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南雲忠一中将を再評価するスレ(保)

1 :GF長官:2009/03/18(水) 21:15:05 ID:???
南雲長官はもっと評価されるべき(6代目)

(初代)南雲忠一中将を再評価するスレ(改)
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1210507385/
(2代)南雲忠一中将を再評価するスレ(伊)
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1215089973/
(3代)南雲忠一中将を再評価するスレ(呂)
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1218288706/
(4代)南雲忠一中将を再評価するスレ(波)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1222691768/
(5代)南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/


2 :GF長官:2009/03/18(水) 21:16:54 ID:???
[支隊スレ]
南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)(5代目とは同名別スレ)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228571435/


3 :GF長官:2009/03/18(水) 21:18:36 ID:???
初めての方へ

ここは、前スレであまり出番のなかった南雲長官を慰めるスレです。

本編(発言者:GF長官)の構成は、

(改)スレの>>1〜   真珠湾攻撃編
       >>478〜  インド洋作戦編
(伊)スレの>>109〜  コロンボ攻撃の章
       >>497〜  兵装転換の章
(呂)スレの>>90〜  仮想戦記の章
       >>528〜  ツリンコマリ攻撃の章
       >>780〜  艦隊防空の章
(波)スレの>>358〜  人事考察の章
       >>588〜  珊瑚海海戦編
(仁)スレの>>53〜  MO作戦発動の章
       >>355〜  祥鳳沈没の章
       >>726〜  第五空襲部隊の章

戦史検証が中心なので、雑談は支隊スレへどうぞ。


4 :GF長官:2009/03/18(水) 21:21:30 ID:???
[ミッドウェー作戦の作戦目的]

「機密聨合艦隊命令作第一二号」の作戦要領
「機動部隊ヲ以ツテ上陸前ミッドウェー島ヲ空襲、兵力ト防禦施設ヲ壊滅サセ、
攻略部隊ヲ以テ一挙ニ攻略スルトトモニ、出撃シ来ル敵艦隊ヲ捕捉撃滅スル」

第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」と「米空母部隊の捕捉撃滅」です。


5 :GF長官:2009/03/18(水) 21:24:01 ID:???
[ミッドウェー作戦の作戦日程]

6月4日(N−3日)第二機動部隊、ダッチハーバー空襲
            ミッドウェー島攻略部隊、敵哨戒圏(600浬)内に突入
6月5日(N−2日)第一機動部隊、ミッドウェー島空襲
6月6日(N−1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、
            ミッドウェー島攻撃を続行
6月7日(N日)   ミッドウェー島攻略部隊上陸
            第一機動部隊、上陸支援

(註)第一機動部隊のミッドウェー島空襲は、当初N−3日の予定だったが、出撃が遅れたため
N−2日となった。


6 :GF長官:2009/03/18(水) 21:29:46 ID:???
[ミッドウェー海戦戦闘経過(6月5日三空母被弾まで)日本時間]

0130 第一次攻撃隊発艦(指揮:友永丈市大尉)零戦36・艦爆36・艦攻36(計108機)
     上空警戒機・索敵機も発進(利根四号機は遅延し、0200発進)
0220「敵情特ニ変化ナケレバ第二次攻撃隊ハ第四編成(指揮官加賀飛行隊長)ヲ以テ本日実施ノ予定」
     (南雲長官・第二次攻撃隊のミッドウェー再空襲を予令)
0334 第一次攻撃隊、ミッドウェー島攻撃開始
0400 「第二次攻撃ノ要アリ」(友永隊長、再攻撃要請)
0405 ミッドウェー島基地からの敵機第一波来襲(TBF6機・B−26 4機) 0415に終了
0415「第二次攻撃隊本日実施、待機攻撃機爆装ニ換ヘ」(南雲長官・雷装から爆装への兵装転換を下令)
0440「敵ラシキモノ一○隻見ユ」(利根四号機から0428時の報告・敵艦隊発見)
0445「敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘(ソノママ)」(南雲長官・兵装転換中止を命令)
0453 ミッドウェー基地からの敵機第二波来襲 (SBD16機・B−17 15機・SB2U11機)0540に終了
0509「敵ノ兵力ハ巡洋艦五隻・駆逐艦五隻ナリ」(利根機・続報)
0510 第一次攻撃隊帰投開始(対空戦闘中のため上空待機)
0520「敵ハソノ後方ニ空母ラシキモノ一隻ヲ伴ウ」(利根機・敵空母発見)


7 :GF長官:2009/03/18(水) 21:31:00 ID:???
0530 南雲長官、再兵装転換を下令(爆装から雷装に復旧)
    「直チニ発進ノ要アリト認ム」(山口少将・即時発進の意見具申)
0537 第一次攻撃隊収容開始(0617終了)
0555「収容終ワラバ一旦北ニ向ヒ、敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」
    (南雲長官、第二次攻撃隊をもって敵空母を攻撃することを明示)
0618 敵空母から敵機来襲(ホーネット第8雷撃中隊 TBD15機)0637終了
0640 同(エンタープライズ第6雷撃中隊 TBD14機)0700終了
0713 同(ヨークタウン第3雷撃中隊 TBD12機)
0722 同(エンタープライズ第6爆撃中隊 SBD31機)
0723 加賀被弾
0724 赤城被弾
0725 同(ヨークタウン第3爆撃中隊 SBD15機)
     蒼龍被弾


8 :GF長官:2009/03/18(水) 21:32:21 ID:???
Q1.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その1)
A1.0400時、友永大尉より「第二次攻撃ノ要アリ」と要請があった。第一次攻撃隊長が「効果不十分」
   と判断したのだから、再攻撃が必要なのは当然である。

Q2.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その2)
A2.0405時から、南雲機動部隊はミッドウェー基地航空隊の攻撃を受けている。同島航空兵力は未だ
   健在であり、速やかにこれを壊滅させなければならない。


9 :GF長官:2009/03/18(水) 21:34:02 ID:???
Q3.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その3)
A3.味方攻略部隊は、すでに前日からミッドウェー島の敵哨戒圏(600浬)内を進撃中である。
   輸送船団に損害が生じては作戦全体に大きな支障をきたす。敵基地制圧が急務である。

Q4.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その4)
A4.0130時から発進した索敵機(巡航速度120節・進出距離300浬)は、2時間半あれば索敵線先端に到達する。
   (最も遅い利根四号機でも0430頃)
   0415の時点で報告がないということは、南雲機動部隊の半径300浬内に敵艦隊は存在しない可能性が高い。
   よって、ミッドウェー島再空襲を優先すべきである。


10 :GF長官:2009/03/18(水) 21:36:17 ID:???

Q5.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その1)
A5.0530頃B−17が二航戦を撮影した写真がある。それによれば甲板上には攻撃隊は整列していない。
   この状態から発艦準備を完了させるには40分は必要。現実的に即時発進は不可能である。

 (註1)写真については、『歴史群像ミッドウェー』(学研)p64、p136 
                『写真太平洋戦争第3巻』(光人社NF文庫)p190を参照のこと。
 (註2)よく見ると、蒼龍飛行甲板艦尾付近に1機・飛龍飛行甲板中央付近に1機確認できる。
     おそらく直衛の零戦と思われる。

蒼龍(0521〜0524時におけるB−17の攻撃。艦尾に1機確認できる)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Soryu_under_B-17_attack.jpg

飛龍(後部甲板に「ヒ」の識別記号。飛行甲板中央に1機確認できる)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hiryu_f075712.jpg


11 :GF長官:2009/03/18(水) 21:39:32 ID:???
Q6.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その2)
A6.第二次攻撃隊の制空隊(零戦)のほとんどは、母艦直衛に上がって対空戦闘中である。
   護衛なしの艦爆隊で敵空母を攻撃しても、戦果は期待できない。

Q7.A5だとすると、山口少将は、二航戦の艦爆隊が発艦準備完了していないのを知りながら、即時発進の
   具申をしたことになる。これでは矛盾しないか。
A7.山口少将の具申は二航戦(艦爆隊)ではなく、一航戦(艦攻隊)宛のものだったと考えられる。
   0415時の兵装転換命令は一航戦に対してのもので、山口少将は知らず、第二次攻撃隊の制空隊(零戦)の
   ほとんどが上空直衛に上がっていることも知らなかった。
   (二航戦の零戦隊に関しては把握していただろう)

   つまり、山口少将は0530の時点で「一航戦は雷装で甲板待機している」という認識だった。
   だから、二航戦の発艦準備完了を待つことなく、先に一航戦(艦攻隊)を発進させるべき(零戦の護衛付きで)だ
   と具申したのだと思われる。


12 :GF長官:2009/03/18(水) 21:42:56 ID:???
[補足1]第二次攻撃隊の兵装状態(推定)作業はすべて格納庫内
      一航戦(艦攻隊) 二航戦(艦爆隊)     備考
0130    雷装         空装       第一次攻撃隊発進
0415   転換作業開始    空装       兵装転換命令(雷装から爆装へ)一航戦宛
0445   転換作業中止    空装       兵装転換中止命令(一航戦宛)
0530   復旧作業開始   爆装作業開始  雷装復旧命令(一航戦宛)・対艦装備命令(二航戦宛)
0723   復旧作業途中   爆装作業途中  三空母被弾

(1)「空装」とは、魚雷も爆弾も装備していない状態。
(2)一航戦が雷装待機なのは、事前のGFの指示によるもの。
(3)二航戦が空装なのは、インド洋作戦時の戦訓によるもの。
   (兵装転換命令に柔軟に対応するため)『歴史群像ミッドウェー』より
(4)山口少将の意見具申について。
   一航戦が雷装待機なのは、事前の打合せで知っていた。
   第一次攻撃隊発進から0530時まで、兵装転換に関する命令は受領しなかった。
   (艦爆隊は空装状態で格納庫待機中)
   0520時に敵空母発見報告を、0530時に対艦装備命令を受けた。
   今から作業開始しても、発進準備完了までは約2時間は必要(推定)
  「一航戦は事前の打合せ通り、雷装で甲板待機しているだろうから、二航戦の発進準備完了を待つことなく、
   直ちに発進すべきである」と意見具申した。
(5)南雲長官の意見具申無視について。
   0530時、山口少将の意見具申を聞いた時、
   一航戦は、雷装復旧作業の途中であり、制空隊のほとんどは母艦直衛に上がって対空戦闘中。
   しかも、第一次攻撃隊は上空待機中で速やかに収容しなければならない。
   二航戦は、先程爆装作業開始を命じたばかり。
   よって、即時発進は不可能。検討にも値しないと無視した。

つまり、双方の認識が異なることにより生じた事態だと思われる。


13 :GF長官:2009/03/18(水) 21:45:28 ID:???
[補足2] 「直チニ発進ノ要アリト認ム」の意見具申について

「直チニ」は、極めて緊急性の高い用語である。
即時発進を具申するからには、即時発進が可能な状態であることが大前提となる。
「即時発進が可能な状態」とは、攻撃隊が飛行甲板に整列、試運転が完了し、あとは母艦が風上に立つだけで
発進できる状態であり、当時の二航戦は明らかにそれには当たらない。

よって山口少将の意見具申は、一航戦に当てて出されたものだと考えられる。
山口少将が「一航戦は即時発進可能な状態である」と判断した理由は、[捕捉1](4)の通り。


14 :GF長官:2009/03/18(水) 21:47:53 ID:???
Q8.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その1)
A8.第一次攻撃隊は0500時過ぎから帰投を始めていたが、母艦が対空戦闘中であったため、上空待機を
   強いられていた。速やかに収容しなければ、燃料切れで不時着する機体が生じる恐れがあった。

Q9.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その2)
A9.第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」である。
   この後のミッドウェー島再空襲、及び攻略部隊の上陸支援のためにも、母艦兵力を減少させる
   わけにはいかない。

Q10.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その3)
A10.第一機動部隊の任務は「米空母部隊の捕捉撃滅」である。
    0530時点で、発見した敵空母は一隻のみ。新たな空母が別の場所で発見された場合、第三次攻撃隊を
    編成する上でも、母艦兵力を少しでも確保しておきたい。


15 :GF長官:2009/03/18(水) 21:50:33 ID:???
Q11.南雲長官は米空母が付近に居る可能性を考えていなかったのか。油断し過ぎではないか。
A11.考えてはいたが、A3の理由から、敵空母所在の「確証」がない限り動けない事情があった。
    敵空母所在の「兆候」のみでは、ミッドウェー島再空襲の方を優先したいという考えだった。

「このとき南雲長官は大した逡巡もなく(ミッドウェー島再空襲の)決断を下している。
が、ここで読者諸氏は疑問を浮かべられるであろう。米空母部隊の所在に、ここまできても気を遣わなかったのか
という当然の疑問である。

敵機動部隊に対する配慮は、当たり前のことながらあった。ただ何度も書くように
『味方の輸送船団は休むことなく前進を続け、ミッドウェー島に近づいているであろう』
という焦慮が、絶えず南雲長官以下各幕僚の頭から離れず、思考の弾力を奪っていた。
草鹿参謀長の言う『二兎を追うわずらわしさ』である。

もし、それなりの処置をとって敵空母部隊に出合えばよい。が、遭遇することなく無駄な時間と
兵力を費やし、空からの援護なしに味方輸送船団を裸でミッドウェー島に近づけ、作戦を根底
から崩してしまうようなことがあってはならない。
そういう思いが片時も離れない。責任の重圧から来るその感情は、恐怖にさえ似ていた」
                                     (『ミッドウェー戦記』亀井宏/著)


16 :GF長官:2009/03/18(水) 21:52:15 ID:???
Q12.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。
A12.南雲長官は、GFの作戦方針を正しく理解していたと思われる。
    現に、0520時の敵空母発見の報告を受けて、
    直ちに0530時雷装復旧を下令し、
    0555時には「敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」と敵空母撃滅を優先すると明示している。


17 :GF長官:2009/03/18(水) 21:55:59 ID:???
Q13.『機動部隊戦闘詳報・経過概要』の前文では、0428時送信の利根機敵艦隊発見電は
    0500時受信となっているが、戦闘経過では0440時受信としているのは何故か。
A13.0445時の換装中止命令と矛盾するから。
    0500時受信の場合、情勢に何の変化もないのに、いきなり換装中止命令を出したことになる。
    兵装転換の中止を命ずる限りは、その前に何らかの敵情の変化が入ったはず。
    0445時の発令自体が虚偽とする説もあるが、0447時の無電を米側が傍受した記録が残されている。
                                                (『歴史群像ミッドウェー』より)

(註1)『戦闘詳報』の出典は、『記録ミッドウェー海戦』(澤地久枝/著)
(註2)0447時の無電とは、
   「発:機動部隊指揮官」
   「宛:利根四号機」
   「本文:タナ一、艦種確メ触接セヨ」
   つまり、南雲長官が利根四号機に「艦種を確認せよ」と命ずる以上、0447時以前に利根機からの
   敵艦隊情報を赤城が受信していたことになる。


18 :GF長官:2009/03/18(水) 21:57:20 ID:???
Q14.『戦史叢書』では雷装復旧は0445時となっているが、0530時としているのは何故か。
A14.A10で示した通り、南雲長官が「敵ラシキモノ」という曖昧な情報で、ミッドウェー島再空襲を
    後回しにするとは思えない。
    0520時の敵空母発見情報こそが、南雲長官に「敵空母撃滅」を決断させたと考えるから。
    0445時は転換作業中止命令であって、雷装復旧命令ではない。


19 :GF長官:2009/03/18(水) 21:58:21 ID:???
以降は珊瑚海海戦編テンプレ

[珊瑚海海戦要図] 日出は0420時、日没は1614時(日本時間)

      □■ラバウル
     □□□
□□□□□□□     □□      ソロモン諸島
             □□  □□
□□□□              □□   □□
□□■ラエ                   □□   □□   □□
□□□□□                         □□  ■ツラギ
□□□□□□□   ジョマード水道                □□□ガダルカナル島
□□□■□□□□    ↓  ルイジアード諸島
 ポート □□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          □
 モレスビー  サマライ  デボイネ




□□               珊 瑚 海
□□
□□■クックタウン
豪□□
州□□                                ニューカレドニア
□□□■タウンスビル                          □□
□□□□                                   □■ヌーメア
□□□□□□


20 :GF長官:2009/03/18(水) 22:00:36 ID:???
[MO作戦日本側編成]

<南洋部隊>第四艦隊司令長官・井上成美中将

(1)MO機動部隊(第五戦隊司令官・高木武雄中将)
[主隊](高木中将直率)
 第五戦隊    重巡「妙高」「羽黒」
 第七駆逐隊   駆逐艦「曙」「潮」
[航空部隊](第五航空戦隊司令官・原忠一少将)
 第五航空戦隊   空母「瑞鶴」「翔鶴」
 第二十七駆逐隊  駆逐艦「有明」「夕暮」「白露」「時雨」
[補給隊]      給油艦「東邦丸」


21 :名無し三等兵:2009/03/18(水) 22:00:59 ID:3QyoS91K
なんとなく、タラレバを重ねてな〜〜い。広島原爆もB−29 が故障して
広島に不時着陸して<<タラ>>、原爆が日本の手に入りそれを、ニューヨークに持っていって
爆発させ<<レバ>>、そこに(ニューヨークにルーズベルトや、マッカーサー)が居<<タラ>>
タラレバはどこまでも広げられる。

22 :GF長官:2009/03/18(水) 22:01:29 ID:???
(2)MO攻略部隊(第六戦隊・五藤存知少将)
[MO主隊](五藤少将直率)
 第六戦隊 重巡「青葉」「衣笠」「加古」「古鷹」
        空母「祥鳳」
        駆逐艦「漣」
[ポートモレスビー攻略部隊](第六水雷戦隊司令官・梶岡定道少将)
 第六水雷戦隊 軽巡「夕張」
           駆逐艦「追風」「朝風」「睦月」「望月」「弥生」「卯月」
           敷設艦「津軽」
           掃海艇「第二○号」
           輸送船12隻
[掩護部隊](第十八戦隊司令官・丸茂邦則少将)
 第十八戦隊 軽巡「天龍」「龍田」
         水上機母艦「神川丸」「聖川丸」
         特設砲艦「日海丸」「京城丸」「勝泳丸」
         特設掃海艇2隻

(3)ツラギ攻略部隊(第十九戦隊司令官・志摩清英少将)
 第十九戦隊 敷設艦「沖島」
         駆逐艦「菊月」「夕月」
         特設掃海艇2隻
         特設特務艇2隻
         特設駆潜艇2隻
         輸送船2隻


23 :GF長官:2009/03/18(水) 22:02:37 ID:???
[MO作戦米側編成]

第17任務部隊(フランク・フレッチャー少将)

[第2群]攻撃隊(トーマス・キンケード少将)
 重巡「ミネアポリス」「ニューオリンズ」「アストリア」「チェスター」「ポートランド」
 駆逐艦「フェルプス」「デューイ」「ファラガット」「エールウィン」「モナガン」

[第3群]支援隊(ジョン・クレース英少将)
 重巡「オーストラリア」(豪)「シカゴ」
 軽巡「ホバート」
 駆逐艦「パーキンス」「ウォーク」

[第5群]航空部隊(オーブレイ・フィッチ少将)
 空母「ヨークタウン」「レキシントン」
 駆逐艦「モリス」「アンダーソン」「ハマン」「ラッセル」

[第6群]補給隊(ジョン・フィリップス大佐)
 油槽船「ネオショー」「ティッペカヌー」
 駆逐艦「シムス」「ウォーデン」

[第9群]索敵隊(ジョージ・デーボン中佐)
 水上機母艦「タンジール」(PBY12機)

(註)フレッチャー少将はヨークタウン坐乗、フィッチ少将はレキシントン坐乗
   この他に、ポートモレスビー及び豪州の陸軍航空隊が加わる。


24 :GF長官:2009/03/18(水) 22:03:59 ID:???
テンプレ終了。
Q5の写真を追加しました。
Q7の[捕捉2]を追加しました。

今のところ、この「山口少将の意見具申は一航戦宛」説は、『はつ恋連合艦隊』のみ。
これで本を出せば売れるかな?
「ミッドウェー海戦研究最前線」
「山口多聞の意見具申に新説登場!」
夢の印税生活・・・

印税が入ったらどうしようかな。
そうだ、「南雲忠一記念館」を建てよう!
目玉は、原寸大「航空母艦赤城」(艦上機フル搭載)
これは楽しみだ。


25 :GF長官:2009/03/18(水) 22:06:50 ID:???
前スレの>>761 そりゃ、防弾完璧な零戦なんて凡庸機ですから・・・
>B17の装甲板に比べれば、零戦の外板なんてぺらぺらの紙みたいな物だった
とはよく言われることですが、本当にそうだったんだろうか。
操縦席の背中に防弾板を入れるだけで、あまり運動性に変化はないと思うが。


26 :GF長官:2009/03/18(水) 22:14:32 ID:???
前スレの>>740補足

>5月7日の祥鳳沈没ですが、高木中将・原少将がどのように知ったかが はっきりしない
と発言しましたが、『MO機動部隊戦闘詳報』の中に発見しました。

「○九二○ヨリ○九三五頃迄、敵機五○機以上祥鳳ニ来襲、祥鳳被弾被雷ノタメ
○九三五沈没セリ」
ただ受信時刻は記されていませんね。

前スレ>>760補足
前スレ>>754で紹介された、奥宮氏の『ラバウル海軍航空隊』によれば、
「この日の進出距離は零戦にとっては最大限であったのと、ラバウルへの帰投が
日没後になると予想されたので、全機がスルミにすべり込んで事なきを得た」

どうやらラバウル発進だったようですね。
ラエ発進なら、片道500浬にはならないし。


27 :名無し三等兵:2009/03/18(水) 22:16:10 ID:???
攻撃は最大の防御
「弾は逃げる奴に当たる。向かって行く奴には当たらない!」
坂井三郎


搭乗員の落下傘装着率は低かった?

長官
南雲忠一記念館期待しています。
零戦一機=八万円(現代の価格で一億五千万)也


28 :名無し三等兵:2009/03/18(水) 22:30:16 ID:???
>>25
逆に米軍機がよく言われるほど、頑丈な装甲をしていたにもかかわらず、
日7.7mmで落とされているのに、米12.7mmに耐えられる防弾装甲重量ってどんだけー

29 :名無し三等兵:2009/03/19(木) 03:41:57 ID:???
しまいには日本軍の将官は全員超名将揃いになってしまう勢いだな

30 :GF長官:2009/03/19(木) 21:06:37 ID:???
>>27 ま、そうですな。
「当たらなければ、どうということはない」を本当に実践してしまうんだから。

>零戦一機=八万円(現代の価格で一億五千万)也
全機フライアブルにして、洋上で発着艦を披露して・・・
いったい何冊売れればいいんだろうか。

>>28 やはり、「後の先」でかわすしかないかな。

>>29 この勢いに乗じて、次は「牟田口閣下を再評価・・・(ry


31 :GF長官:2009/03/19(木) 21:14:20 ID:???
昨晩は、「その時歴史が・・・(ry」最終回でしたね。

ミッドウェー海戦の回も登場。
半藤一利氏曰く、「南雲司令部は集団催眠(付近に米空母は居ないはずだ)に
かかっていたようなもの」だって・・・

全く!やーれやれだぜ。
結局、厨の言うことって、

(索敵機から敵艦隊発見の報告は入ってないけど)
「付近に敵空母が居ることに間違いないから、兵装転換はするな」
(利根機の報告によれば、彼我の距離は200浬以上だけど)
「米空母はもっと近くに居るはずだから、直ちに攻撃隊を発進せよ」

南雲長官に、ニュータイプになれってことか?
これじゃ、伝説の毎日新聞迷社説と一緒だな。

「ミッドウェーの南雲提督も『風の息づかい』を感じていれば、米空母の存在に
気づいたはずだ・・・」


32 :GF長官:2009/03/19(木) 21:24:29 ID:???
>>31の続き

まだ索敵機の復路が残っているのに・・・
第二次攻撃隊は雷装待機と、GFから厳命されていたのに・・・
インド洋作戦では似た状況で混乱したのに・・・
「なぜ、南雲長官は兵装転換に踏み切ったのか?」

そこから、戦史検証は始まるというのに、「集団催眠」なんて思考停止していたら、
何も学べんじゃないか。
素人じゃないんだし、公共の電波使ってるんだから、もう少し・・・ね。

これは「珊瑚海海戦編」の結論として言おうと思っていたことですが、

日本側の認識によれば、珊瑚海海戦では「米空母2隻を撃沈」している。
「サラトガ型撃沈、ヨークタウン撃沈確実ト認ム」(『MO機動部隊戦闘詳報』)
にもかかわらず、MO作戦は失敗に終わった。

ミッドウェーにおいて、南雲長官の頭には、常にこの事実があったはず。
すなわち、「たとえ敵空母を全滅させても、味方攻略部隊の上陸が実施できなければ、
作戦は失敗である」

居るか居ないかさえハッキリしない米空母よりも、ミッドウェー島制圧を優先した南雲
長官の作戦指導は、珊瑚海海戦の戦訓を活かしていたとは言えないでしょうか。


33 :GF長官:2009/03/19(木) 21:37:17 ID:???
前スレ>>760の続き

少し遅れて、0900時には、元山空・九六陸攻20機も出撃(前スレ>>730

元山空、九六陸攻ともに、支那事変当時から活躍していましたが、一式陸攻との
外見上の大きな違いは、双尾翼ですね。B−25と同じ。
これは、操作力が軽く、効きが良好という利点があったらしい。

「操縦性は抜群で、安定性も極めて良好、その軽快さ戦闘機並みであり、双発機
とは思えない自由自在な飛行ぶりはテストパイロットたちの絶賛をあびた。自動
操縦装置の便利さもパイロットたちをよろこばせた」
                      (『世界の傑作機(91)九六式陸上攻撃機』)

世傑のB-17にもありましたが、長距離飛行をする爆撃機にとって、自動操縦装置は
欠かせないものだったようです。


34 :GF長官:2009/03/19(木) 21:38:21 ID:???
>>33の続き

マレー沖海戦での快挙も、元山空・帆足正音少尉の
「敵主力見ユ、北緯4度・東経103度55分、針度60度、一一四五」
から始まった。

戦果は、雷撃隊17機のうち、魚雷5本が命中。
水平爆撃隊9機のうち、命中弾なし。

今回は、25番2発搭載の20機。
水平爆撃のみですが、今度はしっかり頼みますぞ!


35 :GF長官:2009/03/20(金) 21:26:30 ID:???
>>29 ついでながら、このスレ内で「南雲忠一は名将だ」と言及した人は
(本職も含めて)おそらくはいないでしょう。
出版物を見ても、『悲劇の南雲中将』(松島慶三/著)くらいかな。


36 :GF長官:2009/03/20(金) 22:16:29 ID:???
>>34の続き

マレー沖海戦の再来なるか?第五空襲部隊、戦闘開始!

1000「(ラバウル)基地ノ159度・110浬・高度3700米」(元山空・現在位置報告)
    「ミシマ島通過、味方艦艇5、北上スルヲ認ム」(台南空・避退中の六戦隊発見)
1015「航空母艦ヲ発見セズ、敵兵力ハ、戦艦2・大巡1・駆逐艦3」(触接中の一式陸攻・続報)
1033「タグラ島通過」(台南空・現在位置報告)
1052 誘導の一式陸攻・台南空と分離、帰投(1445にラバウル帰着)
1128「ラーフラン島ノ129度・25浬、味方六戦隊発見」(元山空・避退中の六戦隊発見)
1130 四空・索敵機報告位置に到達するも敵を見ず、付近を捜索
1145「敵発見、戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦3」(台南空・敵発見)
1200「砲撃ヲ受ク、正横附近ニテ、高度8000米」(台南空・敵対空砲火を受ける)
1225 元山空の1機が発動機不調のため引き返す
1228「敵大部隊発見、6隻、敵針280度・敵速24節、同部隊ニハ空母ナキコトヲ確認ス、
     針路元ノママニテ空母ヲ求メテ進撃セルモ、空母ヲ見ズ」(元山空・敵発見)
1230 四空・敵発見、突撃下令
1240 四空・攻撃終了(戦果:魚雷命中なし、被害:自爆4・大破2)
1244 元山空・攻撃開始
    「ワレ敵大巡(オーガスタ級)ヲ爆撃ス、命中弾1・至近弾1・大破」
     元山空・攻撃終了(戦果:命中弾なし、被害:3機被弾)
1430 台南空・全機ガスマタ不時着
1445 四空・ラバウル帰着
1545 元山空・ラバウル帰着

(註)ミシマ島はデボイネの東隣の島、タグラ島はロッセル島の西隣の島(>>19
   ラーフラン島はルイジアード諸島のどこか(多分)


37 :GF長官:2009/03/20(金) 22:18:06 ID:???
>>36の続き

1000時、台南空が味方六戦隊を発見していますね。
これは、0935時に祥鳳が沈没した後、避退北上中のMO主隊です。
1128時には、同じく元山空も発見している。

特に台南空の方は、わずか30分差。
もう少し基地発進が早ければ、台南空と米航空隊との空戦が起こっていた
かもしれない。

続いて1015時の報告は、敵艦隊に触接中の一式陸攻からの続報です。
前スレ>>730の通り、この日の早朝ラバウルから一式陸攻3機が索敵に発進。
そのうち170度線の陸攻が、0725時に敵艦隊を発見している。
「敵見ユ、戦艦2・巡洋艦2・駆逐艦2、速力20節・北上中」

0930時には、隣の180度線の陸攻も合同し、2機で触接を継続。
その続報が1015時の報告です。
これによれば、「航空母艦ヲ発見セズ」とのことですから、フレッチャー空母部隊
ではなく、クレース重巡部隊であることが明確になりました。

珊瑚海海戦では、しばしば報告位置と実際の位置とのズレが問題となりますが、
今回はうまくいったのでしょうか。


38 :名無し三等兵:2009/03/21(土) 12:17:30 ID:???
南雲を再評価するゲーム
http://si-phon.com/

39 :GF長官:2009/03/21(土) 20:41:42 ID:???
>>38 おお、本職としてはインド洋で大暴れしてみたいですなぁ。


40 :GF長官:2009/03/21(土) 21:07:59 ID:???
>>37の続き

前スレ>>758の通り、台南空零戦隊には一式陸攻の誘導がついています。
その誘導機が、1052時に分離、帰投してしまう。

「四空の誘導機は任務を終え、あっさりと北に反転した。高度4千、眼下は一面の
雲海である。
『何も見えないじゃないか』石川三飛曹は心細くなって、遠ざかって行く誘導機を
恨めしげに見た。『せめて陸攻隊と合流するまで一緒にいてくれればいいのに』
視界はますます悪くなっていた。上も下もすべて雲で、機位を失いそうな不安な
気象状況である」                          (『暁の珊瑚海』)

全くそうですよねぇ。
燃料が心配なわけでもないだろうし、なんで中途半端で帰ってしまったんだろう。
任務自体が「敵艦隊予想位置まで誘導」であって「四空雷撃隊と合同するまで誘導」
というわけではなかったのかもしれない。


41 :GF長官:2009/03/21(土) 21:10:15 ID:???
>>40の続き

結局、単独で四空を探し求めることになった台南空ですが、会合は出来たのか。
『戦闘行動調書』に詳しい記述はありませんが、『戦史叢書』には、
「(四空)雷撃隊は予定地点に達し、ロッセル島西方洋上を索敵したが、敵を見ず、
戦闘機隊を分離してなお索敵を続けた」
とあるので、おそらく合同は出来たのでしょう。

四空・台南空ともに予定海面に到達するも敵は発見できず。
この間、陸攻の触接(>>37)は継続中ですから、無電のやりとり等が出来なかったのか、
疑問ですが。

航路図によれば、この日最初のクレース重巡部隊触接機である古鷹水偵の報告
0620「敵機動部隊ラシキ艦影ヲ認ム、デボイネノ152度・150浬」は、ほぼ正確な
位置です。
発見時にクレース部隊は北上中でしたが、後に変針、ルイジアード諸島沿いに西進
しています。この変針が報じられなかったため、予測位置がズレたのかもしれない
ですね(前スレ>>731


42 :GF長官:2009/03/21(土) 21:11:09 ID:???
>>41の続き

0900時発進の元山空に比べると、0715時(台南空は0745時)に出発した四空は
もう4時間の飛行になり、帰りの燃料も心配、捜索を続けるにも限界がある。
敵艦隊を見つけることはできるのか。

それにしても、索敵機が触接を継続しているというのに、攻撃隊が捜索するハメに
陥るとはなんとも情けない。
英側の資料には、「日本軍双発機による触接を受ける」と記録にあるので、間違い
ないはずですが、うまくいかんもんですなぁ。


43 :名無し三等兵:2009/03/22(日) 11:30:05 ID:???
>>39
【簡単】空母決戦【ストラテジー】
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/game/1236933175/

そのゲームのスレッドはあるのでありますが、自分は、南雲長官が口を出すと、
何か、ムカムカ、っとくるのであります。

44 :名無し三等兵:2009/03/22(日) 19:54:09 ID:???
少し高いなと思ったが、結構楽しめてるよ、それ

45 :名無し三等兵:2009/03/23(月) 02:28:01 ID:???
保に夜間着艦ス。
>43
空母戦の本質を的確にゲーム化しててよい。
基地の対空砲火が鬼って言うのは、多分とは思うが機の攻撃力パラメーターと、
基地の対空パラメーターが、同じフォーマットで動いていないor動いていること何れかに
起因していると思う。 ただ感じとしてはデカイ対空戦艦としてプログラムを組んで居る感じはする。
PGの腕と言うより、実装レベルで悩んだ感じかね<基地への艦船攻撃とか。
最近のSLGゲイムの制作に関する実情は余り知らんけどね。

気分的には大海令つうゲームに似てはいる気もする、あれは編成が主眼だった。


46 :名無し三等兵:2009/03/23(月) 05:31:36 ID:???
苦しいこともあるだろう

云い度いこともあるだろう

不満なこともあるだろう

腹の立つこともあるだろう

泣き度いこともあるだろう

これらをじっと こらえてゆくのが

男の修行である

47 :GF長官:2009/03/23(月) 20:56:37 ID:???
>>43〜 着艦ヨロシ
情報有難うございます。
ニコニコでプレイ動画を探してみましたが、ないようですね。
ゲームにはあまり縁がないので、気後れしてしまうんですよねぇ。


48 :GF長官:2009/03/23(月) 20:57:20 ID:???
>>46 おっと、GF長官を名乗る以上、本職も格言の一つくらい残して
おかないとな。

実は、開戦直前の御前会議(12月1日)における永野総長の言葉が
好きだったりする。

「戦わざれば亡国と政府は判断された。戦うもまた亡国であるかもしれぬ。
戦わざる亡国とは魂まで失った亡国であり、最後の一兵まで戦うことによって
のみ、死中に活を見出すであろう。

戦ってよし。
勝たずとも、護国に徹した日本精神さえ残れば、我らの子孫は再起三起する
であろう」

この結果250万人の犠牲ですから、賛否両論あるでしょうが・・・
見直しましたよ、ぐったり大将!


