悪いな。」
「いぃや、相手はまだ来てませんから大丈夫ですぜ。」
「今日もよろしくお願いしますよ。」
その暗次と呼ばれる男はマフィア達に何を任されているのか。体格の良い恐ろしい男達の中、唯一スマートな体つきをしている暗次。
だがその存在感は他の団員よりも一回り大きかった。
「あんたがいれば大麻取引はこっちがかなり儲かりますからね」
暗次は、相当そのマフィア達に慕われているのが分かる。
彼の目的。それは大麻取引だった。このマフィアと密接な関わりのある海外マフィアと今日、大麻の取引を行うのである。本来の陽一であれば、
それは決して行うはずの無い有り得ない事≠セった。
「任せろ。俺に全て任せれば何でも上手くいく。その分の大金、用意しているな?」
そう言って、暗次は団員の一人を睨んだ。
「もちろんですよ。ちゃんと・・・ありますぜ。」
「よぅし、あとは待つだけだな。」
まるで暗次はマフィア達の兄貴分的な立場だった。だが、仮にも暗次はマフィアには入っていないと言う。

617 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 11:47:42 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 4/14

暗次がここに着いてから数十分後、海外マフィアが姿を現した。
立派なスーツを身にまとい、体格の良さはマフィア達と比にならない程大きい。
相手は8人程いた。こちらと比べて若干少ない。しかしその内半数は常に銃を構えていた。相手が下手な真似をしないように念を押しているのだろう。
やがて交渉は開始された。暗次の語学力は達者で、海外マフィア側はずいぶん納得した様子で交渉に応じた様子だった。
そして相手側からは莫大な金が暗次の手に渡った。交渉はほんの数分。これも暗次の実力があってこそ成り立つ事であった。
海外マフィアはそのまま帰っていく。それと同時にマフィア達は暗次を褒め称えた。
「さすがですぜ。短時間であんなに儲けるとは・・・」
「慣れているもんで。それより約束の代金、くれよ。」
マフィアに対しても全く恐れず、寧ろ下に見るような形で代金を欲求した暗次。戸惑うことなく、喜んでやくざ達は暗次に札束を渡した。
札束を受け取った暗次の表情はまさに勝ち誇った人間の顔だった。
「また交渉があれば呼んでくれよ。金さえあれば俺は喜んで応じる。」
マフィアにとっては彼のような人材を一員に加えたいと考えている。しかし彼はあくまでも、金さえあれば仕事をすると言う考えでいるため、
マフィア達と考えが擦れ違う。
「しかし・・・あんたは一体普段何をしているんだ?」
その疑問に対し、暗次は答えた。
「さあな。とにかく、俺は金さえあれば喜んで何でもしてやるよ。何でもね。ハハハハハ・・・」
報酬を得た暗次は、高らかに不気味な笑い声を上げた。札束をポケットにしまい、そのまま家に帰っていく。
だがその途中で、彼も何者かに追いかけられている感覚に陥った。しかし後ろを見ても誰もいない。奇妙に感じた暗次は少し小走りで家へ向かった。
「なんだ、クソッ!?気味わりィ・・・」
結局彼を追いかける影の正体を知ることもなく、暗次は家に辿り着いた。その家は陽一が普段住んでいる家と全く何ら変わりの無い家だ。
陽一の家のはずなのに、今の彼の名前は暗次。一体何がどうなっているのか、全く分からなかった。


618 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 11:55:48 ID:6JOomudVO
面白くないからもう書くなよ

619 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:09:15 ID:01imRBQiO
てか、
一応>>1にスレ立てさんがルール書いてんだけどね
それに>>1-9とかの流れ見てると、
ネメシスって自分が気づいてないだけで、
荒らしだよ

620 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:22:26 ID:6JOomudVO
>>1はルール書いても自らルール守れてないし、下のほうでAA書いて荒らしを挑発してるよ

621 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:24:41 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 5/14

