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【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ10【友人・知人】

1 :1:2009/06/17(水) 15:17:56 ID:+nexlH9W0
シリーズ物、霊感の強い人にまつわる話を集めるスレです。
考察や、好きな話について語り合いましょう。(荒れる原因なのでなるべく「乙」だけですましましょう)

・投下歓迎。実話、創作不問。新作も歓迎
・作品投稿者はトリップ(名前欄に#任意の文字列)推奨。
・話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
・sage進行、荒らし煽りはスルーでお願いします。
・他スレへの迷惑が掛かるような過度の勧誘やはご遠慮下さい。
・このスレでは作品への批判は荒らしと認定していますので、批判はご遠慮ください
・このスレには『このスレと住人を許さない』という荒らしがしつこく荒らしています
 どうかこいつには徹底無視をお願いします。
・「荒らしに反応する奴も荒らし」というネットのルールを忘れずに。
 反応するとその人を荒らしと 認 定 いたします

2chオカ板シリーズ物総合倉庫        まとめサイトその2
http://occult.nobody.jp/         http://www35.tok2.com/home/ganbanbee/index.html

洒落コワ投稿掲示板(煽りは嫌、洒落コワまとめに載りたい!と言う人はこちらへ)
http://jbbs.livedoor.jp/study/9405/

前スレ 【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ9【友人・知人】
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1240312831/

2 :本当にあった怖い名無し:2009/06/17(水) 15:19:44 ID:CCUG5B5pO
いらないスレ

3 :本当にあった怖い名無し:2009/06/17(水) 16:32:22 ID:6nnXLPvV0
テンプレのまとめサイトは更新が止まっているので・・・

こちらが現在更新中のまとめサイト
http://us.eek.jp/occult/

4 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 16:18:07 ID:swjQX8lp0
>>1乙!

5 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 16:56:06 ID:C6mrb7lui
絶対あそこに居るんだけど

6 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 17:01:45 ID:ERrcn5lA0
>>4-5
前スレまだ埋まってないんだからあっち先に消化しろやksg


7 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 18:31:36 ID:gV2vaxQF0
omaemona

8 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 19:41:20 ID:kNSJlKGD0
埋めてきたぜ
1乙(・∀・)

9 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 19:51:47 ID:Pj+PihXiO
>>1

10 :1:2009/06/18(木) 21:49:32 ID:ybisCE5N0
前スレの>>975です

前スレが980いってたから急いでスレ立てたのに、
「乙」も言わずに「テンプレ議論が未だなのに独断のスレ立て」とか言うやつ
それに対して、オレが「あと10レスやそこらでまとまらないだろ」って反論したら
「一日経っても埋まってないんだから議論できた」とか結果論ほざくやつ(上と同一人物かも知れないけど)

はっきり言って、めちゃくちゃ 不 快 だ
そんなに新テンプレが欲しいなら、950いく前に議論まとめとけ
それも出来ないくせに動いた人間に文句たれんなカス

もう二度と、このスレのスレ立てには関わらない
最後になったけど、「乙」って言ってくれた人たち、ありがと

11 :本当にあった怖い名無し:2009/06/18(木) 21:55:43 ID:9tDwlZmpP
どういたしまして

12 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 00:08:58 ID:fx8KgiR90
いつものあれだと思うよ
ちょっとでも自分が気に入らないとすぐ難癖付けたがるから

13 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 00:55:28 ID:fx3zQLeT0
さて、作家の書き込みを待つとするか・・・(´ー`)y─┛~~

14 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 05:02:48 ID:EbQs//0ZO
更新したのに御祝儀投下もないとは。

15 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 05:30:18 ID:wBFlTKpD0
ご祝儀。

── =≡∧_∧ =
── =≡( ・∀・)  ≡    ガッ     ∧_∧
─ =≡○_   ⊂)_=_  \ 从/-=≡ r(    )
── =≡ >   __ ノ ))<   >  -= 〉#  つ>>2
─ =≡  ( / ≡    /VV\-=≡⊂ 、  ノ 
── .=≡( ノ =≡           -=  し'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                  |
                  |
                  | 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                  |


16 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 15:40:18 ID:dTuYxqPD0
>>10
落ち着けよ
ただでさえこのスレには変なのいるんだから一々真に受けてちゃ持たないぜ
ともかくスレ立て乙

17 :1:2009/06/19(金) 16:53:54 ID:3BFa8za00
>>15
わらたw

>>16
確かに、昨日はちょっと頭に血が昇ってたなー
今は大分落ち着いたよ

しかし、
「お前が言っていることは筋が通らない」
「不快だ」
ってことは、その「変なの」にきちんと言うべきだと思ってさ

「周りはお前が可哀相でスルーしてるだけで、
本来ならお前の言ってることなんて一切通用しないから。」
ってことだけをはっきりさせときたかったんだ

スレ立ての話を長々とすまん、もうROMに戻ります
作者の方、気長に待ってますので投下よろ

18 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 17:00:25 ID:fx8KgiR90
言い分はわかるけど、
あんまりしつこいと構ってちゃんに見えるよ

19 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 17:10:49 ID:q5rFZVXB0
ウザッ

20 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 22:41:48 ID:aM+3iozvO
今夜は花金

21 :プール ◆oJUBn2VTGE :2009/06/19(金) 22:43:16 ID:fg91v0gN0
太陽の中に水しぶきが跳ねた。
それが一瞬キラキラと輝き、眩しさに目を細める。空には雲が一つだけ浮かんでいる。目に見えない大気の層の向こうにまっさらな青い色が伸びていて、プールサイドのベンチに仰向けになっている僕にも、突き刺すような日差しとともに生ぬるい風が頬を撫でてくる。
「ひと、いませんねえ」
「……なにか、言ったか」
水音を涼しげに響かせながら師匠が腕を止める。
大学一回生の夏だった。午前中、ダラダラと師匠の部屋で無駄話をしていたが、あまりに暑いので昼下がりに二人連れ立って市内のプールへやってきたのである。
ところが今日あたりさぞ込んでいるだろうと思っていたそのプールが、ガラガラだったのだ。受付のおばちゃんがうちわで顔を扇ぎながら「今日はすいてるよ」とだるそうに言っていたときは「まさか」と冗談を言っていると思っていたのに、
更衣室を出て階段を登りプールサイドに立つと、僕は自分の目を疑った。
陽炎が立つ焼けたコンクリートの向こう、太陽の光が照り返す一面の水の中には誰一人泳いでいなかった。
これほどのプール日和だというのに、敷地の中には僕らのほか動くものの影ひとつない、奇妙な空間がそこにあった。
師匠は全く気にしない様子で準備運動もそこそこに泳ぎ始め、僕はプールサイドにあったベンチに寝転がり身体を焼くことにした。泳ぐのは得意でなかったのと、師匠があんまり「なまっ白い」といって馬鹿にするからだ。
「今日、土曜日ですよね。どうしてこんな日の真っ昼間にガラガラなんでしょう」
「暑くて外出たくないんじゃねえか、みんな」
そんなことはないだろう。暑い日にこそ繁盛するのがプールのはずだ。
「なんか、街なかでデカいイベントやってましたっけ」
「いや、特にないな」
「じゃあコンサートとか、サッカーの試合とかもなかったですかね」
さあ、あったかも知れないが、と師匠は言ったあと水に沈み込んでターンをした。

22 :プール ◆oJUBn2VTGE :2009/06/19(金) 22:45:49 ID:fg91v0gN0
「あったとしても、何万人だかの周辺住民すべてに影響するとも思えないな」
その通りだった。集客においてプールと競合するようなものがあっても、分母のデカすぎるゼロサムゲームだ。あるいはサッカーの日本代表の試合や甲子園の地元チームの出る試合ならテレビの前にかなりの市民を縛り付けるかも知れない。
しかしそれでも総和の半数もいかないだろう。残りの半数は依然自由意志で猛暑日のすごし方を選択するはずだ。そしてなにより、そんな番組は今日の朝刊には載っていなかった。
もやもやした頭のままタオルで目に入りそうな汗を拭う。
もう三十分以上経ったが、誰も入り口に姿を現さない。僕と師匠だけの無人の世界だ。
「なんか、このプールで感染症発生の噂があったとかでしょうか」
僕が言うと、師匠が泳ぎながら返す。
「ないな。だったらとっくに閉鎖してるだろ。一人二人の噂ならともかく、街中にガボガボゴベ広がってるなら事実がどうあれ取り合えず閉鎖だ」
なるほど。それにそんな話まったく聞かない。
他になにか、人々の足をプールから遠ざける要因がないか頭を巡らせた。
プールに入るという目的に対する阻害要因のうち、分母である不特定多数の住民の中の、少数の分子である入場客に影響を与えるものはなにか。
考えてもさっぱりわからない。少しは発想の転換をしようと、思いつくまま口にしてみた。
「周辺道路の通行止め!」
「そんな様子があったか?」
確かに人通りはいつもと変わらなかった気がする。
「料金値上げ」
「ずっと据え置きだ」
「今日から近所に最新プールがオープン」
「それはあるかも知れないな。でもそんな情報、二人とも今日までまったく目にしていない。同じようにそれを知らなかった人がガボガボガボ他にいないというもガボガボゴホゴホゴホ……ゴホッ、ゴホッ……変だろうが」

23 :プール ◆oJUBn2VTGE :2009/06/19(金) 22:48:27 ID:fg91v0gN0
確かに二人とも新聞はとっているし、ローカル情報番組もわりと見ている方だと思う。折り込みチラシでも見た覚えがないので、最新プールの新規オープンはあまり現実的ではないように思えてきた。
なによりプールの窓口のおばちゃんが小首を傾げていたではないか。
「泳ぎながら喋るからですよ」と声を張り上げてやると、師匠は軽く咳き込みながらクロールのままクルリとターンをする。
見上げると、遥か上空を鳥が泳いでいる。その空の下に師匠が立てる水音だけが響く。
誰もいないプールはどこか現実感が希薄で、ジリジリと焼け付く太陽の光も身体の表面を舐めるばかりで魂の奥底までは届かない感じがする。
そろそろ泳ごうかな、と身体を起こそうとしたときだ。
視界の端に、水の中からプールサイドへ、ざばりと上る人影が目に入った。
なんだ、一人いたじゃん。
やけに青白い背中を見ながらそう思った瞬間だ。そんなことはありえないことに気づく。
僕は敷地のすべてが見通せる場所にいて、誰もいないことはずっと見ていたはずなのだ。
僕らがプールサイドに足を踏み入れてからずっと水の中に潜っててでもいない限り。
ゾクゾクと身体の中から急激に冷え始めた。
そんなはずはない。生身で三十分以上潜っていられる人間なんているはずがない。
学校指定のような水泳パンツをはいて、頭には青いキャップ。後ろ姿だけ見ていると小柄な男の子のようだ。
その背中が、振り返りもせず入り口の方へ遠ざかっていく。
ゆらゆらと揺れながら。
僕は身体を起こそうとしたその姿勢のまま硬直して、喉だけがひくひくと動いていた。
「……あ、あれ」

24 :プール ラスト ◆oJUBn2VTGE :2009/06/19(金) 22:50:40 ID:fg91v0gN0
ようやく言葉を発すると、水しぶきを派手に上げていた師匠がピタリと止まって僕の視線の先を見た。
揺れる背中が階段へ消えていく所だった。
スーッと師匠が僕の方へ寄ってくる。
「やっと諦めたか」
なにを言っているのかわからず、「はあ」と聞き返した。
「さっきから、ずっと水の中で足を引っ張ってきてたんだ」
プールサイドに肘を乗せて師匠はそう言った。
もう男の子の姿は見えない。
「ちょっと水飲んじまったけど、完璧無視してやったらついに諦めたらしいな」
ニヤニヤと底意地の悪そうな顔をする。
この人は、ずっとあの子の存在に気づいていて、なおかつこの僕とプールに人がいないことについて無駄口を叩いていたのか。
唖然として二の句が継げなかった。
「ここで死んだ子どもの霊かなにかだろう。で、今日は命日ってとこじゃないか。そうとうヤバイやつらしいな。周辺住民の深層意識の中に、今日はプールに行きたくないっていう心理を刷り込むほどに」
プールがガラガラだったのは、みんなの無意識の自己防衛本能だというのか。
だったら今日来ている僕らはなんだ。
男の子の去っていった方向に、水が滴った跡が伸びている。そこから陽炎が揺らめき立っているように見えた。
「そんなこともわからないのか」
と師匠は笑いながら言った。
そのとき、なんだかこの夏は、僕の知っている夏ではないという、確信にも似た予感が胸のうちにわいてきたのだった。
「とっくに踏み出してんだよ」
師匠はそう言うと、背面で水の中に飛び込んでいった。
バシャン、という音が耳を打ち、ついで「楽しいぞぉ」という声が空に弾けた。


25 :また ◆oJUBn2VTGE :2009/06/19(金) 22:51:31 ID:fg91v0gN0
明日

26 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 22:55:28 ID:uSdl9jsXO
いらっしゃいw
ウニ乙
楽しみにしてます。

27 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 22:59:18 ID:QiSFLLp60
また明日

うれしい言葉

28 :本当にあった怖い名無し:2009/06/19(金) 23:00:54 ID:KotofgqKO
ウニさん乙でしたノシ
明日も楽しみだ〜


29 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 00:25:24 ID:Pzyc8ikY0
うにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!

30 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 00:35:59 ID:cMnuklJ00
ずっと待ってた甲斐があった〜

31 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 01:05:20 ID:Zze2RLQVO
フオオオオオオオオオ!ウニさんキタ―――――!!!!
おまけに明日もだと…?
ああなんて素晴らしいんだ俺の人生。


そうめん事件の前後か…
それにしても師匠は相変わらずいいキャラしてる。

32 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 03:10:36 ID:qjCnyaTf0
乙です。
一足早く夏を感じた。

33 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 07:22:56 ID:Or1VPjslO
>>25
乙です!スクール水着で正座して待ってます!

34 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 07:37:13 ID:2LL8byGIO
安い人生だな

35 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 07:55:29 ID:qsTVskyp0
>「とっくに踏み出してんだよ」

期待してますよ!

36 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 18:03:41 ID:2kBj7kQm0
>>25
期待して待ってます!

37 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 22:59:50 ID:aieKoyL8O
ウニまだー?

38 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 23:01:29 ID:S0iOEN1H0
師匠のほう来てる


39 :本当にあった怖い名無し:2009/06/20(土) 23:56:36 ID:MjzJokaP0
ttp://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1232273197/
の922〜。
こっちじゃなかったのね。

40 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 00:24:06 ID:CPg6MC1W0
んでその次は洒落怖の83〜

ttp://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1245407426/83-

連投でおサルさんに苦しんでいる模様…

41 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 00:59:13 ID:dCWu0ef10
別のスレに投下するとまとめに載らない云々と暴れるキチガイも、ウニだけは容認してるのかw

42 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 01:27:10 ID:uBY6oK3S0
内容の怖さとかで書くスレを分けてるからじゃないか?
田舎後編を除けば一応話を完結させてるし。
何だかんだと文句は言っても、それなりの質は保ってるわけだしね。

43 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 06:01:46 ID:Grj7yoPtO
海産物も認める
いらないスレ第一位

44 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 12:10:04 ID:tkryqmhzO
まぁ、師匠スレ以下ってことだわな
スレタイの厨臭さが此処の全てを表してるもの

45 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 15:23:56 ID:K5Fvba6/O
>>42
怖くないのが一番オカルト
ウニはこのスレか師匠スレに書いてくれ

46 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 15:44:23 ID:sOvHSOtq0
>>45
書き手が「洒落にならないほど怖い」と思ってるなら、
洒落コワに書くことは何ら問題ないだろ
(書き手がそう思ってないのなら、スレチになりうるけど)

それとも、「客観的な怖さの基準」ってのがあると思ってんの?
どんな話を怖いと思うかなんて人によりけりだし、おまいが怖くないと思う話を怖いと思う人もいれば、その逆もまたしかりだ
自分の価値観が世界の全てだと思うな

47 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 16:25:42 ID:7EiFa3im0
少なくともこのスレ怖さ関係ないからどーでもいい話。
その辺の議論は洒落コワでやって。


48 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 23:01:01 ID:V/3cRNwG0
シリーズ物自体、洒落怖から追い出されたような物だし向こうでわざわざ波立てる事ないのにな。
ウニが何を拘っているかは知らないけど、ここに投下される駄作と一緒にしないでくれ、というならそれも然りだ。
洒落怖自体終わってるからどこに投下しても同じだけどさw

49 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 23:16:39 ID:hP/5kpeqO
洒落怖でずっと書いてきたからじゃね?

50 :本当にあった怖い名無し:2009/06/21(日) 23:23:59 ID:jcAkLfoKO
つーかこのスレで書いてて他にも書いた人はウニだけしかいないのか?

51 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 00:03:38 ID:cRdN7wgb0
しかし洒落怖の終わってる具合は凄いな。
あのスレもうなくてもいいんじゃないか?

52 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 00:04:39 ID:LDSGriIZ0
少し前まではもっと乱立ひどかったから、収まってきた方だよ。

53 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 00:21:47 ID:pbvQmDOs0
シリーズものに書けば洒落怖行け
洒落怖に書けば師匠スレ行け
師匠スレ行けば、「わーウニだー」
茶筒…開かな〜い

54 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 03:28:28 ID:cRdN7wgb0
師匠をこのスレに書いて洒落怖に池なんて言われたことあったか?

55 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 03:45:50 ID:pbyqEd0GO
>>48
洒落怖に投下しなければ叩かれない
シリーズ物は散々怖くないと言われ、ウニに至っては専用スレまでできた
2chで知名度やら人気やらは関係ない
洒落怖に書く理由は無いな

56 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 04:01:07 ID:nei35vpn0
もはやオカルトでも何でもないし。
ただの読み聞かせスレ。
創作文芸板行けよ。


57 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 08:46:54 ID:E03V0V3XO
あまりに個人的な意見だとは思ってるけど、ウニ氏には洒落怖に投下して欲しいな
荒らしから追い出されたまんまじゃ悔しいじゃん…

58 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 09:26:47 ID:A9c6cOO80
ウニは洒落コワに来るな!
氏ね!

59 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 09:45:46 ID:W217a/1e0
[対峙(中)]
1/11
美加…。

古乃羽からの異常を察して、すぐに電話したのだろう。
霊感の有無は関係なく、彼女には注意しなければと思っていたが、やはり…。

舞「もしもし…美加さん?もしもし…」

さて、どうする?
このまま切る?
いや。それではつまらない。彼女のことを知るチャンスでもある。少し遊んでみるかな。

私「あ、あの…」
美加の携帯で、私は普段の口調で答える。
私「あ、すみません。えっと、美加の携帯触っていて…そうしたら掛かってしまって。あの、ごめんなさい」
舞「……」
私「えっと、あの、すぐ切りますね。本当にごめんなさい」
舞「美加さんに代わってくれる?」

私「えっと、美加、ちょっと今ここに居ないので…。その間に触っていて、なので」
舞「そう…」


60 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 09:48:50 ID:W217a/1e0
2/11
私「はい。あの、ごめんなさい。それでは…」
舞「待って」
私「…はい?」
しつこいな。

舞「あなた、お名前は何ていうの?」
私「私?えっと…佳澄、です」
私の名前は知っているかな?弟から聞いている?いや、知らないだろうな。

舞「そう、佳澄さん…」
私「はい」
説教でもするつもり?面倒な人ね。

舞「残念だけど、あなたの異常さは、電話越しでも分かるわ」

……
なんだ。ダメか。
私「あら…。やっぱり、分かっちゃった?」
舞「どんだけ取り繕っても、隠せないものはあるわよ」

まぁそうだろうな。私の思い描いていた相手なら、隠し通すのは無理だろうと思っていた。買い被りではなかった訳だ。


61 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 09:51:59 ID:W217a/1e0
3/11
私「では、改めまして…こんばんは、舞さん」
舞「こんばんは、佳澄さん」
さて、どれだけ探れるかな?

私「まさかこんな形で話すことになるなんて、思ってなかったな」
舞「そう…。2人は無事なの?」

2人。美加と古乃羽のことだろう。
でも私は、今ここに古乃羽も居るとは言っていない。
カマを掛けている? これは隠すべき?
…いや、隠す意味も無いか。どうせすぐに分かることだろう。

私「もちろん。ちょっと気を失っているだけよ。”まだ”何もしてないわ」
そう言いながら向こうの気配を探る。
…静かだ。外では無い。どこかの建物の中。誰の声も、気配もしない。
1人で居る。時刻は20時前…十中八九、家の自室だろう。

舞「何が目的なの?」
私「目的、ねぇ…」

もし彼女が今からここに向かうとして?
雨月家の住所は知っている。ここまで車で20分…いや、急げば15分。
でも彼女は免許を持っていない。それは分かっている。こんな所であの情報が訳に立つとはね。
と、なると…?


62 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 09:56:04 ID:W217a/1e0
4/11
私「私ね、欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れるタイプなの」

私はテーブルの上に置いてあった古乃羽の携帯を手に取る。
マナーモードに変えてから、メールを打つ。宛先は雨月光一。
メールの内容は、「今、どこにいる?」

私「それと、自分の邪魔をする人は、決して許さないわ」
舞「つまり2人が欲しいのね。それで、邪魔者っていうのは私のことかしら?」
私「えぇ、そう。ハッキリ言って、物凄く、邪魔よ」

すぐにメールの返事がくる。さすが彼氏さん。
「家に居るけど、どうかした?」

家か。舞に”足”はある訳だ。
15分。私が今から車を呼んで2人を運び出す時間は…10分も掛からないだろう。私の”足”はすぐ近くに待機している。

舞「随分と嫌われているのね…」
私「それはそうよ。思い当たること、あるでしょ?」

舞が動き出すのを確認してからでも遅くは無い。
今はまだ…こちらのカードが完全に揃うまでは、会うのは避けたい。用心するに越したことは無い相手だ。それは認めざるを得ない。


63 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 09:59:18 ID:W217a/1e0
5/11
しかし、妙だな。

舞「何か気に障ることしたかしら?まだ会ったことも無いのに」
向こうには動く気配が一切無い。
部屋から出るような音も、弟を呼ぶこともしない。ただ部屋に居座ったまま、普通に電話をしているだけだ。

私「どこで恨みを買うかなんて、分からないものよ?」
助けに来ることを諦めているのだろうか?
…いや、それは無いだろう。
2人を連れ出すタイミングで連絡がいってしまったのは、こちらにとって不測の事態だ。
それは分かっているはず。向こうにとってはギリギリで巡ってきたチャンスと言える。
それに、諦めること=2人の死だから、そんな簡単に――

…まさか?

舞「勝手な言い分ね。そんなに自己中心的な考えをしていたら、ダメよ?」

こちらの機嫌を損ねるようなことを平気で言う。
この状態で普通、言うだろうか?友人の命が掛かっているのに。
この余裕は、やはり…

私「ひどいな、そんな。古乃羽に何かあったら、弟さんも悲しむんじゃない?」
舞「…」
私「彼女の自慢の目でも抉り取って、弟さん宛で送り届けてあげましょうか?」


64 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 10:02:54 ID:W217a/1e0
6/11
弟を使って軽く挑発をしてみる。
舞「悪趣味なのね」
私「2人とも可哀想だな…。お姉さんのこと、大好きだって言っていたのに」
舞「…それはあなたが言うことではないわ」

攻撃的だ。こちらを説得しようなんて、欠片も思っていない。
私「そう、確かにね」
舞「それにね…佳澄さん」
私「何?」

舞「光一もその2人も、私のものなの。…この意味が分かるかしら?」

私「へぇ…」

やはりそうだ。彼女は…
私「なるほどね…。すごくよく分かるわ」
私と、同じだ。
そしてこの言い分。それは1つの事実を意味する。間違いなく、腹立たしい事実を。


65 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 10:06:12 ID:W217a/1e0
7/11
私「…今日はもう、これでいいわ。話疲れちゃった」
舞「……」
私「また今度。そのうち、会うことになるでしょうね」
舞「そうね…」
私「じゃあそのときまでね。さようなら、舞さん」
舞「さようなら、佳澄さん」
そう言って私は電話を切った。

ヤレヤレといった感じで部屋を見渡す。
美加と古乃羽は気を失い、倒れたままだ。
私はしばらくそこで考え、自分に問う。

…答えは「No」。

ありえない。冗談じゃないわ…。

私は自分の携帯を取り出し、車を呼んだ。



66 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 10:09:44 ID:W217a/1e0
8/11
――20時ちょっと過ぎ。

古乃羽からのメールに返信してから、しばらく待つがなかなか返事が無い。
うーん、一体何だったのやら。確か、神尾さんの家に行くって言ってたけど…。
ちょっと電話してみるか、と思ったところで、ドアがノックされた。

舞「光一、ちょっといい?」
姉だ。
俺「んー、何?」
ドアを開けると、出掛ける準備をした姉が立っていた。

俺「あ、どこか行くの?」
舞「車を出してくれない?美加さんの家まで行きたいの」
俺「あぁ、呼ばれた?確か古乃羽も行ってるよ」
舞「そうみたいね」
俺「着替えるから、ちょっと待ってて」
俺は部屋着から着替え、出掛ける準備をする。

免許を持っていない姉は、俺に時々車を出してくれるようにお願いしてくる。
「とある高速道のトンネルに行きたい」とかいう謎の目的地を言うこともあるが、
運転は好きだし、何しろ姉のお願いなので、断ったことは一度もない。…はずだ。


67 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 10:13:29 ID:W217a/1e0
9/11
簡単な準備を済ませ、姉を乗せて家を出る。
ここから神尾さんの家まで、この時間なら15分もあれば着くだろう。
以前行ったときは電車と歩きだったが、道は分かっている。

俺「さっき古乃羽から、どこにいる?ってメール来てさ」
運転しながら姉に話しかける。
舞「何時頃…?」
俺「ついさっきだよ。10分くらい前かな?で、家に居るよ、って返事したのだけど、このためだったのかな?車を出せるかって」
舞「そう…かもね」
ん。なんか様子が変?

俺「具合、悪いとか無い?」
舞「ん?平気よ」
俺「そう…。何か元気ないように見えたからさ」
舞「…少し考え事をしていただけ」
俺「ならいいけど」
舞「光一もお母さんと一緒で、心配性ね」
姉はそう言って窓の外に顔を向ける。ちょっとふくれたかな?
そりゃまぁ、過度に心配されるのは嫌かもしれないけどさ。


68 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 10:16:57 ID:W217a/1e0
10/11
やがて神尾さんの住んでいるマンションの前に着く。
俺「ここだよ。ここの303号室。帰りはどうする?迎えに来ようか?」
舞「そうね…ちょっと待ってね」
姉は車から降りず、目を閉じる。
…なんだ?やっぱり、具合悪いのかな?
そう思って声を掛けようとすると、姉はすぐに目を開けてこう言った。

舞「…光一も来て」
俺「え…俺も?」
舞「そう。車置くところ、あるかしら?」
俺「あぁ、それはあっちにあるけど…良いのかなぁ。だって、女の子だけでしょ?」
舞「緊張する?」
俺「いや、しないけどさ…」
舞「…何か変なこと考えている?」
俺「んなっ…」
舞「冗談よ。車置いてきてね。ここで待っているから」
そう言って降りる姉。
俺は大人しく車を置いてから戻り、一緒に部屋に向かった。


69 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/22(月) 10:20:21 ID:W217a/1e0
11/11
神尾さんの部屋に向かいながら考える。
姉があんな冗談を言うのは珍しい。いや、初めてかもしれない…?
やっぱり、ちょっと様子がおかしい気がするなぁ…と、何となく顔を見てみると、向こうもこちらを見ていたようで、目が合った。

俺「ん、何?」
歩きを緩めて、聞かれる前に聞く。
舞「…」
しかし姉は何も言わずに視線を逸らす。やっぱり変だ。具合が悪いなら、無理にでも連れて帰らないといけない。
俺「あのさ…」
舞「光一」
思ったことを言い出そうとしたところで、言葉を被せてきた。
俺「何?」

舞「何かあったら…ごめんね」

俺「…?」
何かって…何?
舞「早く行きましょ」
そう言って少し早足になり、先に歩いていく。
頭の中にハテナが一杯になったが、俺もそれに続いた。



70 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 11:33:18 ID:M8At6Me20
おつです

71 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 13:24:28 ID:E03V0V3XO
>>58
よそのスレまできて騒ぐな
赤緑氏の作品でも読んで落ち着けよ

72 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 16:06:58 ID:Mugs87dFO
続き気になる〜
ハァハァ フウ…

73 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 17:20:20 ID:jvA+UUmX0
同じく気になる
ヒッヒッ フゥ-

74 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 17:25:47 ID:ERp0XnAe0
産むのかよ!

75 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 17:29:52 ID:lgix9bCj0
産ませてよ!

76 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 19:03:14 ID:ZzaQ4zrtO
認知してよね!

77 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 19:04:31 ID:Php6OvRd0
>>58
一行目の「ウニは洒落コワに来るな!」から
即、「氏ね!」となる論理の飛躍ぶりが素晴らしいね。
これだけ書いた人間の支離滅裂さが如実に現れてる文章もなかなか無い。

さて

78 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 19:30:04 ID:6tUSAJ8t0
>>77
スルーしとけよ

79 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 19:35:41 ID:LDSGriIZ0
スルースキルないんだろ

80 :77:2009/06/22(月) 20:26:39 ID:Php6OvRd0
>>78
>>79

確かにオレはスルースキルないかも知れんが、
それに対してコメントする君らも同様にスルースキルないなw

81 :本当にあった怖い名無し:2009/06/22(月) 21:20:04 ID:pbyqEd0GO
赤緑さんが来ていた

82 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 00:16:28 ID:BXUBsKU5O
ウニ祭りの興奮冷めやらぬうちに投下って




赤緑、勇気あるなw

83 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 01:17:16 ID:cDq2tgyR0
>>78>>82
読んでたら、イカ揚げ食べたくなってきた。何でだろ
スルスル言ってんだから、スルメが食いたくなるほうが妥当だと思うんだが
ウニと見ると磯の香りが、箱入りが、あぁ。。。

84 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 01:56:01 ID:r3s+rB6n0
>>80
多分 73の流れを今少し続けたかったんじゃないか?
だから、気にするなよ!

85 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 05:00:37 ID:Ptdn3leLO
>>72だけど〜
ごめ〜んなんか、変な流れつくっちゃたぁ?
でも 産ませてって 上手いなぁ すきよそういうこと ウフン

86 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 05:41:32 ID:r3s+rB6n0
>>85
イイよ、イイよ、ごっつ良えよ。
なんかよう分からんけど、ホンマにええなぁ。
天から御言葉が降りてくる迄はただのグダグダやから。
ほやから、何でもありやん?
でも、続きで、「俺は認めへんぞ〜!」って言うてみたかったなぁ。

87 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 08:15:18 ID:KC8ta9p00
口直しにオセロやろうぜ

□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□○●□□□
□□□●○□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□


88 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 08:22:12 ID:vbjBd7XCO
>>82
最近じゃ、シリーズ物としても赤緑氏の方が上になった

89 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 08:41:33 ID:pTEragI00
      ,一-、
     / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ■■-っ < んなーこたーない
    `∀´/    \__________
   __/|Y/\.
 Ё|__ | /  |
     | У...  |

90 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 09:00:03 ID:DwcAt5kuO
赤緑氏乙です。
っつーか、先読めちゃった気がする。
その展開だけは勘弁してくれ(´・ω・`)

91 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 12:19:00 ID:xAp6Kih70
赤緑って投下以外のカキコしたことある?

92 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 15:56:46 ID:iOnBIXKWO
投下以外のカキコはない、くらいのほうが懸命だろうな。
ただでさえアンチと信者で荒れるのに、そこに作者が入ってくると輪をかけてヒドクなる。
聞きたいことはあるかもしれないが、考察してるくらいがちょうどいいだろ。


93 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 17:07:08 ID:Kjl0K9O40
最近、早朝に投下してた人見ないな

94 :本当にあった怖い名無し:2009/06/24(水) 06:44:24 ID:RO9JVvPf0
早朝バズーカ! ≡3

95 :本当にあった怖い名無し:2009/06/24(水) 23:50:43 ID:SKQYzvoFO
だれもいないの?
淋しい(TωT)ウルウル
私下手で何も書けないから 書ける人の投下待ってます。

96 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 00:45:22 ID:a+L038V5O
教授終わった
兄ちゃん好きだ、漏れ...

97 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 05:44:09 ID:9C5WhIcHO
教授はあまり好みではなかった…ネタ的に

98 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 07:30:11 ID:XJCYN1pw0
前スレの◆mYnWQYHvl.の話が面白かった
また来て欲しい

99 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 08:40:51 ID:Jb2dNqT5O
トンガラシがオカ板に撒いたっていう話って誰かが回収してくれたんだっけ?

100 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 09:05:19 ID:hUg3hRQc0
なにそれ?

101 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 13:21:01 ID:Jb2dNqT5O
>>100
「とっておきの話をしようか?」で始まる、未完作品のみで構成されたシリーズ
このスレにも一話だけ投下があったと思ったが…もしかして、オレ勘違いしてる?

102 :本当にあった怖い名無し:2009/06/26(金) 07:02:17 ID:EpIkOfrW0
【芸能】マイケル・ジャクソン、呼吸停止状態で搬送=米メディア
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1245966308/

103 :本当にあった怖い名無し:2009/06/26(金) 15:44:11 ID:hiZmy7It0
>>101
み…未完成作品のみ!?
さすがにそれは遠慮したいかなぁ(汗

104 :本当にあった怖い名無し:2009/06/26(金) 17:30:29 ID:zv4TyTeN0
tes

105 :本当にあった怖い名無し:2009/06/26(金) 18:46:33 ID:MKC9JetbO
>>96 教授マンセーはなんで一々ここに書くの?バカなの?


106 :本当にあった怖い名無し:2009/06/26(金) 20:39:55 ID:mLqV/ZDH0
>>105
なんで1日以上前のレスに今頃かみつくの?バカなの?

107 :本当にあった怖い名無し:2009/06/26(金) 23:57:43 ID:t7iiNKWJP
>>105
蒸し返し、乙
>>96


108 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 00:05:53 ID:snhFArc2O
トンガラシは話的には好きなんだが、完結しないところがイラッとするんだよなぁ。
なんつーか、ハンター×ハンターの富樫みたいな感じ?
内容的には悪くないしファンも多いのに「おいおい、そりゃねーだろ・・・」みたいな。
書くからには、キチンと完結させて欲しいんだよな。

109 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 01:19:51 ID:MGFz0fwuO
>>108
激同

ただその完結に辿り着く為のパーツとしての残り二話だか三話だかを、オカ板の複数のスレにバラバラに投下します…
みたいな書き込みがあったよね?某過疎板に投下された「妹編」みたいなのは誰かがリンク貼ってくれたから読めたんだけど、その後はどうなったのかと思って

マジで知ってる人いないですかね?

110 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 07:59:57 ID:speHv+Mv0
test

111 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 10:37:45 ID:zmDluLGS0
話を組み立てて、完結までもっていく力が無いだけじゃないかね。

物語の始まりってのはwktkで何でも面白いもんだ。
それを最後まで、自分でも飽きずに続けるってのがシリーズ物の一番大変な所だと思う。
それができないのだろうな。

112 : ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 13:58:35 ID:speHv+Mv0
長いことアク禁喰らってた。
プロバイダ変えたいが家の都合で変えられない。
悲しい。
コテ鳥推奨になっているので取って見た。
高校生のとき演劇部の人です。
また、長いです。
そして、まだ怖くないです。

113 :みどりさん ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 14:02:45 ID:speHv+Mv0
1/4
自分は霊感がないと思っている。
自分が高校生のときの冬休み、実家のばあちゃんの家に行った。
ばあちゃんは既にボケていた。
ばあちゃんは子供の頃裕福な家だったらしく、
家にはお手伝いさんがいてなんでも世話をしてくれたらしい。
そして、ばあちゃんはその頃に戻ってしまっていた。
ばあちゃんの家に入る前に、母から注意された。
「おばあちゃんは病気でボケちゃったの。ヘンな事言うかもしれないけど、
 話しを合わせてあげるのよ。ぜったい、違うとかおかしいとか言っちゃダメよ」
自分は取りあえずうなずいて、憂鬱な気分で家への引き戸を開けた。
この気分は病気になる前のばあちゃんを知っているから感じるのだろう。
いつも饅頭やら餅やら食べさしてくれたばあちゃんが
今や自分のこともわからないと聞いたときからこの気持ちはある。
そして、実際に会うとなると、ものすごく憂鬱だ。

114 :みどりさん ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 14:04:44 ID:speHv+Mv0
2/4

ばあちゃんに会いに行くことになったのは一本の電話からだった。
「ばあちゃんがそろそろ危ないの」
父のお兄さんのお嫁さんから電話があった。
どうやらボケが進行しているのと別に身体の機能が低下していて、
たまに自発呼吸も止まってしまうらしい。
ボケていても家が大好きなばあちゃんは絶対に入院しないと言い張る。
身体の機能が低下しているだけで、脳以外どこも悪くないそうだ。
まあ、98歳まで生きればそのくらいなるか。
家族はそう納得して、自宅で介護していた。
何日か前の午後、ふとばあちゃんを除いたら真っ青な顔をして
ばあちゃんが寝ていた。
びっくりしたお嫁さんが救急車を呼び一命を取り留めたが
どうやら呼吸をしていなかったらしい。
(老衰・・・)
家族はそう思った。
ばあちゃんはボケているので、ぎりぎり一命を取り留めたのに、
気が付くと、
「私を家に帰せ!」
と病院で暴れたらしい。
医者から、病院で人工呼吸器をつけて延命するか、
自宅で過ごす(延命しないか)選んでください見たいな事を言われたそうだ。
親族会議の結果、ばあちゃんの大好きな家を選択した。
それから、親戚一同時間の許す限りばあちゃん家に訪問することとなった。
そして今日、自分はばあちゃんがボケてからはじめての訪問だった。
これが今生の別れになるかもしれないと言われると。
会うのが憂鬱だ、そんな事は言っていられない、そんな感じだった。
しかし、現実は・・・かなり憂鬱だ。

115 :みどりさん ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 14:05:31 ID:speHv+Mv0
3/4

「こんにちは、ばあちゃん来たよ!」
いつものように引き戸をガラガラあけて土間に入る。
すると、奥からお嫁さんが小走りで現れた。
「寒い中ありがとう。ささ、上がって。」
そそくさと靴を脱ぎ畳の部屋へと通される。
その部屋の隣の5畳ほどのスペースにばあちゃんがベットに横になっている。
あれから寝たきりになっているそうだ。
「こんにちはばあちゃん。元気だった?」
まるで演技をしているかのような母の挨拶。
「今日は寒いね、あったかくしてる?」
父まで演技をしているようだ。
暫くの沈黙の後、
「今日はご苦労様です。どちら様でしたっけ?」
・・・・やっぱり、自分の息子も分からないんだ。
と、
「おや、みどりさん、こんな所で何してるんだい?
 はやく、私のお茶を用意してちょうだい!」
このばあちゃんの発言に一同仰天した。
みどりなんて人はこの今いる人間の中にはいない。
ばあちゃんが誰をみどりと呼んでいるか分からない。


116 :みどりさん ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 14:12:10 ID:speHv+Mv0
4/4-1
しかし、消去法をしていくと・・・
みどりさんはたぶん女性?
今いる女性はお嫁さんと母と自分。
母にはどちら様ですかと聞いていた。
いつもいるお嫁さんは看護婦さんという設定らしい。

自分か?
・・・・・取りあえず返事をしろと小声で父が言う・・・
「はい、なんですか?」
言ってみた。
「何お客さんと一緒のところに座ってるんだい!
 お茶の支度をしておいで!お饅頭とかあっただろ!
 すいませんね、気が利かなくて。」
怒られた。
困り果ててお嫁さんを見る・・・
目で台所に来いと合図される。
自分はコソコソと台所に逃げた。
「いま、ばあちゃんの弟に電話してみどりさんについて聞いてみるから。」
そういって電話している間落ち着かない。
「わかったわよ、みどりさんはばあちゃんが実家にいる間いたお手伝いさんだって」
どうやらばあちゃんは18才ぐらいの記憶の中にいるらしく、
自分がその当時のお手伝いさんのみどりさんに似ているらしい。
・・・・・
仕方なく自分はそそくさと饅頭とお茶を運んだ。

117 :みどりさん ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 14:14:13 ID:speHv+Mv0
4/4-2
それからというもの何をするにも自分を呼び出す。
ばあちゃんはみどりさんがいないと何も出来ない人だったらしい。
「みどりさん、お水頂戴!」
「みどりさん、タオルを変えて頂戴!」
今まで看護婦だったお嫁さんの仕事を全て自分に頼むようになる。
大忙しだ。
そして、夕方。
「ばあちゃんがみどりさんにいて欲しいというからしょうがないだろう
 頼むよ」
私はみどりさんとなり、ばあちゃん家に泊まることとなった。
父は3日ぐらいで迎えに来るといい、家に帰った。
着替えを夜までに届けてくれるそうだ。
それから自分の経験したことのない3日間が始まった。

118 : ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 14:18:02 ID:speHv+Mv0
続きはまた今度。

119 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 15:24:23 ID:jhpWpU3Y0
おー、いつぞやの演劇部の人だ。

120 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 16:59:48 ID:LJ+ikzlo0
婆様が98歳か。かなりの高齢だな。
となると婆様の息子さんは、どのくらいの高齢なんだろうね。
主人公が高校生だから、そんなに歳は行ってない様な気がするが
どこかの世代でかなりの高齢出産をしたってことか。凄い高齢出産だな。

121 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 17:26:03 ID:g5CG6+Jm0
婆ちゃんが35歳くらいの時に産んだ息子(父)が
若い嫁(母さん)と結婚したのかも知れんぞ
婆ちゃんも母ちゃんも35歳くらいまでに産めば
かなりの高齢出産って話でもないであろう

122 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 17:53:51 ID:FpLLctUM0
婆様が35歳の時に産んだってことは
お父上は物語の中で63歳?その娘が15〜18歳として
お父上が45〜48歳の時の子か。
で、母様は父様より、10歳年下として53歳位か。
まあ、そういう形でイメージしとくわ。

123 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 18:16:53 ID:gzQbf6hW0
これはきついな
別の意味で洒落にならない
が、ここからトワイライトゾーンに突入すると思うとwktk

124 : ◆EXIyLXnLEI :2009/06/27(土) 19:08:52 ID:speHv+Mv0
補足。あんまり細かく書くと長くなるから書かなかった。
父は男5人女4人9人兄弟の末っ子。
昔の人は高齢出産とか言う概念が無かったと思われ。
父は40後半で産んだ子らしい。
母もそんな感じだから、たいして気にして無かったよ。
大昔のど田舎はそんなもんだよ。

125 :本当にあった怖い名無し:2009/06/27(土) 20:56:10 ID:iRcyZQldO
いわゆる恥かきっ子ですな。

126 :本当にあった怖い名無し:2009/06/28(日) 03:47:24 ID:sEvKhUFpO
いや、それより続きが気になるじゃねーか

127 :本当にあった怖い名無し:2009/06/28(日) 14:37:33 ID:6I3tPGaEO
>>121
現在98歳の人が35歳で出産というのは、当時としてはかなりの高齢出産だよ
今じゃどうということもないだろうが

128 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 10:37:14 ID:Ji5AmTIt0
>>127
いや、>>124‐125の流れの通り、昔は45前後まで
恥かきっ子の出産も多かったし、高齢出産って概念はないよ
第一子ならともかく、ね
ま、これ以上はスレチになっちゃうんで続きカモ〜ン

129 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:34:27 ID:buqEHma+0
[対峙(後)]
1/12
神尾さんの部屋の前。
俺「ここだよ」
俺はチャイムを鳴らす。

ピンポーン
……

俺「あら?」

ピンポーン
……

応答なし。

俺「出ないな」
舞「…」
もう一度と、とチャイムを押そうとしたとき、姉がドアノブを掴む。
舞「開いているわ」
俺「え…」
そのままドアを開く姉。
俺「あら、本当だ」


130 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:37:37 ID:buqEHma+0
2/12
俺「無用心だなぁ。姉貴が来るからって開けておいたのかな」
舞「出て行った人が閉めなかったから、開いているだけよ」
俺「ほぇ?」
それでも中にいる人が閉めるんじゃ?と思ったが、まぁどうでもいいか。

玄関を見ると、見覚えのある靴が置いてある。古乃羽のものだ。
部屋の中は静かだけど、居るのかな?
俺「こんばんはー」
声を掛ける…が、返事はない。それはそうだ。チャイムを鳴らしても無反応だったし、誰も居ないのか…

…って!?
俺はここにきて、やっと嫌な予感というものを感じる。何と言う鈍感さだ…!
なぜ古乃羽から返事が来ないのか?
なぜドアが開けたままになっているのか?
靴はあるのに、こちらが呼びかけても何の返答もないのは?
そして姉の言った「何かあったら」って…何があるんだ?
俺「古乃羽…!」

俺は慌てて神尾さんの部屋に駆け込む。
見覚えのある神尾さんの部屋。

そこに2人が倒れている。まさか、死――

いや…バカな!


131 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 13:41:41 ID:sNQvUAlI0
赤緑きたー

132 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:42:07 ID:buqEHma+0
3/12
俺「古乃羽!」
すぐに古乃羽の元に行く。
一体何があった?メールは何だ?玄関が開いているのは?
古乃羽を介抱しながら、軽くパニックになる。

すると姉がやってきて古乃羽の元に屈みこみ、熱を測るように額に手を当てた。
俺「何が?何があったんだ?2人は…」
舞「大丈夫。気を失っているだけ…」
そう言うと姉はゆっくり立ち上がり、今度は神尾さんの元に行く。

俺「だけっ、て…」
古乃羽を抱きかかえながら姉に言う。
舞「美加さんも無事ね」
俺「無事?これで無事?一体――」
舞「2人をベッドに運んであげましょ」
俺「あ…あぁ…」
確かに床に寝転がしておくのも何なので、2人をベッドに運ぶ。

舞「怪我も無いみたいね。よかった…」
ベッドに寝かせた2人の髪や服を整えながら、姉が言う。
俺「あぁ、そうだね…」
舞「…怒っている?」
俺「いや、何が何だか…」
舞「ごめんね。2人の気が付いたら、話すから…」

弱弱しく言う姉。そんな風に言われると、何も言えなくなる。
俺は大人しく、2人の意識が戻るのを待った。


133 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:46:01 ID:buqEHma+0
4/12
どこをどうしたのか知らないが、姉が「触った」ためか、2人はすぐに目を覚ました。
気が付いた2人は俺たちが居ることに驚いた様子だったが、そんな2人を姉が落ち着かせ、尋ねる。
舞「2人とも、何があったのか覚えている?」
神尾「古乃羽、覚えてる…?」
古乃羽「…うん。美加は?」
神尾「私も覚えている。佳澄が――」
2人がここで起きたことを話してくれる。

白谷さんのことは俺も知っていた。2人の友人、ってレベルだけど。
その白谷さんに古乃羽が異常なものを感じ、更にそれを察した神尾さんがとっさに姉に電話をした、ということだった。
古乃羽「佳澄、今まで何ともなかったのに…突然、すごく嫌なものが見えたの」
舞「見つからないように隠していたのね。でも…」
姉が棚の方を見て、言う。
舞「あの子がそれを解いてくれたみたいね」
棚の上には、俺も見覚えのあるヌイグルミが置いてあった。

神尾「ラット君…」
ラット君。そうだ、あの少女はそう呼んでいた。
神尾さんがベッドから立ち上がり、ヌイグルミのところに行く。
神尾「守ってくれたんだ。ありがとう…」
手に取り、ギュッと抱きしめてキスをする。一瞬、ラット君が照れたように見えたのは、まぁ気のせいだろう。


134 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:49:08 ID:buqEHma+0
5/12
俺「それで、電話でおかしいことに気付いて、姉貴はここに来ようって言ったのか」
神尾「気付いてくれて良かった…舞さん、ありがとう」
古乃羽「ありがとう。雨月君も、ありがとうね」
神尾さんと古乃羽がお礼を言う。
そう、気付いてよかった。助かってよかった…

でも――

神尾「舞さんが来るって分かったから、佳澄は逃げて行ったみたいね」
古乃羽「佳澄、舞さんのこと知っていたのかなぁ」
それも疑問だ。
しかし俺が不可解に思ったのはそこだけじゃない。

舞「佳澄さんと少し話をしたのよ」
姉が言う。
古乃羽「あ、じゃあそれで分かった…のかな」
神尾「舞さんには敵わないと思った、ってこと…ね」

それなら余計おかしい。
敵わないと思って、なぜ2人を放っていく?利用しようとしないものか?報復が怖いとか、そういうことか?

考えすぎかも知れないけど、何となく古乃羽と神尾さんの言い方も不自然だ。
おかしいことに気付いていて、触れないように、誤魔化しているように思えてしまう。


135 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:54:16 ID:buqEHma+0
6/12
舞「…光一」
俺「うん…?」
黙ってる俺に、姉が声を掛けてくる。

舞「気になることがあったら、言っていいのよ?」
俺「ん…」
古乃羽と神尾さんが何か訴えるような目でこちらを見ている。
腑に落ちない点があるのは確かなようで、なんだか色々と託された感じだ。

俺「じゃあ…。えっと、電話でさ、どんなこと話したの?」
軽いことから聞いてみる。
舞「簡単な挨拶。私のこと、名前は知っていたみたいね。ハッキリと嫌いって言われたな。それと、2人のことで軽く脅されたわ」

脅された。2人がどうなってもいいのか、と脅されたのだろう。
そうだろうな。姉のことを知っていたなら、そうするのも分かる。
それで…?

俺「それでなんで…2人に何もしないで去って行ったのかな」
舞「…」
俺「それと、なんで姉貴は…急がなかったの?」
一番聞きたかったことを聞く。この事態に、なぜあんなにゆっくりと来たのか?
話を聞いてれば、俺はもっと…死ぬほど急いで駆けつけただろう。取り返しのつかないことになる前に。


136 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 13:55:41 ID:sNQvUAlI0
ワッフルワッフル

137 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 13:58:25 ID:buqEHma+0
7/12
急いできた訳じゃないことを、2人は知らない。
だから2人の前で聞くべきじゃないとも考えたけど、敢えて聞いてみた。
姉のことを信じているから。これからもそうありたいと思っているから。2人もきっと同じだろう。

車で急ぐと危ない。事故を起こすかも知れない。そう思ったから?
そんな答えは聞きたくない。
いくら急いでいたって、俺はそんな運転はしない。それに車以外のところでも急げるところはあったはずだ。
あんな…慣れない冗談を言う時間もなかったはずだ。

しばしの沈黙。
姉に対する疑惑…嫌だ。そんなの感じたくない。俺は姉貴を信じたい。

舞「どれだけ急いでも…」
姉が口を開いた。
舞「間に合わないと、すぐに分かったわ。佳澄さんには自信と余裕があった」
そう言いながら姉貴は立ち上がり、窓に向かう。
舞「電話をしながらだって、彼女は行動に出られたと思う。…もし私が動く気配を見せたら、すぐにでもね」
姉はカーテンを少しめくり、外を眺めながら話を続ける。


138 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 14:01:45 ID:buqEHma+0
8/12
俺「だから…諦めた?」
仕方ないのかもしれない。どれだけ急いでも無駄なら、確かにそうかもしれない。
でも、諦めては欲しくなかった。2人に危険が迫っていたんだ。たとえ無駄と分かっていても、諦めて欲しくなかった。

舞「すぐに助けに駆けつけるのは、諦めたわ」
俺「…」
舞「でも、ただ諦めるだけじゃ2人が危ないと思ったから…別の方法を探したわ」

何か言い難いことがあるのか、そこで姉は黙る。
でも何か良い方法があって…それが上手くいってこうなったのなら、それを聞かせて欲しい。この不信感を取り払って欲しい。
俺「別の方法って?」
俺は話を促す。…そしてすぐ後で、俺はそれを後悔する。

舞「佳澄さんって――」
俺たちに背を向けたまま、再び話を始める姉。
舞「ものすごくプライドが高くて、自己中心的で、欲しいものは何をしてでも手に入れるタイプ。そして何よりも私のことが嫌い。話をして、そう分かったわ」
…そんな人だったのか、彼女。
舞「だから、ね…」
少し言い淀むが、続けてこう言った。

舞「そんな大嫌いな私のお下がり…私が使い古して捨てたものは、絶対に拾わないと思ったの」


139 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 14:05:01 ID:buqEHma+0
9/12
俺「え…?」
何故か姉の声が少し震えている…。言っている意味もよく分からない。お下がり?使い古して…捨てたもの?
舞「人を物か人形のように扱う彼女は、すぐに分かってくれたわ」

あ…!
舞「だから彼女にこう言ったのよ。光一と2人は私の――」
…ダメだ!

俺は慌てて立ち上がる。と同時に神尾さんが言う。
神尾「古乃羽!ほら…ここと台所、片付けないと」
古乃羽「あ…うん、そうだね。全部出しっぱなしだ」
すぐに答える古乃羽。

俺「姉貴、帰らないと…俺、お袋に何も言ってないから心配してるよ」
そう言って姉の手を取り、玄関に引っ張っていく。
俺「神尾さん、古乃羽、また今度…ごめん!」
古乃羽「うん。気を付けてね」
神尾「はーい。またねー」

外に出て、そのまま車に向かう。
姉は手を引かれるまま、何も言わない。


140 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 14:28:07 ID:buqEHma+0
10/12
姉を乗せてエンジンを掛け、車を出す。
助手席の姉は、ただ俯いている。

なんてことだ。こんな…

舞「私ね…、光一と2人は、私の…」
姉がぽつりと喋りだす。
俺「いいって!分かったから」
舞「…」
姉は口を固く結んで言葉を切った。
そしてその目から一筋だけ、涙が流れていった。

本当に、なんてことだろう。
姉が何をしたのか、よく分かった。

俺、古乃羽、神尾さんの3人を自分の所有物――言葉を借りれば”自分の人形”であると、相手に伝えたのだろう。
そしてそれを捨てた。一切の助ける素振りも見せず、もう要らないものとして捨てたのだろう。そんな物はもう要らない、と。
そうして相手が2人に興味を無くすように…2人の”人形としての価値”を失わせた。
相手はそのプライドの高さから、人が捨てたものは拾わない。ましてや嫌いな人が唾を付けて捨てたお下がりの人形など、決して拾わない。そう考え、それに掛けたのだろう。


141 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 14:30:59 ID:buqEHma+0
11/12
姉の性格から考えると、例え誰であれ、人のことをそんな風に言うなんて考えられない。口が裂けたって言わないはずだ。
白谷佳澄。彼女はそれを言わせた。一体何の目的で、何をしようとしていたのかなんて俺には分からないが、ハッキリと分かることが1つ。

この件で一番傷付いたのは、姉だ。

様子がおかしいと気付いていたのに、最後まで分からなかった。
姉は怖かったのかもしれない。部屋に行って、2人が無事かどうかを確認するのが。
でも逃げる訳にもいかなかったから、俺を一緒に連れて行ったのだろう。

そして…あの場で言わせてしまうところだった。
身を切る思いで言ったであろう言葉を、また言わせてしまうところだった。
自分がしたことを隠せない。悪いと思う事をしてしまったら、それを隠しておけない。姉貴はそんな性格だ。

謝らないと…。でもこういうとき、何て言えばいいのだろう?
気付かなくてごめん?一瞬でも疑ってごめん?
うーん…違うな。ここはやはり思ったことをそのまま…

俺「あのさ…」
舞「…」
俺「ありがとう…」
こういうのは中々照れくさい。


142 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/06/29(月) 14:37:14 ID:buqEHma+0
12/12
舞「…」
姉は何も言わない。うーん、困ったぞ…。
一筋とはいえ、姉の涙なんて何年ぶりに見るだろう。こういう時にはどうすれば良いやら、まったく検討がつかない。

俺「えっとさ…」
舞「いいの」
やっと喋った。
舞「みんな、とても大切な人…」
俺「うん…」

舞「…少し寝るから、着いたら起こしてね」
そう言って姉はシートに身体を沈める。
俺「ん。もうすぐ…」
っと。
姉はすぐにスヤスヤと眠りだした。


最近色々なことがあって、姉のことを何だか遠い存在に感じていた。
病気が治ってから、急に人が変わってしまったように思っていた。

でも違った。寝顔を見れば分かる。
真面目すぎて、傷付きやすいところがある。軽い冗談でも言うのは苦手。
お袋にワガママは言わないけど、俺には言う。照れくさいことがあると、話を逸らす…場合によっては寝ると言って本当にすぐに寝る。
昔から何も変わっていないじゃないか――。

俺はゆっくりと車を走らせ、遠回りで帰ることにした。




143 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 16:09:16 ID:K8+LgOC0O
乙ー

144 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 17:43:40 ID:bXvrMsjq0

面白かった。

145 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 18:22:46 ID:kzIg+TJJO
乙。そうくると思わなかった

146 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 22:59:39 ID:yuko9Y4F0
二人が無事で良かったというべきかな。

147 :本当にあった怖い名無し:2009/06/29(月) 23:40:48 ID:4z6nHxNJO
>>146








きめぇwww

148 :本当にあった怖い名無し:2009/06/30(火) 12:07:53 ID:EuXJEvuO0
二人の精神は乗っ取られました的な展開を予想してたw
ナイス回避w

149 :本当にあった怖い名無し:2009/06/30(火) 16:13:49 ID:P2p3GJ640
みどりさん ◆EXIyLXnLEI の続き待ち〜

150 :本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 07:14:20 ID:AFGxcZGlO
私も〜待ってます。

151 :本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 17:28:53 ID:j75dnN100
>>146
入りきってるな、ぷっ!