49 :GF長官:2009/03/23(月) 21:39:27 ID:???
>>42の続き

繰り返しになりますが、この日の天候は、明らかに米側に味方していた。

「二隻の米空母上空に覆いかぶさる幾重もの厚い雲が、日本側索敵機の捜索
をきわめて困難なものとした」                  (『暁の珊瑚海』)

クレース重巡部隊もまた、この寒冷前線の庇護の下にあった。
しかし気まぐれな女神様は、少しだけ日本側に微笑んでくれたようです。

「彼ら(台南空)がクレース部隊を発見したのは、まさしく僥倖の一事につきる。
中島少佐が高度4千mの雲上飛行を続けているうちに、不意に編隊正横で対空
砲火が炸裂した。急いで雲の下をのぞきこむと、海に数条のウェーキが白く曳か
れていた。
彼らが気づく以前に、英艦隊側が先に発見したのだ!」

なんとまぁ・・・見張が優秀すぎるのも考えものですな。


50 :GF長官:2009/03/23(月) 21:41:06 ID:???
>>49の続き

>>41の通り、四空と台南空が分離して、別個に附近海面を捜索中、ちょうど
台南空がクレース部隊上空を飛行中に発見されたというわけです。

「ところが戦闘機隊がまず戦艦二隻を基幹とする敵を発見、機銃による攻撃
を行った。」

『戦史叢書』にはこうありますが、戦艦に対して「機銃掃射」ってあまり意味が
ないような・・・
『戦闘行動調書』にも、そのような記述はありませんし、『暁の珊瑚海』には、

「中島少佐は翼を振り、戦闘隊形をとらせた。
グラマン戦闘機の出現を警戒しながら、雲の下に出る。米空母は見当たらない。
彼らは大胆に海上500mまで降下し、クレース部隊の左舷沿いを一航過した」

おそらく、艦種確認のため降下した際に、景気づけに機銃を放ったのでしょう。
空母の居ないことが確認できれば、戦闘機隊のやることはないですからね。


51 :GF長官:2009/03/23(月) 21:42:08 ID:???
>>50の続き

さて、本海戦でしばしば生じた「艦種誤認」ですが、今回はどうだったか。

クレース部隊の編成は(>>23
米重巡「シカゴ」・豪重巡「オーストラリア」
豪軽巡「ホバート」
駆逐艦「パーキンス」「ウォーク」「ファラガット」
重巡2・軽巡1・駆逐艦3の計6隻。

これに対し、
四空の索敵機は、「戦艦2・大巡1・駆逐艦3」(>>36の1015時)
台南空は、「戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦3」(>>36の1145時)


52 :GF長官:2009/03/23(月) 21:43:21 ID:???
>>51の続き

これは許容範囲じゃないでしょうか。

参考までに、重巡シカゴの艦影は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:USS_Chicago_after_Rennell_Island.jpg
戦艦に見えなくもないかな?

「おそらくは、1万トンの豪重巡オーストラリアは檣頭と煙突の型から、戦艦
カリフォルニア級と受け取られ、9千トンの米重巡シカゴはそのゆったりとした
艦上構造物の配置から英戦艦ウォースパイトと間違えられたものであろう」

高度500mで一航過しても間違えてしまうんですね。
高空の索敵機からの艦種識別がいかに困難かが分かります。


53 :GF長官:2009/03/23(月) 21:43:54 ID:???
>>52の続き

今回は無傷だったシカゴですが、後にレンネル沖海戦にて、陸攻隊の魚雷
2本を受けて沈没している。Bettyとは何かと縁のある艦のようだ。

ちなみに、その時も
「翌30日(昭和18年1月)朝、基地航空隊の索敵機は再び敵艦隊を発見した。
『一○一○敵ノ位置・・・テキサス型戦艦1・大巡5・軽巡2・駆逐艦5・・・』
テキサス型戦艦というのは、実際は重巡シカゴのことで、またまた識別ミスを
おかしている」                    (『写真太平洋戦争第5巻』)

やれやれ・・・と言う貴方に、モリソン博士より一言。

「軍艦の識別は、どこの国の航空青年連中にとっても難しいものである。
前もって練習しないで、1万フィートの高空より艦船に識別をやってみようと
した連中に、その最初の失敗の体験を言わせてみたまえ!」

1万フィートだと3千メートル強ですね。
羽田や関空に着陸する時などに体験できるでしょうが、戦時と平時は違い
ますからねぇ。


54 :GF長官:2009/03/24(火) 22:27:44 ID:???
祝!WBC連覇
今日は仕事そっちのけで観戦してましたね。
やはり最後はこの男、イチロー
インタビューの中の「イキそうになった」発言は、ネルソン・ピケを思い出す。
それにしても、同じ「イチロー」なのにこうも違うものなのか・・・

>>53の続き

台南空が「発見された」おかげで、別海域を捜索中だった四空雷撃隊も、
クレース部隊を発見することが出来ました。

「敵は対空砲火により猛烈に反撃してきたが、雷撃隊はこの砲煙によって
敵を発見接敵した。空母は認めなかったが、既に航続力の限界に達して
いたので、一二三○から一二四○にかけて攻撃を行った」 (『戦史叢書』)

ニューギニア沖海戦では壊滅した四空(仁スレ>>751)ですが、今回は空母
は居ません。今度こそ!


55 :GF長官:2009/03/24(火) 22:28:33 ID:???
>>54の続き

「トツレトツレ・・・」小林大尉は全機に突撃を下令。
第一中隊6機(小林大尉直率)は旗艦オーストラリアの左舷側から、
第二中隊6機(小関中尉)は右舷側から、挟撃態勢をとる。
距離5千mを切ったところで、一斉に対空砲火が火を噴いた。

先頭の小林機が被弾炎上。更に魚雷投下後に2機被弾。
オーストラリアは取舵転舵。
続いて右舷より小関隊が突入。右舷後方より魚雷投下。1機被弾。

さて、戦果はー
「だが実際のところ、投下されたすべての魚雷はクレース部隊に一本も命中
しなかった。その理由について英国側は『訓練と指揮官の高い戦術的能力の
賜物である』と賞讃しているが、彼らにとっては6ヶ月前にマレー沖で日本機の
”同一の型式ならびに兵力”によって一隻の戦艦が撃沈されているだけに、
クレース部隊の無事が奇跡のように思えたのであろう」  (『暁の珊瑚海』)

残念ながら、魚雷はすべて外れてしまいました。


56 :名無し三等兵:2009/03/24(火) 23:00:21 ID:??? ?2BP(0)
そりゃ、腐っても選ばれて大将にまでなった帝国軍人なんだから、
そこらへんの軍ヲタよりも優秀なのに決まってるじゃないか。

57 :名無し三等兵:2009/03/24(火) 23:01:36 ID:???
ダルビッシュばりのノーコンだな

58 :名無し三等兵:2009/03/25(水) 07:54:38 ID:???
>>32
> 居るか居ないかさえハッキリしない米空母よりも、ミッドウェー島制圧を優先した南雲長官の作戦指導

さすがにあきれたな。
敵情判断、GF、軍令部からの情報、
索敵機からの報告から判断して兵装転換に
踏み切ったならともかく(実際はそうだと思うが)
敵空母が居るか居ないかハッキリしないから兵装転換して
ミッドウェー島を再度空襲しようという
安易な考えで兵装転換したというなら、
横槍を突かれた南雲長官はそれこそ無能では
ないか。

59 :58:2009/03/25(水) 14:08:37 ID:???
情報、報告の有無ね。

60 :GF長官:2009/03/25(水) 21:21:15 ID:???
>>56 ん?これは>>48に対するレスかな。
>そこらへんの軍ヲタよりも優秀なのに決まってるじゃないか。
ま、それを言い出したら、そもそも軍板が成り立たないわけでして。

>>57 こちらは四空雷撃隊に対する評価か。
相手も全力で回避するわけですから、動かないストライクゾーンとは違いますよ。


61 :GF長官:2009/03/25(水) 21:28:12 ID:???
>>58 やれやれ、テンプレにあれだけ書き連ねたのにまだ不足なのか・・・
>敵情判断、GF、軍令部からの情報、 索敵機からの報告から判断して
その結果が、「敵空母が居るか居ないかハッキリしない」ですよ。

>敵空母が居るか居ないかハッキリしないから兵装転換して
>ミッドウェー島を再度空襲しようという安易な考えで兵装転換した
「安易な考え」とは、史実を知るからこそ言える結果論では?
南雲長官が兵装転換を命じた時点で、米空母に関する所在情報は皆無と
言って良い状況ですが、やはりニュータイプになれと?

テンプレの通り、南雲機動部隊の任務は「基地制圧」と「敵空母撃滅」
「基地制圧は不十分」
「敵空母は所在不明」
この状況で採るべき選択を、もう一度考えてみてはいかがでしょう。

GFからの情報もないのに、索敵機からの報告もないのに、
基地航空隊の攻撃にさらされているのに、雷装待機を続けるというのが
賢明な選択でしょうか。
「もし、索敵機の復路でも敵空母を発見することが出来なかったら?」
そういう可能性は考えないのですか。


62 :GF長官:2009/03/25(水) 21:35:50 ID:???
>>61の続き

確認しておきますが、
「南雲長官の0415時の兵装転換下令は誤りだった」
というのが、本職の見解です。

しかし、同じ立場に立って考えてみた時に、
「兵装転換下令はやむを得なかった」
とするのが、本職の評価です。

本職が重視するのは、兵装転換を下令するまでの、南雲長官の思考過程です。
そこには、当然「珊瑚海海戦の経過」も入っていると考えております。

決断というのは、ある一つの情報だけで下されることはなく、多数の情報から
取捨選択をした上での総合判断ですよね。
その過程を様々な方面から検証したいというのが当スレの趣旨です。

南雲長官は、「珊瑚海海戦の結果だけ」から兵装転換を下令したのではないので、
念の為。


63 :58:2009/03/25(水) 21:36:49 ID:???
>>61
じゃあなんで南雲長官は利根機からの
第一報、「敵ラシキモノ・・・」
で兵装転換を止めさせたんだ?

貴官の考え方なら兵装転換を中止
する理由にはなるまい。

64 :GF長官:2009/03/25(水) 21:42:30 ID:???
実は、今日は南雲長官の誕生日です。
明治20年3月25日生まれ。
当時の人に、「誕生日を祝う」という習慣はなかったでしょうが。

[今日は何の日?]
電気記念日(明治11年、工部大学校にてアーク燈点灯)
蓮如忌(応永22年没 浄土真宗中興の祖)

[今日生まれた有名人]
樋口一葉(作家)
島崎藤村(作家)
エルトンジョン(ミュージシャン)
嘉門達夫(歌手)
高槻やよい(アイドル)


65 :GF長官:2009/03/25(水) 21:57:56 ID:???
>>64の続き

ちなみに、本職も3月生まれなので、親しみを感じますね。
3月生まれの軍人をざっと挙げてみると・・・

3月2日 若松幸禧(帝国陸軍中佐)「赤鼻の撃墜王」(18機)。重慶国民党政府から懸賞金。
3月7日 木梨鷹一(帝国海軍少将)伊19潜艦長。ワスプ撃沈。
3月8日 平賀譲(帝国海軍技術中将)造船の神様。
3月10日ギュンター・ラル(独空軍中将)275機。見越し射撃の名手。
3月13日アレクサンダー・ヴァンデクリフト(米海兵大将)ガ島上陸時の海兵第一師団長。
3月15日 阿部弘毅(帝国海軍中将)ミッドウェー海戦時の八戦隊司令官。
3月18日ヴェルナー・メルダース(独空軍大佐)115機。史上初の100機撃墜。
3月19日アドルフ・ガーラント(独空軍中将)104機。戦闘機総監。
3月20日ゲルハルト・バルクホルン(独空軍少佐)301機。敵機に脱出の余裕を与える紳士。
3月20日ハンス・ランクスドルフ(独海軍大佐)戦艦アドミラル・グラーフシュペー艦長。モンテビデオにて自沈。
3月24日アドルフ・マラン(英空軍大佐)32機。セーラーマラン。空戦十則。
3月25日ハインツ・ベーア(独空軍少佐)220機。
3月31日島田豊作(帝国陸軍少佐)戦車第六連隊長。マレー電撃戦における戦車夜襲。

意外に撃墜王月間ですな。


66 :58:2009/03/25(水) 22:07:44 ID:???
>>61
>雷装待機を続けるというのが

俺は雷装で待機しているべきだったとは
一言も言ってないが。

67 :GF長官:2009/03/25(水) 22:12:41 ID:???
>>63 お待たせしました。
>貴官の考え方なら兵装転換を中止する理由にはなるまい
理由になります!(断言)

なぜなら、0440着の利根電は、出撃後「初めての敵艦隊情報」です。
これに対して、何の対応もとらなければ、それこそ無能と罵られても仕方ない。

南雲長官は、直ちに、利根機に「艦種確かめよ」と返電(>>17
珊瑚海海戦一日目の混乱を頭においてのことだと考えられます。

空母なら、雷装復旧しなければならないですし、
油槽船なら、放っておいて、換装を続行すればよい。
それを確認するまでの「作業中止」です。


68 :GF長官:2009/03/25(水) 22:14:22 ID:???
>>67の続き

この時南雲長官としては、「やはり空母は居たのか?」とあせったのかも
しれません。しかし、まだ換装命令から30分しか経っていませんから、
「たとえ空母だったとしても、すぐに雷装復旧させれば、それほど時間は
かからないだろう」とあれこれ、計算していたと思います(あくまで妄想ですが)

0509時に待望の返電「敵ノ兵力ハ巡洋艦5・駆逐艦5」
直ちに「爆装転換続行」を下令しなかったのは、参謀たちと今後の対応を
協議していたからだと考えられます。
つまり、「巡洋艦5・駆逐艦5」なら、空母の護衛兵力という可能性もある。
色々検討している間に、10分経過、「空母発見」の報が入り、あとは>>16の通り。

このようなレスは大歓迎です!
「様々な方面から検証したい」という当スレの趣旨にかないますので。
忌憚のないご批判をお待ちしております。


69 :GF長官:2009/03/25(水) 22:16:20 ID:???
>>66 これは失礼しました。
南雲長官のとるべき対応を是非お聞かせ下さい。

軍板でこれを取り上げても、なかなか真面目な議論になりませんので、
じっくりと検討してみたいです。


70 :GF長官:2009/03/25(水) 22:27:31 ID:???
>>55の続き

しかも、四空の被害は、自爆4・大破2。
戦死者は、小林隊長以下30名。
一式陸攻の定員は8名ですから、1機墜とされると貴重な搭乗員が8名も
失われてしまう。

九七艦攻と一式陸攻では、同じ航空雷撃でも、運動性が異なりますから、
単純な比較は出来ませんが、原因を考えてみますと、
燃料がギリギリだったため、戦闘隊形を整える間もなく、接敵即攻撃に
入ったので、うまく挟撃できなかったのではないでしょうか。


71 :58:2009/03/25(水) 22:28:14 ID:???
それならわかった。
ただ「居るか居ないかハッキリしない」みたいないかにも優柔不断な印象を
与える言葉はあまり使わないほうがいいと思うが。

今日は遅いからもう寝るが
なかなか面白い兵棋演習だったよ。長官。

72 :GF長官:2009/03/25(水) 22:32:44 ID:???
>>70の続き

クレース部隊の陣形は「ダイヤモンド形の航行序列」
『モリソン戦史』によると、

                       ↑

                       △オーストラリア
       ▲→
      小林隊
                  △d        △シカゴ      ←▲
                                        小関隊
                       △ホバート


                  △d        △d



73 :GF長官:2009/03/25(水) 22:42:55 ID:???
>>72の続き

>>55の通り、先に小林隊から左舷側から魚雷投下。
クレース部隊は取舵転舵。
仁スレ>>566の祥鳳の時と同じで、魚雷の方向に向首するのが回避の基本。

少し遅れて、右舷側から接近した小関隊は「後落」してしまい、後続のシカゴや
ホバートを狙って魚雷を投下するも、外れてしまったようです。

予想以上の対空砲火の熾烈さが、射点を狂わせてしまったのかもしれません。

この直後に、元山空の水平爆撃隊が到着します。
燃料に余裕があれば、雷爆同時・協同攻撃が出来たかもしれない。
残念ですが、その猶予を与えてはくれなかった。

では、気を取り直して、元山空の九六陸攻19機。
マレー沖海戦の栄光再び、なるか。


74 :GF長官:2009/03/25(水) 22:44:44 ID:???
>>71 こちらこそ感謝です。
これからは気をつけたいと思います。
時々はミッドウェーの話をしないと、錆び付いてしまうような気がしますので。


75 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 00:02:08 ID:???
>0400 「第二次攻撃ノ要アリ」(友永隊長、再攻撃要請)

結果論から言えば、友永隊長に、なぜ二次攻撃が必要なのか、
を確認しなかったところにも敗因あり、だろうね。
強襲予定だったのが、敵機全機空中退避したから第二次攻撃の必要有り、
と正確な意味を源田たちが掴んでいたら、第二次攻撃を南雲に進言したかどうか ???

仮に、利根四号機が敵艦隊を発見できないまま、三空母もSBD急降下に合わない、
と強引に仮定し、爆装で二次攻撃隊がミッドウェーに向かっても
「第三次攻撃ノ要アリ」と再び打電しそうだものね…

この意味においては、レーダーが完備されたミッドウェー島空港爆撃は、
戦闘機のみの出撃で敵機墜落を目指さない限りは、ガソリンのムダ使いにしかならない。

76 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 05:41:56 ID:???
>>61
>やれやれ、テンプレにあれだけ書き連ねたのにまだ不足なのか・・・
あまりテンプレでガチガチに固めてしまうのもどうかと
敷居が高い感じになるのと自由な議論を
しにくいイメージを与える気が

77 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 05:48:52 ID:???
テンプレを読んだ感想として思うのは、
ミッドウェーの作戦自体にいかに無理があったか、これだな。
アメリカにとっては無茶苦茶な幸運が重なったというのもあり、
少なくとも南雲の権限では手の打ちようがなかったというのは理解できた。
雷装待機云々については、
山本と南雲の意思疎通不足が、真珠湾に続いて繰り返された印象だ。
南雲は艦隊派で、軍令部への権限委譲案について井上と激しく争ったそうだから、
もしやそのことが尾をひいてたのかと邪推したくなる。
山本さんはかなり人の好き嫌いが激しかったみたいだし。

>>64
高槻やよいに吹いた。まさかこんなスレでこの名前を見ることになるとは。

78 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 14:41:34 ID:???
>>77
南雲長官は、真珠湾攻撃後のミッドウェイ攻撃は拒否しましたが、第四艦隊井上長官の救援には向かっています。

しかし山本GF長官は、ミッドウェイ攻撃を拒否した事が気に入らなかった様子で、
山本GF長官から、お褒めの言葉は頂けなかった。

これだけの大きな仕事を成し遂げたのにもかかわらず。

その後のミッドウェイ海戦でも、司令部は、
5月下旬辺りから、ハワイの無線が慌ただしくなった事から、米空母の動きがある事を捉えていたにも関わらず、大和の場所を探られる事を嫌い、南雲長官には報告せずにいた。

米空母の動き所在は、ミッドウェイで南雲長官が一番欲しい情報ですよね?

もし大和司令部が内地より司令指導していたら、米空母の動きありと、南雲長官に無電で報告は可能。大和が出た事が不味かったのだと思います。

やっぱり、山本GF長官は掘悌吉氏の件から、艦隊派南雲長官を快く思ってなかったのでしょうか?

長官!!
支援艦隊がそろそろ次スレであります。 スレッド名を募集選考しましょう。



79 :GF長官:2009/03/26(木) 21:46:08 ID:???
>>46 ちょうど今日の北國新聞コラムにありました。
http://www.hokkoku.co.jp/jisyoh/hjisyoh.htm
あれほど見苦しい「男の涙」は、めったにお目にかかれまい。

>>76 なるほど、そういう見方もあるのか。
有難うございます。参考になりました。
やはり、ミッドウェーの話題(特に兵装転換)は、堂々巡りになってしまいがちなので、
もっと深く突っ込んだ内容で吟味したいと思い、テンプレとなったわけです。
まぁ、支隊スレもあるわけですし、本隊スレはこのままいこうと思っています。


80 :GF長官:2009/03/26(木) 21:49:44 ID:???
>>75 そうですね。難しいところですが・・・
>結果論から言えば、友永隊長に、なぜ二次攻撃が必要なのか、
>を確認しなかったところにも敗因あり、だろうね。

そのあたりの総合判断も任されてこその、攻撃隊指揮官だと思われるので、
理由まで確認するというのは、二度手間のような気がします。
インド洋作戦時も、淵田中佐から同じく再攻撃要請がありましたが、「なぜ
必要なのか云々」はなかったですね。

『戦史叢書』によれば、友永隊長が再攻撃要請した理由は、
(1)敵機を撃滅できなかった(出動中、あるいは空中退避のため)
(2)滑走路の破壊が不十分(使用不能には出来なかった)

(1)は、攻撃してみないと分からないことですし、
(2)は、実際に滑走路を爆撃したのは、蒼龍艦攻二個中隊(12機)のみ。


81 :GF長官:2009/03/26(木) 21:50:34 ID:???
>>80の続き

攻撃隊編成時における攻撃目標は、
赤城艦爆隊:イースタン島在地機・航空施設
加賀艦爆隊:サンド島在地機・航空施設
蒼龍艦攻隊:イースタン島滑走路・在地機
飛龍艦攻隊:サンド島施設・防禦陣地

つまり、最初から滑走路を目標としていたのは蒼龍艦攻隊のみ。
80番陸用爆弾12発で、十分破壊できるという見込みだったのだろうか・・・
おそらく支那事変での戦闘をもとに計画したと思いますので、敵戦闘機や
熾烈な対空砲火は想定外だったのかもしれませんね。

レーダー云々は知る由もないだろうし。


82 :GF長官:2009/03/26(木) 22:09:02 ID:???
>>77 本職としても、これは同意なのですが・・・
>テンプレを読んだ感想として思うのは、
>ミッドウェーの作戦自体にいかに無理があったか、これだな。

ただ、南雲長官はあくまで前線指揮官ですので、与えられた作戦計画に従い
忠実に任務を果たすのが仕事だと考えております。
後方が前線の事情を理解していないのは、天地開闢以来、洋の東西を問い
ませんし、「事件は会議室で・・・(ry」と言われる通りですね。

無茶な命令でも、なんとかこなすのが指揮官の手腕だと思います。
史実のミッドウェー海戦にしても、不運が重ならなければ、
日本側の被害は、空母1隻撃沈・1隻中破程度。
米側も、空母1隻撃沈・1隻中破→避退
で、予定通り上陸作戦決行と妄想します。


83 :GF長官:2009/03/26(木) 22:10:36 ID:???
>>82の続き

ただ米空母避退後、反覆攻撃により、ミッドウェー島をどれだけ無力化できたかは
疑問ですね。 『モリソン戦史』にも、
「もし日本軍がアメリカ太平洋艦隊を突破してミッドウェー島に上陸を企てたならば、
彼らがタラワ島でアメリカ海兵隊に与えた以上に猛烈な反撃を、彼らは海兵隊より
蒙ったであろう」
と自信の程を示しています。

呂スレ>>419の通り、「空襲と艦砲射撃による完全な地上制圧は困難」というのが
実情ではないでしょうか。

更にもって、上陸成功したとしても、維持できるかは未知数・・・
しかし、そこは南雲長官の心配するところではないですから。
第一機動部隊の任務は、基地制圧と米空母撃滅。これに専念です。


84 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 22:17:39 ID:???
個人的なミッドウェー海戦評価(米側)
・戦術
TF17以外の各飛行隊は連携出来ず。
マクラフスキー隊が会敵に失敗した場合は海戦を左右した可能性が高い。

・作戦
「敵兵力集結前の敵主力先制撃破による敵企図破砕」の典型例。
上記を成功に導いたのは、
暗号解読をはじめとした重要情報の取得成功及びその適切な分析による、
該当作戦海域への自軍機動部隊の事前配備の実施。

・戦備
米側はこの時期に、日本との空母決戦に応じる必要性はあったのか?
同6月にはサラトガ復帰、ワスプ回航による空母兵力の増加。
翌7月にはTBDからTBFへの更新、更にワスプはSB2UからTBDへ更新。

・戦略、政略
で個人的に評価を固めれないのがこの部分。
米側は西半球優先により、この時期に無理に日本側と決戦をする必要性はないわけで。
暗号解読の賞味期限、ミ島保持の程度、米側が予測した日本側の戦備と戦略への対応が絡みあっているんでしょうが、さて。

85 :GF長官:2009/03/26(木) 22:28:18 ID:???
>>83の続き

>高槻やよいに吹いた。まさかこんなスレでこの名前を見ることになるとは
実は、アイマスネタはこれまで何度か出しているのですが、気づいた人はいたのかな?
やよい、誕生日おめでとー
おじさんが、何でも好きなもの買ってあげるよー
なんなら、空母「弥生鳥」を建造しても・・・(ry


86 :GF長官:2009/03/26(木) 22:29:37 ID:???
>>78 これは、阿川氏の著作等でよく言われることですが、
>やっぱり、山本GF長官は掘悌吉氏の件から、艦隊派南雲長官を快く思ってなかったのでしょうか?

『悲劇の南雲中将』によれば、
「海軍の人事行政は、海軍大臣→人事局長の線で行われるもので、当時
軍令部の一課長に過ぎない南雲大佐にそれだけの実力があったかどうか。
また、山本大将がそのような私怨をさしはさむほどの小人物であったかどうか」
と疑問を呈しています。

筆者(松島慶三氏)は、山本長官の航空本部長時代、報道部員として山本
提督の身辺に接したが、その経験をもってすれば、部下に対して「赤心を
推して腹中に置く」という誠意と真実があったと信ずると述懐しています。
(註)赤心を・・・とは、心から人を信じて、まごころをもって接することのたとえ。


87 :GF長官:2009/03/26(木) 22:30:38 ID:???
>>86の続き

昭和17年4月15日には、機動部隊に対して感状を与えていますし、

きっと山本長官は、ツンデレだったんですよ!
「べ、別にあんたのおかげで、第一段作戦が順調に進んだなんて思って
いないんだから、勘違いしないでよね!」

>支援艦隊がそろそろ次スレであります。 スレッド名を募集選考しましょう
たくさん候補があがってましたが、どうでしょうかね。

支隊レスにもありましたが、「再評価」や「評価」という語句はかぶるので、
入れないのが良いかなと考えています。
個人的には、「南雲先生の航空魚雷回避塾」(だったかな?)みたいなノリ
が好きです。
最終的には、支隊司令長官閣下のご決断に従いますので。


88 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 22:41:33 ID:???
>支隊司令長官閣下のご決断
さてどうしたものでしょうか。

信号!
支隊所属、各戦隊指揮官、艦長の合議を行う必要アリと認ムw
南雲機動部隊 分遣支隊所属各級司令官は、支隊スレ旗艦へ集合せよ。

カチャカチャカチャカチャ(発光信号)

89 :名無し三等兵:2009/03/26(木) 22:43:14 ID:???
【各論】南雲先生の航空魚雷回避塾【邀撃】もいいかな?