翌朝。太陽の光を浴びて目を覚ました陽一。目を擦り、ベッドから起きてうんと欠伸をする。
そして枕元に目をやった瞬間、彼は自身の目を疑った。
「またかよ!?」
枕元にあったのは、紛れも無い大金だった。それも会社で働いてもこれ程の給料は絶対に得られない量。
しかも彼の台詞からして、以前にも同様の事があったらしい。善意の塊のような性格である陽一は、以前にも枕元にあった大金を
近所の交番にわざわざ届けに行った事があった。
「えっと・・・そういやまた記憶がなくなったんだよな。あの日の夜は酒も何も飲んでないし。何がどうなってるんだよ全く!」
頭を抱える陽一。自分に降りかかった様々な事件が奇妙に思えて仕方がない。
夜になると記憶が無くなり、朝には寝床に大金。そして最近何者かに追われる恐怖感。奇妙な出来事が立て続けに起こることで、
彼は徐々に精神的に限界を感じていた。
昨日の朝まではそれ程気にしていない様子だったのだが、流石に今日ばかりは彼も不気味に感じていた。
だがそんな風に苛立ってばかりもいられない。今日も仕事が待っているのだから。いつも通り軽い朝食を作り、牛乳を飲んで歯磨きをし、
そのまま愛用のバイクで会社へ向かっていった。
そして奇怪な出来事から更に3日が経過した。相も変わらず朝起きれば寝床には大金が置かれており、夜になれば記憶がなくなり、
そしてストーカー。同じ奇妙な出来事がエンドレスに行われていることに対して遂に彼は精神的に参ってしまっていた。
そう言ったこともあってか、真面目な彼はついに失態を犯してしまう。
「やばい、遅刻だ!嘘だろ!?」
会社に入社して1年余り。今まで彼は遅刻などしたことが無かったのだ。しかし今日は特別。朝食など食べている暇など無かった。
時計を何度も確認するも、間違いなく普通出勤しなければならない時間をオーバーしている。
慌てて陽一はスーツに着替え、バイクに乗って会社へ向かった。

622 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:25:57 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 6/14

結局彼は入社して初めて遅刻をしてしまった。課長には酷く怒られ、それが彼を更に精神的に追い詰めた。
ヒーローのフィギュアが多く置かれている仕事机に座り、とりあえず落ち着く陽一。だがその表情に以前の元気の良さは無かった。
彼は営業課の全員に対し、弱々しい人間がぼそぼそと何かを呟くような声で静かに挨拶した。
「どうしたの?あんたが遅刻なんて珍しいわね」
あまりの様子のおかしさにいつもは冷たくあしらう未来も少し心配してくれていた。元気の無い様子で陽一は仕事をしつつ、未来に話す。
「俺さ、最近変なんだよ。ひょっとしたら二重人格なのかも。」
何気ないその言葉に、心配していた未来はどこへ行ったのか。いつもの冷たい未来に戻ってしまい、一言陽一に放った。
「はいはい、良く出来た作り話ね。もういいわよ妄想は。」
「だから妄想じゃないんだって・・・信じてくれよ。」
「だったらヒーローグッズ集めるのやめたら?そうしたら少しは現実に戻れるから。」
どうしても冷たい未来。いくら陽一が言ってもまるで無駄だ。
実は彼は休日時に精神科に一度診てもらったことがあった。しかし何の異常も見られず至って健康と判断されてしまい、
奇怪な出来事の解決に全く役立たなかった。
職場で唯一よく喋る未来の言うことは相変わらず冷たい。しかしそれでも仕事に生きがいを感じている陽一は今日ももくもくと仕事に励む・・・
のだが、思いもしないアクシデントが発生した。

623 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:27:17 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 7/14

課長の玉井昭二が突然陽一を呼び出したのだ。明らかに大きく、そして怒りを込めている声だったため、
怒っているのが誰の耳にでも分かった。
「どうしました。」
自分より立場の上の人に対しては人一倍真面目な態度を取る陽一。しかし今回はそんな真面目さも通用しなかった。
玉井は陽一が担当した書類を見せ、
怒鳴りつけた。
「お前どれもこれも数字が一桁多いぞ!何を考えてるんだ、馬鹿野郎!!」
「え、嘘・・・」
驚く余り溜め口で玉井に接してしまった陽一。だがそんな事を気にしている場合ではない。全ての書類を確認すると、
記入すべき数字の桁が一つ多いことに気付いた。書類の数は約1500枚程。いずれも精神的に病んでいる状態で行ったものであることが
災いしたに違いなかった。
「全てやり直せ!この3日分の仕事だからな。お前の責任だぞ。」
「す、すみません・・・」
玉井の言葉も今の彼に重く突き刺さった。多量の書類を受け取り、仕事机に戻る陽一。ただでさえ参っているのに、そ
の上書類のやり直しまでさせられるのだから彼はもはや限界を感じていた。
残業手当てはもらえないと分かっていた陽一は昼食を取らずに仕事に没頭し、とりあえず通常の倍程の仕事量をこなした。
しかし朝食、昼食共に摂っていない陽一の体力は限界を迎えつつあった。
何が一体どうなっているのか。今はとにかくまっすぐ家に帰ることしか考えられない陽一。だが、更なる悲劇が彼を襲うことになる。