152 :本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 21:54:23 ID:GtDd+9E1O
>>151
何かと思えば




そば飯返せwww

153 :本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 22:26:07 ID:ahF+oajM0
赤緑氏乙

154 :本当にあった怖い名無し:2009/07/02(木) 13:40:27 ID:d4mlsoHEO
二次ヲタ、乙

155 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 14:53:29 ID:lh7aeK9nO
赤緑なげーよ。誰か読んで荒筋教えてくれよ。

156 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 15:02:35 ID:vPfjHuxH0
ゆとり乙

157 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 15:55:28 ID:XYN5Bqz+0
>>155
霊感少女と性悪魔女の決闘

158 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 15:58:44 ID:U2BIt+tCO
>>157
まとめすぎw

159 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 15:59:12 ID:m7gNAZ2/0
携帯はこれだから……

160 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 16:16:08 ID:0ShpgDO+O
性悪魔女って言ったらリリスか…
エヴァも破が公開になったようだし
昔オカ板にあったメリィさんスレが懐かしい

ってスレ違いスマソ

161 :本当にあった怖い名無し:2009/07/03(金) 23:42:29 ID:93eHRtmiO
わかってるなら書き込むな、ハゲ

162 :本当にあった怖い名無し:2009/07/04(土) 00:03:54 ID:2C6ifuTe0
>>157
どっちが俺の彼女になってくれるんだ?

163 :本当にあった怖い名無し:2009/07/04(土) 06:46:31 ID:w1RUw14r0
>>162
和田アキ子に似た女がお前を見つめてるぞ。
早く気付いてやれよ。

164 :本当にあった怖い名無し:2009/07/04(土) 12:47:10 ID:1RAY6RUyO
赤緑って、黒い下着=非処女みたいな感覚を持ち続けてそう

そんなことを、ふと考えてしまうのは土曜出勤のせいだね、うん

165 :本当にあった怖い名無し:2009/07/04(土) 23:46:25 ID:wZaK+ghnO
>>164
言い得て…w


166 :本当にあった怖い名無し:2009/07/05(日) 17:29:53 ID:dw8wEc8m0
言いえてウ〜・・・、?

167 :本当にあった怖い名無し:2009/07/05(日) 17:39:58 ID:gn7nE6T8O
ついてる神社に行くと な、なんと ただで浄霊してもらえます

168 :本当にあった怖い名無し:2009/07/05(日) 18:05:11 ID:DzXC5+f8O
ウニ来るかな?

169 :本当にあった怖い名無し:2009/07/05(日) 18:25:22 ID:mWWH10FK0
最近は日曜の夜に出没するんだっけ。

170 :本当にあった怖い名無し:2009/07/05(日) 23:35:10 ID:Ak4pun23O
ウニさんまってま〜す!

171 :本当にあった怖い名無し:2009/07/05(日) 23:39:09 ID:i+kHgKUJ0
キモイね電話

172 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 01:11:13 ID:b2IdL7mv0
おいおい、まる一日、書き込みなしかよ。
どんだけ過疎ってんだ、このスレ。
みんな少しは盛り上げていこうぜ。

173 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 10:43:04 ID:nrGEPlRW0
理屈先行で最近のは怖くもなんともないからね

174 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 12:02:25 ID:MyX0Nv0wO
前向きに考えれば、オカ板にいさせてもらえるだけでも有難いって話だよ

175 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 12:11:36 ID:TPFV4LKs0
待つ身のつらさよ
盛り上がる方法があればおしえて

176 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 12:34:55 ID:IpVlgRzx0
週1くらいで心霊スポットに凸してその体験を書くとか
いや、俺はやらないよw

177 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 13:30:03 ID:kMBD9wuj0
霊感のある友だちがいないとただの日記で終わりそうw

178 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 15:15:30 ID:NyQvYjpK0
お前らは回転寿司屋のメニューだけ読んでりゃイイんだよ!
しゃしゃるんじゃネーヨ。

179 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 15:47:26 ID:9dx8jygr0
霊感持ちを見つけて友達になろう!

180 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:42:22 ID:jGOZXXoB0
霊感持ち見つけて友達になってもさ、ここってぱっと出の新人はお断りなんでしょ?
叩かれるの怖くて投下できない人も居るんだと思うよ。

181 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 20:38:07 ID:FNEQ5Wd8O
ぱっと出の新人はむしろ歓迎されてるが
今は創作と分かるものが多いからシンプルであればあるほどウケるよ

182 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 21:05:27 ID:KpoK7+vB0
>>180
霊感持ちの友人はいるけどここに書く程ドラマチックな事ないしな。
大抵の人はそうだと思う。

183 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 21:44:12 ID:3uMi/3Co0
>>181
よお、携帯。ここは創作でもおkなスレだ。
シンプルな方が受けが良い?お前が長文読めないだけの話だろ?

184 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 21:50:26 ID:m9YaKZTP0
ぱっと出ってなんだ?PADがブラからはみ出してんのか?( ゚д゚)萌えるなソレ!

ぽっと出のが一般的な気がするんだぜ

185 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 01:15:51 ID:Uuuqam72O
>>184 お前はブラからパットがはみ出てるのに萌えるのか
普通は萎えるんじゃまいか

186 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 01:24:23 ID:ZVyWxf6c0
>>185
性癖が一般的ではないということだろ

187 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 01:33:40 ID:AS9stxWR0
>>184
ひと段落
確信犯
後で後悔する
全然いいよ

間違いのほうが認知されつつあり、近年使われるようになってきた単語

188 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 01:38:27 ID:ZVyWxf6c0
「ぱっと出の新人」って言葉には向いてないな・・・後で後悔する新人を想像してワロタ

189 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 08:09:24 ID:PYc1Cl1w0
>>187
物書きには気をつけて欲しいよな、そういうとこ。

190 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 13:32:48 ID:GZE9AgQ70
ところでみどりさん ◆EXIyLXnLEI は何時になったら続きを書くんだ?


191 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 14:15:28 ID:uSiOQQt8O
ウニと忍以外は来ないで欲しい

192 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 14:48:35 ID:CKJjILGo0
>>191
こういう頭沸いてる書き込み嫌いじゃないぜ

193 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 15:16:33 ID:4S0TG95E0
そういや祟られ屋の話題はここでいいのか?
今はあれが一番の楽しみ

194 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 18:29:16 ID:eZZXESRe0
つまらねーモンを楽しみにしてんなよ。
なんか不憫になってきたよ。

195 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 19:24:37 ID:l+IMSKJf0
師匠とか祟られ屋みたいなあきらかにフィクションってつまらないよ


196 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 19:59:00 ID:AS9stxWR0
師匠のこと書くと儲がわらわら沸いてくるからやめて
あっちのスレで大変なことになってた

197 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 20:36:20 ID:HLivDf7F0
書店に並んでるフィクションの方がつまらないことが多いから
ここのシリーズ物楽しみにしてる
短いからすぐ読めるし手軽

通勤途中用に色々小説買ってるけど
適当に選んでるからか、読んでて当たりよりハズレのが多い気がする

198 :本当にあった怖い名無し:2009/07/08(水) 23:04:24 ID:NRIrbScG0
>>197

同感
それに携帯でも読めるから、夜寝る前の暗闇の中とか、お風呂の中で読んだりする

199 :本当にあった怖い名無し:2009/07/09(木) 01:23:54 ID:pHS1rWyb0
携帯で創作小説を読みたいなら

小説家になろう
http://syosetu.com/

があるな。

200 :本当にあった怖い名無し:2009/07/09(木) 01:35:27 ID:3EH2KEygO
大宇宙エネルギー療法をやると勝手にダレでも霊感をもってることに気づき出

201 :本当にあった怖い名無し:2009/07/09(木) 10:28:00 ID:LY8eILDAO
>>200
それは良かった^^

ところで耳から脳ミソ出てるみたいだけど平気なの?

202 :本当にあった怖い名無し:2009/07/09(木) 17:42:43 ID:S5Sd2FpR0
>>201
ワロタw

203 :本当にあった怖い名無し:2009/07/09(木) 23:03:39 ID:R6PNAC3p0
>>200
すごく心配です
その後、お加減は・・・?

204 :本当にあった怖い名無し:2009/07/10(金) 17:22:14 ID:3GGKTklYO
残念ながら、お宅の>>200さんは地獄に堕ちました。

205 :本当にあった怖い名無し:2009/07/10(金) 19:43:18 ID:D0366cz20
残念ながらおいなりさんは地獄におちました
に見えた

206 :本当にあった怖い名無し:2009/07/10(金) 20:01:14 ID:II3DxAdH0
>>205
ねーよw

207 :本当にあった怖い名無し:2009/07/10(金) 21:07:02 ID:OK7tTkCp0
>>187
一段落まちがえて覚えてたorz
ついでに檄を飛ばすの意味も…

208 :本当にあった怖い名無し:2009/07/12(日) 20:54:47 ID:Wz19T1OO0
土日はウニが来ないと静かだの…

209 :本当にあった怖い名無し:2009/07/12(日) 21:01:23 ID:Lvd6+smF0
おお、土日連続カキコなしかと思いきや、ストッパー現る。
ウニなら師匠スレで次回作で発表するもんの投票やってたよ。
一ヵ月後には出すって。

210 :本当にあった怖い名無し:2009/07/12(日) 22:23:06 ID:KJLNQW5NO
保守

211 :本当にあった怖い名無し:2009/07/12(日) 23:02:28 ID:Wz19T1OO0
うーん…やっぱあっちのスレ行ってしまったか。
当然と言えば当然か…

212 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 00:00:13 ID:dJ3BpjoAO
アンケートならあっちだろ
あと1ヶ月後じゃなくて1ヶ月以内じゃなかったっけ?うろ覚えだから違ってたらスマソ

213 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 00:28:08 ID:zGSorone0
676 名前:ウニ ◆oJUBn2VTGE [ウニ] 投稿日:2009/07/12(日) 00:09:16 ID:sf78TjCo0
(´・ω・`)
締め切ったよ。
まとめてくれた人のを参考にするとこうなったよ。

@「毒」 …15
A「館」 …9
B「レインメイカー」 …14

(´・ω・`)というわけで「毒」を書くことになったよ。
座りしょんべんをちびりそうだよ。なんとか1ヶ月以内に第一弾を投下できるように
がんばります。その後は1週間ごとに第二弾、第三弾といきたいね。
(´・ω・`)多分結構長いのでいくつに分かれるかはまだ不明だよ。
でわ。

214 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 00:54:46 ID:NVD9OZfRO
さて、晴れてココはアニヲタ専用のラノベスレとなったわけだが




もういらないだろ、こんな糞スレ

215 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 01:51:26 ID:BuGZkb7A0
ウニ自身はその時の話の内容に応じて、師匠スレ・ここ・洒落怖を使い分けてるようだけど?
なんであっちに書き込んだからもう要らないってなるのさ単細胞くん。

216 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:28:37 ID:a+8/Hdvg0
[夢の記憶]
1/10
夢を見る…。

よく同じ夢を見る。
女の人が泣いている夢。
顔は分からないけど、その声や仕草で女性と分かる。年の頃は二十歳くらいか。
大人がメソメソと泣いて…みっともない。

傍に男が居る。
泣いている原因はこの男だろうと想像できる。
女に何かを言っている。
決して慰めている訳ではない。威圧的に、嘲るように、悪意を持って何かを言っている。

女も何かを言い返すが、男はまったく動じない。
むしろそれを楽しんでいるかのように見える。

見える…。見える…?
そこに居るけどそこに居ない私は、どこからこれを見ているのだろう?

やがて2人の姿が消える。…いつもここまでだ。
この先を見ることはできず、全てが闇に包まれ、大きな波が訪れ…
時を告げる音と共に、私は目を覚ます。


217 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:30:46 ID:a+8/Hdvg0
2/10
名前に意味はない。

私は初めからここに居る。
いつ自我に目覚めたのか?その瞬間を覚えている人間なんて居ないだろう。
私は目覚めた時からここに居て、この姿を持っていた。
一般常識といえる知識と…呪いや占い、霊に関してのたくさんの知識を持っていた。
そして鏡を見たとき、自分を美しいとも思った。
自分を完全な存在だと思った。

…でも、名前だけが無かった。

私はこの中を歩き回り、名前を探した。
そしてふと、床に落ちていた1つの名札を見つけた。
そこにはこう書かれていた。

「白谷佳澄」

これを私の名とした。


218 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:32:56 ID:a+8/Hdvg0
3/10
私の持つ価値観。

それが他人とは大きくかけ離れていることは、よく分かっている。
人は全て、物。その思考・感情には何の意味もない。
それが正しいとか間違っているとか、そんなことはどうでも良い。
きっとこれこそが、私の存在理由だから。

…時計の音で目が覚めたものの、今日はこれと言ってすることが思いつかない。
もう、美加や古乃羽の傍にいる必要も無くなった。
私のものにして、大切に可愛がってあげようと思ったのに…。

既に他人が愛でた物。ましてや、あの女が唾をつけてから捨てたものなんて、冗談じゃない。
壊してやろうかとも思ったが、何だか虚しくなってやめてしまった。

あぁ…今日はもういいや。
また眠ろう…。
ひょっとしたら、今日こそ夢の続きが見られるかもしれない…。

そう願い、私は再び目を閉じた。


219 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:35:06 ID:a+8/Hdvg0
4/10
夢を見る…。

よく同じ夢を見る。
あの日のこと。
頭から冷水を浴びたような衝撃。激しい怒りに身を震わせた日。
夫を失うことになり、結果として他の大切なものも失うことになった、あの日。

あれからもう何年も経つのに、いまだに夢に見る。
最近は物忘れも多くなったというのに、これだけは忘れらない。

「全ての罪を被る」

そう言われても、残された私たちから罪の意識が消える訳でもない。

陸は、上手く折り合いが付くようにしてくれた。
少しでも世のために働くことで償いになるだろうと、除霊を行うように提案をしてきた。
ならばと思い、私たちはそれを行っていたのだが…それで陸が命を落とすことになってしまった。


220 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:37:26 ID:a+8/Hdvg0
5/10
予感はしていたのだ。
陸の中には、どこかしら死を望むようなところがあったから…。

今は、舞が除霊を手伝ってくれている。
私はそこにも一抹の不安を感じてしまう。
彼女も陸と同じように、死を望んではいまいか、と。

舞が何を考えているかなんて、私には到底分からない。
そもそも彼女は、誰かに心を開くことがあるのだろうか?
家族ならあるのかも知れないが、他人にはどうなのだろう。

彼女はとても魅力的だ。女の私でもそう感じる。
陸が生きていれば、お嫁に…なんて思ってしまう。
まぁ、陸には勿体なくて釣り合わない気もするが。

舞には幸せになって欲しいと思う。
私の家族は、ことごとく不幸な道を辿った。
彼女を家族と呼ぶのはおこがましいが、幸せな道を歩んで欲しいと切に願う…。


221 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:39:36 ID:a+8/Hdvg0
6/10
夢を見る…。

よく同じ夢を見る。

…って、違うか。
今の私には寝る習慣が無いから、これは一般に言う「夢」ではないのだろう。
物思いに耽っていると、どこからかやってくる記憶だ。
捕らえようとすると遠ざかってしまう記憶。漠然としか捕らえられない記憶。

以前から見ることはあったが、あの病院に行って…あの手形を見てから、頻度が上がった。
そのお陰で、段々と内容が分かってきた。

部屋の中。小さい女の子が人形で遊んでいる。
この女の子は…私だ。これは間違いない。
お勉強をさせたり、着替えをさせたり。
お行儀が悪いと言って叱り付けたりもしている。


222 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:42:06 ID:a+8/Hdvg0
7/10
誰かが私を呼ぶ声がする。
でも私はまだ遊んでいたい。
遊んでいたいが…呼んでいる人の言うこともきかないといけない。

私は返事をしつつも、玩具の櫛で人形の髪をとかしている。
優しく声を掛けながら、そうやって遊んでいる。

しかしやがて、私を呼ぶ声が大きくなる。
あまりに来ないので、怒っているのかもしれない。

怒られるのは嫌だ。
普段は優しいけど、怒ると怖いもの。…は。
……
ここは思い出せない…。

仕方が無いので、私は行くことにする。
きっと夕飯の時間とか、そんなことだろう。


223 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:44:17 ID:a+8/Hdvg0
8/10
私は立ち上がるが、人形は連れて行けないので置いていく。

私はその子に言う。
帰ってきたらご飯にしますからね。
良い子でお留守番しているのよ?

私は行く。
その子は1人でお留守番だ。

でもその子は文句1つ言わない。良い子で待ち続ける。
黒いボタンでできた目で、おめかしをした格好のまま、私が帰って来るのを…迎えに来るのを、待ち続ける。

私は急いで戻り、その子を安心させてあげるのだ。
そしてご飯を食べさせてあげる。
その子の好きなものを食べさせてあげる。
美味しいデザートもつけて…。
寝るときも一緒に…。


224 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:46:47 ID:a+8/Hdvg0
9/10
そうして記憶の波が去る。

私はこうなると、いつも悲しい気分になってしまう。
初めて記憶の断片を掴んだときは、我知らず涙を流していた。

きっと、私にもそんな時代があったこと、それを思い出せないこと、
そしてもしかしたら、どこかであの子がずっと待っているかもしれない…、そう考えてしまうから。

……そんなことを思いながら、街を歩く。
1つの目的を持って。

やはり私は行かないといけない。もう一度、あの病院に。
とても嫌な場所だったけど、あそこに何かがあるのは間違いない。

もちろん以前決めたように、1人で行く気はない。
そこにあるものに縛られ、飲み込まれてしまったら、私はきっと…。
せっかく手に入れた自由を、手放すのは嫌だ。

誰か一緒に行ってくれる人は居ないかなぁ…と考えると、やはりあの人。舞と名乗っていた、あの女の人。
あの人と行ければ良いのだけど…如何せん、どこにいるやら分からない。
うーん、連絡先でも聞いておけば良かったな。ちょっと後悔だ。

でも仕方ない。他にも頼りになりそうな、私を見ることができる人は居るはずよ。
もっとも、死相が浮かんでいたらアウトだけどね。


225 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/13(月) 10:49:08 ID:a+8/Hdvg0
10/10
彷徨いながら、力になってくれそうな人を探す。
…これって、幽霊がする典型的なことかな。
成仏するために願いを叶えてくれそうな人を探して、取り憑くなんて。
迷惑がられたら止めよう、うん。無理に取り憑くのは悪い霊のすることだ。

できればカッコイイ男の人で…思わず私に惚れちゃうとか。
最後には悲しい別れが待っているかも知れないけど、そんな映画みたいな展開も悪くない気がする。

そんなことを考えているうちに、私はとある駅に着いた。
あの病院の最寄り駅と言えるこの場所。ここは人の出入りが多い。
…よし、決めた。
私は近くのベンチに腰を下ろす。

ここで待とう。運命の人が現れるのを。
あの子みたいに、私も待ち続けよう。

いつか…
いつか、きっと帰るから。迎えに行くから。
それまで良い子にしていなさいね?

私の、大切な…。



226 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 11:00:13 ID:TgRjv06eO

誰だこれ

227 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 11:03:22 ID:KW8DmKbB0
初っ端からツッコミはいりましたぁ!

228 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 11:36:48 ID:KsGd4dn+0
ふーん

229 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 12:29:46 ID:NVD9OZfRO
>>215
だからね?w
今現在、ウニが使い分けしてるのは洒落怖と師匠スレの二ヶ所
このスレには見切りをつけてる状況なんだよ
理解できるかな?w

230 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 12:39:21 ID:hfwpXxaDO
こないだプールの話あったよ。

231 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 13:11:19 ID:NVD9OZfRO
>>230
ホントだ
プールは師匠スレに投下されたものと思い違いしてたようだ

>>215
ごめんな

232 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 13:20:48 ID:BuGZkb7A0
        \  ヽ     ! |     /
     \    ヽ   ヽ       /    /       /
        お断りだああああああああああぁぁぁ!!
        \          |        /   /
                        ,イ
 ̄ --  = _           / |              --'''''''
          ,,,     ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ     -  ̄
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              .j´ . .ハ_, ,_ハ   (.
    ─   _  ─ {    (゚ω゚ )   /─   _     ─
               ).  c/   ,つ   ,l~
              ´y  { ,、 {    <
               ゝ   lノ ヽ,)   ,



233 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 16:44:41 ID:w4Il17Tm0
赤緑乙

234 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 16:51:29 ID:V6nu9HsMO
アク禁大杉な

235 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 18:00:58 ID:Zzq0VUWL0
視点が3つあって思い出すのに時間が掛かった

236 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 22:11:00 ID:DU6uY4jO0
もう赤緑とウニ以外に、このスレに書き込む奴は居ないのな。

237 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 23:56:10 ID:oLBFAUhk0
ここは殺伐とした空気の中に身を置くことで徳を積むスレです
ありがたや ありがたや

238 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 00:15:13 ID:VJgA/trC0
舐めててぇぇ〜〜

239 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 04:34:42 ID:fl+ybr0m0
ねぇ。
舐めててぇぇ〜〜
で、スレが止まるって、どんな気分?

240 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 06:32:49 ID:m3fyb9GeO
お、赤緑氏、乙

241 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 06:35:24 ID:m3fyb9GeO
>>193
祟られ屋は主人公がガチムチDQN過ぎて好きになれん

242 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 13:34:42 ID:VJgA/trC0
>>239
なんだか今日いけそうな気がするぅぅう〜〜

243 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 14:42:24 ID:vshsdhbb0
あると思います!

244 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 18:34:57 ID:LuoGrgO70
ねぇよw

245 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 20:03:31 ID:GW9Xv2Ky0
俺は崇られ屋のマサさんシリーズ好きだけどな
主人公がアウトローってのがまた他の怪奇ものと一線を画している
あと、「崇り」というだけあって、サスペンスやミステリーの要素があるのもポイント高い
なんといっても、事件の背景に必ずある「人の悪意」の怖さが存分に描かれているのが好みだ。



246 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 21:00:23 ID:z2vxC+050
まあ、祟られ屋が好きなのは結構だが、祟られ屋は、ここに書かないぞ。

247 :本当にあった怖い名無し:2009/07/15(水) 18:24:03 ID:wPAi78ea0
祟られ屋さんは洒落コワまとめサイトの掲示板と独占契約を結んでいます。
他の掲示板に転載したり、当作品について語ったりするのはご遠慮願います。

248 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 01:02:32 ID:8CUpE0h3O
語るのもダメとか頭わいてんのか?

249 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 01:38:06 ID:xv0Jv4XR0
祟られ屋はフィクション臭が強すぎて

250 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 01:58:25 ID:t69P8w8s0
祟られ屋と寺生まれのTさんって同じタイプだろ?

251 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 02:38:45 ID:qO9Jcwmu0
祟られ屋の主人公の生まれにも因縁があったってあたりはいらなかったな
霊感ゼロだった奴が荒業で霊能力者にされたのがおもしろかったのに

252 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 09:32:21 ID:duIY/xwn0
あのドラゴンボールみたいな世界はさすがに引く

253 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 09:37:49 ID:it0xx4VL0
向こうに書いてやったら?
その方が本人も喜ぶだろう
否定的な感想は消されるようだけど

254 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 12:05:24 ID:ElvSNF6a0
祟られ屋もこっちくればいいのに

255 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 14:52:11 ID:D6VmNVt30
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                初 め て で す          .. ' ,:‘.
:: . ..                            .. ' ,:‘.
      ハ,,ハ
     ( ゚ω゚ )


256 :本当にあった怖い名無し:2009/07/17(金) 22:26:07 ID:PHgJ/EotO
>>245
アウトローではなく、巷のDQNぽい
一匹狼とも違う、むしろツルミたがる走り屋系

257 :本当にあった怖い名無し:2009/07/17(金) 22:45:15 ID:pWhs47Pn0
よくいるヤンキー系だよな
むしろそこが新鮮でよかったんだが
子供の頃の話は確かに微妙

258 :本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 04:11:05 ID:DXe9hkyMO
しかし見ていると、日本史に絡む因縁系の類はオカルトに欠かせない要素なのかね
どの話も、長期化するやつには裏設定としてやたら用いられているな

259 : ◆i9Nf8biD3. :2009/07/18(土) 14:44:29 ID:nZ6sbpEr0
テスト

260 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 15:06:29 ID:nZ6sbpEr0
私にも昔霊感もちの友達がいた。

いや、いまでもいるのはいるのだが、精神を病んでしまって繋がりは薄くなっている。

ステレオタイプな話しかないので面白くはないでしょうが暇つぶしにどうぞ。




261 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 15:07:09 ID:nZ6sbpEr0
その友達はCといった。
小学校の4年生からの付き合いだ。
もともとオカルティカルなものが好きな私に比べて、彼女はそういったものには
興味がなさそうな、そういう話を振っても乗ってこないような子どもだった。

あるとき、中2病まっさかりな私がパワーストーン的なものにはまった。
だが、石を買うたびにすぐに割れてしまったり、なくなってしまったり、
なくなったといっても家の中で置き場も決めておいたのに目を離したら忽然と消えるような
ちょっと気持ち悪くなるくらいそういった事が続いた。


262 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 15:08:14 ID:nZ6sbpEr0
放課後、Cと遊んでるときになにかの拍子に石がなくなるという話をした。

まあ元々そういったことに興味のなさそうな子だし、流されるだろうなと予測してた。

「石っていうのは、意思を持ったものなんだよね、だから相性の合わない人の所にはいつかない」
「いつかないだけだったらまだいいけど、場合によっては不幸を招く」
「それだけなくなる、破損するって事が続いてるってことは相性が悪いのは決定的だから石をお守りにするのはやめたほうがいい」

???でした。
オカルト的なことにまったく興味なさそうだったCがいきなりなにを言い出すんだと、

「私も石とは相性が悪いらしい、お寺さんで言われた」
「あんまり軽々しくそういうものに関わるのはよくないよ」

お寺さん?
なんなんだ?

263 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 15:08:55 ID:nZ6sbpEr0
「私の家系は霊感強いから、相談に乗ってもらってるお寺がある。住職さんが強い力を持ってるから頼っている」

もう、わくわくてっかてかの私を尻目に、それ以上はその話を話してくれないCでした。

この頃小学校の高学年くらいだったと思うけど、その後思春期の大分部をCと過ごすことになり、
おそらく、霊感の強いという彼女とやたら一緒にいたせいで色々怖い目に遭う。



264 :本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 15:56:51 ID:qohI9iSP0
わくわく

265 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 16:41:56 ID:nZ6sbpEr0
中学生のときにあった話

中学生のとき、CとYと中間試験前の寒い日にカラオケに行った。
中学生で元気一杯なのでフリータイム7時間。

2時間くらいして少しまったりしてきたあたり、そこのカラオケのドアは扉の真ん中よりは
少し上にはめごろしの窓がついてた、店員が中の様子確認するのに使うんだと思うけど、

んで、歌うのにも飽きてた私はぼーっとその窓を眺めていた。

スー、って感じですべるような足取りで廊下を白い着物を着た女の人が歩いていった。
この時期にあんな浴衣みたいな薄い着物じゃ寒かろうに?
入り口からトイレ(突き当たり)までの一本道な感じの作りだったので、トイレに行ったんだろうなーって
ぼけーって眺めてた。


266 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 16:42:37 ID:nZ6sbpEr0
しばらく経って、また先ほどの着物の女の人が通る、

またしばらく経って通る

おいおいトイレ行き過ぎだろwって思った。

で、いい加減何回も見たので少し面白くなって、CとYに、
「なんかさっきから何回もトイレ行ってる女の人がいるよ、この寒いのに白い浴衣なんだよw頭おかしい人なのかなー?」
言い終わるか終わらないかの刹那、Cが
「言っちゃだめ!」
Cが叫んだ瞬間、背後に(ドアが私の背後だった)ただならぬ気配を感じて振り返ると、

はめごろしの窓にびっちりと、(3〜4人?)緑色の顔の人が張り付いている、
うわぁ・・・
とりあえずフロントに助けを求めようと内線を取ろうとして気づく
足が動かない、
粘着質な液体で部屋の中を満たしたみたいに部屋の中の空気が重い

ここまできてやっと気づいた、
これって心霊現象?

そもそも最初から全部おかしいじゃないか、真冬じゃなくたって、今の時代に無地の浴衣でカラオケなんか来るか?
トイレのほうに歩いてる姿は何回も見たがトイレから戻るところは一回も見ていない
窓に張り付いた人の顔を見たとき、幽霊じゃなく変質者っていう発想しかなかった
あんなに緑色の顔をした人間がいるのだろうか?-

267 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 16:44:07 ID:nZ6sbpEr0

そもそも魅入られていた?
「どうしよう?」
情けない声でCに聞く、
「とりあえず、今更だけど気づいてない、関係ないって顔をしよう、それしかない。」
徐霊だのなんだのはできないんですか?そうですか。
とりあえず空気が悪すぎるのでなんとかしようってことで、ひょっこりひょうたん島を入れて3人で熱唱。
何回も何回もひょうたん島
30分くらい経っただろうか、空気が軽くなって足が動くようになってる、
今だ、ってダッシュで逃げ出す3人。
「出れてよかったねー」
「なんだったんだろうねー?」
と、さっきまでの恐怖を振り払うようにとぼけた会話をしつつ解散した。

次の日、遅刻がデフォルトだった私が、3時限目の放課あたりに学校に行くと、
教室の隅で泣きそうなYと深刻な表情のCが
「どうした?」
聞くとYが半泣きで答えた
「昨日、帰った後ですぐに眠くなって寝ちゃった、で、夜中に目が覚めて勉強しようと思って机のうえを見たらノート一冊に 死ね 殺す ってずっと書いてあった、私の字じゃない、乱暴な感じの字で・・・」

うぇ?
なんでY?
「とりあえず私が預かってお寺に持っていって処理してもらう。Yに憑いてるかもしれないからそれも見てもらう」
とC。
「Yも行かないといけないの?」
「住職さんの力が強いから直接会わなくても大丈夫だと思う」
「ノート見た感じでも今Yを見た感じでも大丈夫だと思う」

翌日、
「もう大丈夫だって。」
とだけCに報告された、
突っ込んで聞いてもはぐらかされて細かいところは教えてもらえなかった。

268 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/18(土) 16:44:47 ID:nZ6sbpEr0
数年たったある日聞いてみると答えてくれた。
「あれは、ただの浮幽霊的なものでそんなに力も強くないし大丈夫だった。」
「問題はYで、多分なにか精神的に弱ってたと思う、たいした力のない霊でも、Yに憑く事で力を増幅させてノートに字を書くっていう形で現実に干渉してきたんだと思う。」

たしかに、CはYとはそんなに仲がいいわけではなかったので知らないだろうが、その時期のYは家庭内の問題でひどくナーバスになっていた。
ただ、本当に複雑な事情があったし、世間体のいい話でもないので、Yがそういう状態にあるっていうのを知ってるのは私だけだった。

結局、私も後々関わることになるくだんの住職が超絶パワーの持ち主なので憑いてた霊に関しては消滅させてくれたらしい。(消滅っていう表現であってるかは分からないが)

まあよくある話だし、ステレオタイプだが、私にしてみれば人生初の心霊体験だったので本気で怖かった。

で、はっきり幽霊だと認識できるような状況なのにそれを認識せず興味を持って幽霊に対して気づいてる事を気づかせるという私の体質はここから始まった。

269 :本当にあった怖い名無し:2009/07/19(日) 00:05:04 ID:MnNUUQjO0
久しぶりに来た、ウニと赤緑以外のシリーズ物に対して、なんの感想も無いとは
凄まじい過疎っぷりだな。

270 :本当にあった怖い名無し:2009/07/19(日) 02:16:46 ID:SuDpkvfI0
気の利いた感想は言えんが乙。
Cって女性?

271 :本当にあった怖い名無し:2009/07/19(日) 03:26:34 ID:m922rjwqO
おっ!久し振りに新シリーズですなw
乙!
住職さんの方も面白そうだ
期待してます


272 :本当にあった怖い名無し:2009/07/19(日) 03:59:05 ID:ESy+qED6O
保守

273 :本当にあった怖い名無し:2009/07/19(日) 08:28:25 ID:H2B1i1Hw0
おもしろかった。乙
ただ名前はCとかYじゃなくて仮名でもいいから
伊東だとか斉藤とか付けてくれると読み易い。

274 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/19(日) 20:35:37 ID:gubiI5H20
>>270
Cは女性です。
Yも。
基本的に自分の中学生〜二十歳頃までの話になりますので、
登場人物は基本的に女性です。

>>271
住職さんとは直接の接触はそんなにはないですが、実際お会いした際には
興味深い話をしてくださいました。

>>273
仮名をつける事も考えたのですが、仮名だとごっちゃになっちゃって
誰が誰だか書いててわからなくなってしまうのですよ。
実名のイニシャルで書いてます。

実話なので、最終的にきれいにまとめることはできないと思いますが、
時間のあるときに続きを書きます。


275 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/19(日) 21:09:38 ID:gubiI5H20
二十歳の頃の話。

当時住んでたところは、俗に言うところのB地区。
住んでるマンションの周りはヤ●ザの事務所だらけ、
オートロック、家具つき、浴室乾燥機付の当時としては
すごく設備の充実したマンションだったのに家賃6万。

まあまあ日本の5大都市の一つといっても過言でない場所なのに
結構な安さだった。

そのマンションはもうとんでもなくひどかった。心霊現象おきすぎ。
通り道ってやつだったんだと思う。
毎日毎日金縛り、ラップ現象、有線放送の異常、
数えたらきりがない怪異のオンパレードだった。

そんな一人暮らしの日々の中のインパクトのある幽霊さんの話。

普通、普通なのかはわからないが、幽霊ってけっこう短時間しか姿を現さない、
一瞬の邂逅はあっても継続的な対峙はないものだって思ってた。
そもそもが、実際何回も心霊的な現象に遭っててもそれが幻覚じゃないとは
言い切れないままに過ごしていた。
自分の中の狂気の具現かもという仮定を否定できないままでいた。


276 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/19(日) 21:10:18 ID:gubiI5H20
仕事を終わった帰りはいつでも深夜だった。
その日も1時を回った頃だろうか、マンションに帰り着いた。
狭い玄関を抜けて部屋の灯りをつけた瞬間、固まった。

部屋に入って左側の壁にベッドをつける形で置いて、右側は作りつけの鏡台が
張り付いてる、突き当たりは一面窓、そんな配置だった。
そのベッドの枕元、窓側の30センチくらいのスペースに女の人がたっていた。
まっすぐに前を見据えてピクリとも動かない。

目と目があってしばらく、30秒くらいだろうか、段々慣れてきた。
女の人はあまりにもはっきり見えているし、向こう側が透けて見えるわけでなし、
確かにそこに存在してるように見えた。
ガン見してる私に対して、視線を合わせるわけでなし、動くわけでなし、
私のことは意識してないようだった。
絶対に幽霊だっていう認識で見ていたが、果たしてそうなのだろうか?
ひょっとしたら生身?
部屋は2階だ、壁をよじ登ることも可能なんじゃないか?
女の人の横を横切り、というか並ぶような位置関係で窓を確認。
開いてない。
玄関は鍵がかかっていたし、カードキーだったので外部から開ける事は不可能に近い。
やはり幽霊か?

ここで、触れてみようかなという考えが浮かんだ。
だが、触れて認識されてしまったら?前述の通りこの部屋はちょっと特殊だ、
ほっといたってガンガンオカルティカルな事が起こる部屋に住み込みの幽霊はきつい。
どうしよう?
とりあえず知ってる限りのお経らしきものを唱えてみる。
消えない。
どうしよう、どうしよう?
何回見てもいる。消えてくれる見込みもなさそうだ。
時間は2時、もう1時間経過している。
1時間もずっと消えるわけでなく、動くわけでもなく佇む女の人、

277 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/19(日) 21:11:07 ID:gubiI5H20
そのまま寝てしまおうかとも思った、
だが場所が悪すぎる。枕元にあんなのがいる状態で寝れる程図太くない。
とりあえず、外に出よう。出てから考えよう。
繁華街まで徒歩5分の好立地、よく行くバーに逃げる事にした。
訳のわかる状態でマンションに帰るのは怖かったので死ぬほど飲んだ。
太陽が完全に顔を出している時間、その時間になってやっと帰った。


消えていた。
消えていてくれた。

まあ実害もないし、なんなんだかって話なのだが、よく考えてほしい。
寝起きの夢か現かも分からない状況の話ではないのだ。
仕事が終わった後すぐの完全に覚醒した状態、しかも1時間以上もじっくり観察した。
どれだけ私の中のなにかが狂っていたとしても、幻覚なんじゃないかという
疑いを持って、1時間も必死で眺め回したものが気のせいって事はないのではないだろうか?

オカルト好きではあったが、何回も霊的なものを見つつもどこかで実在を否定してた
私の前提を完全に否定してくれる出来事だった。


278 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 14:20:29 ID:tWoagYBA0
乙〜

279 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 17:43:11 ID:NbAo2HKpO
乙。久々でいいな…こういうの。

280 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 23:24:11 ID:VeR5RjQd0
霊に対する反応が冷静すぎて面白いw

281 :本当にあった怖い名無し:2009/07/22(水) 05:56:28 ID:v1NosXRLO
新投下キター(^^)/~~~乙!
こういう淡々としたのを待ってたんだ
感想に返しレスは避けた方がいい気もするが…

282 :本当にあった怖い名無し:2009/07/22(水) 14:06:04 ID:PSNDxHOyO
大体の経緯は把握しつつも空気読まずに…


















ケイさんの人来て欲しい

シリーズ物は大体好きだし

283 :本当にあった怖い名無し:2009/07/22(水) 17:24:21 ID:8gsKOldAO
ケイさんと藤原君と坂さんを同時期にやってた作者なんだから、似たような作風の見かけたら本人だと思うよ。
シリーズ物は投下しなくなってもスレには地縛霊みたいに残ってるし。
あ、本人ならごめんね。

284 :本当にあった怖い名無し:2009/07/22(水) 23:49:57 ID:PSNDxHOyO
>>283
thx!!!

スレって本スレの方ですか?
クレクレすみません。

285 :本当にあった怖い名無し:2009/07/23(木) 09:30:55 ID:D0/Tu89A0
作者が同一かは置いといてケイさんはもう来ないだろ・・・
経緯は忘れたけど手酷く粘着されて大変な事になってた。

>>277
乙です。
微妙な間が味わい深いです。

286 :本当にあった怖い名無し:2009/07/23(木) 12:40:45 ID:XMTATZI00
執拗に叩くバカのせいで、何人か作者が離れて行ったよね

287 :本当にあった怖い名無し:2009/07/23(木) 13:41:05 ID:ukUDuci5O
今さらだけど、スレタイがセンスないと思ってたのはオレだけですか、そうですか

シリーズ物ってのがどうにも安っぽいというか...いかにもヲタ臭い連中が寄ってきそうじゃない?
ここにウニの投下があるのが奇跡だよな


288 :本当にあった怖い名無し:2009/07/23(木) 13:51:57 ID:XMTATZI00
じゃあ例えばどういうスレタイならいいのか
案も書かずに批判だけしてもな。

289 :本当にあった怖い名無し:2009/07/23(木) 18:49:53 ID:B8w5hmrtO
>>285
経緯は調べました←
色々と有難う御座候ます。

290 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/23(木) 19:22:52 ID:VesrkPpZ0
中学生の頃の話

カラオケで見た後、半年以内くらいの出来事だったと思う。
夜中に目が覚めた。
うちは両親が商売やってたので、0時過ぎまでは一階に人気があるし、
両親が起きてたらすぐわかるので、0時は確実に過ぎてたと思う。

原因はカーテンの隙間でなにかがバタバタと動いてる。
泥棒?
と、恐怖におののきつつよく見てみると、飼い猫が窓に飛びついてるだけだったorz

やめてくれよ・・・
と思いつつ、猫を抱きかかえカーテンを閉めようとした。


291 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/23(木) 19:23:32 ID:VesrkPpZ0
ふっと、外が気になって窓を見る。
窓から2m程離れた場所に同い年か少し年下くらいの男の子が立っていた。
半ズボンにポロシャツ、ぱっとしねーな、こっち見るな。
と思いつつカーテンを閉めた。

って、ちょっとまてよ?
私の部屋は2階だ。窓から見て水平の位置にその男の子はいた。
屋根部分に乗ってる?とかも考えたが2mも離れたらそこは完全な空中だ。

おいおいおいおいおいおい、
もう一回カーテンを開けて確認しようとは思えなかった。


292 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/23(木) 19:24:13 ID:VesrkPpZ0
結局、窓の外に向かっていこうとする猫をぎゅっと抱きしめたまま、
まんじりともせずに夜を明かしました。
明るくなってカーテンを開けてもなにもいませんでした。


293 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 11:00:20 ID:MP/wqkaN0
なんつーか、この主人公おもろいw
とことん冷静なツッコミだと思う

294 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 13:41:15 ID:vm7bA62B0
霊感があると「見えるのが普通」だからいちいちオーバーアクションしない。
某スレのこの手の話はその辺で失敗してることが多い。

295 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 16:05:02 ID:MP/wqkaN0
>>294
そうゆうもんなのか。
俺だったら絶叫しながら朝まで気絶コースだorz

296 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/24(金) 19:48:01 ID:K+6K8T8s0
住職の話

長くなってしまうと思いますので、とりあえず前半

幼馴染にCという子がいた。その子は結構な勢いで霊感が強いらしく一緒にいた私まで少し見える位になってしまった。
何回か困った事になったのだけど、その度にCが相談してたのが、C一家がお世話になってるお寺(仏教系だとは思うけど詳しい宗派は分かりません)
なんでもそこの住職さんがとても力の強い人でお払いだのお札だのお守りだのくれるらしい。

間接的に毎回幽霊騒動を解決してくれてた住職、そんな住職と直接お会いしたのは一回、お寺に行ったのは二回。
実はそんなに関わってはいない。

住職に直接会うに至ったのは私が20歳になるかならないかの頃。
その時住んでたマンションが本当に最悪だった。
毎日金縛りだし、毎日なにかがいた。
一緒に住んでた弟は夜中に包丁かざしながらブツブツ言ってる私を目撃して逃げ出した。
思えば少し憑かれていたのかもしれない。


297 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/24(金) 19:48:42 ID:K+6K8T8s0
それでも定住してるような幽霊さんはいなくって、まあ無視できるレベルだった。
耐えられなくなったのは春先、地元の神社で花見をしたときだった。
ガリガリに痩せた子猫がいた、猫好きの私は可哀想に思って、持ってきてたお弁当をあげてじゃらしていた。
しばらくすると猫がゆっくり移動しだした。
「猫ー、待て待て」
猫を追いかけていくと境内のわきあたりに朽ちたダンボールがあった。

猫は多産である、群れてる事が多い子猫が一匹だけしかいなくって、歩いていった先にあるダンボール。
嫌な予感しかしない。
見なければいいのに中を見た。
3匹、子猫が並べられていた。奇妙なのは首に切られた跡があったこと。
普通に考えて餓死なはずなのに、明らかに誰かに殺されている。
綺麗に横に並べてあるのも不自然すぎる。
変質者のいたずらだろう。
可哀想な子猫たちに哀れみと殺した変質者に激しい怒りを覚えた。
そのまま放っておくのもなんだが、埋めてあげるほどには時間がない。
ダンボールから出して、少しだけ掘った地面に子猫を置き、上から砂と落ちていた葉っぱをかけておいた。

298 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/24(金) 19:49:46 ID:K+6K8T8s0
その晩からだ、毎日のように夢を見る。
どこかの駐車場の脇のアスファルト、学校の校庭、部屋の床、様々な場所であの子猫たちが死んでいる。
喉をかき切られ、だらんとした体で並んで死んでいる。
それを見る度に激しい虚無感に襲われて目を覚ます。
目覚めると必ず金縛り。
耳元で子猫の鳴き声。
ずっと続いていた。
無視できないレベルだった、確実に憑いている。
通りすがりではない、明らかに自分がターゲットになっている感覚に気が狂いそうだった。

普通の暮らしの中で視界の端々を横切る小動物の後姿に心底おびえていた。
限界だった。
今回ばかりは本当に発狂しそうだ、明日にでも死んでしまいたい。
そう思いながら少しずつ身辺整理をしてたときにふと思い出した、
心霊現象といえば、あいつがいるじゃないか、Cだ!

299 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/24(金) 19:50:55 ID:K+6K8T8s0
郊外の地元に住んでいるCとは少し疎遠になっていた、が、そこは幼馴染なので連絡先だけは知っていた。
Cに今までの経緯を話す。
「聞いてるだけでこっちにきそうだし、電話切っていい?」
ふざけて言っている感じではあったがこの差し迫った状況で笑える冗談ではない。
「いや、まじで、助けて、お願い。」
すがるように言うとCは少し考えて、
「私じゃ多分解決できない、お寺に行こう。住職と直接会うのが一番手っ取り早いと思う。」
すでに夜だったので次の日のお昼、住職に会えるように段取りしておくとCは言い、電話は切れた。

300 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 19:52:25 ID:K+6K8T8s0
過疎りすぎなので、少し上げておきます。

301 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 20:15:17 ID:MP/wqkaN0
なんというか、そのマイペースさが(笑)

302 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 20:18:36 ID:TbPkigAHO
見てるから続きお願い

303 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 20:47:44 ID:pNZ6O2ov0
僕は支援ってのが出来る

304 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 21:56:16 ID:JWlaI7C6O
>>283
まとめで読んだけどその作者は秀逸だね
長さも調度良い感じに余韻あり
シリーズ物とはいえ、長くし過ぎると話があまりに無理っぽくなる

305 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 23:07:47 ID:MP/wqkaN0
◆0fO6jMfX/o はもう寝ちゃったのか、TV見てるかだと思う。
どのみち忘れてるか明日にまわすのかな? マイペースすぎるがソコがいいw

306 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 05:00:53 ID:uWuzo2ES0
>>296-299
紫煙
上げないけど・・・。次の晩にでも後半読めるとうれしいです。

307 :♯マツダ:2009/07/25(土) 05:51:27 ID:QGxFCKHw0
テスト


308 : ◆2Io4DQNHH2 :2009/07/25(土) 05:52:48 ID:QGxFCKHw0
テスト

309 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 09:11:11 ID:jaAh7lt40
>>307 >>308
マツダさんは何のテストをやってるのやら。

310 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 10:39:12 ID:PjcqCjJp0
DQN検定中のようです。そっとしておきましょう。

311 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 17:31:17 ID:YemqI4nN0
>>304
そういう自演がいやなのよ。
あんな駄文きょうび中学生でも書かんぞ?


312 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 18:59:04 ID:d5yOnAG80
もちつけよ。
坂さんと藤原君は俺も好きだ。
名文かどうかは別問題。(駄文って言ってる訳じゃないぞ)
リアル鬼ごっことか恋空がベストセラーになっちゃう世の中だぜ。
どんなに駄文にファンがついても全然おかしくない。



313 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 23:32:34 ID:BM1ALL6T0
 大学のときの先輩(女の人)ですごい人がいたなぁ。
 シリーズどころか、ひとつしかエピソード知らないけど。

 自分の友人(男)も霊感がある。思念の存在している場所が感覚でわかるらしい。
 「ほかに、誰が霊感強い?」と聞いたら、開口一番「F先輩はすごいね」。
 彼に言わせれば「いるな」とわかる程度のレベルではないそうだ。
 「霊が見えるんですか?」と本人に聞いてみたら、いっつもにこにこしているF先輩が、口調も顔も変えず
 「いやーあんなの気にしてたら生活できないですよ」と、さらっと答えた。

 マジビビッタ。

 当時、ひとり暮らしだったF先輩のエピソード。
 ある日、夜中の一時に、友人が来る用事があったそうだ。試験対策用のノートを取りにくるとか何とか。
 で、起きてた。のに気づいたら

 二段ベッドの上で寝ていた。

 そんなところで寝た記憶はない。というより、上の段で横になることはない。
 ベッドを持ちこんだはいいが、天井が近すぎて圧迫感があったかららしい。
 目ざまし時計は壊れてた。ひっきりなしに針がぐるぐると回っている。
 部屋で唯一の時計だったので、そのときの時間はわからなかった。
(十五年くらい前の話で、当時携帯はほとんど普及してなかった)。

 不思議なのは寝方だった。左腕をまっすぐ垂直に上げていた。
 で、薬指の根元――手の甲の側に、きれいな正三角形の傷痕があって、血がつうつう滴り落ちてた。
 血はなかなか止まらなかったそうだ。
 結局その日、友人が来ることはなかった。

 F先輩とボウリングで会ったとき、「左手の包帯どしたんですか?」と聞いたら、この話をしてくれた。
 いつも通りのにこにこした顔と口調で。

 世の中にはマジもんがいるんだ、と信じるようになったのは、F先輩のおかげ。

314 :本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 02:59:53 ID:T+UABbSdO
ここはシリーズなんだ
今から行ってF先輩に聞いてこい、小一時間


315 :本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 22:19:22 ID:shtOZDKf0
そして、シリーズものとして、定期的にかいてくれ!ですね。

316 :1/5 ◆hraA6qfSug :2009/07/27(月) 22:49:58 ID:B5prdFP90
夏ってオカ板に来たくなるよな。

結構前に本スレに投下した奴の続きなんだけど、
死ぬほど洒落にならないってわけでもないし、
多分いくつか投下するだろうからシリーズ物でやってもいいかな。
なんか一応霊感持ちの友達(?)の話なんだけど、
ドラマチックな事件とかは起きてない。まあ暇つぶしにでも。

前に投下した話を要約すると、
「大学入学を機に一人暮らしを始めた友人の部屋がオカルト部屋でした。
 うっかり泊まってしまい、そこで人生初の恐怖体験をしました」
っていうことなんだけど、今年の四月にその友人鈴木(仮)と再会した。
再会というか、たまたま俺のバイト先に鈴木が入ってきた。
どうやら大学のキャンパスの場所が変わったもんで、
一人暮らし止めて実家に戻ってきたらしい。
それで、実家の近所でバイト探したらそれが偶然俺がいる塾だったと。
会うの久々だったし、ってかそんな所で会うなんて思ってなかったから
その日は話が盛り上がって、結局そのまま途中で酒買って奴の家で飲んだ。
その時に聞いた話。

317 :2/5 ◆hraA6qfSug :2009/07/27(月) 22:52:36 ID:B5prdFP90
奴も出て行った後に知ったらしいけど、鈴木が住んでいたアパートは
結構有名な「出る」アパートだったらしい。
俺がそこで体験したのはドアノブガチャガチャと髪の毛こちょこちょと
窓バンバンだけだったんだけど、鈴木はもっと色々体験したらしい。
その時はあまりに怖くて聞けなかったんだけど、
もう随分たったし恐怖も薄れてたし、何より好奇心で何があったのか聞いてみた。
奴も割とノリノリで、酒の勢いもあってぺらぺらとしゃべってくれた。
曰く、テレビに大きく写る女の顔だとか。
カーテンに写る鎧武者(なぜw)の影だとか。
寝ていると覆い被さってくる血まみれの女だとか。
何もかもがありきたりで、実際に俺自身が体験していなければ
創作乙ですますような陳腐な話だったけど、
鈴木は結構話がうまいのでそれなりに肴になった。
それがあの家で起きたことなら、多分全部実話なんだろうし。
(鈴木が調子に乗ってホラ吹いていなければ)

318 :3/5 ◆hraA6qfSug :2009/07/27(月) 22:53:31 ID:B5prdFP90
んで、俺も奴も酒に弱いから、結局梅酒の瓶二本でベロベロになって
そのまま奴の部屋でぶっ倒れるようにして寝たんだけど、
その夜変な夢を見た。
場所は、なんと元・鈴木の住んでいたアパートのあの部屋。
一年前に一度行ったきりだしぶっちゃけかなり曖昧なんだけど、
始めに「あ、あのアパートじゃん」って思ったから多分そう。
部屋には俺しかいなかった。
夢の中で、俺はふらふらとテレビをつけた。
(なんでとか聞かないでね、俺にもわからん。夢だし)
小さなテレビで、つけてもしばらくは砂嵐みたいな画面だったんだけど、
やがてなんか音が聞こえるようになってきた。
多分画面にもなんか映ってたんだろうけど覚えてない。
で、その音っていうのが誰かが喋ってる声なのね。
男とか女とか、どのくらいの年齢とかはこれまたよく覚えてない。
何言ってたのかもなんにも覚えてない。
とりあえず、なんかぶつぶつ言ってたってことだけ覚えてる。
そこで鈴木の母親に二人して起こされた。

319 :4/5 ◆hraA6qfSug :2009/07/27(月) 22:54:51 ID:B5prdFP90
起きてから鈴木に「お前の元アパートの夢見たw」と言うと、
鈴木は変な顔をして、「それってどんな夢?」と聞いてきた。
上に書いたのと同じようなことを言うと、奴がぽつりと
「それ、俺も見た。ずっと前だけど」と言う。
「はぁ?どういうこと?」
「俺、あのアパート引っ越して別の所に行っただろ、
 そんでしばらくは結構びびってて話とか出来なかったんだけど、
 何ヶ月かたてば恐怖とか薄れるし、
 いいネタにもなるからサークルの仲間と飲んでるときに
 したんだよ、あのアパートの話。
 そしたらその夜、今お前が言ったのと同じような夢を見た」
同じようなシチュエーション(酒盛り)で、
同じような夢を見るとか気持ち悪い。
でも別にそれだけだったら偶然キメェwwで笑ってすませたんだけど、
その後に鈴木が言った言葉が俺的に恐怖だった。

「昨日は話さなかったんだけど……その後から俺、
 今まで見えなかった変なもんが見えるようになったんだよ」

320 :5/5 ◆hraA6qfSug :2009/07/27(月) 22:55:45 ID:B5prdFP90
この時から今に至るまで、俺は一人でいるときに変な物を見たことはない。
けどもしかしたら、それは俺が気づいていないだけで実は見えてはいるんだろうか?
あと、「一人でいるときに」とわざわざ書いたのは、
鈴木といるときには変なもん見てるから。
というか、いわゆる「見えるひと」状態になってもビビリな鈴木は、
見つけると必ず俺に「ほら、あれ!あそこ!」とわざわざ教えてくるので
そうすると、なんか不思議と俺にも見える。
なんだろ、上手く説明できないんだけど、
冷蔵庫の中の醤油探してても見つからないのに、
目の前で母親が取り出したときの
「あ、あった……」みたいな感覚。
不思議なことに、見た目からして「うわあ」って感じの
幽霊は見たことないんだけどな。みんな見た目は生きてる人とそう変わらん。
ただ、なんとなく「あ、死んでるぽ」って分かる。
(でももし生きてる人だったら申し訳ないw)

その中でもわりと印象深くて今でもよく覚えているのとかもいて、
なんかずっと覚えているのも気持ち悪いから
時間があったら記憶の整理兼ねて文章化して投下したいと思う。
とりあえず今回はこれで。
書き込みとかあんま慣れてないから文章ヘタですまん。

321 : ◆hraA6qfSug :2009/07/27(月) 22:56:35 ID:B5prdFP90
ってか、霊感持ちの近くにいるときは
0感でも見えるってのは聞いたことあるが、
今まで0感だった奴がそうホイホイ霊感持ちになるもんなの?
それとも鈴木は実は隠れた霊感の持ち主で、
アパートでそれらに触れたことによって開花したのかな?
その辺俺自身かなり疑問。まあどうでもいいけど。

でもオカ板でみるような、除霊も出来るし冷静で頼もしい霊感ではなくて
本当にただ見えるだけの霊感でしかもビビリだからすごく頼りにならない。

322 :本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 00:05:39 ID:1VBj6IxzP
>>321
>オカ板でみるような、除霊も出来るし冷静で頼もしい霊感ではなくて
>本当にただ見えるだけの霊感でしかもビビリだからすごく頼りにならない。

最初はみんなそう。
そのうち困ることになるから、対処法を身につけざる得なくなるww

323 :本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 14:33:48 ID:muX0R2dm0
そうなんだ・・・
プッ!

324 :本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 18:10:24 ID:y5uR8K8JO
>>321
変に見えるだけの霊感持ちのそばには寄らないのが正解なきがする
祓える人なら心強いけどさ、なんと言ってもこっちは0感だからな

325 :本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 19:08:30 ID:k/Dc+UaMO
何が0ですと?
羊羹、和菓子?