90 :GF長官:2009/03/26(木) 22:53:13 ID:???
ひとつ訂正を。
>>70にて一式陸攻の定員は8名と書きましたが、正しくは7名。
8名だと計算が合いませんね。すみません。

>>73の続き

またしても「死空伝説」に新たな一頁を追記することになった四空ですが、
編成された3ヶ月の四空とは違い、元山空は歴戦の精鋭部隊。その実力は
マレー沖で実証済みです。


91 :GF長官:2009/03/26(木) 22:54:44 ID:???
>>90の続き

>>36の通り、元山空がクレース部隊を発見したのは1228時。
すぐに攻撃に移らなかったのは、燃料に余裕があったので、別の空母部隊が
居ないか、付近海面を一応捜索したからだと言われています。

「このわずかな時間差が、雷撃態勢にある四空の被害を増大させたとも言える。
すなわち、元山空がクレース部隊直上に達するまでの16分間に、英国側は
全艦の砲火を分断されることなく雷撃隊に集中することができた。
逆に、元山空の爆撃隊は極端までに対空砲火の被害を少なくすることが出来た」
                                    (『暁の珊瑚海』)

典型的な、戦力分散・各個撃破というわけですね。


92 :GF長官:2009/03/26(木) 22:56:00 ID:???
>>91の続き

附近に空母部隊を発見できなかった元山空は、クレース部隊攻撃を決意。
後方より接近し、旗艦オーストラリアを照準し、19機全機が一斉投弾。
1機につき25番通常爆弾が2個ずつだから、計38発。
これだけ落とせば一発くらい当たるだろう・・・

「『用意・・・てっ!』
指揮官機に続いて、全機から一斉に爆弾が投下される。
弾着までに約9秒の時間的余裕がある。息をつめて爆弾の行方を見つめる。
つぎの瞬間、目標の周辺におびただしい波紋が散った」


93 :GF長官:2009/03/26(木) 22:56:29 ID:???
>>92の続き

注目の戦果はー

「元山空の投弾が、旗艦オーストラリア周辺を取り囲んだとき、水柱と爆煙で
同艦は一瞬海上から姿を消してしまったように思われた。駆逐艦ウォークの
フレーザー艦長は、旗艦は沈没したものと思っていた。
しばらくして水煙の中からとびだしてくる旗艦の健在な姿を発見したとき、乗員
たちの中から大歓声がまきおこった」

またしても、またしても、全弾外れてしまった。無念!


94 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 00:50:21 ID:???
アイマスだのツンデレだの…長官あんたって人は…





俺と同類だったのか( ^^)Y☆Y(^^ )

95 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 05:58:11 ID:???
>>86
とはいえ山本長官には、参謀陣を黒島や三和などお気に入りで固め、
押し付けられた形の宇垣参謀長をハブにしてた件もあるから……。
宇垣については、条約派艦隊派ではなく、別の原因だけど。
山本長官の場合、気に食わないと思った人間とは極力話をしない、そういう傾向があるのではないか。

例の真珠湾再攻撃「南雲はやらんだろう」発言にしても、
山本長官が徹底した攻撃を必要と考えていたのであれば、
事前にその旨言い聞かせるなり、別の人間を選ぶなりすべきところだった
(第三次攻撃の是非云々ではなく、長官の意志をどう実施するかの問題として)。

結局南雲は、山本との意思疎通不足によって終始振り回された印象を受ける。
そもそも山本と軍令部が全く噛み合っておらず、軍令部の指示も聞かねばならなかっただけに。

>>94
うん、いい話だ。

96 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 16:06:17 ID:???
>>95
>気に食わないと思った人間とは極力話をしない、
だって、二三事話して、主観的にダメだと思った相手にはもう口利かない人だったしな。
>山本と軍令部が全く噛み合っておらず、軍令部の指示も聞かねばならなかっただけに。
幾ら連合艦隊司令部が、作戦に関しての主導権を握っているとはいえ
統帥部に対する盾付き方はスゴかったからな。 
>山本との意思疎通不足によって終始振り回された印象
南太平洋海戦でも、追撃と考える連合艦隊司令部と、
3F司令部の間には何か溝があった様な。機数の損耗を認識していたかどうか…

97 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 19:35:33 ID:???
>>84
>米側は西半球優先により、この時期に無理に日本側と決戦をする必要性はないわけで。

政治的な面もあるが、ハワイを防衛するのに
前進基地ミッドウェーは是非とも保持しておくべき島なんだよ。

仮にミッドウェーを放棄してハワイまで退くと
ハワイ攻防の主導権は完全に日本軍に握られる。
目の前に日本軍の基地があるとハワイは孤立してしまうから
米空母機動部隊の機動防御は難しくなる。

質問するが仮にミッドウェーを放棄するとしたら
米機動部隊をどこに置く?


98 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 19:37:18 ID:???
>>97
むしろ、パルミラやジョンストンの方が…
>仮にミッドウェーを放棄するとしたら
>米機動部隊をどこに置く
出撃させない。

99 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 20:15:22 ID:???
>>87
ツンデレですか…

真珠湾攻撃の際に、二航戦を真珠湾へ連れて行くか、南方へ出すかで、山口少将とも揉めたのですよね?

私は>>46を南雲長官と、草鹿参謀長に捧げたいであります。

100 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 20:43:42 ID:???
>>97
基本的には情勢不利な場合はミ島放棄の方針。

問題は
1.一戦(具体的には空母戦)して敗北した場合に放棄するのか、
2.一戦することなく(彼我の兵力差等の情勢次第で)放棄するのか、
という部分かな。

ニミッツの命令内容は2.優先とも取れるか?

101 :名無し三等兵:2009/03/27(金) 21:02:29 ID:???
>>100
>基本的には情勢不利な場合はミ島放棄の方針。

どうかな?暗号解読に成功したし
ミッドウェー島の戦力も増強し、
待ち伏せにも成功したんだから米側は
決戦する気だったんだろう。
ヨークタウンを無理やり間に合わせたくらいだし。
ニミッツは無理をするなみたいなことは
言ったらしいがね。


102 :GF長官:2009/03/27(金) 21:54:42 ID:???
>>84 こういう書き方は分かり易いですね。参考にします。
本職にとってミッドウェー海戦とは、一言で表すと「未練」なのですが、
最も端的なのが、これですね。
>TF17以外の各飛行隊は連携出来ず。
>マクラフスキー隊が会敵に失敗した場合は海戦を左右した可能性が高い。

ただ逆にホーネットの艦爆隊が会敵に成功した場合も考えられるし、
そうなると史実より悪い結果(一挙に4空母喪失)もあり得る。
あれこれ考えるのは楽しいですけれど、難しいですな。


103 :GF長官:2009/03/27(金) 21:56:09 ID:???
>>94 同志!ついでに紹介させて頂きます。

南雲忠一と高槻やよい、夢の競演動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4437947

見張「左舷前方より敵雷撃機接近中!」
やよい「はわわ。南雲さん、どうしよ〜」
南雲(ニヤリ)「ここはワシに任せなさい。と〜りか〜じ!」
(全魚雷回避)
やよい「うっう〜、南雲さん、すごいです。魚雷を全部かわしてしまいました!
     さすが”すいらいやさん”ですね。尊敬しちゃいます〜」
南雲「ははは・・・そうかね?」(水雷やってて良かったよ、ホントに)

GF司令部では、このような動画を作って下さるPを募集中。

アイマスキャラ名の由来が、旧海軍や海自の艦艇名であることを最近知りました。
高槻→海上自衛隊たかつき型護衛艦1番艦「たかつき」(DD−164)
やよい→帝国海軍睦月型駆逐艦3番艦「弥生」
さりげなくMO作戦にも参加しているではないか(>>22 六水戦)


104 :GF長官:2009/03/27(金) 21:56:50 ID:???
>>95 そうですね。
>山本長官の場合、気に食わないと思った人間とは極力話をしない、そういう傾向があるのではないか
これは、阿川氏の『山本五十六』を読んでいても感じますね。

>>96 前線部隊とGF司令部との齟齬は、MO作戦でも何度か登場しますね。
電報綴りには、「四艦隊の馬鹿野郎」と殴り書きしてあったとか・・・


>>97 暗号解読情報がなかったら、米機動部隊は南太平洋方面で活動する
つもりだったのかな。

>>99 同意。
指揮官には共通するものだとは思いますが。


105 :GF長官:2009/03/27(金) 22:58:27 ID:???
>>93の続き

全弾外してしまった元山空ですが、実はマレー沖海戦でも、雷撃隊は命中
させているが、水平爆撃隊は命中なし。
九七艦攻も含めて、水上目標に対する水平爆撃が困難であると分かります。

ここで水平爆撃について、おさらいしておきますと、

(1)投下高度
投下高度高い→爆弾の破壊力大・命中精度悪化・対空砲火の被害小
投下高度低い→爆弾の破壊力小・命中精度向上・対空砲火の被害大
これら相反する要素に折り合いをつけねばならないのですが、通常は、
3千から4千mくらい。


106 :GF長官:2009/03/27(金) 22:59:48 ID:???
>>105の続き

(2)照準
投下された爆弾は慣性の法則に従い、前方に放物線を描きながら落下して
いきますが、実際は空気抵抗や風の影響により軌道は変化する。
爆撃手にはそれらを計算した上で、「髪の毛一本の狂いもない」照準伎倆が
必要となります。

参考までに、高度4000mから投下した場合、弾着までの時間(t)は、
h=(1/2)gt*t
(註)h:爆撃高度(4000m)、g:重力加速度(9.8m/s2)
t=28.5[s]
実に28秒もかかる。

おや?>>92の弾着まで9秒というのはどこから出てきた数字なんだろう。
9秒だと400mしか落下しないが、桁を一つ間違えたのか?


107 :GF長官:2009/03/27(金) 23:01:10 ID:???
>>106の続き

この間機体が140節の巡航速度で直進したとすると、爆弾前進距離(s)は
s=v*t
(註)v:巡航速度(140kt=259km/h=72m/s)
s=72*28=2052[m]

空気抵抗がないと、2km先に弾着するわけですから、200m前後の艦艇
に命中させるのは難しそうですねぇ。

照準器といえば米陸軍のノルデン爆撃照準器が有名ですが、詳しい仕組み
はよく分かりません・・・


108 :GF長官:2009/03/27(金) 23:02:06 ID:???
>>107の続き

(3)攻撃方法
単機で目標に命中させるのは至難の業ですから、編隊攻撃が基本ですね。
帝国海軍航空隊の場合は、緊密は編隊を組む。
これは「自機の主翼を隣機の主翼と尾翼の間に入れるくらい」だそうです。

更に機体に加速度がついていると軌道が変わるので、水平等速直線運動
に近づけるように飛行する。
坂井三郎氏が「射撃時に自機が横すべりしていると弾道がそれてしまう」
と言っていますが、それと同じですね。


109 :GF長官:2009/03/27(金) 23:02:56 ID:???
>>108の続き

照準は指揮官機(先頭機)の爆撃手が行い、列機は指揮官機が投弾した
のを目視で確認して、投弾する。
ちょうどこんな感じ。

   ▲       ●●●
  ▲▲  →    ●●
 ▲▲▲        ●
  編隊       弾着

編隊とは逆に、弾着は逆三角形になるので、この中に目標を捉えれば良い。

タイミングが0.1秒遅れたら、弾着は7.2mもずれることになりますから、
指揮官機の爆撃手は特に優秀な兵が選ばれたそうです。

当然のことながら、敵艦は不規則は回避運動をする。
マレー沖では、美幌空と鹿屋空が計3発命中させていますが、よく当てたもんだ。


110 :GF長官:2009/03/28(土) 21:09:29 ID:???
>>109の続き

九六陸攻の水平爆撃命中率が低かった原因については、
「九六陸攻の機首部分が一式のような透明風防でなく、視界が悪かったというのも
一因である」         (『世界の傑作機(91)九六式陸上攻撃機』)
とも言われています。

参考までに、マレー沖では美幌空九六陸攻8機が水平爆撃を実施し、レパルスに
1発命中させていますが、その写真をどうぞ。

http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Repulse-8.jpg
(註)上がPOW、下がレパルス


111 :GF長官:2009/03/28(土) 21:11:25 ID:???
>>110の続き

攻撃隊は右方向から反航状態で爆撃したので、>>109のようにきれいな逆三角形の
弾着が確認できます。

     ●
      ●
        ●
          ☆ →レパルス      ←美幌空
        ●
      ●
     ●

☆命中弾(黒煙に隠れている)
●水柱


112 :GF長官:2009/03/28(土) 21:12:50 ID:???
>>111の続き

数えてみると、一発足りないですよね。
『世傑』によれば、写真の左側に大きく外れたところに水柱が立っており、
「左端の水柱は遠く外れているため、海軍の報道公式写真から削除された」
そうです。

おおよその距離は300mであり、他機より投下が4秒ほど遅れたのではないか
と考えられます(>>107
ちょうど敵艦が直進状態だったので、うまく命中したのではないでしょうか。


113 :GF長官:2009/03/28(土) 21:14:32 ID:???
>>112の続き

一方の米側の水平爆撃はどうだったのか。
こちらは、陸軍機が主になりますが、

「比島沖海戦で大和に最も大きな浸水被害を与えたB−24の水平爆撃について、
戦闘詳報は、『本艦来襲時には合計12機、3機編隊の4隊が縦長なる隊形をとり、
爆撃針路に入り来たれり』と記載している。

大和が至近弾を受けたことについては、
『敵機の隊形縦長なるため、回避運動開始後においても後尾の編隊は未だ修正の
余裕を存じ、回り込みつつ、爆撃針路を修正来たれる。このため弾着は暫時正確と
なり、最後においては猛烈なる至近弾を被れるに至れり』と記している」
                                  (『歴史群像 戦艦大和』)

「隊形縦長」とか「回り込みつつ、爆撃針路を修正」とか、
「翼が触れ合うほどの緊密な編隊を組む」日本側とはずいぶん違いますね。
急降下爆撃(伊スレ>>976)と同様に、日米では用兵思想が異なるようです。
これも「ノルデン」のおかげか?


114 :GF長官:2009/03/28(土) 21:15:43 ID:???
>>113の続き

>>55で「6ヶ月前にマレー沖で日本機の”同一の型式ならびに兵力”によって
一隻の戦艦が撃沈されているだけに」とある通り、両海戦を比較してみると、

           マレー沖海戦            珊瑚海海戦
攻撃兵力 雷撃43機(九六式17・一式26)   雷撃12機(一式)
       水平爆撃34機(九六式)        水平爆撃19機(九六式)
敵兵力        6隻                  6隻
       (戦艦1・巡戦1・駆逐艦4)      (重巡2・軽巡1・駆逐艦3)
戦果    魚雷命中20(英側の記録11)       命中なし
        爆弾命中3(英側の記録2)        命中なし
被害     未帰還機3(九六式1・一式2)    未帰還機6(一式)

やはり、戦果の違いは「攻撃兵力の数」が原因と言えるでしょうか。
定数から言えば、四空は一式陸攻36機・元山空は九六陸攻45機(仁スレ>>48
全力出撃で行けば、あるいは・・・

ま、定数=稼動数ではありませんからねぇ。


115 :GF長官:2009/03/28(土) 21:35:18 ID:???
>>76 過去レスで見つけました(呂スレ>>486
テンプレを作ろうと思ったきっかけはこれでしたね。
>次スレではよくある質問や叩きに対する回答やミッドウェ―の戦闘経過の時系列を
>テンプレにまとめた方がいいと思う。 きりがない

この「きりがない」というのは、本当にそう思います。


116 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 16:06:32 ID:???
>>9>>15>>16>>32
優先、優先、優先、優先でなにが
優先だかわかりにくいので
もう少し整理したら如何?

117 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 16:18:03 ID:???
>>116
いや、普通にわかると思うが。

118 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 19:10:46 ID:???
>優先
どうなんだろうねえ。
疑問なんだが日の出の時刻に
ミッドウェー島への第一次攻撃隊と索敵機を
同時に出すというのはいまだに理解できないんだよ。
敵空母も警戒するなら機数や二段索敵云々はともかく
少なくとも黎明時には索敵機を出さないと遅いと思うんだが。

まあ黒島あたりが考えたのかも知れんが。


119 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 20:21:39 ID:???
>>109
長官
帝国海軍の射爆照準器は、ドイツ製のコピーですが、本家と違い分解整備すると、かなりの誤差が出るようで、あまり精度は良くなかった様です。

帝国海軍の、編隊の組み方指揮官に頼る爆撃は、やはり射爆照準器の精度の低さにあると思うのですが、それでもマレーでかなり高い命中率を叩き出したので、訓練に制限無し精神で、なんとかなると思ってしまったのかも…

やはりカメラはライカ、ドイツの光学は世界一であります。
帝国海軍は、富岡光学(京セラ)みたいですね。

120 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 20:32:14 ID:???
>>118
いや、当時はまだそれが普通だったんだよ。
ミッドウェイでの戦訓で、索敵の重要さが確認され、効率的な索敵法を研究。
そして黎明三段索敵法を発案。
第三艦隊司令部航空参謀高田だったかな、うろ覚えだけど
>同時に出すというのはいまだに理解できないんだよ。
それは全てを知っているからだよん。

121 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 20:33:01 ID:???
>>119
>やはりカメラはライカ、ドイツの光学は世界一であります。
だが、キューバ危機の発端である某建設中のミサイル基地を偵察したU2の写真機はニコン。

122 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 21:22:43 ID:???
>>119
> 帝国海軍は、富岡光学(京セラ)みたいですね。

富岡光学は戦後の会社なんですが・・・・

123 :118:2009/03/29(日) 21:43:13 ID:???
>>120
内藤だな。

> それは全てを知っているからだよん。
知ってたら苦労しないよ。

124 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 21:51:23 ID:???
要するにインド洋でも同じ方式で索敵機を出していたからな。


125 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 21:55:38 ID:???
>>121
日本光学ですね。
朝鮮戦争でも、最も活躍したカメラは、ニコンです。
戦後の日本の光学は世界一ですね。

>>122
富岡光学は戦前からありますよ。

126 :118:2009/03/29(日) 21:57:54 ID:???
>>122
富岡光学は戦前からある。
俺はヤシカエレクトロからカメラ趣味を
始めたんだよな。
レンジファインダーカメラの二重像合致式は
測距儀を彷彿させるぜ。

127 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 22:35:28 ID:???
雑談になってしまいますが、
オイルを吹きながら飛ぶ零戦からみて、飛行機は自動車の延長線上にあるのかな?と思うのであります。
翼の折り畳みなどのキテレツな技術はあるものの、なんというか科学的な物は弱かったのかと…

それが戦果に出ているのかと、思うのであります。

128 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 22:58:07 ID:???
>飛行機は自動車の延長線上

エンジンとかの整備が出来る人の数、工場の生産ラインの融通が出来た(グラマン機がGMとか)、
識字率は低いけど運転免許を持つ人間の数は多かった、そう言う点から見れば、延長線上にはあるな。

>それが戦果に出ているのかと


129 :名無し三等兵:2009/03/29(日) 23:48:23 ID:???
>>114
南雲部隊支隊ハ、本深夜新スレニ以降セリ2345……
GF長官ノ指揮指導ヲ求ム

【長官は】本日の南雲部隊司令部 1AF【無能だよ】
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1238337939/

130 :名無し三等兵:2009/03/30(月) 05:51:19 ID:???
>>127
『悲劇の誉発動機』に詳しいが中島製の発動機は
オイル漏れが多い。パッキン、ガスケット類の
問題だけではないらしい。
三菱のはそんなことはなかったみたいんだが。

>自動車
面白いものでスバル車はオイル漏れのトラブルが多い。
中島からの伝統か?

>戦果


131 :名無し三等兵:2009/03/30(月) 13:22:38 ID:???
>>128
>>130
品質管理ですかね。
ネジの品質にばらつきがあると、組み立てた製品にもばらつきが出ます。
(大量生産ですので、すべてを職人が手掛ける逸品という訳にはいかないので)
(職人技で部品の誤差を修正するようじゃ女学生に組み立て出来ません。)

製品にばらつきがあると、(例えば照準器だとすると)戦果にも影響するのではないかと。
(製品のばらつきを修正出来る技量を持ったパイロットだけじゃないから。)

これでは一撃必中は難しいです。

どのネジ穴にどのネジを取り付けても、大丈夫。
女学生が組み立ても大丈夫。
新米パイロットが、乗っても大丈夫。

やっぱり品質管理は、自動車の大量生産からじゃないかと思うのであります。

132 :名無し三等兵:2009/03/30(月) 17:16:45 ID:???
完全にユニット化、モジュール化されている戦闘機と言えばF6Fかな。

133 :GF長官:2009/03/30(月) 21:25:52 ID:???
>>116 有難うございます。

テンプレを作成した動機は、>>115で示しましたが、その目的は、
「ミッドウェー海戦における通説に対しての反証」
具体的には、南雲長官に加えられる非難は、以下の3点に集約されるでしょう。
(1)索敵軽視(二段索敵を実施しなかった)
(2)0415時の兵装転換下令
(3)0530時の山口少将の意見具申を無視

編集方針としては、もちろん簡潔な文章を心がけていますが、「初見の方にも
分かり易く」を第一に考えていますので、「主語と目的語を明確にし、代名詞
(それ、この等)を極力使わない」を心に置いて作成しました。

そのため、同じことの繰り返しで、いささかくどい表現になっているのは否めま
せんね。このあたりが本職の文章力の限界かも。

>優先、優先、優先、優先でなにが
>優先だかわかりにくいので
>もう少し整理したら如何?
ということですが、もう少し具体的に提示して下さると助かります。


134 :GF長官:2009/03/30(月) 21:27:00 ID:???
>>133の続き

現段階での、本職の考えは、
(1)索敵軽視→「軽視」ではなく「標準」。
(2)兵装転換→爆装転換下令は誤り。
          しかし、当時の状況を考えれば同情的。
(3)意見具申→即時発進は不可能。

こんな感じです。
(2)に関しては、まだまだ考察が不十分と考えています。
「南雲長官が、どのような思考過程を経て兵装転換を下令したのか」
「珊瑚海海戦編」を通して、>>32の視点に至ったのは、一つの収穫ですね。

テンプレはこれで完成ということはなく、順次改訂していくものなので、このような
ご指摘は大歓迎であります。


135 :GF長官:2009/03/30(月) 21:40:15 ID:???
>>118 参考までに、ミッドウェー海戦における日の出は0152時です。
>少なくとも黎明時には索敵機を出さないと遅いと思うんだが
史実の索敵機発進は、日の出の20分前になりますね。
(利根機は日の出後ですが)

索敵軽視云々に関しては、>>120と同意で、
「ミッドウェー以前に、二段索敵という概念は存在しなかった」
ただし、ソースはありません。本職の想像ですので念の為。
「前衛部隊」と同じく、ミッドウェー敗戦の反省から生まれたのが「二段索敵」
ではないでしょうか。


136 :GF長官:2009/03/30(月) 21:41:58 ID:???
>>135の続き

インド洋においても、珊瑚海においても、米側も含めて、すべて一段索敵です。
つまり、一段索敵が当時の標準だった。(というより、それしかなかった)

「珊瑚海におけるMO機動部隊は、索敵軽視だった」という批判は、本職は寡聞
にして聞きませんね。なぜなら、一段索敵で十分敵艦隊を発見できたからです。
(誤認はありましたけれど)

ミッドウェーの南雲長官だけが、「索敵軽視」と叩かれるのは、敗北したから。
つまり、結果論以外の何ものでもありませんね。


137 :GF長官:2009/03/30(月) 21:43:43 ID:???
>>136の続き

「いや、もっと索敵方法を研究改良すべきだった」という意見もあるでしょうが、
それを南雲長官に求めるのが筋違いなような・・・

索敵方法を考えるのは参謀の仕事であり、司令長官はそれを承認するだけ。
「南雲長官は航空戦の素人」という「設定」のはずなのに、論理が矛盾している
とは思わないんでしょうか。

航空参謀ですら気付かないような索敵計画の欠点を、「航空戦の素人」である
南雲長官に指摘しろと?
事前に参謀が「二段索敵」を提案したのに、南雲長官が却下したというのなら
まだ理解できますが。

なんでもかんでも、南雲長官のせいにすれば良いというものでもないでしょう。
隣国じゃあるまいし・・・(おっとこれは余計だったか)


138 :GF長官:2009/03/30(月) 21:56:50 ID:???
>>119 そうでしたか。
>編隊の組み方指揮官に頼る爆撃は、やはり射爆照準器の精度の低さにあると
『世傑』のB−17にも、「ノルデン」の解説があるのですが、そこにも、
「許容誤差が0.0001インチという、驚異的な精密さが求められた」とあります。
戦前の日本にそれを求めるのは難しいかな。

>>127 そうですね。
>飛行機は自動車の延長線上にあるのかな?と思うのであります
搭乗員の訓練という点から見ても、習熟時間に差がつくのではないかと。

>>128 GM製F4FであるFMシリーズですね。
>工場の生産ラインの融通が出来た(グラマン機がGMとか)、
グラマン社がF6F開発に取り掛かった後は、専らグラマン社が生産したそうです。

>>129 乙であります。リンク感謝。まずは前スレを埋めるか。

>>130 そんなことはありません!!
>面白いものでスバル車はオイル漏れのトラブルが多い
本職の愛車は快調そのものであります。もうすぐ1年点検。


139 :GF長官:2009/03/30(月) 22:17:09 ID:???
祝!F1開幕
まさかのブラウンGPの1−2フィニッシュ。
ホンダももう少し辛抱していれば「君が代」を聞けたものを。
しかし、あの幅広フロントウィングはカッコ悪いなぁ。そのうち慣れるだろうか。

>>114の続き

第五空襲部隊による攻撃は終了しました。
その「戦果」はどのように報告されたのか。

『MO機動部隊戦闘詳報』によれば、

(1)戦艦1隻(カリフォルニア型)轟沈確認     (魚雷3本命中)
(2)戦艦1隻(ウォースパイト型)大破沈没ノ算大 (魚雷1本命中)
  ※友軍潜水艦ノ報告ニヨレバ、5月15日、駆逐艦1隻ヲ伴ヒ、シドニー
    ニ進入セルモノノ如シ
(3)英大巡1隻(キャンベラ型)魚雷2本発射セルモ詳細不明
  ※攻撃直後ハ火災傾斜、沈没ノ算大ト認ム
(4)米大巡1隻(艦型不詳)大破沈没確認 (250粁爆弾2発命中、至近弾数発)
(5)駆逐艦4隻(被害ナシ)


140 :GF長官:2009/03/30(月) 22:23:36 ID:???
>>139の続き

何この大戦果。
確か魚雷も爆弾も一発も命中していなかったはずだったが・・・

更に、
「傍受シ得タル、敵側発表ニヨル、敵ノ損害及ビ状況」と題して、
「5月9日、豪州軍首脳部発表、カリフォルニア型撃沈セラレタリ」
とウラまでとってるじゃないか。

かくて、『第二十五航空戦隊機密第三一四番電』により、
「搭乗員報告並ニ写真調査ノ結果、本日ノ戦果左ノ通リー」と上記の「大戦果」が
各部隊に報じられることになった。

「誇大戦果」は、日米双方に見られることですが、これはちょっとひどいですねぇ。

当時「戦艦カリフォルニア」は真珠湾のドックで修理中。
同型艦テネシーは、真珠湾攻撃で大破。
沈めたはずの戦艦がもう出てきたというのか?


141 :名無し三等兵:2009/03/31(火) 00:37:57 ID:???
米海軍艦艇は似た様な形が多くて見分けが…
真珠湾で沈んだ戦艦も改装され、一見サウスダコタクラスの様な艦影になったのもありますし。
エセックスクラスだと、もう艦名を覚えるのも一苦労ですよ。 

開戦時の米空母の名前は知っていても
エセックスクラスの名前を全部言える人は意外と少ないと思います。
その見分け方はもはや艦首飛行甲板にある艦番でしか判断出来ない状態ですしねえ。

巡洋艦も条約型といえどもボイスとかウイチタとか最後辺りに出来たフネと
その延長線上にあるクリーブランドクラスやバルチモアクラスの見分けは難しいでしょうし
……大量生産米国は怖い。
>>138
>乙であります。リンク感謝。まずは前スレを埋めるか。
現在、前スレハ残敵掃討戦中ナリ、大和艦上ニテ麦ワラ海賊ト洞〜湖抜刀隊ガ激闘中。

142 :名無し三等兵:2009/03/31(火) 04:52:40 ID:???
>>138
>そんなことはありません!!

スバルオイル漏れの検索結果(約21900件)
レガシィオイル漏れの検索結果(約10900件)

長く乗るのか知らんが
気を付けろよw


143 :名無し三等兵:2009/03/31(火) 12:57:09 ID:???
ちなみに私の愛車はラクティス。
飛行機でいうなら99棺桶あたりかな?
手頃な大きさで使い勝手も良好です。

144 :GF長官:2009/03/31(火) 21:18:00 ID:???
>>141 そうですね。
テネシー級も真珠湾では「籠マスト」でしたが、改装されたらまるで印象が
違うでしょうし。

>>142 さては、英米のスパイだな。憲兵を呼べ!