624 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:28:39 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 8/14

バイクに乗り、いつも通る道を走っていると異変に気付く。人が一斉に何かから逃げているのだ。
疑問に感じた陽一は目を凝らして前方を見る。そこには人とは違う、異形の物体が立っていた。
その物体はなにやら蜘蛛の巣のようなものを手や口から出し、逃げ惑う人々や電柱や建物に引っ付けて引っ張り、
その力で建物を破壊している。近くにいた人は蜘蛛の怪物の餌食となってしまい、食われてしまった。
おぞましい光景を見てしまった陽一は逃げるためにUターンを試みた。
だが次の瞬間、蜘蛛の怪物の放出した糸が愛用のバイクに引っ付き、怪物が引っ張るものだから陽一は操縦席から飛ばされてしまう。
転び落ちたものの、間一髪生きていた陽一。しかし更なる不幸が彼を襲った。目前には蜘蛛の怪物がいた為である。
近くで見れば遠くで見ていた以上に恐ろしい姿をしていた。
人間のように直立しており、蜘蛛のように無数の目も確認できた。ただ、彼が疑問に思ったのは蜘蛛であるはずなのに
尾が蜂のような模様をしていることだった。その上ゴキブリ特有の触覚も確認できた。
蜘蛛なのに様々なものが混じっているその奇妙な怪物を間近で見て、冷静に観察できた自分が不自然で逆に恐ろしかった。
だが次の瞬間、陽一は蜘蛛の怪物に胸倉を捕まれ、そのまま突き放されてしまった。
考えられない力で陽一を突き飛ばす怪物。
やがて陽一は飛ばされて頭を打ち、そのまま目の前が真っ暗になってしまった。
「うあ・・・あ・・・」
気を失った陽一。怪物はその間にも蜘蛛の巣で人々や建物を破壊していく。

625 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:35:24 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 9/14

先程まで怪物によって破壊されていた建物が見えていた場所ではなく、全く別の場所。
辺りを見回すが何も無い。
だがしばらくして陽一は前方に現れた影を見て驚きを隠せないでいた。
何にせよ、そこに全く同じ姿の自分がいたのだから。
「お、俺が・・・もう一人!?」
何が、一体どうなっているのか。何故目の前にもう一人の自分がいるのか。
鏡にしてもおかしい。試しに手を振っても反応すらしてくれない。
しばらくすると、もう一人の陽一が喋りだした。
「お前は何者だ?何で俺がいる?」
「俺が聞きたいよ!誰なんだあんた一体?」
「俺は暗次。新藤暗次だ。」
「暗次・・・!?俺は新藤陽一だ。勝手に名前を付けるな!」
「お前は陽一・・・?一体どう言うことだ?何がどうなっている・・・?」
これが、お互いの存在に初めて気付いた瞬間だった。
陽一のもう一人の人格である暗次。だが何故今までそれぞれの人格は共存するはずのもう一つの人格を知らなかったのだろうか。
ともかくお互いもう一人の自分がいるということに戸惑いを隠せないでいる。
その時、暗次の方が急に笑い出した。何かに気付いた様子である。
「待てよ・・・ハハハ、そうか、そう言うことか。」 「何だ?」
暗次の言葉に疑問を抱く陽一。次に、暗次は詳しく詳細を語りだした。
「恐らくお前は何かをしたんだろう。お互いの存在を知るきっかけとなった何かを。」
「知るきっかけ・・・さっきのベルトの事か?」
「それが俺達を出会わせたと言うわけだな。しかし、まさか俺の中にお前と言う人格がいるとは。」
「それはこっちの台詞だ!」
陽一と違い鷲のように鋭い目つきで陽一に対して話し掛けている。性格も陽一とは全く違っていた。
「ま、どの道こうやってお互いが知り合えたと言うわけだ。」
そう言って暗次は高らかに笑った。しかし陽一の方は複雑な表情を浮かべている。
「何だ、どうした。」
「まさか・・・俺は本当に二重人格だったなんて・・・」