326 :本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 20:03:50 ID:rOLZd9vvO
数年前風呂でシルクハットをかぶった男を見た
もちろん日本にある自宅で。
うしろにいたから背後霊かもしれない

327 :本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 23:32:04 ID:p/Moimx90
>>326
ゲイリー・オールドマンのドラキュラ思い出したw

328 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 00:46:42 ID:a2vAxPyr0
>>326
シルクハットのおさんなら丸の内線の四谷駅でよく見かけるよ

329 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:17:41 ID:wNCIeiAY0
[探索(前)]
1/14
「うん。そう…××市って言っていたよ。うん。それしか…」

電話の相手は古乃羽。
俺は姉に頼まれて、白谷さんのことを聞いて回っている。
…と言っても神尾さんと古乃羽の2人相手に、だけど。

白谷さんの一番の”友人”であったはずの彼女達。
しかし予想以上に…いや、予想通り、情報は少なかった。

彼女はいつからかそこに居て、知らずに仲良くなっていたという。
ひとつハッキリしているのは、彼女と知り合ったのは寺坂家に行ったとき以降だ、ということ。
それ以前は…?というと、古乃羽曰く「白谷佳澄なんていう人は、どこにも居なかった」らしい。今思えば、の話だが。

友人が多い神尾さんも色々な人に聞いてくれたが、白谷さんについては誰もが”美加と古乃羽の友人”という認識しかないようだった。
住所や電話番号、年齢や出身についても誰も知らず、大学のどの学科の名簿にも彼女の名前は無かった。

そうして散々聞きまわって分かったのは唯一つ、神尾さんが聞いた「××市に住んでいる」ということだけだった。


330 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:21:48 ID:wNCIeiAY0
2/14
古乃羽「ごめんね、力になれなくて…」
俺「いや、仕方ないよ。彼女については俺も何も知らなかったし」
古乃羽「うん…。なぜか分からないけど、佳澄には何も聞いていなかったの」
俺「んー…あれかな。何かカモフラージュしていたとか何とかのせいで」
古乃羽「かなぁ。佳澄に対しては何かこう、話を聞こう、って気にならなかったのよね。住所のことだって、美加が聞いたことだし」
俺「ふーん…」
神尾さんか。前々から思っていたが、神尾さんて実は凄い人なのかもしれない。どういうところが、って具体的には言えないけど。

俺「まぁ、住んでいる場所が絞れただけでも良かったよ。姉貴に教えておくよ。それじゃ――」
古乃羽「あ、待って」
俺「ん?」
古乃羽「あの…お姉さん、佳澄を探して、会いに行くのかな」
俺「…だと思うよ」
古乃羽「だよね…」
俺「心配か?」
古乃羽「うん…。あのね、こーくんにお願いがあるの」
最近になって「雨月くん」から呼び名が変わったわけだが、そんな風に呼ばれるのは初めてで、どうもくすぐったい。
俺「何?」
古乃羽「あのね、私が言うのもおかしいけど…、お姉さんのこと、見ていて欲しいの」


331 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:25:58 ID:wNCIeiAY0
3/14
俺「見てるって…?」
古乃羽「私もそういうところあるのだけど…お姉さん、1人で背負い込んじゃうタイプかな、って」
俺「あぁ…」
異議なし。まさしくその通りだ。
古乃羽「そんなことはよく知っていると思うのだけど、どうしても…。それって、こーくんにしかできないことだし」
俺「大丈夫、分かってるよ。ああ見えて結構、世話を焼かせるところもあるんだぜ?」
古乃羽「ふふ、そうなんだ。私にも焼いてね?それじゃ…気を付けてね」
俺「お?あぁ…。それじゃ、また」

電話を切る。

うーん、古乃羽が姉貴の心配をするとは。
古乃羽なりに、何か嫌な予感でもしているのかもしれない。

姉貴のことはいつも気に掛けている。病気のため、具合の良し悪しをいつも気にしていたからだ。
そのため世話を焼くのは俺の中で義務のようになっているが、今回の件ではいつも以上に注意しておこうかな。

よし、取り敢えず古乃羽から聞いた話を教えに行こう。まずはそこからだ。


332 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:29:59 ID:wNCIeiAY0
4/14
――ここか。

目的地に着き、車を降りた俺は、改めて看板を確かめる。
「神乃木産婦人科病院」
まさに廃墟と言える、古びた建物。
こんなところに…本当に居るのだろうか?

舞「じゃ、行きましょ」
俺「あぁ」
姉に促され、俺たちはその病院に足を踏み入れた。


――××市。
俺は姉貴にそう教えただけだが、それからこの場所を割り出すのは早かった。
「普通の人の目には映らない場所。マンションやアパートではない。まさか野宿をしているとも思えない」
「車を止める場所があり、運んできたもの…人間を、誰の目にもつかないように運び入れることができる場所。大きな建物、又は広い敷地」

姉貴と俺は××市の市立図書館に行き、地域の地図を広げ、条件にあう場所を探し出した。
もちろんそういった場所はたくさんあったが、その中で、最後に決定的な条件を当てはめる。


333 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:45:47 ID:wNCIeiAY0
5/14
「廃墟」

これは姉貴の予想したものだった。
神尾さんには失礼だが、白谷さんの住んでいる「家」は「神尾さんの部屋より散らかっている」ということだった。

白谷さんの性格を考えたとき、そんなことが有り得るだろうか?
プライドが高いという彼女が、散らかった部屋なんかで暮らすだろうか?
…まず考えられない。
だから彼女は「家」と言った。きっと「部屋」は綺麗なのだ。

部屋以外のところ…家中が散らかっている。
それも、もしただ汚れているだけなら、掃除くらいするだろう。いや、掃除をさせるだろう。
それが容易ではない場所。掃除をして何とかなるようなレベルじゃない…単純に汚れているのではなく、「壊れている」場所。建て直しが必要なレベル。

「廃墟」だ。

流石にそういった場所は少なく、新旧の地図と地域の歴史本から簡単に見つけることができた。
それが、この病院だ。
約8年前に経営者が死亡。営業停止。…にも関わらず、建物はまだ存在している。


334 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:49:34 ID:wNCIeiAY0
6/14
家を朝一に出たので、ここに着いたのは昼過ぎだった。
できるだけそうしようと心掛けている訳だが、こういう場所に来るのは、やはり昼間に限る。廃病院なんて尚更だ。いくら姉貴と一緒だからってね。

俺は「車で待機」と言われたが、一緒に行くと言い張ると、姉も分かってくれた。

建物の中は、なるほど確かに廃墟だった。
一言で言って、ボロボロ。掃除してどうにか、というものではない。
一体、なんでこんなところに住んでいるのだろう?
もっと綺麗な所も探せばあるだろうに。
俺のそんな疑問も余所に、姉は奥へと進んでいく。
俺もそれについて歩き、何が飛び出してくるかと身構えつつも、姉に質問してみる。
俺「白谷さん、居るのかな…?」
舞「…分からないわ」

分からない。ちょっと意外な返答だった。姉ならそれくらい分かるものと思っていた。

舞「居るようでもあるし、居ないようでもあるし…」
俺「ふむ…」
舞「…佳澄さんについては、上手く掴めないの」
ちょっと不安なことを言う姉。
それを聞いて俺は、少し嫌なことを考えてしまう。
もしかして白谷さんは、姉より…”強い”のか?もしそうだったら俺たちは…。


335 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 09:55:00 ID:wNCIeiAY0
7/14
舞「不安そうね」
俺「あ、いや…まぁ、ちょっとね」
簡単に見抜かれる。
舞「得体が知れないの。何とも言えないわ」
俺「そか…なるほど」
これは、考えている以上に大変なことになるかも知れない。

舞「心配しなくても、光一くらい守ってあげるわよ?そうしないと古乃羽ちゃんに申し訳が立たないわ」
俺「え?いやいや…」
それだと俺が古乃羽に顔向けできない。最低でも足手まといになることは避けなければ。

それにしても…
ここは一体、どういう場所なのだろう。
不気味な場所。何か、凄く嫌なものが渦巻いている場所。
何かがあった場所?昔、何かが……何が?

っと。
不意に姉が止まる。
俺「ど、どうしたの?」
まさか、現れた…?
舞「あれ、何かしらね」
姉が前方の壁を指差す。

その壁にはシミ…いや、あれは手形だ。手形が付いていた。


336 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:00:26 ID:wNCIeiAY0
8/14
俺「誰かの手形…かな?」
舞「…」

無言のまま、それに近付いていく姉。
何だろう、あれは…。
分からない。分からないけど、明らかに不自然なものだ。
俺「気を付けて…」
姉は壁の前に立つと、しばらくそれを観察する。
後ろからなので顔の表情は見えないが、小首を傾げて何か考えているようだ。

やがて姉はゆっくりと片手を上げると、その手形に手を伸ばす。
俺はそれをジッと見守り、何が起きても対処できるように身構える。
そして姉の手がそこに触れ――

その瞬間、俺は凄まじい突風に襲われる。
前方のその壁から、熱く、血生臭い風が強烈に吹き付けてきて、俺は反射的に腕を上げ、顔を覆う。
その風に乗せて、叫び声が聞こえる。1つではない。複数の叫び声。言葉の意味など無い、絶望に満ちた多くの人間の叫び声。
俺は不快な風に包まれ、歯を食いしばってそれに耐――

――と。
唐突に風が止む。耳元で聞こえていた叫び声も一瞬で消え去る。

俺は恐る恐る顔を上げると、辺りは薄暗く、見上げると星空が見える。
これは一体…?まだ昼過ぎだったはずだ。しかも、ここはどこだ?俺は病院に居たのに…?


337 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:04:33 ID:wNCIeiAY0
9/14
…ふと、俺は手に何かを握っていることに気付く。

鉄の棒だ。
しかもただの棒じゃない。折れて先が尖っている。
いや…、それだけじゃない。それは赤黒く染まっている。何故かそれが人の血だと分かる。
いつの間にか、俺の身体も血に汚れている。
誰の…?
分からない。ただ、大勢の人のものだと分かる。
そして、深い…悲しみを感じる。例えようのない、深い悲しみ。
これは何だろう…この感情は誰のもの…?

辺りからは、パチパチと物が焼ける音がする。
暗闇に浮かぶ炎。焦げた臭い…血、肉の焼ける…

…そうだ。
これは…幻だ。分かっている。こんなもの、ここにはない。
ここは病院内で、俺が見ているこれは現実ではない。
でも、これは…どこかで見たような気がする?どこかで俺は、この光景を…

…見ている!これはあの高速道の…?なぜ?これは…?


338 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:08:48 ID:wNCIeiAY0
10/14
舞「光一!」
姉の声にハッとする。
見ると、姉は既に壁から手を離している。
俺「あれ…?俺、今…」
舞「分かっているわ。見たのでしょう?」
俺「あ、あぁ…。姉貴も?」
舞「…」

姉は答えず、少し首を傾げて考え込む。
俺も一緒に考える。ほんの一瞬だったが、今のは何だったのだろう…何であの時の?でも、少し違ったような…?

舞「ここから出ましょう」
俺「え?あぁ」
それは大賛成だ。何だかここは嫌だ。
俺たちはすぐに出口へと向かう。

舞「佳澄さんには、まだ会うべきじゃないわ」
俺「まだ?…何か分かった?」
舞「少しね。まずはそれをハッキリさせないと」
俺「ふむ…」


339 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:13:43 ID:wNCIeiAY0
11/14
外に出て車に乗ると、姉は行ってほしい場所があると言う。
舞「道は教えるから、お願い」
俺「おっけい。お安い御用で」

車を発進させ病院から遠ざかると、俺はやっと落ち着いた気分になる。
俺「ふぅ…。何だったのかなぁ、あれ」
舞「見たのは、高速道の?」
俺「うん。でも何か…俺が見たもの以上のものがあったような」
舞「どんな?」
俺「えーっと…声?叫び声とか。そんなの聞いてないのにさ。あと、いつの間にか鉄の棒持ってた。血で汚れたやつ…」
舞「…正確には光一が見たものじゃないからよ。あれは」
俺「あ、違うの?でも…」

舞「他の人の記憶ね。私たちより先に、あの場所にいた人の記憶」
俺「え…?誰?」
舞「夏美さん」

俺「…夏美さんって、誰?」
舞「着いたら分かるわ。私も、そんなに詳しくは知らないの」
俺「ふーむ…」
なにやら色々事情がありそうだ。


340 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:17:58 ID:wNCIeiAY0
12/14
俺「白谷さん、居なかったのかな」
ふと、そんなことを思う。
まだ会うべきじゃない、って言うなら会わずに済んで良かったのだろうけど、今どこに居るのだろう。
舞「…居たわよ」
俺「へ?」

俺「ど、どこに?まさか物陰からジッと見ていたとか…?」
舞「見ていたらタダで帰してはくれなかったでしょうね」
俺「…だよね」
きっとひと悶着…どころじゃないことが起きただろう。

俺「じゃあ、どこに?」
舞「どこかの部屋で…多分、眠っていたと思う」
俺「え…寝てた?」
舞「あの手形に触れて、佳澄さんのことが少し分かって…彼女のイメージが掴めたから、所在を感じ取ることができたわ」
俺「へぇー…」
舞「…信じてないでしょ」
俺「いやいやいや、そんなものかなーっと」
ちょっとふくれる姉。


341 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:22:34 ID:wNCIeiAY0
13/14
舞「とにかく。感じ取った彼女の意識が、何だか不透明でおかしかったから」
俺「寝ているみたいだった、と」
舞「寝ているというより、昏睡に近い感じだったけどね」
俺「ふーん…」
寝ていた、か。うーん、何だろう。何か意外だ。
俺「眠ったりするんだねぇ…何かそういうのは無いものかと思ってたや」
舞「そうね」
俺「あ、やっぱりそう思う?」
舞「寝ていて気付かなかったなんて、何だかね」
拍子抜け、とでも言いたそうだ。無難に事が済んだのだから、良いに越したことはないのだけど。

俺「何か意味があるとか…」
舞「意味って?」
何となく思い付きで言ってみる。
俺「いや、眠る意味だか目的だか…彼女にとってはそれがすごく大切なことだとか」
舞「眠るのが何かのためって考えると…身体を休めるか、夢を見るか…」
俺「実は昼間は眠って、夜に活動を――って朝から大学に居たことあるな。じゃあアレだ。見たい夢でもあったんだ」
舞「…」
俺「…無いね」
舞「…あるかも」
俺「マジ?」
舞「まぁ、分からないわね。でもそういう発想は良いと思うわよ?」
俺「はぁ…そらどうも」
ただの思い付きだったのだが、変に感心されてしまった。


342 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/07/29(水) 10:28:03 ID:wNCIeiAY0
14/14
やがて車は目的地に近付く。
そこは街外れの、少し寂しいような場所だった。
舞「そう、そこ曲がって…そこに車止められるかな」
俺「あぁ、ここね」
コインパークだ。どこにでもあるな、これは。
車を止め、2人で降りる。この駐車代は…まぁ、俺が出すのだろうな。

舞「少し歩いたところよ」
俺「あいよ」

あまり人通りのない道を歩く。こんなところに、何があるのだろう。
良く言えば閑静な住宅街。悪く言えば…ん、言わないでおこう。

舞「ここよ」
と、姉が立ち止まる。そこは…。
俺「…何、ここ」
見るからに怪しい、何かのお店のような家。でも看板も何も無い。
舞「牧村さんのお宅」
俺「はぁ…牧村さん、とな」
知らない名前だ。姉の知り合いか…ま、まさか男とか?

舞「さ、ついてきて」
姉はそう言うと、中に入っていった。




343 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 10:41:00 ID:ndhQwNDY0
乙、続き楽しみしてますよ。


344 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 10:58:25 ID:Gdmlt1qL0
面白かった。
前の話は誰視点なのか謎のままか。

345 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 12:38:59 ID:08uPY9xN0
乙です。

346 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/29(水) 14:22:58 ID:LeHwsJMD0
住職の話(続き)

電話を切った後、明日にはなんらかの解決を見るだろう事にほっとして、わりと早い時間に眠りに付いた。
やはり、同じ夢
並んだ子猫、緩んだ筋肉、
起きると金縛り、
って、いつもとなんだか感覚が違う、足元でなにか小動物がじゃれついてるような感触が、
小1時間程つま先を弄ばれたあと、目が覚めた。

待ち合わせに合わせるには出発時刻が早すぎたが、もう一度眠る勇気もなかった。
とりあえず、タクシーで地元に行くための電車が出てる大きい駅の近くまで行った。
Cは絶対に待ち合わせよりも前に来ることはないし、地元まで行ってしまうと時間を潰す場所が少ないので、とりあえずは駅近くの漫画喫茶で時間を潰した。



少し睡眠不足の頭を抱えて、地元へ向かう電車に乗ったのはお昼を少し回った頃だった。
地方の都市のさらにそのベッドタウン、そんな場所が私の地元だ。
最初は混んでた電車が徐々にすいていって、電車は地元の駅についた。

やはりCは来ていない、これは普通の出来事なのであまり気にせず、近くのコンビニで立ち読みしつつ待った。
駅前に見覚えのある車が止まった。
Cのお母さんの車だ。
なぜかお母さんもついてきたらしい、久々に会うC母との世間話が弾みはじめた頃、お寺に着いた。


347 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/29(水) 14:24:32 ID:LeHwsJMD0
お寺の場所は地元の駅からそう遠くない、駅周りは少し道が複雑なので車だと15分ほどかかってしまうが、自転車で一直線に行けば5分くらいの距離だったと思う。
住職には会ったことはないが、受験の年に厄除けになるからって晦日の鐘をたたかせてもらったことがあるのだ。

駅から住宅街に向かう一本道に沿って建っているので普通にそこに寺があることに気づきそうなものだが、大晦日のその日までそこに寺があることに気づかなかったし、たまに通ったときに何の気なしに探してもうまく見つけれられなかったりとなんだか存在感のないお寺である。

C母が、お寺の横にある、住居スペースらしい和風の建物の入り口のチャイムを押した。

ぼそぼそとやり取りがあって、中に入る。
長い廊下の先の大きな和室に住職はいた。
にこにことした好々爺だった。細身だが顔が丸いので貧相には見えない。感じがいい。
お茶と和菓子を出して頂き、人心地ついた頃、住職が話し始めた。
「人の世っていうのは情けがあるから成り立ってる。誰かを思いやる心っていうのはとても大事なものなんだよ。」
「でもね、その優しくしよう、思いやろうっていう心に対して依存してしまう物もいる。」
「思いやるっていうのはただ甘やかすという事ではないんだよ、ただ一方的に甘やかすだけでは相手は付け上がってしまい結果として相手のためにならない結果を招く事もある。わかるね?」
強気を挫き弱きを助けるが正義だと思っていた私には考えたこともなかった話だ。

348 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/29(水) 14:25:12 ID:LeHwsJMD0
「誰かが助けてくれる、そう思うことによって諦めるっていう最終判断ができなくなって執着する、そういうものがこの世にはいるんだよ。」
「今、あなたの背中にはそういったなにかに執着心を燃やす色々なものの塊が憑いている。」
「どんどん引き寄せて大きくなっている。辛かっただろう?」
話しながら住職が軽く私の肩に手を触れる
ずっと続いていた肩の重い感じ、嫌な空気が急に軽くて、清浄なものに変わった。
「とりあえず、今憑いてるものは払ったよ。」
「あなたは情けをかけすぎる性質らしい、色々なものが寄ってきすぎるだろうし、どんどんそれを強くしてしまう。」
「優しさを捨てろとは言わないが、あまり誰彼かまわず同情してはいけないよ。魂だけしかないものにとっては優しさっていう感情はものすごくエネルギーになるものだから。」
「なにかあったらまた来なさい、来れない時はその憑いてるものに語りかけるといい。なにもできない、する気もない、去れと。」
「強い心を持って相手を拒絶することが大事なんだよ。」


349 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/29(水) 14:25:53 ID:LeHwsJMD0
帰り際に住職がお札と身代わりの木をカンタンな人型に抜いたお守りをくれた。
「あなたの部屋はおそらく色々なものが溜め込まれている、お札は部屋の入り口出口に、守りはいつも懐に持っておきなさい。」
猫の話は話してあったが部屋のことはなにも言ってなかったので少しびっくりした。

部屋に帰りお札を貼ると空気が変わった。部屋が少し明るくなったような錯覚をおぼえた。


住職は全て無償でやってくれた。Cに聞くと、ああいう関連のことを取り仕切る人は欲を出すと力を失うから基本は無償らしい。

ここ最近の話なのだが、いきなり身代わりのお守りが音をたてて真っ二つになった、
久々のあの感じを味わいまくる。

どうしたものかとCに電話すると
「住職は歳も歳だし、今は力なくなっちゃったんだよね。」
「電話伝ってなんかきそうだから切るね。」
今回は本当に切りやがった。


350 : ◆0fO6jMfX/o :2009/07/29(水) 14:26:37 ID:LeHwsJMD0
sage忘れました(汗)

規制でずっと続き書けずに申し訳ないです。

351 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 16:49:46 ID:TEMBiqgm0
両氏に乙!

352 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 16:51:51 ID:3ELjbcR+0
おお、久しぶりに続きが読めました。
規制で大変な中、投稿乙です。

353 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 18:07:23 ID:ibW/7vGFO
乙でした

354 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 18:07:35 ID:926coW0g0
余計なレス乙。

355 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 18:34:06 ID:9I/VnoA90
田中のひと、百物語参加するんだね
名前があった

356 :本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 23:28:32 ID:aOUgsB7D0
>>355 去年は枯れ野もいたよね

357 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 00:20:08 ID:graUBH+fO
>>350
乙です。百物語も頑張ってくれ!

358 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 08:42:37 ID:BQIDg+cM0
夏だからな
話がたくさん来る事を期待してアゲ

359 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 09:20:22 ID:pV5MSJzJ0
>>358
sageてんじゃねーかw

360 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 13:42:24 ID:EcQGYsjr0
この調子で長々と書かれたら大メーワクだ。
ってか今年は百物〜進行でモメてるぞ。


361 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 17:10:53 ID:ET8aGjzs0
あの仕切ってるキチガイなんなの?
それに従ってるスレの連中もおかしいが

362 :1/3 ◆hraA6qfSug :2009/07/30(木) 17:31:23 ID:Q4ASxD2h0
>>324
近づかない方が良いのかな?
一応四ヶ月くらい、何も危ない目には遭ってないんだが……。
もう一つ、鈴木の話。

その日はたまたま鈴木と一緒に遊びに行った帰りだった。
ちょっとだけ遠出して電車で帰ってきたんだけど、
その中でくだらない話をしていたら、ふいに鈴木の目がちらっと横を見た。
なんか、説明が難しいんだけど、分かるかな。
顔を動かさないで、目だけ動かして見るって感じの動き。
普通にどうでもいい話をしている最中にそれだったから
ちょっとびびって、「え、何?」って聞いたら
「なんでもない」って返されて、なんとなく
腑に落ちなかったけどそのどうでもいい話を再開したんだ。
でも、それ以降も何度もちらっちらって目玉だけ動かして横を見てるし、
明らかに俺の話なんか聞いていない。
これはまたなんかいるんだなーと思って俺は話すのを止めて、
ちょっと後ろを見たけどいつものように何も見えなかったから、
後で鈴木に聞こうと思って次の駅に着くのを待った。

363 :2/3 ◆hraA6qfSug :2009/07/30(木) 17:32:04 ID:Q4ASxD2h0
快特だったから、次の駅に着くと人がどどっと降りたんだけど、
そしたら鈴木がふっと息をついたから
「あ、いなくなったのかな」と思ってドアが閉まって電車が走り出してから
「で、何?」と尋ねると、鈴木はちょっと嫌そうな、っていうか
ビビリ気味の顔をして、顔を近づけて小声で言った。
「さっき、後ろに黄緑色の服を着たオバさん、いただろ」
「ああ、いたな。あの不機嫌そうな顔をした人だろ」
ちらりと後ろを確認したときに、
鈴木のすぐ後ろにすごく顔をしかめたおばさんが立っていた。
あんまりにもしかめ面だったんで印象に残っていたんだが、
鈴木は眉を顰めて、「あのおばさんの肩に顔が生えてた」と言った。
肩の上に生えている顔……一瞬にして俺の頭に「まもるくん」という言葉が浮かんできたが、
現実的に考える。
「混んでたし、後ろの人の顔だろ?たまたま重なって生えてるように見えたんじゃね」
「いや……どう考えても、生えてた。顎見えなかったし、
 人間はあんなに密着できない。もし人間だとしたら、顎から下がないことになる」
正直どんな状態だったのかは俺には上手く想像できないんだが、
とりあえず人の頭が肩から生えているという想像をしてみた。
「で、それはさっきのオバさんについて降りたの?」
「うん。なんだったんだろう」
腕をさすりながら呟いた鈴木に
「オバさんがいる間に教えてくれれば良かったのに」と言うと、
鈴木はまた眉を寄せて言った。
「いやだよ。俺、顔しかないのなんて初めて見たし
 すげえ近かったから見えてんの気づかれたらと思うと怖かったし
 ……てか前の方をじっと見てたから、言わない方が良いのかなって思って」

364 :3/3 ◆hraA6qfSug :2009/07/30(木) 17:33:16 ID:Q4ASxD2h0
あ、一文字抜けた。「前の方をじっと」じゃなくて「お前の方をじっと」です。

とりあえず、言わないでくれて良かったと思った。
ただ、俺自身はオバさんをチラ見したとき、肩の上のまもるくんには
気づかなかったんだが……やっぱり俺は見える人化してないってことかな?
身体の一部だけの幽霊って、どうしてそうなったんだろう。
見えるのに大分慣れたという鈴木も、やっぱり首だけのは怖いみたいでビビリまくってた。
うん、見えなくて良かった。

365 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 18:06:21 ID:0hTpv/1U0
今、肩の上にいるのが、まもるくんですね。

366 :本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 18:29:11 ID:0H8HT8rC0
レッドグリーン 乙

367 :本当にあった怖い名無し:2009/08/01(土) 17:54:13 ID:zz51hSnB0
見えるか見えないかは相性もあるらすい。
見えん俺にはいまいちピンとこないが。

368 :1/3 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:46:20 ID:YCH0iMKm0
>>367
俺が見えるのと見えないのがあるのは
相性のせいなのか、納得。
ついでに今日暇だったので二本投下。
これは結構最近の出来事。


ビビリのくせにチャレンジャーな鈴木が呪怨のビデオを借りた。
なんで今更呪怨なのかといえば、今までは怖くて手が出せなかったが
見える人になった今、挑戦してみようと思ったとのこと。
俺はホラーは文章以外は全く駄目(静止画も駄目)で、
呪怨なんて文庫本の表紙を正視できないレベルなので
もちろん断固拒否したが、
鈴木に「あれー、もしかして怖いんだろ?」と言われ、
ビビリに馬鹿にされたことにムカついたので一緒に見ることにした。
金曜日のバイトが終わった後、講師室でその話をしていたんだが、
そしたらバイト仲間の高橋が聞きつけて食いついてきた。
で、呪怨の話を聞いて、「俺も見たい!」とか言い出したので、
結局高橋の家でみることになった。
素面じゃ堪えられないことが分かっていたので
酒でも持っていこうかと思ったが、途中でトイレに行きたくなったら
むしろ俺死亡フラグだから止めておいた。

369 :2/3 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:48:19 ID:YCH0iMKm0
高橋の家は、普通の一人暮らし用アパートの二階だった。
聞けばアパートに住んでいる全員が大学生なので、
少しくらいうるさくしてもお互い様らしい。
その日は暑かったので窓を全開にして、ビデオをつける。
見始めてから三十分位すると、鈴木がソワソワし始めた。
さてはトイレに行きたいけれど怖いから一人で行けないんだな、馬鹿め。
今思えば俺がかなり馬鹿なことを考えつつ、
俺は両手で目を覆い、すき間から画面を見ていた。
高橋は画面を食い入るように見つめている。
んで、また少したったとき、鈴木が窓の方を見るなり
すごい勢いで俺にひっついてきた。
俺はむしろそれにびびって悲鳴を上げて「なんだよ!」と叫んだのだが、
そしたら鈴木が窓の方を思いっきり指さした。
反射的にそちらを向くと、網戸が閉じられた窓のサッシに
仄白い手がかかっている。んでもって網戸をすり抜けてんのね、その手。
これから人が入ってくるぜ!って感じの手のかけ方だった。
網戸は物理的に無視されてるから人じゃないんだろうけど。
ゲームの零の刺青の聲に、鏡から黒い手とともに
何かが這い上がってくるシーンがあったけど、
あれを想像して貰えばいいと思う。手は白かったけど。
んで、そんなものを見てしまった俺は情けなくも再び悲鳴を上げて鈴木を振り払い、
無我夢中でビデオを止めるとそれはスルっといなくなった。
突然ビデオを止められた高橋はいらだたしげな顔で
「は?なんで止めんの?」とか言ってたけど、
俺も鈴木も「窓が……」とか意味不明なことしか言えなかった。
ビデオを止めたのは、脳内によぎった
「恐怖系を見てると集まってくる」っていう知識に基づいてなんだけど、
あれ本当なんだな……。

370 :3/3 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:49:27 ID:YCH0iMKm0
そのあと俺はもう呪怨を見る元気はなく、
高橋のベッドを借りて布団を被り速効で寝たけど、
鈴木と高橋はその後も呪怨の他に借りてきたやつと合わせて
ホラー映画三本全部見たらしい。
そのせいで、俺よりビビリだったはずの鈴木に
キングオブビビリの称号を与えられてしまった。
「めっちゃ怖かったけど、作り物って自分に言い聞かせれば
 見られないことはなかった」というのは奴の話。
キングの座はいつか返上しようと心に決めた。

371 :1/4 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:50:51 ID:YCH0iMKm0
もう一つ、これは俺には何もなかった話。
どうやら相性が悪かったようだ。


父親と母親が俺を置いて韓国に旅行に行ってしまった日の真夜中二時過ぎ、
天野月子さんの曲を聴いて良い気分で歌いながらレポートをやっていると、
鈴木からスカイプが来た。
とると、いきなり「今からお前の家行っても良い?」とか言う。
ふざけんな、と思ったけど、奴の声が半泣きだったので
親父さんと喧嘩でもしたかなと思いつつOKを出した。
十分位するとチャイムの音が鳴った。どうやらチャリで来たらしい。
扉を開けるなり奴は俺にすがりついてきた。
暑かったし気持ち悪かったのですぐさま引き離すと、
鈴木はぶるっと身体を震わせた。
「どうしたんだよ」
「いやあ……ちょっと洒落にならない事態になりまして」
奴曰くその日、出ると噂のスポットに、夏始まったぜ的なノリで
大学の仲間たちと共に行ったらしい。
まだレポートが残っている俺からしたら腹立たしいことこの上ないが、
とにかくスポットであるトンネルに行ったらそこでは何もなかったのだが、
帰り道からずっと足音が聞こえるらしい。

372 :2/4 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:51:35 ID:YCH0iMKm0
「へえー……ひぐらしみたい」
「いや、マジ怖えんだって」
「てかお前だから来たのか?その足音の主連れて俺の家に来やがったのか。
 何度俺を巻き込めば気が済むんだお前」
「いやだって一人でいると怖い」
「お前の家、家族いんだろ」
「いるけどいつまでもリビングにいるわけにはいかねーだろ。寝るときとか……
 それともなんだ、お前俺に妹と一緒に寝ろっていうのか」
「なんだその言い方、もしかして俺と一緒に寝るつもりか気色悪い」
この間俺をキングオブビビリ呼ばわりしやがった復讐として
そのまま外に放り出してやろうかと思ったが、
今のところ俺には何も見えないしなにも聞こえないので
俺に害がないのならば、受け入れという寛大な措置を執ることにした。
「まだ足音聞こえんのか?」
「いや、今は聞こえない。チャリぶっぱなしたから見失ったかも」
「そんなもんなのか?」
しかしその会話の直後、鈴木がまたビクッとなった。
「お前、聞こえる?」
「は?いや、何も聞こえないけど」
その時俺には本当に何も聞こえなかったが、
奴曰く、たんたんという足音がしていたらしい。
「どのへんで?」
「今、階段登ってる」
「はぁ!?」

373 :3/4 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:53:09 ID:YCH0iMKm0
俺の部屋は二階にある。
「家ん中に連れ込みやがったなお前。
 受け入れ措置を執ってやった恩を仇で返しやがって。
 今すぐ荷物まとめて出て行け」
「やめて!俺を独りにしないでください!」
その時の、俺の腕を握りしめる鈴木の顔はちょっとしたホラーだった。
そしてその瞬間、半ばパニック状態になった鈴木が、思いっきり悲鳴を上げた。
「うわあああああ来たあああああああ!!」
「は!?どこに!」
「足音部屋の真ん前で止まったああああああああ!!」
「マジかよ!?」
とうとう部屋から出られなくなった。トイレにも行けない。
ただ、このとき部屋は密室だった。
窓も、クーラーを入れていたから閉めていたし。
たしかこういうものは密室には入ってこられないってオカ板で見た気がして、
ようするに扉を開けなきゃ良いんだろと思い、朝まで籠城することにした。
ついでにどっかで幽霊は刃物に弱いとか聞いた気がしたので、
ペーパーナイフ(日本刀型)を握りしめて待機する。
「佐藤」
「なんだ」
「トイレ行きたい」
「死ね」

374 :4/4 ◆hraA6qfSug :2009/08/01(土) 23:54:21 ID:YCH0iMKm0
結局それから部屋に籠もり、夜が明けてから扉を開けると
もう足音は聞こえなくなっていたらしい。
鈴木は膀胱炎になりそうだと騒いでいたが
知ったこっちゃない。

俺には最初から最後まで何もなかったが、
鈴木が一人で大変なことになっていた話。
一応その後足音が聞こえたりはしなかったから、
鈴木は幽霊に振られたんだなと結論づけることにした。
ちなみにこれでキングオブビビリの座は返上した。

375 :本当にあった怖い名無し:2009/08/02(日) 00:24:50 ID:m0JULEXlO


最近思うんだけど幽霊見えても何されても無視するとどうなるんだろう?
自分は幽霊見えもしないからそんなこと出来ないけどね
ショボーン(´・ω・`)ってなったりするのかな?

376 :本当にあった怖い名無し:2009/08/02(日) 01:26:19 ID:FGcecRX9O
鈴木ワロスw

377 :本当にあった怖い名無し:2009/08/02(日) 01:58:48 ID:YJ+nKGNC0
乙。
お前ら面白すぎんぞw

>>375
なってると思う。
だから見える人のところに寄ってくるわけで。

378 :本当にあった怖い名無し:2009/08/02(日) 05:26:20 ID:wWRWPn8f0
>>374
乙です。
面白かったw

379 :本当にあった怖い名無し:2009/08/02(日) 23:25:29 ID:rj6VDf840
こういう他愛ない日常な話、好きだな

380 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 09:48:45 ID:4cQCJplo0
[探索(後)]
1/9
いつものように仏壇に挨拶をし、朝食を済ませる。
そして一応店を開け、本を読みながらのんびりとする。
今日は誰も来る予定は無い。お客も…まぁ、来ないだろう。

…などと思っていたが、15時過ぎになって来客があった。
「こんにちは」

これは…舞の声だ。何の連絡も無しに来るのは珍しい。
私「はいはい」

応対に出るとやはり舞が――と、今日は一緒に見知らぬ男もいる。
私「こんにちは。今日はどうしたね?」
舞「すみません、突然。こちら、弟の光一です」
光一「あ、どうも、はじめまして」

男が挨拶をしてくる。なるほど、弟さんだったか。
私「光一さんね。牧村です。いつも舞さんにはお世話になって…」
光一「あ、いえどうも、こちらこそ…」
やけに低姿勢の弟さんだ。
舞「あの、シズエさん。今日は少しお聞きしたいことがあって」
私「ほぉ。まぁどうぞ、あがってくださいな」

そう言って、2人を奥の座敷に通す。


381 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 09:50:51 ID:4cQCJplo0
2/9
舞はいつものように、仏壇の前で手を合わせる。
弟さんの方は…舞は何も説明していないようで、何事かとキョロキョロしている。
私「えっと、光一さんは…舞さんのお手伝いを?」
2人にお茶を出しながら質問する。
光一「え?」
舞「お手伝いと言えばそうですが、車の運転をよく頼みます」
私「あぁ、そう…」
光一「はぁ、そう…です」
何のことかと首を傾げている。ヤレヤレ、これは…

私「舞さん、何も言ってないみたいだね?」
舞「…はい」
光一「?」
やはり1人で背負い込んでいるようだ。これは良くない。
私「話を聞く前にこちらの説明をするけど、いいね?」
舞「…はい」

ここまで弟さんを連れてきたのだ。舞も、自分が普段何をしているのか、それを知られる覚悟はあるのだろう。
私は弟さんに、陸のことも含め、舞が除霊を手伝ってくれるようになった経緯を説明する。


382 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 09:52:55 ID:4cQCJplo0
3/9
光一「なるほど…。それで姉貴は、あんな…」
私「ごめんなさいね。舞さんには危ない事をさせてしまって」
弟は何かに合点がいった様子だ。
光一「そういうことをしているのは知っていたけど、そんな理由があったんだね」
舞「…えぇ」

光一「言ってくれればいいのに。古乃羽達だってきっと手伝うって言うよ」
舞「…それはダメよ」
私「直接手伝うのは、私も勧められないね。ただ理解して、力になってあげておくれ」
光一「はい。それはもちろん」
舞「今まで通りで良いの。…分かってね」
光一「あぁ、俺は怖がりだから大丈夫。変に首は突っ込まないよ」
舞「そうね」
光一「いや、少しは頑張れるけど…さ」
舞「いいのよ」

フフッと舞が笑って言う。
頼りなさげな弟と思ったが、どうやらそれだけでもないようだ。
身内とはいえ、舞が心を開いている人が居ることに、私は安心する。


383 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 09:55:15 ID:4cQCJplo0
4/9
私「じゃあ、話を聞こうかね。どうしたんだい?」
舞「教えて頂きたいことが、2つほど」
私「なんだい?」

舞「白谷佳澄という人を、ご存知ですか?」

白谷…佳澄?
私「ふーむ…」
白谷は知らないけど…
私「佳澄って名前なら、昔…」
光一「知っているんですか?」
私「あぁ。昔、陸のことを訪ねて来た子が、佳澄って名前だったよ。何回か来ていたみたいだねぇ」
舞「陸さんを…ですか」
私「私は1,2回顔を合わせただけだけど、夏美とも仲が良かったみたいだね」
舞「そうですか…」
私「綺麗な人だったねぇ。どことなく変わった感じはしたけど、その人が何か?」

舞「えぇ…」
光一「彼女、姉貴に恨みがあるみたいなんです」
私「おやまぁ…。恨みとはまた、穏やかじゃないね」


384 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 09:58:13 ID:4cQCJplo0
5/9
佳澄。陸を訪ねて来たあの子は、確かそんな名前だった。
私「陸に用事があって来ていたみたいだけど、夏美とウマがあったみたいだったね」
陸をそっちのけで、2人で楽しそうに話をしているのを何度か見ている。
私「確か陸が居なくなった後でも、一回訪ねて来ていたかな…?」
舞「…」

私「しかし恨んでいるとはねぇ。何か逆恨みでもしているのか…」
舞「事情は…色々あると思います」
どうやら、何か思い当たる節があるようだ。そこは触れないでおこう。

私「佳澄って子については、それくらいしか分からないねぇ…。すまないけど」
舞「いえ、十分でした。ありがとうございます」
私「そうかい、良かったよ。で、もう1つあるって?」
舞「はい。…こちらが本題です」
私「なんだい?」
私は軽く促す。
すると舞は一口お茶を飲み、少し間をあけてからこう聞いてきた。

舞「神乃木病院について、知っていることを教えてください」

…!!


385 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 10:00:13 ID:4cQCJplo0
6/9
神乃木。
確かにそう言った。聞き違いではない。
いつか人に聞かれることもあるかと思ってはいたが…。
私「まさか、舞さんからその名前を聞くとはねぇ…」
舞「…ご存知ですね?」

――知っていることを教えてください。
知っていますか?では無い。私がそこを知っていることを、分かっているのだ。

私「どこでその名前を?」
舞「…佳澄さんがそこに居ます」
私「え?」

舞「夏美さんは…」
何か言い淀む。
どこまで知っているのだろうか?
神乃木。夏美。この2つのフレーズだけで、私はもう――

舞「率直に言います」
私「…いいよ」

舞「夏美さんは神乃木病院で亡くなっています」


386 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 10:02:23 ID:4cQCJplo0
7/9
夫は言った。「全ての罪を被る」と。
あの人のしたことは、許されることでは無いだろう。
どんな事情があるにせよ、夫のしたことは決して許される事ではない。
しかし私たちには止められなかった。それでは、夏美があまりに…

私「そう…。何の因果かね…」
深いため息が出る。どこかで何かが狂ってしまったのか…。
舞「8年前、ですね。神乃木で何かが起きたのは」
私「そうだね…」
私は仏壇に目をやる。8年だ。あの不幸から8年が経つ。
私「夏美はね…可哀想な子だったよ」
舞「…」

私「じゃあ、聞いてもらおうかね」
と言いながら、私は弟さんを見る。すると舞が反応する。
舞「光一、悪いけど外で待っていてくれる?」
光一「…え?あ、あぁ。そうか。そうだね」
私「いや、違うよ、舞さん」
舞「?」
やはり勘違いされてしまった。
私「一緒に聞いてくれる人が居るのが良いんだよ。1人で何でも背負っちゃダメだよ」
舞「…はい。では、お願いします」

そして私は、8年前に起きた事件の話を始めた――。


387 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 10:04:47 ID:4cQCJplo0
8/9
――
俺「うーー…」
外に出て伸びをする。時刻は17時を少し回ったところだった。

俺「これからどうする?」
舞「そうね…」
姉はいつもの癖で、小首を傾げて考える。
しかし答えは分かっていた。
あの病院に、もう一度行かなければならない。今度は夏美さんって人を連れて。

そして…話すべきだろうか?
今聞いた話を、夏美さんに思い出させる必要はあるのだろうか。
不幸な話…彼女の身に、彼女の家族に起きた話を。

俺「夏美さんには、言う必要あるのかな…」
車まで歩きながら、姉に聞いてみる。
舞「言わないで良いと思う?」
俺「うん…だってさ、辛い過去なら忘れていても良いんじゃない?」
舞「それは、私たちが勝手に決めることじゃないわ」
俺「まぁ、そうだけどさ…」
こういうことに関して、姉はちょっと厳しいところがある。

舞「そこから話を始めないと、何も解決しないしね。…佳澄さんのことも」
俺「彼女も関係してる?夏美さんと神乃木とのことだけじゃ?」
舞「2人に会えば分かるわ」
俺「そっか…」
俺にはどうも良く分からない…いや、分かりたくないだけな気もするが。


388 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/03(月) 10:07:17 ID:4cQCJplo0
9/9
車まで着き、乗り込む。
舞「行きましょう」
俺「あぁ。夏美さんを探さないとね」
舞「居場所の検討はついているわ」
俺「あら…すごいなぁ」
舞「病院の傍の、人通りの多いところよ。後は…イメージすれば、ね」
俺「へぇ…あの近くなんだ」
舞「私と会った後、夏美さんも一度病院に行っているわ。それで分かっているはずよ。あの場所が、重要な場所だって」
俺「ふむふむ」

舞「だから、必ずもう一度行こうとするはずよ。できれば誰かを連れてね」
俺「誰かって?」
舞「力になってくれそうな人、かな?」
俺「へぇー…」
舞「…」
俺「ん、あぁ、信じてるって。ホントホント」
また信じてないでしょ、という顔をされ、慌てて弁解する。

舞「行けば分かるわよ、ほら」
俺「あぁ」
そう言って俺は車を出した。

…少し怒らせたのが原因か、予想通り、駐車代は俺持ちだった。



389 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 10:16:18 ID:fjLr9UR60
リアルタイム乙

390 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 13:07:00 ID:8mJQtpXxO
乙です。
面白くなかった。

391 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 19:12:57 ID:cqhWi8Q30
無駄な時間をアリガトウ

392 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 19:56:55 ID:8mJQtpXxO
そろそろアニヲタ達が、通り一遍のコメントを綴り始める悪寒

393 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 20:39:29 ID:XMC1G+bQO
赤緑氏乙

394 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 20:47:02 ID:re/K3ElCO
俺からも乙

395 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 20:49:42 ID:oLXj4H0bO
NGに赤緑っつて入れたら、ボクチンはボッチに進化しちゃうんだろーなー。(笑

396 :本当にあった怖い名無し:2009/08/03(月) 22:23:40 ID:RGOA/jlU0
いやいや俺が乙

397 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 01:08:50 ID:QVnFwrhBO
短パン

398 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 01:59:41 ID:SaWAgRwO0
テレビには出てないけど、凄い人を知ってる
名前と生年月日が書いてあるのを見るだけで
どんな人かわかってしまう
神様とも話すし、人の未来も見える、
私にもその才能があるらしい、凄い長い期間修行が必要だと言われてやめた
中途半端に霊感あるってのはあまり良いことじゃないらしいよ
むしろない方がいいのだと

399 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 09:33:36 ID:OO76bmiOO
そういえば、さる有能な占い師に名前と生年月日を教えると命の端を捕まれ、正しいものなら正しく導かれ悪い人なら悪く使われてしまうものらしい

400 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 10:50:48 ID:WaQx6TSh0



401 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 11:09:27 ID:DMgZ1CBP0
クオリティ高いな。

402 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 17:20:39 ID:Vh4Tzltgi
>>399
支那のひとは両方一緒に人に教えないと聞いた。何故なら人を特定しやすくなり、呪術をかけられやすくなるという。

403 :本当にあった怖い名無し:2009/08/04(火) 17:22:59 ID:sS3kEmTc0
ほいほい生年月日教える習慣はちと怖いな

404 :本当にあった怖い名無し:2009/08/05(水) 12:18:34 ID:mzExuWn80
くおりてーがクソ高い話をありがとう。


405 :本当にあった怖い名無し:2009/08/05(水) 15:13:17 ID:armIvJka0
怪談シーズンなんだしこの時期の話絶対有るでしょ。
頼むよ!

406 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/06(木) 09:16:35 ID:oq8I3Jvw0
[ある事件の話]
1/5
あるところに男がいた。
男の名前は神乃木聡。彼は神乃木産婦人科病院の院長―神乃木勲の1人息子である。
彼は…歪んだ人間であった。特に女性に対しては、人を人とも思わぬ扱いをしていた。

ある日のある夜、彼は1人の女性を襲う。
この事が全てを狂わせる原因となる。

被害者となった女性の名前は牧村夏美。この時18歳。
彼女の両親は早くに亡くなっており、祖父母と兄の4人暮らしをしていた。

被害にあったことを、夏美は隠していた。
自分の身に起きたことを家族に知らせ、心配を掛けさせたくなかったから。
それと、自分をとても大切にしてくれる祖父が、この事を知ったら何をするか分からない…そう考えたからだった。

しかしその約1ヶ月後。
彼女は、事を隠し通せない可能性を知る。

夏美は妊娠していた。


407 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/06(木) 09:19:15 ID:oq8I3Jvw0
2/5
普段の素行では気付かれない自信はあったが、身体のことではそうはいかない。
病院で妊娠を通告された夏美は悩む。どうすべきか…どうすればいいのか。

そんな夏美に声を掛けたのは、なんと加害者の聡であった。
夏美が検査を行った病院…そここそが、神乃木病院であった。
彼女は自宅から遠く離れた病院に行くことを選び、それが恐ろしい偶然を呼び起こしたのだった。

聡は1つの提案をする。
未成年である彼女に、保護者の同意や書類等は無しで、秘密裏に堕胎手術を行ってやろう、と。
その代わり事件のことは誰にも言わないこと、そして…今後自分と関係を続けること。それを条件とした。

夏美にとっては苦しい選択となったが、聡に何を言っても条件は変わらない。

彼女は悩んだ末、決断する。

家族には隠さなければならない。条件をのんで手術を受ける、と。


408 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/06(木) 09:21:28 ID:oq8I3Jvw0
3/5
数日後、彼女は神乃木病院で手術を受ける。
執刀したのは聡の父、勲。勲にとって、息子のためのこういった手術は1度や2度の事ではなかった。

神乃木では、院内で水子供養を行っていた。
術後、彼女は供養として、小さい頃から大切にしていた1体の人形を病院へと持っていく。
“子供”というものに対する、彼女なりの決別であった。

しかし…

その人形を持ち出したことが、祖父に知られてしまう。

元々霊能力者の家系であり、優れた力を持っていた祖父は、霊視を行い、人形が産婦人科病院へと持っていかれたことを知る。
彼は夏美に、何が起きたのか問い詰める。

それを知られては、もはや隠し通すことはできない。
夏美は、自分の身に起きたことを告白するのだった。


409 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/06(木) 09:23:49 ID:oq8I3Jvw0
4/5
話を聞いた祖父は、激怒する。

彼は、妻のシズエと孫の陸に命令する。
事件に関する夏美の記憶を削り取り、消し去るように、と。
自分は全身全霊を掛けて、神乃木を呪う、と。
その罪は全て自分が被る、と…。

記憶を消すことには賛成したシズエと陸であったが、呪いを掛けることには猛反対をした。
それが何になるのかと。1人で責任を取って…どうするつもりかと。夏美がそれで喜ぶのかと。

しかし祖父は耳を貸さなかった。
何より大切にしていた夏美を、これ以上なく傷付けた神乃木を許すことは、彼にはできなかった。

彼は、文字通り全てを掛けて神乃木を呪う。

そして…呪いは成就する。


410 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/08/06(木) 09:27:06 ID:oq8I3Jvw0
5/5
神乃木親子は発狂。
突如として院内で暴れまわり、最後にお互いの身体をメッタ刺しにし、死亡する。
元々大きな病院ではない神乃木病院には悪い噂が立ち、瞬く間に経営破綻。跡を継ぐ者も居らず、病院は閉鎖された。

夏美の祖父はそれを確認した後、人を呪い殺した代償として、自らの命を絶つ。
これを受けて、シズエと陸は除霊の仕事を始める。
人を救うことで罪の償いを、と考えてのことだった。

夏美は記憶を消され不安定な状態であったが、やがて回復。
彼女が無事に回復したことが、シズエと陸にとって唯一の救いであった。

こうして、この事件は幕を閉じた――


…かに見えた。

牧村家に、白谷佳澄が現れるまでは。




411 :本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 09:55:55 ID:jDUKU8PT0
チンチンが腐る程度の呪いで許してやれば自分も死なずに済んだろうに・・・
無茶しやがって・・・(´;ω;`)ブワッ

412 :本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 12:35:46 ID:lAgt9BeE0
じっちゃん乙。

413 :本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 14:30:57 ID:Gwgw/M7H0
レイプ犯は去勢して地獄を味合わせるべきだと思う。

414 :本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 15:57:28 ID:nSwCog5fO
続きないのかなぁ
(^з^)-☆Chu!!

415 :本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 16:42:28 ID:Bvla+CLGO
赤緑氏乙
「かすみ」と「このは」をもっと普通の姓名にすればリアリティが出せたのに
鈴木洋子とか田中優子とか佐藤智美とかさ

416 :本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 18:40:04 ID:sYef0mLd0
>>415

そこまで平凡な名前に、とは言わないけど
読みにくい名前で感情移入しきれずに萎えたのは確か

417 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 01:26:00 ID:sMZwfzeoO
わかるわ
特にこのはは某魔法先生のキャラと名前丸パクリだしね
>>415はなかなか鋭いとこ突くな

418 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 02:09:01 ID:9wrQzwIy0
>>415
俺は前回投稿されたものが、地の文とト書きが脚本みたく混在して居たのが萎えた。
ラノべ書きって間接話法が使えないのだろうか?

419 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 09:23:57 ID:4yp3ccrF0
>>417
魔法先生ってネギまのこと?
"このは"なんてキャラ居たっけ…

420 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 09:57:06 ID:H75k334d0
かすみもこのはも常用の名前だろ・・・
姓名辞典引いて来いよ

421 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 17:29:36 ID:P3pQmvstO
>>420
そんなん子蟻か同人作家くらいしか持ってないよ。

422 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 18:23:27 ID:L4Q/1dzM0
かすみ
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2017385.html

このは
http://dqname.jp/index.php?md=view&c=ko1011
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312631173

かすみはともかく、このは…

423 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 19:03:16 ID:sMZwfzeoO
まぁDQNとアニオタの思考は、幼稚ってとこで合致するわけね

そんなんどうでもいいから、ウニの新作早く読みたいわ

424 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 19:13:24 ID:FZ+v577jO
なんだこの流れ
赤緑乙

425 :本当にあった怖い名無し:2009/08/07(金) 22:19:32 ID:VtKy98M40
赤緑乙
作中の名前にいちゃもんつけるってどんだけ〜

426 :1/3 ◆hraA6qfSug :2009/08/07(金) 23:56:28 ID:m/bipjtc0
なんか、鈴木の肩には怨霊がのってるっぽい。俺には少年が憑いているらしい。
どうしたらいいかな?


俺が塾でバイトしているのは前に書いたと思うんだけど、
そこの生徒に霊感がいる。
といっても中学生の女の子だし、
そのくらいの年代って「特別な自分」を演出するために
霊感があるって自称する子が多いのは知ってたから、
申し訳ないんだけどその手の話は話半分に聞いていた。
けど少し前に、なんか彼女は本物っぽいと分かった。

それっていうのは、あるときその子がなんか授業中にふと教室の端の方を見て
「あそこによくいるんです。たまに歩いてる」とか言ったから、
うえ、マジかよ、と思ったんだけどその場は「怖いねー」とか言って流し、
直後に鈴木を捕まえてその話をしたんだよね。
そしたら鈴木がそこを見て、
「なんか、確かになんかいるっぽい。俺には黒いもやにしか見えないけど」
とか言うんだ。ちなみに俺には何も見えない。
鈴木が見えるんだったらやっぱりあそこには何かいるんだろう。
あ、あの子本当に「見える人」なんだと思って、
それからちょっとその子のその手の話を本気で聞くようになった。

427 :2/3 ◆hraA6qfSug :2009/08/07(金) 23:57:44 ID:m/bipjtc0
んで、今日その子とちょっと話をしていたときに、ふとその子に
「先生、最近男の子連れてますね」って言われたんだよ。
「え、男の子?」
「はい。っていっても私と同じか、少し上くらいだと思います。高校生かもしれない」
「え、どういうこと? 連れてる?」
「うん、憑いてるってことなのかな……」
憑いてるってなんじゃいそりゃあ。
詳しく聞くと、なんだか最近、俺が教室に入ってくると、
教室内をその少年がうろうろするようになるらしい。
顔はよく見えないそうだ。
「あんまり悪意とかは感じないんだけど、でも憑いてるって良くないかも……」
そんな困った顔で言われても……正直その時点でびびった俺は
「え、わ、渡辺さん、それ祓えたりしない?」と聞いたんだけど、
「すみません、私そういうことはできないんです」と言われてしまった。
いや、中学女子に頼ろうと思った俺が間違っているんだけど。
今までそんなことを鈴木に指摘されたことはなかったし、
俺自身が見えたこともなかった。
でも多分、彼女の見える人能力は鈴木より全然強いんだと思う。
鈴木が「黒いもや」って言っていたもののことを「女の人」って断定してたし、
そもそも鈴木みたいな後付け霊感じゃなくて生まれつきのものみたいだし。
だから鈴木が見えないものでも見えたりするんだろう。
またはあれだな、鈴木は俺に憑いてる少年と相性が悪かったんだな。

428 :3/3 ◆hraA6qfSug :2009/08/07(金) 23:58:57 ID:m/bipjtc0
それともう一つ、これは鈴木には言ってないんだけど、彼女が言ってたのが、
「鈴木先生は肩に女性の怨霊を乗せていますね」
……これ、もしかして>>371で書いた、足音の持ち主かな?
あれは解決したんじゃなくて、実はずっと鈴木に憑いてた……?
俺は心底ぞっとしてしまい、めっちゃ青ざめたみたいでなんか彼女に謝られてしまった。
「佐藤先生の男の子は多分そんなに危ないものじゃないと思うんですけど、
 鈴木先生の方は早く何とかした方が良いかもしれません」というのは彼女の言。

「両方とも、どうすればいいのかおばあちゃんに聞いてみます」
そう彼女は言ってくれたけど、俺、どうしよう。

あんまり力のない霊感は危険な目に遭いやすいってマジなんだね。
俺より鈴木がやばそうなんだけど、言ってやったほうが良いのかな。
なんとかなりそうな目処がつくまで黙ってたほうが親切かな。

429 :本当にあった怖い名無し:2009/08/08(土) 06:24:48 ID:8agU9lr60
乙。
鈴木・・・災難だなw

430 :本当にあった怖い名無し:2009/08/08(土) 18:35:15 ID:QBWER7cx0
つまらなかった、乙。

431 :本当にあった怖い名無し:2009/08/09(日) 21:53:51 ID:y0zM2HffO
赤緑とかいうコテのよりはマシだった、乙

432 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 00:56:20 ID:awFwqliiO
伏線は回収しているから良い方だよ、赤緑氏はさ
スレ立て逃げが相次いでる位だから過疎は我慢するしかない

433 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 11:51:44 ID:vOokuYNw0
赤緑消えてくれ
なんでお前ばかり来る?

434 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 11:57:32 ID:vfuN6UON0
気に入らないなら読み飛ばすか、いっそお前が来なきゃいいんじゃね?

435 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:08:23 ID:/XCLh6XN0
まあ一つの意見だと思って聞いてくれ
正直つまらない。

436 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 15:10:23 ID:FjnlSI1uO
赤緑が居なくなったら誰が投稿するんだ?ダット待ちになるだけだぞ

437 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 15:28:50 ID:D2D6ziUqO
>>436
もしかしたら新規の作家は増えるかもよ?
現状だと、このスレでは赤緑のような作風が主流なんだと思われかねない
現にウニ氏は、ラノベ風の作品のみを選んでこのスレに投下しているだろ?


438 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 17:56:46 ID:860OVBfFO
鈴木の人もいるしまとめサイト見ても問題なし
赤緑がよく来るのはそりゃ続きものだから当たり前
風呂敷畳んでるところだろうからカッカすんなよ

439 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 18:26:44 ID:+ZPEFbNp0
まぁタダだからな、みんな文句やグチは控えようぜ、な。


つまらなかった、乙!

440 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 18:49:37 ID:Wx12sMIHO
おいww

441 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 20:23:41 ID:l2qfiXcs0
【実録】香川で撮影されたこの恐怖動画は本物か?【恐怖】

http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1249393506/

442 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 20:48:39 ID:vOokuYNw0
どうせ赤緑は今のシリーズ終わらせても次回作考えてるんだろうよ
反吐が出る

443 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 22:41:13 ID:kErZjS4R0
無理して読まなくていいんだぞ?