>>143 燃費良さそうですねぇ。うらやましい・・・
>ちなみに私の愛車はラクティス
本職の場合、新車購入の際に条件を決めており、
「国産」「ステーションワゴン」「MT車」
レガシィか、アテンザくらいしかなかったんですよねぇ。
MT車のあまりの少なさに泣きました。


145 :GF長官:2009/03/31(火) 21:25:55 ID:???
閑話休題

『私本太平記』を書きながらもつくづく感じる。

当時もその下では、みな世を考え、自分を処し、他を評し、誰もが自分を愚者とも
盲目とも思ってはいなかった。
だが、今日から観れば、その歴史の中に泳いでいた人間の十中八、九が
「魚に河は見えない」
といえる群魚でしかなかったことが分かる。

かえりみて我々もまた、今日の大河が見えない。
雑魚と雑魚との盲仲間に過ぎないのではないか。
                      (『随筆・私本太平記』吉川英治/著)

これは戦史を学ぶ上で、つくづく知らされることですね。
後世の我々から見て「当たり前」でも、当時の軍人は必死に考えて戦った結果
なのですから。

ほんと、この人の文章は上手いよなぁ。
色々と真似してみよう。


146 :GF長官:2009/03/31(火) 22:06:52 ID:???
>>140の続き

空母に限らず、航空戦の「戦果」は、搭乗員の報告をもとに判断されます。
写真があれば間違いないのですが、贅沢は言えまい。

日本側搭乗員の手記によれば、

「一隻の艦が火災に包まれている。巡洋艦か輸送船か区別できないが、
左に傾斜しているようだ」
「マストをわずかに水面にのぞかせるだけの艦を目撃した」
「一弾は後部砲塔附近、もう一弾はその後方で炸裂した」
「艦の後部から閃光と茶褐色の爆炎が立ち上るのを目撃した」等々・・・


147 :GF長官:2009/03/31(火) 22:08:18 ID:???
>>146の続き

>>36の通り、元山空・石原隊長自らが戦闘直後に報告している。
「ワレ敵大巡(オーガスタ級)ヲ爆撃ス、命中弾1・至近弾1・大破」

『行動調書』には、更に詳しく、
「爆撃後敵艦ウェーキハ短クナリニケリ(500米→150米)
一二五○マデニ、沈没ニ至ラザルモ、諸情報ヲ総合スルニ撃沈確実ト認ム」

攻撃前は500mあった航跡が、攻撃後は150mになった。
(つまり敵艦は攻撃を受けて減速した→機関に損傷を受けたはず)

四空の次席指揮官小関中尉も、帰投後二十五航戦司令部に、
「沈没は目撃していないが、遠方より黒煙を上げているのをみて判断した」
数多くの証言が残されています。


148 :GF長官:2009/03/31(火) 22:09:27 ID:???
>>147の続き

戦場という極限状況において、正確な報告を求めるというのも無理な話で、

「こうした誇大戦果は、航空戦では避け難い現象だ」

「混乱と騒音、そして凄惨な攻撃の最中では、いかなる国のパイロットと雖も
冷静はありえない。彼らはしばしば高速回避する艦の蒸気や、煙突からの
黒煙を命中弾や火災と錯覚してしまうのだ」        (『暁の珊瑚海』)

我々が旅客機から下の海を眺めるのとは、訳が違う。
索敵における艦種識別の困難さと共に、心に留め置こう。


149 :GF長官:2009/03/31(火) 22:11:45 ID:???
>>148の続き

「問題は、むしろ報告を受け取る側にある。
翌八日、小関中尉の不確実な視認状況をラエ基地から知らされても、この
大戦果は訂正されず、さらに元山空爆撃隊の報告にある『大巡大破』を、
『ウォースパイト型戦艦大破停止』とするのは、冷静な戦果判断というよりも、
強気の願望が勝ったことを意味しよう」

(註)「小関中尉の不確実な視認状況」
   「元山空爆撃隊の報告にある『大巡大破』」は>>147参照

搭乗員(元山空)の報告の中には、このようなものもありました。

「戦場を離脱した編隊から、私はもう一度敵艦隊の状況を振り返って見た。
隊形を整えた敵艦隊は、やはり六条の航跡を曳いていた。何回見直しても
航跡は六本ある。爆撃前と同じ数である。
つまり攻撃によって敵艦の数は減っていないことになる」

これらは無視されたのか。あるいは、瀕死で帰還した搭乗員の「戦果報告」
を否定するのはしのび難かったのか。


150 :GF長官:2009/03/31(火) 22:12:33 ID:???
>>149の続き

本職が思うに、二十五航戦司令部には、「マレー沖海戦」の大勝が頭にあった
のではないか。緒戦の快進撃の中では、少々の戦果では埋もれてしまう。
虚栄心が、「大巡」を「戦艦」と書き換えさせたのかもしれません。

同じく、元山空・二階堂麓夫大尉は、

「戦果発表は司令部の雰囲気によってもすいぶん異なる。楽観的気運の強か
った緒戦期の航空戦であっただけに、戦果発表も景気よく杜撰に行われたの
ではあるまいか」と告白しています。


151 :GF長官:2009/03/31(火) 22:13:26 ID:???
>>150の続き

かくて、軍艦マーチと共に、華々しい戦果が内地に届けられた。

「大本営発表。昭和17年5月8日午後5時20分。
ニューギニア方面ニ作戦中ノ帝国海軍部隊ハ、五月六日同島南東方珊瑚海ニ
米英連合ノ敵有力部隊ヲ発見捕捉シ、同七日之ニ攻撃ヲ加エ、
米戦艦カリフォルニア型一隻ヲ撃沈、
英甲巡キャンベラ型一隻ヲ大破シ、
英戦艦ウォースパイト型一隻ニ大損害ヲ与ヘタリー」

いわゆる「大本営発表」は、ミッドウェー敗戦後が最初ではなく、実は珊瑚海
海戦から始まっていた。

翌八日、早朝ラバウルを発進した一式陸攻は、0820時、
「敵発見、戦艦1・重巡1・駆逐艦4」を報じた。
これこそクレース部隊であり、数も6隻。変化していない。
それでも、戦果は訂正されることはありませんでした。


152 :GF長官:2009/03/31(火) 22:17:15 ID:???
>>151の続き

この「大本営発表」を受けて、独ヒトラー総統からも祝電が寄せられます。

「このまたも新しい敗北を重ねた後、米軍艦は、おそらくあえて日本艦隊と
再び相見ゆることはないであろう。それは、日本海軍部隊と戦闘を交える
いかなる米軍艦も、喪失したと同然だからである」

まさに鎧袖一触!

一方、米海軍省からは、
「トーキョーから発表される戦果は、いかなる信用も与えてはならない」

サーセンww


153 :名無し三等兵:2009/04/01(水) 00:12:43 ID:???
>>150
長官
騙されてはいけません。
中島飛行機は優秀であります。
オイル漏れは川崎重工であります。
>>142は川崎重工=陸軍の手の者です。

井上中将が言うので間違えありません。

>>150の指令部の雰囲気とは、>>31の厨の言う集団催眠なる物でありましょうか?
これでは大河を見れぬ魚ではないですか。
我が帝国海軍に限ってその様な事…
私は断じて認められないのであります。

154 :GF長官(偽):2009/04/01(水) 18:46:37 ID:???
>>153
>陸軍の手の者です。

うう・・・実は本職の愛機のナンバーは
キ番号の二桁なのです。

さんざん「陸軍さんのことはわからん」
と言っておいてこの節操のなさ・・・
すみません・・・

155 :名無し三等兵:2009/04/01(水) 19:34:33 ID:???
>我々が旅客機から下の海を眺めるのとは、訳が違う。
さらりと、変なこといわんでください。 比較不適です。
海上遙か高くから、海上の船はどう見えるかと言う点での話、それは。
>148の要旨は、戦場という極限状況において、正確な報告を求めるというのも無理な話で、
であり、見え方とは別の問題。


156 :名無し三等兵:2009/04/01(水) 19:52:31 ID:???
>>154
(偽)長官
もしや…
キ−44、鍾馗
米軍コードネーム(tojo)
東條でありますか?
残念です(偽)長官


157 :GF長官:2009/04/01(水) 21:13:10 ID:???
>>153 集団催眠は、戦史を語るものが口にすべき言葉ではありませんね。
>指令部の雰囲気とは、>>31の厨の言う集団催眠なる物でありましょうか?
むしろ「仮想戦記の章」(呂スレ>>196)の「空気」に近いものでしょう。
古人曰くー
「圧倒的優位は、人の思考を単純化する」

>>154 おっと、
「陸軍・・・云々」は「陸戦の知識がない」ということでして、
「陸軍飛行隊」に関しては、それなりに自負するものであります。

「ムスタング・キラー」こと、若松幸禧中佐が1千人ほどと、
信頼性抜群の疾風が1万機ほどあれば、本土防衛は万全!

>>155 鋭いご指摘・・・すみません。
日常生活において、「戦場に近い極限状況」って、なかなかないですからねぇ。

>>156 もしかして、キー43隼(二輪車的な意味で)だったりして。


158 :GF長官:2009/04/01(水) 21:50:02 ID:???
まもなく支隊スレが埋まる模様・・・
やれやれ、スレと運命を共にしようという武人は居らぬのか!
金鵄勲章とニ階級特進と全軍布告が待っておるぞ。

>>152の続き

次に、クレース部隊からの視点で見ていきます。

(仁)スレ>>168の通り、MO攻略部隊の南下を待ち伏せるため、フレッチャー本隊
から分派されたのが、クレース重巡部隊。
航空兵力を持たない艦隊が、敵哨戒圏内を航行する危険性を、クレース提督は
十分に認識いたことでしょう。

ジョン・クレース少将とは、どのような人物だったのか。

「さてクレース英海軍少将は、その指揮下にあったアメリカ軍の警戒駆逐隊司令
から『卓越した海軍軍人』と『勇敢な紳士』とか、その特性を評せられた人物であ
って、彼は思いやりと愛情と、アメリカ軍艦の実力に対する賞賛を以って、彼の
指揮下にアメリカ軍艦を迎えいれたのであった」      (『モリソン戦史』)


159 :GF長官:2009/04/01(水) 21:52:27 ID:???
>>158の続き

wikiにもないし、詳しいことは不明ですが、これだけは分かります。
彼の頭の中には、マレー沖海戦で戦死した「先輩」であるフィリップス大将
のことがあったに違いない。

あの時、日本軍基地航空隊により、二隻の戦艦があっさりと沈められた。
今回自分は、それより防御力の劣る重巡を率いて、彼らの哨戒圏内を航空
掩護なしで、進撃しなければならない。
しかも、英・豪・米の混成部隊であり、指揮系統にも不安が残る。

『戦史叢書』によれば、すでにレーダーを装備しており、日本機編隊の接近
にも気付いていたようですが、>>49のように、クレース部隊の見張が、先に
台南空を発見し、対空戦闘を開始したため、結果として、四空・元山空にも
自らの所在をさらしてしまうことになった。

これらの攻撃をすべてかわすことが出来たのが、「奇跡」と思われた(>>55)
のも無理はない。混成部隊であることからして、訓練も十分でなかったで
しょうし、ここは各艦長の操艦伎倆を称賛しておきます。


160 :GF長官:2009/04/01(水) 21:54:12 ID:???
>>159の続き

更に、この攻撃には「おまけ」がついており、

「クレース部隊は日本機の雷爆撃直後、高高度からの水平爆撃を受けた。
駆逐艦ファラガットは、この投弾により左舷に損傷を生じ、翌日修理のため
にブリスベインに寄港しなければならなかった。
この爆撃機群は、豪州基地から飛来したB−17であり、彼ら自身が撮影
した航空写真によってもその事実が証明された。

クレース少将は後に、豪リアリー海軍中将を通して厳重な抗議を申し入れた
が、マッカーサー大将は『そのような事実は全くない』と一蹴し、この問題を
論議すること自体を禁止してしまった」            (『暁の珊瑚海』)

せっかく日本軍の攻撃を無傷で切り抜けたというのに、「友軍機の爆撃」により
損傷するとは。B−17搭乗員の腕を誉めるべきか、目を謗るべきか・・・

それにしても、B−17は水平爆撃の際、必ず「写真撮影」をしていますね。
ミッドウェーでもテンプレ(>>10)の通り、有力な証拠となっているし、貴重だ。
元山空もマレー沖では撮っていたのに、この時は撮影しなかったのだろうか。


161 :GF長官:2009/04/01(水) 21:57:43 ID:???
>>160の続き

「クレース少将は、この日の戦闘に鑑み、緊急電で戦闘機の直衛を要求した
が与えられなかったので、撤退する旨を報告し、そのまま南下し豪州へ向か
った」                                 (『戦史叢書』)

『モリソン戦史』には、撤退の理由について、「MO攻略部隊が反転したことを
知ったから」とも記されています。

南下中のクレース部隊が翌朝、一式陸攻に発見されたのは、>>151の通り。
これを受けて、二十五航戦は攻撃隊を出すことはしなかった。

その理由として、
「ちょうど日米空母決戦の最中だった」
「別の友軍索敵機が、味方機動部隊を敵空母と誤認した直後だった」
と言われています。
同士討ちを怖れた出撃見合わせだったのではないかと思います。

これにて、第五空襲部隊の出番は終了。
「ラバウル航空隊」の皆様には、束の間の休息の後、「鉄底海峡」を舞台とした
際限のない消耗戦が待っておりますので・・・


162 :名無し三等兵:2009/04/01(水) 23:09:28 ID:???
>>158
>やれやれ、スレと運命を共にしようという武人は居らぬのか!
前スレ長官は、退艦の要請を断り、スレ艦と運命を共にセリ。 


http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228571435/999-1000
>999 名前:名無し三等兵 [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23:03:59 ID:???
>長官!脱出を!!

>1000 名前:名無し三等兵 [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23:04:51 ID:???
>のーさんきゅー いきたまえ


POWの某人如き最後であった

163 :名無し三等兵:2009/04/01(水) 23:16:54 ID:???
ヘンダーソン飛行場など、ガ島で米軍航空基地が本格稼動してから、
ラバウル航空戦での消耗が著しくなったのだから、
珊瑚海海戦をスキップしても、数ヶ月に関してはラバウルを維持できたろう。

重巡+駆逐艦部隊をペナン島沖で哨戒させ、
クアラルンプールあたりに、サイゴンにいた陸攻+ゼロ戦部隊を配置しておけば、
イギリス東洋艦隊の牽制は十分できたろう。

昭和17年4〜5月あたりに、以下の艦隊編成を持って、
(セイロンと珊瑚海とアリューシャンをスキップして)ミッドウェー方面で作戦開始していれば…

第一航空艦隊(南雲):赤城、翔鶴、瑞鶴(+加賀 修理中)
第二航空艦隊(小沢):蒼龍、飛龍、龍驤(+隼鷹 竣工間近)

ミッドウェーからハワイに進出する意図をミニッツが感じたら、
ウォッチタワー作戦があの時期に発動になるかどうか興味深いところだし、
ミ島占領+本土からの鼠輸送補給が出来るようなら、
(飛行艇による)米豪遮断戦術だって可能だったかも ???


164 :名無し三等兵:2009/04/02(木) 18:19:05 ID:???
キングの思うがままでニミッツは主導権を失い、1942年はひたすら太平洋方面は守成
トーチ作戦の方に兵力廻すだけであろう。 マッカーサーはメンツもあるから、
結局は、キング、マーシャル、ニミッツ、マッカーサー、ルーズベルトの会談でもあるんでないの。
中間選挙もあるし、ミッドウェイ取られても、アリューシャン取られても、補給不如意な日本の通商路を叩く作戦
+空母部隊でのヒットアンドアウェイ攻撃で42年は過ぎ去るのかも。

165 :名無し三等兵:2009/04/02(木) 18:20:28 ID:???
すると、大本営が予測していた、米軍の本格反抗は18年夏あたりってのがそのまま実現してしまうと言う。

166 :GF長官:2009/04/02(木) 21:11:12 ID:???
>>162 敬礼!直ちに国葬の準備を・・・
あれ?司令長官が戦死ということは、次スレの指揮は誰が・・・?
まさか、仮想戦記の王道パターン・・・
(南雲負傷or戦死→多聞が代役→ミッドウェー大勝利!)

まずいぞ。このままでは「南雲スレ」が乗っ取られる。絶対阻止だ!
宇垣「あ・・・今のは無し。やり直しね」
青軍参謀「空母2隻撃沈は取り消しっと。じゃあ、もう一回サイコロふりま〜す」

>>163 そうですねぇ。
暗号解読が不十分なら、珊瑚海もミッドウェーも上手くいってたかな?


167 :GF長官:2009/04/02(木) 21:38:29 ID:???
>>161の続き

以上をもって、珊瑚海海戦1日目の全部隊の動きを確認しました。
重複しますが(仁スレ>>726)、もう一度整理しておきます。


(1)MO機動部隊(仁スレ>>157〜)
索敵→米空母発見→攻撃隊発進→誤認発覚→ネオショー攻撃→攻撃隊帰投
→第二次攻撃隊準備中

(2)米機動部隊(仁スレ>>270〜)
索敵→日本艦隊発見→攻撃隊発進→祥鳳発見・攻撃→攻撃隊収容
→第二次攻撃は実施せず→南下中

(3)MO攻略部隊(仁スレ>>355〜)
米索敵機に発見させる→輸送船団避退→米攻撃隊来襲→祥鳳沈没
→夜戦企図→夜戦断念→北上中

(4)第五空襲部隊(仁スレ>>726〜)
索敵→四空・元山空出撃→クレース部隊発見・攻撃→帰投


168 :GF長官:2009/04/02(木) 21:39:20 ID:???
>>167の続き

MO作戦は、各部隊の動きが複雑なので、本職すら今どこの話をしているのか
分からなくなってしまいますね。

「聯合艦隊には機敏な作戦家がいた。捷一号作戦は全体としてみれば、日本的
果敢と巧緻の結合といえると思う。

ただし600浬に及ぶ海域で戦われる海戦を、あまりにもミニチュア的に軍艦同士
の力闘と類推したような無理があった。広大な海域で統一行動を取るためには、
精密な通信組織が必要であった。それが穴だらけだったので、計画通りにうまく
動かなかったのである」


169 :GF長官:2009/04/02(木) 21:40:07 ID:???
>>168の続き

「フィールドも日本の作戦を賞讃しているが、ただ全体として、現代戦を戦うための
『高度の平凡さ』がなかったと言っている。巨大化され、組織化された作戦を遂行
するには、各自が日常的な思考の延長の範囲で行動出来るのが、錯誤を生じる
余地を少なくする。

おとりとか、突入とか、異常な行動で組み立てられていた捷一号作戦には、それが
なかったから、うまくいかなかったと言う」   (『レイテ戦記』大岡昇平/著)

(註)フィールド氏は米戦史家

何か、MO作戦のことを評しているようにも聞こえて、耳が痛い。
この「高度の平凡さ」は、戦争全般を通して、日本軍の課題と言えそうです。


170 :GF長官:2009/04/02(木) 21:41:28 ID:???
>>169の続き

更に同書では、

「比島沖海戦で日本艦隊が戦っていたのは、アメリカ艦隊ではなく、日本の
歴史であったとフィールドは言っている」

「捷一号作戦に一応成功の可能性が現れた時、司令官に逡巡が現れた
原因は、司令官個人の性格、大海戦指揮の経験不足に求めるべきではなく、
これら『歴史』の結果と見なすべきだと私には思われる」

「近代日本の歴史の結果である無数の要因が重なって、捷一号作戦を成功
させなかったのである」


171 :GF長官:2009/04/02(木) 21:43:09 ID:???
これらには色々な解釈があるでしょうが、本職としては反対の立場かな。

泉下の南雲大将も、日本の歴史や民族性で敗因を語られては、浮かばれ
ないだろうし、指揮官の思考と民族性は無関係ではあり得ませんが、やはり
戦争は人間が行うものであり、戦闘は指揮官の決断によって左右され、
その全ての結果について責任を負わねばならないと考えます。

「歴史に原因があるのなら、指揮官は誰でも良いじゃないか」みたいな暴論
まで出て来かねませんしね。


172 :GF長官:2009/04/02(木) 21:43:56 ID:???
>>171の続き

さて、珊瑚海に話を戻して、
これ以降、MO攻略部隊と第五空襲部隊の出番はほとんどありません。
いよいよ、MO機動部隊と第17任務部隊の直接対決へー

その前哨戦が、1日目夜に行われた五航戦の夜間攻撃。
双方とも思わぬ形で会敵が実現したこの戦闘は、どのように推移していったのか。
ここからは、「日没」という人間の力が及ばない自然との戦いになります。


173 :名無し三等兵:2009/04/03(金) 14:48:06 ID:???
>>171
長官
海軍は真珠湾攻撃、甲標的の攻撃で戦死した九名を九軍神とし、捕虜になった一名を徹底的に隠蔽しています。

九軍神は海軍が隠蔽工作をしてまで造り出した勇ましい『歴史』であります。

こうして造り出された『歴史』から>>157の様な『空気』なる物が産まれるのであると私は思うのであります。

ですから、
フィールド氏の言う『歴史』とは『空気』ではないでしょうか?

帝国海軍が造り出した『歴史』そこから産まれた『空気』が『高度の平凡さ』
『日常的な思考』
を奪い、囮や突撃などの作戦を実行させ、また現場の指揮官の決断にも影響を与え、戦争を動かしてしまうと。

米国人に『空気』が存在するのかどうかは分かりませんが、どうやらフィールド氏の『歴史』とは『空気』の事ではないかと、私は思うのであります。

174 :GF長官:2009/04/03(金) 21:19:08 ID:???
>>173 ありがとうございます。
「空気」の定義は難しいと思いますが、「歴史が空気を生み出した」というのは
面白いですね。

この件に関しては、じっくり考えてみたいと思います。


175 :GF長官:2009/04/03(金) 21:27:44 ID:???
>>172の続き

MO機動部隊が第二次攻撃を断念したのは、仁スレ>>712に「距離ノ関係上」
とある通り、彼我の距離が離れ過ぎていたためです。

その距離は430浬(仁スレ>>710
しかも、敵は西進(針路310度・20節)、我も西進。
これでは断念したのも無理はない。

この判断のもとになったのが、索敵情報なのですが(仁スレ>>704
1040「敵空母ノ針路310度・速力20節」 (神川丸機)
1115「敵空母ノ位置、デボイネノ205度・115浬」 (一式陸攻)


176 :名無し三等兵:2009/04/03(金) 21:30:08 ID:???
あうんの呼吸というが、空気とは読むものではなく呼吸するものだ。
空気読み過ぎて硬直してしまった歴史を我らは知っている。

177 :GF長官:2009/04/03(金) 21:32:14 ID:???
>>175の続き

□□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          
          デボイネ

         ←△(西進)          ▽フレッチャー空母部隊
       クレース重巡部隊        ↓(南下)
      (=索敵機の報告位置)

                                              ←▲MO機動部隊
                                                  (西進)


178 :GF長官:2009/04/03(金) 21:39:31 ID:???
>>177の続き

仁スレ>>705の通り、これらはいずれもクレース部隊に関する情報であり、
フレッチャー空母部隊はもっと手前、ロッセル島南東を南下中だった。
1130時点で、クレース部隊との距離は約400浬だったが、フレッチャー
部隊とは約250浬。

すでに攻撃圏内に入っていたのだが、原少将はそれを知らない。
そのため、上記のように「第二次攻撃を断念」したのですが、その後転機が
訪れた。

1207時、「敵ハ反転セリ、敵針120度」(青葉水偵)

瑞鶴艦橋に希望の光がさして来ました。
原少将の心境の変化を見ていきたいと思います。


179 :GF長官:2009/04/03(金) 21:44:26 ID:???
>>176 同意。
日本人は「空気を読む」民族ですからねぇ。
明日の発射で、何か変化が起きるか。
歴史に学ぶ賢者(仁スレ>>376)となりたいものです。


180 :GF長官:2009/04/04(土) 18:07:26 ID:???
>>178の続き

『MO機動部隊戦闘詳報』の「作戦経過」には、
「・・・距離ノ関係上、午前中ハ遂ニ之ガ攻撃ノ機ナカリシモ、敵反転東進ス
トノ友軍航空機ノ敵情通報アリ」
この「敵反転東進ス」の部分に赤線が引いてあります。
よほどの転機であったことがうかがえますね。

上記の「友軍航空機」とは青葉水偵のことですが、この九四式水偵は、
「フレッチャー空母部隊」と「クレース重巡部隊」とのどちらに触接していたのか。

文脈の流れからすれば、クレース部隊の方になりますが、>>36の通り
1200時前後は、クレース部隊は台南空に対して対空戦闘中です。
うまく触接出来たのでしょうか。


181 :GF長官:2009/04/04(土) 18:08:36 ID:???
>>180の続き

だいたい、クレース部隊は分派以来、ルイジアード諸島南方海面をひたすら
西進中(>>177)であり、「反転東進」することはなかったはずです。
もしかしたら、台南空との戦闘中の回避運動が「反転東進」に見えたのかも。

仁スレ>>362に戻りますが、この日の早朝、最初に両部隊を発見したのは、
0620時 クレース重巡部隊→古鷹水偵
0630時 フレッチャー空母部隊→衣笠水偵
この後6時間も経過していますから、それぞれ青葉・加古水偵と交替して
触接を継続しています。

古鷹水偵→青葉水偵、衣笠水偵→加古水偵ならば、上記の通りですが、
古鷹水偵→加古水偵、衣笠水偵→青葉水偵ならば、青葉水偵が触接して
いたのは、フレッチャー空母部隊ということになります。


182 :GF長官:2009/04/04(土) 18:10:37 ID:???
>>181の続き

仮に後者ならば、TF17は祥鳳攻撃隊を1145時までに収容(仁スレ722)
していますので、風上(東)に立ったのを、「反転東進」と報告したということ
も考えられます。
当該海域には南東貿易風が吹いており、MO機動部隊も攻撃隊収容時に
逆行(東進)しなければならなかったのは、仁スレ>>693の通り。

収容時は、空母上空の敵機数が増加しますから、一時的に触接を断念せ
ざるを得なかったことも有り得るので、正確な報告は期待できないでしょう。

いずれにせよ、原少将にとっては、重要な敵情変化であることは間違いない。


183 :GF長官:2009/04/04(土) 18:12:29 ID:???
>>182の続き

敵が反転したとなれば、状況は大いに変化する。

□□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          
          デボイネ

           △→
           敵(東進)

                                    ←▲MO機動部隊
                                          (西進)


184 :GF長官:2009/04/04(土) 18:20:09 ID:???
>>183の続き

机上の計算ではありますが、

敵が20節で東進、我が30節で西進すれば、相対速度は50節にもなり、
2時間の航行で、彼我の距離は一挙に100浬も縮まります。
(1415時には約330浬)

そこから攻撃隊を発進させ130節で進撃させれば、相対速度は150節。
2時間の飛行で、なんとか日没(1614時)までに到達できそう。

これにより、原少将は一度断念した第2次攻撃(薄暮攻撃・夜間帰投)を
再決意しました。

仁スレ>>697のように、
「飛行機隊は夜間の発着艦及び夜間攻撃の訓練はしていなかった」
五航戦の練度で、果たして攻撃隊編成は可能なのか。


185 :名無し三等兵:2009/04/06(月) 21:07:48 ID:???
□□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          
          デボイネ

         ←△(西進)          ▽フレッチャー空母部隊
       クレース重巡部隊         |(南下)
      (=索敵機の報告位置)     |        ○07/0500
                           \     /
                             \    |
                             /    |
                             |      \____▲MO機動部隊
                             \
                              |
                             /
                             \
                              ○07/0500   (注・航跡と位置は適当です・例です)

長官に意見具申、航跡を付けられないかなあ。
ただ解りやすいけど、ずれると怖いかも                    

186 :GF長官:2009/04/06(月) 21:22:51 ID:???
先週末は、北朝鮮がらみで大騒動でしたね。

さながら戦時中の「防空演習」のようだ。
「東部軍管区午前11時空襲警報発令。
敵機大編隊八丈島沖ヲ北上中、帝都ヘ来襲セルモノノ如シー」

土曜日には「誤報」がありましたが、本職はこれには寛容派ですね。
なにせ発射から10分もおかずに飛んで来るわけですから、確認作業を
している間に弾着してしまう。


187 :GF長官:2009/04/06(月) 21:24:56 ID:???
>>186の続き

有事における「正確な判断」と「迅速な決断」との相克は、いつの時代も
変わらぬもので、『孫子』には、
「故に兵は拙速を聞くも、未だ巧久しきを賭ず」とありますけれども、
どちらが正解かは、どうしても結果論になってしまいますね。

珊瑚海の原少将は拙速で失敗し、
ミッドウェーの南雲長官は巧遅で失敗した・・・とか。

しかし、ミサイルの邀撃手段なんて超国家機密なはずなのに、あんなに
情報公開して良いのだろうか。

「大本営発表。4月5日午後6時。
本日11時半頃、北朝鮮ハミサイルヲ発射。帝国空軍ハ直チニ之ヲ邀撃、
全弾ヲ撃墜セリ。日本海ニ展開中ノ帝国海軍部隊ハ、報復ノタメ、北朝鮮
沿岸一帯ニ艦砲射撃ヲ加エ、甚大ナル損害ヲ与エタリー」


188 :GF長官:2009/04/06(月) 21:44:43 ID:???
>>184の続き

瑞鶴艦橋があわただしくなって参りました。

1240「右ニ依リ索敵ヲ実施ス、
     瑞鶴 290度・270度
     翔鶴 250度・230度
     進出距離200浬・側程左20浬・発進時刻1315」
     (瑞鶴発・翔鶴宛・索敵計画下令)
1315 索敵機発進(瑞鶴艦攻4・翔鶴艦攻4)計8機
     (敵情を得ず、1615〜1630に全機帰投)
1325「攻撃隊(各艦艦爆6・艦攻6)夜間着艦可能者、1415発進セヨ」
     (瑞鶴発・翔鶴宛・夜間攻撃隊編成命令)
1337「進撃針路277度・進出距離280浬」(同上)
1400「艦攻・艦爆各12機計24機、1415発進ノ予定」
     (MO機動部隊発・四艦隊 二十五航戦宛・夜間攻撃を各部隊に通達)
1415 攻撃隊発進(指揮官:高橋赫一少佐)艦爆12・艦攻15(計27機)
1437「有明ハ、インデスペンサブル礁ニ不時着セル、艦攻2機乗員ヲ救助スベシ」
     (時雨発・有明 瑞鶴 翔鶴宛・不時着搭乗員救助命令)


189 :GF長官:2009/04/06(月) 21:45:24 ID:???
>>188の続き

『MO機動部隊戦闘詳報』の「作戦経過」には、

「日没1615ノタメ、薄暮時迄ニ、敵ヲ捕捉シ得ルヤ否ヤ不明ナルモ、夜間着艦ノ
有経験者ヲ選出、遠大距離ノ捜索ヲ敢行セルモノナリ」
とあります。

かなり「賭け」の要素が大きい攻撃だったことが分かりますね。


190 :GF長官:2009/04/06(月) 21:47:20 ID:???
>>185 具申了承セリ
本職の場合、ほぼ毎日「航路図」を眺めているので、自然に頭に入っている
のですが、よく考えたら、こちらの方が異常ですね。

朝鮮・・・もとい、挑戦してみます。


191 :名無し三等兵:2009/04/06(月) 21:47:58 ID:???
>>187
>大本営発表
ブラックユーモアだw

>へっぽころけっと
元々、ロケットが異常をきたし、その物体が日本本土へ落下する公算大の場合のみ墜すのであって、
順調に飛べば何もしないだけが、何時の間にやら撃墜とミサイル防衛論だけが
一人歩きした顛末が今回のお祭り騒ぎではないかな?
相変わらずマスコミの資質が戦前戦中から変化無しってのが確認できて満足しマスタ。
敗戦時GHQはマスゴミを戦争協力勢力として認定して一から作り直せば良かったのにしなかった結果がこれだよ。
ポツダム宣言では「戦争を遂行した勢力を一掃される」と書いてあったのに
まあ、それはいいとして。NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の情報が早かったし、淡々と事実のみを記載。
更に警戒レベルがイエローへ上がった。 大国の余裕ですね。

つか、今回誰がトクをしたかというと、北朝鮮、韓国、日本だと思う。
米英仏中露は「この忙しいときに面倒な」としか思ってないね。
極東域は所詮、彼等にとっては欧州や中近東に比べれば、どうでもいい場所です


192 :名無し三等兵:2009/04/06(月) 21:52:30 ID:???
>>190
貴官の健闘を祈る。
珊瑚海合戦図は線が入り乱れてますからねえ。
ミッドウェイは日米両軍の航跡図は弧状(日南雲はコ 米は⊂
二次ソロモンは 縦で 日南雲Uで、米側が∩な感じ
南太平洋海戦は、10/6から10/28日まで連続している作戦の果ての結果なのに
三枚ぐらいに分割されてますからね。 太平洋の白地図買ってきて全部のポイントを記入すると
面白いですよ。

193 :GF長官:2009/04/06(月) 22:07:09 ID:???
[MO作戦5月7日航路図](戦史叢書(49)南東方面海軍作戦(1)付図第四より)

                ロッセル島
□□□□■ □ □■ □ ■    _ B         
          デボイネ       ↑ |                          ↓       
                       |  |                           |
         ←△_____    |  |                           | 
      クレース重巡部隊  \/A  \                          | 
                           ▽                        |
                           ↓                        |
                     フレッチャー空母部隊                  |
                                                     |        D
                                             ←▲___ |__ ↑→↓
                                       MO機動部隊     |    ↑←↓__
                                                     →______↑
                                                    C


194 :名無し三等兵:2009/04/06(月) 22:12:10 ID:???
>>193
GJ、上手いです。
ちょっとずれてるけど許容範囲だと思います。

195 :GF長官:2009/04/06(月) 22:12:41 ID:???
>>193 ちょっとずれましたが・・・済みませぬ。

(1)MO機動部隊
南下しつつ早朝に索敵機発進→C点で高橋攻撃隊発進後東進
→誤報を受けて西進→D点で高橋攻撃隊収容(東風のため一回り)
→西進中

(2)フレッチャー空母部隊
クレース部隊をA点で分派→索敵機発進→攻撃隊発進→収容のため北上
→収容後南(東)下

(3)クレース重巡部隊
A点でフレッチャー本隊から分離→ルイジアード諸島沿いに西進
→現在、基地航空隊と交戦中

う〜む、やはり難しいな。


196 :名無し三等兵:2009/04/06(月) 22:18:21 ID:???
>>195
でも、エラい解りやすくなったと思いますよ。
後は>>195の(1)(2)(3)を>>188と連動させることですね。

197 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 03:27:05 ID:???
>>188
索敵機の進出距離200浬に対して、
攻撃隊の進出距離はそれ以上の280浬。
索敵機が日没1615頃に帰投しているということは、
索敵機の操縦者には夜間着艦可能者を回さなかったということですかね?
つまりこの企図は、事実上の索敵攻撃を想定と。

史実は>>189ですが、索敵機に夜間着艦可能者を配して
索敵距離(時間)を延ばすのも一つの選択肢ですかね?