626 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 12:49:35 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 10/14 

陽一は何故か落ち込んでいる様子だった。二重人格≠ニ言えばマイナスなイメージが強いと言う固定観念によるものだろうか。
彼の口からは溜息だけが出ていた。
「下らない。と言うかお前のような人格がいるのが嫌だよ。目障りだ。」
「な、なんだと!?俺のもう一つの人格の癖に!」
つまり、陽一から見れば暗次は自分の中のもう一つの性格に過ぎない。
だが暗次に視点を変えると陽一がもう一つの人格に見えるのだ。こちらも所詮暗次から見た陽一に過ぎないと言う訳である。
だがその時、白い空間が徐々に消えていくのが陽一の目に映った。突然の出来事に戸惑う陽一。それに対し暗次は冷静だった。
「どうやらもうすぐこの空間が消えるらしい。」
陽一の視点から見ると、暗次の姿が徐々に消えつつあるように見えた。
「お、お前!?身体が!」
「俺か?俺は何とも無い。俺から見ればお前が消えていくように見えるがな。」
「お前から見れば俺が消えている?一体どうなってるんだ?」
「まあ・・・いずれにせよ俺達のご対面の時間は終わりと言う訳だ。あとはどう頑張るかだな。もう一人の俺よ。」
そう言い残し、暗次は姿を消した。恐らく暗次からみれば陽一が姿を消したように見えたのだろう。


627 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 13:14:59 ID:6JOomudVO
誰も読んでないよ

628 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 13:27:28 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 11/14

元いた位置に戻った陽一はベルトを掴んだままの状態で倒れていた。
「一体何だったんだ?今のは・・・」
ベルトを掴んだことによって現れたもう一人の自分。不思議で、あまりにも奇妙な体験をした陽一はそのベルトを持って辛うじて立ち上がり、
じっとそれを眺めた。
近くに蜘蛛の怪物が暴れているのにも関わらず、陽一は冷静に手に持っているベルトを眺めていた。
次の瞬間、陽一は突然何者かに声を掛けられた。後方から声を掛けられたらしく、慌てて陽一は頭を上げて後ろを見る。
「今、それに触れた瞬間もう一人の自分が見えただろう。」
そこには中年男性が立っていた。白衣をまとっているその男は明らかに怪しい雰囲気が漂っていた。
ほんの少しだけ髭を生やしており、何よりも顔つきが良い。そんな男が急に陽一に話し掛けてきたのだ。
「あんたは・・・?」
「私は本宮信二郎。君はそのベルトに選ばれたのだ。」
本宮と言う名のその男は、突然陽一がベルトに選ばれたと言う言葉を発した。一体どう言う意味なのか、陽一は首を傾げる。
「ベルトに選ばれた?一体どう言うことだ?」
「ベルトに触れた瞬間にもう一人の自分に出会っただろう。通常の人間が触れても何も反応が起きないそのベルト。
しかし君が触ったことでそう言った反応が起きた。そう、君はベルトに・・・仮面ライダーに選ばれたのだ。」
「か、仮面ライダー?」
妙過ぎた。突然現れた白衣をまとった男にそのようなことを言われても疑問に抱くだけ。
常識では考えられない事態に陽一は焦りを隠せなかった。
「仮面ライダーマルス。それが君の変身する姿だ。」
「仮面ライダー・・・マルス・・・?」

629 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 13:28:39 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 12/14 

陽一はベルトを持ったまま呆然と本宮の方向を見ていた。その時陽一は、これまでの日常と分かれなくてはならない気がしてならなかった。
毎日会社で普通に過ごしてきた彼はほんの少しながらこれから向かう運命を感じたような気さえした。
次の瞬間、本宮は何の前触れも無しに突然陽一に言った。
「ベルトをつけろ」
「・・・え?」
今何と言った?しかし本宮は間違いなく陽一に「ベルトをつけろ」と一言言った。しかしいきなり言われてもどうすれば良いか分からない。
だが困惑している陽一に対し、本宮は怒鳴ってきた。
「早くしろ!町が破壊されていいのか!?」
「町・・・ハッ!あの怪物!」
本宮の台詞で先程の蜘蛛の怪物の事を思い出した。言われるままにベルトを腰に巻く陽一。巻き終えた時、次に本宮が指示を出した。
「右上にボタンがある。それを押せ。早く!」
「は、はい!」
見知らぬ男に言われるままに行動する陽一。そして彼は慌ててボタンを押した。
すると、信じられないことが起こったのだ。