444 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 00:20:22 ID:qFydhxDsi
>>442
文句は誰にでも書ける。然し連作は誰にでも出来るモノでは無い、しかもボランティア。
お前とどっちが他人の役にたっているが一目瞭然だろ?
あぼーんする手間とか考えたらお前がくだらない事を書かないかココにこない方が万人のためになる。
それ位判るよな?

445 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 01:05:14 ID:DSpT/53H0
きもーい

446 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 07:05:15 ID:2lF5wJt4O
いつも黙って読んでる者だけど
文句ばっか言ってる人の真意がなぞ。
別に嫌なら飛ばして好きなのだけ読めばいいし、
無理して読まなくたっていい。
私はいちいち感想は書かないけど
赤緑も鈴木も何も、暇な時に(ゴメンなたい)それなりに楽しく読んでるよ。
ては(^ー^)ゞ

447 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 07:49:41 ID:6TlUULIEO
文句を言いたいんじゃなく追い出したいんだろう

448 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 07:50:09 ID:Mhld7OhTO
>>441
お、お前…香川って。俺は寒川に住んでるからワクテカで凸しようと思ったのに。
お詫びに、かっぱ道場に今日22時集合な!

449 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 08:45:19 ID:gx3za0/2O
>>448
かっぱ道場wwww

実は忍の人待ってるんだけど

450 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 10:38:53 ID:StzmbjOl0
>>447
が真意でしょうな。悪意が見て取れる。でも追い出したら誰もいなくなっちゃうのにねー。
このスレ自体を潰したいのかな。

451 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 13:10:50 ID:h9z/r+2VO
>>450
真意も何も、そう言ってるだろw
ラノベばっか読んでないで、少しは大人対象の文章にも興味持った方がいいぞ

452 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 13:36:21 ID:VvRUZZBm0
大人の鑑賞に堪えるオカルト作品を書くスレでもたてればいいよ

453 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 15:14:08 ID:DjS33Sfh0
大人なら、いちいち荒らすなよ
そして、荒らしにいちいち反応するな

454 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 19:01:39 ID:zUjQaAvyO
俺の作った子消しでも見て和めよwwwww

http://imepita.jp/20090811/682790

455 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 19:15:22 ID:HvOoFH+FO
>>454
可愛いじゃん!
わたし水色のが欲しいです!
ほんとは三つ貰って並べたい〜

456 :本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 19:20:49 ID:DjS33Sfh0
>>454
あ?
…正直かわいいだろ、それw

457 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 00:20:38 ID:u1r4TQ95O
子消しってどんな怖いもの?とかビビったけど普通にこけしなんだね
変換出来なかった自分バカだorz
そして可愛すぎる

458 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 03:33:38 ID:vuT6oYwy0
久々出たね〜、和み系。
オマエうまいな。




飛べないトリはただのハゲだろが、ケッ!


459 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 09:04:38 ID:aHBhX0nlO
日本語で

460 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 09:15:46 ID:bDwQyYbc0
田舎後編はくるだろうか

461 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 14:28:10 ID:n7zSiYuO0
伏線の張り方と回収の仕方は赤緑氏が随一だろJK
ウニにも見習って欲しい・・・・といいたいところだけど、京介シリーズとかみると出来る子なのよね
確信犯(誤)なのかコンチクショウ

462 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 17:51:52 ID:aHBhX0nlO
ねぇよww赤緑本人、乙www

463 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 19:35:18 ID:eqEV922X0
伏線の意味知ってる?

464 :美術室 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/12(水) 22:26:05 ID:lUvOMArz0
先に謝る。長文スマン。
俺の実体験だ。思い出フィルターかかってて重ねてスマン。


小学生時代の話だ。
俺は、悪ガキ時代霊感なんてものは一欠片も無かった。
親はキリスト教徒で(俺も無理矢理洗礼されたw)ばあちゃんじいちゃんは有りがち
な仏教徒だったが
霊も信じなけりゃ神様も信じてない俺は
仏像に落書きしたり、キリスト像に小便ひっかけてシスターに怒られたりな悪ガ
キ時代を過ごした。
そんな俺が霊の存在を意識した体験を書こうと思う。
当時の俺は、サボり根性と好奇心の塊だった。
有りがちだが、夏休み迄に仕上げなければいけない美術の工作(しかも焼き物)が
間に合わず、
夏休みの真っ只中、一人で学校に行かなければならなくなった。
遊びたい盛りだった俺は、サボろうかとも思ったが、かなりのスパルタ根性のあ
る美術の先生の言葉は絶対である。
フケれば雷。サボりたいが怒られるのは嫌で、嫌々ながら学校に行った。
先生に一応挨拶し、半地下にある美術室に向かう。
人気のない学校は霊なんざいないぜ!とたかをくくっていた俺を竦ませる迫力が
あった。


465 :美術室 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/12(水) 22:29:22 ID:lUvOMArz0
廊下を歩きながら、何で先生いないんだよちくしょー、と適当に壁に当たりつつ
美術室の扉を開ける。
そこには見慣れた友人がいた。
「おう、久々じゃん」
粘土まみれの片手をあげる。
「なんだ、オマエも来てたの」
「サボってたからなー、それにカマキリの雷こえぇし」
未完成の壺なんだか皿なんだか分からない焼き物を叩きながら、俺と同じくサボ
り常習犯の友人である勇太は笑った。
因みに、カマキリは美術の先生のアダ名である。今思うとひどいネーミングだ。
夏休み故になかなか遊べなかった友人がいる、という事実が俺を安心させたのか

さっきまで感じていた薄気味悪さと肌寒さは、暫くなりを潜めた。
「そいやさ、知ってっか?」
「あー?」
「この学校さ、マジに出るって」
当時、うちの学校でも『学校の怪談』というTV番組のせいか、根も葉もない噂が
飛び交っていた。
一瞬ぞっとする。蛍光灯が急に暗くなった気がした。
「はは、俺信じてねーもん。怖がらせようとしても無理」
「馬鹿。冗談じゃねーんだぞ?」
謎の物体と化した粘土をこねくりまわしつつ、真面目な顔で告げる勇太。
正直怪談より、普段は馬鹿みたいに明るく、俺と同じく馬鹿な友人が真面目な顔
をしている事実が怖い。



466 :美術室 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/12(水) 22:31:38 ID:lUvOMArz0
「姉ちゃんに聞いてウラとったんだけどさ、この学校、マジで飛び降りあったん
だと。いじめられすぎて、思い詰めた女子が」
ぱし、ぱし、と家鳴りが聞こえる。だがこの建物は鉄筋コンクリート。家鳴りな
んて、そうそう起きない筈なのに。
嫌な寒さに俺は腕を擦る。
皆が幽霊だのなんだの言うのは、幻覚とか、幻聴とか。そんなもんだと思ってた

なら何でこんな寒いんだ?
何で、家鳴りがどんどん増えてんだ?
勇太の話は続く。
「四階のフェンスから飛び降りた。って。あれ実話らしい。姉ちゃんが四年の時
だったんだと」「だから霊になってるって?アホらしー。見えもしないんじゃ怖くもねぇよ」
俺は精一杯虚勢を張った。
いないと言わなければ、何か、良く解らないが怖いことが起こると思ったのだ。
勇太は、ふっと俺から目を逸らし、半地下なせいで空が半分しか見えない窓の外
を見て呟いた。
「…あんなにしっかり居るのになぁ」
体感気温がまた下がった、気がした。
家鳴りは近いのに、蝉の声が妙に遠い。
「何だよ」
本能的な恐怖で、俺の声は震えてた。
「見えないのか?」
「は?」
「窓の外」
外に、目を向けた。

467 :美術室 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/12(水) 22:33:54 ID:lUvOMArz0
何も居ない。
ただ、分かる。
気配が、足音が、家鳴りが、教室の中に異様な空間を作っていた。
ふと思う。
何で二階の先生達はこの物音に気付かない?!
「あそこが飛び降りて、潰れちまった現場だとよ。可哀想に、何度も何度も落ち
るのな、自縛霊って」
勇太が薄く笑いながらそれを紡ぎ、タイミング良く蛍光灯がキレた。その時点で
俺の虚勢もキレた。
俺は脱兎の様に、美術室から逃げた。
廊下に出る。蛍光灯が切れてるせいで暗い。足音が聞こえる。気配がする。笑い
声が聞こえたが、女子なんて今はいない!
「バカ野郎!三回死ね!」
笑い声を打ち消すように大声で叫んで俺は昇降口に向かった。その間も足音が増
えてく。
怖くてどうにかなりそうだった。
急いで靴を履き替えて、校庭に走り出た。
学校はいつもの様に俺を見下ろしていたが、俺自身は気が気じゃなかった。
ぐしゃ。
なにかが潰れる音が、美術室の前からした。猫が車に跳ねられた時みたいな音だ
った。

468 :美術室 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/12(水) 22:35:48 ID:lUvOMArz0
後ろを振り返らず逃げる。
幽霊って、こういうもんなんだ。
家へ帰った俺は、初めて仏壇に線香を上げた。
どうか俺についてこないで下さいと。
その後、課題をほっぽりだして逃げた俺はカマキリにこってり叱られ、あの後フ
ケた勇太と再び居残りを命じられた。

「次は、七不思議解明しようぜ。自由研究」

ニヤリと笑う勇太が、とてつもなく怖く見えた……。

469 :本当にあった怖い名無し:2009/08/12(水) 23:32:34 ID:XKgti1WH0


470 :本当にあった怖い名無し:2009/08/13(木) 04:12:56 ID:pPYxHESJO
勇太ww

471 :本当にあった怖い名無し:2009/08/13(木) 09:06:23 ID:q5fWJJyxO

面白かった

472 :本当にあった怖い名無し:2009/08/13(木) 11:27:19 ID:11LAgzGP0
勇太のキャラが師匠とすこし被ってる気がして面白いw


473 :本当にあった怖い名無し:2009/08/13(木) 11:59:18 ID:ydmBI2C60


               ハ        _
    ___         ‖ヾ     ハ
  /     ヽ      ‖::::|l    ‖:||.
 / 聞 え  |     ||:::::::||    ||:::||
 |  こ ?  |     |{:::::‖.  . .||:::||
 |  え      |     _」ゝ/'--―- 、|{::ノ!
 |  な 何   |  /   __      `'〈
 |  い ?   ! /´   /´ ●    __  ヽ
 ヽ      / /     ゝ....ノ   /´●   i
  ` ー―< {           ゝ- ′ |
        厶-―    r  l>        |
      ∠ヽ ゝ-―     `r-ト、_,)      |
      レ^ヾ ヽ>' ̄     LL/  、   /
      .l   ヾ:ヽ ` 、_      \\ '
     l    ヾ:ヽ   ト`ー-r-;;y‐T^
      |    ヾ `ニニ「〈〉フ /‖. j





474 :本当にあった怖い名無し:2009/08/14(金) 00:43:18 ID:pHsayKRrO
こういうのを待ってた!乙です!

475 :本当にあった怖い名無し:2009/08/14(金) 12:03:35 ID:MdcPckl30

               ハ        _
    ___         ‖ヾ     ハ
  /     ヽ      ‖::::|l    ‖:||.
 / 呼 え  |     ||:::::::||    ||:::||
 |  ん ?  |     |{:::::‖.  . .||:::||
 |  だ      |     _」ゝ/'--―- 、|{::ノ!
 |  ? 何   |  /   __      `'〈
 |   ?   ! /´   /´ ●    __  ヽ
 ヽ      / /     ゝ....ノ   /´●   i
  ` ー―< {           ゝ- ′ |
        厶-―    r  l>        |
      ∠ヽ ゝ-―     `r-ト、_,)      |
      レ^ヾ ヽ>' ̄     LL/  、   /
      .l   ヾ:ヽ ` 、_      \\ '
     l    ヾ:ヽ   ト`ー-r-;;y‐T^
      |    ヾ `ニニ「〈〉フ /‖. j



476 :本当にあった怖い名無し:2009/08/14(金) 16:41:28 ID:aMeKyEHq0
呼んでねぇよ


    ─┼─┐─┼─  /  ,.         _ , .. - .....     `゙''‐、_\ | / /
      │  │─┼─ /| _,.イ,,.ィ' ───/、):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ───‐‐‐‐>>475
      │  |  │     |  |  | イン  /.:.::/::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i     // | \
                           /:.:.::ト;::::::::.:.::.:.:.:.;':.:.:.:.:}>  / ./  |  \
                         l:;:i:.:.l、ノ;;:::.::::::.::::::::.::.:./::.:ヽ/  ./  |
                         川:.::|ゝ-'';;::;''"';:;::_:ノ ´!::.:.:l  /. ∵|:・. 
                    __ .. - ─ ナ!:lヽ    ̄ `ヽ  l::.:.:! / .∴・|∵’
             __ --‐‐ ´       _リ ノ,,.:'      }   !::.:! 
               /           _ -'ー-'/::       '、  l:i.:l      |
              .ノ._ノ´ヽ     _ -‐ ´    /    .. : : : : . ヽ 〃ノ      |
         _ -"´     }.   /      / _..=_.ニ,~_ヽ、   ヽ
     __ -‐ ´      /   /       ///::.::.::.::.::`:..、ヽ、  ヽ
. -‐ ´ ̄ ヽ       / ..∠ノ      /, '/::.::.::.::.::.; -‐  ̄` 、_ヽ、l
       ヽ   /ー "´         { /::.::.::.::.:/      ヽヽ}
.          l. /               ヽ|::.:::::::::/         | /
          l/.               {::::::::::/         l´
        /                |、:_::/             /
      /                     l /            /
    /                   V           /、
   /                     /         / ヽ

477 :本当にあった怖い名無し:2009/08/15(土) 10:20:10 ID:Hv9RrXNa0
>>476
グッジョブ!

478 :四階の大鏡 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/15(土) 15:15:58 ID:nJkvahGl0
小学生の時の話だ。

当時の俺は霊感が殆どない生粋の悪ガキだったが、美術室の一件から『気配』と
しか言えない物を感じるようになっていた。
例えば自殺が多いって踏切だったり
交通事故現場なんかだと背中がゾクゾクして冷や汗が垂れてくる。
全く信じてなかった霊って存在を、信じ始めた。そんな頃。
「今日の居残りの後、学校探検しよーぜ」
と、能天気な声の勇太に電話口で誘われた。
怖い目にあいたくないならフケちまえば良いのに、旺盛過ぎる好奇心を刺激され
た俺は、
アホな事に「おうよ」なんて言ってしまったのだ。
「オマエは感じても見えも祓えもしないみてぇだから、何か……お守りと塩もっ
てこいな」
「は?塩?」
「オマエがつかれないように、予防策。
ほら、ポ○モンとか、きずぐすり飲んで回復すんじゃん?」
世間に漸く携帯ゲームが浸透し出した当時、こんな感じの事を言われて、阿呆な
俺は納得した。
つまり、それらがあれば安心して、探検できんじゃんと。
つかれる、の意味も知らずに。
馬鹿である。

479 :四階の大鏡 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/15(土) 15:20:16 ID:nJkvahGl0
「了解隊長!で?懐中電灯とかいらねーの?」
「あ、それもいるか」
課題が終わった後、あんな不気味な学校を探るなんて行動の末、何が待つのか予
想出来なかった俺は、馬鹿だったのだ。

夏の日は長い。

西日に肌が焼ける時間に、俺と勇太は課題を終えた。
課題中もずっと不気味な気配がしたが、馬鹿話やエロい話しをしてる事でか、な
んとか紛れていた気分も、時間が経つにつれ、落ち込んできていた。
お守りが見つからなかったから親のロザリオを無断拝借し腕に巻き付け(昔流行っ
た漫画の影響)塩はフィルムケースに入れていくつかをポケットにと準備はしてい
たが、探検にこんなん必要か?って疑念はあった。
「課題も終わったし、行くかー」
適当に作った変なオブジェ(勇太は皿と言い張っていたが、どう考えてもシルエッ
トが壺だった)を乾燥棚につっこみつつ、勇太はさっさと下駄箱に行ってしまう。
一人になりたくなかった俺は、荷物を背負ってアイツを追いかけた。
「なぁ、探検てどこまわんの?」
「理科室と、体育館と、四階の鏡と、校庭。あと校庭の端にある田んぼ」
淡々と答えられたそれに俺は漸くこの探検の目的がうっすら見えた。
勇太の言った場所が自分の知りうる七不思議に該当したからだ。
「……、馬鹿じゃねぇの?七不思議の場所ばっかじゃん」
怖いと、内心は叫んでる。だが、帰れない。恐怖に対する虚勢が尽きてきていた

「だって七不思議探検だし」
飄々と、勇太は答えた。
「は?!聞いてねぇぞ!」

480 :四階の大鏡 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/15(土) 15:23:54 ID:nJkvahGl0
「心霊関係って言ったら、オマエ来ないじゃん。お………やったね、黙ってろな
ー」
はしゃいだように勇太が言う。五時の鐘が鳴り出したのだ。物悲しい音楽が人気
の無い校舎まで聞こえてきた。
それが終わると、下駄箱がある昇降口は一気に消灯した。ぞわり、と、背中が寒
くなる。俺と勇太しか居ない筈の昇降口に、何かしらの気配が一気に沸いた気が
した。
「今の雰囲気出るよな。さてと、五時の鐘も鳴ったし、七不思議もあっし、先生
が寄ってくる前にさっさと行くぜ」
足に震えが来ていた俺の手をがっしり掴んだ勇太は、怯えて萎縮している俺とは
逆に、酷く楽しそうだった。
「…七不思議とか、全部ガセネタだろーよ」
「だからそれを調べに行くんだよ」
精一杯の悪態に、ニヤリと、勇太は笑った。
上の階からな、と勇太は足音を立てずに階段を上がっていく。俺は、正直もう帰
りたかった。
怖いと言う心理がそうさせるのかも知れないが、さっきから俺と勇太以外の気配
やら足音がしてたんだ。しかも着いてくる。足音は複数で、先生みたいに重くな
かった。
帰れば良かったんだ、だが、チキンだと思われたくない俺は、意地で勇太の前に
出た。
「ふ、心霊否定派の俺をよんだのが間違いだったな。ガセだって証明したるって
の」
「そうそう。その意気だぜぇ」
この状態でけらけら笑ってる勇太。
遊んでる時や喋ってるときには意識しないけど、こいつ怖い。と、俺は感じた。


481 :四階の大鏡 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/15(土) 15:26:59 ID:nJkvahGl0
「―――着いたな」
四階には、鏡がある。当時150ちょいだった俺の、首ぐらいまでの高さの鏡だ。壁
に直で埋められたそれは、誰かからの寄贈品らしい。七不思議では、五時の鐘がなった後に、この鏡を覗くと自分じゃない誰かが映る
と言う。人間が増えるなんて有り得ない。漫画じゃあるまいし。自分に言い聞かせながら
、俺はその鏡の前に立った。
「―――は、ほらな、なんもない」
大鏡は、俺と勇太を映してる。それ以外はない。振り返った勇太は変わらずにや
にやしている。
「ちゃんと見ろよ」
「は?」
「良いから」
じっと見つめる。
可笑しくない。だって俺と勇太が。
「ヒント。鏡ってなんだ?」
「同じ姿を映すんだろ」
「じゃあそれを踏まえて見てみろや」
「は?」
わけがわからない。俺は鏡を振り返る。
そこに有るのは首の無い俺だ。鏡の尺が足りないから、勇太も首がない。当たり
前の鏡。だと思ったが
「…………っ?!」
ロザリオを巻いたのは右手。なら向かって右にそれは映るはず。
が。鏡の中の俺はロザリオをしていなかった。
悲鳴を上げたかった。
声がでなかった。
すと勇太が前に出た。
「なぁ、アンタら入れ替わりたいんだろ?」
隣は見てなかった。でもたしかに、勇太は笑ってた気がする。




482 :四階の大鏡 ◆MeUscwSVLQ :2009/08/15(土) 15:29:03 ID:nJkvahGl0
俺じゃない、鏡にうつった何かと話す勇太。
段々近づいてくる気配。
狂ってる、と思った。
「でもさ、首から上が写んないからってこんなに杜撰な真似方じゃ、よっぽどの
アホじゃないとひっかかんねーよ、バーカ」
良く見ると、俺より背が高い筈の勇太の肩の位置が俺より下だった。
この鏡は、自分じゃない誰かを出現させるんじゃなくて
自分じゃない誰かが向こう側に居るんだ。
理解した。鏡の向こうの俺じゃない何かが鏡面に張り付く。
「ひっ…………っ!」
輪郭がぶよぶよと変わってく。
俺が信じてた世界が足元から砕ける感覚。見たくないのに視線が逸らせない。冷
たい手で首をなぞるような不快な恐怖に悲鳴すら出ない。
「おい、あいつら出れないみたいだから次な」
勇太が俺の肩に手を置いた。
その手は暖かかったが、まだまだ、恐怖は終わらないって、告げる様でもあった
………。

終わりです。


483 :本当にあった怖い名無し:2009/08/15(土) 19:04:27 ID:NcwRIwA+O
乙です!

484 :本当にあった怖い名無し:2009/08/15(土) 20:03:44 ID:QI9a2P3a0


               ハ        _
    ___         ‖ヾ     ハ
  /     ヽ      ‖::::|l    ‖:||.
 / い ど  |    ||:::::::||   ||:::||
 |  た う  |     |{:::::‖.  . .||:::||
 |  し     |     _」ゝ/'--―- 、|{::ノ!
 |  ま     |  /   __      `'〈
 |  し     ! /´   /´ ●    __  ヽ
 ヽ て    / /     ゝ....ノ   /´●   i
  ` ー―< {           ゝ- ′ |
        厶-―    r  l>        |
      ∠ヽ ゝ-―     `r-ト、_,)      |
      レ^ヾ ヽ>' ̄     LL/  、   /
      .l   ヾ:ヽ ` 、_      \\ '
     l    ヾ:ヽ   ト`ー-r-;;y‐T^
      |    ヾ `ニニ「〈〉フ /‖. j





485 :本当にあった怖い名無し:2009/08/15(土) 20:52:39 ID:5Q6z1/+8O
面白かった!

486 :本当にあった怖い名無し:2009/08/15(土) 23:30:19 ID:QI9a2P3a0


               ハ        _
    ___         ‖ヾ     ハ
  /     ヽ      ‖::::|l   ‖:||.
  / い ど  |    ||:::::::|| |:::||
 |  た う  |     |{:::::‖...||:::||
 |  し     |     _」ゝ/'--―- 、|{::ノ!
 |  ま     |  /   __      `'〈
 |  し     ! /´   /´ ●    __  ヽ
 ヽ て    / /     ゝ....ノ   /´●   i
  ` ー―< {           ゝ- ′ |
        厶-―    r  l>        |
      ∠ヽ ゝ-―     `r-ト、_,)      |
      レ^ヾ ヽ>' ̄     LL/  、   /
      .l   ヾ:ヽ ` 、_      \\ '
     l    ヾ:ヽ   ト`ー-r-;;y‐T^
      |    ヾ `ニニ「〈〉フ /‖. j




487 :本当にあった怖い名無し:2009/08/15(土) 23:36:33 ID:uHMMOFV00
884 名前: カタログ片手に名無しさん [sage] 投稿日: 09/08/15 13:06 ID:???
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader1132967.jpg
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader1132971.jpg
うみねこEP5夏妃が犯人でした

ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader1132967.jpg
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader1132971.jpg
うみねこEP5夏妃が犯人でした

ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader1132967.jpg
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader1132971.jpg
うみねこEP5夏妃が犯人でした

488 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 01:53:45 ID:hguY8MEZ0
ラノベ発表会なのかここは?

489 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 05:06:34 ID:y9MWGyxQO
その通りですが何か?

490 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 18:04:46 ID:mPixIvkE0
ラノベをバカにすんなよ?

491 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 18:36:32 ID:tftrN0xw0
素人さんの体験談ってラノベになるのかね?

492 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 18:43:08 ID:6qzDK9luO
ウニ来るか?

493 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 19:44:48 ID:ucFKDj0lO
>>492
師匠シリーズスレに行けば幸せになれるかも

494 :本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 23:23:19 ID:WLTk8Hhb0
>>492
ttp://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1248255306/
734〜

495 :本当にあった怖い名無し:2009/08/17(月) 03:56:25 ID:GsDj72fgO
>>492
日曜日の昼間に投稿があったが、またしてもただの風呂敷広げだった
文章は激しく劣化長文化、どっかの素人書き込みのパクリ、極めつけのオチ無し
ウニの性格まで変わっている

496 :本当にあった怖い名無し:2009/08/17(月) 04:20:44 ID:3XwcoIZPO
>>493-495
ありがとう!読んだ。師匠はきっと加奈子さんの代わりに生きたんだなwオカルト道を生きたんだなw。
コレは切ない。

497 :本当にあった怖い名無し:2009/08/18(火) 09:28:34 ID:yFB3/IUWO
うわ〜ん、コイツら馬鹿だよ〜
こわいよー
・゚・(ノд`)・゚・。

498 :本当にあった怖い名無し:2009/08/19(水) 17:17:31 ID:QVJZ2VivO
>>496
パクリ書き殴り同人で切なくなれる安上がりな脳味噌に感謝しろよ

499 :本当にあった怖い名無し:2009/08/19(水) 22:35:53 ID:sgt3scjf0
絵文字ウニワロタ
完全にもう別人じゃん
同人活動に人気作家気取りのアンケート・・

500 :本当にあった怖い名無し:2009/08/19(水) 23:24:25 ID:nkro4N8I0
ウニのことは嫌いではないが、ウニの作品についてちょっとでも悪い風に書くと
即座に噛み付いてくる信者が気持ち悪くて仕方ない。

501 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/08/20(木) 18:39:18 ID:7v4YNRIzP

地味な話だけど投下。

俺、高校2年のときに林間学校っての、行ったのね。夏休みに学年内の有志を募って
山にキャンプに行くって企画。

現地に着いた初日、夜の飯盒炊爨まで時間があるってことで、悪友の悟(さとるって読みます)と
宿舎の中を探検したんだ。ふっるい建物で、廊下の端っこなんか日の光も届かなくて、ちょっと気持ち悪かったな。
その端っこの部屋は女子のグループに割り当てられてた。悪戯心で、悟と、
「脅かしてみよっか」
って話になって、部屋にそおっと近づいたんだ。
「突入して大声出す?」
って俺が提案すると、悟が、
「でも着替え中とかだったらヤバくね?部屋の外から壁ノックしてみようぜ」
って言うもんだから、ドアのすぐ横の壁にポジションとってタイミングを計ったのね。
で、目配せで、
(さあ、やるぞ!)
って手を振り上げた瞬間に、部屋の中からものすごい悲鳴が聞こえて、中にいた女子がどんどん
走り出してきたわけ。悟なんか、半泣きになった女子に抱きつかれて、
「ヘ、何?何?!」
ってパニクってた。

502 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/08/20(木) 18:40:01 ID:7v4YNRIzP

俺は何が起こったのか見てみたくて、すぐに部屋に飛び込んだんだよ。そしたら、中には間中(まなか)って
女子が1人だけ、2段ベッドの上で驚いた顔して座ってたんだ。
「何かあったの?」
って聞いたら、間中がベッドから下りてきながら、
「うん…、えっと…、悪いことしちゃったかなあ…。生首見えたから、つい口に出しちゃった」
って言うのね。
「どこに?」
って聞いたら、
「向かい側のベッドの下の段」
って言った。
俺、間中の下りるのを正面きって見てたから、俺の後ろのベッドでそんなものが見えたことにゾッとして、
ドアの辺りまで逃げたんだ。
間中は平然として、問題のベッドの下段の前に立ってた。
「まだ見えるの?」
って聞いたら、
「ううん。外に出た」
って答えた。ちょっと疲れた顔してたな。

503 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/08/20(木) 18:40:49 ID:7v4YNRIzP

夜のメシが終わってみんなで宿舎に戻る途中、間中を見たら、列から外れてどんどん後ろに取り残されて
行ってるのね。
ちょっと心配になって、俺も間中に合わせて列から少しずつ外れてったら、あいつのほうが気づいて
近寄ってきた。
「あたしに合わせてんの?最後尾に着いていくつもりなだけだから、フケたりしないって」
笑いながら答えた。
「なんで最後尾?」
って聞いたら、
「あいつが悪戯してくると、またパニックになるっしょ?」
って…。
「お前、怖くないの?」
って俺。
「そういうの、通り越した」
間中は平気で言ってたけど、何回も後ろを振り返ってたよ。


504 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/08/20(木) 18:42:03 ID:7v4YNRIzP

翌日は登山の予定で、俺たちは朝飯後すぐに登山道の入り口に整列させられた。
全部で30人ぐらいの集団だったから、一斉に登り始めたんだけど、また途中で間中が、
「具合悪い。帰っていいですか?」
って言い出した。
付き添いの先生の1人がついて下山することになったんだけど、その先生も、
「私もちょっと気分が…」
とか言ったんで、俺と悟が、
「俺たちが付き添いまーす」
っつって、かったるい行事から抜けたんだ。
下山しはじめてすぐ、間中は全然元気になっちゃって、
「あー、やっと抜けられたっ!」
って意味不明なこと言ってた。先生はまだ気持ち悪そうに休み休み歩いてたけど、
林立する樹が空いて空が見えたとたんに、
「あ、楽になった」
って顔色が戻ったんだ。
「鬱蒼としてたから、気が重くて病気になったとか?」
って茶化したら、悟が、
「滝のせいじゃね?」
って言うんだ。この先の登山コースの途中に滝があって、自殺の名所になってるんだと。
「まさかあ」
って先生は言ったけど、間中は合点が行ったって顔で、
「ああ。あの女の人って死んでたんだ」
ってボソッと呟いた。
「見えたの?どんな女だった?」
って俺が聞いたら、
「頭が砕けて全身血まみれだったよ。怪我人かとも思ったんだけど、あんな状態で生きてるわけないよね」
って、また後ろを振り返りながら言った。
悟が、
「その新聞記事、半年ぐらい前に俺見たよ。心中した男と女で、男のほうは助かっちゃったって話だろ。
そりゃあ化けて出るわなあ」
って付け足した。

505 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/08/20(木) 18:43:14 ID:7v4YNRIzP

その夜のキャンプファイアーで、間中はまた熱を出した。そのまま宿舎の部屋に戻っちゃったんで、
俺は林間学校が終わって、さらに夏休みが終わるまで会えなかったんだけど、とりあえず新学期の初日には
元気に登校してる姿を見られた。
その数日後、林間学校の写真が貼り出されたとき、またちょっとした騒ぎが起きた。キャンプファイアーの最後、
みんなが帰るところを後ろから写した写真。女子の1人の後頭部に、長い黒髪を張りつけたままの頭蓋骨が
映ってたんだ。

その女子は、冒頭で部屋から悲鳴を上げながら飛び出して悟に抱きついた子だった。そのときに悟が話を聞いたところ、
「明里ちゃん(あかり。間中の名前)が私を指差しながら、『生首が重なったから気をつけて』って
言うんだよ〜。キモすぎ〜」
って言ってたらしい。
「間中って、もしかして、とり憑かれたあの子から霊を追っ払おうとしてたとか?で、気分が悪くなったり熱が出たり?」
と悟が推測したので、俺も感心して、当の間中に、
「お前っていいヤツだなあ」
って伝えたら、
「あたし、生きてる人間より幽霊のほうが好きなの」
って、ちょっと照れながら追い払われた。


506 :本当にあった怖い名無し:2009/08/20(木) 22:19:15 ID:X7rRRCnR0
つまんねえオチだな

507 :本当にあった怖い名無し:2009/08/20(木) 22:49:51 ID:nECwAn9XO
いや、面白かったよ
間中は霊が見えるのに普通っぽい性格なのがいい

508 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 07:16:11 ID:awreSqemO
>>507
どう考えても普通じゃないだろ

509 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 10:02:45 ID:pTDN78sE0
うむ。
そこはかとなく感じる異常臭。
フシギちゃんよりもややブキミより。

510 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 18:24:43 ID:3PO0m//N0
笑い所を教えてね。


511 :ウニ  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 22:54:43 ID:YUHlb2rI0
(´・ω・`) やあ。
      恐れていたようにおもいきり忙しいよ。
      たぶん9月上旬まで身動きが取れないよ……
      毒……

(´・ω・`) だからツナギに前に書いたお話をするよ。
       同人誌に載せた話だよ。
       

512 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 22:58:57 ID:YUHlb2rI0
師匠から聞いた話だ。

長い髪が窓辺で揺れている。蝉の声だとかカエルの声だとか太陽の光だとか地面から照り返る熱だとか、そういうざわざわしたものをたくさん含んだ風が、先生の頬をくすぐって吹き抜けて行く。
先生の瞳はまっすぐ窓の外を見つめている。僕はなんだか落ち着かなくて鉛筆を咥える。こんなに暑いのに、先生の横顔は涼しげだ。
僕は喉元に滴ってきた汗を指で拭う。じわじわじわじわと蝉が鳴いている。
乾いた木の香りのする昼下がりの教室に、僕と先生だけがいる。
小さな黒板にはチョークの文字が眩しく輝いている。三角形の中に四角形があり、その中にまた三角形がある。
長さが分かっている辺もあるし、分かっていない辺もある。先生の描く線はスッと伸びて、クッと曲がって、サッと止まっている。おもわずなぞりたくなるくらいの綺麗な線だ。
それからセンチメートルの、mの字のお尻がキュッと上がって、実にカッコいい形をしている。
三角形の中の四角形の中の三角形の面積を求めなさいと言われているのに、そんなことがとても気になる。それだけのことなのに本当にカッコいいのだ。
mのお尻に小さな2をくっつけるのがもったいないと思ってしまうくらい。
「できたの」
その声にハッと我に返る。
「楽勝」
僕は慌てて鉛筆を動かす。
「と、思う」
と付け加える。
先生は一瞬こっちを見て、少し笑って、それからまた窓の外に向き直った。背中の剥げかけた椅子に腰掛けたままで。僕は小さな机に目を落としているけれど、それがわかる。
また、蝉の声だとかカエルの声だとか太陽の光だとか地面から照り返る熱だとかが風と一緒に吹いてきて、先生の長い髪がさらさらと揺れたことも。白い服がキラキラ輝いたことも。

513 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:01:03 ID:YUHlb2rI0
二人しかいない教室は時間が止まったみたいで。僕はその中にいる限り、夏がいつか通り過ぎるものだ、なんてことを、なかなか思い出せずにいるのだった。

小学校六年生の夏だった。夏休みに入るなり、僕は親戚の家に預けられることになった。その母方の田舎は、電車をいくつも乗り継いでやっとたどり着く遠方にあった。
小さいころに一度か二度、連れてこられたことはあったけれど、一人で行かされるのは初めてだったし、「夏休みが終わるまで帰ってこなくて良い」と言われたのも当然初めてのことだった。
厄介払いされたのは分かっていたし、一人で切符を買うことや道の訊き方について、それほど困らないだけの経験を積んでいた僕は、むしろ「帰ってこなくて良い」の前に「夏休みが終わるまで」がくっついていたことの方に安堵していた。
田んぼに囲まれた畦道を、スニーカーを土埃まみれにしながらてくてく歩いていくと、大きなイブキの木が一本垣根から突き出て葉を生い茂らせている家が見えてきた。
この地方独特の赤茶色の屋根瓦が陽の光を反射して、僕は目を細める。
その家には、おじさんとおばさんとじいちゃんとばあちゃんと、それからシゲちゃんとヨッちゃんがいた。
おじさんもおばさんも親戚の子どもである僕にずいぶん優しくしてくれて、「うちの子になるか」なんて冗談も言ったりして、二人とも農作業で真っ黒に日焼けした顔を並べて笑った。
じいちゃんは、頭は白髪だったけど足腰はピンとしていて、背が高くてガハハと言って僕の頭をぐしゃぐしゃに撫でたりして、それが痛かったり恥ずかしかったりするので僕はその手から逃げ回るようになった。
ばあちゃんは小さな体にチョンと夏みかんが乗ってるような可愛らしい頭をしていて、なにかを持ち上げたり、布巾を絞ったりする時に「エッへ」と言って気合を入れるので、それがとても面白く、こっそり真似をしていたら本人に見つかって、
怒られるかと思ったけれどばあちゃんは「エッヘ」と言って本物を見せてくれたので、僕はあっというまに好きになってしまった。


514 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:03:29 ID:YUHlb2rI0
シゲちゃんは名前をシゲルと言って僕と同い年の男の子で、昔もっと僕が小さかったころにこの家に遊びにきた時、僕を子分にしたことを覚えていて、僕はさっぱり覚えていなかったけれどまあいいやと思ったので子分になってやった。
ヨッちゃんは名前をヨシコと言ってシゲちゃんの二つ年下の妹で、目がくりくりと大きくオカッパ頭の元気な女の子で、僕の顔や服の裾から出ている体の色が白いのを見て、トカイもんはヒョロヒョロだと言って馬鹿にするので、
そうではないことを証明するのに泥だらけになって日が暮れるまで追いかけっこをする羽目になった。
トカイもん。
田舎にきてまず感じたのが、この言葉のむずむずする肌触り。
僕にはけっしてトカイの子などという認識はなかったのであるが、この小さな村の子どもたちからすると、テレビのチャンネルがNHKのほかに三つ以上映るというだけでそれは十分トカイの条件を満たしてしまうようだった。
シゲちゃんはそのトカイもんをさっそく地元のワルガキ仲間に引き合わせてくれたので、とにかく毎日ヘトヘトになるまで僕らは一緒に駆け回り、泳ぎ回り、投げ回り、逃げ回った。
小学生最後の夏休みなのだ。アタマが吹っ飛ぶくらい遊ぶのは、子どもの義務なのである。タカちゃんやらトシボウやらタロちゃんなんかと仲良くなった僕は、どいつもこいつも揃って足が速いこと、そしてまた並べてフライパンで焼いたように色が黒いことにいたく感心した。
なるほど、「トカイもん」と自分たちを区別したくなるのも分かる気がする。僕の周囲にいた子どもたちとは少し違っている。
朝早くから虫カゴと網を持って山に入ったかと思うと、ヒグラシが鳴きやむまで下界に下りてこず、いざ帰ってきた時には手作りの大きな虫カゴが満タンになっているのだけれど、その夜それぞれの親に早く家に帰らなかったことについてコッテリ絞られた後だというのに、
次の日にはまた颯爽と朝早くから虫カゴと網とを持って山に駆け上って行く、という具合だ。
その中でもシゲちゃんはとびきりのやんちゃ坊主で、それになかなかの親分肌だった。

515 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:06:05 ID:YUHlb2rI0
いばりんぼで喧嘩っ早かったけれど、子分のピンチには一番に駆けつけて「ヤイヤイ」と凄んだり、「にげろ」だとか「とにかくにげろ」だとかといった的確な指示を出して僕らを窮地から救い出してくれたりした。
背丈は僕と同じくらいだったけれど、ギュウギュウに絞った雑巾のような筋肉が全身に張り付いていて、その足が全力で地面を蹴った時には大きな水溜りをらくらくと跳び越し、あとから跳んだ僕らの足が水溜りの端っこでドロ水を撥ねるのを振り返りながら鼻で笑ったものだった。
ただそんなシゲちゃんの親分っぷりの中にも、生来のイタズラ好きが首をもたげてくると僕らはその奇抜さ、迷惑さに閉口した。
山で見つけた変なキノコを「キノコの毒は火を通せば大丈夫」などと言ってうっかり信じたトシボウに食べさせた時など、腹を抱えて昏倒したあげくに医者に担ぎこむ騒ぎになったし、落とし穴づくりに関してはそれはそれは恐ろしい「穴の中身」を用意することで知られていた。
ある時は裏山の竹ヤブに僕らを集め、なにをするのかと思っているとシゲちゃんは「あ、人が落ちそう」と崖の方を指さして叫んだ。
見ると、確かに誰かが竹ヤブの端っこから落ちそうになって竹の子に毛が生えたような細い竹にしがみついている。それは今にもポキリと折れそうに見えた。
わあわあ言いながら慌てて駆け寄るとなんとそれは藁と布で出来た人形で、シゲちゃんに一杯食わされた僕らは、怒ったり、あんまりその人形が良くできていたので感心したりしていたけれど、
間の悪いことに山菜を採りにきていた近所のおばさんがそのシゲちゃんの「人が落ちそう」を耳にして、遠くから僕ら以上に慌てて人形に駆け寄ってきたものだから途中で竹の根っこに躓いてスッテンコロリンと転がり、あやうく崖から落っこちるところだった。
僕らはそのおばさんに叱られ、それぞれの家でしかられ、とにかくさんざん絞られたのであるが、シゲちゃんはさらに人形の出来が良すぎたせいでカカシの作成をじいちゃんに命じられ、家の田んぼと畑のカカシを全部作り直させられていた。

516 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:09:22 ID:YUHlb2rI0
そのあいだシゲちゃんは遊びにも行けずに、うなだれながらカカシをせっせと作っていたのだけれど、その目の奥には次のイタズラを考えている光がぴかりと点っていて、僕らにはそれが頼もしかったり迷惑だったりしたものだった。

田舎の暮らしにもすっかり慣れて、シゲちゃんたちほどではないけれど僕の身体にも日焼けが目立ち始めたある日、「鎮守の森へ行こう」というお誘いがかかった。
鎮守の森は北の山の峰に沿ってズンズン分け入った奥にある。
高い山に囲まれているせいで太陽が東や西よりにある時間、そのあたりは昼間でも暗くて、真上に昇っている時でも生い茂るクスノキやヒノキの枝や葉っぱで光が遮られ、その森の底を歩く僕らにはほんのかけらしか零れてこない。
それだからシゲちゃんとタロちゃんの後を追いかけて、ようやく鎮守の森の真ん中に佇む神社を見つけた時にはなんだか厳粛な気持ちになっていた。
今まで太陽の熱が暴れ回る場所で遊んでいたのに、ここは黒い土に地面が覆われ、空気はしっとりしていて、身体の中から冷えていくような感じがする。
それまでに登ったほかの山や森ともどこか違う。
「カンバツもほとんどしとらんから」とシゲちゃんは言った。そのころはカンバツというのがなんなのか良く分からなかったけれど、きっとそれをしないのはここが鎮守の森だからなのだろうというのは理解できた。
ひっそりと静まり返った(後から思い出すと蝉がうるさいくらいに鳴いていたはずだったのに、確かにその時はそう思ったのだった)参道を通って、ちんまりした神社の本殿にたどり着く。
光も影も斜めに屋根や板壁に走り、それがずっと何百年も昔からそこにそうやって張り付いているような気がする。時どきサラサラと葉っぱの形に揺れて、そんな時にようやく僕は時間の感覚を取り戻した。
チャリン
と音がして、そちらを向くと賽銭箱の前にシゲちゃんが立っている。ボロボロで苔が生えていて、誰かがお賽銭を回収しているのかどうかも、ちょっと怪しい。


517 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:12:28 ID:YUHlb2rI0
実は江戸時代くらいからのお賽銭がゴッソリと溜まっているんじゃないかと覗いてみたけれど、暗くて良く分からず、それでもゴッソリと溜まってる感じでもなかったので、どうやらここへ参拝にくる人自体がめったにいないんだろうと僕は考えた。
そしてズボンのポケットから十円玉を取り出して投げ入れる。
その神社に何の神様が奉られているのか誰も知らなかったけれど、チリンというとても良い音がしたので、僕はその音に手を合わせた。
やがて「もう帰ろうぜ」とタロちゃんが言って、境内から出たがり始める。心なしか内股でもじもじしている。
どうもおしっこを催してきたらしい。口ばかり達者なくせに恐がり屋な面があるタロちゃんは、この鎮守の森の奥深くに眠る神社の聖域をおしっこなんかで汚してしまうことに畏れを感じているようだった。ようするにビビッてたワケだ。
僕とシゲちゃんはタロちゃんを苛めることよりも、その場を離れることを選んだ。僕らも僕らなりにその森になにか近寄りがたいものを感じていたのかも知れない。
クスノキが枝葉を手のように伸ばす薄暗い参道を抜け、また黒土の山道に出る。気が焦っているタロちゃんが「あれ、どっちだっけ」とキョロキョロしていると、シゲちゃんが「こっち」と元きた道の方を正しく指さした。
僕はふと反対方向へ抜けるもうひとつの道に目をやった。道はすぐに折れ、木立の群に飲み込まれてその先は見えない。この道の先はどこに通じているのだろう。むくむくと好奇心がわき上がってくる。
「こっちはなにがあるの」
そう聞くと、シゲちゃんは「なんにもないよ」と言ってさっさと元の道を戻り始めた。
僕はその奥へ行ってみたい誘惑に駆られたけれど、ひとりで鎮守の森に残される心細さがじわじわと胸に迫ってきてその場に立ちすくんでしまった。
そうしていると、いきなりバサバサと頭の上の木のてっぺんあたりから大きなものが飛び立つような音と気配がして、思わず見上げるとその瞬間に覆い被さるような木の枝や葉っぱやそこから零れる光の繊維がぐるぐると僕の視点を中心に回り出したような感覚があった。


518 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:16:13 ID:YUHlb2rI0
頭がくらくらしたのと、ビビッたのとで森の奥へ行ってみたい気持ちは引っ込み、一目散にシゲちゃんたちの後を追いかけた。

それから三日くらい僕らはひたすら川で泳ぎ回っていた。とにかく暑かったからだ。川は海よりも体が浮かななくて、しかも流れがあるので岸に上がった時にドッと疲れる感じ。
その川には小さな橋が架かっていて、その上から飛び込むのが僕たち子どもの格好の度胸試しになっていた。
僕も泳ぐのは得意だったし、川底も深かったのでしばらく躊躇したあと見事に頭からドブーンとやってやった。
プシューッと水を吹きながら他のみんなと同じように水面に顔を出すと、橋の欄干の上にプロレスラーよろしくシゲちゃんが立っているのが見えた。
「見てろ」と言ってシゲちゃんはみんなの視線を集めながら宙を舞った。歓声と光と、水に溶けていく体温。太陽の中に僕らの夏があった。
そうしているうちに、やがて僕が一人で遊ばなくてはいけない日がやってきた。
シゲちゃんたち六年生がみんな二泊三日で林間学校に行くのだ。僕も連れて行って欲しかったが、学校行事なのでどうしても駄目らしい。リュックサックを背負って朝早くに家を出るシゲちゃんを見送って、今日からの三日間をどうしようかと考えた。
家は農家だったのでおじさんとおばさんとじいちゃんは朝ごはんを食べたあと軽トラに乗って仕事に行ってしまう。ばあちゃんがゴトゴトと家の仕事をする音を聞きながら僕は持ってきていた宿題を久しぶりに開いた。
広い畳敷きの部屋で大きな机の真ん中に頬杖をつく。何ページか進むともう飽きる。宿題なんて夏休み最後の三日くらいでやるものと決まってる。
それまでにやらなくてはならないほかのことがあるんじゃないのか? エンピツがコロコロと転がる。縁側の向こうの庭には太陽がさんさんと照っていて、こちらの部屋の中がやけに暗く感じる。
寝転がったり、宿題を進めたり、また休んだりを繰り返していて、ふと時計を見ると朝の九時。まだ九時なのだ。お昼ご飯まで三時間以上ある。ダメだ。どうにかなってしまう。

519 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:18:59 ID:YUHlb2rI0
僕は一人で行ける場所を考えた。いつもみんなでは行かない場所がいいな。図書館とか。
あれこれ考えていると、ふと頭の隅に鎮守の森の神社が浮かんだ。そしてカンバツされていない木々の下の翳りの道。その先にまだ道は続いていた。
またむくむくとその先へ行ってみたい気持ちがわき上がってきた。あの森の中では萎えてしまったその気持ちが、もう一度強くなってくる。
ひとりでも行けるさ。どうってことない。そうだ。午前中に、今すぐに行こう。日の高いうちならそんなに恐くないはずだ。
思い立ったらすぐに身体が動いた。宿題のノートを畳んでから、支度をする。リュックサックを担いでいると、その気配を感じたのかシゲちゃんの妹のヨッちゃんが襖の隙間からじっとこっちを見ていた。
「どっか行くの」
瞬間、僕はこの子も連れて行ったらどうかなと考えた。でもすぐにそれを振り払う。冒険に女は連れて行けない。なにが待っているのか分からないのだから。
「郵便局に行くだけ」と言うと「ふうん」とつまらなそうにどこかへ行ってしまった。
ようし。邪魔者も追い払った。僕は意気揚々と家を出る。太陽の照りつける畦道を北へ北へと向かうと、こんもりとした山の緑がだんだんと近づいてくる。
昔、入山料を取っていたというころの名残である木箱が朽ち果てている所が入り口。峰を登らずに、山の麓に沿って道が通っている。ザクザクと土を踏みしめて前へ前へ進むと、だんだんと木の影で頭上が薄暗くなってくる。
念のために持ってきた方位磁針をリュックサックから取り出して右手に持ったまま休まずに足を動かす。
時どき山鳩の声が響いて、バサバサと葉っぱが揺れる音がする。それから蝉の声。それも怖くなるほどの大合唱だ。
チラリと見上げると葉の隙間からキラキラと光の筋が零れている。ずっと上を向いて音の洪水の中にいると、ここがどこなのか分からなくなってくる。


520 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:22:50 ID:YUHlb2rI0
なんだか危険な感じ。慌てて前を向いて歩き出す。
途中、山に登る横道がいくつかあったけれどなんとか迷わずに鎮守の森の神社までたどり着けた。
一応お参りしておくことにする。木に囲まれた参道を進み、小さな鳥居をくぐる。古ぼけた建物がひっそりと佇んでいるその前に立ち、お賽銭箱にチリンと百円玉を投げ込む。やっぱり良い音だ。神社の中には人の気配はない。誰か通ってきて手入れをしたりしているのだろうか。
くるりと回れ右をして元きた参道をたどる。途中で小さな池があるのに気づいて横道に逸れた。鳥居の横あたりだ。水面ではアメンボがすいすいと泳いでいるけれど、水の中は濁っていてよく見えない。
雨が降らないあいだはきっと干上がるんだろうなと思いながら顔を上げ、参道に戻る。
サクサクという土の音を聞きながら歩いていると、なにか大事なものを忘れた気がして振り向いた。そこには鳥居があるだけだったけれど、そう言えば帰りに鳥居をくぐってないなと思い出す。
まあいいやと思って先へ行くと、だんだんと変な、ぐるぐるした感じが頭の隅にわいてきて、それがどんどん大きくなってきた。
なんだろう。気分が悪い。景色が妙に色あせて見える。
僕はキョロキョロとあたりを見回したい気持ちを抑えて光と影が交互にやってくる参道を早足で抜けた。
どうしよう。戻ろうか。
そう考えたけれど、また逃げ帰るのはシャクに触る。どっかから勇気がわいてこないかと待っていると、お賽銭箱に百円玉を入れたチリンという音が耳に蘇ってきた。
ようし、百円だからな。前は十円。今日は百円だ。
そんな感じで無理やり勇気を引っ張り出して、帰り道の反対方向へ足を向けた。ザンザンと土を踏んで歩く。


521 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:25:12 ID:YUHlb2rI0
蝉の声は相変わらずやかましくて、あたりは薄暗くて、どこまでも同じように曲がりくねった道が続いている。道の先には誰の足跡もない。時どき振り返るけれど地面には僕の足跡がついているだけ。
カーブのたびに誰か僕じゃない人の姿が木の影に隠れたような気がするけれど、きっとサッカクなのだろう。だんだん道は狭くなり、倒れた木がそのまま放っておかれてキノコなんか生えちゃってるのを見るとやっぱりこの先はただの行き止まりじゃないかと考えてしまう。
リュックサックにつめた保存食料、まあそれはクッキーやリンゴだったのだけれど、そういうものが役に立つようなことがないように祈りながら、方位磁針を見たり、振り返ったり、チリンという音を思い出したりして僕は歩き続けた。
やがて一際暗い木のアーチがまるでトンネルの幽霊のように現れ、僕は少しだけ足踏みをしてからその奥に吸い込まれて行く。
なんという名前の木だろう。分厚い葉っぱが頭の上を覆い尽くして、光がほとんど漏れてこない。時どき暗がりから白い手がスイスイと揺れているのが見えた気がして身体が硬くなる。
足元を見ると僕の足は確かに今までと同じ土を踏んでいて、その上に立っている限りは大丈夫だと自分に言い聞かせながらほとんど走るようなスピードでそのトンネルを抜けた。
ぱあっ、と目の前が明るくなる。
白い雲がぽつんと空に浮かんでいる。その下には緑の眩しい畦道が伸びている。畑がある。山の上にはいくつか家が見える。ツバメが飛んでいる。蛙が鳴いている。
僕は、はぁっ、と息を吐き出して、それから吸い込む。
なんだ、別の集落に通じているじゃないか。シゲちゃんめ。嘘こきやがって。そう思って、自然に軽くなる足を振り上げ、畦を進む。でも良く考えると、途中の森の中になにもなかったのは確かだ。
ううむ。嘘つきだと言ってやっても、へこませられるか自信がないな。
ふと思いついて、振り返るとさっき抜けた森の入り口がぽっかりと暗い口を開けている。


522 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:29:37 ID:YUHlb2rI0
帰る時にまたあそこを通るのかと思うと少し嫌な気分になったけれど、ひょっとするとほかに道があるかも知れないと考えて、とりあえず誰かこのあたりの人を探すことにした。
ひまわりが咲いている道をキョロキョロしながら歩いていると、そこは山に囲まれた案外小さな集落だと気づく。段々畑が山の斜面に並んでいて、埋もれるように家がぽつんぽつんとある。
道には太陽が降り注ぐばかりで、ほかに歩く人の影も見えない。僕は勾配のなだらかな坂道を登って大きな屋根が見えている場所へ向かった。汗を拭いながら登りきると、そこには広い庭と木造二階建ての古そうな家があった。
とても大きい。庭も、庭というより広場みたいな感じ。隅っこの方に鉄棒と砂場が見える。あれ? なんだか学校みたいだな、と思ったけれど学校にしては小さすぎる。少なくとも僕の知っているものよりは。
その時、二階の窓に誰かいるのに気がついた。
風が吹いて、僕の髪が揺れるのと同時にその人の髪も揺れた。黒くて長い髪。白い服。女の人だ。
窓際に頬杖をついて、ぼうっと広場の隅を見ている。
なんだか胸がドキドキした。僕は広場の真ん中にり突っ立ってその人を見上げていた。でもいつまで経ってもその人はこっちに気づく気配はなかった。僕は方位磁針をポケットに仕舞ってから、あのぅ、と言った。
あんまり声が小さかったので、すぐに「すみません」と言い直した。それでもその人は気づいてくれず、ぼうっとしたまま外を見ていた。なんだか恥ずかしくなってきて帰りたくなったけれど、もう一回声を張り上げた。
「すみませぇん」
次の瞬間なにかかが弾けたような感じがした。その人がこっちを見た。わ、どうしよう。確かに、ぱちんという感じに世界が弾けたのだ。
その人は最初驚いたような顔をして、次にぼうっとしていた時間が去ったのを惜しむような哀しい顔をして、それから最後ににっこりと笑うと「こんにちは」と言った。

523 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 23:35:59 ID:YNRCThk60
さるさんかな?
支援age

524 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 23:36:22 ID:nJhE+bZjO
ウニ来てた〜〜!