198 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 18:45:18 ID:???
戦艦大和64回忌
黙祷であります。


199 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 19:16:56 ID:???
三番砲塔、火薬庫注水であります!

200 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 21:51:31 ID:???
そして、元海軍大将が首班となって新内閣が成立。
首相 鈴木貫太郎
海相 米内

201 :GF長官:2009/04/07(火) 22:17:18 ID:???
>>191 全く。
>相変わらずマスコミの資質が戦前戦中から変化無しってのが確認できて満足しマスタ
本職としては、今回の「麻生外交」に拍手を送りたい。
「自国の意思を世界に発信する」
当たり前のことが、ようやく出来るようになったかと感慨深いですね。
今まで「極めて遺憾」と言うことしか出来なかった国ですから。
麻生総理・中曽根外相・高須国連大使、GJ!

>>192 これは面白そうですね。
>太平洋の白地図買ってきて全部のポイントを記入すると 面白いですよ。
「ソロモン編」までには、もっとAA伎倆を向上させねば

>>194 有難うございます。
半角分のズレを修正するのが、なかなかうまくいかない・・・

>>196 乞うご期待。

>>197 同意です。
おそらく、索敵機まで「夜間着艦可能搭乗員」を回す余裕がなくて、
索敵機は、「日没までに戻って来れる範囲を捜索する」となったの
だと思います。詳しくは、今日の本編にて。


202 :GF長官:2009/04/07(火) 22:28:17 ID:???
>>199 やはり、戦艦大和と言えば映画『連合艦隊』ですよね〜

 空を染めてゆく この雪が静かに
 海に積もりて 波を凍らせる
 空を染めてゆく この雪が静かに
 海を眠らせて 貴方を眠らせる
                  (『群青』谷村新司)

「お父さん、親よりもほんの少しだけ長く生きていることが、
せめてもの親孝行です。
さようなら、妹たちよ。姉さん、さようなら」
 

203 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 22:34:44 ID:???
>>201
>今回の「麻生外交」に拍手を送りたい。
だから、五大国みんな渋面しているわけですよw
吉田の孫だからちゃんとそのへんの躾はしていると思うけど、まあよく似てらっしゃる。
馬鹿のフリとか、答弁の声とか、やり方とか。 さあ、保守本流の最後の玉は意地見せるかねえ。
さすがは吉田の孫と言われるか、所詮は穀潰しかと言われるか。 見物だ。

最初の仕事は下賤な連中の派閥である森派の一掃だね。 
こういう破落戸が代議士共の失政の尻ぬぐいが全部、麻生任せに。
小泉、竹中しかり、生まれが悪いとああいうアホな政策しかしない。

>もっとAA伎倆を向上させねば
基本的には、半角でのスペースはスペースとして認識されない、
全角スペースがスペースとして認識されるを知っていれば、
大幅にずれることはないと思います。後プレビューで確認かな




204 :199:2009/04/07(火) 22:40:55 ID:???
>>202
お、さすが長官。
わかっていただけて嬉しいです。
あの映画は何回観ても素晴らしいですね。

205 :GF長官:2009/04/07(火) 22:41:47 ID:???
>>198 そうですね。
昭和20年4月7日1423時。
坊の岬沖、北緯30度43分・東経128度4分。

「徳之島ノ北西二百浬ノ洋上、大和轟沈シテ、巨体四裂ス、水深四百三十米
今ナオ埋没スル三千ノ骸、彼ラ終焉ノ胸中、果シテ如何」
                          (『戦艦大和ノ最期』吉田満/著)

本職にとって、大和との邂逅は、『宇宙戦艦ヤマト第2話』でしたから、
実際の大和が、「ニ分割されて」、しかも「ひっくり返って」海底に沈んでいる
という事実を知った時は、泣きました。

「これじゃ、新造した方が早いじゃないか!」
いやはや、何もかも、みな懐かしい・・・

伊藤整一中将以下、第二艦隊戦没将兵に対し、捧げ〜銃!


206 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 22:56:25 ID:???
>半角分のズレを修正が難しい
こうするんですよ,でも、>>206みたくアンカー打ったプレビューではダメですね

[MO作戦5月7日航路図](戦史叢書(49)南東方面海軍作戦(1)付図第四より)

                ロッセル島
□□□□■ □ □■ □ ■    __B         
          デボイネ       ↑ |                         ↓       
                       |  |                           |
         ←△______   |  |                         |  
      クレース重巡部隊   \/A  \                        |
                           ▽                        |
                           ↓                        |
                    フレッチャー空母部隊..                 | 
                                                    |      ___D
                                             ←▲____|____| →  |↓
                                       MO機動部隊    | ←.   |___|____←
                                                   C    E  ←      |
                                                    \_________|↑
                                                    

207 :GF長官:2009/04/07(火) 22:57:11 ID:???
>>205の続き

何を隠そう!本職の自室には、
『週刊戦艦大和を作る』(デアゴスティーニ社刊)の完成品が鎮座してまします。
1/250スケールだから、全長なんと115cm!

創刊号のCM「あの巨大戦艦の雄姿が、あなたの手でよみがえる」にだまされて(?)
衝動買いしてしまったのですが、あれは社会人のやる道楽ではありませんねぇ。
工期は90週(約2年)、総工費10万円超。
しかし、「我が生涯に一片の悔いなし」

当時は、どの模型屋に行っても、「タミヤカラー呉海軍工廠グレイ」が売り切れで
苦労しましたが、最後まで完成させた人は結構少ないのでは?
2chにも専用スレがありましたが、途中からずっと過疎ってましたし。


208 :GF長官:2009/04/07(火) 22:58:46 ID:???
>>207の続き

「完成品」と書きましたが、実は改装箇所がいくつか。

まず、主砲塔上の25ミリ機銃は外しました。
天一号作戦仕様(最終艤装)は文句なしの美しさなのですが、あれだけは
どうしても受け入れられん。
あと、主砲塔の柵も面倒になって断念しました。

製作中の苦労話と言えば、
とにかく部品の精度が悪い、パーツ同士が合わない、
ひたすら「パテ塗り→磨き」の繰り返し・・・
「もしかして、陸軍の方の規格じゃないのか?」と思うくらい。

毎朝、彼女の美しい横顔に挨拶して、仕事に出かけます。
今度、『週刊空母翔鶴を作る』が出ても、もう買わないんだからね!
(置く場所がないし・・・)悪しからず。


209 :名無し三等兵:2009/04/07(火) 23:02:57 ID:???
>ひたすら「パテ塗り→磨き」の繰り返し・・・
それが楽しいんじゃないんですか。
ふぃぎゅあにパテ盛り、ひたすら紙ヤスリで削る、腰の曲線を削り出す!
似てますよね?よね?

210 :GF長官:2009/04/07(火) 23:25:17 ID:???
>>189の続き

まず、夜間攻撃隊の1時間前(1315時)に索敵機を発進させています。

索敵に関しては、今朝失敗したばかり(仁スレ>>194)ですから慎重にいきたい
ところです。
「索敵範囲」は、230度〜290度なので西方限定。
これは当然の処置でしょう。

次に「進出距離200浬」は、通常の索敵計画よりも少し短い。
5月7日早朝、8日ともに、進出距離は250浬。ミッドウェーでは300浬。
彼我の距離が400浬以上(>>175)ということを考え合わせると、いささか形式的な
感は否めない。


211 :GF長官:2009/04/07(火) 23:27:09 ID:???
>>210の続き

その理由を考えてみると、これしかないでしょう。すなわち「日没時間」です。

索敵機の総飛行距離は、
往路(200浬)+側程(20浬)+復路(200浬)=420浬。
九七艦攻の巡航速度は140節。

よって、総飛行時間はぴったり3時間。
1315時に発進して、3時間後の1615時(=日没時間)にちょうど帰投できる
ようにと計画されたものですね。

おそらくは、>>197のように、「夜間着艦可能者」を索敵機まで回す余裕がなくて、
「日没までに帰投できる範囲を捜索する」という性格の計画だったと考えられます。
>つまりこの企図は、事実上の索敵攻撃を想定と
本職もこれに同意です。


212 :GF長官:2009/04/07(火) 23:28:17 ID:???
>>211の続き

航路図(>>193)を確認してみると、米機動部隊はこの索敵圏のほんの少し先を
航行していた。
「せめて、進出距離を230浬にしていれば・・・」と悔やまれますが、上記の事情
をくめば、止むを得ないか。

もう一つ注目すべきは、索敵線は4線なのに対し、索敵機は8機。
つまり各線2機編隊の索敵だと分かります。
今朝と一緒(仁スレ>>165)ですね。
もしかしたら、「各線2機索敵」は五航戦独自のものかもしれない。
ミッドウェーに五航戦が参加していれば、索敵計画が変わっていたかもと
考えるのも面白い。

結局、索敵機は敵情を得ず、全機日没間際に帰投します。


213 :GF長官:2009/04/07(火) 23:35:57 ID:???
>>203 そうなんですよねぇ。
G20でのロビー外交を見れば、「通訳なしに各国首脳と渡り合える」って
すごいことだと思うんですがねぇ。
だから、マスゴミと言われるんだよ。

>>204 ですね。
しかし、あの『群青』を歌いこなすのは難しい・・・て言うか本職には無理。

>>206 有難うございます。直ちに猛訓練に入ります!


214 :GF長官:2009/04/07(火) 23:43:09 ID:???
>>209 ですよね〜
苦労した分、完成した時の喜びは倍増。
特にあのバルバス・バウが納得のいく曲線に仕上がるまで、何度やり直したことか・・・
あれ?何か生き方を間違えたか?


215 :GF長官:2009/04/08(水) 21:27:56 ID:???
>>200 不死身の鬼貫太郎ですね。
戦争を終わらせるのは難しいですからな。
映画『日本のいちばん長い日』では、笠智衆氏演じる鈴木首相が、御前会議にて
「御聖断」を仰ぐ場面は、名シーンですね。

就任直後、ルーズベルトの訃報に対して哀悼の意を表した挿話は有名。

ニ・ニ六事件では、就寝中に私邸を襲撃されましたが、
鈴木「理由を聞かせなさい」
安藤「時間がありません。一命を頂戴します」
鈴木「やむを得ませんなぁ・・・それではお撃ちなさい」
止めを刺そうとする安藤に対して、夫人が「もう十分でしょう」
安藤たちが去った後、血まみれになりながらも、「もう賊は逃げたかい?」
と起き上がったらしい。まさに不死身だ。

更にこの奥さん、襲撃直後、安藤たちに対して、
「人の家に土足で上がるとは何事ですか、帝国陸軍の軍人として恥ずかしく
ないのですか!」と一喝。
兵士たちはあわてて靴を脱いだという。

この夫にして、この妻あり。肝のすわり方が並じゃない。


216 :GF長官:2009/04/08(水) 21:53:53 ID:???
>>212の続き

索敵機が敵情を得なかったため、「遠距離索敵攻撃隊」を発進させることに
なるのですが、この「夜間航空攻撃」には様々な困難が伴います。

(1)搭乗員の練度不足(夜間着艦等)

そもそも、五航戦がMO作戦に参加した理由が「練度不足」でしたからね(波スレ>>648
「人事考察の章」(波スレ>>359)でも紹介しましたが、殉職者が出るほどの猛訓練を経て、
はじめて実戦で間に合うというのに、伎倆未熟な搭乗員が多いとなれば、当然不安の種は
尽きない。

夜間ですから、着艦以外に航法も問題になる。
「進撃針路277度」(>>188)にしても、おそらくは、母艦の艦首(12時)方向に真っ直ぐ飛ん
で行って、攻撃後、180度反転(針路97度)して帰って来る。
最も単純な針路を設定したのではないでしょうか。


217 :GF長官:2009/04/08(水) 21:54:58 ID:???
>>216の続き

(2)米空母の発見困難

繰り返しになりますが、この日、米空母上空は厚い雲で覆われていた。
「白昼ですら」発見が難しい天候だった。

『軍艦瑞鶴戦闘詳報』にも、「スコール多ク、視界悪シ」とありますし、
先に出た索敵機(瑞鶴艦攻)搭乗員の手記にも、
「270度200浬の捜索に出たが、折悪しく天候は悪く、折々スコールあり、
雲高300〜500m、視界は2km程度。眼を皿のようにして敵を捜した」

上空から「視界2km」って、目隠し状態と変わらんですな。
まして、薄暮から夜間にかけての捜索です。果たして上手くいくのか・・・


218 :GF長官:2009/04/08(水) 21:56:07 ID:???
>>217の続き

米空母といえば、「開放式格納庫」が定番ですが(レキシントンは閉鎖式)
常に「吹きさらし」というわけではなく、
「(ヨークタウンの)格納庫甲板の大部分は、巨大なローラーカーテンを使用した
開放式となっていた」             (『日本海軍空母VS米海軍空母』)

これは当然ですね。シャッターを下ろす等しなければ、夜間に格納庫内の灯りが
もれてしまいます。「灯火管制」をしていると、格納庫内での整備作業が出来なく
なりますから。

天候が悪いとなれば、日没時間よりも早く暗くなってしまう。目視だけで発見できる
のだろうか。機上レーダーなんて、望むべくもない。


219 :GF長官:2009/04/08(水) 21:57:05 ID:???
>>218の続き

(3)夜間攻撃の命中率は期待できない。

夜戦では厳重な灯火管制がしかれますが、敵攻撃の際には、どうしても
「灯り」が必要になる。でないと照準できなくなる。
水上戦闘においては、星弾・吊光弾・探照灯等を用いますが、夜間航空
攻撃の場合は、「吊光弾」でしょうね。

雷撃の基本は挟撃ですが、うまく展開できるか。
目標は空母ですが、艦種識別は大丈夫か。
だいたい、夜間に「急降下爆撃」って可能なのか?

躊躇しても無理ない話ですね。


220 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 00:33:21 ID:???
私は夜間の雷撃が好きです。彼女との。

221 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 00:37:13 ID:???
空ぅ母ぉのウィークポイントを狙うには明るくないと。
真っ暗だと間違えますよ。      何の話だw 

222 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 08:35:17 ID:???
菊の御紋章ですか

223 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 13:11:55 ID:???
守備範囲の広い連合艦隊だ。

224 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 18:21:26 ID:???
「男たちの大和/YAMATO」
アーッ!

225 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 19:15:59 ID:???
沈黙の艦隊の腐女子視点Ver
ジャンル 沈艦 

226 :GF長官:2009/04/09(木) 21:35:03 ID:???
>>220 彼女が恥ずかしがるから、探照灯はつけずに発射・・・ごめん、間違えた。

>>222〜 敵襲!敵襲!
通信兵「八○一空ハ出発セシヤ、八○一空ハ出発セシヤ・・・」
見張「六時方向より魚雷高速接近!」
航海長「駄目です。回避不能!」
全員「アーッ!」

う〜み〜ゆ〜かば〜♪(エンドロール)
南雲先生の次回作にご期待下さい。


227 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 21:58:53 ID:???
俺の主砲は弩級戦艦(実際は駆逐艦?)……しかし、未だ実戦使用はされず

228 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 22:08:07 ID:???
昭和19年10月24日>>227はシブヤン海に消えた。
>>227の主砲は使われることなく終わった。



229 :GF長官:2009/04/09(木) 22:16:27 ID:???
史実では、米国は『週刊護衛空母を作る』を実現させてますな。
デアゴもびっくりだわ。ケンカ売る相手を間違えたか・・・

>>219の続き

(4)戦闘機の護衛なし

>>188の通り、攻撃隊に零戦の護衛はつかない。
「裸の攻撃隊」が敵空母に対して、いかにもろいものであるかは、ニューギニア沖海戦
(仁スレ>>751)で実証済みなのに、なぜ?

その理由は「帰投装置がないため」と言われています。


230 :GF長官:2009/04/09(木) 22:20:37 ID:???
>>229の続き

「航空図の記入方法は、まず図上に基地から目的地までの線を引き、距離を算定する。
次に、30浬。60浬ごとにしるしをつけ、偏差を加味して方位を記入する。
零戦のスピードを140節として、しるしをつけた地点までの到達所要時間により、機の
実速を確認する。
更に、洋上での波のくだける方向、地上における煙の流れなどにより、風向・風速を知り、
針路を修正する。

零戦は単座であるがゆえに、射撃・空戦・航法などは全て一人でやらなければならない。
特に列機は、小隊長機との編隊にも気を配らなければならず、大変な作業であった」
                            (『サムライ零戦隊』島川正明/著)

単座機ならではの苦労ですね。
当時は電卓なんかないだろうし、「6割頭」で暗算か・・・ふぅ
これを夜間にやれとは、さすがに難しそうだ。


231 :GF長官:2009/04/09(木) 22:23:02 ID:???
>>230の続き

しかし、零戦にも帰投装置がなかったわけではない。

その名は「クルシー無線帰投方位測定器」
模型を作ると分かるのですが、操縦席の後ろにあるループアンテナがそれです。
詳しくは知りませんが、母艦からの電波を検知し、それをたどっていくことにより
帰投できるということかな。

「南太平洋海戦では、ホーネット攻撃後、私たち6機の零戦の帰路を、日のとっぷり
暮れた暗夜の洋上を灯火を消して北上する母艦隼鷹まで、なんの不安もなく導いて
くれたのも、このクルシーであった。

クルシー帰投装置の指針が、わずかばかり左右に振れながら、ちょうど”オイデ、
オイデ”をしているようだった。

霧のアリューシャンでは、さて帰ろうとクルシーのスイッチを入れてみたが、
故障で全然ビクともしないことを発見したとき、尻の孔がズーンと熱くなるほど
あわてふためいたという苦しい思い出もある」     (『零戦よもやま物語』)

なんだ、ちゃんと帰投できるじゃないか。
珊瑚海ではなぜ使わなかったんだろう・・・
装備されてなかったか、整備が不十分だったのかな。


232 :GF長官:2009/04/09(木) 22:23:49 ID:???
>>231の続き

ただし、複座以上の艦爆・艦攻にとっても、夜間航法は決して楽な作業ではない。

「『ハリ(旋回計)、タマ(高度計)、速力・・・』
暗夜で計器飛行を続けるためには、この三つの計器を交互に見ながら機位を失わ
ないように飛ばなければならない。外を見る余裕もなく、操縦席にかがみこんで、
この三つの計器をたえずチェックする。神経をすり減らす、つらい作業であった」
                                      (『暁の珊瑚海』)

やはり、単座機には無理か。
どうか、敵戦闘機と遭遇しませんように・・・


233 :GF長官:2009/04/09(木) 22:25:38 ID:???
>>232の続き

(5)収容時に探照灯照射

いくら熟練の搭乗員とはいえ、真っ暗闇の中での着艦は不可能。
実際収容時には、駆逐艦が翔鶴・瑞鶴の飛行甲板を探照灯で照らし、着艦を
補助しています。

しかし、「闇夜に提灯」の言葉もあるように、搭乗員にとっては「地獄で仏」と
安心させるこの光も、敵潜にとっては格好の目標になってしまう。

マリアナ沖海戦の決戦前夜、索敵機収容のため探照灯を照射した美談は、
翌日の大鳳・翔鶴の被雷の原因になったとも言われる通り(波スレ>>427
第二次ソロモン海戦でも、第二次攻撃隊収容のため、翔鶴艦長有馬正文
大佐が、探照灯を点灯するということがあったようです。


234 :GF長官:2009/04/09(木) 22:27:24 ID:???
>>233の続き

おそらくフレッチャー少将は、ネオショー被攻撃の報を受け、自艦の東方に
日本軍機動部隊が居る(>>193)ことは予測していたでしょうが、詳細な位置・
兵力までは不明だったはず。

せっかくの我が方の強みを失う危険を冒してまで、実行する意義があるのか。
夜間攻撃に、それを見出すことは出来るのか。

前日(5月6日)には、「被発見をおそれて」索敵さえ行わなかった(仁スレ>>108
ほど慎重だったのに、一夜にしてこの豹変ぶり。
原少将にどのような心境の変化があったのだろうか。


235 :GF長官:2009/04/09(木) 22:29:19 ID:???
>>227 大事なのは、主砲の口径ではありません。航続距離です。

>>228 靖国で会おう。
と言うか、この話題はやめやめ。
これからは、紳士的な進行でお願いします。


236 :GF長官:2009/04/09(木) 22:46:33 ID:???
もっとでぃーぷなネタで楽しみたい方は、支隊スレで続きをどうぞ>>129
よし、飛行甲板に萌え絵を描いて、日米痛空母決戦だ。


237 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 23:16:13 ID:???
>>231
>使えるではないか。
南太平洋開戦時は、最終的には隼鷹のアイランドから、
ホーネットの炎が遠望出来る程にまで接近してたからでは。
距離は極めて近接しています。 
隼鷹発艦第三次攻撃隊は1333に出撃、往復二時間前後で帰還しているような。
つまり近ければ近い程、効果が上がるっと。 

238 :名無し三等兵:2009/04/09(木) 23:46:21 ID:???
>>205
守るも攻むるも黒鉄の♪
浮かべる城ぞ頼みなる♪
浮かべるその城
日の本の皇国の四方を守るべし!♪♪

長官
そうですかぁ…
私の城も(多分長門)お風呂に沈んだ思い出があります。

しかし夜間急降下爆撃とは、真っ暗闇火の玉飛び交う中、命中させる訳ですから…

そもそも空母のどの位置に着弾させると効果的なんでしょうか?
格納庫でありますか?

明日の戦果に期待。

239 :GF長官:2009/04/10(金) 21:27:43 ID:???
>>237 なるほど。距離が問題か。
確かに280浬の遠距離攻撃ですからね。

>>238 ですよね〜
>私の城も(多分長門)お風呂に沈んだ思い出があります。
本職の場合、最初に買ってもらったのは武蔵(ウォーターライン・モーター付)
お約束の風呂場で進水式。同じく轟沈。
マーガリンは湯につけると溶けますからな。
さすがに防水区画まで作る伎倆はなかったし。

>そもそも空母のどの位置に着弾させると効果的なんでしょうか?
ズバリ、ガソリン庫です。
破壊しなくても、ヒビが入れば気化したガソリンが艦内に充満して・・・
レキシントンも大鳳も、ワスプも(だったかな?)、みんなこれが原因で海の底。


240 :GF長官:2009/04/10(金) 21:58:18 ID:???
謹んで、天皇皇后両陛下の御成婚五十年をお祝い申し上げます。

>>234の続き

しかしながら上記の五点は、どちらかと言えば、航空参謀が検討すべき個々の
案件であり、司令官である原少将にとって、最も心にかかるのは以下の件だった
と考えられます。

「この夜間攻撃で、熟練搭乗員を失うようなことがあっては、翌朝からの空母決戦
に際し、重大な支障が生じる」

MO機動部隊の作戦目的は、「敵機動部隊撃滅」です。
原少将自身、夜間攻撃のみで、米空母を撃滅できるとは思っていなかったはず。
当然、翌朝の攻撃のことも考慮していたことは間違いない。


241 :GF長官:2009/04/10(金) 22:00:06 ID:???
>>240の続き

いくら五航戦が練度不足とはいえ、夜間着艦可能者が全く居ないわけではない。
「一・二航戦に比べて、熟練搭乗員が少ない」
「一・二航戦に比べて、全体的な練度が低い」
これが、彼らから「妾の子」と侮られる理由です。

つまり、ここで熟練者を多数失ってしまえば、代わりが居ない。
明日、攻撃隊の指揮を執る者が居なくなってしまう。

>>189には、「遠大距離ノ捜索ヲ敢行セルモノナリ」とあります。
「敢行」の意味は、「困難を押し切り、思い切って行うこと」
成功の見込みが少ないのは承知の上で、「敢えて行った」というわけです。


242 :GF長官:2009/04/10(金) 22:01:48 ID:???
>>241の続き

じゃあ、夜間攻撃自体をやらなければ良かったんじゃないか?
今夜は、搭乗員に十分な休養を与え、機体をしっかり整備し、万全の態勢で
明日の決戦に臨む方が、理に叶っているのではないのか?

原少将をして、無謀な(?)夜間攻撃に踏み切らせたのは、いったい何だったのか。
彼自身の回想によれば、

「この間五航戦司令部においては、何とかして敵空母を攻撃しようとしたが、
敵空母までの距離がまだ遠かった。そのうえ発艦時刻が遅いので、攻撃隊
の帰還が夜間となり、搭乗員の練度からみて、午後の攻撃は見込みがない
との意見があった。

しかし、同司令官(原少将)の強い決意で、夜間攻撃および夜間着艦のできる
伎倆優秀な者ばかりを選んで、状況によってはこれを捨てる覚悟で、索敵機
に引き続いて攻撃隊を出すことにした」             (『戦史叢書』)


243 :GF長官:2009/04/10(金) 22:08:53 ID:???
>>242の続き

「同司令官の強い決意で」とある通り、この夜間攻撃は参謀達の意見ではなく、
原少将自身の意思であったことが分かります。
いやむしろ、参謀達の反対を押し切って、原少将が断行したと言う方が適切
かもしれない。

となると、「状況によってはこれを捨てる覚悟で」というのは、
上記の「熟練搭乗員を失うようなことがあっては、翌朝からの空母決戦に際し、
重大な支障が生じる」と、明らかに矛盾してしまいます。

「これ」(熟練搭乗員)を捨てては、米空母撃滅のための手段を失ってしまう
からです。司令官たる者、そんな「覚悟」をしてしまっても良いのでしょうか。


244 :名無し三等兵:2009/04/10(金) 22:13:19 ID:???
空母祥鳳喪失、MO攻略部隊一時退避、空振り攻撃。

四艦隊、GF司令部 大本営海軍部、何れかの督促電とか有ったのかねえ

245 :GF長官:2009/04/10(金) 22:23:18 ID:???
>>243の続き

原少将のこれまでの作戦指導を振り返ってみれば、「慎重」と言えるでしょう。
前日(6日)、索敵機さえ出さなかったことは(仁)スレ>>108の通りです。

   敵発見時刻 日没まで  彼我の距離  索敵
6日 1000時   約6時間   360浬   実施せず
7日 1207時   約4時間   430浬    実施

7日の方が、遠距離であり、日没までの時間も短い。
なのに、索敵まで実施して、見込みの薄い夜間攻撃隊を出した。

一見すると、その思考に一貫性が無いようにさえ思えてしまう。
山口・角田両少将のような「闘将型指揮官」なら、納得できますが、原少将は
どちらかと言えば、その対極にあるのでは。

瑞鶴艦橋の「猿の腰掛」に座っている(はずの)原少将に成りきって考えて
みましょう。


246 :GF長官:2009/04/11(土) 19:54:55 ID:???
>>244 そうですねぇ。
>四艦隊、GF司令部 大本営海軍部、何れかの督促電とか有ったのかねえ
『戦闘詳報』を見る限り、「督促電」の類は無いですね。
むしろ、第五空襲部隊の「大戦果」にわきたっていたんじゃなかろうか >四艦隊司令部


247 :GF長官:2009/04/11(土) 20:03:06 ID:???
>>181 「敵ハ反転セリ」と報じた青葉水偵についてですが、
『六戦隊戦闘詳報』を調べてみると、

0830 青葉二号機・加賀一号機ヲ触接交代機トシテ発進ス
1200 青葉二号機ハ敵KdB戦艦群ニ触接
     1400迄適切ナル報告ヲナシ、1600デボイネ基地ニ帰投セリ
1430 B×1・C×2・d×3
     デボイネノ200度・130浬、敵針200度・16節

やはり、古鷹水偵が青葉水偵(2号機)と交代し、クレース部隊に触接を
続けていたようですね。


248 :GF長官:2009/04/11(土) 20:53:24 ID:???
>>245の続き

ここで、視線をミッドウェー海戦に転じてみましょう。
三空母被弾後の南雲長官の指揮と比較すると、興味深い。

0723 三空母被弾
0830 長良へ将旗を移す
0853「今ヨリ攻撃ニ行ク、集レ」
0859「部隊集結、敵攻撃ニ向フ、10S・8S・3Sノ順、針路170度・12節」
0915「昼戦ヲ以テ敵ヲ攻撃セントス、集レ」
0925「間モナク会敵ヲ予期ス、展開方向北西」

この時、米空母との距離は約100浬。
航空戦ならば「至近距離」ではありますが、水上戦闘を企図していた南雲長官に
とってみれば、30節で飛ばしても3時間は要する距離です。
なのに「間モナク会敵ヲ予期ス」とは、明らかに冷静さを失っている。
いや、この状況で冷静さを保てる人間が居るのかどうか・・・


249 :GF長官:2009/04/11(土) 20:54:44 ID:???
>>248の続き

「だが、この時米空母との距離は100浬ほども離れていた。その上相手の陣形・
針路・速力などがはっきりつかめていなかった。
距離から推し量ってみても、『間モナク会敵ヲ予期』したり、『展開方向』を指示し
たりするのは、いかにも早すぎる。

赤城から長良に移ってからの南雲の戦闘指導は、極端に現実から浮き上がって
しまい、抽象的なものになり果てているように思われる」  (『ミッドウェー戦記』)

珊瑚海海戦一日目。夜間攻撃実施に強い意思を示した原少将と、非常によく似て
いるとは思いませんか? >「現実から浮き上がり」「抽象的な作戦指導」


250 :GF長官:2009/04/11(土) 20:56:27 ID:???
>>249の続き

当時の事情について、一航艦航海参謀・雀部利三郎中佐の証言があります。

「南雲長官としては、一矢むくいなければ日本に帰れぬという切羽詰まった心境
だったろう。我々も、ここで司令部が弱気を見せては、麾下部隊の収拾がつかな
くなると思った。

事の成否はともかく、司令部としては意気込みを示す必要があると考えた。それ
で過早ではあっただろうが、強気の命令を次々に出すことになったのだと私個人
は記憶する」

この「南雲長官」を「原少将」と置き換えても、そのまま通ずるのではないかと。
自らの失策により、味方の「絶対優勢」を崩してしまった。
その結果、祥鳳を沈めてしまった。
攻略船団は避退中であり、このままでは作戦延期(中止)にもなりかねない・・・

この状況において、「何もせず」一晩を過ごすという選択肢は、原少将にとって
出来ない相談だったのではないでしょうか。


251 :GF長官:2009/04/11(土) 20:57:34 ID:???
>>250の続き

ミッドウェーでの南雲長官、珊瑚海での原少将、共通するのは「指揮官の孤独」

「長良に将旗を移してからは、航空戦の指揮を飛龍の山口多聞に任せっきりの
格好になったために、参謀連中はほとんど口を開かなくなったと言われる。

戦いに勝っている間は良いが、いったん負けとなったら、その瞬間から指揮官は
孤独の淵に投げ込まれる。事実、その後も南雲の孤独は片時も癒されることは
なく、いったん内地勤務になりながら、再度前線へ出てゆき、サイパンの洞窟で
自決するまで、それは続いた」


252 :GF長官:2009/04/11(土) 20:58:55 ID:???
>>251の続き

実は、麻生総理も全く同じことを語っているのを見つけました。

学生国会in高知
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6594537
(該当の台詞は[12:30]〜)

「総理の条件とは何かと、よく質問を受ける。先見性・外交能力・統率力・・・
あえて他人があまり言わないことでいうと、行政の頭とか、会社の社長とか、
共通点が一つだけありますよ。それはね、絶対孤独。そのドス黒いまでの
孤独に耐え切れるだけの体力、精神力が要るんだと思う」

「ドス黒いまでの孤独」という所が、生々しいですよねぇ。
軍人においても、全くその通りだと思います。


253 :GF長官:2009/04/11(土) 21:00:47 ID:???
>>252の続き

およそ「勝敗は兵家の常」であり、「常勝将軍」であることが「名将」の必須条件
ではないでしょう。むしろ、敗勢において、この「孤独」に耐え切れるかどうかが
条件の一つと言えるのかもしれません。

映画『日本海大海戦』において、東郷長官が「バルチック艦隊がどの航路で
来るのか」で悩む場面が出てきます。

5月25日(日本海海戦の2日前)、未だバルチック艦隊の情報は得られず。
長官私室で、加藤参謀長に対し、
「バルチック艦隊は夜陰にまぎれて、もう日本海に入ったのではないか。
あるいは津軽海峡を通って、ウラジオストックに入港してしまったのではないか。
君たち(参謀)は、そう思ってるのだろう!」
と声を荒げる東郷長官。

加藤参謀長が、「こんなに取り乱した長官の姿は初めて見ました」と驚くほどの
狼狽ぶりであり、それに対して「君の前だけだ」と答えます。


254 :GF長官:2009/04/11(土) 21:01:40 ID:???
>>253の続き

本職は、初見の時、非常に衝撃を受けたのをよく覚えています。
なにせそれまでは、『坂の上の雲』にある、

「東郷は『敵がここを』と、海図の上の対馬海峡を示し、『通るというから通るさ』
と言ったことも、参謀たちの間で評判になった」

まるで未来を予見したかのような、さすがは名将東郷元帥だ。
という印象を抱いていましたので、あまりのギャップの大きさに驚いた次第です。

どれだけ十分な練度に自信を持っていたとしても、会敵できなければ意味がない。
いくら鬼才秋山参謀の進言とはいえ、予測が外れた場合、すべての責任を負わねば
ならないのが、最高指揮官です。
ついつい「東郷ターン」にばかり目が行きがちですが、本職はこの場面に、名将東郷
平八郎の片鱗を見る思いですね。

以上をふまえれば、原少将の夜間攻撃決断も理解できるのではないかと思います。


255 :名無し三等兵:2009/04/11(土) 21:13:55 ID:???
増田飛行長 今日は一日が長いですなあ!