一瞬の出来事だった。次の瞬間陽一の姿は異形の物となっていた。
まず最初に自身の手を見た。全く違う自分の手を見て彼は更に驚いた。
「こ、これは・・・?」
「そう、それが仮面ライダーだ。君は今、仮面ライダーマルスとなったのだ。
仮面ライダーマルス。君の場合はシャインフォームだな。」
本宮は「思った通り」と言った表情で少し笑っていた。そして次にマルスとなった陽一に指示を出す。
「それであの怪物と戦うのだ。倒せるのは君しかいない。」
そう言われた時。彼の中の迷いは突如として無くなった。
「・・・そ、そうか!そうだ!俺は憧れのヒーローになったんだ!よし!」
先程までの困惑はどこへ行ったのか。自分がすべきことを知った陽一こと、マルスシャインフォームは
真っ直ぐに蜘蛛の怪物の元へ悠々と向かっていった。

630 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 13:29:47 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 13/14

蜘蛛の怪物がマルスの姿に気付き、空かさず糸を吐き出した。しかし人間離れした仮面ライダーはそのような攻撃を軽やか
に避けて接近していく。
やがて接近した時、マルスは拳で怪物に攻撃を開始した。蹴りを与えたり殴ったりして怪物に少しずつダメージを与えていく。
(まさか・・・俺が本物のヒーローになれるなんて!)
彼の中ではその喜びで一杯だった。そうしてひたすら怪物にパンチを食らわせていく。怪物は叫び声を上げながら抵抗する。
「それはキメラと呼ばれる人類の敵だ!君の力で倒すんだ!」
本宮は怪物に攻撃されることを恐れずにマルスに対して言った。マルスは敵の正体を知り、勢いを増す。
「キメラ・・・聞いたことがある・・・デマじゃなかったのかこいつ!よし、やってやる!」
仮面ライダーの力を大いに振るい、敵であるキメラに対しひたすら攻撃を加えつづける。
だが、キメラは突如空を飛んだ。そしてキメラについている蜂の尾の先端から針を連射し、マルスに針の雨を浴びせる。
「ぐうう、こいつ!」
意外な攻撃にマルスは倒れる。その時、本宮は再び声を上げてマルスに言った。
「腰の武器を使え!マルス!!」
「武器・・・これか!」
今まで気付かなかった自分の武器。それは剣だった。刃の部分が極端に丸みを帯びており、剣にしては奇妙な形だったが、
自分の戦闘を助ける強力な武器であることに違いなかった。
マルスは腰部分にあった剣を構え、来る敵に備える。
やがて蜘蛛のキメラは地上に降りてきて再び蜘蛛の糸を繰り出してきた。
運悪く腕にそれが直撃してしまうも、マルスの力は人以上。少し力を出せば蜘蛛の糸など簡単に破ることが出来た。
剣を持ってキメラを切り裂くマルス。容赦の無い連続に、キメラは成す術も無い。


631 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 13:30:56 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーマルス
第1話 14/14

その時、ベルトが輝き始めた。それが何を意味するのか、彼は疑問に思いつつも剣による攻撃を続けた。
しかしそれに気付いた本宮が再び声を上げて言った。
「ベルトのボタンを押せ!必殺技を繰り出せる!」
「必殺技・・・?」
とにかく、彼は言われるままに左下にある白いボタンを押した。するとどうだろう。剣が輝き始めたのだ。
そして先端から光のオーラが現れ、マルスは剣を思い切り振るった。
「うらあああああああああ!!!」
剣を振るった後、光のオーラはキメラを切り裂き、凄まじい奇声を上げてそのまま消滅した。成り行きで変身したマルスは、
初めての敵を見事倒したのだった。
「やった・・・やったぞ俺!」
蜘蛛のキメラを倒したマルス。そして変身を解除しようとするのだが、方法が分からない。少し呆れた顔で本宮はこっそりと一言言った。
「もう一度変身ボタンを押せ。」
言われるままにボタンを押すと、彼は一瞬で元の姿に戻った。自分自身の様々な部分を触り、自分であることを認識した。その後でベルトを外し、
本宮の元へ向かった。
「凄い・・・これが仮面ライダー・・・それよりもあんたは一体?てか・・・俺のバイクがぁ・・・」
陽一は本宮に対し疑問を抱いた。と同時に無残な姿になっていた自分の愛用バイクを見て嘆いた。
仮面ライダーに変身し、見事キメラと呼ばれる怪物を倒した彼であったがどうしてもこの男の正体がわからない。
「・・・ついてきてくれ。君がマルスになれたと言う事は、見せる必要がある。」
そう言うと、本宮はそのまま去っていく。陽一は言われるままに本宮の後を歩いた。
今までは普通の会社員として生活してきた陽一。だが、これからは普通に生活できないことを覚悟しなければならなかった。
仮面ライダーマルス。彼が手に入れた混沌の力。
それは人を遥かに超えた力を持つ存在。彼は仮面ライダーをヒーローと称している。
だが彼にはまだ謎が残っている。そう、暗次と呼ばれる人格の事だ。
様々な謎を残しつつも、新藤陽一こと、仮面ライダーマルスは目を覚ましたのだった。