525 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:00:24 ID:bqyNQae6O
支援〜

526 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:01:05 ID:ZFtl5JP90
僕にだ。僕に。
「どうしたの」
その人は窓から少し乗り出して右手を口元に添える。
「ここはどこですか」と僕はつまらないことを聞いてしまった。
なにかもっと気の利いたことが言えたら良かったのに。
「ここはね、学校なの」
「え?」
「がっ・こ・う。ね、上ってこない? すぐそこが玄関。下駄箱にスリッパがあるから履いてらっしゃい」
「は、はい」と僕は慌ててその建物の玄関に向かった。開け放しの扉の向こうに、埃っぽい下駄箱と板敷きの廊下があった。
電気なんかついていなかったけれど、ガラス窓から明るい陽射しが差し込んできて中の様子がよく見えた。左右に伸びる廊下には「一、二年生」や「三、四年生」と書いてある白い板が壁から出っ張っていて、その向こうは小さな教室があるみたいだった。
玄関の向かいにはすぐに階段があって、僕は恐る恐る足を踏み出す。なにしろ片足を乗っけただけでギシギシいう古ぼけた木の階段なのだ。狭い踊り場の壁には画鋲の跡と、絵かなにかの切れ端がくっついていた。
二階に着くと一階と同じような板敷きの廊下が伸びていて、その左手側の教室からさっきの女の人が手を振っていた。
「いらっしゃい」
僕はなんて返事していいか困った挙句、「どうも」と言った。その人はくすりと笑うと、「ここはね、むかしは小学校だったの。今はもうやってないけど。子どもが減ったのね」
と、僕を教室の中に誘った。白い板には「六年生」と書いてあった。
小さな教室には机が五つあった。それが最後の卒業生の数だったのかも知れない。僕はたくさんの机がぎゅうぎゅうに詰まっている自分の学校の教室を思い浮かべて、なんだか目の前のそれがおもちゃのように見えて仕方がなかった。

527 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:03:15 ID:ZFtl5JP90
その人は机に手を触れながら、明るい表情で言う。
「もともとこの土地は私の家のものだったから、廃校になったあと返してもらったのよ。ボロの校舎付きでね。壊してもいいんだけど、今は家に私と母がいるだけだからおうちなんて小さくてもいいもの。ほら、校舎のすぐ横に平屋があったでしょ。あそこに住んでるのよ」
そう言われればあった気がする。
「今は夏休みでしょう。私、夏休みのあいだこのあたりの子どもたちにここで勉強を教えてあげてるの」
「勉強?」
「うん。私、隣の町で小学校の先生をしてるの。臨時雇いだけど。私も夏休みだから、することがなくって。暇つぶしもかねてね。だからこの夏休み学校ではお月謝はもらってないの。ただし午前中だけね。
学校の宿題は教えてあげない。普段は決められた時間に決められた科目を勉強してる子たちを、夏のあいだだけでもその子の好きな科目、興味がある科目を少しでも伸ばしてあげられたらなぁって」
指が机の木目を撫でる。
「でもみんな今日はお休みなのよ」そう言って顔が少し曇った。「風邪が流行っているみたい」
そして窓の外に目を移す。僕も釣られてそちらを向く。
「あなた、何年生? どこの子? 言葉が違うね」
「え、あ」
僕はちょっとどもってから、自分が六年生であること、そして遠くからきて親戚の家に滞在していることを説明した。それから家の名前を言う。けれど、言ってからその近所はみんな同じ苗字ばかりだったことを思い出して、「おっきなイブキの木が庭にある家です」と付け加えた。
するとその人は「ああ、シゲちゃんのところね」と頷くのだった。
僕はなんだかわからないけど悔しくなり、口を尖がらせた。そしてあの鎮守の森の先にはなにもないと言ったシゲちゃんの言葉は、やっぱりわざとついた嘘だったんだと思った。

528 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:05:12 ID:BUHZSLwS0
自分のスレでやれや
死ね

529 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:05:35 ID:YUHlb2rI0
なぜって、その人は目が大きくて、すらっとしていて、少し大人で、それから花柄の白いワンピースが似合う、ちょっと秘密にしたくなるような綺麗な人だったからだ。
「この教室が一番ちゃんとした形で残ってるから、いつもここで教えてるのよ。探検にきて迷ったんでしょ。勉強していきなさいよ。ね、誰もこなくて、私も退屈してたから」
そうしてその人は僕の先生になった。
教室に机は五つ。一つは先生が座る席。さっきみたいに窓際で頬杖をつくための席だ。そして残りが夏休み学校の生徒の数だった。
先生はわざわざほかの教室から僕のための机と椅子を運んできてくれた。五人目の生徒ね、と言って笑った後、この学校の最後の卒業生の席がそのまま残っているのかと思ったことを話す僕に、ゆっくりと首を振った。
「最後の卒業生は二人だった。一人は私。卒業するのは寂しくて悲しかったけど、中学生になることは嬉しかったし、それから学校がなくなってしまうことが悲しかったな。マイナス1プラス1マイナス1で、やっぱり悲しい方が大きかった気がする。もう十年以上経つのね」
先生が目を少し細めると瞳の中の光の加減が変わって、ちょっぴり大人っぽく見えた。
「さあ、なにを勉強しましょうか。なにが好き?」
僕は考えた。
「算数が嫌い」
先生は僕の冗談に笑いもしないで「うん、それから?」と言った。
「社会と国語と理科と家庭科と図工と音楽が嫌い」
僕が並べた一つ一つに頷いたあと、先生は「よし、じゃあぴったりのがあるわ」と黒板に向かった。
小さくてかわいい黒板だ。チョークを一つ摘んで、キュッと線を引く。
『世界四大文明』
そんな文字が並んだ。

530 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:06:24 ID:BUHZSLwS0
僕にだ。僕に。
「どうしたの」
その人は窓から少し乗り出して右手を口元に添える。
「ここはどこですか」と僕はつまらないことを聞いてしまった。
なにかもっと気の利いたことが言えたら良かったのに。
「ここはね、学校なの」
「え?」
「がっ・こ・う。ね、上ってこない? すぐそこが玄関。下駄箱にスリッパがあるから履いてらっしゃい」
「は、はい」と僕は慌ててその建物の玄関に向かった。開け放しの扉の向こうに、埃っぽい下駄箱と板敷きの廊下があった。
電気なんかついていなかったけれど、ガラス窓から明るい陽射しが差し込んできて中の様子がよく見えた。左右に伸びる廊下には「一、二年生」や「三、四年生」と書いてある白い板が壁から出っ張っていて、その向こうは小さな教室があるみたいだった。
玄関の向かいにはすぐに階段があって、僕は恐る恐る足を踏み出す。なにしろ片足を乗っけただけでギシギシいう古ぼけた木の階段なのだ。狭い踊り場の壁には画鋲の跡と、絵かなにかの切れ端がくっついていた。
二階に着くと一階と同じような板敷きの廊下が伸びていて、その左手側の教室からさっきの女の人が手を振っていた。
「いらっしゃい」
僕はなんて返事していいか困った挙句、「どうも」と言った。その人はくすりと笑うと、「ここはね、むかしは小学校だったの。今はもうやってないけど。子どもが減ったのね」
と、僕を教室の中に誘った。白い板には「六年生」と書いてあった。
小さな教室には机が五つあった。それが最後の卒業生の数だったのかも知れない。僕はたくさんの机がぎゅうぎゅうに詰まっている自分の学校の教室を思い浮かべて、なんだか目の前のそれがおもちゃのように見えて仕方がなかった。


531 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:07:07 ID:BUHZSLwS0
僕は一人で行ける場所を考えた。いつもみんなでは行かない場所がいいな。図書館とか。
あれこれ考えていると、ふと頭の隅に鎮守の森の神社が浮かんだ。そしてカンバツされていない木々の下の翳りの道。その先にまだ道は続いていた。
またむくむくとその先へ行ってみたい気持ちがわき上がってきた。あの森の中では萎えてしまったその気持ちが、もう一度強くなってくる。
ひとりでも行けるさ。どうってことない。そうだ。午前中に、今すぐに行こう。日の高いうちならそんなに恐くないはずだ。
思い立ったらすぐに身体が動いた。宿題のノートを畳んでから、支度をする。リュックサックを担いでいると、その気配を感じたのかシゲちゃんの妹のヨッちゃんが襖の隙間からじっとこっちを見ていた。
「どっか行くの」
瞬間、僕はこの子も連れて行ったらどうかなと考えた。でもすぐにそれを振り払う。冒険に女は連れて行けない。なにが待っているのか分からないのだから。
「郵便局に行くだけ」と言うと「ふうん」とつまらなそうにどこかへ行ってしまった。
ようし。邪魔者も追い払った。僕は意気揚々と家を出る。太陽の照りつける畦道を北へ北へと向かうと、こんもりとした山の緑がだんだんと近づいてくる。
昔、入山料を取っていたというころの名残である木箱が朽ち果てている所が入り口。峰を登らずに、山の麓に沿って道が通っている。ザクザクと土を踏みしめて前へ前へ進むと、だんだんと木の影で頭上が薄暗くなってくる。
念のために持ってきた方位磁針をリュックサックから取り出して右手に持ったまま休まずに足を動かす。
時どき山鳩の声が響いて、バサバサと葉っぱが揺れる音がする。それから蝉の声。それも怖くなるほどの大合唱だ。
チラリと見上げると葉の隙間からキラキラと光の筋が零れている。ずっと上を向いて音の洪水の中にいると、ここがどこなのか分からなくなってくる。

532 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:08:31 ID:ZFtl5JP90
先生の字はカッコ良かった。今までのどんな先生よりもカッコいい字だった。だから、その世界四大文明という言葉も、凄くカッコいいものに思えてなんだかワクワクしたのだった。
「世界史って言ってね、あなたが学校で習うのはまだ先だけど、算数も国語も社会も理科も嫌いなら勉強自体が嫌いになっちゃうじゃない。勉強することなんてまだまだ他にたくさんあるんだから、自分が好きになれるものを見つけるのもきっと大事なことだと思う。
ノートも取らなくていから、気楽に聞いてね」
そうして先生は僕に世界史の授業をしてくれた。はじめて体験する授業はとても面白く、先生の口から語られる遥か遠い昔の世界を、僕は頭の中にキラキラと思い描いていた。
やがて先生はチョークを置き「今日はここまで」と、こちらを向いた。エジプトのファラオが自分のピラミッドが出来ていくのを眺めている姿が遠のき、僕は廃校になったはずの小学校の教室で今日出会ったばかりの先生と二人でいることを思い出す。
「どう、面白そうでしょう」と聞かれたので、うんうんと頷く。先生はにっこりと笑うと、「よかった。実は私、大学で史学科専攻だったの。準備なしだから、算数以外だとこれしか出来なかったんだな」と言ってペロリと舌を出した。
その仕草がとても可愛らしくて、僕はショックを受けた。つまりまいってしまったのだ。
「もうお昼ね。今日はおしまい。明日はもっと早くきなさい」
だからそんな先生の言葉にもあっさりと頷いてしまうのだった。
なんだかふわふわしながら校舎をあとにして、広場ならぬ校庭で振り向いた僕を二階の教室の窓から先生が手を振って見送ってくれた。
ぶんぶんと僕も負けないくらい手を振ったあと、明日も絶対くるぞと心に誓って帰路についた。
やっぱり帰るにはあの鎮守の森を抜けなくてはならないと聞かされた時はゲッ、と思ったけれど今日あったことを思い返しながら足を無意識に動かしていると気がつくと森を抜けていた。

533 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:10:17 ID:ZFtl5JP90
くる時はあんなに薄暗くて怖い感じがしたのに、今度はやけにあっさりと通り抜けてしまったものだ。
そのあと僕はイブキの木のある家に帰って、ばあちゃんが作ってくれたそうめんを食べ、放り投げていた宿題を少しやってから昼寝をして、ヨッちゃんとその友だちに混ざって缶蹴りなどをしていると一日が終わった。
その夜、シゲちゃんがいない家はやけに静かで、電気を消してから僕は蚊帳越しに天井の木目を見上げて、今日出会った先生とあの小さな学校のことを考えた。
今朝、勉強なんか嫌いで外に飛び出したのに、今は早くあの学校に行きたくて仕方がなかった。なんだか不思議だった。

次の日の朝、朝ごはんを食べるとすぐに僕は家を出た。ヨッちゃんにやっぱり「どこ行くの」と聞かれたが、「どっか」とだけ応えて振り切った。今日はリュックサックはなし。保存食がいるような大冒険ではないと分かったからだ。
昨日と同じように鎮守の森に入り、薄暗い木のアーチを潜ったけれど今日はそんなに怖くなかった。誰もいない畦道を抜け、坂道を登ると学校が見えてくる。
その二階の窓辺に先生がいる。頬杖をついてぼうっと外を見ている。僕は手を振る。今度はすぐに気づいてくれた。「いらっしゃい」「いま行きます」そうして教室に入る。
今日もほかの子どもたちはこないみたいだ。手持ち無沙汰だった先生は嬉しそうに僕を迎えて、「昨日の続きからね」とチョークを握った。
シュリーマンがトロヤ遺跡を発掘した話から始まって、エーゲ海に栄えたミケーネ文明が滅びた後、鉄器文化の時代に入るとギリシアではたくさんのポリスという都市国家が生まれた、ということを学んだ。
その中からアテネやスパルタといった有力なポリスが現れて、東の大帝国アケメネス朝ペルシアの侵攻に対抗したのがペルシア戦争。ペルシアを撃退したあとに各ポリスが集まって結成したのがデロス同盟。

534 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:11:51 ID:ZFtl5JP90
その盟主アテネと、別の同盟を作ったスパルタが戦ったのがペロポネソス戦争。衆愚政治に陥って弱体化したアテネやスパルタに代わって台頭してきたテーベ……
「テーベ」
先生のチョークがそこで止まる。教壇に立つ背中が硬くなったのが分かった。どうしたんだろうと思う僕の前で先生はハッと我に返るとすぐに黒板消しを手にとって、「テーベ」を「テーバイ」に書き直した。
何ごともなかったかのように先生は、その後テーバイはアテネと連合して北方からの侵略者マケドニアと戦ったけれど破れてしまい、時代はポリスを中心とした都市国家社会からマケドニアのアレクサンドロス大王による巨大な専制国家社会へと移って行った、と続けた。
その書き直しの意味はその時には分からなかった。ただ先生の背中がその一瞬、重く沈んだような気がしたのは確かだった。
ヘレニズム文化の説明まで終わって、ようやく先生は手を止めた。「疲れたね。ずっと同じ科目ばかりっていうのも飽きちゃうから、今度はこんなのをやってみない?」
そう言って渡されたのが算数の問題が書かれた紙。ゲッと思ったが、よく見ると案外簡単そう。「どこまで進んでるのか分からないから。少し難しいかも」そんなことはないですぜ。とばかりにスパッと解いてやると先生は「凄い凄い」と手を叩いて、
「じゃあ、これは」と次の紙を出してきた。
余裕余裕。え? さらに次もあるの? 今度は正直ちょっと難しいけど、なんとか分かる気がする。僕は鉛筆を握り締めた。
そうしていつのまにか世界史の授業は算数の授業に変わり、たっぷりと問題を解かされたところでお昼になった。
「また明日ね」
帰り道、結局「嫌い」だと明言したはずの算数をいつのまにかやらされていたことに首を捻りながら歩いた。算数の問題はプリントじゃなく手書きで、それを解いているとなんだか先生と会話しているような変な気になる。
それほど嫌じゃなかった。また明日行こうと思った。

535 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:14:00 ID:gTPJJVky0
しえんしまっす

536 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:14:38 ID:ZFtl5JP90
そうして、僕と先生の夏休み学校が続いた。朝は世界史の講義。次に算数。それからいつのまにやら漢字の書き取りが加わっていた。
ほかの子は誰も夏休み学校にこなかった。「悪い風邪が流行ってるから、あなたも気をつけてね」と言われ、僕は力強く頷く。
世界史の勉強は面白く、走りばしりではあったけれど歴史の魅力を十分僕に伝えてくれた。算数や漢字の書き取りの時間はあんまり楽しくはなかったけれど、出来てその紙を先生に見せる時のあの誇らしいような照れくさいような感じはキライじゃなかった。
僕が問題を解いているあいだ、先生は窓辺の席に腰掛けて折り紙を作っていた。それは小さい折鶴で、ある程度数がまとまってから先生は糸を通した鶴たちを窓にかけた。
「みんな早く風邪が直ればいいのにね」
そしてまた次の鶴を折るのだった。
僕は不謹慎にも、風邪なんか治らなくていいよと心の底では思っていた。先生との二人だけの時間をもっと過ごしたかった。でも、僕が机の上の問題にかかりっきりになっているあいだ窓辺に座る先生の横顔は寂しそうで、
その瞳が窓の外をぼうっと見るたびになんだか僕は切なくなるのだった。
「言葉が違うね」と僕に言った先生自身も、その言葉には訛りがほとんどなかった。高校に入る時東京に出て、大学も東京の大学に受かってずっと向こうで暮らしていたらしい。
それが東京で就職も決まっていたのに、実家のお母さんが倒れたというのですべてを投げ打って帰ってきたんだそうだ。その話をしてくれた時、先生の瞳の光は曇っていた。
「私の家は母子家庭でね、お母さん一人を残して出て行っちゃった時、やっとこんな田舎から離れられるって、それしか考えてなかった。なんにも言わずに仕送りをしてくれてたお母さんがどんな思いでこの田舎で働いていたか、全然考えてなかった」
だから今は臨時教員などをしながら、家で母親の看護をしているのだそうだ。

537 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:14:43 ID:1HnrBhqbO
パープルヘイズ

538 :先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:17:11 ID:ZFtl5JP90
僕はお邪魔したことはないけれど、校舎の隣の小さな家に二人で暮らしているらしい。
先生にはなにかやりたいことがあったんだろうと思う。それを捨てて、今はこうして田舎で子どもたちを教えている。小さなオンボロの学校で。手作りの問題集で。
お昼になって、僕が帰る時先生はいつも二階の窓から身を乗り出して手を振った。「明日もきてね」と。僕はいつか夏が終わるなんて考えていなかったのかも知れない。蝉の声が耳にいつまでも残っていて、晴天の下をポッコポッコと歩いて、
通る人の影もない道を毎日毎日わくわくしながら通い続けた。
林間学校からシゲちゃんが帰ってきても、午前中だけは彼らの遊びの誘いに乗らなかった。
「そろそろ宿題やんないとヤバイ。うちの学校ごっそり出るんだ」と言うと、「大変だな」と頷いてシゲちゃんはそれ以上無理に誘ってこなかった。このあたりにも親分としての器量が伺える。
ただ、朝から外に飛び出して行くシゲちゃんがいきなり帰ってくることはまずなかったけど、念のために「あ、でも気分転換に散歩くらいするかも」と予防線を張っておくことも怠らなかった。
僕はなんとなく鎮守の森を越えて行く夏休み学校のことを、ほかの人に知られたくなかった。特にシゲちゃんに知られてしまうと、先生と二人だけの時間をぶち壊しにされてしまいそうで。
先生もシゲちゃんのことを知ってたし、シゲちゃんが鎮守の森の先を「なんにもないよ」と嘘をついたことがずっと気になっていたのだった。
朝から遊びに行くシゲちゃんを見送ってからこっそりと家を抜け出すのだけれど、午後からはきっちりシゲちゃんたちと遊びまわったし、特に怪しまれることはなかったと思う。
問題は妹のヨッちゃんだ。毎朝「どこ行くの」と聞いてくる。そのたびに「散歩」とか適当なことを言って追い払うのけれど、家から抜け出すたびに尾行されていないか途中で何度も振り返らなくてはならなかった。


539 :先生 前編 ラスト  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:19:50 ID:ZFtl5JP90
世界史の講義はローマ帝国の興亡からイスラム世界の発展へと移り、先生の作る折り鶴もだんだんと増えて教室の窓に鈴なりになっていった。
休憩の時間には僕も習いながら鶴を折った。僕はコツを教えてもらってもヘタクソで、変な鶴ができた。全体的に歪んでいて、あんまり不格好で悔しいので、せめてもの格好付けに羽の先をくいっと立てるように折った。戦闘機みたいに。
先生はにこにこと笑いながらその鶴も飾ってくれた。
朝から雨がぽつぽつと降り始めていたのに、鎮守の森を抜けるとカラッと晴れていたことがあって、先生は僕のその話を聞いたあと「山だからね」と頷いてから
「でもあの森って不思議なことがよくあるのよ。私も子どものころに……」と怪談じみた話をしてくれたりした。
先生の白い服の短い袖から覗く腕は細くて頼りない。トカイもんの手だ。先生は僕の知っている先生と比べても若すぎて、まるで近所のお姉ちゃんみたいだった。
でもそんなお姉ちゃんの口からマルクス・アウレリウス・アントニヌスだとかハールーン・アッラシードなんて名前がパシパシと出てきて、それが変にカッコよかったのだった。

そして、その日がやってきた。

540 :今夜は  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/22(土) 00:22:01 ID:ZFtl5JP90
終わり



541 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:22:39 ID:aVCeM62eO
ウニ乙
次は後編?待ってます

542 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:22:57 ID:kZembr4w0
続き気になるんだぜ。
体に気を付けて頑張って書いてくれ。

543 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:23:21 ID:ujcEWp8h0
乙!
仕事がんばれ!

544 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:23:43 ID:kSTVLkGbO
ウニさん、お疲れ様です。
来週も楽しみにしてます!

545 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:23:46 ID:GY1Hd1xh0
ウニ乙
この話既読だけど、懐かしい感じと読後の切なさが好きだ
忙しいなら無理せんで、ほどほどに進めて下さい

546 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:25:53 ID:pwSgdKDMO
とは言うものの早く続きが読みたい。

547 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:36:31 ID:gTPJJVky0
ウニ氏乙です 
それにしても続きが気になるな

548 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:36:48 ID:BUHZSLwS0
ウニ市ね

549 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:40:45 ID:3P08Pxs+0
同人誌きたあ嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああ嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

550 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 00:44:47 ID:2Dfg6XFlO
ウニさん乙です!
続きが気になるけど、忙しいなら無理しないで下さいね。
てか、忙しい中での投下ありがとう。


551 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 01:00:34 ID:N/RAHsEhO
ウニさん乙でしたノシ

続きも待ってます〜

552 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 05:02:32 ID:lc7kpER9O
ウニさん乙です!ご無理はなさらないで

『先生』には師匠シリーズには異質な爽やかさが溢れてるから、
ウニさんこうゆうのも書けるのかとすごい感動した覚えがある。


あと無理にとは言いませんが紙媒体でやろうとなさっていた仕掛けがどんなものだったのか知りたいです

553 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 07:53:32 ID:+CGGJN8J0
先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 22:58:57 ID:YUHlb2rI0
師匠から聞いた話だ。

長い髪が窓辺で揺れている。蝉の声だとかカエルの声だとか太陽の光だとか地面から照り返る熱だとか、そういうざわざわしたものをたくさん含んだ風が、先生の頬をくすぐって吹き抜けて行く。
先生の瞳はまっすぐ窓の外を見つめている。僕はなんだか落ち着かなくて鉛筆を咥える。こんなに暑いのに、先生の横顔は涼しげだ。
僕は喉元に滴ってきた汗を指で拭う。じわじわじわじわと蝉が鳴いている。
乾いた木の香りのする昼下がりの教室に、僕と先生だけがいる。
小さな黒板にはチョークの文字が眩しく輝いている。三角形の中に四角形があり、その中にまた三角形がある。
長さが分かっている辺もあるし、分かっていない辺もある。先生の描く線はスッと伸びて、クッと曲がって、サッと止まっている。おもわずなぞりたくなるくらいの綺麗な線だ。
それからセンチメートルの、mの字のお尻がキュッと上がって、実にカッコいい形をしている。
三角形の中の四角形の中の三角形の面積を求めなさいと言われているのに、そんなことがとても気になる。それだけのことなのに本当にカッコいいのだ。
mのお尻に小さな2をくっつけるのがもったいないと思ってしまうくらい。
「できたの」
その声にハッと我に返る。
「楽勝」
僕は慌てて鉛筆を動かす。
「と、思う」
と付け加える。
先生は一瞬こっちを見て、少し笑って、それからまた窓の外に向き直った。背中の剥げかけた椅子に腰掛けたままで。僕は小さな机に目を落としているけれど、それがわかる。
また、蝉の声だとかカエルの声だとか太陽の光だとか地面から照り返る熱だとかが風と一緒に吹いてきて、先生の長い髪がさらさらと揺れたことも。白い服がキラキラ輝いたことも。


554 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 07:54:15 ID:+CGGJN8J0
先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:01:03 ID:YUHlb2rI0
二人しかいない教室は時間が止まったみたいで。僕はその中にいる限り、夏がいつか通り過ぎるものだ、なんてことを、なかなか思い出せずにいるのだった。

小学校六年生の夏だった。夏休みに入るなり、僕は親戚の家に預けられることになった。その母方の田舎は、電車をいくつも乗り継いでやっとたどり着く遠方にあった。
小さいころに一度か二度、連れてこられたことはあったけれど、一人で行かされるのは初めてだったし、「夏休みが終わるまで帰ってこなくて良い」と言われたのも当然初めてのことだった。
厄介払いされたのは分かっていたし、一人で切符を買うことや道の訊き方について、それほど困らないだけの経験を積んでいた僕は、むしろ「帰ってこなくて良い」の前に「夏休みが終わるまで」がくっついていたことの方に安堵していた。
田んぼに囲まれた畦道を、スニーカーを土埃まみれにしながらてくてく歩いていくと、大きなイブキの木が一本垣根から突き出て葉を生い茂らせている家が見えてきた。
この地方独特の赤茶色の屋根瓦が陽の光を反射して、僕は目を細める。
その家には、おじさんとおばさんとじいちゃんとばあちゃんと、それからシゲちゃんとヨッちゃんがいた。
おじさんもおばさんも親戚の子どもである僕にずいぶん優しくしてくれて、「うちの子になるか」なんて冗談も言ったりして、二人とも農作業で真っ黒に日焼けした顔を並べて笑った。
じいちゃんは、頭は白髪だったけど足腰はピンとしていて、背が高くてガハハと言って僕の頭をぐしゃぐしゃに撫でたりして、それが痛かったり恥ずかしかったりするので僕はその手から逃げ回るようになった。
ばあちゃんは小さな体にチョンと夏みかんが乗ってるような可愛らしい頭をしていて、なにかを持ち上げたり、布巾を絞ったりする時に「エッへ」と言って気合を入れるので、それがとても面白く、こっそり真似をしていたら本人に見つかって、
怒られるかと思ったけれどばあちゃんは「エッヘ」と言って本物を見せてくれたので、僕はあっというまに好きになってしまった。



555 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 07:55:35 ID:+CGGJN8J0
先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:03:29 ID:YUHlb2rI0
シゲちゃんは名前をシゲルと言って僕と同い年の男の子で、昔もっと僕が小さかったころにこの家に遊びにきた時、僕を子分にしたことを覚えていて、僕はさっぱり覚えていなかったけれどまあいいやと思ったので子分になってやった。
ヨッちゃんは名前をヨシコと言ってシゲちゃんの二つ年下の妹で、目がくりくりと大きくオカッパ頭の元気な女の子で、僕の顔や服の裾から出ている体の色が白いのを見て、トカイもんはヒョロヒョロだと言って馬鹿にするので、
そうではないことを証明するのに泥だらけになって日が暮れるまで追いかけっこをする羽目になった。
トカイもん。
田舎にきてまず感じたのが、この言葉のむずむずする肌触り。
僕にはけっしてトカイの子などという認識はなかったのであるが、この小さな村の子どもたちからすると、テレビのチャンネルがNHKのほかに三つ以上映るというだけでそれは十分トカイの条件を満たしてしまうようだった。
シゲちゃんはそのトカイもんをさっそく地元のワルガキ仲間に引き合わせてくれたので、とにかく毎日ヘトヘトになるまで僕らは一緒に駆け回り、泳ぎ回り、投げ回り、逃げ回った。
小学生最後の夏休みなのだ。アタマが吹っ飛ぶくらい遊ぶのは、子どもの義務なのである。タカちゃんやらトシボウやらタロちゃんなんかと仲良くなった僕は、どいつもこいつも揃って足が速いこと、そしてまた並べてフライパンで焼いたように色が黒いことにいたく感心した。
なるほど、「トカイもん」と自分たちを区別したくなるのも分かる気がする。僕の周囲にいた子どもたちとは少し違っている。
朝早くから虫カゴと網を持って山に入ったかと思うと、ヒグラシが鳴きやむまで下界に下りてこず、いざ帰ってきた時には手作りの大きな虫カゴが満タンになっているのだけれど、その夜それぞれの親に早く家に帰らなかったことについてコッテリ絞られた後だというのに、
次の日にはまた颯爽と朝早くから虫カゴと網とを持って山に駆け上って行く、という具合だ。
その中でもシゲちゃんはとびきりのやんちゃ坊主で、それになかなかの親分肌だった。


556 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 08:01:22 ID:EGZKYUKZO
ID:+CGGJN8J0
お前何やってんの?

557 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 08:04:13 ID:+CGGJN8J0
先生 前編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/21(金) 23:06:05 ID:YUHlb2rI0
いばりんぼで喧嘩っ早かったけれど、子分のピンチには一番に駆けつけて「イヤイヤ」と叫んだり
「にげと」だとか「とにかくにげと」だとかといった的確な指示を出して僕らを窮地から救い出してくれたりした。
背丈は僕と同じくらいだったけれど、牛牛に絞った雑巾のような筋肉が全身に張り付いていて
その足が全力で地面を蹴った時には大きな水溜りをらくらくと跳び越し
あとから跳んだ僕らの足が水溜りの端っこでドロ水を撥ねるのを振り返りながら鼻で笑ったものだった。
ただそんなシゲちゃんの親分っぷりの中にも、生来のイタズラ好きが首をもたげてくると僕らはその奇抜さ、迷惑さに閉口した。
山で見つけた変なキノコを「キノコの毒は火を通せば大丈夫」などと言ってうっかり信じたトシボウに食べさせた時など、腹を抱えて昏倒したあげくに医者に担ぎこむ騒ぎになったし、落とし穴づくりに関してはそれはそれは恐ろしい「穴の中身」を用意することで知られていた。
ある時は裏山の竹ヤブに僕らを集め、なにをするのかと思っているとシゲちゃんは「あ、人が落ちそう」と崖の方を指さして叫んだ。
見ると、確かに誰かが竹ヤブの端っこから落ちそうになって竹の子に毛が生えたような細い竹にしがみついている。それは今にもポキリと折れそうに見えた。
わあわあ言いながら慌てて駆け寄るとなんとそれは藁と布で出来た人形で、シゲちゃんに一杯食わされた僕らは、怒ったり、あんまりその人形が良くできていたので感心したりしていたけれど、
間の悪いことに山菜を採りにきていた近所のおばさんがそのシゲちゃんの「人が落ちそう」を耳にして、遠くから僕ら以上に慌てて人形に駆け寄ってきたものだから途中で竹の根っこに躓いてスッテンコロリンと転がり崖から落ちた。
僕らはそのおばさんに叱られ、それぞれの家でしかられ、とにかくさんざん絞られたのであるが、シゲちゃんはさらに人形の出来が良すぎたせいでカカシの作成をじいちゃんに命じられ、家の田んぼと畑のカガチ様を全部作り直させられていた。




558 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 09:16:10 ID:52H4CnPN0
病気?

559 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 10:36:09 ID:Bj/8hn3F0
別スレのコピペかと思ったら…
なにしてんの?

560 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 12:05:43 ID:JwItvHN30
スレチだったら帰る

俺は昔から(人よりは)見える。つっても、霊能者ばりにくっきりじゃなくて、なんとなくここはヤバイな、とか。
でも本当に強いのであれば見ることはできる。そんな感じのほとんど普通人間だ。
ただ学生時代の俺の友達にすごいヤツがいた。
まぁ、そいつが見える人なのではない。
そいつは、異常にそっち系のモノを呼ぶ体質。
何故か知らないが俺にばかり絡んでくるそいつのせいで、学生時代には酷い目に遭わされっ放しだった。

とまぁ、こう言う感じなのだが。
結構暇みたいだし、良ければ俺の体験談投下するけど。
もし読みたいって言ってくれる奴がいたらまとめてくる。

561 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 12:09:05 ID:tWT8bjqWO
>>560
待ってるお

562 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 12:10:23 ID:JwItvHN30
おk、レスd
んじゃ、一応まとめてくる

563 ::2009/08/22(土) 12:29:08 ID:JwItvHN30
これは、俺が高校に入ったばっかの頃の話。

入学式後のホームルーム、まぁ自己紹介やら何やらを済ませて簡単に終了した。
ちなみに俺の入った高校は田舎なので生徒数も少ないし学力も普通。
だから、特に目立つ奴もいない。いきなり騒ぐような目立ちたがり屋なら沢山居たけど。
帰りの支度をしてた俺に、背の高いクラスメートが話しかけてきた
「な、お前さ。俺と友達になろーぜ」
超フレンドリーだった。
ただ気になったのは、目つきが異常に悪い事。一重の目は吊り上がっていて、正直性格悪そうに見えた。
「ああ…うん」
とりあえずそう返事したその日から、そのクラスメートは俺に絡んでくるようになった。

そいつは加宮って呼ばれてた。周りからは結構人気もあって、成績もまぁまぁ良いらしい。
そんな奴が何故俺に「友達になろう」などと言ってきたかのかはまだ分からなかったけど。
それから一週間ぐらい経って、加宮が俺にメールしてきた(メアド交換は済ませてた)
『近くに共同墓地あるだろ?今使われてないとこ。明日いこーぜ』
加宮の他に仲の良い奴はあまりいなかったし、とりあえず了解した。





564 ::2009/08/22(土) 12:30:23 ID:JwItvHN30
で、次の日。放課後にチャリで飛ばして(部活はさぼった)墓地に着いた。
そこでようやく、俺は目的を聞いてみる事にした。
「なんで墓なんか来たんだ?夏でもないのに」
「いーだろ別に。ただ、お前みたいな奴がいたからだって」
お前みたいな奴。なんとなく理解した。
コイツは、今まで少しでも見える奴と会った事がないのか。
俺に絡んできた理由がやっと分かって、少しスッキリしたけど。
墓に入った瞬間、いきなり見えた。正面の墓の上に、ぼやーっとした黒い人影。
「う」
なんでだ。墓に来た程度じゃいきなり見るはずないのに。コレも、そこまで凄そうな奴じゃないのに。
「ひょー、すげえ!」
加宮が騒いでいた。ひょっとして、コイツも見えてんのか?
「お前も見えるのか?」
「ちげーよ、オレは普段は全然見えねーの、呼んじゃうだけで」
呼んじゃうだけ。そうか、コイツのせいで普段より見えやすくなってんのか。
「でもオレは、お前みたいに『見える奴』が一緒にいれば見えるようになるんだよ」
「それで俺と来たのかよ!」
「うん」

その後は、一言で言えば地獄。
普段ならたまにしか見えないはずのモノがうじゃうじゃ居るんだから気持ち悪くて仕方無かった。
加宮はと言えば嬉しそうだったけど。
コイツといると俺に悪影響が出る事はしっかり理解したが、次の日からも加宮は俺にべったりだった。
せめてもうちょっと頼りになる奴だったら良かったけど、まぁ贅沢も言えない。


これからも、空いてたらちょくちょく書きにくるかも。
まぁ、つまんないんなら止めるから大丈夫。

565 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 13:07:04 ID:PD2hqlfIO
乙。面白いよ♪
また書いてちょ。

566 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 13:22:24 ID:vaeORbtJO
>>528
赤緑氏ですね、わかります

567 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 13:49:33 ID:urE4jPJE0
BUHZSLwS0

ガキかよwww

568 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 14:51:46 ID:7HUBtN6Y0
まぎらわしいからIDあぼんしたらすらすら読めて便利だった
本人の意図とは裏腹に支援にもなってるし万々歳だよ

569 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 18:33:22 ID:acZw2YNd0
>>564


次から出来ればコテかトリップつけて欲しい

570 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 18:58:24 ID:BPZdbg9c0
ウニ、また変わったのか?1レス中の文章量が少ないな。いつもは1レスにびっしり書き込むのに
しかも、なんで雑談では変な顔文字つけてるんだ?
そもそもウニは住人とのやりとりなんてほとんどしなかったのに、完全に馴れ合いしたがってるし
相変わらず別人説には一切答えないし、断筆宣言後の再開にも説明なし
さらに同人活動に、アンケート

お前誰だよ?&調子のりすぎ

571 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 20:24:38 ID:fzXjvFQi0
>>570
お前こそ誰だよ
何処から湧いて出て来たんだよ、ハゲw

572 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 20:32:36 ID:7HUBtN6Y0
ウニからレスがつかなくて泣いたのか

573 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 20:33:43 ID:hGXd2whO0
ここって、小説風な長文物シリーズじゃなくても、霊感知人のエピソードを短文語りでもいいのかな?

574 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 20:45:35 ID:3P08Pxs+0
>>573
もちろんさ!

575 :1/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:10:13 ID:J9NJRs3y0
>>428の続きに相当するのかな。今回はちょっと長い。
基本的にあったことをそのまま書いているだけなので、
つまらなかったら申し訳ないが読み飛ばしてくれ。


俺に男の子が憑いていると言われて少したってから、
俺はいたる所でそれらしき男の子を目撃するようになった。
それは電車の中でふと顔を上げたときに目の前を通り過ぎたり、
人通りの少ない商店街を歩いているときにふと目の端に見えたり、
そういう一瞬の発見に過ぎなかったけれども、
見えるのはいつも同じ少年のように見えた。
最初はそんなことを言われたから非常に気にしてしまっているせいでの、
気のせいかと思っていた。
ビビリが自分の妄想にびびるのはよくある話だ。
けれどもそれが俺の妄想じゃないと分かったのは、
仕事を終え、次の日が休みだったので鈴木と飲みに行ったときに、
飲んでいる最中にふと鈴木が顔を上げて、
「あそこ、少年がいる。お前の方見てんぞ」と言ったとき。
鈴木がそういうことを俺に教えるのは珍しいことではなかったからついそっちを向くと、
そこにいたのは俺がちょくちょく目撃する、あの少年だった。
顔はやっぱりはっきりしないんだけど、高校生くらいの男の子。
なんで男って分かるかというと、着ている服が学ランだから。
別に血が出てたりどっかがなかったりぐちゃってなってたりはしないけど、
じーっとこっちのほうを見ていた。
すごくはっきり見えるし、鈴木に言われてなければ普通に生身だと思ってたと思う。

576 :1/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:11:00 ID:J9NJRs3y0
「……あれ、人間じゃないの?」
「うーん、多分人間じゃないと思う」
思うって、適当だな。
けれども0感の俺よりは霊感の鈴木を信用すべきだろう。
つまり、あれは人間ではなくて幽霊だ。……俺に憑いてる。
瞬時に酔いが覚めてしまった俺は、
とりあえず怖さを紛らわすためにもう一杯注文するがその間もずっと少年はこちらを見ている。
動いたり近づいてきたりしないのが唯一の救いか……
でもこっちをガン見しながら突っ立っていられるのも怖い。
消えないし。いつもは視界の端に写る程度で、すぐいなくなるのに。
もしかして、これ店を出たら後ろから憑いてくるフラグか。
「なあ、今日泊まりに行ったりしたら怒る?」
「別に良いけど、なんで? あれにびびったのかよお前。
 ああいうのなら今までにも見たことあるだろ」
不思議そうな顔をする鈴木に、
この間渡辺さんに、俺に男の子が憑いていると言われた旨を説明。
(ついでに言っておくと、鈴木の肩に女の怨霊が憑いている件に関してはまだ言っていない)
鈴木は俺の少年の話を聞くと露骨に顔をしかめて、「全然気づかなかった」と言った。
「っつーことはなんだ、あの少年はたまたまここの飲み屋にいるんじゃなくて、
 お前に憑いてるのか」
「そうだと思う。で、今までお前には見えてなかったのに何で今は見えて、
 ついでに俺にも見えてるのかは分かんねーけど」
「お前があれの存在を認知したからじゃね? 
 存在を認知することにより、あれにチャンネルやらピントやらが合ったとか。
 それか、気づいてくれないお前にアピールしてるとか」
「……」

577 :3/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:12:43 ID:J9NJRs3y0
上のは2/7の間違いだ、ごめん

幽霊と言うことを置いておいても、男子高校生にアピールされても何も嬉しくない。
うんうんと一人で納得したらしい鈴木は俺の顔を真っ直ぐに見ると、
「そういうことなら、悪いけどお前を泊めるのは無理」と真顔で言った。
「はぁぁ!? お前、この間俺はなんか憑いてるお前を迎え入れてやったじゃねーか!」
「追い出そうとしたじゃねーか!」
「それでも実際には追い出さなかっただろ!?」
「いや、でも無理! なんか憑いてるお前を迎え入れたら
 それまでついてくるじゃねーか、無理無理!
 お前が俺を受け入れたときは、
 お前には何も聞こえていなかったからお前は平気でいられたんだろうが!
 けど今回は俺に見えてるし、見えてるあれが憑いてくるなんて死んでも無理!」
「なんだよお前俺の友達じゃねーのかよ!」
「いいか、男の友情なんてものは女と幽霊の前ではなんの意味ももたねーんだよ!!」
「ひっでぇ! もうお前なんか友達じゃねー!」
そういうわけで、薄情な鈴木は俺の受け入れを拒否したので、
仕方がないので高橋を頼ることにした。
その場で高橋に電話をすると、一回は留守電になったがすぐにかけ直してくる。
「佐藤? どうした」
「あ、高橋? 今日、ちょっとまあ色々あって泊めて欲しいんだけど、駄目?」
「今から? 別にいいけど。てか今どこにいんの?」
「鈴木と飲んでる。でも今すぐ行くわ」
「マジで! 酒入ってんのかよ! あーお前泊まり賃としてビール買ってこいよビール!!
 そしたら泊まっていいぜ。部屋汚いけど」
どさくさに紛れて酒を要求されたものの、とりあえず一人にならない寝る所は確保した。
鈴木が高橋かわいそーとか言ったが、俺だって可哀想だ。
「じゃあ俺は高橋の所に行くから。じゃあな薄情者」
「さりげなくそのまま帰ろうとすんな。金払えよ」
その場でとりあえず精算し、俺は高橋の家に行くことにした。

578 :4/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:16:12 ID:J9NJRs3y0
店を出ると、真っ暗な空にぼやけまくった月が見えた。
雲はかかってるし薄闇に覆われているし、
イメージとしては水底に沈んで三日ほどたった金魚の餌。
そんな、きれいとはほど遠い月に若干微妙な気分になりつつ高橋の家へ歩き出す。
高橋の家は塾から歩いて二十分ほどだ。
少し早足で歩き出し、すぐ近くのコンビニでビールを二本買うと
駅周辺の喧噪を抜けて暗い住宅街を一人で歩く。
駅の周りは賑わっているのに、そこを少し離れると街灯すら少ない。
まだそこまで遅い時間ではなかったが、こんなシチュエーションではそれすらゾッとする。
その時、後ろから少し足跡が聞こえた気がした。
あの少年かと思い、瞬時にこわばった身体で後ろを向く。
すると、家路を急いでいるらしきサラリーマンが俺を追い抜いていった。
ちょっとほっとすると、また足音。トン、トン、って、
ゆっくりだけど一定のリズムで聞こえてくる。
この辺、以外と人通りがあるんだなと思って振り向くと、今度は誰もいなかった。
真っ暗な道だけが見える。
えっ……? いや、気のせいだったか?
とりあえずまた歩き出すと、また足音が聞こえる。
俺自身の足音はほとんどしないのに、わざと音を立てているかのように、
足音は俺の後をついてくる。
これはもしかして、あれか。俺に憑いている少年の足音か?
リアルひぐらし……ぞわっと鳥肌が立ち、
俺は早足というよりほとんど駆け足で高橋の家に向かおうとした。
すると、前方からも足音がした。
こっちは人だろうと思い、気にせず足を進めたのだが、
俺が前方の足音の主も人ではないと悟ったのはその足音がゆっくり俺の脇をすり抜けた後だった。

579 :5/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:17:00 ID:J9NJRs3y0
誰もいないのに足音だけが俺とすれ違う奇妙な感覚に、俺は思わず立ち止まった。
すると、後ろからの足音に追いつかれそうになる。
前門の見えない人、後門の少年……前門はもういなくなったけど、気味の悪さに足が震える。
正体が分かっているだけ少年の方がましなのか、
俺に憑いていないだけ見えない人のほうがましなのか。
少年らしき足音はどんどん俺に近づいてくる。しかし、足が動かない。
また進んで、あの足音が前から聞こえてきたらどうしよう。
いや、そんなことを言ってる場合じゃないかも知れない。
とりあえず後ろの足音はもうすぐ近くにいるのだから。
あと少しで捕まると思った瞬間、携帯が鳴った。
「もっ、もしもし!?」
とっさに身体が動き、名前も確認しないまま電話を取る。
すると、「佐藤今どこ?」と高橋の声がした。身体の緊張が一気に解ける。
それと同時に、後ろから近づいてきていた足音がぴたりと止んだ。
「今、お前の家の近くだけど……」
「あ、そう? なんかあまりに遅いから電話した。迷ってたのか?」
「いや、別に……」
携帯を片手に喋りながら歩くと、足音は聞こえなかった。
なんとか電話を切らせないように無理矢理会話を続けながら、ほどなくして高橋の家に着く。
玄関を開けてくれた高橋は不可解な顔で、「なんでこんなに遅かったんだ?」と言った。
「え?」
立ち尽くした時間はそんなにたいした時間ではないはずだ。
しかし時計を見ると、「えっ!?」と驚くほど時間がたっていた。
「狐にでも化かされた? 住宅地だから出ねえはずだけど。あ、狸なら出るらしいけどw」
そう言って笑う高橋に、俺は何も言い返せなかった。

580 :6/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:18:27 ID:J9NJRs3y0
そんなことがあったら、チキンな俺としてはもう一人で夜道も歩けなくなる。
休み明けに教室に入ってきた渡辺さんを速効で捕まえてこの出来事を訴えると、
渡辺さんは「害はないと思ったんだけど……」と困った顔をしながら
俺にお守りのようなものをくれた。
「お守り?」
「うん、おばあちゃんにもらったんです。中は開けちゃ駄目ですよ。
 おばあちゃんに先生のこと相談したら、これを渡せばいいって。
 あ、あとこれは鈴木先生の分です。
 今日来てないみたいなので、渡しておいてくれますか?」
俺には白いお守り、鈴木には赤いお守りを渡される。
どこかの神社のものではなく、多分手作りのものだと思う。
ちりめんのような布で、中には何か硬いもの(紙?)が入っている。
非常に中を見たい衝動に駆られたが、俺は週末の悪夢を思い出して
その衝動をぐっとこらえた。
「ありがとう」
「いいえ、多分これで大丈夫だと思います。なくさないでくださいね」
渡辺さんはにっこりと笑うと、自分の席に戻っていく。
俺は講師室に戻り、鞄の中にあった携帯にお守りをしっかりと結びつけた。

581 :6/7 ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:19:16 ID:J9NJRs3y0
実際その日から、ちらちらと視界の端に見え隠れしていた少年は
ぱったりと見えなくなった。
このお守りの力によってどこかにいなくなったのか
単に見えなくなったのかは分からないが、
とりあえず見えなければいないのと同じだ。
少年の正体や、なぜ俺に憑いていたのかは結局分からずじまいだが、
まあそれよりは身の安全が優先だろう。渡辺さんのおばあさんに感謝だ。
俺の受け入れを拒否した鈴木にお守りを渡してやるべきかは三秒くらい悩んだが、
ビビリのあいつが女の怨霊なんて目にしたら心臓麻痺で死にかねないので渡してやった。
その時に、渡辺さんから鈴木の肩に怨霊が乗っていると言われていたことを話すと、
鈴木は「早く言えよ!」とか激怒していたが、元はといえば
心霊スポットなんか行った鈴木が悪いのでそれは八つ当たりというものだと思う。
第一友情を破壊するようなことを言っておいて、
それでもちゃんとお守りを渡してやった俺に感謝もしないとは何事だ。

やっぱり見えるだけの霊感より、対処できる霊感のがいいな。
渡辺さんにおけるおばあさんみたいに、身近にそういう人がいると安心なんだが。
鈴木に寺か神社で修行することを本気で勧めようかと思ったが、
俺と同じで根性無しの鈴木にはきっとそんなの無理だから止めておいた。

582 : ◆hraA6qfSug :2009/08/22(土) 21:20:03 ID:J9NJRs3y0
またやった……orz
上は7/7の間違い。なので、これで終わり。
ぐだぐだでごめん。

583 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 21:22:49 ID:kSTVLkGbO
◆hraA6qfSug、乙。面白かったよ。

584 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 21:51:05 ID:Du73iFhdO

面白かった

585 :オリハラ:2009/08/22(土) 22:49:12 ID:nBLwZ5z60
おおおお、レスd…
564です。
これから来る時は、某小説のキャラからとってこの名前で。
ついでだけど、何か質問あったら今度来た時にでも答えるつもり。
まぁ、スルー覚悟なので質問無しでも全然大丈夫。
…何か図々しくてスマソ。




586 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 23:13:49 ID:7SdQcUv+O
>>570
初期に名無しで子供の頃の逸話を投下していたウニは『さようなら』前後でやめている
その後ウニのHNとIDをどこかの同人にあげた
その後は推して知るべし

587 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 23:17:31 ID:7SdQcUv+O
>>536
完全にボロを出した
少なくとも最初のウニの時代、小学校に「世界史」は無い
「社会」なんだよ

588 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 23:22:42 ID:7SdQcUv+O
初めて途中で読むのを止めたわ >>先生
悪いがね、自作ポエムを無理矢理読まされているような文章は同人誌でやってくれ
強引で的外れに感傷的な自己陶酔長文は読むに耐えない

589 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 23:32:53 ID:TPwmT13Q0
途中で読むのをやめたから小学校に世界史はないなんて的外れな批判をしてるんだな

590 :本当にあった怖い名無し:2009/08/22(土) 23:33:03 ID:ybvT+UM10
ウニ嫌いなやつはNGネームに入れればいいと思うんだ。
まあアンチだからこそ読んでケチつけたい人もいるんだろうけどね。

>>587
『世界史って言ってね、あなたが学校で習うのはまだ先だけど』って書いてあるよー
普通この文章見たら小学校で習うとは思わないだろ、世界史が小学校で採用されたことはないんだし。

>>588
安心しろ、>>511この作品は同人誌に書いたやつをうpしたものだ。

591 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 00:17:15 ID:26RPhvkJ0
まさに、同人誌でやってたやつですねwww

592 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 00:36:08 ID:TJEQoF4l0
7SdQcUv+Oを慰めるスレはここですか?

593 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 00:38:50 ID:m4yO5fR50
いや、 ID:7SdQcUv+Oを透明あぼーんして平穏を取り戻すスレならここだよ。

594 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 02:03:21 ID:Yr/EkWcEO
ウニだけアボーンしても、同人仲間のサクラわっしょいスレが残るから見苦しい事に変わりはない
ウニは専用スレがあるのだから、好きな人はそこで読めばいいだろう
嫌がられて隔離スレができたのに、同人誌売り込みの為にあちこちにゴミを投下されても迷惑なだけ

595 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 02:03:50 ID:7lENuqGDO
初めて文盲を見た

596 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 02:10:08 ID:m4yO5fR50
>>594
ウニ自体をNGワードにすりゃ解決すんじゃね?
信者は大体レスの中に1回はウニって書くからさ。
まあ専用スレに投下してもらった方が話が早いのは確かだがね。

597 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 02:13:04 ID:V9MqTH5M0
作者がどこに投下しようと作者の勝手。
ウニは専スレあるけど洒落怖に投下することもあるようだし、その話によって使い分けてるんじゃないの?
とりあえず毎回赤緑叩いてる人もだけど嫌なら読むなよ。

598 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 02:31:23 ID:9Vr7zvwH0
ウニさん乙です。
これまでの作品とちょっと違って小学生視点の書き方なんですね。
後編も楽しみにしてます。

599 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 06:39:21 ID:7GiM9fgwO
作文用紙にしたかったのかな>>先生

600 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 11:52:05 ID:zCnPNDVM0
は?作家気取りですか?
なんでこんな奴ばかりなのここは
図々しいと自分で分かってるならこんな事言うなよ

601 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 12:08:52 ID:zCnPNDVM0
ウニ別人説疑惑

・断筆宣言したのに、説明もなく復活
・文体が明らかに変わってる。文才がない素人作家特有の説明過多、状況描写過多が酷い
・腐女子が好きそうなキャラ続出
・とうとう同人活動開始
・パクリもチラホラ
・変な顔文字を使い出した
・元々洒落コワに投下してたのに、最近の投稿で「洒落コワに挑戦してみます」など矛盾する発言
・アンケートを取って人気作家気取り

602 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 12:26:11 ID:7GiM9fgwO
お前何がいいたいかわからない

603 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 15:08:34 ID:7lENuqGDO
>>602
1行目も読めないのか?

604 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 16:21:59 ID:McDglKRJO
その一行目がすでに日本語としてアウトだけどな
あんなんに文才どうこう言われた日には、ウニもさすがに苦笑してるだろw

605 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 20:27:02 ID:ammI57o/0
>>601 ツッコミどころ満載すぎるwめんどくせぇw

606 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 20:31:53 ID:Yr/EkWcEO
>>601に追加
・専用スレがあるのに洒落コワやシリーズスレに投下(←同人誌売り込み活動)

607 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 21:29:15 ID:zCnPNDVM0
突っ込みどころ満載と言う奴が的確な突っ込み入れたところ見たことないな

608 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 21:31:55 ID:hqs9RZMv0
>>606
あのスレは師匠シリーズについて語るスレなだけでウニを隔離するスレじゃないだろ

609 :本当にあった怖い名無し:2009/08/23(日) 23:43:16 ID:nliF751S0
>>607
それは貴方を納得させるメリットがないからです

610 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 00:23:15 ID:eFDNa1f4O
確かに発端はそうだったかも。
外に出なけりゃいいんじゃネ、って感じで。

611 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 07:01:45 ID:Ox76KROJ0
一人称の伏線なんて最初から仕込まれてたし
単にウニが「小説書いてみてえなー」とか思ったから
どんどんラノベっぽくなっていっただけなんじゃね

612 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 16:22:09 ID:Dy1LLz7n0
そもそも最初から小説文体だったら相手にされないだろうから
最初の方はあえて体験談っぽく書いたんじゃないかと思えてきた。
その時から既に、シリーズとして有名になったら小説文体に切り替えるつもりでいたのかも。

613 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 17:26:26 ID:n6dTn6Q10
在日朝鮮人の霊感商法詐欺師老婆↓
http://research.news.livedoor.com/search/search?search_type=1&keywords=%E7%B4%B0%E6%9C%A8%E6%95%B0%E5%AD%90


614 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 17:56:22 ID:uQ7/rtNxP
>>612
もしくは体験談が予想外にウケたから、前々から書きたいと思ってた小説ネタを織り込んでみたとかね
まあ何だかんだ言ってもおもしろいからいいよ

615 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 18:43:45 ID:K3jPsByp0
>>606
そもそも元は洒落こわスレに書いてただけなんだし、どっちに書こうがいいだろw
専用スレたてたのウニじゃないしw

616 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 19:11:47 ID:E+0SKPgE0
>>611-612
小説みたいな文体が問題じゃないんだよね
センスの問題
例えて言うなら初代ウニの文章は星新一。簡潔で味わい深い文章でしょ
今のウニは同人にありがちなかっこつけ文章と言ったらいいのか(上手く言えないが)
鼻につく文章なんだよ
同一人物だと信じてる人はこの違いが分かってないだろ

>そもそも最初から小説文体だったら相手にされないだろうから
どういう思考回路してんの君は?

>最初の方はあえて体験談っぽく書いたんじゃないかと思えてきた。
どういう思考回路してんの君は?

>その時から既に、シリーズとして有名になったら小説文体に切り替えるつもりでいたのかも。
どういう思考回路してんの君は?

全て結果ありきでの妄想じゃん
何?ウニは後々シリーズ物として有名になる気満々で、最初は小説だと相手にされないだろうから
体験談ぽく書いたと。
これは酷いwwお前ウニ馬鹿にしてるだろw

617 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 19:30:31 ID:RoPPLFsDO
>>616
二代目説も妄想の産物だろ

618 :612:2009/08/24(月) 20:11:46 ID:0pVGi2aB0
>>616
え…だから妄想のつもりで言ったんだけど……。
「かも」って言葉しってる? 「かもしれない」まで書けば理解できた?

619 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 21:11:05 ID:qBFh4yuN0
文体の変化は「体験談」から「読み物」に昇華した結果だろ。

620 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 21:13:13 ID:RiaLy6Hr0
つうか、商業でやってる作家でも、同じ人で作品や時期により文体・作風が全然違うなんてごまんとあるだろ
そんな理由で別人説唱え続けるとか、本当に本読んでんのかって気になるぜ

621 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 22:09:25 ID:0pVGi2aB0
以前ウニはトリ無し時代の一部以外は全部自分が書いたっていってたんだよね。
今度聞けたら、まとめの中でその「一部」がどれなのか聞きたいな。

>>620
今でもウニはやっぱり一人だと思ってる。
事実はどうあれ今はそう思って読んでる人たちに対し、無理やり二代目説を押しつけるのはどうかと思うよね。

622 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 22:50:57 ID:4w8uzcjZ0
いや、二代目否定する奴らがなんでそんなに必死に否定するのか、
理解できん。

別にええやん。
いまのウニは何代目なのかわからんけど、ウニ自身がはっきりさせるべき時期だと思う。
まあ、田舎の後編を書けないから、そうもいかんのだろうけどな。

623 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 22:56:47 ID:jn2ch1yU0
ウニ議論はウニスレで

624 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 23:03:58 ID:E+0SKPgE0
>>620
いやいや、何回も言われてると思うけど、文体が違うだけじゃなくて文章のレベルが下がってるんだよ
説明過多状況描写過多心理描写過多は筆力がない奴が陥るパターンだよ
上手い文章っての形を変えても変わらない。筒井康隆がそうだ
小説風になってどんだけ文章酷いって言われてるか分かるか?
お前こそ本読んでるのか?

>そんな理由で別人説唱え続けるとか、
それだけじゃないだろ
もともと別人説が流れたのは「もう書きません」と言った後で再開したときだと思うが
「あれ?確かもう書かないととか言ってたよな?ほんとにウニ本人か?」って。
それに対して絵文字でフレンドリーに応えるウニはいなかったけどw

625 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 23:12:31 ID:eFDNa1f4O
お前の文章わかりづらい…。
筒井の文章は上手いの、ヘタなの?

626 :本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 23:31:51 ID:4w8uzcjZ0
>>625
筒井は上手いよ。
一度読むとああ映像化して欲しいな、と思えるくらい良い。
実際に色々映像化されてるけど。

まあ最近の作品はあまり好きではないが。

627 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 00:01:54 ID:0pVGi2aB0
筒井いいねぇ、星新一も。SF以外なら横溝正史が面白いなあ…。
ってそれはいいやw

>>624
いやだからさ、読む対象となる文が上手い下手にかかわらず、単純に物語を読むのが好きな人にとって、
わーわー横やり入れてくる奴らは邪魔だっていうの理解してくれない? …できない?