と同じかも、心境としては。 長い一晩だったんだと思いますよ

256 :名無し三等兵:2009/04/11(土) 22:13:41 ID:???
>>250
>「何もせず」一晩を過ごす

追い詰められた人間の焦燥感は多少なりとも理解できますが、
それでも“同じ賭け”ならば薄暮攻撃ではなく、薄暮索敵に全力を挙げるべきだったのでは?
と個人的には思慮します。
仮に索敵に成功した場合は、夜間の触接維持に全力を挙げ、翌朝の航空戦で優位な体制を構築する。

困難な任務ですが、これらは戦前の艦隊決戦要領で基本的には想定していたことです。
(水偵が夜間触接を維持し、重巡・水雷戦隊が夜間及び黎明襲撃を反復、
翌朝の主力部隊決戦を優位に導く。
残念ながら夜間用水偵の開発等、完全に確立したとは言い難い部分もありますが)

日本海海戦にしても対馬沖での戦闘開始前までには、
第一特務艦隊の仮装巡洋艦等による知敵手段を尽くしたことが、
ロシア艦隊の捕捉・会敵成功に至ったのだと思慮します。

257 :名無し三等兵:2009/04/12(日) 18:06:00 ID:???
間もなく長官が乗艦なされる。
総員整列!

258 :名無し三等兵:2009/04/12(日) 18:37:13 ID:???
上官侮辱靴(ゴム底の草履)を履いて配置に付け!
駆逐艦乗りは、真っ暗闇でも走って持ち場に付く。

訓練で目隠しして走ったという話もあるからな。鉄棒被ってだが。
やはり転べば痛い。

259 :名無し三等兵:2009/04/12(日) 19:26:36 ID:???
>>245
長官
原少将に成りきって考えてみましたが、護衛空母を失った攻略部隊は丸裸でありますから、これらが攻撃を受ける前(米航空機が飛ばない夜間)に、なんとか米艦隊に、一撃加えたいと言うことではないでしょうか?

個人的には>>256氏の索敵のみ出す意見に、賛成であります。
空母を発見出来なかった時の落胆は凄まじいものと思いますが…

260 :名無し三等兵:2009/04/12(日) 21:10:00 ID:???
MO機動部隊の水偵が少ないから
無理じゃね

261 :名無し三等兵:2009/04/12(日) 21:27:25 ID:???
青葉型 まあ一連のシリーズの艦載偵察機のガソリン搭載量をまず考えてみようか

262 :名無し三等兵:2009/04/12(日) 22:07:18 ID:???
高橋隊が悪天候に見舞われて敵空母の発見は
不可能と判断したんだから難しいだろう。

それに夜間の触接を維持するには複数機ほしいし交代機
のことも考えるとね。
敵空母を発見した五藤艦隊の水偵が触接を維持できるなら重巡4隻を擁する
五藤艦隊の水偵でやっているだろ。

263 :名無し三等兵:2009/04/13(月) 19:09:01 ID:???
しかし、当時キングコングの側にいた重巡は二隻、
一方、攻略部隊にいた重巡二隻、駆逐艦二隻がキングコングに合流しようと航行中。

264 :名無し三等兵:2009/04/13(月) 19:27:14 ID:???
高橋隊の喪失は9機が迎撃によるもので
あとの12機は悪天候などによる機位喪失。
仮に水偵を交代させながらで明朝まで触接を続けたら
同じ結果になると思う。
機位を喪失した水偵に誘導の電波や
探照灯を使うのも危険だしね。


265 :名無し三等兵:2009/04/13(月) 19:29:35 ID:???
しかも、両機動部隊は極めて近接している。
キー一発で方位探知される可能性もなきにしもあらず。

そういえば珊瑚海での日米潜水艦の策動はどうだったのかねえ

266 :262:2009/04/13(月) 19:34:52 ID:???
まあ気象条件が良ければけっして悪く
ない考えだと思う。

ただifで考えるときは極力史実に
沿って考えるべきだと思うんだが。

267 :名無し三等兵:2009/04/13(月) 19:47:45 ID:???
兵棋図演がオススメ、超客観的で違うのはダイスの目だけ。

268 :名無し三等兵:2009/04/13(月) 21:27:45 ID:???
>>267
>ダイスの目

やり直しさせるやつも居たがなw

269 :GF長官:2009/04/13(月) 21:36:09 ID:???
>>255 映画『THE LONGEST DAY〜原忠一の一番長い日』 近日公開
     全米が泣いたー

>>256 おお、これは興味深い案ですね。
>薄暮攻撃ではなく、薄暮索敵に全力を挙げるべきだったのでは

ちょっと検討してみますと、

[薄暮索敵の利点]
(1)使用機数が少なくて済む
(2)空母搭乗員に十分な休養を与えることが出来る
(3)仮に敵戦闘機の攻撃を受けても、被害を最小限に抑えられる
(4)触接継続が困難でも、米空母の位置がつかめれば、翌朝の索敵計画立案が
  ずいぶん楽になる

[懸案事項]
(A)不安定な天候(目視による敵艦隊発見は困難)
(B)使用可能機(水偵)の数が少ない
(C)米空母はレーダー搭載(夜間であっても触接に気付かれる恐れ大)
(D)索敵機(水偵)の収容の手間、被発見の恐れ


270 :GF長官:2009/04/13(月) 21:37:40 ID:???
>>269の続き

(A)は「薄暮攻撃」の場合でも同じなので、問題なし。

(B)MO機動部隊の所有水偵は6機。
重巡妙高:零式三座水偵1・九五水偵2
重巡羽黒:零式三座水偵1・九五水偵2

日没まで時間がないので、第一段索敵は巡航速度の速い九七艦攻を用いて
出来るだけ遠くまで進出し、敵発見後は水偵に交代し、触接継続に務めれば
この数でもなんとか間に合うのでないかと。

別に夜明けまで触接を続ける必要はない。可能な範囲で継続すれば、それだけ
でも、翌朝十分な索敵網が構築できる。


271 :GF長官:2009/04/13(月) 21:38:39 ID:???
>>270の続き

(C)は、まだ日本側には知られていない事実ですから、仕方ないかな。

『MO機動部隊戦闘詳報』の戦訓に、
「米国ハ電波探信儀式ノ、飛行索敵以外ニ依ル目標捕捉法ヲ、有スルヤニ
感ゼラレル」
とあるので、この珊瑚海海戦の結果、米海軍のレーダーの存在に気付いた
のだと思います。当然この時の五航戦司令部は知らないでしょう。

(D)やはり「索敵攻撃」と同じく、収容方法が一番の課題となります。
ただ艦上機に比べて、水偵ならば、探照灯を照射するほどの強い光でなくても
点滅させる程度で着水できるのでは?

ちょっと瑞鶴に行って具申してきます。間に合うかな。


272 :GF長官:2009/04/13(月) 21:46:24 ID:???
>>271の続き

ひとつ心配なのは、仮に米空母が攻撃圏(200浬)内に居た場合、日の出まで
辛抱することが出来るでしょうか。

「見敵必戦」の帝国海軍ですし、祥鳳を沈められたばかりですから、
「仇を目の前にして、手をこまねいているという法はない」と、はやる気持ちを
抑えられるか。

あとで戦闘経過を報告する際に、
GF司令部から「戦意に欠ける」とか、
一・二航戦から「だから、いつまで経っても『妾腹』と言われるんだよ」とか
色々指摘されそう・・・


273 :GF長官:2009/04/13(月) 21:47:26 ID:???
>>272の続き

それを「言わせておけ」と聞き流すくらいの余裕が、原少将にあれば良い
のですが、なにせ、朝からの五航戦の戦闘を振り返ってみると、
「まるで良いところがない」「何やってんだよ」状態ですからね。
指揮官の素質が問われるところか。

ただ、史実では「薄暮攻撃」は失敗しましたが、米空母の位置を正確に把握できた。
そして、原少将の「機転」により、翌朝少ない機数をもって効率的な索敵を実施し、
見事会敵に成功します。

これについては、また後ほど。


274 :GF長官:2009/04/13(月) 22:00:04 ID:???
>>257 うむ、ご苦労。

>>258 皆も早朝からの出撃で、飯を食う暇もなかろう。この際格好は問うまい。

>>259 有難うございます。
「成りきって考えてみる」のは楽しいですよね。
原少将は島根県出身なので、島根弁で考えてみようかな。

>攻略部隊は丸裸でありますから、これらが攻撃を受ける前(米航空機が飛ばない夜間)に、
>なんとか米艦隊に、一撃加えたいと言うことではないでしょうか

攻略部隊(輸送船団)は、ラバウルに向け北上避退中です(仁スレ>>682)ので、
心配ありません。安心して下さい。


275 :GF長官:2009/04/13(月) 22:00:41 ID:???
参考までに、ニミッツ元帥の評価を聞いてみますと、
「それ(夜間攻撃)は悪いバクチではなかった。陰悪な天候と狭い視界の中で、
日本軍パイロットは、実際にフレッチャー部隊の近くを航過した」
      (『ニミッツの太平洋海戦史』チェスター・ニミッツ/著・実松譲/訳)

無謀と評される夜間攻撃隊ですが、原少将の読みは決して的外れのものでは
なかった。ただ「想定外」だったのは、敵がレーダーを装備していたというところ
ですね。


276 :GF長官:2009/04/13(月) 22:12:18 ID:???
>>260 つ>>270

>>262 そうですね。
>敵空母を発見した五藤艦隊の水偵が触接を維持できるなら
>重巡4隻を擁する五藤艦隊の水偵でやっているだろ

『第六戦隊戦闘詳報』によれば、米空母部隊の方の触接状況は、
0630 衣笠水偵・米空母発見、触接開始
0930 敵戦闘機と交戦、触接を失う
1510 ツラギ発九七大艇・再び米空母発見、触接開始
    「空母2・重巡1・駆逐艦4 ロッセル島ノ246度・185浬」
1614 日没
1715 天候悪化により触接を失う


277 :GF長官:2009/04/13(月) 22:13:23 ID:???
>>276の続き

つまり、夜間攻撃を実施するか否か検討している段階(1200〜1300頃)は、
米空母に対する触接を失っていたので、原少将にとっては判断材料とはなら
なかった。

夜間攻撃隊発進(1415時)後、1510時に新たな米空母情報が報じられるの
ですが、『瑞鶴戦闘詳報』には見当たらないので、受信しなかったのかもしれない。
ただし、この「ロッセル島ノ246度・185浬」は、実際の位置より、100浬以上西に
ずれているので、あまり有効にはならなかったでしょう。

悪天候が、正確な航法を妨げたか。


278 :GF長官:2009/04/13(月) 22:33:52 ID:???
>>263 そうですね。
>一方、攻略部隊にいた重巡二隻、駆逐艦二隻がキングコングに合流しようと航行中
仁スレ>>684の通り、衣笠と古鷹がこの後合流予定です。

>>264 水偵にしても、収容は課題となりそうですね。
>機位を喪失した水偵に誘導の電波や
>探照灯を使うのも危険だしね。

>>265 潜水艦の行動についてですが、
伊二十一潜→ヌーメア監視(>>19
伊ニ十七潜→ブリスベーン監視(タウンスビル南方の豪州東岸)
第二十一潜水隊→ポートモレスビー港外にて監視
            上陸前に、敵艦艇に対し奇襲攻撃を企図

珊瑚海海戦では、珊瑚海には居らず、すべて沿岸監視中。
米潜の方は不明です。


279 :GF長官:2009/04/13(月) 22:34:35 ID:???
>>266 同意。
>まあ気象条件が良ければけっして悪くない考えだと思う

そういえば、ミッドウェーにて山口少将は、ヨークタウンに対する第三次攻撃を
薄暮攻撃に変更しましたが、搭乗員選抜の話は聞かないですね。
わざわざ選ぶまでもなく、誰でも「夜間着艦可能」だったのだろうか。
だとしたら、さすがは「本妻の子」ですな。

>>267 うむ。今回の図演は実に有意義であった!


280 :GF長官:2009/04/13(月) 23:00:38 ID:???
>>254の続き

いったん司令官が決断すれば、麾下の全将兵はそれに従わねばなりません。
たとえ、それが如何なる無謀な命令であろうとも。

上意下達、上官の命令には絶対服従。これにより軍隊の規律は保たれる。
原少将の命令を受け、両空母では、直ちに攻撃隊編成に入ります。

では、当の搭乗員は、この「夜間攻撃隊」をどう思っていたのか。


281 :GF長官:2009/04/13(月) 23:01:44 ID:???
>>281の続き

「『搭乗員たちの意見もきいてみましょう』三重野参謀が艦橋を出た。
嶋崎飛行隊長、艦爆隊長江間大尉などが指揮所に上がってきた。

三重野少佐が状況を説明し、彼らに質した。
『二次攻撃をどうする?戦闘機の掩護なしでも攻撃するか』
『敵をみて、攻撃せぬ法はない』
艦攻隊の坪田大尉が、即答した。それを受けて、
『薄暮攻撃か・・・よし、やろう』 嶋崎少佐もうなずいた。

『この攻撃計画は少し無理であると思うが、帰還には方位測定を行って
収容するから、ともかく攻撃してもらいたい』
三重野少佐は、安堵の表情を見せて言った。困難な薄暮攻撃を司令部側の
強制ではなく、搭乗員の自発的な意思という形に出来たからである」
                                   (『暁の珊瑚海』)


282 :GF長官:2009/04/13(月) 23:02:47 ID:???
>>281の続き

もちろん、戦闘機の護衛がないことを心配する搭乗員も居たでしょうが、
それでも、特攻を命じられた時のように悲壮感をただよわせていたわけでは
ないと思います。

更には、編成が発表されると、横枕三飛曹のように、
「若かったけれども、夜間着艦・夜間航法が出来ると、嶋崎さんが評価して
くれたのでしょう」と選抜されたことを誇りに思う搭乗員も居た。
「なぜ自分が入ってないのか」と悔しがる同僚を見て、その思いを強くした
という話も残っています。

「佐藤大尉は、薄暮攻撃をさほど深刻にとらえていなかった。
”もし夜間なら、アメリカの戦闘機も出てこられないし、かえってゆっくりと
雷撃ができるじゃないか”」

なるほど、その発想はなかった。


283 :GF長官:2009/04/13(月) 23:03:44 ID:???
>>282の続き

夜間攻撃隊の編成は、以下のように決定しました。

    艦爆 艦攻  計
瑞鶴  6   9   15
翔鶴  6   6   12
 計  12  15   27

瑞鶴の艦攻が3機多くなっているのは、熟練搭乗員が多かったからかな。
「私も連れて行って下さい」と熱望する搭乗員が殺到したのかも。

かくして、1415時、夜間攻撃隊27機が発進。
行く先には、厚い雲が垂れ込めている。
果たして、会敵は出来るのか。何機が無事に戻ってこれるのか。


284 :GF長官:2009/04/13(月) 23:04:43 ID:???
>>283の続き

おまけ。

1437時に、不時着搭乗員救出のため、駆逐艦有明を派遣(>>188
この「不時着搭乗員」とは、ネオショーを空母と誤認した例のアレです。
全くこの忙しいのに、手間ばかりかけさせやがって、やれやれだぜ。

『MO機動部隊戦闘詳報』の戦訓にも、
「不時着機ノ収容等、兵力整頓ニ要スル時間ハ、意想外ニシテ、反覆攻撃ノ
容易ナラザルハ、今次痛感セラル所ナリ」
とあります。

空母決戦といっても、その任務は多様だ。


285 :名無し三等兵:2009/04/13(月) 23:41:20 ID:???
救難専用の駆逐艦を配備する程、GFの懐は暖かくないからなあ。
駆逐艦の数が足りない……

286 :GF長官:2009/04/14(火) 21:18:28 ID:???
>>285 ま、それは仕方ないですな。
汎用性の高い駆逐艦は、どこの部隊からもひっぱりだこだし。


287 :名無し三等兵:2009/04/14(火) 21:30:06 ID:???
>>264
夜間触接は水偵だけじゃなく、艦攻でも一応可能じゃないか?
夜間発着艦可能と夜間単独航法可能はイコールではないとは思うが……

後段の、触接機交代に係る母艦(艦隊)のリスクが伴うことについては同意。

288 :GF長官:2009/04/14(火) 21:46:23 ID:???
>>284の続き

日没まで、あと2時間(「その時歴史が動いた」風に)

1603 攻撃隊・敵戦闘機と遭遇(発進後約210浬の位置)
    「攻撃隊、敵戦闘機ノタメニ全滅」(自爆8機)瑞鶴艦攻5・翔鶴艦攻3
1614 日没
1615 艦攻・艦爆隊が分離、別々に帰途に就く
    (艦爆隊指揮:高橋赫一少佐、艦攻隊指揮:嶋崎重和少佐)
1620「爆弾ヲ投棄セヨ」(各機、魚雷爆弾を投棄)
    「空戦ニテ艦攻殆ド全滅、我発動機被弾、我今ヨリ帰途ニツク、不時着スルヤモ知レズ」
    (嶋崎隊長機より報告)
1625「我敵戦闘機ノ攻撃ヲ受ケ被弾、燃料タンクヤラレタ、帰途ニツク」(高橋隊長より報告)
1627「我敵戦闘機ノ攻撃ヲ受ケ被弾、搭乗員戦死、偵察員操縦中」(翔鶴艦攻機より報告)
1640 原少将、高木中将に攻撃隊収容陣形を具申
1645「敵見ユ、ロッセル島ヨリノ方位160度・110浬、針路230度」(高橋艦爆隊・米空母発見)
     一部の艦爆が味方空母と誤認し着艦態勢に入るも、対空砲火を受け離脱(瑞鶴艦爆1機自爆)
1710 MO機動部隊、攻撃隊収容陣形を構築
1720「我受信機故障、1725頃270度方向ヨリ帰投ノ予定、探照灯ヲ点ジ上空を照射サレ度」
    (瑞鶴艦攻機より報告)
1800 攻撃隊収容開始
1840「搭乗員ノ言ニ依レバ、当隊ノ270度方向・約100浬ニ、
     サラトガ型空母1・ヨークタウン型空母1・戦艦1・大巡2・軽巡1・駆逐艦6
     針路120度・速力不明ナルモ高速ニ非ズ」(翔鶴発・瑞鶴宛・敵情報告)
1900「艦爆6・艦攻3、帰投ス」(翔鶴発、瑞鶴宛・収容状況報告)
1918「一番機自爆ス」(1627時の翔鶴艦攻、燃料切れのため自爆)
1933「自爆1機(搭乗員戦死・萩原大尉操縦ス)ハ、上空迄帰投スルモ、1830頃ヨリ消息不明、
     附近ニ着水セルモノト認ム、駆逐艦ニテ行程附近ヲ捜索セシメラレ度」
    (翔鶴発・瑞鶴宛・1918時の不時着搭乗員の捜索要請)
2000 攻撃隊収容完了


289 :GF長官:2009/04/14(火) 21:58:08 ID:???
>>288の続き

[夜間攻撃隊行動図]

                     \
                      \ 米機動部隊(南東下)
                       ▽
                       ↓
                 →               →
              ______._____________●1830 攻撃隊収容
             |      1645 米空母発見
1615艦爆艦攻分離|↑                                 MO機動部隊(西進)
       爆弾投棄|__.______←▲攻撃隊_____________●1415 攻撃隊発進
                                           ←
                1603敵戦闘機と遭遇          


290 :GF長官:2009/04/14(火) 22:04:08 ID:???
>>289 まずまず・・・か?

瑞鶴の下田飛行長による、攻撃隊発進前の回想。

「私は飛行機隊を出発させるのに、このときほどつらい思いをしたことはなかった。
薄暮攻撃には相手の位置が正確でないと困難である。
しかも、視界差の利用できる日没後の40〜50分のうちに攻撃位置に達していな
ければならない。
これは神業に近い。

爆弾一発でもいい、魚雷一本でもいい。
とにかく命中させれば、相手はバスケットに入った卵同様だ。
チャンスが全くないとは言い切れない。
そう考えて、私は成功を神に祈った」         (『暁の珊瑚海』)

どうやら不安は適中してしまったようです。


291 :GF長官:2009/04/14(火) 22:06:37 ID:???
>>287 もちろんです。
>夜間触接は水偵だけじゃなく、艦攻でも一応可能じゃないか?

ただ本職としては、明日の「空母決戦」に備えて、母艦搭乗員は出来るだけ
早く休ませてやりたい、といったところです。

まあ、状況に応じて使い分ければ良いと思います。


292 :名無し三等兵:2009/04/14(火) 22:46:18 ID:???
>>290
MO機動部隊の航跡が欲しいところだ。後、距離のスケール

                         0(海里)     **       100海里
                         |――――――|――――――|                  
[夜間攻撃隊行動図]
                     \
                      \米機動部隊(南東下)****(時間)
                       ▽
                       ┃
                       ┃                攻撃隊収容
                       ┃1645                 1830↑
             ┏━━━>━━╋×━━━━━━━━━━━━◎→●      
艦爆/艦攻隊分離→┃         ↓ 米空母発見                \                       
     爆弾投棄  ┃                                    \   攻撃隊発進
      1615    ┗<━━━×<━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎1415
                 1603 敵戦闘機と遭遇                      \___●
                                                 MO 機動部隊(西進)


=航跡記号のご利用を=
┓┃┏ ┗ ╋ ┳ ┣ ━
 
       








293 :名無し三等兵:2009/04/14(火) 22:47:35 ID:???
あ、スケールは適当です スペースあけすぎた

294 :名無し三等兵:2009/04/15(水) 06:02:17 ID:???
>>287
>艦攻でも一応可能じゃないか?

可能だけど水偵に比べ視野が狭い。
天候によるだろう。

日本海軍が水偵に力を入れたのは
それなりの理由がある。


295 :名無し三等兵:2009/04/15(水) 07:25:03 ID:???
零式三座水偵…

296 :名無し三等兵:2009/04/15(水) 12:12:35 ID:???
>>295
>零式三座水偵…

そう、零式三座水偵なら長距離の夜間哨戒索敵もこなせる。
元第452空飛曹長 高橋重男氏によれば
金星発動機の信頼性が高く、ジャイロ、自動操縦装置の性能もよいので
天候さえ許せば200カイリの
夜間索敵哨戒飛行ができたそうだ。
ちなみに氏の部隊が沖縄戦の時に第5艦隊第2梓隊に
編入され特攻に使われそうになった時、
宇垣司令官が
「これだけ稼働率がよく、しかも夜間長距離索敵の
できる部隊を特攻に使うのは惜しいから
残しておけ」と言ったそうだ。
爆撃もできるが、さすがに専用機だね。

297 :262:2009/04/15(水) 16:56:07 ID:???
>>276
俺の資料には
敵空母を発見した古鷹、衣笠機と交代した
青葉、加古、神川丸機が夕刻まで
触接を続けたが悪天候により見失い捜索を打ち切ったとある。

参考までに。

298 :GF長官:2009/04/15(水) 21:18:22 ID:???
>>292 こ、これは・・・参りました。m(_ _)m 今後は、お師匠様と呼ばせて頂きます。
>後、距離のスケール
うん、それ無理☆

>>294 そうですね。
航続距離から考えても、
九七艦攻→1230浬÷140節(巡航速度)=8.7時間
零式水偵→1800浬÷120節(巡航速度)=15時間
>>296の通り、この差は大きいな。


299 :GF長官:2009/04/15(水) 21:26:34 ID:???
>>297 有難うございます。
>青葉、加古、神川丸機が夕刻まで
>触接を続けたが悪天候により見失い捜索を打ち切ったとある
確かにそうなんですよね。

仁スレ>>704でも紹介しましたが、この昼(7日)触接を継続していたのは、
青葉・加古・神川丸機・一式陸攻と多数ある。
ただ、その報告位置で見てみると、いずれもクレース部隊。

明確に「米空母部隊」に触接していたと分かるのは、衣笠機と九七大艇だけ
なので、>>276のようになりました。

『戦史叢書』『戦闘詳報』では、フレッチャー空母部隊・クレース重巡部隊の
どちらも「敵機動部隊」と表現しているので、非常にややこしい。
(一応「空母群」と「戦艦群」と区別している箇所もある)

結局のところ、本職自身もよく分かっていないので断言はできませんが、
7日の戦闘のまとめで、索敵について考察したいと考えていますので、
詳細は後日。


300 :GF長官:2009/04/15(水) 21:44:05 ID:???
>>290の続き

夜間攻撃隊進撃中。

ここからは、日米双方の視点から交互に見ていきたいと思います。
まずは米側から。

仁スレ>>725のように、祥鳳撃沈後、攻撃隊を収容した第17任務部隊は、
第二次攻撃を行わず、南下した。

フレッチャー少将としては、すでに我が方の位置を日本側は知っているから、
近いうちに日本空母の攻撃隊が来襲するであろうと警戒を厳にしていたと
思われます。

米空母の上空は厚い雲で覆われていた。
これは自らの身を隠すには好都合だが、目視による見張を困難にさせる。


301 :GF長官:2009/04/15(水) 21:45:20 ID:???
>>300の続き

しかし、米海軍には「とっておき」がありました。
それが、レーダーです。

「1940年(昭和15年)7月にCXAMを導入したヨークタウンを最初に、就役中の
6隻の空母はすべてこの装置を装備した。
CXAMは巨大なマットレスのような形状のアンテナを使用した対空捜索レーダー
である。同機の出力を増大して捜索範囲を広げたものがCXAM−1レーダーと
なった。

その性能は、
大型機:高度10000ft(3048m)で70浬
小型機:高度10000ft(3048m)で50浬
(誤差200yd(180m)」        (『日本海軍空母VS米海軍空母』)


302 :GF長官:2009/04/15(水) 21:46:04 ID:???
>>301の続き

「レーダーは空母戦において決定的要因であることが明らかになっていく」
とある通り、未だ対空のみ・探知距離が短い・高度の判定が出来ない等、
不十分な性能ではありますが、悪天候や夜間等、目視がきかない条件では
著しい効果を発揮する。

ミッドウェーでようやく「実験配備」(呂スレ>>819)した日本側と比較すると、
我が方の開発の遅れが目立ちますね。


303 :GF長官:2009/04/15(水) 21:51:55 ID:???
>>253 こう考えると、キスカ撤収作戦で、
「帰ろう、帰ればまた来ることもできる」
と反転帰投した、木村昌福少将の決断は際立ちますね。

「突入断念」の報を受けて、GF司令部などでは、
「何だ、ヒゲなんか生やしやがって、あんがい臆病者ではないか」
と色々非難の声があがったそうですから。

それらを耳にしながらも、幌莚で碁をうったり、釣りをしたりで、「その時」を
待ち続けるのは、並の神経では務まりませんね。


304 :名無し三等兵:2009/04/16(木) 02:57:07 ID:???
>>298
>うん、それ無理☆
何故、オレがお師匠様として撃沈されねばならんのだ!
知っているヤツが居たら1AFスレに来い、そしてオレに説明しろw
(参考文献 文庫版 涼宮ハルヒの憂鬱 1巻 183頁)
>296
>爆撃もできるが、さすがに専用機だね。
一つ一つの機能が濃い!長時間の索敵飛行も、
哨戒行動も出来る、だから終戦時まで闘えた。
(参考文献 文庫版 涼宮ハ(ry

YUKI.N>Second fight to begin for Coralsea Career Battle!

305 :GF長官:2009/04/16(木) 21:27:23 ID:???
>>304 やれやれ・・・
>>223じゃないが、守備範囲が広すぎて、本職の力量ではまとめきれん。
そのうち『民明書房』も出てきそう。

「南雲中将は酔拳の達人であり、ミッドウェー海戦においても、一升瓶を片手に
自ら操艦し、敵の魚雷をすべてかわしたことは有名な話である」
              (民明書房刊『近代海戦に見る中国拳法の知恵』)

さあ、良い子のみんな、古本屋で探してみよう!