632 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 16:42:45 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーBLUE(1)

薄暗い部屋の中。
 一人の男が、古ぼけたソファーに座ってテレビを凝視している。
 映されているのはありふれたニュース番組。
 聞こえてくるのは、若いニュースキャスターの声と遠い異国の情勢だった。
「現在、入国が禁止されているジュワンでは宗教団体ノイズを自称するテロ集団と治安維持のために派遣された多国籍軍との
戦闘が激化の一途を辿っているとのことです。
なお、現地で行方不明となっているジャーナリストの明神 大和さんの消息は依然として判明していません。
一年前に発生したテロ集団による現地住民の大量虐殺に巻き
込まれたという可能性もあり、「安否が気遣われています。また――」そこで、音と映像が途切れた。
 男が振り向くと、若い女性がリモコンをテーブルに置いている。
 申川悦子,相談所を営む男の助手だ。「陣内先生、目が悪くなりますよ。それに――」
 部屋の電灯を付け、可愛らしい花の入った花瓶を手に取りながら、男を軽く睨む。
「――相談所が休業の間、花の世話は自分がするって約束、しまたよね?」
 花瓶の水を取り替えてやりながら、淡々とした調子で男を責める。
 彼女と付き合いの長い、男……陣内 強には、冷淡な表情の下に隠された憤りが察せられた。
「いや、面目ない。ちょっと仕事の方が手詰まりでさ。つい、ね」
「万年、借金取りに追われている陣内先生が、私の仲介もなしに手詰まりするほど大変な仕事、ですか」
「あー、それはね。俺の個人的な親交というかコネというか……」
「この前の情報屋さんのガセネタに、いくら支払いましたっけ」「ええと、それは、えーと……」
 途端に怪しくなる強の様子に、悦子はため息をつく。「そんなに大切なんですか、大和って人のこと」
 的確な悦子の物言いに、強が押し黙る。その通りだった。
 相談所を休業にしているのも、そこら中を駆けずり回り、嫌味な連中に頭を下げて情報をかき集め、一時期はジュワンへ密入国しようとしたのも、
全ては行方不明となった友人、大和のためだ。
「まあ、ね。あいつは俺のためにいろいろ無茶なこともやってくれたし、ガキのころからの付き合いだからな。腐れ縁ってやつさ」
「それで、この有様ですか」 花瓶を置きながら、悦子は部屋を見回す。


633 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 16:43:55 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーBLUE(2)