ちなみに俺個人としては、別人説を全力で否定したいわけではなく、そういう考えをもってる人がいてもイイと思ってる。
ただ押し付けるなっていってんの。まるで自分自身を否定されたみたいに受け取る被害妄想患者が多すぎるんだよ。


シリーズ物総合スレなのに迷惑かけてすまん皆。

628 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 00:04:55 ID:RiaLy6Hr0
>>624
素人の文章力論議なんぞ聞きたくもねえんだよ。
明確に証明出来ないならどの道憶測だ。

629 :2代目ウニ:2009/08/25(火) 01:12:34 ID:MJGqO2tmO
みんなタヒね

630 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 01:20:50 ID:rmy01KVN0
ウニの話題はいつも荒れるなぁ

631 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 03:06:59 ID:cCtbMF2lO
アンケートという発想が既にアニオタか同人腐女子思考
今のウニ≠ヘ同人複数人の持ち回りペンネーム

632 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 03:09:25 ID:cCtbMF2lO
更には今の複数人は全て女
最初のは男

633 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 03:20:04 ID:VCmcE9T+0
中学の時、昼休憩に筒井康隆を読みふけっていた俺
そんなある日、教師に「どんな本を読んでいるんだ?」と聞かれ
「農協月へ行く」の「陰嚢録」を見せたら本気で心配された

634 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 04:25:52 ID:ReUFrQQ40
>>633
そういう人とは違った俺が大好き、ってタイプだろ、おまえ。
実際は平凡なのに、いつまでも個性、個性と言ってそうだ。

まあ、中学の時「セブン」を見て
ダンテの「新曲」とかを読みたくなったが図書館にないので、
図書委員に激怒して何とか発注させようとした俺よりマシだがな。

635 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 07:30:35 ID:7T79LojPO
つっこみ待ち?

636 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 08:10:25 ID:y/jbzFDr0
中学の時、人とは違った引かれそうな本を読んで
孤高の俺、カコイイ!
とやるのは厨二病か邪鬼眼の証拠

637 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 09:38:44 ID:oVHIkhc+0
>>634
真相激白!ダンテは音楽家だった!!

638 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 13:59:47 ID:3j2ezM7gO


639 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 15:43:29 ID:u5wixMhk0
ri

640 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 18:07:09 ID:mwAmaT+A0
エドガー・アラン・ポーからやり直せよ。

お前ら

641 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 19:19:51 ID:EomC9gcnO
>>636
いたいた
これ見よがしに読んでるくせに、クラスメイトに「何読んでるの?」って聞かれると「…別に」って返ってくんの
また大抵成績悪いんだ、これがw

642 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 19:41:02 ID:FSKyOgOM0
筒井康隆は作風がコロコロ変わるよな
変わるというか、作品によって様々な文体を書き分けてる
ドタバタあり、SFあり、純文学あり、ホラーあり、お笑いあり、推理モノあり・・・
どれも一流。作風が違うからレベル下がったなんて誰も言わない
ウニを引き合いに出すのは筒井氏に失礼だろ
あと夢野久作もこのタイプだな

643 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 19:51:26 ID:wmgDkLzw0
まあ言いたいことはわかる。文体が違えば物語自体もまた違って見えてくるから、
それを自由に扱い書き分けるのは流石と思う。

ただ俺は筒井も星もウニも大好きだ。あと何故か横溝と乙一も好きだ。山田ゆうsk……ってだれ?

644 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 20:21:13 ID:u5wixMhk0
>>641
いたいた、ってかイタイよおまえ。


645 :本当にあった怖い名無し:2009/08/25(火) 22:01:30 ID:UshJlLGt0
>637
音楽家の意味わかんなくて>634読み返したら
神曲が最新曲にw

646 :本当にあった怖い名無し:2009/08/26(水) 01:10:22 ID:ctPV3rZGO
>>643
俺女

647 :本当にあった怖い名無し:2009/08/26(水) 16:45:53 ID:OgHEfErqO
ワロタ

648 :本当にあった怖い名無し:2009/08/26(水) 17:15:25 ID:Cc92ySzo0
「ラマンチャの男は元気か」

こんな台詞をキャラに言わせる奴が初期のウニと同一人物とか笑わせんなww

649 :本当にあった怖い名無し:2009/08/26(水) 17:19:04 ID:ElZJUluz0
別人、二代目説がよく囁かれているけど、実際初期ウニってコテなりトリなり付けてなかったの?
なりすまし

650 :本当にあった怖い名無し:2009/08/27(木) 13:00:06 ID:0n/yr2oX0
てめえで確認もできない愚図なの?

651 :本当にあった怖い名無し:2009/08/27(木) 23:40:26 ID:oFQWy5unO
てす

652 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 00:20:39 ID:ypiHW3Oa0
いまのウニが初代とは別人というのは確定事項なので
二代目説とかねえし。
っていうか、ぴらめきたいし。

653 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 09:07:09 ID:C1z+ZQcnO
予知とか?

654 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 09:08:33 ID:C1z+ZQcnO
子供は幽霊見やすいらしいね

655 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 10:51:58 ID:C1z+ZQcnO
精神や体調が不安定な時に見えやすいらしい

656 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 10:56:05 ID:C1z+ZQcnO
age

657 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 11:39:33 ID:C1z+ZQcnO
私はかなり予知能力が高く、どうでもいい日常の些細なことから、ニュースで報道されるようなことまで様々なことを、かなり前の段階から自身の興味のある、なしに関らず、先の事が分かるのです。母も妹も時々幽霊を見ることがあるみたいです。
好きなコピペ



658 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 11:49:15 ID:C1z+ZQcnO
私にしても、家族のものにしても、普段精神的に落ち着いているときには、この事が日常生活に何ら支障を与えることはないのですが、精神的あるいは肉体的に不安定な状況に陥ると、現実と見えてしまうものの狭間に振り回されることがままあります。


完成++


659 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 17:09:58 ID:FC+zPhNz0
こんなカンジでひとつ。
 
       ____
      /      \
     /   /ー-、 丶
    ,/   //  ̄ 丶 丶  ))カタカタ
   /   //、 〃⌒ ,|  i
   ,i  ノ ノ>i i  <●>|  |
カクカク|  イ  j,( )、 ̄ (  ヽ
  ノ   |、, `^^′ ノ ヾ リ
  》   | |<ニ三ニ>) ,/  ( <目が、目がぁ〜! ・・・・
  リノ  ハ丶    //   ))
  ソノノ从 \ ̄ ̄/ソヘ丶リハ
   ミ 彡 \ >-く  |  ,丶ノ ))カタカタ

)))) | |))
く____ | |
) ) く
))))))))
/ / / / / / / /       



660 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 17:13:02 ID:qXoySwxz0
俺の友達にたまに0.5秒くらい先が解る人いるよ。
まるっきり役にたたないらしいけど。

661 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 22:45:47 ID:4kHIdhSj0
その日は特に陽射しが強くてやたらに暑い日で、家で飼っていた犬も地べたにへばりついて長い舌をしんどそうに出し入れしていた。
それでも僕ら子どもには関係がない。夏休み学校から帰ってきて昼ご飯をかきこんでから午後にシゲちゃんたちと合流すると、裏山に作った秘密基地に連れて行かれた。そして木切れや布で出来た狭い空間に顔を寄せ合うと、シゲちゃんが神妙な顔で言う。
「こいつももう俺たちの仲間と認めていいんじゃないか」
僕のことだ。これで何度目だろう。こんなことをシゲちゃんが言い出した時は、決まって「秘密の場所」に連れて行かれる。
それは沢蟹がたくさんとれる場所だったり、野苺が群生している藪だったり、カブト虫がうじゃうじゃいる木だったりした。
みんながうんうんと頷くと、シゲちゃんは目を瞑って「今日の夜、カオニュウドウの洞窟へ連れて行こう」と言った。
それを聞いた瞬間、みんなビクッとして急にそわそわし始めた。そして「今晩は親戚がくるから」だとか「家のこと手伝えって言われてるから」なんていう言い訳を並べ立て始めた。
変にプライドが高いタロちゃんがその波に乗れない内にシゲちゃんがガシっとその首を腕に抱えて「おまえはくるよな」と言った。
「え、あ、う……うん」と明らかに狼狽しながらタロちゃんは頷き、しまったーという表情をした。
シゲちゃんは「へん、臆病もんは置いといて、三人で行こうぜ」と言って、僕を見る。たぶん怖いところなんだろうと思ったけれど、面白そうという思いが先に立った僕はピースサインなんか作って応えていた。後で後悔するとも知らずに。
その夜、晩御飯も食べ終わり、もう寝ようかというころに納屋から懐中電灯を持ち出したシゲちゃんが僕に目配せした後、子ども部屋の電気を消してからソロソロと忍び足で縁側を下りた。
庭の垣根のあいだから抜け出すのだ。こんな時間に遊びに行くといっても絶対に怒られる。

662 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 22:48:24 ID:tMeIbibFO
ウニ!支援

663 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 22:49:05 ID:4kHIdhSj0
どうせ怒られるなら、遊んだ後だ。前にも夜中にホタルを見に行って、夜明け前に帰ってきて布団に入ったのにしっかりバレていて、次の日二人しておじさんにゲンコツを喰らったこともあった。
大人に見つからないように懐中電灯はつけずに田んぼの中の道を歩く。田舎の夜はとても暗く、月も出てなかったのでなんども躓いてこけそうになりながら僕たちは山へ向かった。
途中、一本杉のところでタロちゃんと合流し、三人になった僕らは村の外れの小高い山へ分け入っていった。
ヤブ蚊をバチバチ叩きながら草を踏んづけて進むと、だんだんと心細くなってくる。シゲちゃんとタロちゃんの二人が持ってきた懐中電灯だけが頼りで、昼間きても足がすくみそうな、ほとんど獣道に近い山道を恐る恐る登っていく。
道みち教えてくれたカオニュウドウの話は不気味で、これからそこへ行くのかと思うとそのままUターンして帰りたくもなったけれど、そのカオニュドウなるものを見たいという好奇心がわずかに勝っていたのだろう。
「顔入道」はこの村に古くから語り継がれてきた伝承なのだそうだ。
昔、えらいお坊さんが山の中で木食(もくじき)をしたあとそのまま山中の洞窟で即身仏になったらしいのだけれど、「入ってきてはならぬ」と言われていたにも関わらず村の人が即身仏を拝もうとして中に入っていったところ、
途中で急に洞窟の天井が崩れてしまい、その先へ行けなくなってしまったのだそうだ。
その洞窟を塞いでいる崩れた岩がまんまるで、まるでふくふくとしていた生前のそのお坊さんの顔のようだというので、村の人が彼を偲んで岩に絵を描いた。お坊さんの顔の絵を。
ありがたい即身仏には会えないけれど、その岩に描かれた顔を拝みにたくさんの村人が洞窟にお参りしたそうだ。時が経ちやがてその習慣も絶えて、一部の物好きだけが時どき興味本位で見に行くだけになったころ、その岩に異変が起こった。
動かないはずの顔の絵が、ある時突然怒りの表情に変わっていたのだという。それを見た村の若者はなにか良くないことの起こる前触れではないかと村の仲間に告げたけれど、相手にされなかった。

664 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 22:52:56 ID:4kHIdhSj0
ところがその年、過酷な日照りが続いて村は飢饉に見舞われ、多くの村人が命を落としてしまった。
いつのまにか元の表情に戻っていた洞窟の顔は、それ以来また村人の畏敬の対象になった。そして顔入道と呼ばれて、年に数回お祭りとして顔の塗りなおしが行われては、村の吉兆を占なったのだそうだ。
「今でも?」
僕が訊ねるとシゲちゃんは首を振る。
「もうやってない。というか、みんな知らない」と言う。どうやらその時代も過ぎて、村に人が少なくなった今では顔入道のお祭りが廃れたどころかその洞窟自体ほとんど知られていないのだそうだ。だからこそ「仲間だけの秘密の場所」なのだろう。
じいちゃんばあちゃん連中でもあんまり知らないんじゃないかな、とシゲちゃんは言う。
けれどどこからかその顔入道の噂を聞きつけたシゲちゃんは、春ごろに実際に見に行ったのだそうだ。タロちゃんたち数人の仲間と。
「どうだった」
ゴクリと唾を飲んだ僕に、シゲちゃんとタロちゃんは顔を見合わせて「ホントに岩に顔が描いてた。けど怒ってなかった」と言った。
本当にあるんだ。僕はやっぱりそれが見てみたくなった。
「で、でもさ、今度はさ、怒ってたら、どうする」
タロちゃんが落ち着かない様子で、手に持った懐中電灯を揺らす。シゲちゃんは鼻で笑って、「そんなことあるもんか」と言った。
夜の闇になんの鳥だかわからない鳴き声が時どき響き、僕はそのたびに身体を硬くする。怯える気持ちを叱咤しながら、ガサガサと草を掻き分けてひたすら懐中電灯の光を追いかけた。
やがて山の中腹あたりで木々が開けた場所に出る。「あそこだ」とシゲちゃんが光を向けた。ゴツゴツした岩が転がっているあたりに、少し奥まった洞窟の入り口がひっそりと佇んでいた。
思わず踏み出す足に力が入る。すぐ前が2メートルくらいの崖になっているので、回り込んで近づく。
入り口の前に立った時、タロちゃんがおずおずと口を開いた。

665 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 22:55:40 ID:rZzpZ5F10
来た!!支援します!!

666 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 22:55:40 ID:4kHIdhSj0
「なあ、中には入らなくていいだろ」
「なに言ってんだ」
「いいだろ。場所は教えたんだし、あとは中入って真っ直ぐだし」
タロちゃんは本格的にビビってしまっているらしい。ここまできたのは当初の目的である僕を顔入道の所へ連れて行くためだとあくまで主張するタロちゃんをシゲちゃんが「臆病もん」と非難する。その怯えように僕まで怖くなってくる。
「ようし、じゃあ俺たちが先に入ってやるからそこで待ってろ」
帰ってきたら今度はお前の番だぞとタロちゃんを睨みつけて、シゲちゃんは僕を促した。タロちゃんはホッとした顔で、「ああ、いいよ」と妙に強気な口調で返す。
なるほど、タロちゃんからしたら洞窟の中の顔の表情さえ確認できたら良いのだろう。怒ってさえなければ。岩に描かれた顔が変わるなんて、そんなことあるわけないと分かっているのに、頭のどこかでそれを想像して足が動かないのだ。それは僕もよく分かる。
暗闇に包まれてほんの少し奥も見えない洞窟の中。振り向くと、わずかな星明りの下に四方の山々が黒い胴体をのっぺりと横にしている。人間の光なんてここからはなにも見えない。
何百年も前にこの洞窟の奥へと消えたお坊さん。その人はそれからこの世界に戻ることなく、即身仏になったんだという。
即身仏ってのはようするにミイラのことだ。生きたまま断食をし続けてそのまま死んでしまうってこと。
どんな気分なんだろう。瞑想をしたままお腹が減りすぎて、だんだんほとんど死んじゃったみたいになってきて、ある瞬間に死の境目を越えてしまう。その時って、どんな気分だろう。そのことを想像するとどうしようもなくゾッとしてしまった。
「行こうぜ」とシゲちゃんが僕をつつく。
迷うまもなく、僕はぐいぐいと背中を押されるように洞窟の中へ連れて行かれる。タロちゃんは本当に入ってこない気のようだ。
足元には小さな石がゴロゴロ転がっていて、足の裏の変な所で踏んでしまうとやけに痛かった。


667 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 22:58:05 ID:caR47wd3O
支援!

668 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 22:58:44 ID:4kHIdhSj0
大人でもなんとか屈まずに通れるくらいの高さの洞窟はところどころ曲がりくねっていて、懐中電灯を前に向けていても先はあんまり見通せない。前を行くシゲちゃんがソロソロと足を進め、その爪先が石を蹴っ飛ばすたびに僕はその音に驚いて縮み上がった。
二人並んで進むには狭すぎる。奥からはかすかな空気の流れと、カビ臭いような嫌な匂いが漂ってくる。
ドキドキと心臓が鳴る。「もうすぐだ。ちゃんと歩けよ」とシゲちゃんが僕を励ます。
僕の目は曲がりくねる暗闇に、ありもしない幻を見ていた。それはヒラヒラとしている。んん? と思ってじっと見ていると赤いような灰色のような布が曲がり角の先に見え隠れしている。
何度角を曲がってもそれはヒラヒラとその先へ消えて行く。どうしてこんな幻を見るんだろうと僕はぼんやり考えていた。その赤い布が着物の裾に見えた時、初めてこれは幻じゃないんじゃないかと思えて怖くなった。
シゲちゃんは見えていないのか、なにも言わない。でもそれはどうしようもなくヒラヒラしていて、僕の中では一体なんなんだと叫びながら走って追いかけたいという思いと、このまま後退して逃げ出したい気持ちがせめぎあっていた。
ひんやりした夜露が天井からポトリと落ちて、それが足首に跳ねる。闇の中に僕とシゲちゃんの息遣いだけが流れて、その向こうに赤い着物の裾がヒラヒラと揺らめく。
それはやっぱり現実感が薄くて、けれど即身仏があいまいな生と死の境をすぅっと越えたように、この洞窟にもどこからかそんな境目があって、それをすぅっと越えた瞬間にあの幻が現実になって今度は僕らの存在が薄くなっていくんじゃないかな。
なんてことを色々考える。なんだかくらくらしてきた。
「ついた」
シゲちゃんが足を止める。僕はその肩越しに覗く。足元を照らしていた懐中電灯をゆっくりと上げていく。暗闇の中に白いものが浮かび上がる。心臓が飛び跳ねた。
ゾゾゾッと背筋に悪寒が走る。白いものは円形の洞窟の断面全体に広がっていて、とおせんぼをするように立ち塞がっている。丸い岩ががっしりと嵌り込んでいるのだ。こんなに大きいとは思わなかった。目の前いっぱいにその白いものがどっしりと構えている。

669 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:04:09 ID:4kHIdhSj0
顔だ。
顔入道。生首のように洞窟の奥に詰まっている岩。
人工の光に照らされて、その白い表情が浮かび上がる。
人間のものというには大きすぎるその眉間には皺が寄り、口はへの字に結ばれて鼻の頭にもヨコに皺が入っている。そしてその目はぐりんと剥かれてこちらを凄い迫力で睨んでいる……
叫びそうになった僕を抑えてくれたのはシゲちゃんの一言だった。
「よかった。まだ怒ってない」
ふっ、と息が漏れる。シゲちゃんの声も震えているけど、力強い言葉だった。確かに顔は怒りを堪えているように見える。シゲちゃんは「こないだきた時も、こんなだった」と言って強張った顔で笑う。
顔入道は良くないことが起こる前触れに怒りの顔に変わるという。岩に描かれた顔の表情が変わるなんてあるもんかと思うのとは別に、心のどこかではひょっとして、と怯えざるを得なかったのだけれど、これを見るとタロちゃんが洞窟に入るのを嫌がった訳がわかる。
昔からそうだったのか、それともお祭りとして顔の塗り替えがされていた時に、最後の誰かがこんな風にしてしまったのかは分からないけれど、まるでこれから怒り出す寸前のような顔をしているのだ。これではもう一度見にこようという勇気はなかなかわかない。
しまった。想像してしまった。僕の膝はぶるぶると震え始める。
今にも顔が変わって、怒り出すところを想像してしまったのだ。もういけない。だめだ。のっぺりした丸い岩に描かれただけの顔がぐわぐわと蠢いて、なにか恐ろしい怒鳴り声を上げる、そんな想像が頭の中で繰り返しやってくるのだ。
目には炎が宿り、引き結ばれた口は開いて、赤い喉と牙が……
空気はシーンと冷えている。張り詰めたような静けさだった。対峙する白い顔のすぐ下には尖った石が突き出ていて、その石には白いものがこびりついている。
岩に顔を描いた時の塗料がついてしまったに違いないのだが、その時の僕にはまるで折れた牙のようにしか見えなかった。

670 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:09:45 ID:ifcQ6Op+O
ウニ乙。

671 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:11:15 ID:4kHIdhSj0
僕はシゲちゃんをつつき、行こうよと言った。シゲちゃんも「あ、ああ」と頷いて後ずさりを始める。だんだんと遠ざかり、顔が曲がり角に隠れて見えなくなるまで僕らは奥へ懐中電灯を向けたまま目を逸らせなかった。目を逸らしたとたんに、その怒りが爆発するような気がして。
その顔の向こう、今は誰も行けなくなってしまった洞窟の最深部にはお坊さんの即身仏があるはずだった。けれどその時はそんなことまったく頭の外だった。顔だ。顔。顔。顔入道。
曲がり角で顔が見えなくなると僕らは振り向き、早足で元きた道を戻り始めた。
僕が先頭でシゲちゃんがシンガリ。絶対にシンガリはいやだ。白くて長い手が洞窟の奥から伸びてきて、足首をガシッとつかまれそうで。でも懐中電灯を持っているのはシゲちゃんだった。
一本道だけれど完全に真っ暗な洞窟だったので足元を照らさないと危ない。息を殺しながら緊張して歩いていると、シゲちゃんが懐中電灯を渡してくれた。
ギリギリすれ違うくらいの広さはあったのに、シゲちゃんは明かりをくれた上、シンガリも引き受けてくれたのだ。親分だった。やっぱり。
なんどか躓きそうになりながらも、ようやく僕らは洞窟の外へ出てこれた。
僕らの姿を見てタロちゃんがビクッとする。僕は息を整えながら、なにごともなかったことに安堵していた。そしてシゲちゃんを振り返り、親指を上げて見せる。シゲちゃんもニッと笑うと、同じように親指を上げた。
これで仲間だ。
そう言われた気がした。
「どうだった」とタロちゃんが訊く。「どうってことない。こないだと一緒」とシゲちゃんはタロちゃんの背中を叩く。
トカイもんが入ったんだ、約束通りお前も行けよな、と言われてタロちゃんは生唾を飲みながらこっくりと頷いた。
やっぱり一人で? と言いたげな視線をシゲちゃんに向けながら未練がましそうに懐中電灯を一本携えてタロちゃんは入り口に歩を進める。
可哀相だが仕方がない。シゲちゃんも付いて行ってあげる気はないようだ。

672 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:11:53 ID:TEWSaKLy0
生ウニさん、こんばんは! 待ちに待ってましたよ。

673 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:13:58 ID:4kHIdhSj0
観念したタロちゃんが洞窟の中に一人で消えて行き、僕らは外でじっと待っていた。
そのあいだ、ふとあの赤い着物の幻のことを考える。洞窟の奥は顔入道が塞いでいて、そこまでの道は枝もない一本道だったし、気がつかずにすれ違うことだって出来ない。なのに僕らは結局、洞窟の奥ではなにも見なかった。
ということはやっぱりあれは幻だったんだ。怖さのせいで見えるはずのないものを見てしまうというのはたまにあるかも知れないけど、あの洞窟に相応しい幻はお坊さんの姿のような気がして、どうしてあんな赤い着物を見てしまったのか分からず、
その理由をぼんやりと考えていた。
いきなりだ。
「ギャーッ」という声が洞窟の中から聞こえた。僕らは思わず身構える。シゲちゃんが懐中電灯を洞窟の奥に向けて、「どうした」と叫ぶ。かすかな空気の振動があり、奥から誰かが走ってくるのが分かる。
緊張で手のひらに汗が滲む。これからなにか恐ろしいものが飛び出してくる気がして、足が竦みそうになる。シゲちゃんがゆっくりと洞窟の中に入ろうとする。僕はそれを遠くから見ている。
と、暗闇の中から揺れる光が見えて、次の瞬間なにかがシゲちゃんを弾き飛ばし、僕の方へ向かって突っ込んできた。慌てて身体を捻ってそれを避ける。その後ろ姿に、あ、タロちゃんだ、と思うまもなく、それは目の前の崖で止まり切れずに、足を滑らせて転がり落ちて行った。
悲鳴が遠ざかって行き、すぐに身体を立て直したシゲちゃんが崖に駆け寄る。すぐに転がる音は止まったけれど、ちょっとした高さだ。ただでは済まないだろう。
けれどその下から泣き声が聞こえてきたので僕はホッとした。シゲちゃんが「待ってろ」と行って崖を回り込んで助けに行く。僕も追いかけようとして、ギクッと背後を振り返る。
洞窟の口がさっきと同じように開いていて、その奥にはなにごともなかったかのように暗く静かな闇があるだけだ。でもタロちゃんは、なにかに怯えて逃げてきた。そして勢いあまって崖へ。
僕はガクガクと全身が震え始め、なんとか視線を洞窟から逸らし、そこから逃げるようにシゲちゃんを追いかけた。

674 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:14:32 ID:EC4ytWN8O
ウニ面白いよウニ

675 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:17:39 ID:4kHIdhSj0
全身を強く打ったタロちゃんをシゲちゃんが担いで、僕らは必死に山を降りた。公衆電話の置いてある所までたどり着くと、そこから救急車を呼んだ。
深夜だったけれどシゲちゃんの家とタロちゃんの家にそれぞれ連絡が行き、僕らはこっぴどく叱られて、病院に駆けつけたタロちゃんの家族に謝ったり、事情を聞かれたりして家に帰って布団に入ったのは明け方近くだった。
興奮していたけれど、よほど疲れていたのか僕は泥のように眠った。
昼ごろに目が覚めてから布団の上に身体を起こした。昼に起きるなんてめったにないことで、やっぱり朝とは違う感じがして寝起きの清清しさはない。
僕は昨日の夜にあったことを思い出そうとする。あの顔入道の洞窟で、僕とシゲちゃんは怒りを堪えているような顔を見た。そして入れ替わりに入っていったタロちゃんが悲鳴を上げて飛び出てきて、勢いあまって崖から落ちた。
幸い怪我は思ったほど大したことがなく、右肩の骨にちょっとヒビが入ってるけどあとは打撲だそうで、しばらく入院したら戻ってこられるとのことだった。
だけど僕には気になることがあった。痛がって呻くタロちゃんをシゲちゃんが担いで山を降りていた時、タロちゃんが繰り返し変なことを呟いていたのだ。
怒った。
顔入道が怒った。
そんなことをうわ言のように繰り返していたのだ。それを聞いた時の僕は、とにかくあの洞窟から早く遠ざかりたくてたまらなかった。今にも巨大な顔が憤怒の表情で闇の中を追いかけてきそうな気がして。
夜が明けて冷静になった今振り返ると不思議なことだと思う。あの洞窟は一本道で、ほかの場所には通じてないはずなのだ。
僕とシゲちゃんが顔を見てからタロちゃんが入れ替わりに洞窟に入って行くまでほとんど時間は経ってないし、僕とシゲちゃんが外で待っているあいだ当然ほかの誰も入ってはいない。
だからタロちゃんは一人で洞窟に入り、行き止まりの場所で顔入道を見てから戻ってきただけのはずなのだ。僕らが見た時には怒っていなかった顔入道がタロちゃんの時には怒っていたなんて、そんなことあるはずがない。
考えてもよくわからない。タロちゃんは一体なにを見たのだろう。聞いてみたいけれど、今は隣町の病院だ。そんな変なことを聞きに行けない。

676 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:20:06 ID:TEWSaKLy0
支援と同時にウニさんに質問が1つ。
今年は田舎に帰られましたか?

677 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:21:54 ID:4kHIdhSj0
「起きたか」
考え込んでいると、おじさんがやってきて飯を食えと言う。シゲちゃんも起きてきて、一緒に食べているとおじさんにもう一度昨日のことを聞かれた。
「どうして夜にあんな山に登ったのか」と。
半分はお説教だ。僕らは口裏を合わせるように顔入道のことは言わなかった。そうだろう。秘密を守るのは仲間の証なのだから。
ただ探検したかった。もうしない。ごめんなさい。そんなことを何度となく繰り返して乗り切るしかなかった。
昼ご飯を食べ終わると、じいちゃんの部屋に呼ばれた。
僕とシゲちゃんは正座をさせられて、じいちゃんの険しい目にじっと見つめられる。お説教なら別々にせずに一度にしてくれよと思いながら俯いていた。
「顔入道さんだな」とじいちゃんは言った。
僕は驚いて顔を上げる。じいちゃんは顔入道のことを知っていたらしい。
「わしらも子どもの時分に見に行ったものだが」と眉間に皺を寄せた。そして「あれは、おそろしいものだ」と呟く。
どうやらじいちゃんの子どものころにも顔入道が怒ったことがあるらしい。その時にはなにか大変なことが村に起こったそうだが、詳しくは教えてくれなかった。
顔入道さんにはもう近づいてはならないと、きつく厳命されて僕らは釈放された。
さすがにシゲちゃんもしょげかえっていて、元気がなかった。竹ヤブ人形事件の時よりも大ごとになってしまったからだ。
次のイタズラを思いついて目の奥がぴかりとするのはまだ先のことだろうと僕は思った。
その日は結局夏休み学校には行けなかった。午前中を寝て過ごしてしまったのだから仕方がない。僕は昨日あったことを先生に聞いてほしかった。こんな不思議なことが世の中にあるんだということを。
けれど同時にこうも思う。先生なら、この出来事に僕には思いもつかなかったような答えを見つけ出してくれるんじゃないかと。

678 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:23:09 ID:Xcy4BdJg0
支援

679 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:24:32 ID:4kHIdhSj0
前に一度午後にもあの学校に様子を見に行ったことがあるけれど、先生はいなかった。お母さんにつきそって病院にでも行っているのかも知れない。
時間がゆったりと流れる夏の家の中で、早く明日にならないかと僕はやきもきしていた。
シゲちゃんはその後元気がないなりにどこかに遊びに行ってしまったが、僕はそんな気になれず家で宿題をぽつぽつと進めていた。けれどだんだんと心の中に、ある欲求がわいてきて、それが大きくなり始めた。
昼間なら、あんまり怖くないよな。
そんなことを思ってしまったのだ。つまり顔入道を、タロちゃんが見たものを確かめに行こうというのだ。さすがにこれは悩んだ。じいちゃんに「あれは、おそろしいものだ」なんて言われたばかりなのだ。でも、見たかった。知りたかった。
タロちゃんは、一体なにを見たのか。
一度逃げ出した場所にもう一回挑戦することで、手に入るものもある。例えば鎮守の森の奥に進むことで先生に会えたようにだ。
バシン、とノートを閉じた。ようし、やってやる。
僕は立ち上がった。

夜と昼間では山道の印象が違っていて、何度も迷いそうになりながらも僕はなんとか顔入道の洞窟にたどりついた。ぜえぜえと息が切れる。昨日の夜よりしんどいのは太陽の光が木の枝越しに凶暴に降り注いでいるからだろう。
樹木が開け、山肌が見える場所で僕は額をぬぐう。小さな崖になっている場所が見える。昨日タロちゃんが飛び出して落っこちた所だ。
タロちゃんがゴロゴロと転がって、身体ごとぶつかって止まった岩もその先にある。そのどっしりした岩の形を見ていると今さらながらゾッとする。
タロちゃんはそんなにまで怯えていったいなにから逃げたかったのだろう。
昼間でも暗い口を開けて、洞窟が僕の目の前にあった。覚悟を決めていてもドキドキしてくる。顔入道は怒っているかも知れない。それがどんな顔なのかあれこれ想像する。
今のうちに最悪の事態を想定しておけば、ビビって崖から落っこちたりはしないだろう。

680 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:27:57 ID:4kHIdhSj0
あらゆる怒りの表情を十分にイメージしてから、僕は深呼吸を五回した。五回した後で、もう三回して、それからもう後四回くらいしてから洞窟に足を踏み入れた。
太陽の光が届かないので中はひんやりしている。外の熱気が追いかけてくるけれど、それも何度か角を曲がると去って行ってしまった。リュックサックから懐中電灯を取り出す。シゲちゃんが昨日持ち出したやつが見あたらなかったので、押入で見つけたもう一回り小さいやつだ。
心細いような光の筋が目の前を照らすけれど、洞窟の中はぐねぐねと折れ曲がっているので見通しが悪く、いつ曲がり角の向こうになにか恐いものが飛び出してくるか分からない。首筋のあたりをぞわぞわさせながら僕は洞窟の奥へと進んでいく。
(岩でできた顔が怒り出すなんてあるわけない)
そんな考えが浮かぶたびに、(いや、この世ではなにが起こるか分からない)と気を引き締める。そう。なにが怒るか分からないのだ。
隠れたような枝道がないか慎重に探りながら僕は深く深く洞窟へ潜って行った。
そしてどこか見覚えがある曲がり角を回った時、目の前に白いものが飛び込んできた。
ビクゥッ、と背中が伸びる。
顔だ。顔入道。
昨日と同じように洞窟にみっしりとはまり込んでとおせんぼをしているその白い顔を見た瞬間、僕は恐怖というよりも吐き気を催した。
なんだこれは? あれほどイメージトレーニングを繰り返したにも関わらず、まったく想像していなかった不気味な姿がそこにあった。
足下から天井まで伸びる巨大な顔は、笑っていたのだ。
目を細め、口元の皺は縦に真っ直ぐではなく横にふっくらと広がっている。ほっぺたは丸々として口の端は優しげに上がっている。
これこそがこの洞窟の先で即身仏になっているというお坊さんの普段の顔だったのだろうか。けれどそのえびす顔がもたらす印象は、吐き気を催すような奇怪さだった。
僕とシゲちゃんは二人でここまできて「怒りをこらえる顔」に会った。そしてその後入れ替わりにタロちゃんは一人でここまできて、「怒った顔」に会ったという。そして次の日の昼、今僕は笑っている顔と向かい合っている。

681 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:29:12 ID:OnxMUH/VO
支援

682 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:31:44 ID:4kHIdhSj0
これはいったいなんなのだろう。
足がガクガクと震える。目の前で白い顔がぐにゃぐにゃと飴のように形を変えていくような錯覚がある。……でもそれは本当に錯覚だろうか。
僕は、泣きそうになりながらも、「これだけはする」と決めていた確認作業を断行した。生唾を飲みながら、震える足を叱咤して少しずつ顔に近づいていく。
顔が大きくなっていくにつれ、この狭い空間がこの世から切り離された異空間のような気がしてくる。どんなことが起こっても不思議ではないような。
それでも僕は自分の顔を突き出し、顔入道の表面に光をあてる。よく見ると、ところどころボロボロと塗装が剥げ、白い顔にも黒い汚れが目立った。
その地肌は確かに岩で、その上に描かれた顔は昨日今日のものではないのは明らかだった。何年も、いや何十年も前から同じ顔でここにこうして洞窟に挟まっているはずのものだった。
顔の真下には折れた歯のような塗料のついた尖った岩。笑っていても、ついさっきまで牙のあった証のように青白く光っている。
僕は今までとは違う、別の寒気に襲われとっさに逃げ出した。くるりと振り返って、きた道をひたすら戻る。
うわあ、という叫び声を上げたと思う。ギャー、だったかも知れない。とにかく僕は何度も転けそうになりながら走り続けた。白い手が追いかけてくる幻想が、昨日よりもくっきりと頭に浮かんだ。恐い。恐い。なんだこれ。なんだこれ。
それでも射し込む太陽の光が道の先に見えた瞬間にブレーキをかけた。洞窟の外まで飛び出した僕は、崖の前でピタリと止まることができた。
昼間だったから良かったのだ。夜だったら、洞窟の続きのような暗い空の下に両手両足を泳がせていたかも知れない。
背中に異様な気配を感じる。ハッと振り返ると洞窟の奥に赤い着物の裾が翻ったような気がした。それはすぐに記憶の彼方へ消えて、現実だったのか幻だったのかわからなくなってしまう。
僕はガチガチと震えながら、洞窟の入り口から中へ小声で問いかけた。
「誰かいるの」

683 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:36:03 ID:4kHIdhSj0
いるはずはなかった。中は一本道なのだ。行き止まりにはあの顔入道の岩がつっかえている。がっしりと地面にも壁にも天井にも食い込んでいて、とても動きそうには見えなかった。
だから洞窟の途中に誰もいなかったからと言って、その岩の奥に誰かが隠れているはずはない。
こういうのをなんて言うんだっけ。こないだテレビでやっていた。そう。密室。密室だ。
密室の中には生きたままミイラになったお坊さんがいるはずだ。真っ暗闇の中で座禅を組み、もう二度と変わらない表情を顔に貼り付けたままで。
その顔は怒っているのだろうか。笑っているのだろうか。
ああっ。
なんだかたまらなくなり、僕は逃げ出した。崖を回り込み、山道を駆け下りる。振り返らずに。汗を飛び散らせて。
ぜいぜい言いながらひたすら走り続けていると、頭が勝手に想像し始める。
顔入道が怒ったら、悪いことが起きる。
じいちゃんが、「あれはおそろしいものだ」と言っていた。本当なのかも知れない。ひょっとしてタロちゃんが崖から落ちたのだって、その「悪いこと」に入っているのかも知れない。目に見えない手が、崖の前でその背中を押したのかも知れない。
でもさっき見た顔入道は笑っていた。
けれどそれがなにか楽しいことを暗示しているような気がしない。いつもは誰もこないはずの暗い洞窟の奥底で、どうして笑っていたのだろう。
想像が顔入道の笑顔を大げさに変形させ、視界一杯に、いや頭の中一杯に広がって行く。その奇怪な姿を僕は振り払おうと振り払おうと、木の根を飛び越えながら駆け続けた。

その夜、晩ご飯を食べている時に、おじさんからタロちゃんが三、四日後には退院できるらしいと伝えられた。僕もホッとしたけれど、首謀者であり、親分でもあるシゲちゃんが一番ホッとした顔をしていた。

684 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:37:03 ID:Xcy4BdJg0
支援

685 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/28(金) 23:39:39 ID:4kHIdhSj0
食べ終わってから、僕はシゲちゃんに顔入道の洞窟にもう一度行ったことを話そうと思ったけれど、「疲れたからもう寝る」と言ってあっというまに布団に入られてしまった。
僕はどういうわけか顔入道の笑顔のことをほかの人に話すのが妙に恐い気がしたので、「寝ちゃったからしかたないや」と自分に言い訳をしながら居間でテレビを見ることにした。
ブラウン管の向こう側ではプロレス中継をやっていた。恐い顔の外国人レスラーがマットの中や外で大暴れしていたけれど、刻一刻とその表情は変わり、どの瞬間にも同じ顔はなかった。睨む顔、強がる顔、痛がる顔、笑う顔、吠える顔。
繕い物をしているばあちゃんと並んで、僕はテレビの前にずっと座っていた。

次の日、少し元気になったシゲちゃんが朝から外へ遊びに行ったのを見送ってから、僕は夏休み学校へ行く準備を始めた。先生にどうやって洞窟のことを話そうか考えながら一応宿題をやるふりをしていると、ばあちゃんがハタキを持って部屋に入ってきた。
パタパタと家具や壁を叩いて回り、ちょっと重い物をどかす時に「エッヘ」と言いながら小一時間ハタキをかけていた。僕は早く出て行きたかったけれど、なんとなくタイミングを失ってどんどん埃っぽくなっていく部屋の中でイライラしていた。
すると一通りハタキを掛け終わったのか、ばあちゃんが腰を叩きながら目の前に立つと僕の顔をまじまじと見つめてきた。
そして、「あんた、つかれちょらんか」と言った。
この二、三日のあいだは確かに色々あって疲れている。それでもタロちゃんがすぐ退院できると分かったし、昨日会えなかった先生に早く会いたかった。会って、話をしたかった。
僕は「別に」と言って立ち上がり、散歩してくる、とばあちゃんを残して部屋を出た。
外はあいかわらずカンカンと日が照っていて、半そでから伸びる腕の何重にもなった日焼けの跡が疼いた。


686 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:44:50 ID:ifcQ6Op+O
ウニ乙。

687 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:48:18 ID:TEWSaKLy0
ちょっと支援しますよ〜。

688 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:49:00 ID:V7UfBWbxO
支援
駄目なら0時待ち

689 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:53:35 ID:TEWSaKLy0
もう一発くらい支援入れたほうがいいのかな?

690 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:56:35 ID:HnixUbht0
しえん

691 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:57:36 ID:hHdnsFlC0
支援!     一発

692 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:58:10 ID:V7UfBWbxO
リセット待ちage

693 :本当にあった怖い名無し:2009/08/28(金) 23:59:38 ID:ifcQ6Op+O
0時。

694 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/29(土) 00:01:43 ID:4kHIdhSj0
顔見知りのおばさんとすれ違って「おはようございます」なんて挨拶しながら、なんにもない道をてくてく歩いているとなんだか足が重いような気がする。やっぱり疲れてるな。朝ご飯もお茶碗一杯しか食べられなかったし。
それでも僕の足は素晴らしく早く動いた。入道雲が北の山の稜線に大きな影を落としている、その先を目指して。

アッバース朝や後ウマイヤ朝、ファーティマ朝など分裂・建国を繰り返したイスラム国家はトルコやイベリア半島、北インドなどに確実に勢力を伸ばしていった。
その中でローマ帝国の後継者ビザンツ帝国の領土に侵攻したセルジューク朝はキリスト教の聖地エルサレムまでも圧迫したので、ローマ教皇の号令の下についに西方諸国が腰を上げ十字軍が結成された。
成功に終わった第一回遠征の後も、十字軍はトルコ人やエジプトのサラディンなど相手を変えながら第二、第三、第四と続いて結局第七回くらいまでいったらしいけれどイスラム勢力との決着はつかなかった。
それはそうだろう。今だってターバンを巻いたりスカーフをしたりして「インシュアラー」なんて言っている人がたくさんいる所をテレビで見るんだから。みんなやられちゃったはずはない。
あの人たちが、先生から教えてもらう歴史の先にいるのだ。そう思うと、先生の口から語られる遠い世界の出来事も、けっしてファンタジーの世界の物語ではなくこの僕の生きている今に繋がっているのだと実感する。
凄いことが起きたら、その凄いことが今の人間の社会のどこかに影響している。だから僕はほかの科目にはないくらい、ハラハラドキドキしながら先生の授業を受けた。漢字がたくさん出てくる中国の歴史はさわりだけで勘弁してもらったけれど。
「で、どうしたの」
世界史の講義が終わった休み時間、洞窟であったことをどう話そうか悩んでいる最中に先生の方から訊いてきた。おかげで僕はビビって逃げたことを上手くごまかせずに、全部話してしまった。かっこ悪いな。ゲンメツしたかな。

695 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:03:39 ID:XB5LXx9d0
支援

696 :先生 中編  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/29(土) 00:05:08 ID:mwHzvPwJ0
先生は窓際のいつもの席に腰掛けて真剣な顔をして聞いている。花柄の白い服が射し込む太陽の光を反射してキラキラ輝いて見えた。
今朝、先生は昨日僕がこなかったことを怒りもせずに、いつもの笑顔で二階の窓から校庭の僕に手を振ってくれた。今日もだけど、昨日もほかの子はこなかったらしいから、きっと先生は午前中ずっと教室で僕を待っていたはずなのだ。
二階の窓際で頬杖をついて。ぼうっと校庭を見ながら。それを思うと、僕は胸が痛くなる。先生みたいな、若くてきれいで頭が良くて優しい人が、こんな誰もこない山の中でじっと僕みたいなただの子どもを待ってるなんて。
先生は言わないけれど、きっと東京でしたいことがあったんだろう。好きな人だっていたかも知れない。そんなものを全部捨ててこの田舎へ帰ってきて、夏のあいだずっとこんなオンボロの学校でたった数人の生徒を毎日待っているのだ。
僕が算数の問題を解いているあいだ、時どき先生は窓の外を見ながらぼんやりしている。そんな時、先生はそこにいるのにそこにいないような感じがする。その横顔を覗き見するたびに、僕はなんだか悲しくなるのだった。
「そんなことがあったの」
先生は顎の先に、折り曲げた人差し指をあてて頷いた。
「顔入道さんのことは聞いたことがあるわ。わたしが子どものころにも男の子なんかは肝試しに行っていたみたいね。わたしは見たことないけど」
不思議な話ね。
先生はそう呟いてあのぼんやりした表情を一瞬だけ見せた。僕は何故か慌てて、「こんなことってあると思う?」と問いかけた。
先生は我に返ったように目を大きく開くと、「この世の中は不思議なことだらけよ。とくにこんな田舎にはね、生活のすぐそばにおかしな迷信や言い伝えがあるの。学校で習う物理や算数よりもずっと近くに。私も、都会の生活が長くなっていくにつれて忘れそうになっていたけど」
先生がふっと息をつくと、外はうるさいくらいジワジワジワジワ蝉が鳴いていたのに、教室の中は変にシーンとした。

697 :先生 中編 ラスト  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/29(土) 00:08:00 ID:mwHzvPwJ0
ただの岩が怒ったり笑ったりするのも、学校では習わない不思議な力が働いているからだろうか。ただの森を鎮守の森なんて呼んで神社を建てるのも? 
お仕置きをするため暗く狭い場所へ僕を押し込める父親の顔と、暗闇でひとりになった後で誰かがいつのまにか背後にいるようなあの振り向けない感じが頭の中をよぎった。
「でも理科や算数を教える先生としては、それで終わりってわけにはいかないわね」
その時僕が感じたことをなんて言えばいいんだろう。
先生はゆっくりと立ち上がり、僕のまだ知らないことを楽しく、そして優しく教えてくれるあの素敵な表情をした。
僕を、どうしようもなくワクワクさせてくれる大好きな顔だ。
先生は教壇に立ってチョークを握り、黒板にスッスッと手を走らせる。
その指が描き出す、白くて涼しげな線を僕は息をするのも忘れてじっと見つめていた。

698 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:09:34 ID:BKPDzrCD0
ウニさん、お疲れさまでした。

699 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:10:04 ID:yGk7GK980
この世にはねえ、不思議なことなど何もないのだよ。

700 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:10:58 ID:nYa8KrzK0
ウニ乙
後篇も期待してる。

701 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:11:34 ID:oTPJGoIKO
ウニさん乙です!

後編は来週かな?
楽しみに待ってます。


702 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:11:39 ID:Dtaw0rHfO
ウニさん乙でしたノシ




703 :今夜は  ◆oJUBn2VTGE :2009/08/29(土) 00:12:02 ID:mwHzvPwJ0
終わり



704 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:12:17 ID:FcGZpobbO
ウニさん、お疲れ様です。続きが気になるけど、待ってます。

705 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:13:02 ID:XB5LXx9d0
ウニ乙
そろそろ夏休みも終わりだな…

706 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 00:17:25 ID:jpdcIAIm0
ウニさん乙でした!
先生 後編が来るまで俺の夏は終わらない

707 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 01:15:43 ID:mZ0FrjGEO
ウニ乙!
相変わらず面白い

708 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 08:05:15 ID:zMXa+Iqu0
乙です!後編楽しみすぎる

709 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 08:36:14 ID:s06veP1ZO
ツマラナい作文乙な!

710 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 11:19:34 ID:IdqWXWTPO
雲丹さん乙
このジリジリと暑い夏が終わる前に完結させてくだしあ

711 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 11:49:49 ID:XB5LXx9d0
今年の夏は蒸しすぎだと思う

712 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:30:07 ID:ChJ1/y7b0
なんで間を空けて投下するんだ?
もうすでに書き終わってるんだろ?
何週間も引っ張る意味が分からん・・・・ほんとに作家気取ってるんなら引くわ

713 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:35:55 ID:vV+BXQG/0
そんなもん、毒までの時間稼ぎに決まってる。
毒がなかなか進まなくて座りしょんべんもらしてるウニも楽しむのが醍醐味。

714 :本当にあった怖い名無し:2009/08/30(日) 22:03:46 ID:mN1G6aUb0
焦らしだろ

715 :本当にあった怖い名無し:2009/08/30(日) 23:42:15 ID:0HlfGjYl0
あと連投規制うざいからじゃね

716 :本当にあった怖い名無し:2009/08/31(月) 03:17:06 ID:CW1v5/310
普段からあたりまえのように半年以上おきの投稿だったのに今更時間稼ぎとかwねーよwww

717 :本当にあった怖い名無し:2009/08/31(月) 06:29:11 ID:b0aVni8c0
おまえらかわいいなw

718 :本当にあった怖い名無し:2009/08/31(月) 11:17:08 ID:NQ2GC2jv0
ウニも人がいいよな
アイツの話がどんなにマズくて稚拙だろうと
ここのカスどもに餌くれてやることもないのに。

719 :本当にあった怖い名無し:2009/09/01(火) 01:18:17 ID:ElsfC1gg0
ウニと赤緑へのレスが雲泥の差でワロタ
いくら赤緑を擁護してもこういう時に本音が出るよなw
「貶しはしないけど褒めるところがない」
赤緑カワイソスw

720 :本当にあった怖い名無し:2009/09/01(火) 01:58:32 ID:5iPgzkyU0
夏休みが終わって、本当に静かになったな。ここのスレ。w

721 :本当にあった怖い名無し:2009/09/01(火) 04:19:57 ID:JrhDPJAAO
忍の人、もう来ないのかな

722 :本当にあった怖い名無し:2009/09/01(火) 13:44:12 ID:lNyqV432O
>>「貶しはしないけど褒めるところがない」

まぁそうなんだけど、そこまで言うとさすがに可哀想な気が…


723 :本当にあった怖い名無し:2009/09/01(火) 14:07:41 ID:C/5otcCm0
>>721
時期的に忙しいんじゃない?
たしかバーで仕事してたはず

724 :本当にあった怖い名無し:2009/09/01(火) 18:39:25 ID:pXShaD8t0
自宅警備員にきまってんだろうが!

725 : ◆Yu2emrHGSs :2009/09/02(水) 22:47:00 ID:1AkbTOoLO
(1/2)
誘導されたんでこっちに。

家は特に霊感体質的な血脈は無いけど、兄貴だけは見える人と言うか直感的なものが優れてる。
だけど本人曰く「自分は見たり感じる事は出来るけど、そういうモノを寄せ付けない」らしい。
だから兄貴が体験した、と言うより身の回りで起こった事を聞いて投下します。
聞いた話のため軽く編集してるんで読みにくかったらごめん・・・これは動物霊か?

兄貴の大学時代の話。
友人(以下A)が、ある日突然原因不明の高熱に倒れた。病院に行っても熱は全く下がらず、それでも単位がかかってるからと無理矢理講義に出た。
マスクして顔色最悪なAを見て、兄貴は何か憑いてるのを直感的に感じる。
そうしたら同じ講義に出ている間どこからともなく猫の鳴き声が聞こえた。小さいけど威嚇してるみたいな鳴き声。
でも周りは他に誰も気付いてなくて、そこでAに憑いているのが猫だと確信。
昼に医務室に向かうAに着いて行って「お前猫飼ってたか?」って聞くと、「飼ってた」との事(兄貴はAが猫飼ってた事を知ったのはこの時が初めて)。
「その猫どうした?」と聞くと 暫く黙ってAは「死んだ」と言った。


726 : ◆Yu2emrHGSs :2009/09/02(水) 22:48:11 ID:1AkbTOoLO
(2/2)
高熱で倒れる二日前、Aの家には焼却炉があってその中に飼ってた猫が忍び込んでいたらしく、それに気付かないまま火を放ってしまい焼け死んでしまった。
兄貴はその猫が憑いている事をAに教えお祓いに連れて行った。
それから猫が死んだ焼却炉を一通り供養すると、その日のうちに原因不明だった高熱は下がったんとか。
焼け死んだ猫が火を放った張本人であるAを祟っての事だったらしい。
「不慮の事故とは言え飼い主に焼き殺された事が許せなかったんだろ。人間に限らず猫の恨みは怖いからな」って言いながら兄貴は何とも言えない表情をしてた。

こんな風に兄貴自身には何も起こらないのに、その周りでオカルトな出来事が多い。
下手くそな文でごめん。

727 :本当にあった怖い名無し:2009/09/02(水) 23:58:13 ID:ONuTk99CO
>>726

…切ないけど、興味深いわ。
また、投下してね。

728 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 00:07:28 ID:gE6sSNGd0
兄貴いいよいいよー

729 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 11:59:21 ID:U5qvs9rx0
>>725
新星に期待!

730 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 13:22:45 ID:RzOn0gL6O
赤緑の文章って小説っていうか台本みたいじゃね?

731 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 13:45:22 ID:fXfhXLYi0
今度は誰の新作だ?いちいち新規のように振る舞うのやめろよ
>>725
お呼びじゃないからもうくるなよ

732 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 13:48:19 ID:kE3aDWn20
NG ID:fXfhXLYi0

733 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 14:06:46 ID:ldOx1g3D0
>>726
霊媒体質でも霊感がないから気付けない、って人でしょうね
また書いてください

>>731
一応、お約束程度につっ込んどく

お前はお呼びじゃなくてもここそういうスレだしw
お呼びじゃないと言うならお前がお呼びじゃないぜ
何しに来てんだ?


734 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 14:18:04 ID:fXfhXLYi0
>>725
な。わかったろ?少しでも作者に否定的なレスには脊髄反射でこういうレスがつく。
腐女子御用達のオカ板一気持ちの悪いスレだよここは・・・

735 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 15:03:52 ID:U5qvs9rx0
>>734
オマイは内容に対して駄目出ししてるんじゃなくて、
ただ煽ってる悪い態度を取る、皆から見たらオマイのカキコは
悪人そのものだから叩かれてるのに気付いた方が良いな。
悪人!

736 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 15:22:01 ID:fXfhXLYi0
このように、反論するとすかさず反論が帰ってきて常に荒れております。
>>725様、もうこんなスレに立ち入らない方が賢明ですよ・・・

737 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 15:40:05 ID:gE6sSNGd0
うわ、キチガイ戻ってきたのか。最近見かけないからアク禁にでもなったのかとおもってたよ。
もう来なくていいから一生ロムっててね。

738 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 16:22:20 ID:jPtmdOPg0
俺の事か?ずっといたが?