306 :名無し三等兵:2009/04/16(木) 21:36:13 ID:???
民明書房刊 太平洋海戦記シリーズ。


307 :GF長官:2009/04/16(木) 21:51:41 ID:???
>>302の続き

ここで少し脱線しまして、
有効な「対レーダー作戦」を考えてみますか。
敵のレーダーに捕捉されずに、いかにして敵艦隊に接近するか。

すぐに思いつくのは、海面すれすれの低高度で進撃する。
こうすれば、レーダーの反射波が、海面や島の反射波と干渉してするため、
うまく探知できない。

しかし、実行するとなると、
常に高度計を注視しなければならないし、薄暮時に編隊を組んでやるには、
搭乗員の疲労は想像以上ですね。


308 :GF長官:2009/04/16(木) 21:52:49 ID:???
>>307の続き

もう一つは、「チャフ」。

『沈黙の艦隊』や『ジパング』等、かわぐちかいじ作品ではお馴染みの奇策です。
「パールハーバーと同じく、まず我々の目を奪おうというわけだな!」

チャフとはアルミ箔片を空中に散布することにより、レーダーを無効化させるもの。
(レーダースクリーンに雲がかかったようになる・・・らしい)
板チョコの包み紙をリボン状にしてばらまく要領です。


309 :GF長官:2009/04/16(木) 21:53:46 ID:???
>>308の続き

てっきり、戦後に生まれたものかと思っていたら、戦時中から使っていたようです。

(昭和20年4月20日 沖縄方面敵飛行場爆撃作戦)
「右前方の積雲の中から、敵夜戦とおぼしき飛行機が出てきた。
『ブラックウイドーだ!』
機長の佐々木中尉は素早く機首を反転、海面に向かって急降下しながら、巧みに
左右に機を旋回させた。

予てからの打ち合わせ通り、旋回するたびに操縦席のブザーを押す。
その音に合わせて電信員が、銃座からチャフと呼ばれた電探欺瞞紙を撒くのである。
アルミ箔を短冊にした欺瞞紙は、相手のレーダーに感応するので、針路を変更する
たびに撒くことで、敵を幻惑できるとされていた」
                    (『世界の傑作機(91)九六式陸上攻撃機』)


310 :GF長官:2009/04/16(木) 21:54:41 ID:???
>>309の続き

これは大戦末期ですが、何時ごろから使われ始めたのでしょうか。

電探欺瞞紙
http://www.warbirds.jp/prince/pr0013.html

「ヨーロッパにおいて連合軍がドイツを爆撃した際、大量のアルミニウム箔リボンを
飛行機から撒布することにより敵の電探器の妨害をなし、高射砲による犠牲を何分
の一かに激減せしめたとの情報を掴むに及んで・・・」とあるので、やはり
大戦後半になってからかな。

いずれにせよ、レーダーの存在を知らない日本海軍(>>271)に対処を求めるのは
無理な話か。
だいたい、海面すれすれを飛んでいたら、捜索にならないですよね。

以上、閑話休題でした。


311 :名無し三等兵:2009/04/16(木) 22:02:39 ID:???
レーダー波の長さに短冊状に切らないと意味が無いという話も。
また、バラ撒いた段階で、敵発見と言う事にも成りかねない話も。
更に、対抗手段でお互いにバラ撒かれると(両軍ともマジで大量の短冊を捲く)
レーダーが全く役立たずになるので、自制していたという話もあったり。

312 :名無し三等兵:2009/04/16(木) 22:04:00 ID:???
日本はあくまでも戦闘単位で撒いただけですね。
単機で撒いたところで意味はない。

313 :名無し三等兵:2009/04/17(金) 13:45:37 ID:???
>>307
レーダー対策なら沖縄戦の航空戦を
調べればいい。
チャフはもちろんバリカン運動、夜間に単機ずつ侵入するなど
いろいろな方法がある。
単機だと米軍のレーダーに感応しなかったこともあったらしい。
夜間攻撃で一撃で離脱すればほとんど生還している。
特攻に使われた羽布張りの赤トンボは
ステルス性が高く、レーダー網を
しばしば突破している。

314 :名無し三等兵:2009/04/17(金) 19:48:30 ID:???
しかし、昼間ではDDEつう護衛駆逐艦に追尾される始末。

こちら護衛駆逐艦マニュファクチャー、我現在敵カミカゼ複葉機を追尾中なり。
有名な電文だなあ。

315 :GF長官:2009/04/17(金) 21:27:37 ID:???
>>311 同意です。
>また、バラ撒いた段階で、敵発見と言う事にも成りかねない話も
これは、『ジパング』にも出てきまして、
最初は、ECM作動→敵レーダー無効化→奇襲成功
だったのが、繰り返すうちに敵も学習して、
ECM作動→レーダー無効化→日本軍の攻撃が近い→防空態勢万全
という悪循環に・・・

>>312 そうですね。撒く量が少ないと効果も小さいだろうし。 

>>313 有難うございます。レーダー対策にも色々あるんですね。
>夜間攻撃で一撃で離脱すればほとんど生還している
夜間攻撃隊もあながち無謀とは言えないかな。

>>314 駆逐艦に追尾されるって・・・(涙)


316 :GF長官:2009/04/17(金) 21:31:19 ID:???
全くスレ違いではありますが・・・
5月20日に、レガシィがフルモデルチェンジということで要注目。
次期レガシィスレで見つけました。

http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/auto/1239609909/541

>541 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう 投稿日:2009/04/17(金) 20:21:29 ID:bMEd0huDO
>中島飛行機時代の軍用機名を復刻で付けて欲しいな。
>
>542 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう 投稿日:2009/04/17(金) 21:05:48 ID:z/PKbHS00
>インプ=隼
>レガシィ=疾風
>エクシーガ=97艦攻

やはりレガシィ=疾風か。同志が見つかって嬉しい限りだ。


317 :GF長官:2009/04/17(金) 21:55:54 ID:???
>>310の続き

本編に戻りまして、米空母のレーダーが「夜間攻撃隊」を捕捉。

「午後5時45分(日本時間1545時)になって、レキシントン・ヨークタウン両艦の
レーダーは、突如未確認機の一群をとらえた。フィッチ少将は直ちに戦闘機の
迎撃を命じた。

『未確認機の一群は145度方向・距離45浬附近にあり、当部隊に接近中』」
                                     (『暁の珊瑚海』)

145度というと南東方向(>>292)、日本軍攻撃隊であることは間違いない。
45浬というのは、>>301の探知圏(50浬)内でもある。

夜間攻撃隊の進撃速度を125節とすれば、45浬は20分強で到着する距離であり、
もし天候が良ければ、あと10分も飛べば、高橋少佐の肉眼に米空母を捉えられた
のではないかと悔やまれます。


318 :GF長官:2009/04/17(金) 21:57:19 ID:???
>>317の続き

「レキシントンから、VF−2隊長ラムゼー少佐がF4F戦闘機4機を率いて緊急発進
する。ヨークタウンからは、VF−42隊長フラットレー少佐が11機を指揮して追う。
15機の戦闘機パイロットたちのレシーバーに戦闘機隊指揮官ギル大尉の声が響くー

『彼らは当部隊に25浬まで接近した。針路を西よりのコースに変えた模様』」

当たり前のように使われる無線電話がうらやましい・・・
25浬は至近距離ですから、「緊急発進」でないと間に合わない。
無いよりはマシですが、探知距離50浬というのは厳しいですな。


319 :GF長官:2009/04/17(金) 22:00:07 ID:???
>>318の続き

ただ、いくらレーダーがあるとは言え、分かるのは方角とおおよその距離のみ。
戦闘機にレーダーがついているわけではないので、発艦してしまえば、あとは
悪天候の下、目視で捜索しなければならないという点では、日本側と条件は
同じです。

「レーダーがあるから、簡単に日本機編隊を発見できた」と思うのは早計でしょう。
高度情報も欲しいところですね。

しかし、レキシントンのラムゼー隊は「敵発見」に成功します。
「攻撃隊は悪天候をついて進撃したが、その途中において、断雲のすきまから
突然上昇してきた敵戦闘機と遭遇した」と『戦史叢書』にある通り、これは全くの
「奇襲」になった。

こちらが不利(レーダー・無線電話)とはいえ、「目視で捜索」という条件で、
先を越されたのは、やはり「疲労」が原因なのではないかと考えます。

なにしろ、高橋少佐以下、
早朝から出撃→無駄な捜索→急いで帰還→休む間もなく再出撃
そして、2時間の悪天候下の進撃の後の出来事ですので、万全の態勢
だったとは言い難いですね。


320 :名無し三等兵:2009/04/17(金) 22:35:21 ID:???
流石に辛いですね<5/6

321 :GF長官:2009/04/18(土) 18:38:37 ID:???
今日は、ドゥーリットル隊帝都空襲の日。
恒例の『朝日新聞縮刷版』(昭和17年4月19日朝刊より)

まず、当日(18日)の夕刊に速報ー
「けふ帝都に敵機来襲 九機を撃墜 わが損害警備」
「わが猛撃に敵機逃亡 軍防空部隊の指揮旺盛」の見出し


322 :GF長官:2009/04/18(土) 18:39:42 ID:???
>>321の続き

そして19日朝刊にて、前日午後4時半の「東部軍司令部発表」

「皇室の御安泰に互せられる事は、我々の等しく慶祝に堪へざるところなり」
「軍防空部隊も初めて実敵に会し、士気極めて旺盛」
「沈着冷静 機敏な処理」
「各地の損害は、いづれも極めて軽微なり」

宮城の無事を第一に挙げるのは、波スレ>>578の通り、当時の常識でありますね。
その後の各項目はいずれも勇壮ですが、「帝都空襲を許してしまった」という東部軍
の動揺がうかがえます。
この後、陸軍がミッドウェー作戦にすんなり賛同したのもよく分かる。


323 :GF長官(偽):2009/04/18(土) 18:39:44 ID:???
閑話休題
本職は大相撲観戦が趣味なのですが
祥鳳と聞くと大翔鳳昌巳を思い出しますね。
大鳳+祥鳳+翔鶴といったところでしょうか。
雲龍、不知火など軍艦を連想させますし、しこ名
を見るのも面白い。双羽黒とか・・・orz
ちなみに本職の一番好きな力士は
もみあげのセクシーな大徹。

324 :GF長官:2009/04/18(土) 18:41:02 ID:???
>>322の続き

3面には、都民の体験談ー
「女手ひとつで焼夷弾を消しとめた、鈴木佐知子さん(30)」

「赤ちゃんを寝かしつけてお勝手で用をしていましたら、表の四畳半の方でバアン
という音がしたので、驚いてかけつけてみると、大きな火の玉が部屋の中を転がり
回っていました。

とっさに『これが焼夷弾だな』と思ひ、屋外に駆け出して幕を水桶に浸し、火の玉に
飛びかかるようにしてかぶせたら、すぐに消えちゃいました。
焼夷弾って、ほんとに怖くないものですね」

なんという肝っ玉母さん!
皆さんのお宅にテポドンの破片が落ちてきた場合は、ぜひ実践してみては。


325 :GF長官:2009/04/18(土) 18:42:14 ID:???
>>324の続き

敵機がB−25であったことは、すぐに発表され、翌々日(20日)の朝刊には、
写真入りで米爆撃機を紹介ーSBD・PBY・B25・B26・B17・B24等
「胴体がスラリと長く、角ばった垂直尾翼が2枚あるのがB−25」
覚えたかな?

当時の軍ヲタ少年は歓喜していたことでしょう。
「いいか、B−25とB−26の見分け方はだなあ、尾翼が1枚あるのが・・・云々」


326 :GF長官:2009/04/18(土) 18:45:03 ID:???
>>325の続き

正三位・大勲位・功一級・元帥・山本五十六海軍大将
「今日は、わしの命日でもあるわけだが・・・」

一同「あ・・・!」

た、誰ぞある!
この修羅場を見事回避した者には、恩賞は思いのままぞ。


327 :GF長官:2009/04/18(土) 19:15:27 ID:???
>>319の続き

高橋少佐逃げて〜

「ラムゼー少佐の指揮するレキシントン隊4機が、最初に日本機の一群を発見した。
彼らは雲の合間をぬって高度をあげ、ゆっくりと後上方に回り込んだ。

『これらの編隊は日本軍の零戦9機で、部隊の西20〜25浬で発見された。日本機は
われわれの接近に全く気付かなかった』
とレキシントン戦闘報告は述べている」                (『暁の珊瑚海』)


328 :GF長官:2009/04/18(土) 19:17:16 ID:???
>>327の続き

・・・>零戦9機?
ラムゼー少佐は何を見て、「零戦」と識別したのでしょうか。
なんと、それは魚雷を抱いた九七艦攻(!)でした。
>>288の戦闘経過でも、自爆機が艦攻であることから分かりますね。

九九艦爆ならまだしも、あんなに目立つ魚雷をぶら下げた九七艦攻のどこを
どう見れば零戦に見えるのか・・・とは思いますが、これまで索敵機の艦種識別
がいかに困難であるかは、何度も確認しましたからね。
機種識別もまた、難しいのでしょう。

森史朗氏も、
「零戦とあるのは、実は最後尾に位置していた嶋崎隊で、それぞれ胴体下に
航空魚雷を抱いていた。雷撃機を戦闘機と見誤るのは、彼らもまた、よほど
冷静さを失っていたのであろう」と記しています。


329 :GF長官:2009/04/18(土) 19:20:02 ID:???
>>328の続き

一方の日本側。「完全な奇襲」ですから、艦攻搭乗員にとってみれば、
「気付いた時には、墜とされていた」状態ではなかったでしょうか。

「佐藤善一大尉(瑞鶴艦攻隊)は、二番機がいきなり火を噴き出したため、
はじめて米軍機の来襲を知った。矢のように黒い塊が、右の風防横をかす
めていったかと思うと、すでに二番機は火だるまとなっていた」

こういう「とっさの時」にどうすれば良いのか。
正解は、「とにかく機体をすべらせて、射弾をかわす」です。

「横枕三飛曹は、火箭が目前に走るのをみて、一瞬何事が起きたのかと
いぶかっていた。急いで振り返ると、グラマン戦闘機のずんぐりした黒い
機影がすぐ背後に迫っていた。あわてて機をすべらせると、それでも機尾
に5,6発の命中弾を受けた。機体に強い振動が走る」


330 :GF長官:2009/04/18(土) 19:21:24 ID:???
>>329の続き

ここは、「大空のサムライ」坂井三郎中尉にご教示願いましょう。
坂井三郎の名勝負列伝その10〜昭和19年6月24日硫黄島上空〜
伝説の”1対15”(零戦1機対F6F15機)

「後ろを振り返ると、単縦陣になった4機がもう500mくらいに迫って、
私にピッタリと狙いをつけている。私はこの敵から目を放さない。
もう400mかなと思った瞬間、先頭機の両翼からパッパッと火を噴いた。

瞬間、私は左足をぐっと踏んだ。飛行機は左にすべる。ついで操縦桿を
左に倒す。機は左に横すべりしながら、左に急旋回する。とたんに私の
右の翼下を、光るものが数十条の縞になって、さーっと通りすぎた」
                               (『大空のサムライ』)

この時坂井氏はすでに片目の視力を失った状態ですから、驚くばかり。


331 :GF長官:2009/04/18(土) 19:22:00 ID:???
>>330の続き

ここからも見張が大事なことが分かります。
奇襲を許した原因として、>>319では「疲労」を挙げましたが、もう一つ。

複座・三座機の各搭乗員とも、視界の悪い中、敵空母を発見しようと海面に
目をこらしていたので、上空及び同高度の見張りがおろそかになっていたの
ではないかと考えられます。


332 :GF長官:2009/04/18(土) 19:24:42 ID:???
>>323 なんで分かったんだろう・・・
>本職は大相撲観戦が趣味なのですが
実は、何回か本場所を観戦したことがあります。

一番驚いたのは高見盛の人気。
彼が花道に登場しただけで場内がどよめく。
思わず「高見盛湯呑み」を土産に買ってしまいました。

やはり地元出身力士を応援してしまいますよねぇ。


333 :山本五十六:2009/04/18(土) 19:35:14 ID:???
>>324へお手紙したためます。
本日、帝都を空襲され、お上に対しては誠に恐懼に絶えず、
どうしたものかという感じですけど、実はあの程度の空襲はお遊びに近く候に
彼等が本気になればあれでは済まず、東京大阪名古屋は全部灰燼に帰してしまうでしょう。

334 :GF長官:2009/04/20(月) 21:06:12 ID:???
>>333 有難うございます。助かりました。
『山本五十六』には、古賀峯一宛の手紙が紹介されていますね。

「先月十八日の空襲には相当自信ありて、占めたりと思ひしところ、うまうま
としてやられたる形にて恐縮に候。大した事はなかりしとは言へ、帝都の空
を汚されて一機も撃墜し得ざりしとは、なさけなき次第にて拙劣なる攻撃も、
巧妙なる防禦にまさる事を如実に示されたるを遺憾とするもの」

ドゥーリットルでなくて、ドゥ・ナッシングだったなどと意気込んだところで、
衝撃は隠しきれませんなぁ。


335 :GF長官:2009/04/20(月) 21:12:02 ID:???
>>334 余談ながら、昨年の4月18日には、「聖地巡礼の旅 長岡編」ということで、
山本五十六記念館に行って参りました。

命日でもあるので、近所の山本公園では小雨の降る中、追悼式典。
そこには生家が復元されているのですが、畳の上に山本元帥の胸像がむき出しで
置いてあったのは頂けないですな。あれじゃ、物置と一緒だ。

あと歩いて5分くらいの所に河井継之助記念館があります。こちらはガトリング砲が
お出迎え。機会があればどうぞ。


336 :名無し三等兵:2009/04/20(月) 21:37:48 ID:???
GF長官旗掲げぇぇぇ〜〜ピィッィィィー(笛)
 
 |/
 ||
 ||
 ||______
 ||/     /\
 ||     /\/
 ||   /
 ||  /
 ||/
-□――――――!
 ||
 ||
 ||
 ||

337 :GF長官:2009/04/20(月) 21:40:40 ID:???
>>331の続き

奇襲を受けた時の対応、その2。
機体をすべらせて初弾をかわした後は、「緊密な編隊を組む」

これには、以下の効果が期待できます。
(1)防禦砲火を集中できる
(2)各個撃破を避ける

「左翼側に位置していた翔鶴艦攻隊では、第二中隊のニ機が第一撃で火に
つつまれていた。それをかすかに目の端にとらえて、佐藤大尉は第二中隊長
の坪田機と密集隊形をとるためにエンジンを増速する」   (『暁の珊瑚海』)


338 :GF長官:2009/04/20(月) 21:43:01 ID:???
>>337の続き

この時、先に艦攻隊が敵の攻撃を受けたことが、被害を増大した一因と言えます。
(仁)スレ>>321のように、九七艦攻の武装は、7.7mm機銃が1挺(後席旋回)のみ。
いくら「防禦砲火を集中」したところで、前方からの攻撃には対処しようがない。

もう消されてしまいましたが、CG動画『激闘!南太平洋海戦』でも、側方からの
F4Fの銃撃にいとも簡単に炎上する艦攻隊。その間に割って入る直掩零戦隊の
姿が描かれています。

護衛のない艦攻隊がいかにもろいものかが、よく分かる。
しかも、800kgの魚雷を抱いていますから、更に動きが鈍くなる。


339 :GF長官:2009/04/20(月) 21:43:55 ID:???
>>338の続き

「嶋崎少佐はおそれていた事態が現実になったことを知った。だが、いまやそれ
を悔やんでいる心のゆとりはなかった。江間大尉は九七艦攻の防禦の脆弱さを
こう指摘している。

『今日のように、掩護戦闘機なしで敵戦闘機につかまった場合、もはやほとんど
処置なしであった。艦攻は雷装しているので操縦が不自由であり、敵戦闘機の
好餌であった。
飛行機には翼にも胴体にもあちこち油槽があるので、命中した弾はたいてい
どこかの油槽をつらぬき、それから噴き出した油に引火して、火だるまとなるの
であった』」


340 :GF長官:2009/04/20(月) 21:44:54 ID:???
>>339の続き

一方の九九艦爆はと言えば、機首に7.7mm機銃が2挺あります(伊スレ>>796
爆弾も250kgだから、(艦攻に比べれば)軽快な回避機動がとれる。

艦爆隊の方に被害が出なかったのは、米戦闘機の攻撃が艦攻隊に集中したから
ですが、逆だった場合は、もっと被害が少なかったかもしれない。

こうして、なすすべもなく、またたく間に8機の艦攻が撃墜された。
夜間攻撃隊からの最初の報告電が「攻撃隊、敵戦闘機ノタメニ全滅」(>>288
となっていることからも、その惨状がうかがえます。


341 :GF長官:2009/04/20(月) 21:45:36 ID:???
>>340の続き

とっさの対応、その3。

魚雷・爆弾を捨てて、海面すれすれを飛んで、敵の射弾をかわしつつ、敵機が
あきらめる(燃料切れ・弾切れ)のを待つしかない。
あと、雲の中に逃げ込むといったところか。

これだけの損害を出しては、もはや敵空母攻撃どころではなくなった。
高橋少佐は、爆弾投棄、帰投を命じます。

そして、悲報が瑞鶴艦橋に届く。


342 :GF長官:2009/04/20(月) 21:54:51 ID:???
>>336 答礼  ∠( ̄∧ ̄)

ついでながら・・・

チャンネル桜「防人の道」(激闘!南太平洋海戦を一部紹介)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6513814

二人の温度差が笑えます。
井上さん!貴官の気持ちはよく分かりますよ!
たまに酒の席で、女の子の前で「熱弁」してしまい、後悔することがありますよね〜


343 :GF長官:2009/04/21(火) 21:34:52 ID:???
>>341の続き

さてこちらは、固唾を呑んで報告を待つ瑞鶴艦橋。
而して、その第一報は「攻撃隊、敵戦闘機ノタメニ全滅」(>>288
ちなみに、これは平文で打たれ、MO攻略部隊の青葉でも受信している。

「敵見ユ」でも、「ト連送」でもなく、いきなり「全滅」ですからね。
その衝撃は計り知れない。

ミッドウェー海戦における山口少将の意見具申に関する本職の見解は、
テンプレ(>>10〜)の通りですが、定説通りであったとしても、南雲長官が、
「護衛なしで艦爆隊のみ発進」を躊躇したのもうなずける。


344 :GF長官:2009/04/21(火) 21:36:00 ID:???
>>343の続き

更に追い討ちをかけるように、
「空戦ニテ艦攻殆ド全滅、我発動機被弾、我今ヨリ帰途ニツク、不時着スルヤモ知レズ」
「我敵戦闘機ノ攻撃ヲ受ケ被弾、燃料タンクヤラレタ、帰途ニツク」
「我敵戦闘機ノ攻撃ヲ受ケ被弾、搭乗員戦死、偵察員操縦中」
次々と悲報が入ってくる。

>>242の通り、「状況によってはこれを捨てる覚悟」で決断した夜間攻撃隊
ではあるが、まさかその通りになるとは思ってもいなかったでしょう。
「想定」していたのと、「現実にそうなった」のとでは、天地雲泥の差ですから。

会した一同が一言も発しない様を「通夜のようだ」と表現しますが、この時の
瑞鶴艦橋は、まさにそれであったに違いない。


345 :名無し三等兵:2009/04/21(火) 21:38:12 ID:???
>>344
>「我敵戦闘機ノ攻撃ヲ受ケ被弾、搭乗員戦死、偵察員操縦中」
確か空母瑞鶴の生涯では、戦死した搭乗員を偵察員が「すまん、成仏してくれ」とつぶやき
操縦席から引きずり出し機外に落として操縦を続けたエピソードですな。

346 :GF長官:2009/04/21(火) 21:38:14 ID:???
>>344の続き

おそらくは原少将にとって、珊瑚海海戦の中で、いや彼の生涯において、最も
苦しかったのが、この時ではなかったかと思います。

後に内地帰還後、宇垣参謀長に対して、
「7日は天運に恵まれず、海軍を罷めんと考えたり」
と語ったと、『戦史叢書』には記されています。

なにしろ、この日に限って言えば、やることなすこと全てうまくいかず、その
ヘタレっぷりは、のび太くんも裸足で逃げ出すほど。
しかし、止まない雨はなく、明けない夜もなく、春の来ない冬もまたなし。
ここから、少しずつ少しずつ、光明が射してくる。

そして、それを克服するのは、未来から来た「ネコ型ロボット」ではなく、自らの
知恵と勇気と決断です。
史書では一行で済まされる事象も、一個の人間の身の上に立ってみれば劇的
であり、誰もが大河ドラマの主人公になれるのではないかと思われるほど。

かくの如き苦境に陥りながらも、闘志と冷静さを失わなかった原少将。
その彼の雌伏と、翌日の五航戦の雄飛を見守りたいと思います。


347 :GF長官:2009/04/21(火) 21:39:16 ID:???
>>346の続き

前日からの原少将の指揮をふり反ってみると、
6日は敵情を得ながらも、索敵さえ行わなかった(仁スレ>>107
これは味方の優勢を活かして、「完全勝利」を企図したもの。

その目論見が見事に外れ、前日に行動を起こさなかった後ろめたさも手伝ってか、
汚名返上のため断行したのが7日の夜間攻撃隊。
これが散々な結果に終わり、貴重な搭乗員を失った。

そして、8日の空母決戦。
彼が第二次攻撃を断念し、「独断で」避退を決意したのは、この夜間攻撃隊失敗
の衝撃が、まだ強く残っていたからではないか。
もうこれ以上戦力を失いたくないという心理が働いていたのかもしれません。


348 :GF長官:2009/04/21(火) 21:42:21 ID:???
>>345 そうですね。後席からでは操縦できませんからね。
たとえそれで帰投できたとしても、一生背負っていかねばいけないんだろうな。
戦場の非情さを感じます。


349 :名無し三等兵:2009/04/21(火) 22:32:26 ID:???
偵察員席から操縦席へはどうやって
移動したんだろう?


350 :名無し三等兵:2009/04/21(火) 23:33:47 ID:???
97式艦攻の機体をよく眺めれば想像出来る。


351 :GF長官:2009/04/22(水) 21:23:13 ID:???
>>349 そうですよねぇ。
>偵察員席から操縦席へはどうやって移動したんだろう?
飛行中にそんなことが出来るのか、疑問です。

一応、『暁の珊瑚海』には以下のようにあります。

「『操縦員戦死 偵察員操縦中』
この電文から推定される萩原機の状況とは、次のようなものである。

グラマン戦闘機の攻撃を受け重傷を負いながらも、米倉飛曹長(操縦員)は
巧みに機をあやつり、虎口を脱したのだろう。絶命寸前、あるいは重傷のまま
二人は前後の席を入れ替わる」

ここでは、二人は「席を入れ替わった」となっていますね。


352 :GF長官:2009/04/22(水) 21:24:31 ID:???
>>351の続き

「だが、それも推測に過ぎない。萩原大尉の戦死後、石川一飛曹が同じ状況を
再現しようとして失敗している。

『内地に反転帰投する翌日だったと思いますが、私が偵察機に入り、やせ型の
操縦員を前席においた。私が腕をのばして襟をつかみ持ち上げようとしても駄目、
操縦席へ入ろうとしても駄目、結局、前後席の入れ替えはできず、謎はとけませ
んでした』

しかしながら、萩原機に奇跡が起こった。彼は不可能を可能にし、ともかくも前席
に移り、操縦桿を握りながら、母艦への帰途についたのである」

謎ですねぇ・・・
暗号ミスか?