 台所には水浸しの食器が放置され、屑箱には空になったインスタント食品ばかりが捨てられている。
走り書きが記された大量のメモが散乱し、
机の上の灰皿には溢れ出さんばかりの吸殻が詰め込まれていた。
 それらが、ここしばらくの間、寝食を削って大和を探し続けた強の内面を雄弁に語っている。
「片付ける余裕がなくってさ。本当は、一秒も無駄にしたくないんだけどね……」
「これじゃ、明神さんを見つける前に陣内先生の方が倒れますよ」「わかってるさ。でも、ね」
 思いつめ、表情を曇らせる強の様子に、悦子は諦めたように頭を振った。
 強に綺麗なお辞儀をして、手荷物を取り部屋を出て行く。
 年下のお嬢さんに説教される自分の情けなさに嘆息する強。「あの」
 強が振り向くと、出口から悦子が顔を出してこちらを伺っている。
「無理しないでくださいね、叔父さん」一瞬、呆気に取られた強だったが、悦子を安心させるように笑顔を作った。
「大丈夫。いろいろ迷惑掛けてごめんな、えっちゃん。君は俺にはもったないぐらい、優秀な助手さ」
 小さく頭を下げ、帰宅した悦子を見送った強は、部屋を見回して苦笑する。
「久しぶりに、掃除するかな」
 いつの間にかに、灰皿の吸殻は片付けられ、テーブルには布に包まれた手製の弁当が置かれていた。
申川 悦子の両親は、数ヶ月前に原因不明の事故で死亡している。
大都会のビル郡に紛れ、その塔は天に向かって屹立していた。
世界的に有名な企業、『ホーミングカンパニー』本社ビル。
 祈りと生贄を捧げる祭壇のようにも見えるそのビルの、最上階。
 そこがカンパニーの社長室である。
その椅子に宗教団体ノイズの教皇が、アルカイックスマイルを浮かべて鎮座していることを、知る者は少ない。
「鳥が、目覚めようとしている」
 スーツ姿の教皇は、謡うように不可解な言葉を呟く。
 背後の窓から臨む青空に、鳥の姿は見えない。
「オウル、かい?」
 背広を着た青年が、教皇に問う。
 日本語の発音は完璧であったが、背や手足は長く、顔立ちもどこか日本人離れしている。

634 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 16:46:42 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーBLUE(3)

「ああ、我らが偶像、そして知恵の鳥は、新たな息子を得た。誕生を賛美する祝福の歌が、私にも届いている……」
 教皇の芝居がかった台詞回しにうんざりするように、青年は苦笑して肩を竦めた。
「そうかい、彼が来るのか。で、どうするんだい? 君を裏切った娘のお友達も、そろそろ動き出すころだろう」
「それだからこそ、使途を送ったのだよ。なに、直ぐに見つけてくれるだろう」
「機械仕掛けの神を気取るか? 足元を掬われるよ」
「いいや。私はただの傀儡。神の望むままに踊る人形でしかない」
 微笑んだまま、悲観的な言葉を並べる教皇を、青年は嘲笑し、部屋を出ようとする。
 その背中へ、教皇は言葉を送った。
「君も、何れ知るだろう。その魂の座に刻まれた、二つの十字の意味を、ね……」
 男が言葉を終えると共に、銃弾が背後の窓ガラスを打ち砕いた。
 日陰に立つ青年の姿は、教皇からは見えず、また青年からも後光に照らされ、陰になった男の表情は見えない。
 金属が擦れる音を伴い、青年が扉を開く。
「俺の飛ぶ空は、俺が決める」青年の声には、僅かなノイズが混じっていた。
 一人残された教皇は、手元の電話を取る。
「ああ、すまないね。私だ。部屋の窓ガラスに鳥がぶつかってね。割れてしまったようだ。修理を頼んでおいてくれたまえ。 
ああ、心配することはないよ。どうも、私は鳥たちに嫌われているらしい。私はこんなにも、愛しているのに、ねぇ」
皇の視線の先には、一つの写真立てがあった。微笑む家族。その隣で笑う男。その顔は、教皇に良く似ている。
しっかりと電灯のつけられた部屋で、強はテレビを凝視していた。
 今、テレビに映されているのはニュースではなく、ビデオの映像だ。それは、明神 大和から送られた物だった。
 ノイズのかかった画面には、茜色に染まった荒野が最初に写った。そこにゆらゆらと揺れて、並び立つ人影が見える。
 人影の体は異様に細く、尖っていた。
 頭からは細く長い触角のような物が生え出し、顔面の半分を占める大きな目は夜の肉食動物のようにギラギラと輝いている。
 手には多種多様な武器を持ち、その全てが、あるものは血に染まり、またあるものは硝煙を吹いていた。
 人影は、たくさんの赤い塊を一箇所に集めている。

635 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 16:52:36 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーBLUE(4)