739 :本当にあった怖い名無し:2009/09/03(木) 23:36:16 ID:QFWbO6JH0
>>725
俺は楽しみにしている。

ちなみに腐女子は分からないけど、

 『このスレとお前たち(作者&住人)を絶対に許さない!死ね!!』

こういう粘着は間違いなくいた。多分今もいる。
ちなみにそいつIDコロコロ変わるから注意。


740 : ◆Yu2emrHGSs :2009/09/04(金) 01:34:50 ID:1FTrLNubO
(1/2)
自分の書き込みで荒れてしまったようで申し訳ない。
ROMるつもりだったけど期待してくれている人も居るみたいなんで、また投下。

兄貴から色々話を聞いてみると、実は俺にも小さい頃には霊感らしきものがあったらしい。
と言っても小学校低学年辺りまでみたいだけど・・・その頃の話を聞いて思い出した実体験。
家は小学校まで結構距離があって、学年別に帰る時はいつも一人だった。
その日も一人で帰ろうと歩いてたら急に腕掴まれて振り返れると、当時小三だった俺と同じ位のランドセル背負った女の子が居た。
「お家に帰りたい」って言うから「家どの辺?」って聞くと「○○公園の近く」
○○公園って言えば俺の家からもすぐだから「じゃあ一緒に行こう」と昔は人見知りなんかしない性格だった俺はその子の手取ってまた歩き始めた。
家が近くなり当時中学生だった兄貴と鉢合わせになったんだけど、兄貴は俺の姿を見つけるなり目見開いてさ。
今度は俺が手掴まれて家の中まで引っ張られた。で開口一番「お前なんてもん連れて来てんだ」って。当時はその意味が分からなくてポカーンとしてたけど、ずっと手を握ってた筈の女の子はいつの間にか消えてた。


741 : ◆Yu2emrHGSs :2009/09/04(金) 01:36:40 ID:1FTrLNubO
(2/2)
女の子は俺には普通に見えたけど、兄貴には血塗れで右半身がひしゃげた姿が見えていたらしい。
その時は詳しい事は聞かされなかったから、意味が分からないまま次の日から近くの寺で清められた塩が入った御守り持たされた。
まぁ一晩寝れば昨日の事なんてどうでもいいみたいなお気楽主義のガキだったんで、兄貴から聞かされるまでそんな事すっかり忘れてて。
「お前がいきなり血塗れの幽霊を連れて来たあの衝撃は忘れられない」って笑われた。そりゃそうだわな・・・。
あれから御守りのおかげか単に霊感が薄れたのか、もうはっきり姿を見る事は出来ない。憑かれたり感じたりはたまにあるけど。

因みに、あの女の子の正体は俺が入学する前に下校中車に跳ねられて亡くなった小三の子らしい。
兄貴がまだ小学校に居た時それで全校集会から開かれたから間違いないって。もう家に帰れたのかな。
ってか怖いか?これ。

742 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 01:48:06 ID:qOod44AFO
>>741
十分怖いよ。震え上がるってのとは違うが。
またよろしく。

743 : ◆Yu2emrHGSs :2009/09/04(金) 01:52:25 ID:1FTrLNubO
また誤字ってる・・・

×全校集会から〜
○全校集会が〜

重ね重ねごめん。

744 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 01:52:33 ID:IARxWVmRO
>>741
リアルで面白い

745 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 01:53:34 ID:0MnigcaA0
>>740
乙。

ID:fXfhXLYi0は前から住みついてこのスレから語り部を排除しようとする荒らしだから気にしないでおkです。
これからも投下してくれ。

746 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 05:31:22 ID:nu1gbX2a0
>>740乙でした。
またの投下をお待ちしております。

ってか兄貴くれ。

747 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 19:18:07 ID:TfG9gUZH0
兄貴話面白かった。

748 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 21:55:07 ID:4o0HgrnU0
先生は手にチョークを持ったまま口を開く。
「あなたは一昨日の夜、まずシゲちゃんと一緒に二人で洞窟に入った」
黒板には洞窟の絵と、丸と線だけの人間が二人描かれている。その上には@というマーク。
「一本道の洞窟の奥には顔入道の岩があって、お坊さんのミイラがあるというその先には行けなかった。二人は怒り出す寸前みたいな顔を見てから、入り口へ戻った」
行って戻った矢印が洞窟の中に描かれる。そして「怒る前」と走り書き。
「その後、タロちゃんが入れ替わりに一人で洞窟に入って行った」
Aとして、もう一人の丸と線だけの人間。
「洞窟の中から悲鳴が聞こえて、タロちゃんが走って出てきた。そして勢いあまって崖から落ちた」
矢印が洞窟の出口から先へ曲がって落ちた。
「タロちゃんが言うには、『顔入道が怒った』」
Aの矢印が洞窟の奥でUターンする場所に「怒った後」という文字。
「次の日、つまり昨日の昼間、あなたはもう一度洞窟に行った。今度は一人で」
Bだ。
「その時ちゃんと確認したけれど、洞窟は一本道で枝分かれや人が隠れるような場所はなかった。そうね?」
頷く。
「洞窟の奥には顔入道の岩があったけれど、今度は笑っていた」
先生はBの矢印の先に「笑う」と書いた。
そうだ。顔入道は笑っていた。
昼間なのに懐中電灯の光なしでは真っ暗闇になってしまう洞窟の最深部で白い顔と向かい合った、この世のものとは思えない光景を思い出し、背筋が寒くなる。
「やっぱりその時確認したけれど、岩に顔を描いた塗料は古くてとても昨日や今日に塗り替えたようには見えなかった。そうだったわね」
頷く。
先生はチョークを振り上げ、「笑う」の上に「古い」と書いた。そして「怒る前」と「怒った後」の上には「古い?」とクエスチョンマークつきで書いた。
先生はくるりと振り返り、ニッと右の眉毛と口の端を上げた。
「一昨日の夜の顔入道には、近寄って確認はしていないわね」

749 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 21:59:21 ID:4o0HgrnU0
言われてみればそうだ。でもその後本当に岩が怒ったり笑ったりするなんてその時は思ってもみないのだから、仕方がないじゃないか。
「その顔入道のすぐ下に、白い塗料がついた岩が突き出ていたのよね。あなたが抜け落ちた牙みたいだと思ったその岩。その塗料も古かったかしら」
え? そう言えば確認していない。顔と同じ塗料だとばかり思っていたから。
「じゃあ、最近塗り替えた時についたものかも知れない」
塗り替えだって。やっぱり先生は顔が怒ったり笑ったりしたのは、誰かが岩を塗り替えていたと言うのだろうか。
「ううん。昨日あなたが確認した時には古い塗料が使われていた。だからその前に岩の塗り替えなんて行われていなかったってことは間違いない。
それに、あなたとシゲちゃんが出てきた後で、タロちゃんが一人で入って行くまでのあいだに誰かが塗り替えるなんて出来っこないでしょ。入り口は一つしかないし、隠れられる場所もない。その入り口もあなたたちが見張ってたんだから」
そうだよ。その通りだけど、だったらどうして顔は怒ったんだ?
「答えは一つよ。算数みたいに。一昨日、あなたがシゲちゃんと一緒に見た顔は、岩に描かれたものではなかった」
ガンッ。
と殴られたようなショックがあった。
確かに二度目の時みたいに顔を近づけて見ていない。洞窟に入るまでに、岩に描かれたものだと教えられていたから、素直にそう思っていた。それが白く塗られたハリボテだったというんだろうか。
でも待てよ。それがハリボテだったとしても、どうして顔が変わるんだ?
「ここで思い出して欲しいのは、一昨日の昼間にあなたたちが秘密基地に集まって顔入道の洞窟に行こうって話をした時のこと」
先生はいたずらっぽい顔をして、僕を試すように見つめてきた。
思い出せ。あの時、シゲちゃんが「こいつももう俺たちの仲間と認めていいんじゃないか」なんて言い出して僕をその晩に顔入道の洞窟に連れて行こうとした。


750 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:00:38 ID:4o0HgrnU0
そしたらみんな怖がって、いろいろ言い訳して逃げた。そして怖がりだと思われたくないタロちゃんがモタモタしているうちにシゲちゃんに捕まってしまったのだ。
ピン、ときた。僕の頭がなにかを閃いた。それがどこかへ行ってしまわないように必死で考えをまとめる。
あの夜、山奥の洞窟には僕とシゲちゃんとタロちゃんの三人しかいなかったはずだ。あんな場所に夜中、ほかの誰もくるはずがない。でも、だ。僕ら三人がその夜あそこにくることを知っていたやつらがいる。怖がって、「行かない」と言ったほかの連中だ。
そして顔入道のハリボテ。
わかった!
ハリボテの後ろ側に初めから隠れていたんだ。僕らが洞窟に入る前から! あんな所に誰かが待ち構えているなんて思ってもみなかった。だけど、あいつらならそれが出来る。僕らがくることを知っていたんだから。
「怒る前」のハリボテの後ろに隠れて僕とシゲちゃんをやり過ごし、その後に入ったタロちゃんがやってくる前にもう一つ用意していたハリボテと入れ替えて、「怒った後」にしたのだ。
ひょっとしたら、丸いハリボテの両面に顔を描いていて、くるりと裏返しただけなのかも知れない。
そして岩に描かれているはずの顔が怒ったことに驚いたタロちゃんが悲鳴を上げる。僕らが怪我をしたタロちゃんを担いで山を下りた後でハリボテごと撤収する……
くそう。
誰がやったんだ、こんなイタズラを。タカちゃんか、トシボウか、ユースケか、それともカッチンか。ひょっとしたら二人、ううん、あの秘密基地にいた全員かも知れない。
卑怯なやつらだ。ブッコロしてやる。シゲちゃんにもチクッて、二人で仕返ししてやる。
そんなことを僕が感情に任せて喋るのを先生はじっと聞いていたけれど、ふいにその顔色が変わった。
「ちょっと待ちなさい。今なんて言ったの」
いつもは穏やかな顔をしている先生の頬が緊張しているのが分かる。目が見開かれて、白目が大きくなる。眉毛が吊りあがる。その言葉は質問しているのではない。こちらの答えなんてどうでもいい。そんな爆発前の確認の儀式だ。

751 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:02:46 ID:4o0HgrnU0
「なんて言ったの」
その声はキリキリと軋むように尖っている。
「あ、いや、えと」
いきなりの思ってもいなかった展開に僕は足が震えてきた。これからどうなるか分かるのだ。うちの担任の先生と同じだ。
僕はこの時間が一番嫌だ。なにか悪いことをして怒鳴られるのはしょっちゅうだけど、怒鳴る前の「溜め」の時間。固まったように動けなくなる時間が僕には一番怖かった。
なんでだろう。「ブッコロしてやる」がまずかったのか。それとも自分でも気づかないようなヘマをしたのだろうか。
出会ってからあんまり経っていないのに、訳知り顔で「優しい先生」だなんて勝手に思って喜んでいたのが、バカみたいだ。一体なにが先生を怒らせたのだろう。
そんなことを、やがてくる溜め込んだ怒りの爆発をただ待つ身の僕は考え、その睨みつけてくる恐ろしい視線に耐え切れず、思わず目を瞑ってしまった。
「あなた自分がなにを言ったのか分かってるの」
押し殺したような声が、ぐっと近づいてくる。
あ、ひっぱたかれる。
そう思った瞬間だ。
僕の頬っぺたに柔らかいものが触れた。ぐにっと頬肉が左右に引っ張られる。
僕は驚いて目を開けた。その目の前に、ニコッと笑う先生の優しい顔があった。
「ごめんね。怒られると思った?」
こんなに近くで見るのは始めてだったけど、前髪を短く揃えたその顔はすんなりと伸びた長い首の上にかわいく乗っていて、僕よりずっと年上だと思っていたのに、その時はほんの少し年上の女の子のように見えた。
そのせいで胸がドキドキする。怒られると思った緊張も混ざっていたかも知れないけれど。
「あなたが勘違いをしていたから、分かりやすく教えてあげようと思っただけなの」
先生はよく分からないことを言いながら、スッと僕のそばを離れて教壇に戻って行った。

752 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:06:06 ID:4o0HgrnU0
「あなたとシゲちゃんが最初に見た顔入道は岩に描かれたものではなかったけれど、あなたが思ったようなハリボテでもなかった。確かにハリボテが本物の顔入道の手前にあったなら、誰も隠れる場所なんてなかったはずの洞窟に、秘密の空間が出来ることになる。
そこに誰かが隠れていて、タロちゃんがやってくる前にハリボテを入れ替えれば、あっと言うまに顔入道が怒ったってことになるわよね。でも良く考えて。どうしてその誰かは後からタロちゃんがくるなんて知ってたの?」
ハッとした。
そうだ。タロちゃんは急に怖気づいて僕らが入った後に入るなんてことになったけど、それでも無理やりシゲちゃんが連れて行ってたら三人とも始めの「怒る前」の顔を見ていたことになる。
そうなれば、いくらなんでも僕らの目の前でハリボテの早がわりなんて芸当が出来るはずはないし、そのまま帰られたらせっかくのイタズラの仕掛けもパァだ。
口ぶりからすると、シゲちゃんもタロちゃんも、それからたぶんほかのみんなも一度は顔入道を見ているはずだから、なにも顔の早がわりなんてことをしなくても初めから怒った顔のハリボテを用意していれば、
最初に見た瞬間に「顔入道が怒った。うわあぁ」ってことになるはずなのだ。
「そうね。それにあなたが見た、白い牙のような塗料のついた岩が重要なヒントになってるのよ」
先生はもったいぶったようにゆっくりと人差し指を立てる。
「塗料のついた尖った岩は、顔入道の岩の真下にあったのよね」
あ、と思った。
「だから抜け落ちた牙のように見えた。それも、一昨日昨日と二回見たその両方とも同じことを思ったのよね。ということは、塗料のついた岩と、顔入道の位置は変わってないってこと。
ここまで言えばもう分かったかな。つまり顔入道の岩の手前にハリボテなんか作ってそのあいだに人間が隠れたりしたら、絶対にその真下の塗料のついた岩も隠れちゃうんだから……」
だから、ハリボテはなかった。

753 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:06:39 ID:/nkBbacW0
支援

754 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:09:47 ID:daftbdfx0
ウニpウニピーーー
ウニpウニピーーー


755 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:11:01 ID:4o0HgrnU0
そんな結論が先生の口からスラスラと出てくる。そのこと自体に納得はいったけれど、全然事件の解決にはなっていない。それどころか余計に薄気味悪くなってくる。それじゃあ顔入道は、やっぱり勝手に怒ったり笑ったりしたってことじゃないか。
僕がぶつぶつとそう言うと、先生はうふっと笑った。
「その通りよ」
ええっ、と思わず力が抜けそうになった。そんなバカな。
「正しく言うと、顔入道は勝手に怒ったけれど、勝手には笑わなかった」
なんだか謎掛けのようなことを言いながら先生はチョークを手に持つ。そして黒板に描かれた@のマークのついた「怒る前」の文字のお尻に、「?」の文字を書き加えた。
それからこちらに振り向く。
「さっき、私に怒られそうになったでしょう?」
うんうんと頷く。なんだか楽しくなってきた。これからもっと不思議なことが起こりそうな予感がして。
「あれはお芝居だったけど、あなたはなんだか分からないうちに怒られそうになって、目なんか瞑っちゃって、観念してたわよね」
恥ずかしくて思わずカァーっと顔が赤くなりそうになった。
「これから怒るってことは、もう怒ってるってことよ」
そりゃあそうだ。大人が怒る時なんて大体パターンが決まってるんだから。目を吊り上げちゃって、僕らが答えられないようなことを問い詰めてきて、それから怒鳴りつけたり引っ叩いたりするんだ。
本気で怒り出す前に、これからどうなるかくらい分かる。
あれ? てことは、なにか変だぞ。
先生はクスクスと肩を揺すった後、イタズラっぽく僕の方に向き直った。
「あなたが最初に見た『怒る前』の顔。それは、本当は『怒ってる顔』じゃなかったの?」
ハッとした。
怒る前ってことは、怒ってるってこと。そうだ。怒りをこらえてるってことは、怒ってるってことだ。ただ爆発する前か後かってだけで。
「でも、おかしいよ。タロちゃんも前にいっぺん見てるはずなのに、『顔が怒った』なんて言って逃げてきたんだよ」

756 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:14:39 ID:4o0HgrnU0
「そうね。だからその時タロちゃんが見た顔は、前に見た顔と違ってたのは確かだわ。タロちゃんが前に見た顔っていうのが、あなたが昨日一人で見た本当の顔入道の顔だったはずよ。笑っていた顔が今度は怒ってたんだもん。それはビックリするよね」
え? ってことはどういうことになるんだ。
首を傾げる僕に、先生は噛んで含めるように語り掛ける。
「言ったでしょ。あなたが最初に見た顔は、岩に描かれたものじゃなかったって。かと言って人が後ろに隠れられるハリボテでもない。白い塗料のついた尖った岩という同じ目印があるんだから、場所が違っていたわけでもない。……たぶん、厚手の紙を顔入道の岩に被せて、
その上から白い塗料で別の顔を描いたのよ。笑っている顔の上に、怒ってる顔を」
その真下の尖った岩の塗料は、その時についたのね。
先生は僕の目を見ながら確かめるようにゆっくりと言う。
確かにそれならほとんどかさばらないから、抜け落ちた牙のように見えた白い岩との位置も変わらない。でもそれでは人間も隠れられなくなってしまう。
「誰かが隠れる必要なんてないのよ。顔は勝手に変わったんだから。『怒る前』から『怒った後』に。さっき言ったみたいに、『怒る前』の顔と『怒った後』の顔は全く同じものなのよ。ただ、それを見ていた人間の心理が違っていただけ」
ドキドキしてきた。だんだんと先生の言いたいことが分かってきたからだ。でも、そんな。そんなことって。
「あなたが始めにその顔を見た時、眉間に皺を寄せて、口なんかへの字に曲がって、迫力満点で睨みつけてくるその表情に驚いたんでしょ。さっき私がそんな顔をした時、あなたは怒られると観念した。なのに顔入道の時は、その顔は怒っていないと思ってしまった。
さあ、それはどうして?」
その答えは分かる。今思い出した。あの時の言葉を。叫びそうになった僕を勇気づけてくれたその言葉。
『よかった。まだ怒ってない』
シゲちゃんだ。僕の隣で、あの時確かにそう言った。
シゲちゃんがこの顔入道の事件の犯人だったんだ。

757 :先生  後編  ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:18:48 ID:4o0HgrnU0
僕の中ですべてが繋がって行く。先生は静かな口調でその手助けをしてくれた。
「最初からシゲちゃんのイタズラ計画だったのよ。それも本当は臆病なのに口ばっかり強がりなタロちゃんを標的にした。私が秘密基地の話を思い出してと言ったのは、顔入道をその晩に見に行こうなんて言い出したのがシゲちゃんだったってことを思い出して欲しかったの。
あなたは変な勘違いをしたみたいだけど」
僕は椅子に座り込んでじっと先生の説明を聞いていた。
春ごろに顔入道の噂を聞いて見に行った悪ガキ仲間は洞窟の奥で笑っている顔を見た。そしてイタズラ好きでしかも手先の器用なシゲちゃんがその顔を怒らせることを思いつく。
紙を貼り付けてその上からペンキかなにかで顔を描き、その準備が終わった後に、新入りの僕を連れて行くという名目でみんなを誘う。標的は生意気なタロちゃんなのだから、ほかの臆病者たちが逃げても構わない。
むしろ大勢で行ってしまう方がみんな変に気が強くなってしまって、マジマジと見られて細工がバレてしまう可能性があったのだから好都合だ。
首尾よく三人で洞窟に辿り着いた時、タロちゃんが入りたくないとゴネだす。
無理やり引っ張っていく手もあったが、そこでシゲちゃんは名案を思いつく。笑っている顔を見ていない僕を連れて先に入り、タロちゃんには後からこいというのだ。
承知したタロちゃんを残して洞窟に入ったシゲちゃんは、怒っているような顔を見て驚く僕に『よかった。まだ怒ってない』と言って安心させる。そう言われればそう見える顔だったから。
当然僕は前にシゲちゃんたちが見にいった時の顔のままだと思った。しかし約束通り後から入ったタロちゃんにとっては、まさしくそれは笑っていたはずの顔が怒った後の顔だったのだ。
そして悲鳴を上げて逃げ出す。ここまでは計画通りだったのに、まさか洞窟から飛び出して崖から転落してしまうほどタロちゃんが怯えてしまうとは思わなかった。
怖くなったシゲちゃんは自分のイタズラだったことを誰にも言わずに、次の日こっそり仕掛けを片付けに行った。僕が笑っている顔を見たのはその後だったのだ。
そう言えば昨日、シゲちゃんは僕より先に家を出ていた。懐中電灯も見あたらないはずだ。なんてこった。シゲちゃんが全部。全部やっていたのか。

758 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:25:41 ID:A9uuD1K8O
支援

759 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:25:50 ID:4o0HgrnU0
僕は呆然として説明に聞き入っていた。
「笑っている顔の塗料が古かった時点で、怒っていた方が張り子なのは間違いないわ。そしてその張り子を見て、『どうってことない。こないだと一緒』なんて言ったシゲちゃんがその仕掛けを知っているのも間違いない。
もし春に見たという顔もその時点ですでに張り子だったとしたら、同じ顔を見たことになるタロちゃんの過剰な反応に説明がつかないしね。あとは推理を広げれば簡単だわ」
先生は黒板に点を三つ、カン、カン、カン、と書いた。
「ゆ・え・に、犯人はシゲちゃん。この点三つのマーク∴はもう少し後で習う記号なのよ」
チョークをそっと置いた先生が静かにそう言った。その記号も、チョークを置く指も、眉毛の上に揃えられた髪も、その時の僕にはなにもかもカッコよかった。
見とれる僕に、不思議そうな顔をして先生は首を傾げた。
太陽はゆっくりと高く昇って行き、教室に伸びる陽射しは机や木の床から少しずつ引いて行った。
その後、僕は算数の続きをやった。同じ問題なのに、教えてくれる人が違うだけでこんなにも楽しいなんてなんだかおかしい。
せっせと問題を解く僕のそばで、先生は鶴を折っていた。そしていくつか数がまとまると立ち上がり、窓際に掛けた千羽鶴にまた仲間を増やすのだ。それをずっと繰り返している。
僕はいつかは夏休み学校の子どもたちの風邪が治ってここが二人だけの空間でなくなることも、そして朝が昼になりそれから午後になるように、夏もいつかは終わり、僕がここを去る日がくることも信じたくなかった。
だから、今日が先生に出会って何日目なのか数えたことはなかったし、その毎日はふわふわとした夢の中にいるようだった。
一体いつからほかの子どもたちが風邪を引いているのか、考えたことはなかった。先生の時どき見せるぼんやりしたそしてどこか哀しい表情も、その奥に隠れたもののことも理解しようとはしなかった。
ただひたすら僕は問題を解いた。歴史を知った。夏の中にいた。

「よく出来ました。じゃあ今日はここまで」
先生が僕の答案を見てそう言った。もうお昼過ぎだ。夏休み学校の時間もおしまい。僕は帰り支度をしながら、なんとなく口にした。


760 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:28:57 ID:vQQ9IwHeO
@@@@(*゜∇゜)ノ

761 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:29:24 ID:4o0HgrnU0
「先生。怒ったふり、すっごく上手かった」
本当だった。近づいてきた時、絶対叩かれると思ったのだから。
それを聞いて先生は、あはっと笑った。とても嬉しそうに。
「ありがとう。驚かせてゴメンね。でも迫真の演技じゃないと意味なかったから。錆付いてると思ってたんだけどな。私これでも役者を目指し……」
きゅっ、と口が閉じられた。顔が一瞬強張り、そしてこくんと喉が動いた後、先生は目を伏せたまま声もなく笑った。
風が吹き渡るどこまでも高い空の下で、ほんのひと時僕の前に覗いた先生の夢はゆっくりと閉じられていった。それはどうしようもなく繊細で、綺麗だったけれど、きっといつまでも見続けてはいけないものだったのだろう。
コン、コン。
咳が聞こえた。
どこか遠くから聞こえた気がした。
でも目の前で先生が口を押さえている。とても落ち着いた顔をしていた。
「私も」
ただの咳払いではなかった。少しおいて、先生はまたコン、コン、と咳をした。そしてゆっくりと顔を上げる。
「ゴメン。私も風邪を引いたみたい。うつるといけないから、明日からお休みにしましょう」
そんな。そんなのはいやだ。風邪なんかへっちゃらだ。だから休みなんて言わないで。
そんなことを口走る僕を押しとどめ、先生は目を細めて言う。
「駄目。悪い風邪なのよ。治ったら、きっと世界史の続きを教えてあげるから」
だだをこねる僕に先生は諭すように肩に手を置く。
「今日はあなたも顔色が悪いわ。あなたも少し休んだ方がいいみたい」
そんなことない、そう言って飛び跳ねようとして、グラッと膝が落ちる。だめだ。やっぱり朝から調子悪い。風邪なんかじゃないのに。
悔しかった。もう二度と先生と会えないような気がした。
顔を背け、またコンコンと言ってから先生は僕の目を見る。

762 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:30:00 ID:ygP7M4aAO
ウニ乙。

763 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:34:04 ID:4o0HgrnU0
「あなたが始めに洞窟に入った時、不思議な幻を見たわね。赤い着物がヒラヒラしてるのを」
終わってしまったはずの事件のことを急に言われて戸惑ったけれど、なんとか頷く。
「怖い怖いと思う心が生んだはずの幻なのに、まったく関係がない赤い着物の幻なんてどうして見たんだろうと、あなたは思った」
そうだった。どうして赤い着物なんだろうと。でも、結局洞窟の奥には隠れられる場所もなく、誰もいなかったのだから、ただの幻には違いない。
そんな僕に、先生はゆっくりと首を振る。
「この村ではね、若くして死んだ女の子には白い経帷子ではなくて、赤い着物を着せて弔うのよ。その子の嫁入りのために貯めていたお金で、残された親が最後のお祝いをしてあげるの。晴れのない袈なんて、あんまり可哀相だもの。
もっとも今はもうしていない、大昔の風習だけれど。そしてあの洞窟のある山は死者の魂が惑う場所として恐れられていた所なの。即身仏になったお坊さんはそれを鎮めるために入山したと伝えられているそうよ」
なんだか変な気分だ。僕が見たものはただの幻ではなかったのだろうか。
「いいえ。幻よ。もうこの世にはいない。でも、あなたはそれを見る」
先生の目が、吸い込まれそうに深く沈んだような輝きで僕の目を捉える。
「あなたは、誰にも見えない不思議なものを見るのよ。これからもずっと。それはきっとあなたの人生を惑わせる」
唇がゆっくりと動く。滑らかに、妖しく。
「それでもどうか目を閉じないで。晴れの着物を見てもらえて嬉しかった。そんなささやかな思いが、救われないはずの魂を救うことがあるのかも知れない」
僕はゴクリと唾を飲んだ。それから二回頷いた。何故か涙があふれ出てきた。
先生は「さようなら」と言った。
僕も「さよなら」と言った。
ふらふらとしながら教室を出て、廊下を抜け、階段を下り、下駄箱で靴を履く。そして校庭に出て、少し歩いてから振り返る。
二階の教室の窓には先生がいる。出会ったころのままの笑顔で。その隣には千羽鶴が揺れている。千羽にはきっと足りないけれど、たくさん、たくさん揺れている。


764 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 22:37:14 ID:4o0HgrnU0
先生が手を振る。僕も手を振る。そして、出会ってから一度も先生が学校の外に出ていないことを思い出す。
カンカンと太陽は照りつけているのに、校舎の古ぼけた瓦屋根がやけに色あせて見えた。坂を下りて行くと、だんだん学校が見えなくなる。僕は手を下ろし、畦道を通り、森へ向かう。
鎮守の森はいつになく暗く湿っている。真っ暗で夜そのもののような木のアーチを抜け、黒い土の道を踏みしめる。頭がぼうっとしてくる。気分が悪い。
神社の参道の前を通る。いつもは通り過ぎるだけなのに、何故かふらふらと入ってしまう。ギャギャギャギャギャと鳥の泣き声がどこからともなく響く。
お賽銭箱にポケットに入っていた十円玉を投げ入れる。チリンという音がする。僕は手を合わせる。先生の風邪がよくなりますように。みんなの風邪がよくなりますように。
そして参道を戻る。鳥居の下をくぐる。そう言えば、前に通った時にはくぐらなかったことを思い出す。なにかが頭の中を走りぬける。時間が止まったような気がする。いや、違う。止まっていた時間が今動き出したのだ。
ぐるぐる回る頭を抱えて森を抜け、どうやって帰ったのかよく覚えていないけれど、次に気がついた時はイブキの見える庭に面した部屋の中で、僕は布団に入りびっしょりと汗をかいてウンウン唸っていた。

熱が出て、僕は二日間横になったままだった。夢と現実の境目がよく分からなかった。色々なものが嵐のように駆け抜けて行った。
ぬるくなった額の濡れタオルを時々誰かが換えてくれた。それはおばさんだったような気もするし、ヨッちゃんだったような気もする。咳はあんまり出なかった。ただ鼻水がやたらに出た。鼻紙をそこら中に散らかして僕はふうふう言い続けた。
ようやく熱が引いた三日目の朝、目を覚ました僕の隣にシゲちゃんが座っていた。
「もうほとんど平熱じゃ」
と言って僕からタオルを取り上げる。横になったまま文句を言う僕と何度か軽口を応酬し、それからすっと黙った。
外は良い天気のようだ。考えると、この村にいる間、雨なんかほとんど降っていない。ふと畑の野菜は大丈夫だろうかと思った。

765 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:39:46 ID:oTG+X1q3O
支援

766 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:39:55 ID:ykOcqdeuO
ウニよ
待ってたぜ

767 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:43:33 ID:t/rdXQ9+0
おぉ、リアルタイムで初めて見れたw
支援支援

768 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:45:56 ID:Ig4bm7hO0
支援だワッショイ!

769 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:47:17 ID:wWMWLmMD0
そろそろさる出没?
支援age

770 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 22:50:13 ID:ygP7M4aAO
IDがはしゃぎすぎ

771 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:00:08 ID:ROo1vx/NO
やっと追いついた!
支援っ。


772 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:01:33 ID:4o0HgrnU0
やがてシゲちゃんは決心したように閉じていた口を開く。そして、あの顔を変えたのは自分だと言った。僕は知ってたよと言う。驚いた顔。
すべては先生の推理の通りだった。失敗にもへこたれないシゲちゃんがあんなにも元気がなかったのは自分のせいで友だちに大怪我をさせてしまったからだ。
だけど僕も知らなかったことが一つ。シゲちゃんは事件の翌日、顔入道の上に貼ったもう一つの顔を剥がした後で、一人で隣町の病院まで歩いて行ったのだそうだ。タロちゃんへのお見舞いだ。
病室のベッドでぐったりしていたタロちゃんは、もちろんシゲちゃんの仕業だってことをもう分かっていて、それでも怒りもせず変に照れくさそうな顔をして苦笑いを浮かべた。
腰を抜かして逃げ出したなんてこと、恥ずかしいから誰にも言わないでくれと、そう言って頭を掻くのだった。
だからシゲちゃんは大人に何を聞かれても黙って怒られているんだ。僕はシゲちゃんがもっと怒られるのが怖くて自分の仕業だということを隠しているんだと思っていた。
潔く責任を取ることが親分のあるべき姿だと思って失望をしかけていたのに、シゲちゃんはタロちゃんの心情を考えて最初からすべてを飲み込んでいたのだ。
やっぱりシゲちゃんは立派な親分だった。イタズラ好きさえなければ、だけど。
「先生ってな誰のことじゃ」
突然シゲちゃんがそう言った。僕がうわごとで口にしたらしい。しまった、と思った。なにを口走ったんだろう。そう言えば、熱を出してる時に先生に会ったような気がする。
ここにいるはずがないのに。でもここにいるつもりになって先生に話し掛けてしまったのかも知れない。
ああ。すべてに知恵が回るシゲちゃんのことだ。へたな言い逃れは余計なやっかいを生むかもしれない。
僕は観念して、鎮守の森の向こうの集落のこと、そして夏休み学校のことを話した。自分でももう、コソコソするのは潮時のような気がしていた。
話している内に、気分が晴れやかになっていくことに気づいた。


773 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:01:51 ID:/KIMAL2eO
ウニ食べたくなる。

774 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:04:03 ID:4o0HgrnU0
こんなにも先生のことを誰かに話したかったんだ。自慢したかったんだ。
そう思いながらシゲちゃんの顔を見ると、怪訝そうな表情で首を傾げている。
「まだ熱があるようじゃ」
シゲちゃんは、鎮守の森の向こうにはなにもない、と言った。
そして「寝とれ」と僕に取り上げていたタオルを投げてよこし、部屋から出て行った。
僕は狐につままれたような気になり、どうしてシゲちゃんはまだ嘘をつくんだろうとイライラしながらまた眠りについた。
どれくらい眠っただろうか。誰かが部屋に入ってくる気配がして、僕は目を覚ます。襖を閉めて布団のそばにやってきたのはじいちゃんだった。
「鎮守の森の向こうに行ったのか」とじいちゃんは聞いてきた。シゲちゃんから聞いたようだ。そうだ、と僕が口を尖らすと、いつになく難しい顔をして腕組みのまま胡坐を掻いた。
そして僕の耳は信じられないことを聞いた。
あの集落は、じいちゃんが子どものころに恐ろしい病気が流行ってみんなバタバタと死んでしまい、残った人々も集落を捨てて散り散りになり、今では誰もいない集落の跡だけが打ち捨てられているのだという。
そんなわけはない。だって僕は現にその集落に行ったのだし。現に先生に会ったのだし。現に……
ハッとする。
僕はその時、あの森の向こうの空間にはのどかな山間の集落が確かに存在したけれど、先生以外の人間に出会っていないことに今更のように気づいた。
校舎の隣の家にいるという先生のお母さんも、僕のほかに四人いるという夏休み学校の生徒も、結局誰一人として見ていない。
でも本当にそんな捨てられた集落だというのなら、どうして先生はあんなところに一人でいたのだろう。そして、どうして嘘をついていたのだろう。
分からない。考えていると、また熱がぶりかえしてきそうだ。
「その病気って、なに」
ようやくそれだけを言った僕に、じいちゃんはムスッとしたまま答えた。
「結核じゃ」


775 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:07:21 ID:4o0HgrnU0
結核。
テレビで見たことがある。昔のドラマで、療養所に入っている女性が咳をしていたのが思い浮かぶ。
「肺結核でな。診ることのできる医者がおらんかった」
風邪が流行っているのよ。
風邪が流行って。
咳だ。咳。先生も咳をしていた。どういうことなんだ。
わけが分からず、僕はその言葉を何度も頭の中で繰り返す。
じいちゃんはそんな僕から視線を逸らして立ち上がり、部屋から出て行こうと襖に手をかけてから、思い出したように言った。
「わしらが顔入道さんの怒った顔を見たのもそのころじゃ」
もう行くでない。
ピシリ。襖が閉まる。
わけが分からない。いや、僕の頭のどこか隅の方では分かっている。ただ、分かりたくないのだった。僕自身が。
頭を抱えていると、少ししてまた襖が開かれ、今度はおかゆをお盆に乗せてばあちゃんが入ってきた。
僕はばあちゃんにすがるように訴える。
「でも、先生は知ってた。大きなイブキの庭のある家って言っただけで、シゲちゃんって」
ばあちゃんは、はいはい、と子どもをあやすように僕の手を掻い潜ってお盆を枕元に置き、なんでも知っているという顔でむにゃむにゃと呟いた。
じいちゃんは子どもの時分、音に聞こえた大変なイタズラ小僧で、近隣の集落のものならば誰でも知っていたというほど悪名を轟かせていたのだという。名前は茂春。孫のシゲちゃんはその一文字をもらったのだそうだ。
じいちゃんが子どもころからこの家の庭のイブキの木は、大きな枝を家の屋根まで伸ばしていたのだと言う。
「やっぱり憑かれちょったな。あやうい。あやうい。取り殺されんで良かった。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

776 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:10:30 ID:4o0HgrnU0
ぶつぶつと言うと、「エッヘ」と腰を上げじいちゃんと同じように部屋から出て行った。
取り憑かれていた? 僕が?
色々なことが頭を駆け回りすぎて、ガタガタと身体が震えた。そして知らないあいだに涙が流れていた。

僕の風邪はただの風邪だった。感染性の恐ろしい病気などではなかった。
すっかり身体が良くなっても僕はあまり外には出なかった。家にこもって宿題をやり、全部片付けてしまうと今度は公民館にある図書室で本を借りて読んだ。
シゲちゃんや病院から戻ったタロちゃんなんかが遊びに誘ってきても、あんまり気が乗らなかった。
それでもダンボールで作ったスーパーカーに乗り込んで遊ぶ仲間たちを見ていると、みんなあんまり出来が悪いので居ても立ってもいられなくなり、カッコいいフェラーリを作成して参戦した。
ただぶつけて遊ぶだけなのだが、フェラーリの輝くボディに恐れをなしたやつらが逃げ回るのは気持ちが良かった。最後はシゲちゃんと一騎打ちになってとうとう負けてしまった。
シゲちゃんのボディには、ダンボルギーニ・カウンタックとマジックインキで書いてあった。やっぱりかなわない。
そんな風に僕は少しずつ元気になっていったけれど、鎮守の森には近づかなかった。「もう行くでない」とじいちゃんに言われたこと、そして先生自身にきてはいけないと言われたことを、自分への言い訳にしていたのかも知れない。
考えないようにしても夏は終わる。僕にも帰るべき本当の家があり、学校がある。このまま目を閉じ、耳を塞いだままには出来なかった。ケジメだと思ったのだ。案外律儀な子どもだったらしい。
明日にもお世話になったシゲちゃんの家からおいとまするという日。僕は鎮守の森へ一人で入っていった。
あいかわらず耳の痛くなるような蝉時雨の中、薄暗い葉陰の下を黙々と歩く。神社の参道を横目に、道の奥へと足を進める。
雨がほとんど降らないので、柔らかい土についた足跡が汚らしく残っているのが目に付く。

777 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:16:03 ID:p5FKs/vCO
ウニ!!

778 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:16:23 ID:4o0HgrnU0
みんな僕の足跡のようだった。僕はそれを見ながら思い出す。あの日、初めてこの森を抜けた時、神社より向こうには誰の足跡もついていなかったことを。
よく考えるとおかしい。先生が言っていたように、僕らの村と森の向こうの集落との間にはこの鎮守の森を抜けるほかに道がないのであれば、人の足跡がたくさんついているはずなのだ。役場だって郵便局だって森のこっち側にしかないのだから。
そんな綻びを見つけられないまま、僕は知らず知らずのうちにこの世の裏側に足を踏み入れていたのだろうか。
俯き加減で黙々と歩き続け、暗い木のアーチを抜けると青空が頭上に広がった。
同じだ。緑の畦道。畑。蛙の鳴き声。空を横切るツバメの羽の軌跡。目の前の光景に一瞬目を細めて、そしてやがて気づく。
畦道に雑草が生い茂っていること。畑にも雑草が生い茂っていること。蛙の鳴き声はずっと小さいこと。山の中腹に見える民家は、屋根に穴が開きとても人が住んでいるようには見えないこと。
そして同じことが一つ。電信柱も電線も、どこにも見えない。
僕はふらふらと畦道を歩く。絡まる草を踏みつけながら、坂道の前に着いた。なだらかに続き、見上げるとその向こうには古ぼけた瓦屋根がある。汗を振り払いながら僕は坂を登る。
途中で振り返り、集落を見下ろす。誰もいない。動くものの影と言えばツバメばかりだ。所々に白い花が咲いている。
僕は広場に着く。校庭と呼ばれて初めてそうであると気づいたはずの場所は、今はそう言われても分からない。朽ちた木片が散乱する荒れ果てた広場だった。
そしてその向こう。僕が毎日見上げていた校舎は黒く変色して酷く歪んでいる。壁にはいたる所に穴が開き、ささくれ立った木片がギザギザに突き出ている。向かって左下、小さな母屋があった場所には焦げたような跡と、瓦礫の残骸があるだけだった。
僕は目の前の光景が意味するもののことを考える余裕もなく、ふらふらと夢遊病のように玄関口に吸い込まれていった。
中はさらに酷い有様で、煤と穴と木切れの山だった。下駄箱の残骸の横を通り抜け、靴のまま校舎の廊下に上がる。蜘蛛の巣を払い除けながら階段に足をかけると、バキッと音がして底が抜けそうになった。

779 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:20:18 ID:4o0HgrnU0
すぐに足を引っ込め、大丈夫そうな場所を何度も体重をかけて確かめながら一段一段登っていった。
ボロボロの壁に手をついて、手のひらを真っ黒にしながらようやく二階に辿り着くと、僕は首をめぐらせる。六年生と書いてある白い板はどこにも見あたらない。ただ朽ち果てた木の床と壁が作り出す灰色の廊下が伸びていた。
僕はゆっくりと歩き、いつか先生が手を振って迎えてくれた教室へ足を踏み入れる。
その瞬間、クラクラと頭が揺れた。五つあり、先生がもう一つ運んできてくれたので全部で六つになったはずの机は、一つもなかった。ただ木の残骸が教室の隅に無造作に折り重ねられているだけだった。
教壇には大きな穴が開き、黒板があった場所には煤けた壁だけがある。
なんだろうこれは。なんだろう。いったいなんだろう。これは。
そうだ。ハリボテなのだ。本物の上に被せられたハリボテ。よく出来ている。これならみんな騙せる。じいちゃんだって、シゲちゃんだって。
僕だって。
そしてこれからそれは勝手にすり替わるのだ。
本物の教室には先生がいて、僕の知らない遠い国の物語を話して聞かせてくれるのだ。
……なにも起きなかった。
僕はずっと待っていた。それでもなにも起きなかった。
ふと、窓の方を見た。折り紙の鶴でいっぱいだった窓にはもうなにもぶらさがってはいない。足を引きずるようにそちらに近づく。
先生がいつも頬杖をついていた窓際に僕も立った。窓枠は腐ったように抉れていて、とても肘をつけそうにない。
僕は先生がいつもふいに遠くなったように感じたことを思い出す。そんな時先生はいつもぼんやりと窓の外を見ていた。思えば初めて会った時だってそうだ。
何度も先生を呼び、ようやく気づいてくれた時、ぱちんという感じに世界が弾けた。その瞬間に、僕と先生の世界がつながったのだ。
先生はいつも白い花柄の服を着ていた。清潔なイメージにそぐわない、同じ服だったような気がする。捨てられた校舎の中で、学校の先生の時間は止まったままだったのだろうか。

780 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:21:24 ID:P3tAOOwn0
支援

781 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:22:48 ID:m67XwcZbO
なるべく早く済ませてな、後ろがつかえてます。

782 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:24:14 ID:mk0lf9qtO
支援!!!

783 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:24:49 ID:4o0HgrnU0
いつか珍しく雨が降ったことがあったけれど、鎮守の森を抜けると晴れていたということがあった。
小雨だったから、ちょっと不思議に思ったくらいだったけど、たとえ嵐がやってきてもあの森の向こうは晴れたままだったのかも知れない。
ジワジワと蝉が鳴いている。どこか虚ろな声だった。別の世界の気配はどこにもない。もう僕には見えない。見えなくなってしまった。
僕は立ち尽くし、ぼうっと窓の外を見ていた。
先生が見ていたものを無意識に探していたのかも知れない。目の端に校庭の、広場の隅が入った。先生はいつもそこを見ていた。同じ場所を。あそこにはなにがある?
僕は振り向くと早足で教室を出た。ミシミシと廊下が軋んで嫌な音を立てたけれど、足は止まらなかった。階段を半分壊すように駆け下り、玄関を出て広場に向かった。廃材の山をスルスルと避けながら、その隅っこにひっそりと立つ木の根元に走り寄った。
かつて花壇があったのだろうか。黒い土が盛られている一角だった。その土の上に木の板が一本突き立っている。それがまるで墓標のように見えて胸がドキンとした。板にはなにか書いてあったが、雨で流れたのかもう読めなかった。
僕は木切れを拾ってきて、土を掘り始めた。
真上に昇った太陽が僕の影を地面に焼き付ける。ポタポタと汗が落ちて、それがシュンシュンと土に吸われる。掘り返された土が周囲に盛られて行く中、木切れの先になにかが当たる感触があった。
膝をつき、両手で土を掘る。指の先に触れたものは、頭をよぎったような白い骨ではなかった。
ボロボロになった布袋が土を被って現れてきたのだ。
口のあたりをつまみ上げ、土を払おうとした途端にボソボソと布袋の底が抜けて黒く汚れた中身が地面に落ちた。
それは折り紙だった。折り紙の鶴だ。ぐしゃぐしゃになり、ぺったんこになり、土にまみれて色あせた鶴だった。
その時こみ上げてきたものに耐えられなかった。
誰もいない廃墟のような校庭に立っていた。

784 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:26:15 ID:4o0HgrnU0
幻も見えなかった。なに一つ見えなかった。どうしてもう見えないんだろう。
けれど僕は想像する。
そこにいるつもりで想像する。僕のそばに先生が立っている。透明になって立っている。僕の肩に手を置いている。困ったような、はにかんだような、優しい顔で。
風が顔に吹き付けて、それは消える。綺麗に、跡形もなく。
涙を流しきって、僕はぼやける視界で手元を見る。千羽はいないけれど、千切れかけた糸にぶら下がってたくさんの鶴が揺れていた。
その中に、僕は不思議なものを見つけた。
それは不格好に歪んでいる鶴で、胴体は傾き、顔なんか横を向いてしまっている。けれど一つだけ、たった一つだけ格好いい部分があるのだ。
僕は手を高く上げ、その鶴の、戦闘機のように端がくいっと立っている羽を空に翳して、切っ先が風を切る音を聞いた。
夏の終わる匂いをかいだ気がした。



そっと、辞典を閉じる。
小さなころの記憶が夢のようにあふれて、そして消えていった。
辞典を本棚に戻し、大学の図書館にいたことを、ようやく思い出す。柔らかい床が色んな音を吸い取って、あたりはやけに静かだ。
少しのあいだ目を閉じて、ゆっくりと大学生の自分を取り戻す。
ふと、シゲちゃんはどうしているだろうかと思った。随分会っていない。相変わらず親分をしているだろうか。
洞窟の顔入道も、笑ったままだろうか。その奥の誰も入れない密室の中にいるというお坊さんの即身仏は、今も山に彷徨う死者の霊を弔っているのだろうか。
あのころのことを思い返すと、不思議なことがまだいくつかある。
先生の年代であれば、高校から大学へという学歴がおかしいのだ。おそらく高等女学校から高等女子師範学校か、女子大とは名ばかりの私立学校へ上がったのではないかと思うのだが、そのころの僕の思っていた高校、大学という言葉で通じていたというのがよく分からない。

785 :先生  後編 ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:27:54 ID:4o0HgrnU0
ほかにも時代的な素地が違うため、きっと噛み合わない部分があったはずなのだ。けれどそんな覚えはない。会話はスムーズだったと思う。
もしかすると、交わしたと思っていた会話さえ本当は存在しなかったものなのかも知れない。
ただつかのま、うつろな世界のはざかいで魂が触れあい、重なり合い、そして響きあっただけなのかも知れない。
その小学校最後の夏休みが終わり、新学期が始まった時、僕は算数の成績がぐっと上がっていて担任の先生を驚かせた。もっと後で世界史を習った時には、もう忘れてしまっていたけれど。
ふ、と笑いが漏れる。
本棚に戻した辞典の背表紙を見つめる。
全く関係のない調べ物をしていたのに、ふと目に止まった頁に長い時間を隔てた最後の謎の答えがあっけなく転がっていた。そしてそれは僕をひと時の追憶の彼方へと誘ったのだ。

 【結核】 学名tuberculosis

 結核菌によって引き起こされる感染症。呼吸器官やリンパ組織、関節や皮膚など発祥する器官は多岐にわたる。
 なかでも代表的な肺結核は日本においては古来より労咳と呼ばれ、罹患者も多く死病として恐れられていた
 …… 中略 ……医師の使用する略称であるTB(学名から)が民間においても広まり、隠語的にテーベーと呼称されることも……

あの日の教室で、アテネをアテナイとしないのにテーベだけをテーバイと書き直した先生の、重く沈んだ背中が昨日のことのように瞼の裏に蘇る。
あの時の先生は、自分が幻であることを知っていたのだろうか。そして幻を見ている僕のことを、どう思っていたのだろう。
あれから何度か別の年に鎮守の森を抜けてあの廃校に足を向けたことがある。けれどただの一度も、先生には会えなかった。

786 :先生  後編 ラスト ◆oJUBn2VTGE :2009/09/04(金) 23:31:03 ID:4o0HgrnU0
また会いたいか、と言われれば、今では躊躇してしまう。先生に言われたとおりに目を開けていられたかどうか、不安なのだ。あのころの僕が思っていたよりもずっと、あまりに底知れない悪意がこの世には満ちているのだから。
中学三年生のころ、あの廃校が取り壊されたという話を聞いた。大規模な工事で、大きな道が抜けたらしい。あの捨てられた集落を飲み込んで。僕がその場に埋め直した折り鶴たちも掘り返され、そしてもっと深く埋められてしまっただろうか。
僕は、あのボロボロの折り鶴の中に埋もれるようにして一枚の紙が混ざっていたことを思い出す。
それはどこかで見た筆跡で、詩のようであり、誰かへ宛てた手紙のようであった。僕はそれだけを持ち帰って、やがてその紙で折り鶴を作った。
実家に帰った後、しばらく僕の部屋の窓際に吊されて揺れていたけれど、いつの間にかどこかへ行ってしまった。幼き日の記憶のつどう、リンボ界のどこかへ。

目当ての本を探し当て、貸出しの手続きをしてからそれを小脇に抱えて図書館を出ると、顔が切られるような冷たい風が吹き付けてきた。
真冬だった。
すっかり夏のような気がしていたのに。
僕は苦笑して、コートの襟を寄せた。




787 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:35:33 ID:P3tAOOwn0
ウニさん乙!

788 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:39:18 ID:/KIMAL2eO
乙嫌だ!

789 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:40:10 ID:2g2bf4ijO
ウニさん乙でした!

790 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:47:02 ID:fCiLGKEJ0
これだけ書いて>>740-741のが読み応えがあって面白いってどう言う事よ

791 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:47:17 ID:/nkBbacW0
乙です。
切ないのう。

792 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:47:19 ID:A9uuD1K8O
ウニさん乙でしたノシ


793 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:48:47 ID:wWMWLmMD0
いつもの締めがないけど終わり?

イブキは中々大きくならない木だから、シゲちゃんの家は相当古いのかな
赤い瓦屋根で大雑把に地域が判った
「先生」の文体はネット用というよりはやっぱり本の文章だなと思う
洒落怖の方の話は煙に巻かれた感じがいいねw
語り口の引き出しが多くて、改めて驚く
とにもかくにも乙!

794 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:49:51 ID:ozijFmYJO
ウニさん乙です!
先生編読み終わった後の何とも言えない切なさがたまりません。
また次回作を期待しています。

795 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 23:49:53 ID:YkDrkp/fO
洒落怖にも来たよー

796 :今夜は ◆oJUBn2VTGE :2009/09/05(土) 00:00:38 ID:4o0HgrnU0
終わり



797 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 00:01:12 ID:wWMWLmMD0
やっぱり猿かw
改めてウニ乙!

798 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 00:03:04 ID:ygP7M4aAO
乙でした!

799 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 00:03:42 ID:ROo1vx/NO
ウニさん乙です!
三週連続でありがとうございました。


800 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 00:17:52 ID:ipdvZqsX0
改めて乙でした!
もう〆の「今夜は終わり」が無いと眠れないw

801 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 00:20:33 ID:2fGrQvKv0
乙でした。3週連続で楽しかった。

802 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 00:23:21 ID:Tk9wAaMx0
今回初めてリアルタイムに読めた。
ウニさん乙

803 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 01:00:46 ID:lDHAVGcC0
いつもの粘着もウニにだけは口出ししないんだね

804 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 03:57:04 ID:R8abPseoO
兄貴の人もウニさんも乙でした!
子供の頃はやっぱ純粋だしはっきりと見えやすいのかね
先生は初めてのリアルタイムだったもんだからなんか新鮮だった〜


805 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 13:24:58 ID:7KZx3bPb0
これが一番好きかも

806 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 14:42:36 ID:R/L3k1cm0
兄貴、ウニ双方乙

兄貴もおもしろいっす。以後期待。
女の子は多分家に帰れたと思うよ。

ウニさん初投下からずっとよんでます。
でも今回のが一番良かったよー。この手の話好きだ。切ない。
また待ってますね。

807 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:11:00 ID:FEXmImdF0
人形[前]
1/11
いつもと同じ夢。

女の人が泣いている。その傍で、男が嘲笑っている。

…憎い。私は、この男が憎い。
その女の人を虐めていることが許せない。

死んでしまえ。貴様など、死んでしまえ…!

夢の中でそう願う。強く、そう念じる。
すると男が苦悶の表情を浮かべ、膝をつき、倒れ…やがて姿が消える。

やった…やった!
もう大丈夫。もう泣かないで。あなたを傷付けていた男は、私が消してやった。
俯いて泣いている女に声を掛ける。

すると…その女が、ゆっくりと顔を上げる。
私はその顔を見る。初めて、その顔を見る。
それは――


808 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:14:00 ID:FEXmImdF0
2/11
鐘の音で私は目を覚ます。
目を覚ますが…私はしばらく動かずに考える。今見たものの意味を。

私「夏美…」

泣いている女は、夏美だった。
今のは…本当だろうか。本当の、夢の続きだろうか。
私が勝手に作り上げたものではないだろうか。いや、夢なんてそもそも…?分からない…。

夏美に対しては、特別な感情がある。
一言で言えば、独占欲だろう。
彼女は誰にも渡したくない。私のものだ。
彼女もそれを望んでいたはずだ。…私を好きだと言っていた。
それを邪魔する者が居たら…それを傷付ける者が居たら、私は許さない。決して許さない。

私は起き上がり、出掛ける準備をする。
今日は誰を使って遊ぼう。楽しい人形遊び。どの子がいいかな…
と、考えているときだった。
不意にノイズが走る。
誰かが建物に入ってきた気配を感じる。…誰?
私は意識を集中して探る。一人じゃない。数人の…
…!!
何ですって!?あの女…!


809 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:17:10 ID:FEXmImdF0
3/11
私「舞さんに会えて、よかったぁ」

私は、再びこの病院に戻ってきた。今度は舞さんと…その弟さんと一緒に。
近くの駅でボーっとしていて、突然声を掛けられたときはビックリした。
一番会いたいと思っていた人が現れたのだ。想いが通じたんだな、うん。

残念ながら、弟さんは私を見ることができなかった。
あの高速道で、車に乗っていた男の人だ。まぁ無理だろうな、とは思った。
でも…。
私が彼を意識すること。彼の方でも、私の存在を強くイメージすること。
お互いにそうすれば、見えるようになる。
舞さんがそう言い、実際にそうしてみると…問題は簡単に解決した。
年頃の男の人を意識するっていうのは、何だか照れるけど…。

舞「私たちも、あなたを探していたのよ」
病院の入口に立って、舞さんが言う。
舞「一度、2人だけでここに来たの」
私「そうなんだぁ」
舞「それで、あなたを連れて来ないとな、って思ったのよ」
私「ふーん…」
舞「それじゃ、入りましょう?…霊子さん」
私「了解っ」
そう言って私たちは、中へと入っていった。


810 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:20:06 ID:FEXmImdF0
4/11
病院中に入り、迷わず奥へと進んでいく。
目指す場所は決まっている。あの手形のところだ。
それにしても、ここはどうも…嫌なものを感じる。

私「――でね、その手形に触れたの」
私は2人に、以前来たときの話をする。
私「そうしたら、何だか気分が悪くなっちゃって、こう…捕らわれるような感じがしてね」
舞「捕らわれる…」
私「そ。それで、逃げて来ちゃったんだ」
舞「それは…きっと、正しい判断よ」
私「へへ。でもね、やっぱりもう一度、よく調べないとダメだって思ったの」
そう。あの場所には何かある。私の記憶に関する何かが…。
舞「よく分かったわ」
私「ふふ…良かったぁ。舞さんなら、きっと分かってくれるって思ったんだ」
今日こそだ。今日こそ全てが分かる。私は、自分を完全に取り戻すのだ。

やがて、問題の場所に近付く。
私「あそこよ」
先立って歩いていた私は、2人に向き直って言う。
私「あの壁の手形が――」

そして再び壁を向いたとき、そこに1人の女性が立っていた。


811 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:23:06 ID:FEXmImdF0
5/11
私「え…」
何かが、私の琴線に触れる。
私「誰…?」
誰か…知っている。私、この人を…
女「…」
その女性は、無言で私たちを睨み付けている。
…いや、私たちじゃない。視線の先は…舞さんだ。
舞さんを睨んでいる。恐ろしい程の、憎しみを込めた目で。
女「やっと会えたわね、舞さん」
舞「…こんばんは、佳澄さん」

かすみ。名前、かすみって言った…かすみ…佳澄?
私「う…」
佳澄…知っている…私――
頭の中が急速に回転を始める。どこからか、何かたくさんのものが押し寄せてきて…もう少し、もう少しで…

佳澄「夏美。こっちに来なさい」
なつみ…夏美は…私の…、私の名前…!!
私「あ…あぁ!!」
私は頭を抱え、その場にうずくまる。

佳澄「良いのよ夏美。ほら、思い出して…」
その言葉で頭の中の何かが崩れ、記憶が一気に流れ込んでくる。
一度に全てが流れて来て…私は、ついに思い出す。

…忘れていたもの、全てを。


812 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:26:02 ID:FEXmImdF0
6/11
――姿を現し、私の名前と夏美の名前を伝える。
すると何が起きるか?
それくらいは分かっている。彼女は思い出すだろう。ここで、私がした事を。

私「夏美、思い出した?」
夏美「佳澄…さん…」
私「…まったく」

私は舞を睨みつけて言う。
私「どういうつもり?私のものに手を出すなんて。こっちは見逃してあげたのに…」
美加と古乃羽を見逃した――もちろん、ただ興味を失っただけだが。
私「あなたがそうするなら、私にも考えがあるわよ?」
私は舞の横に居る、その弟に目を向けながら言う。

舞「手を出したなんて、そんなつもりは無いわ」
言い訳だ。なんて女…。
舞「夏美さん、大丈夫?」
うずくまっている夏美に、舞が声を掛ける。
私「ちょっと…!」
私は一歩踏み出して言う。
私「私のものに手を出すな、って言っているのよ!」


813 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:29:12 ID:FEXmImdF0
7/11
舞「…夏美さんはあなたのものじゃないわ」
私「フン…」
何を言うかと思えば。
私「いいえ、私のものよ。それくらいも分からないの?」
舞「…」

夏美がふらつきながら立ち上がり、舞がそれに手を貸す。
舞「大丈夫?」
夏美「はい…」
舞「思い出したのね…全部」
夏美は頷く。その顔は、どこか悲しげに見える。

私「夏美、もう一度言うわ。こっちに来なさい」
夏美「佳澄さん、どうして?あなた、一体…」
舞「行くことはないわ。夏美さん」

こいつ…!
私「忠告はしたわよ…舞!」
私は光一に目を向ける。
そして一瞬にして彼の目から光を抜き取り、命令する。

私「光一、舞を殺しなさい」


814 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:32:42 ID:FEXmImdF0
8/11
虚ろな目をした私の人形は命令に従い、近くにいた舞の…その細い首に手を掛ける。
舞「光一…!」
そしてそのまま舞を壁に押し付け、首を絞めていく。
舞「っ…!」

バカな女…。せっかく忠告してあげたのに。
人のものに手を出すなんて、最低よ。

舞「く…ぅ…」
さぁ、舞はどうするかな?止めるように命令しないのは、私以上に上手く操ることができないからだろう。

夏美「ちょっと…こら、やめなさい!」
傍にいた夏美が光一を止めに入るが、彼女の力で引き剥がせるものでもない。

私「夏美、放っておきなさい」
夏美「なんで…ダメよ!」

夏美は何とか光一を引き剥がそうとするが、彼は力を込めて舞の首を絞め続ける。
どれくらいで死ぬだろう。もっと力を込めれば、先に首の骨が折れるかな?


815 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:35:41 ID:FEXmImdF0
9/11
夏美「やめさせて!佳澄さん…!」
力ではどうにもならないと悟った夏美は、私にお願いしてくる。
…気に入らない。

私「嫌よ」
夏美「お願いよ!このままじゃ…」
…あぁ、気に入らない。
私「あんなの、どうなってもいいのよ」
夏美「ダメに決まっているでしょ!?」
私「まったく…気に入らないわね。黙っていなさいよ」
私は夏美を睨みつけて言う。
私「私の言うことを聞いていれば、それで良いの。分かった?」

夏美は息をのむ。…その目に何かが宿る。

夏美「…やめさせて」
私「うるさいわね…」
夏美「やめさせなさい…佳澄!」

そう言い放ち、夏美は平手で私の頬を叩いた。
…その瞬間光一の呪縛が解け、彼は糸が切れたようにその場に崩れ落ちた。


816 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 09:38:41 ID:FEXmImdF0
10/11
私「…っ」
…!?叩かれた。夏美に、叩かれた…?
私「何…するのよ!」
夏美「言うことを聞かないからよ」
私「私に、何を…なんで、私を…」
何故か急に、頭が混乱してくる。なんで?なんで、ぶつの…?

夏美「悪いことをしたから、ぶったのよ」
私「何…なんで…生意気な、私にそんな口を…」
悪いこと?悪いことをしたから?何でよ。だって、そんな…

私「そんなの…、悪いなんて…っ…」
おかしい。おかしい…なんで?なんで…
私「っん…うっ…うぅ…」
不意にポロポロと涙が溢れてきて、私は歯を食いしばる。何で…?私、何で泣いているの?
足から力が抜けていき、私はその場に座り込んでしまう。

夏美「佳澄…?」
こんな、ぶたれただけで、なんで…
私「う…何よ、これ…っ」
夏美「痛かった?ごめんね…」
夏美が私の肩に手を回し、包み込むように身を屈めてくる。
やめてよ、そんな風に優しく…それじゃ余計…
あぁ、分からない…。私は、何で…?


817 :本当にあった怖い名無し:2009/09/07(月) 09:47:41 ID:v4/AaJXK0
支援

818 :赤緑 ◆kJAS6iN932 :2009/09/07(月) 10:10:40 ID:FEXmImdF0
11/11
――佳澄が急に泣き出してしまい、私は戸惑いを隠せなかった。
叩いたのが痛すぎた?どこか、悪いところに当たってしまった?

私「佳澄…」
私は泣いている彼女の頭を撫でて、慰めてあげる。…すると、それで少し落ち着いたようだった。

…そんな私たちに、舞さんが話しかけてくる。
首を絞められていた苦しさは、欠片も見えない。息を切らしてもいない…。
舞「…2人に話しておくことがあるわ」

私「何…?」
佳澄「何よ」
コラ、そんな口を聞いて――と佳澄を見ると、彼女はその視線に気付き、バツが悪そうに少し小さくなる。

舞「佳澄さんのこと…2人の関係のことよ」
私「何か知っているの?」
舞「えぇ。…聞いてくれる?」

私「…お願いします」
佳澄「…」
佳澄は何も言わないが、否定もしない。知りたいけど、素直に教えてと言えないのだろう。

舞「それじゃ――」

そして舞さんは、話を始めた。



819 :本当にあった怖い名無し:2009/09/07(月) 12:39:20 ID:r9nsARJ90
赤緑氏 乙でした。
一ヶ月ぶりに楽しく読ませてもらいました。


820 :本当にあった怖い名無し:2009/09/07(月) 13:11:47 ID:Yf/bfulK0
乙ですよ

821 :本当にあった怖い名無し:2009/09/07(月) 13:54:02 ID:+dPWTCLUO
赤緑さん、乙です
やっぱり最後は、女の霊が悪役とはいえ哀れを誘う感じで消えていって、女キャラは全員無事ですよチャンチャン♪みたいな感じですか?^^

822 :本当にあった怖い名無し:2009/09/07(月) 18:14:39 ID:p6PO5kDCO
赤緑氏、乙です。北上君の出番終了ですか?

823 :本当にあった怖い名無し:2009/09/07(月) 20:21:16 ID:TNCOJk9xO
赤緑乙でした
古乃羽はまだですか

824 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 06:37:20 ID:5Y2kRdLEO
小学生文庫乙!

825 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 11:49:32 ID:qsrw01njO
赤緑氏乙です。シスコンのこーくんにスポットライト当たる日はまだですか?

826 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 13:00:34 ID:TdEVY4fKO
赤緑氏乙


洒落怖の方のウニの投稿見逃した…
どこかもうUPされてるまとめあるかな?

827 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 13:40:11 ID:8SqxPYlhO
赤緑乙。

>>826
先生は音速で全編萌えコピにぅpられてたけど、鏡の話はきてなかったな。
まとめサイトだと、恐ナビが早そう。先生(中編)まで再録済みだから、次の更新でぅpされるんじゃね?

828 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 15:04:19 ID:/ejiCi330
赤緑、下手くそなんだからせめて3レス程度にまとめて来いよ
つまんない上に長編とかマジで読む気がなくなるっしょ

829 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 18:18:42 ID:PBlF7I3N0
>>826
木が倒れて〜って話のこと?
もう師匠まとめブログに載ってたよ

830 : ◆GznpaWBLD. :2009/09/08(火) 19:37:29 ID:ITO0Scx+0
洒落怖にいたんですがスレチだったのでこちらに投稿させて頂きます。
俺の高校時代からの友人【猛者】についての話です。

猛者はよく霊につかれる。その割りに本人は全く見えず感じずで、その度に俺たちはいつも驚かされていた。今回は猛者のその体質を友人全員が揃って確信したときの話をしようと思う。

大学に入って最初の、夏休みの終わり頃だった。みんな「彼女なにそれおいしいの?」って感じで全く色恋沙汰もなく、少し田舎の観光客が多めのビーチでナンパしようって話になったんだ。
ナンパしようにもなぜか家族連ればかりで消沈してた俺らは、その帰り道の車内半ばやけくそ気味で、心スポに行くことになった。(いや、正直な話、例え水着ギャルがいたとしても奥手でオタクな俺たちにナンパなんて出来やしないんだろうけどorz)

831 : ◆GznpaWBLD. :2009/09/08(火) 19:39:38 ID:ITO0Scx+0

前々から猛者に憑くものを見たやつが続出してたってこともあって、みんな面白がっていたみたいだが、俺は正直逃げ腰だった。以前猛者といるときに相当恐ろしいものを見てしまっていたので、もう二度とごめんだった。

「は、お前行かねーの?」
「俺待ってるわ…」
「うわっこいつビビってるさぁ」
「ウギャハハハ」

なんてからかわれたんだけど、俺は頑なに「行かない、絶対無理」って言って結局、ひとり車に残った。なにかあったときすぐ発進出来るように、エンジンをかけたまま運転席に座った。

すると、数分もしないうちにギャーギャー騒ぎながら、みんな車内に飛び乗ってきた。みんな揃って青い顔して、息を整える暇もなく、「おい、早く発進しろ!」「早く、早く!」って急かすんだ。
すぐに「あぁ、こいつらもなんか見たんだな」って悟った俺は、即刻アクセルを踏み込んで、韋駄天走に逃げ出した。


俺を馬鹿にしたやつも、「しに怖い、しに怖い(まじ怖い、まじ怖い)」なんて方言丸出しで怯えきってた。
何を見たのか後で聞いたんだけど、猛者以外みんな黙りきってて、何日か経ったある日やっと、そのうちの一人が重い口を開いた。

832 : ◆GznpaWBLD. :2009/09/08(火) 19:42:47 ID:ITO0Scx+0
「あのとき、狭い道だったから一列になって墓場まで行ったんだ。曲がりくねった道なんだけど、その一番後ろがアイツ(猛者)で・・・」

歩いている途中、猛者が「一番後ろは嫌だ」ってごねたらしい。あまりにもうるさいのでみんな振り返ると、
うす汚い緑色の服と帽子、まさに旧日本軍の軍服を着た男たちが、ズラッと猛者の後ろに並んでいたらしい。

「…そりゃガチだな」
「ほんとな。あんなリアルなの、俺初めて見た」
「お前、なんで見えねーんだろな」
「あいっ?!!お前見えてねーの?!!!!」
「見えない。けどみんな怖がってるから…」

それ以来、あいつには猛者という呼び名がついた。あいつがある意味猛者って意味と、猛者と心スポにいけるヤツは勇猛!猛者!って意味らしい。



くだらない話なのにスペースとりすぎてすみません。
ここまで目を通してくださってありがとうございました。

833 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 20:15:54 ID:BcKhNCSC0
>>830-832
乙。またよろ。
できたらもう少し早めに改行な。

834 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 20:44:37 ID:uESaqDad0
>>830-832


835 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 21:33:34 ID:8SqxPYlhO
乙です
なんかこういう語り口、久々な気がする
誘導されてきた人の文章って、洒落コワの匂いがして嫌いじゃない

836 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 22:07:54 ID:5evqqnFK0
>>830-832
洒落コワから引き続き読ませて頂きました
怖いけど、読みたい・・・読みたいけど、怖い・・・・
とっても興味深く読み進めることができました
ありがとうございます

837 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 22:35:24 ID:/ejiCi330
また新規作家のように振る舞ってる馬鹿がいるのか
洒落コワに投下→すぐ誘導厨発生→あっさり移る

行動が同じw
その作家も語り口調も同じ作風だけは一生懸命変えようと努力してるのが笑える
「猛者」とやら、ここで投下し続けると叩きまくる人がたくさんいるから気をつけろよ
洒落コワにいた方がまだましだよ。

838 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/08(火) 22:49:20 ID:ITO0Scx+0
今までにちゃんねるはロムばっかしてたので、
仕組みとかよくわかりませんがトリつけるというのは、
名前の後に#ぱすわーど てきな感じでおkでしょうか…?
拙い文章に感想までくださってありがとうございました^^

>>837 さん
誤解をあたえてしまったようで申し訳ありませんが、
よく意味がわかりませんでした;;読解力なさすぎてすみません
スレチと思ったのですが、洒落怖に戻ったほうがいいでしょうか?
私としても話の内容からしてこちらのスレに投稿させて頂きたいと思うのですが…
もしよろしければご意見をお聞かせしてくださると嬉しいです

839 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 23:40:38 ID:uyHNcyWr0
スレチだったらスルーしてください

今日(というかついさっき)変なことが起きたんで、ここに書き込みたいと思います
あと、今日友人とアステカの祭壇というのを面白半分で検索したんです
ジャニーズのメンバーが出てる、動画があってそれをみて
けっこうヤベェなみたいな会話になっていたのですが
もしかしたら話に関連してるかもしれないので少し頭にいれといてください
僕は今日は塾が7:30からあったのですが、時計をみると7:25
「もうこんな時間なのか、さっきまで15分だったのに」と思いつつ、
洗面所によって時計をみると7:23
この二つの時計は電波時計なので普段から差はないはず…
僕は違和感を覚えつつも家を出ました

読みづらいかもしれませんが連投します

840 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 23:48:17 ID:uyHNcyWr0
僕の家はマンションなので、一階は広くなっているのですが
そこに椅子が3つとテーブルがひとつあるんです
その椅子の一つに、友人によく似た姿をした人が座っていたんです
ただ友人とは服装が大きく違ったので違う人と分かったのですが
様子がすごく変だったんです
なんでかというと、なぜかその人は体がピクリとも動かないんです
一点を見つめてるようで(窓のほう)、足をとめても何も反応しない
ヘンに思ったのですが急いでいたのと不気味だったのとで
気にせず外に出ました

ここからがまた不気味で
僕のマンションの一階は外から見れるんです
さっきのが気になってそちらを見ると
僕は視力が悪いのですが、顔だけがこちらを向いたのです
自転車でそのまま行っても、見えなくなるまで
顔がこっちを向いていました


841 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 23:56:30 ID:uyHNcyWr0
この後塾に行ったのですが、集中できませんでした
帰りは怖かったので友人(さっきとは違う人)と帰りました
すると、塾は二時間近くやっていたのに

なぜかその人がまだ同じ所にいる…

視線はまた一点を見つめていました
友人に経緯をはなし、窓のあたりまでついてきてもらうと
「あれ?だれかいるかい?」
「えっ…うそ…いない?」
「いないよー」
「そっか、ごめんただの見間違いかもw…」
といい友人と別れました

842 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 00:04:43 ID:f5ORpENk0
まさか…見間違いじゃないはず…と思い、
マンションに入ると急に頭痛がしました
その人が居た場所を見に行きましたが
実体はありませんでした、実体は
なぜか気配のみを感じるのです
そこにいるような…
僕はさらに怖くなって、エレベータのボタンを押したのですが
なぜか一回目は作動しませんでした
何かを感じ、左をみると黒いものが見えました
そのあと、乗ったエレベータでは叫び声をなぜか聞いてしまいました

そのあとはなにもなく家に着いたのですが
いまだに怖いです、ちなみにいいますがどこもネタとかじゃないです
今後何も無いことを祈ってます

843 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 00:08:33 ID:hQ8MLp8h0
こっち向けだと思うので↓ここの住人に相談することをお薦めする

身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ171
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1250179105/

844 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 00:08:36 ID:MY5cEWLO0
スレチ

845 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 00:10:08 ID:f5ORpENk0
夢中で下げ忘れてました
一気に書きこんだので凄い稚拙な文ですが
正直今は落ち着いて文章は書けなさそうです
書き込んで落ち着いたり、
聞いてもらったりしたい気持ちがある様です、本当にすいません
でも、スレチだったらスルーしてください
書き込めてなぜか少しほっとしました…
では失礼します

846 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 00:17:06 ID:hQ8MLp8h0

怖かったら>>843のスレの>1-4読むだけでも落ち着くから
続くようならここでも向こうでも書き込めばいい

847 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 00:33:15 ID:nk08AOL80
>>838
このスレは住人が両極端に別れてる
何が来ても諸手を挙げての大歓迎、褒め殺しのオンパレードの腐女子軍団
何が来ても叩きまくり追い出そうとする荒らし軍団

どっちにしろまともなスレじゃないよ
洒落コワに戻るか否かは別として、俺なら絶対ここには投下しない
作家を囲い込む事が目的の中身のない褒め殺しが心地良いならここにいたら?
投下する度に執拗に叩かれるのが嫌なら戻ったら?洒落コワだとまとめサイトの掲示板って手もあるし

848 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 00:49:08 ID:e90otoZo0
>>847 さん
そうなんですかー。何となくですが仰ってくださったことはわかりました^^
ただ腐女子のオンパレードってわかるのはすごいですね!IDとかでわかるんでしょうか?

この投稿の目的はたいしたものではないのですが、
話のネタと時間があったので投稿させて頂いた次第です

ご丁寧に忠告してくださってありがとうございました!

849 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 01:13:00 ID:SGPlr/Cj0
このスレを潰したい人って何が憎いんだろう…
自分が投下して叩かれた経験のある人が、作家を妬んで潰そうとしているのか?

>>848
気にしなくていいのでまたの投下をお待ちしています。

850 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 02:18:44 ID:hqp09Yr60
>>848
猛者の話面白かった。
またよろしく!

賛辞を添えると腐女子認定するという
腐った輩がいるだけですからNGIDを活用して抹消しましょう

851 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 04:55:07 ID:e90otoZo0
猛者と俺含めて、高校時代のいつも集まる仲間は全部で5人いる。
高校卒業後は5人別々の進路だったから、そのうちの一人、知念ってやつの大学の友人に、
ひとりだけ霊感があるやつがいるという。アラガキという長身でさわやかな好青年らしい。

「俺らの敵だな」
「禿同」
「いや、それが結構いいやつなんだって」
「イケメンは好かん」
「お前らひねくれてんな…俺、アラガキに猛者のこと見てほしかったんだけど」

たしかに。今まで猛者の周りに霊感のあるやつはひとりもいなかった。
一度そういう人間と猛者を会わせてみたい。どうやらそう思ったのは俺だけじゃなかったらしく、
猛者がいないにもかかわらず、「アラガキくん呼ぼーぜ!」って話になった。

「じゃあアラガキに電話してみるわ。あいつ忙しいから来るかわかんねけど」

携帯のスピーカーから小さく漏れる会話を聞く限り、アラガキくんは快く知念の誘いに乗ってくれていた。
電話越しの対応からも好感が持てる感じだったから、俺はすぐに「いいやつなんだな」って印象をもった。

「つーか肝心の猛者は?」
「忘れてたw」
「あいつならどうせこの時間家にいるだろ」

852 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 04:56:04 ID:e90otoZo0
アラガキくんは予想外に早く知念の家に到着した。
猛者に連絡したところ寝ていたらしく、着くのは10分後くらいになるという。

「ごめんな、猛者まだ来てないんだ」
「いーよいーよ、俺今日は暇だから」

知念はアラガキくんを二階の自室に招いて、猛者が来るまでの時間、少しだけ雑談をした。
アラガキくんは妻夫木聡とチュートリアル徳井を足して二で割って、
すこし崩した感じの風貌で、つまりはイケメンだった。

「俺さ、よく見るよ。低級なものからすげーやつまで。」
「それってすごくね?」

ガチャン。自転車を止めるような音が聞こえた。お、猛者じゃね?なんてみんないつになくわくわくして、
アラガキくんまでも「楽しみだー」なんて言って、雰囲気は割りと和気藹々としてた。

「玄関って逆側じゃなかったか?」
「あぁ、アイツいつも裏口から入んだよ」
「なんで?」
「わからんけど…チャリ置くのに便利らしい」
「へ〜。」

 ギイィィィ…バタン。

扉を開けて閉める音が聞こえるとすぐに、階段を上る音がした。

 ギシ、ギシ、、、

「おい、知念。猛者って、一人じゃなかったのか?」
「??? ひとりだけど?」
「・・・・・・」

853 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 04:58:31 ID:e90otoZo0
急にアラガキくんのトーンが低くなり、小声になった。人差し指を口に立てて、シッ、と俺らを見ずに言った。
切れ長の目は、ただ真っ直ぐにドアを見据えている。

ギシ、ギシ、ギシ、、、

「…まじかよ」
「え?」
「悪い、俺、ムリだわ、手に負えない」
「は?ちょ、待てよ、見るだけでも…」
「さわんな!!!!!!」

立ち上がるアラガキくんの腕を知念が掴んだ、その瞬間。アラガキくんはなにか糸が切れたかのように叫喚した。
「見なくても、わかんだよ!!!」これがイケメンの本気、とでも言わんばかりの怒声だった。

俺らが揉めているその間も、猛者の足音は着々と部屋に近づいていた。
懸命に耳を澄ましてみたけど、俺にはやっぱり、足音は猛者の一人分しか聞こえなかった。
知念の家は割りと古い建物だったので、床の軋みが不気味なことは確かだけれど。

ギシ、ギシギシィ、、、、  猛者の足音がもうすぐ近くまで迫っていた。
アラガキくんは縺れる足を無理やり動かすようにドアに近づいて鍵をかけた。
傍で見ていた俺たちは呆気にとられて、ただその様子を見守った。

 ガ チ ャ リ

アラガキくんが鍵をかけたドアノブが、ほんの少しだけ揺れた。
おそらく何も知らない猛者がドアを開けようとしたんだと思う。
確かではないけれど、薄い扉を隔てて猛者の声が聞こえた気がした。

「来るな!!!!!!」

854 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 04:59:29 ID:e90otoZo0
アラガキくんはもう最高潮にパニックになってて、そこら中暴れまわった末に窓から出ようとまでしてた。
「まぶやー、まぶやー、」とかなんかブツブツお経みたいに唱えてて、目とかも血走ってた。
見かねた知念がドア越しで猛者と話をして、猛者には一度外に出てもらうことにしたんだ。
猛者が家を出てからはアラガキくんも段々と落ち着いてきて、
「あれ、やばいわ。俺はムリ。関わらない。つーか、関わってやれない。」
という意味深な言葉だけを残して帰ってしまった。


少し経ってから裏口に行くと、大層不安げに自転車のハンドルと睨めっこしてる猛者がいた。

「え、え、どうしたの?俺、なんかした?」
「いや・・・そうじゃない、」
「あいつ、あるらしいんだ、その、霊感、」

「あー・・・・」
納得したような、申し訳なさそうな、なんとも言えないニュアンスの声色だった。

855 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 05:01:23 ID:e90otoZo0
「ぶち壊しちまってごめんな。
 元々そういうの持ってるやつって、俺のこと初めて見たとき相当びびるんだって。
 昔、おばーが言ってた。」

「おばー?お前のばあちゃん、霊感あんのかよ?」

「ん…霊感って言っていいのかはわかんないけど、俺のばあちゃんの家系は代々ユタなんだ」

「ユタ?」

「本土でいうイタコみたいなもんかな、霊媒師ってやつ。俺のばあちゃんはお告げが来なかったからユタにはならなかったけど、ただ、カンだけはものすごくいい。」

俺は元々本州の人間だからあまり詳しいことはよくわからないけれど、
沖縄には古くからユタという霊媒師のような巫女が存在しているらしく、
基本的に島民に対してお告げやアドバイスをすることを生業とするのだという。

「お前のばあちゃんって、離島に住んでんの?」
「もういない。母ちゃんが死ぬちょっと前に」
「そうなんだ…」

今は従姉妹がすんでるけどね〜、そう言った猛者の顔はいつも通りのひょうきんな笑顔だった。

俺はこのとき、大変だったろうなって、そのくらいにしか捉えていなかった。
だから、この事実について深く考えるようになるのは、もっともっと後のことだ。

856 :とんこつ ◆I8Ae5YxrW6 :2009/09/09(水) 05:04:08 ID:e90otoZo0
以上です。ものすごく長文になってしまってすみません;;
ここまで目を通してくださって本当にありがとうございました!

857 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 05:05:08 ID:5wlN2+SP0
南国の香りがした。乙。

858 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 05:27:28 ID:qfRk8rM70
>>851-855
乙。やっぱなんかもろれーわ・・・。
暇な時またよろ。

859 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 05:29:01 ID:v6+Nqq8X0
とんこつおもしろいよ〜
また楽しみにしてます☆

860 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 05:37:38 ID:PFQWYKNdO
とんこつおもろかった
つか文章読みやすい
続き早く書いて

861 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 05:46:23 ID:hqp09Yr60
猛者の正体が気になるなあ。
血筋とか関係あるのかな?
うちは神主の家系らしいけど、小さい頃から0感だし、
身内にも0感しかいないから、凄く気になるわー。

862 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 06:02:01 ID:PFQWYKNdO
>>861
神主の家系でも0感って…
そういうものなのか。
昔は坊さんとかみんな幽霊見えてると思ってたけど、やっぱ違うのな

863 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 08:45:05 ID:ZACXGPEVO
とんこつ乙

そして、これはいい伏線w

864 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 09:47:03 ID:c+gih0EOO
ラノベ乙
もう来ないでね

865 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 11:36:48 ID:yAZdtfV8O
>>851
面白いけど、まさかリアルでこんな話し方してないよね

866 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 13:10:16 ID:bkFK7v5O0
>>862
隔世

867 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 15:42:50 ID:hqp09Yr60
>>862
能力の程度はやはり、人によるんでないかな。
五感でそういうものを捉えられる人もいれば、
気配を動物的に察して捉える人も居るだろうし

>>866
見えないから "祓えない" "祀れない" "鎮められない" のだったら
世の中の大半の人は何をもってしても除霊・浄霊なんて出来ませんよねー。
葬式から帰った人に塩かけるのも、御神酒も盛り塩も効果なくなっちゃいますよねー。

868 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 16:22:06 ID:Zm3pT4yp0
何日か前に洒落怖に書いてこっちへ誘導されたものだけど、このパターンは書かないほうが良いみたいだなw

869 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 17:25:32 ID:Tdz3rGos0
オカルト道の師匠と慕っていた人が消えてから二年が経過した。
僕は就職のため上京し、新宿区にある小さな出版社で働いていた。
師匠の失踪から僕のオカルトへの興味は次第に失せていき、
学生時代のことを思い出すこともない平和な日々を過ごしていた。
知らない土地でリスタートすること。
僕はそのために上京したのだ。
変化のない毎日を過ごし、師匠のことすら忘却の彼方へと追いやってしまったある日。
僕はいつものように帰宅するとマンション入り口に立つ電柱に奇妙な印が描かれていることに
気がついた。その時はオカルトとの関係性を見いだせず、
またバカなガキどもがいたずらして遊んでるんだな、と思っただけで部屋に入っていった。
そして買ってきた弁当を、くだらないバラエティ番組を見ながら食べていると、
ふと脳裏に誰かの意志が介在してきたのである。
僕は驚き、はしをなげてしまった。そしておそってくる頭痛。
ぱっと携帯を見る。数秒後、その携帯が鳴った。
京介さんだった。
メモリー登録だけはしてあったのですぐに誰かわかったが
僕はこれを取るべきかどうか、しばらくためらっていた。
10回ほど鳴って、携帯は切れた。僕はなぜか安心していた。
しかし再び携帯が鳴ったのだ。
覚悟を決めた。

870 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 17:31:31 ID:Tdz3rGos0
「気をつけろ」
受話器の向こう側から京介さんの声が聞こえてきた。
僕が、何ですか?、と聞く前に電話は切れていた。
信じられない。バッテリーが切れたのだ。さっきまで充電器につなげ、
ほぼフルに充電してあったバッテリーがもうなくなっていた。
僕は携帯を再び充電器につなげる。しかし赤いランプがつかない。
携帯は完全に死んでいた。
携帯を手にし、僕は急いで近所の携帯ショップに駆け込んだ。

「バッテリーがダメになってしまったみたいですね。」

僕は古い機種を使っていたので、そのバッテリーの在庫はなく、
取り寄せになるのでしばらく代替機を使っていて欲しいとのことだった。
僕は代替機を受け取り、店を出て京介さんに電話をかけた。
しかし、つながらない。
「この番号はお客様の都合により・・・」というアナウンスが耳に響いた。
僕は途方に暮れた。
そして、帰宅途中、実に至る所に夕方気がついた印が電柱に残されていた。
記憶がよみがえってきた。
悪魔の召還呪文だ。

871 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 18:50:17 ID:rQz1ZTnkO
終わり?

872 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 21:20:53 ID:nk08AOL80
単発ものはスレ違いなはずなのに誰も指摘しない

873 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 21:44:03 ID:PFQWYKNdO
>>872
どゆ意味だ

874 :本当にあった怖い名無し:2009/09/09(水) 22:02:42 ID:6nI/OcUE0
>>872
どれのこと言ってるの?

875 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 03:28:59 ID:fwER1nli0
ID抽出したらいつものキ印だった
お手を触れないように。

876 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 19:35:48 ID:LoxSNqpQ0
煽ってるお前がいるから湧いてくるんだろ
お前も消えろよ

877 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 20:17:18 ID:vJYR8qlaO
誰か話書いてくれ〜

878 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 20:18:34 ID:7iRYPjx20


879 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 21:53:41 ID:bvL3WybEO
もうカスしか書かないよ、こんなスレ

880 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 23:07:59 ID:QDGOBHXhO
そんなぁ〜とんこつさん
うにさん、赤緑さん、その他の皆さんの、カキコミ、楽しみにさせて頂いてますのに。皆さんの文才に、感心している者もいる事!忘れないで欲しいです。

881 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 23:10:56 ID:LoxSNqpQ0


882 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 23:12:23 ID:LoxSNqpQ0
>>873-874
>>869-871はシリーズ物?単発の話じゃないの?
ここの話全部読んでるわけじゃないので知らないけど

883 :本当にあった怖い名無し:2009/09/10(木) 23:38:49 ID:Fl3dFNsJ0
師匠シリーズの二次創作だな。

884 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 00:31:07 ID:ByXO6v//O
たまにはテメーらも書けよ、ノーなしどもが。

885 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 01:48:38 ID:yO+SE8tfO
あげ

886 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 12:18:28 ID:iE+LLNLM0
886

887 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 12:19:11 ID:iE+LLNLM0
887

888 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 12:19:51 ID:iE+LLNLM0
888(σ・∀・)σゲッツ!!!

889 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 16:38:30 ID:yeMoyI3LO
単発物の受け入れ先が無くて困ってる人も結構居そうだけど、物語として成り立っていればこのスレで受け入れてもいいんじゃないかと思うんだ。
シリーズ物はすでにウニがテンプレート化されてしまって、スレタイ通りの「霊感持ちの友人と俺の物語」から抜けられない。
その前提があるから、作者が色を出そうとしても読み手は劣化ウニ、師匠の二番煎じとして見てしまう。
批判してる訳じゃないけど、実際どのシリーズもそんな感じだしね。
だからオカルト物の創作小説・ラノベは全てこのスレで受け入れてもいいんじゃないかと。
既存の書き手さんも固定観念から外れて面白いの書けると思うし。


890 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 17:05:20 ID:QIqQ1f+M0
洒落コワもほんコワも創作禁止じゃないのに受け入れ先がないってどういうこと?

891 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 17:05:55 ID:2W87s5tr0
>>889
猛者とか兄貴は師匠の劣化というより別視点な感じ。
言葉遣いには注意して欲しいなあと思ったのであった

892 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 20:51:04 ID:ByXO6v//O
なんか大きな勘違い。
2chなんかにとっておきの話を書くかよ、フツー。

893 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 21:22:29 ID:/CjgsVe60
>>889
自分勝手にも程がある
スレタイ読める?シリーズ物という大前提をないがしろにするのか?
何のためにオカ板に様々なスレがあると思ってるんだよ

>だからオカルト物の創作小説・ラノベは全てこのスレで受け入れてもいいんじゃないかと。

いつからこのスレは創作・ラノベ限定になったんだ?
実話と言ってた人もいるだろ。変なイメージ植え付けるなよ
大体、シリーズ物が好きだからここにいる訳で、単発ものなんて多スレに腐るほどあるだろ
スレ違いなのに受け入れようなんて2chだからってなんでもOKって訳じゃないぞ
いい加減にしろ

894 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 21:45:57 ID:jWVCInij0
>>889
単発の創作モノまで受け入れたらカオス化するぞ。
今の洒落怖みたいに。

895 :本当にあった怖い名無し:2009/09/11(金) 22:42:00 ID:ByXO6v//O
単発物受付中

896 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00:41:16 ID:jr/hT76bO
あんまり>>889をいじめるなよ。笑っちまっただろ。

>>889
単発は単発OKのスレに投稿でいいだろ?

897 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00:45:16 ID:dsFbpJhZ0
単発ではあるが、長くて一回で投稿しきれないものを
何度かに分けて投稿する場合はここでもいいのかな?

898 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00:55:39 ID:jr/hT76bO
同じ話を上、中、下と分けた本を、シリーズとは言わないんじゃないか?

899 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01:18:31 ID:oZ9+wS7p0
>>897
ソレはありだと思う。
そういう投稿の仕方は他では歓迎されないしね。

900 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01:20:20 ID:oZ9+wS7p0
>>898
貴殿の言うことももっともですけどね・・・。

901 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01:39:54 ID:i1zQ7mEuO
このスレは雑談じゃないよなww
作家どこに消えたんだ何でもいいから話書いてくれ

902 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/12(土) 03:47:29 ID:qp67A4zf0
最近色々あったので、久しぶりにカキコします
対して怖くないです

1 コンビニ

深夜にコンビニに玄米茶を買いに行ってレジに行ったんですが
女性の定員さんと少し挨拶をして、会計の途中に、
コンビニの自動ドアが開かずに、初老っぽい女性の「お早うございます」って
挨拶あったんで、店員さんが返事しようと「おはよ・・・」で止まったんですね。
私はすぐに理解して店内見回したのですが、男性の店員さんしか、居ませんでした。

まぁいいかと帰ったのですが、チャイムが鳴り(゚ロ゚屮)屮ビックリして
ドアスコープから覗くとお婆さんが、居ました。

まぁそのあとちゃんと対処しましたが

903 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/12(土) 03:57:15 ID:qp67A4zf0
続けて
2 区役所のお爺さん

用事があり、区役所に行ったのですが、区役所前の植え込みのブロックに、
お爺さんが暑いのにコート着て座ってたの。

周りの人達はまったく気づいていない様子で、おかしいなと思ったのね
で、ちょっと見てたら「あんた、わしが分かるのか?」と聞かれました
少し会話をし(周りから見たら、独り言言ってる怖い女)って思われてたでしょう。

お爺さんに「死んでるの分かる?」
お爺さん「分かるんじゃが、どうして良いかが、分からんのんじゃ」と

私はお払いとか出来ないから、ごめんねと言い用事済ませて、
役所前に行ったら、もうお爺さんはいませんでした。

落ちも何もないです。

次書くときは、色情霊の話書きます。

904 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 03:58:17 ID:zMrJ224q0
>>902
本当に田中の人?
一人称は私じゃなくて、あたしだったはずだけど


905 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/12(土) 04:09:48 ID:qp67A4zf0
>>904さん
トリ一緒でしょ
一人称の件で、うるさい人居たから変えただけですよ

906 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 07:09:38 ID:TchRybz+O
みどりさんの続きが見たいー。

907 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 07:25:36 ID:0rJGQPD50
>>889
俺も同感。もともとここは隔離スレって事を忘れている奴多すぎ。
各本スレでアホな自治厨に追い出される内容だからここに投下しているのに、隔離先が受け入れを狭めてどうすんだっての。
単発長編は歓迎すべきだし、書き手さんにしたってタライ回しにされるより懐の深い受け入れ先があったほうが気が楽だろ。


908 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 08:03:25 ID:oZEVMbXJO
>>902>>903さんみたく絶望的に話と書き方が下手なのは受け入れ先としても困ると思うけど。
礼儀として書き込む前に誤字脱字をチェックするくらいはして欲しいかな。
>>902の最終行みたくオチが自分の中にだけあって、読み手をないがしろにするのは良くないです。話として成り立ってないですから。これではただの独り言ですし。

コンビニに行った
変な声を聞いた
私は理解した
家に帰ると老婆がきた
すいーつ(

どんなに短い内容でも、起承転結を心がけないと何も伝わりませんよ。


909 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09:10:16 ID:9iVtcrnXO
>>908
同意

まぁそのあとちゃんと対処しましたが

此処を書かないと。。。
いや、もう来なくていいけど

910 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09:39:38 ID:ZoQgIjokO
しっかし、徹底的に叩くよね。これじゃ誰も居なくなるはず
投稿する人は負けないで頑張って下さいとしか言い様がないな


911 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 10:26:57 ID:mvPPOiuRO
批判はオチスレでもつくって、そっちでやってくれ。
スレが伸びてても全然関係ない話ばっか。


912 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 10:42:08 ID:dsFbpJhZ0
ここはまだ「洒落〜」に比べれば全然マシな気がする。

913 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 10:46:11 ID:i1zQ7mEuO
田中氏乙

批判ばっか言って話書かないやつよりは全然いいと思う


914 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 10:47:51 ID:2Q8Kujc10
批判じゃないのがわからないかな?
お互いが鏡でしょうよ
金ないコネない動けない
わたしにひっついていたって
お互いが重くなるだけってことに気がつかないかな?


915 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 11:02:34 ID:i1zQ7mEuO
>>914
三回読んだが理解できん

916 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 11:04:18 ID:oZEVMbXJO
批判とかどれだけ過保護なのかと。


917 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 11:25:59 ID:i1zQ7mEuO
過保護ってww

まぁ確かに身内に対して褒めちぎってたら過保護って言われても仕方がないよな。
けど見ず知らずの他人が書いた文章に対して、少なからずの敬意を表する気持ちは必要なんじゃないかと俺は思うよ。
どんな文章でも自分の時間を割いて書いたんだろうし。
まぁ、読むことだって自分の時間割いてんだよって言われたらそこまでだけどな。

918 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 11:37:18 ID:3pL6f90g0
(゚ロ゚屮)屮ビックリして

淡々としたスタイルにいきなり顔文字出てきて(゚ロ゚屮)屮ビックリした

919 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 12:43:22 ID:oZEVMbXJO
>>917
見ず知らずの人が書いた物に対して、ではなく
見ず知らずの人に読んで貰う為に書くのですよ。
それを書き手が理解できてないからこういう文章になる。
擁護の割にまともな感想、意見、助言が全く無いのがいい証拠だと思います。


920 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 13:12:19 ID:i1zQ7mEuO
>>919
良いこと言いますねぇww
確かに書き手はそういう考えを持って執筆するべきですな。
でも圧倒的に作家の少ないこのスレみたいな場所では、書き手に対する敬いの気持ちの方が必要なのではないかと。
と、俺のような普段ロムってばっかの人間は思ったなぁ。
2ちゃんのオカ板でこんなことクソ真面目に言ったって無意味なんだろうけどね

921 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 15:17:27 ID:kqrVPge7O
な、書くだけ損だろ

922 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 15:56:07 ID:bMXHEj7CO
無駄なんて…そんなことは、ございません。楽しんで読ませて頂いております。

923 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16:27:11 ID:oZ9+wS7p0
田中さんの話は見える人の日常。
起承転結つけろって人の意見も分かりますが、日常は淡々と過ぎてゆくモノでして。
個人的には変に飾られるより好きです。



924 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17:56:59 ID:kqrVPge7O
実在しない人間の日常を淡々と聞かされて面白いか?

925 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18:21:31 ID:mHRfGgxT0
霊感ある人の日常って気になるし面白いんじゃね?

926 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18:35:56 ID:gp2CMVG00
>>924
他に問う前に、自答せよ。
一切需要が無いのなら、
このスレは10まで続かぬだろう。

927 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 21:52:34 ID:ivYOlAc20
>>897
全然ありじゃねーだろ
レス分けても一話なら単発だろ

>そういう投稿の仕方は他では歓迎されないしね。

は?お前は何を言ってるんだ?
何度かに分けて投稿って例えば「1/5」とかレスを5つにわけて投稿する事だろ?
歓迎されてないって何訳の分からん事言ってるの?

928 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 21:57:30 ID:ivYOlAc20
>>907
隔離スレだろうが何だろうが、単発の話を投稿するスレなんていくらでもある
勝手な解釈でこのスレの意義を見失うな

なんでこんなに必死に単発をねじ込もうとする輩がいるんだ?
わざとこういう発言して荒らそうとしてるとしか思えん

929 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 22:17:14 ID:oZ9+wS7p0
そういうレベルじゃない超大作なのを期待してしまいましたw

930 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 23:21:49 ID:6fB2MyoYO
週末でスレが伸びてるから来てみたら…


話が読みたいです。

931 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 23:32:05 ID:kqrVPge7O
急募!
単発歓迎、コテ無用。

932 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 00:14:55 ID:Z2MfRtOT0
>>928
必死にねじ込もうとしてるんじゃなくて、このスレで受け入れていいんじゃねって話じゃね?
単発長編も歓迎してみては?ってことだと思うよ。
5レス程度のはそりゃ当然どこでも受け入れてくれるだろうよ。それくらいの文字量ならどこも迷惑なんかしないから。
中には30レス50レス超えの物を書く人が居るかも知れない。良し悪しは別としてね。
いわゆるオカルト系の話にストーリーを付加すると、市販の短編集なんかでも1話普通に2万字とかざらにある訳よ。
そんなもん投下したら普通どこも迷惑するだろ。


933 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 01:17:45 ID:VUDOMWBg0
まぁ、色々書かれてますが。
実際に起きたことなんてね、綺麗に起承転結なんて、ほとんどありませんよ。

私の場合見えて、会話が出来る(でも、怨念持ってる霊魂は、無視してます)
対処の方法も、私なりの方法で対処するので割愛させて貰ったのです。

他の人が同じ方法では、出来ないからです。変にマネされて憑かれでもしたら、
責任とれませんし。

大体がここのスレは【霊感持ち】のスレでしょ、持ってない人が、批判する事自体可笑しいと思いますが?

934 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 01:29:15 ID:o2lt+G5XO
ネット上だから「霊感持ちなのを証明しろ」なんて馬鹿なことは言わないけどさ、霊感持ち云々の前に「物語」でもあるんだから、見る側はもちろん、見せる側にもそれなりの態度はあるでしょ

霊感持ちじゃない人が批判するのは可笑しいと思いますが? って……

935 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 01:51:37 ID:VUDOMWBg0
>>934さん
書き方はきつくて不愉快かとも思いますが。
批判しかしない人に対して書いたつもりです。

起承転結をしろだとか、対処方法書け、でももう書くなとか、言ってる人にね

ここに居る全員に言ったわけではないですよ。

まじめに最近ものすごい霊体験あるんですが、書くのを躊躇います。



936 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 02:04:25 ID:VUDOMWBg0
ついでと言えば、変ですが
「霊感持ちを証明しろ」の事なんですが
以前にここの過去レスにあると思うんですが。

私の先祖が元総理の細川さんに従えてた、お寺なんですね
あえて、身バレ覚悟で書きます。

細川城主の当時地位名声も高く、崇拝する人多かったらしいです。
私の先祖の物語が新聞に連続掲載されたことも、有りました。

熊本に住んでる人なら分かる人も居ると思います。

そういう家系なので女方だけ霊感強いんです。

937 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 02:30:13 ID:r8+ct9/s0
一々アンチまともに相手するより新しい話を書いて欲しい

938 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 02:43:23 ID:e9c+bt0AO
>>937激しく同意


話が読みたいと書いた後にスレが伸びてるから来てみたら…orz

939 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 02:53:04 ID:wi98vZuM0
>>937
いいこといった!

940 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 03:05:06 ID:VUDOMWBg0
ん〜結局、私の話を読みたいのか
もう、辞めろなのか、どっち?







941 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 03:09:17 ID:s++j0vca0
読みたいに決まってる

942 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 03:16:28 ID:ZYM42Uki0
>>940
ご自由に

943 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 03:16:47 ID:RU+NBb3U0
やれやれ、悪い事をするのでなければ、人の意見ではなく
自分の意見で主体的に動いた方が良いですぜ…。

944 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 03:19:01 ID:r+thOknE0
>>940
俺ふだんROMだけど読みたいですよ。
社会には本当にいろんな人がいます、そんな人たちも受け入れて許して
生きて行かなければいけないと思う。
ROMってる人で、楽しみにしてる人も多いと思いますよ。

945 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 03:21:18 ID:rFZRfJI40
まあ、2chとしての常道として、語りをしたかったら反響は一切無視して語りだけ続けるのが吉よね。
もちろん、本人が何をしたいのかによるけど、なまじ反応すると荒れるだけなのが2chだし・・・。

つーわけで、俺はROMるだけ・・・。

946 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 03:22:26 ID:FxOUuvFcO
どうでもいい。
みどりさんの続きが見たいだけだ。

947 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 04:47:05 ID:VUDOMWBg0
寝れないし、投下します
これは、他の女性にはお勧めできないかもしれないです


1 色情霊

今までっていうか、今の部屋までは、幽霊なんかが来るときは。気配感じて
金縛り(起きてて、本読んでたにしてもね)
いまの部屋は、金縛り無し・・・

この前は。題名通り、色情霊がきました。
ベットの電気付けてて、吾妻ひでおの日記読んでたんです。

そしたら、いきなり布団がもこもこと動き私のパンツに手を入れてきました

マジむかついて、殴ったんです(もちろん、金縛り無し)
そしたら場所移動して右足の小指甘噛み・・・蹴りました。
元々、私のベットはロフトベットでそんな、人間が触ったり、噛んだりのスペース無いです

でぇ次の日にベットの頭上の幅10CMくらいのところにおじさんが、座っていまして・・・
切れちゃいました、マジ殴りで、(でも感触は、少しあるだけ)で、消えたのですが
夢で、そのおじさんに犯されそうになったんです。

逃げましたけどね。

又、落ち無し、起承転結無しかもしれないですが、マジ話です。

948 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 04:55:54 ID:NSMUmeZbO
>>947
句読点なんかおかしくない?読みづらいし文才ないね

949 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 05:03:00 ID:VUDOMWBg0
>>948
ゆとりは、くたばりなさい

950 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 05:09:45 ID:r+thOknE0
>>949
気にしなさんな、許してあげなよ
また書いてね。


951 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 05:11:14 ID:/FnsRlEW0
>>949
乙でした。

何に対しても文句ばかりの奴等が居るけど、放って置く方がいいよ。
ストレス溜まっちゃうでしょ。

952 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 05:50:08 ID:rFZRfJI40
>>949
だ・か・ら、そー言う反応するからかえって面白がられるんだ! つーの・・・。

953 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 06:01:58 ID:NSMUmeZbO
>>949
鬼女板に帰ればwww

954 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 06:30:11 ID:VUDOMWBg0
>>953
毒男板に行けばwww

955 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 06:51:34 ID:NSMUmeZbO
>>954
毒男が独身男性だって初めて知った、ありがとう。俺も毒男にはなるけど学生だからいいよね?w
あとsageた方が俺みたいなの涌かなくなると思うよ。このスレ自体sage進行みたいだし


956 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 07:07:35 ID:wWdnCiAq0
なんかさ、書き込んでも消えるのよね

少し前に彼氏の地元の3段崖に、行ったのね。
でもね、あぁこれはマズイと思い。
「帰ろう」って彼氏に言ったの。
でも、車動かない...JAF呼んでレッカー移動・・・
でも、フロントガラスに手形があったの   
まぁ、ありきたりの話だけどね。

でも数日後、彼氏も、私も自営業で、そこそこ稼いでるので。
レクサスを購入したの。

ああでもさダッシュボードの中に「死ね」って手紙入ってたよ。

即効お払いしたけども。  むかつく

957 :田中 ◆tbaVXbvimMtC :2009/09/13(日) 07:13:06 ID:wWdnCiAq0
ちょっと 内容変です
日本語入力が英字大文字からしか出来なくて
書き込めない文字ありすぎでで 直します・・・

958 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 08:03:30 ID:Z2MfRtOT0
田中 ◆tbaVXbvimMtC

ゆとりはアンタじゃないか。
人に読ませる文章をかけないだけならまだしも>>908 >>917 の人のレスよく読め。
完全に上から目線の書き手ほど要らない人は居ないんだわ。
正直、生活していくのも困難なレベルの文章じゃんwww自営業?wwwwww
日本語入力できないんじゃなくて日本語書けない訳だし、もう来なくてよろし。

959 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 08:34:46 ID:JtI15qVNO
あんましいじめるなよ。

文章のレベルとか田中さんの素性とかどうでもいいけど、他人に読んで戴くという気持ちは絶対忘れちゃダメだと思う。
アンチだって理由もなしに叩かないよ。よく読むとマトモな事書いてる人が多いし。
残念だけど、文章を評価するとしたら小学生レベル。
今日のレスから人間性を評価するとしたら中学生レベル。
がんばりましょう、です。

960 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 08:52:49 ID:R5A/9lBqO
おまえら読書とかしないの、もっと面白い話いっぱいあるよ?

961 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 08:57:08 ID:wi98vZuM0
>>960
大体の面白い話ってのが似たものに見えてきたので
こっちに浮気してる人もいたりする。

962 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 09:02:55 ID:R5A/9lBqO
で、何か見つけたかい?

963 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 09:04:25 ID:79YYglpb0
このスレ潰そうとしてる人って、何がそんなに気に入らないの?

964 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 09:11:26 ID:Yo//llPE0
田中をNGにして消してるのに批判レスが多くてうざいな
気に食わないのはわかったから迷惑だから自重しろ

965 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 09:41:45 ID:R5A/9lBqO
あと36レスなんだから早く埋めちゃえよ、それでオシマイ。

966 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 09:59:36 ID:79YYglpb0
>>965
埋めても次スレは立てますが

967 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 10:13:45 ID:dFxzCksHO
>>田中さん
とりあえず、高名な御先祖様の名に恥じない言動を
安易に2ちゃんねるに体験談等を書き込んでいる時点で、貴女の家系ごと俗物以下という烙印を押されても仕方がないのですから

余談ですが、何故か主婦友さんを思い出してしまいました

968 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 10:48:57 ID:KHWmfwid0
>中には30レス50レス超えの物を書く人が居るかも知れない。良し悪しは別としてね。

お前はもう書き込むな。

>いわゆるオカルト系の話にストーリーを付加すると、市販の短編集なんかでも1話普通に2万字とかざらにある訳よ。
そんなもん投下したら普通どこも迷惑するだろ。

たらればの話ばかりして、締めが「どこでも迷惑するだろ」って馬鹿なのか?
ここでも迷惑だ
しかも論点ずらしてるし、否定意見多いのになんでこんな必死なの?

969 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 10:56:51 ID:KHWmfwid0
次スレ立てたんですが、スレ番そのままにしちゃいました。すまんです
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1252806815/

970 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:03:46 ID:79YYglpb0


971 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:04:52 ID:FL1ti0yEO
>>956
その性格ならダッシュボードの方は生きてる人間かもな

972 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:05:51 ID:cnvchORM0
>933
>大体がここのスレは【霊感持ち】のスレでしょ、持ってない人が、批判する事自体可笑しいと思いますが?
んにゃ、違うよw
ここは「シリーズ物総合スレ」で
タイトルにあるのは【霊感持ちの友人・知人】を前後に分断した文。
それだけ知り合いの見る人、感じる人を語る話が多いからだろうね。
だからと言って霊感ある人が書いちゃいけないことはない。
書きたいから書くでいいと思うよ。

でもまあ、批判はともかく霊感ない奴は引っ込んでろという姿勢は…
世の中霊感あるほうがマイノリティだし、ここに来る人はその世界を垣間見たくて来るわけだし。
つうか、読み物スレだけあって霊感より文法や矛盾点のが気になる人が多いw

気に入らないレスは反応せずNGに入れて消してしまうのが2chでは賢いやり方かと。

973 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:13:44 ID:N5k0uEXM0
NG Name推奨→ ◆tbaVXbvimMtC

974 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:36:33 ID:R5A/9lBqO
ある新聞記者がな、子供のイタズラだと思ってある投稿をNGにしてそのままゴミ箱にいれちゃったんだと。
そしたら二日後に高層ビルに飛行機ドカーンよ。

三猿はホントに利口なやり方かー?

975 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:50:03 ID:vOfhaVgQ0
>田中氏
このスレどうしようもない粘着キチガイいるの知ってるよね?
相手するだけ無駄
誰も得しない

否定的な感想は全部キチガイかといわれればそうじゃないんだろうけども、
あのキチガイのせいでまともに相手できなくなるのは不幸としかいえないね

976 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 11:54:39 ID:xXFW+Q9W0
>>969

おつかれ〜

977 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 12:46:40 ID:R5A/9lBqO
>>969
スレ番云々以前にスレ立てたことが許せんよ!
あやまれ!

978 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 14:04:54 ID:wi98vZuM0
はいはいNGNGっと。

979 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 15:02:57 ID:0HOFZU3UO
なんかここまで来ると………
田中氏はこのスレの質をより下げるためのつりに思えてきた

980 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 15:15:24 ID:R5A/9lBqO
あの田中氏を其処にもいる、此処にもいるというような
そん中そこいらの田中と一緒にしてもらっては困るよ。
蹴りたい田中なんぞメじゃねぇよ。

981 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 19:59:59 ID:V6ESLuMR0
ageで失礼。聞きたいんだけど

新まとめサイトのNO5辺り、オオ○キ教授以降読めなくね?オレのブラウザだけか?

982 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 20:36:33 ID:TozP3xYQ0
煽ってるやつはまず自分も投稿しろよな。でないとフェアじゃない

983 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 20:51:12 ID:FxOUuvFcO
>>田中さん
>>1,967
あんたも反論するのなら、最低限のルールは守ろうな。

984 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 22:32:56 ID:R5A/9lBqO
おまえモナー

985 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 23:23:41 ID:FxOUuvFcO
>>984
田中乙w

986 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/09/14(月) 00:11:29 ID:sSD19BR1P

ちょっと前に林間学校の話を投下した者です。埋めがてら再度投下。

俺の友人には心霊系に達者なヤツが多い。俺がそういう話を真面目に聞く所為もあるだろうけど。
その中でも間中は2番手ぐらいに勘の鋭いヤツだったから、いくつか俺も経験をさせてもらった。

間中の得意としてた能力の一つに数字当てってもんがあった。相手の思い浮かべた数字を当てるっていうシンプルなゲームだ。
1から9までの数字を対象にするから、当たる確立は普通に計算して11パーセントぐらい。でも間中は60パーセント以上の
的中率を誇ってた。
ちなみに俺もやってみたけど10パーセントも当たらなかった。
悟はそんな間中を面白がって、
「付き合って」
と申し込んだらしいけど速攻で断られたみたいだ。悟は、ノリとはいえそういうことに軽すぎるヤツだったから、
「それで正解」
と俺は間中にフォローした。間中は笑ってたけどね。


987 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/09/14(月) 00:12:12 ID:sSD19BR1P

でも、そんな間中を必要以上に軽視する連中もクラスにはいた。どこにでもいるだろ?自分の経験し得ないことだと
嘘だと決めてかかるヤツって。
林間学校で同室になった女子(悟に抱きついたあれね。名前は仮にA子でいいや)はその筆頭で、
間中が俺たちや仲間内で盛り上がってると近づいてきて、
「それ、なんかトリックがあるんでしょ?」
とか、
「幽霊とかさあ、自分にしか見えないんだから都合がいいよね」
とかケチをつけていくんだ。
悟は、そのたびに、
「お。A子ちゃん鋭いね〜」
って、暗にバカにしてたんだけどさ。

少し付き合ってみると、間中には意外にKYなところがあるのに気づいた。空気が読めないっていうか…唐突に話題が変わったり、
自分のことばかりを延々と話したり。間中自身にも自覚があるらしくて、
「あたし、自閉症だと思うんだよね。診断受けたことないけど」
とカミングアウトしてきた。記憶のある幼児の頃から周囲とうまくコミュニケーションが取れなかったことや、
親ともうまく行かないことなんか、何回かに分けて教えてもらったな。俺も悟も、そういう意味では仲間だったからね。
だから間中は、特殊な能力を駆使してるときは居心地よさそうだったんだ。自分が主体になって人間関係を進められるから、かな。


988 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/09/14(月) 00:12:55 ID:sSD19BR1P

A子がある日、下級生を連れて間中のところに来て言った。
「ねえ、この子の守護霊見てよ」
間中はときどき、
「いいお祖父さんが憑いてくれてるね」
とか友だちに言うことがあったから、それを聞きつけたらしい。
間中は、
「初対面の人はわからないかも」
と言いながら下級生の女子を眼前に座らせて、しばらく外を見ていた。A子が、
「やる気あるの?!」
と怒り出すまで。
そうしたら、唐突に、
「昭和20年8月…17日…ぐらい?」
って、その下級生に聞いたんだ。下級生は、
「え…っと…、多分それぐらいだと思います」
みたいな意味不明の返事をした。A子が、
「その日が何?」
って下級生に聞き返して、下級生が、
「私のお祖父さんのお兄さんが亡くなった日です。若くして亡くなったので、親戚によく話を聞かせてもらいました」
と答えた。
下級生の守護霊となっているその祖父さんの兄っていうのは、第二次世界大戦のときに結核を煩って、終戦2、3日後に他界した
そうだ。これも間中は当てたんだけど、享年25歳。当時、下級生の祖父さん(守護霊から見て弟)は徴兵から帰って
結婚したばかりだったから、その未来(たぶんいずれ生まれるであろう子どものこととか)を楽しみにしながら死んだらしい。
…すごいよなあ、魂って。自分の見ることもない未来の子孫まで守護しようとするんだから。


989 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/09/14(月) 00:13:54 ID:sSD19BR1P

俺なんかは普通に感心したんだけど、A子は悔しかったみたいで、
「どうとでも取れる話だよね。私のお祖父ちゃんだって戦争は体験してるし」
と悪あがきを見せていた。悟が、
「A子ちゃんのお祖父ちゃんなら特高(意味はググッてくれ)の上層部にいてもおかしくない!」
とからかったけど、A子には通じなかったらしいよ。俺は隠れて笑ったけど。
間中は下級生に、
「信じるんならお墓参りに行ってあげてね」
と促して、
「白い軍服があったらお寺に預けたほうがいいかも」
と付け足した。下級生は、
「お墓には行きますね。でも、お祖父さんのお兄さんは戦争に行ってないので軍服はないと思います」
と断言した。A子が、
「そういうところでボロが出るんだよ」
と高笑いしてた。


990 : ◆WfyLow47Q7YG :2009/09/14(月) 00:14:38 ID:sSD19BR1P

その後しばらくして悟が言うには、
「あの下級生、家に帰って仏壇を拝んでたら、いつもは見ない仏具入れる引き出しが気になったんだって。
で、開けてみたら写真が出てきたんだってよ」
俺が、
「何の?」
って聞く間もなく喋り続けたその内容は、
「例の守護霊の人のね。そのおニイちゃんが白い軍服を着て写ってる記念写真が出てきたらしいんだ。
病気で戦争に行けなかったもんだから、せめて格好だけでもって軍服で記念撮影したんだってさ。
だいたい、白い軍服って実戦部隊では使わなかったんだよね」
だった。
ガキの頃に見た映画のラスト近くにあった台詞。
「日本軍の中で白い軍服を着た兵隊たちは、鉄砲で撃たれても撃たれても立ち上がって向かってくるんだ」
それを思い出して、ちょっとゾッとした。

「軍服を寺に預けたほうがいいって下級生に言ったのは、その守護霊とやらの思い入れが強すぎるから?」
間中に確認してみたら、間中は、
「あの子のお祖父さんのお兄さんは戦争が嫌いだったみたいだから。形だけとはいえ、軍服を着るって方法で
戦争に参加しちゃったのを悔やんでると思うんだ」
と答えた。
「じゃあ、間中が助言してやったことでその守護霊さんも満足できたかもしれないな」
と言うと、
「だといいね。あ、でもA子には内緒にしてね。また虐められちゃうから」
と頭を掻きながら苦笑してた。
だから俺…。いま考えるとすっげえ恥ずかしい台詞だったと赤面するけど…。
「お前があんまり苦労しなくていいように、俺、力になるからさ」
と言っといた。間中はまた苦笑したけど。

991 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 01:10:20 ID:AeTf5q0mO
>>990

凄く読みやすかった
こういう暖かいのもいいな

992 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 01:47:40 ID:ozDffoO4O
乙です
週末の流れがアレなだけに、いっそう好感が持てるなw
次スレでも是非また投下して欲しい

993 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 02:50:23 ID:fi47U/7uO

暇なときまた頼むな

994 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 06:42:51 ID:EokeAF+7O
乙、今度こそ本当にこれで最後でしょうな。

995 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 09:05:42 ID:RVqj/JAC0
間中ってーと生きてる人間より幽霊が好きなネクロフィリアちゃんだったけか
本気で言ってるなら実社会生きてくのに苦労しそうだし簡単に死をえらびそうな感じ

996 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 15:50:36 ID:X3iKZtcb0
おつ。いい話だな
A子と間中の話がもっと読みたいw

997 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 18:52:33 ID:zWNM5T900
はふー

998 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 19:04:30 ID:OL9j1/IoO
ヌコ様〜

999 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 19:09:15 ID:xvqU0On60
999get

1000 :本当にあった怖い名無し:2009/09/14(月) 19:11:29 ID:xvqU0On60
そして華麗に1000get

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         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・

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