突如、カメラの映像が激しく揺れた。撮影者が体勢を崩したらしい。
一瞬、見えたその顔は、紛れもない大和のものだった。
再びカメラが人影に向けられる。その時には、人影は目前にまで迫っていた。
根は臆病な強が、悲鳴を上げなかったのはちょっとした奇跡だった。
画面を覆いつくすように写ったその姿は、やはり人間のものではない。
体は金属の塊が寄せ集められているようだった。首から上は生身だったが、それも常軌を逸した姿だ。
その顔は蝗によく似ており、頭頂部から一対の触覚が生えている。
目は落ち窪み、奥底から赤い光が漏れ出ているのだ。
金属の手が画面を覆いつくし、蝗モドキが虫の顎を左右に開き、その内側にある人間に似た歯を剥き出しにして、
ノイズの混じった奇声を上げる。そこで、ビデオの映像は暗転した。
ビデオが終わる数分の間に、強は大和のメッセージを聞いた。強はビデオを封筒に入れ、
関係者以外には教えていない金庫に隠す。
花瓶の中に悦子へのメモを入れ、慌しい足取りで部屋を出た。
点けっぱなしのテレビから耳障りな音が響き、ノイズだけが映っている。
ノイズ音に混じってその無機質な声が聞こえ、そこでテレビの電源が落ちる。
「エサに かかったか」山道沿いの林の中。そこで、瞑想するように屹立していた男が、呟いた。
大柄な体をサーコートで覆い、顔は不気味な覆面で隠れている。
彼を取り囲んだせむしの男の一人が、こくりと頷く。その男も簡素なローブと覆面で体を隠している。
彼らの服には奇妙な紋章が縫い付けられていた。翼を広げた鋼の鳥と、そこに被せられた交差する双剣。
宗教団体ノイズの抱える騎士団、『ノイズメーカー』の証である。
「ゆこう。あのオトコは かならずあらわれる。あのニンゲンの テアシでもチギりとればな」
無機質な口調で、サーコートの男が残虐なことを平然と言う。彼らの目的は、陣内 強を捕獲すること。
とある男を、誘き出すために。 異様な雰囲気の集団が歩き出すと共に。強烈な閃光と爆音が彼らを包んだ。
男の鋭い声を掻き消すように、四方から放たれた銃弾が男たちを容赦なく貫いていく。
八つ裂きにされたせむしの男が、どうっと音を立てて地面に倒れた。
暴かれたその姿は、人間のものではない。


636 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 17:01:59 ID:4MGyEfhL0
仮面ライダーBLUE(5)

大和が送ったように擬装されたビデオの、蝗モドキそのままの姿だ。
強装弾のシャワーに曝されながら、サーコートの男が虎のような咆哮を上げ、木々の陰に潜んだ襲撃者たちに飛び掛った。
だが、新たに飛来した攻撃に叩き落される。滑らかに輝く、紫の矢。
それが木々の間から音速を超えて襲い掛かってくる。
男は俊敏な動作でその攻撃を巧みにかわし、避けきれない物はその豪腕で叩き落した。 
銃弾と矢によって引き裂かれた衣服から覗く体は、やはり人間と呼べる姿ではない。
両腕は鏡のように磨き上げられた鋼の翼で覆われ、分かれた羽が太い指を覆い爪のようになっている。 
覆面の破れた部分から剥き出しになった口には、禍々しい牙が並んでいた。
「グオオォ!!」
短く吼えた男は飛び上がり、木から木へと飛び移って包囲網から抜け出そうとする。
追い縋る矢と銃弾は男を捉えられず、空しく木々を撃ち砕いた。
「クロウ! このままだとアルファチームに追いつかれるぞ!!」「解っている」
焦りを含んだ襲撃者の呼び掛けに、冷淡な声が応える。
意外なことに、その声は若い女のものだった。
枝の上から飛び降りた女は、下で待ち構えていたバイクに騎乗する。行こう、ブラウニー」
ただの機械に過ぎないはずのバイク、ブラウニーに掛けられた言葉は、先ほどの襲撃者に対するものとは違っていた。
まるで、姉が弟に話しかけるような親しみが込められている。
その言葉に応えたのか、ブラウニーは獣が咆哮するようにエンジン音を響かせて、林の中を駆け抜けていく。
一方、戦場からいくらか離れた山道では、一台のワゴン車が移動していた。
 外装は一般の車両に見えるよう擬装しているが、ライフル弾に耐えれる程度の装甲を施されている特殊車両である。
 その座席に、三人の男と強が乗っていた。
 男たちの着ている衣服は特別高価というわけでもない、極めて平凡なものだ。
 顔立ちこそ精悍ではあるが、中肉中背でそこら辺にいる一般人にしか見えない。
 だが、案外そういうものなのだろう、と強は自分を納得させた。 

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