353 :GF長官:2009/04/22(水) 21:33:09 ID:???
>>347の続き

泣いても悔やんでも、撃墜された艦攻隊が戻ってくるわけもなく、
悲嘆にくれることは、指揮官には許されない。
今はただ、一機でも多く攻撃隊を無事に収容することを考えねばならない。

夜間攻撃隊最大の課題である、夜間着艦の準備に入ります。(>>288
1640時、原少将は、高木中将宛に、攻撃隊の収容陣形について意見具申。

「左ノ収容隊形、予メ制形方取計ハレ度
一、第五戦隊及ビ駆逐艦一隻ハ、間隔五粁ニテ、母艦ノ前程五粁ニ占位ス
ニ、母艦ハ横陣間隔七粁トス
三、帰投予想時刻ヨリ、第五戦隊ハ探照灯照射」


354 :GF長官:2009/04/22(水) 21:45:26 ID:???
>>353の続き

[攻撃隊収容隊形]
⇒探照灯照射方向
                                ↑
                 <=========▲五戦隊
                         ↑
                         ▲d
                         |
                         |5km
                         |
               ■−−−−−−−−−−−−−■
              翔鶴       7km        瑞鶴
               |                    |
               |2km                 |2km
               |                    |
               ▲d                   ▲d
        ∧                                  ∧
        ‖                                  ‖
        ‖                                  ‖
        ‖                                  ‖
        ▲d                                 ▲d


355 :GF長官:2009/04/22(水) 22:03:49 ID:???
>>354の続き

てっきり、探照灯で飛行甲板を照らすものと思っていましたが、そうでは
なさそうですね。甲板上にも灯りは点じると思いますが。

この具申は承認され、1710時には上記の陣形がとられます。
なお帰投予定時刻は1730時〜とされていました。

参考までに、ミッドウェー海戦においては、米側が夜間着艦を行っています。
6月6日、避退中の空母飛龍を追撃するため、スプルーアンス提督は攻撃隊
発進を決断。(実際は飛龍はすでに沈没)

「遠距離攻撃となったので、最大量の燃料を搭載できるよう、携行爆弾を500
ポンド1個に制限、できるだけ日本艦隊との距離をつめるため、午後3時まで
発進を見合わせた。

この時刻まで発進を遅らせると、飛行機は日没までに帰還できなくなるので、
収容の際、探照灯を点じなければならなかったが、四隻目の日本空母を追撃中
と信じていたスプルーアンス提督は、思い切ってこの危険をおかしたのである」
                                (『ニミッツの太平洋海戦史』)


356 :GF長官:2009/04/22(水) 22:06:17 ID:???
>>355の続き

「午後3時」は現地時間。日没は午後6時43分。
結局発見したのは、飛龍捜索に派遣された駆逐艦「谷風」であり、これを
攻撃するも全弾回避されていまします。

さて、問題の夜間着艦ですが、

「飛行機が帰投するとき、エンタープライズは飛行甲板の灯火と探照灯を点じ、
ホーネットもこれにならった。日本の潜水艦が附近に潜伏している可能性は
あったが、搭乗員の大部分は夜間着艦の経験がなかったので、彼はパイロット
収容に、より大きな関心を払ったのである。ともあれ、一機を除き全機を無事収容、
海中に転落した搭乗員は駆逐艦に救助された」

午後からの出撃が、日没との「時間の戦い」になることは、米側も同じ。
着艦失敗が1機のみとは伎倆優秀と言えますね。


357 :GF長官:2009/04/23(木) 21:38:18 ID:???
>>356の続き

一方、帰途に就いた攻撃隊に更なる試練が・・・!
行動図(>>292)を見ると分かりますが、攻撃隊の帰路がちょうど米空母の
航路と重なってしまった。

「横枕三飛曹は、目前に米第17機動部隊の全容を見た。
単機となって魚雷を捨て、進行方向の90度にむけて約15分くらい飛行した
ところで、薄暗い海上に2隻の正規空母を発見した。

『味方だろうか』。思わず彼は偵察席にたずねた。
『こんな近くのはずが・・・いや、敵だ!』貴志二飛曹が叫び返した。

距離にして5〜10キロ、2隻の米大型空母を中心に、重巡部隊が輪型陣を
組んでいる。空母の飛行甲板からは、さかんに飛行機が発着艦しているの
が見えた」                           (『暁の珊瑚海』)


358 :GF長官:2009/04/23(木) 21:39:50 ID:???
>>357の続き

1615時に反転して、魚雷・爆弾を投棄してから、まだ20分余りしか経って
いない(>>288
日没から30分なので、海上ではまだ視認できる明るさが残っていたので
しょうか。眼下の米空母部隊を発見した。

「なぜ魚雷を捨ててしまったのか。そればかりが口惜しくてならなかった。
もし魚雷を機腹に抱いて米空母への雷撃態勢に入っていれば、確実に死が
約束されていただろうに、この23歳の若い搭乗員はそのことを怖れる気持ち
がない。ただ、怒りと激しい戦意だけが彼を駆り立てている」

全くですね。
もう少し魚雷を投棄するのを辛抱していれば・・・
しかし、あのような奇襲を受けてしまったのだから、無理もないか。


359 :GF長官:2009/04/23(木) 21:41:08 ID:???
>>358の続き

ただ、たとえ攻撃は出来なくても、敵艦隊の正確な位置・針路・速力・兵力を
つかめば、決してそれは無駄ではありません。
幸い、まだ米戦闘機は、こちらに気が付いていない。

奇襲を受けて、艦攻・艦爆隊ともに、バラバラになって帰投しているので、
米空母を発見するのも各個別々になり、「大編隊」でない分、米パイロットや
レーダーも識別できなかったのだろうと思われます。


360 :GF長官:2009/04/23(木) 21:43:13 ID:???
>>359の続き

こういう時は、往々にして混乱が生じますね。

「『後上方に敵戦闘機!』
突然、電信席の佐藤二飛曹が絶叫した。見ると、グラマン戦闘機がぐんぐん
迫りつつあった。もし、いま攻撃を受けたらひとたまりもない。

(よし、だましてやろう)
一か八かの賭けだったが、横枕三飛曹は思い切ってゆっくりとバンクした。
味方だ、という意味である。

米パイロットも、よもや母艦の至近距離に日本機がうろついているとは思え
なかったのだろう、あっさりとバンクを返して反転した」

視界の悪い薄暮時という条件が、日本機に味方したようです。
よもや・・・、まさか・・・、有り得ない・・・ことが起きるのが戦場なんですよねぇ。


361 :GF長官:2009/04/23(木) 21:44:56 ID:???
>>360の続き

そういえば、板倉光馬少佐(伊41潜水艦長)も、似たようなことをやってましたね。

『艦長たちの太平洋戦争』によれば、浮上航行中、雲間から突然B−24が現れ、
すでに弾倉を開いている絶体絶命の状況。
ここで彼は、なんと「帽振れ」を号令。
すると米パイロットは手を振って、飛び去ったと言います。

「人間誰しも、大事を決行する直前には、一瞬の迷いが生じるもんです。
それに賭けたわけです。敵機のパイロットに迷いがなければそれまでですが、
イチかバチかやってみるだけだと思ってね」

映画『Uボート』にも同じ場面があったはず。
レーダー等の機器がどれだけ発達しても、最終的な判断を下すのは人間
ですから、このような機転が生死を分かつこともあるのですね。

そしてこの後、世界海戦史上稀に見る珍事がー
「総員、斬り込みに備えよ!」


362 :GF長官:2009/04/24(金) 22:04:22 ID:???
>>361の続き

同じ頃、高橋少佐率いる艦爆隊も米空母と遭遇。
ただ、こちらは少々事情が異なるようです。

「高橋赫一少佐は、索敵攻撃を中止して帰途についてから30分後に、前方に
2隻の空母が航行しているのを発見した。

暗い海上に2隻の艦影が浮かび上がっている。飛行甲板に沿って明りが点り、
飛行機の収容作業にかかっているようである。五航戦の両空母が、彼らの帰投
線上に進出してきてくれたものに違いない」         (『暁の珊瑚海』)


363 :GF長官:2009/04/24(金) 22:06:26 ID:???
>>362の続き

ちょ・・・隊長、何やってるんすか!
まだ反転して30分(飛行距離は約60浬)。往路は200浬以上飛んできたのに、
帰着するには、ちょっと早すぎやしませんか?
と思うのは、部屋でくつろぎながらPCを眺めている我々だからでしょうか。

高橋少佐と言えば、五航戦の中でも頼れる飛行隊長であり、その沈着冷静さは、
インド洋作戦時のハーミス攻撃において実証済(仁スレ>>235
その彼をして、このような錯誤をせしめたということは、先の奇襲による大損害の
衝撃が、いかに大きかったかを物語るものでしょう。

個人的には、ここでもやはり「疲労」が影響しているのではないかと考えます(>>319
高橋隊長にとっても、さんざんな一日だったわけですから、早く母艦に戻って休みたい。
そんな「里心」が、客観的な判断力を奪ったのか。

あるいは、全く戦果を挙げられず、被害ばかりを増やしてしまった不甲斐なさに、我を
忘れてしまったのだろうか。


364 :GF長官:2009/04/24(金) 22:07:48 ID:???
>>363の続き

こうして「何の疑いもなく」、艦爆隊は着艦態勢に入ります。

「高橋少佐の率いる翔鶴艦爆隊6機は左に旋回し、先航しつつある母艦へ、江間隊は
右方の瑞鶴へと二手に分かれた。
高橋少佐は、編隊灯・航空灯をつけ、さらに母艦にむかってオルジス発光信号を送った。
『着艦ヨロシキヤ』
『着艦ヨロシ』。母艦からも発光信号が返ってきた。

高橋少佐は翼を振って、列機に解散を命じ、高度200mから誘導コースに向かった。
それを見て、江間大尉も着艦態勢に入った」

驚くべきことに、この時になっても、まだ日米双方の誰も、この「珍事」に気付いていない。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
その疑問を解く鍵は、文中にもある「オルジス発光信号」です。


365 :GF長官:2009/04/24(金) 22:08:51 ID:???
>>364の続き

これは、その名の通り発光信号の一種なのですが、搭乗員が携帯用の小型探照灯
(プロのカメラマンが使うストロボライトのようなもの)を、母艦や列機に向かって点灯し、
モールス信号により通信するもの。
夜間に限らず、編隊を組む時や、着艦許可を求める際に使用される。

一応これしか見つからなかったもので・・・
アニメ『LAST EXILE』より(動画の[16:35]〜)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2210324


366 :GF長官:2009/04/24(金) 22:10:16 ID:???
>>365の続き

まず、高橋少佐は着艦許可を得るために「チ」(・・−・)と母艦宛に信号を送る。
「チ」は「着艦ヨロシキヤ」の頭文字の「チ」です。
実は、モールスの(・・−・)は、アルファベットでは「F」に相当する。
偶然にも(!)米海軍では「F]は「味方機ナリ」という符号だった。

つまり、高橋少佐はレキシントン宛に「着艦ヨロシキヤ」(・・−・)と信号を送り、
それをレキシントンでは、「味方機ナリ」と受信した。
そこで、了解という意味の「R](・−・)を高橋機に向かって返信。
「R]は、roger(ラジャー 了解)の「R]です。


367 :GF長官:2009/04/24(金) 22:11:11 ID:???
>>366の続き

このモールス(・−・)が、日本側ではどういう意味だったのかは分かりませんが、
とにかく、高橋少佐は「着艦ヨロシ」という意味だと解釈し、なんらの逡巡もなく、
着艦態勢に入ったというわけです。

なんという偶然の悪戯か!
双方とも真剣なだけに、滑稽にすら見えてしまう。
さて最初に気付くのは、どっちだ?


368 :名無し三等兵:2009/04/24(金) 23:16:46 ID:8p9/FNgX
今年初めてこのスレ覗いてが、無限ループが延々と続いている。ここまで来ると罵倒するのを通り越し尊敬に値する

369 :名無し三等兵:2009/04/25(土) 01:23:10 ID:???
着艦ヨロシ(・‐・)

顔文字ですなw

370 :GF長官:2009/04/25(土) 17:28:06 ID:???
>>368 ご無沙汰です。
>無限ループが延々と続いている
御意。戦史検証をしていると、ある種の「空しさ」を感じます。

>>145の通り、したり顔で先人を批評する我々も、所詮は大河に翻弄される
雑魚のたわむれではないのかと。
歴史の流れとは、そういうものなのかもしれませんが。


371 :GF長官:2009/04/25(土) 17:29:51 ID:???
>>370の続き

吉川作品から、もう一つ(信長の桶狭間合戦)

「人間の脳裡には、生活の一瞬一瞬を刻むがように、たえず泡つぶにも似た
想念の断片が明滅している。死ぬる間際まで、人間は断れ断れな想念の連続
から声を出し、身を動かしている。

正しい想念、身を亡ぼす想念。種々な思慮のひらめきの取捨によって、一日の
生活が組み立てられてゆき、生涯の人生が織りなされてゆく。

平常の取捨は熟慮の遑(いとま)もあるが、生涯の大運は突として来る。
信長は今、正しくその岐路にいた。そして無意識に運命の籤(くじ)を引いていた。
人間の素質、あるいは平常の心構えなどが、こういう際の直感を迅速に助けて、
その方向を誤またしめないことは確かであった」 (『新書太閤記』吉川英治/著)

>>170で、指揮官の決断の背景を、「歴史や民族性」ではなく「個人の素質」と
考える理由は、この辺にもあります。


372 :GF長官:2009/04/25(土) 17:35:34 ID:???
>>369 そうですね。参考までに覚え方は、
「チ」(・・−・)地価騰貴(ちかとうき)
「F](・・−・)Fボート(えふぼーと)
「R](・−・)有ろうか(あろうか)

日本海軍でも、了解の頭文字で「R」だったのかも。
記録映像などで、発光信号の場面は多々ありますが、解読は無理ですねぇ・・・
まあ、SOS(・・・  −−−  ・・・)くらいは覚えておくとしよう。。
遭難した時に役に立つでしょうから。


373 :GF長官:2009/04/25(土) 17:44:07 ID:???
今週の新刊情報。
『ミリタリークラシックス(25)』二式複戦屠龍特集

>>38でに出てきた『空母決戦』が紹介されています。
1つのシナリオが1〜2時間というのは、確かに大人向けですな。
高木武雄中将「この翔鶴が沈むものか!」

相変わらず、イカロス編集部はぶっとんでますなぁ。
「加賀みんに着艦したい!!!」(直立不動)


374 :名無し三等兵:2009/04/25(土) 17:45:36 ID:???
うーん、矢張り吉川英治先生の文章は心に沁みますな。
前の太平記の随筆も、結果論で考えてしまいがちの我々に対して、はっと気付かされるものでありましたし。
あの流麗な文章で、戦史を描き出すとどうなったか、と思わされます。

375 :GF長官:2009/04/25(土) 18:10:38 ID:???
>>367の続き

ここで、空母への着艦方法をおさらい。

発艦時(仁スレ>>558)と同じく、艦首を風上に向けて合成風力を利用する。
ただ、度胸があれば何とかなる発艦とは異なり、着艦には熟練を要します。

航空業界でも「魔の11分間」という言葉があり、飛行機事故の9割は離着陸時に
発生するが、中でも離陸時の3分間、着陸時の8分間に集中するとか。

離陸直後にバードストライクによりエンジン停止し、ハドソン川に不時着した旅客機や、
着陸時の乱気流(ウインドシア)により転覆炎上した貨物機など、記憶に新しいところです。


376 :GF長官:2009/04/25(土) 18:12:00 ID:???
>>375の続き

映画『連合艦隊』でも、レイテ海戦時、瑞鶴に配属されたばかりの少年飛行兵が、

「私たちは発艦することは出来ても、着艦することは出来ません。ですから、出撃
したら二度と帰って来ません。敵艦に体当たりします!」
と決意を述べる場面が出てきます。

それを聞いた整備班長は、整備員を整列させ、
「いいか、もしこいつらが発艦に失敗したら、それは搭乗員の腕のせいじゃねえ、
てめえらの整備が悪かったんだ。ネジ1本ゆるめやがっても勘弁しねぇぞ。
分かったか!」と叱咤。泣かせますねぇ・・・

「着艦に失敗しても良い、どんなことがあっても必ず帰って来い」


377 :GF長官:2009/04/25(土) 18:13:48 ID:???
>>376の続き

同じく映画『ハワイ・マレー沖海戦』では、予科練を出たばかりの主人公が
先輩搭乗員から着艦方法の指導を受ける。

「今日のような凪いだ日なら、着艦は地面に降りるのと一緒。目をつむって
いても出来るくらいなもんだ。

それがだな、いったんガブッたら最後手荒いぞ。何しろこんなの(大揺れの
母艦)に降りていくんじゃから、まるで荒馬の背に飛び乗るようなもん。
それがこうなったり(ピッチング)、こうなったり(ローリング)ならいいが、こう
(ヨーイング)ケツを振りよる。こう降りていったら、甲板が逃げてゆく。

全く意地の悪いじゃじゃ馬よ。ま、後足で蹴らんのがマシなくらいじゃ。
なあに、2、3ヶ月もすれば、どこへでも降りられるようにしてやる」


378 :GF長官:2009/04/25(土) 18:14:59 ID:???
>>377の続き

(註)ピッチング:艦尾が浮き上がったり、沈んだりする方向の揺れ。
   ローリング:首尾線を軸として左右に傾く方向の揺れ。
   ヨーイング:艦尾が左右に振れる方向の揺れ。

通常の着艦訓練は、以下の要領で行われます。

(1)定点着陸(地上で同じ位置に着陸できるようにする)
(2)ローパス(空母の甲板上を低い高度で通過する)
(3)タッチ・アンド・ゴー(一度着艦した後、再び加速して離艦する)
(4)通常着艦(着艦フックをおろし、制動索にひっかけて停止)


379 :GF長官:2009/04/25(土) 18:25:37 ID:???
>>378の続き

本職も、教習所で初めてMT車を運転した時、その複雑さに驚いたものです。
右手(ハンドル)・左手(シフトノブ)・右足(アクセル・ブレーキ)・左足(クラッチ)
両手両足が同時に別々の動きをするなんて、俺には絶対無理!と思いました。
まして、3次元空間を動く飛行機なら、なおさらというものでしょう。

余談ですが、
以前、八尾空港(大阪)にて「セスナの体験搭乗」をしたことがあります。

そこで、「自由落下」なるものを経験しました。
機体を急上昇させ、エンジンをアイドリングにして、重力にまかせて落下する。
内臓全部が浮き上がるような感じで、今思い出しても気持ち悪くなる。
本職にガーデルマンの代わりは務まりませんな。


380 :GF長官:2009/04/25(土) 18:26:15 ID:???
>>379の続き

その時のパイロットは、なかなか遊び心のある方でして、

パイロット「飛行中にエンジンが止まったら、どうなると思う?」
   本職「そりゃ墜ちるでしょう」
パイロット「じゃあ、やってみようか」
   本職「ちょ・・・おま(ry」
こんな感じでした。

すぐに再始動できるものなのですね。
あやうく自爆して、二階級特進するところだったよ・・・
ちなみに、たとえエンジンが止まっても、滑空だけで安全に着陸できる
という話でした。

ああいう人を、熟練搭乗員と呼ぶのかな。


381 :GF長官:2009/04/25(土) 18:37:35 ID:???
>>374 そうですよね!
本職もスレ立て以来、「上手な文章」とはいかなるものか、関心を寄せていますが、
本当に、この人の語彙の豊富さには驚かされるばかりです。

ちなみに、戦時中は海軍嘱託だったので、「戦記もの」も書いているはず。

「当時吉川英治が、軍令部の勅任待遇嘱託として、戦史の編纂にあたっていたが、
(ミッドウェー海戦の山口・加来両提督について)長い文章を草した。

翌年(昭和18年)4月24日、報道部の平出英夫が「提督の最期」と題して放送した
講述の内容は、吉川の書いたものである。

『忽ち見る、その左舷は急傾斜して洋中に没し、刹那に沈みゆく艦橋には人なく、
焔なく、正に中天一痕の月落ちて洋心へ神鎮ったかのやうにしか思はれなかった』
と、如何にも吉川英治らしい調子のものであった。

実際には、飛龍の最期を目撃したものは、一人もいない」   (『山本五十六』)

日々精進ですな。


382 :名無し三等兵:2009/04/25(土) 23:11:28 ID:???
長官!
『絶対に沈まない戦艦大和』
タカラトミーから、9月発売予定。
尚、同艦は船底に車輪を装備、走行するとの事。
価格は23000円也
総員購入に勤める事。
以上報告終わりであります。

私も一度だけヘリに乗った経験があるのですが、
地上で見るのとは違い、かなりの機動力 ですね。
不思議と、高さの恐怖は感じないのでありました。


383 :GF長官:2009/04/27(月) 21:22:56 ID:???
>>382 有難うございます。こちらですね。

超精巧! ぜったいに沈まない戦艦「大和」
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0901/15/news051.html

ついに、夢の「不沈戦艦」誕生か?と思ったら、

>航行中の姿を再現するため、大和は船底部をカットした状態で、
>裏側には駆動輪が仕込まれているのだ

そりゃ、沈まんわな。

>「水のない場所で操船する艦船模型は初めて。絶対に沈みません」。
>まさに不沈艦。ちなみに実用新案出願中。

こういう遊び心は好き。
「迫力の主砲発射サウンド」を聞いてみたいですなぁ。
第2段はぜひ、空母赤城を!


384 :GF長官:2009/04/27(月) 21:37:17 ID:???
>>390の続き

続いては、具体的な着艦の手順を。
(以下は、『ミリタリークラシックス(8)空母翔鶴・瑞鶴特集』より)

空母を風上に立てるのは、>>375の通りですが、発艦時と異なるのは、
母艦の後方1000mに駆逐艦1隻を続航させる。その役割は、
(1)着艦態勢に入る飛行機が、母艦までの距離の目安とする。
(2)着艦に失敗して、海上へ転落した搭乗員を救出する(トンボ釣り)


385 :GF長官:2009/04/27(月) 21:39:04 ID:???
>>384の続き

まず、母艦では「着艦制動索」と「滑走制止装置」を立てる。

着艦制動索:着艦フックをこれに引っ掛けて機体を制動する。
8基     (最大4トンの飛行機を40mの滑走距離で停止させる能力を持つ)

滑走制止装置:着艦に失敗した飛行機が、前方の収容区域に突入するのを防ぐ。
2基     (最大6トンの飛行機を7mの距離で制止させる能力を持つ)

準備が整ったところで、攻撃隊に対し「着艦ヨロシ」と信号を送る(>>364
攻撃隊は編隊を解き、脚を出し、フラップ・着艦フックを下げて、着艦態勢に入る。


386 :GF長官:2009/04/27(月) 21:54:19 ID:???
>>385の続き

[着艦経路]


       第3旋回     ←   飛行機     ←       第2旋回
        ┏━━━━━━━━━▲━━━━━━━━━━━━┓
        ┃                                 ┃
        ┃↓                               ┃
        ┃     駆逐艦 1000m 空母             ┃
        ┗━━>  ●-------------■ →           ┃↑        <==風上
       第4旋回                              ┃
                                          ┃
                                          ┃
  ━━━━━━━━━━━━━━▲━━━━━━━━━━━━┛
           →         飛行機      →        第1旋回


387 :GF長官:2009/04/27(月) 22:05:38 ID:???
>>386の続き

第4旋回を終え、トンボ釣りの駆逐艦上空を通過した飛行機は、着艦指導灯を
目安に降下角を修正する。
機体が飛行甲板尾端を通過した瞬間に、スロットル・デッド(アイドリング)にして、
三点姿勢を保って着艦、フックが制動索にひっかかり機体は停止する。

同時に待機所から整備員が飛び出してきて、フックを制動索から外し、飛行甲板
前方の収容区域へ移動する。
(急がない場合は、全機収容が完了するまで甲板上で待機)

制動索は12秒で元の状態に戻り、次の機体の着艦に備える。
通常は1機につき40秒〜60秒ほど。
何かトラブルがあった場合は、「着艦ヨロシ」の信号が出るまで旋回を続ける。


388 :GF長官:2009/04/27(月) 22:07:24 ID:???
>>387の続き

この着艦については、ミッドウェー海戦における「第一次攻撃隊収容」の場面で
重要となるので、その時にまた確認したいと思います。

百聞は一見に如かず。
こちらをどうぞ。

IL−2 着艦の流れ2
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6397090

コルセアを使用するとは、なかなかの手練れだな。


389 :GF長官:2009/04/28(火) 21:11:54 ID:???
>>388の続き

注目すべきは、「着艦指導灯」(>>387)です。

「着艦指導灯は、緑灯4個を横一列に並べた照星灯と、赤灯2個を横に並べた
照門灯とで構成され、翔鶴型では飛行甲板後端から45mの両舷側に照星灯を、
その10m後方の両舷側に照門灯を装備した。

照門灯は上下に可動し、両灯を結ぶ線が適正降下角である、水平線と4〜6度に
なるように設定された」             (『ミリタリークラシックス(8)』)


390 :GF長官:2009/04/28(火) 21:22:48 ID:???
>>389の続き

[真上から見た図]
                ↑艦首
               
            ┃   飛   ┃
            ┃   行   ┃
            ┃   甲   ┃
 ━━━━━━━┫    板   ┣━━━━━━━
  ■ ■ ■ ■ ┃        ┃ ■ ■ ■ ■(照星灯)
  緑 緑 緑 緑 ┃        ┃ 緑 緑 緑 緑
            ┃        ┃
            ┃        ┃
   ━━━━━━┫        ┣━━━━━━
      □ □  ┃        ┃  □ □    (照門灯)
      赤 赤  ┃        ┃  赤 赤
            ┃        ┃
            ┗━━━━━┛
                艦尾


391 :GF長官:2009/04/28(火) 21:27:21 ID:???
>>390の続き

[横から見た図]

                                    ▲着艦機
                                 /
                              /
            飛行甲板         /4〜6度
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    □赤      (艦尾)
             ■緑


392 :GF長官:2009/04/28(火) 21:30:57 ID:???
>>391の続き

む、難しい・・・

「着艦指導灯は、緑灯と赤灯が横一線に見えるように操縦して母艦に接近
すれば、適正な降下角度(4〜6度)で飛行甲板に着艦できる」

[搭乗員からの見え方]

(1)正しい降下角度

緑 緑  緑 緑
■ ■□■□■
    赤  赤


393 :GF長官:2009/04/28(火) 21:35:24 ID:???
>>392の続き

(2)緑灯が上、赤灯が下→降下角度大→高度を下げる

緑 緑 緑 緑
■ ■ ■ ■
    □ □
    赤 赤

(3)赤灯が上、緑灯が下→降下角度小→高度を上げる

    赤 赤
    □ □
■ ■ ■ ■
緑 緑 緑 緑


394 :GF長官:2009/04/28(火) 22:00:32 ID:???
>>393の続き

CG動画の『激闘!珊瑚海海戦』には出てくるんですが、消されてしまったので。

これは素晴らしい発想の勝利ですよね。
無線やレーダー等では遅れをとっていた帝国海軍ですが、複雑な電子機器を
使うことなく、確実に着艦を誘導できます。

確か豊田穣氏だったと思いますが、捕虜になって尋問を受けた際、空母の着艦
方法についてしつこく聞かれたけれども、「米海軍と同じだ」と言い張ったそうです。
ちなみに、米海軍では甲板上の担当兵が手旗で指示していたらしい。
(夜間は発光信号)

現在でも全国の空港で用いられています。

PAPI(パピ、Precision Approach Path Indicator)
http://ja.wikipedia.org/wiki/PAPI

この発明により、どれだけの搭乗員の命が救われたか。
金鵄勲章ものですな。


395 :GF長官:2009/04/29(水) 21:11:57 ID:???
今日は、フランク・フレッチャー少将の誕生日でもあるけれど、昭和節ですね。

昭和改元からの20年は、まさに「激動」でありましたが、平成の20年は後世、
どう評されるのか。

戦後しばらくの間は、国内法整備の関係で、先帝陛下は海外へ出ることが
許されず、当時の皇太子殿下(今上天皇)が名代として各国を歴訪されました。

その中の挿話として、
1953年8月2日、F1ドイツGP(ニュルブルクリング)

「このレースには、日本の皇太子殿下(明仁親王)が観戦に訪れた。当時19歳。
初の外遊途上、ドイツ訪問中の休暇日に、近くで『大きな自動車レース』が開催
されることを偶然知り、急遽赴くことになったのだ。
突然の皇太子来場にドイツ観衆は拍手で大歓迎。おそらくは日本人初の世界
選手権GP観戦者だろう」                      (『F1全史』)

ひょっとしたら、今でも時々テレビで観戦されているとか?・・・それはないか。


396 :GF長官:2009/04/29(水) 21:20:17 ID:???
>>395の続き

今日「元号」が用いられているのは、日本だけのようですね。
100年区切りの西暦とは異なる、別の時間の流れを持つ我が国の歴史と伝統
を大切にしたいと思う今日この頃。

例えば「昭和の歌姫」と言えば、美空ひばり嬢になるでしょうが、「平成の歌姫」
の称号はいったい誰の手に・・・

72「愚問・・・」
F91「あらあら、うふふ」
P 「むしろ貴女は、昭和代表では?」
F91「表へ出ろ♪」
??? 「わた、春香さんは『平成の歌姫』ですよねー」
一同「いや、それはない」
(どんがらがっしゃーん)

「平成生まれ」と聞くと、異世界の人間のように思ってしまいますなぁ。


397 :GF長官:2009/04/29(水) 21:45:07 ID:???
>>394の続き

「着艦」のおさらいが終わったところで、>>367に戻りまして、
先に「異変」に気付いたのは米側のようです。

「空母レキシントンの艦長シャーマン大佐は、見張員から『どうも旋回中の
飛行機が多すぎる』との報告を受けていた。
しかも、そのうちの数機は、米軍機の夜間着艦の方法とは違って、航空灯
をあかあかとつけっぱなしにしている。

ヨークタウン艦上でも、バックマスター艦長が、上空にある飛行機の数が
自艦の収容予定機数をはるかに上回っていることをいぶかしく思っていた。
彼らが放った戦闘機群はすでに大部分が帰投してきて、上空にあるのは
直衛機のみのはずである」                 (『暁の珊瑚海』)

高橋艦爆隊自身に「自覚症状」がないだけに、当たり前のように着艦態勢
に入るその姿に、米海軍の大部分の将兵は疑問を抱かなかったのでしょう
が、責任ある士官はやはり気付きましたね。


398 :GF長官:2009/04/29(水) 21:46:17 ID:???
>>397の続き

まずは、「上空旋回中の飛行機数が多すぎる」。

当然のことながら、飛行長以下、発着艦に関わる士官・兵は、数を把握して
おかねばならない。
米空母の着艦方法も、日本海軍のそれと大差ないと考えれば、着艦した
飛行機は、飛行甲板前方の収容区域に待機させておく(>>387
甲板上の待機数と、あと何機降りてくるのか、これらが頭に入っていなければ
大変なことになってしまいます。

高橋艦爆隊は、この時点で全機無事ですから、レキシントンとヨークタウン
上空には、6機ずつの九九艦爆が加わっていることになる。
当然見張員や着艦指揮官は、気付かねばなりませんね。


399 :GF長官:2009/04/29(水) 21:47:16 ID:???
>>398の続き

次に「機影・爆音の違い」。

ご存知の通り、九九艦爆は固定脚であり、米空母の搭載機(F4F・SBD・TBD)に
「脚付き」は含まれていない。
もちろん、着艦態勢に入っているので脚は下げているはずですが、それでも九九
艦爆の特徴の一つである「巨大なスパッツ」は目立つでしょう。

すでに日没から30分。主翼や胴体の日の丸は識別できなかったと思われますが、
その機影からも判別できたのではないかと。


400 :GF長官:2009/04/29(水) 21:48:42 ID:???
>>399の続き

それと爆音。

これは、知人に聞いた話なのですが、ジェット機のエンジン音を聞き分けることは
難しいが、プロペラ機は比較的容易だそうです。
例えば、セスナのエンジンは水平対向4気筒(or6気筒)のレシプロエンジンですが、
「バッバッ」というエンジン音と、「ブルブル」というプロペラ音が組み合わさって、
機体ごとに個性的な音が出るので、分かり易いとか。

この場合、九九艦爆の「金星エンジン」と、F4Fの「P&Wツインワスプ」とでは、
おそらく明確な違いがあるのでしょう。

最近の車のエンジン音は静かになりましたが、先代レガシィの「ボクサーサウンド」
(いわゆるドコドコ音)は、誰にでも聞き分け可能ですよねー。


401 :名無し三等兵:2009/04/30(木) 19:59:19 ID:???
渕田が言ってたかな「高橋はちょっとおつむが弱いねん」
発光信号の読み落としとか。
しかし、それでも凄まじい戦果を上げる人だった。

402 :GF長官:2009/04/30(木) 21:25:40 ID:???
>>401 そうだったのか・・・
>高橋はちょっとおつむが弱いねん
確かに写真を見たら、どう見ても「親分」です。
江間大尉の方がもっとすごいけど・・・

>発光信号の読み落としとか
これは資料によってマチマチなのですが、>>366の通り、
「着艦ヨロシキヤ」と発光信号を送ったところ、空母から発光信号で応答が
あった。その意味はよく分からなかったが、そのまま着艦態勢に入った。
こんな感じでしょうか。

やはり疲れていたんでしょうな。


403 :GF長官:2009/04/30(木) 21:37:56 ID:???
遅レスも甚だしいですが、(呂)スレ>>707の出典が見つかったので、ご報告を。
>山口多聞はロッキー山脈以西を攻略する気だったらしいが

『戦史叢書(80)大本営海軍部・聯合艦隊(2)』より、
昭和17年2月20日、山口少将は、意見書を提出しています。
宛先は、宇垣GF参謀長・草鹿1AF参謀長・福留軍令部第一部長・大西11AF参謀長

内容は、第二段以降の作戦方針についてなのですが、要約すると、
(第二段)
昭和17年5月 印度攻略(セイロン・カルカッタ・ボンベイ上陸)
       7月 豪州攻略
(第三段)
       8月 アリューシャン攻略
      11月 ミッドウェー攻略
      12月 ハワイ攻略
(第四段)
昭和18年以降 パナマ運河破壊・米西岸空襲・南米派兵・カナダ占領・西海岸上陸

う〜む、最後の一行は、どこまで本気だったんだろうか・・・


404 :名無し三等兵:2009/04/30(木) 21:45:16 ID:???
それまですれば、幾ら何でも米国も考えを変えるだろうと言う希望が滲み出ている気もする。
つか、ハワイも陥ち、1942年中頃までに米太平洋艦隊の大部分がやられたら
中間選挙でルーズベルトの首が危ういですよ。

405 :GF長官:2009/04/30(木) 21:59:34 ID:???
>>400の続き

もうひとつは、「航空灯を点灯したままにしている」。

航空灯とは、緑灯(主翼右端)・赤灯(主翼左端)・白灯(水平尾翼両端)。
プラモデルを作ったことのある人なら、お馴染みですよね。

航空灯の役割は、夜間に附近の機体が、どちらの方向に飛行しているかを
判別する際の目安とするため。

例えば、前方の機影が、
□赤    ■緑   ならば、遠ざかっている。
■緑    □赤   ならば、近づいている。

現在でも航空法によって定められているので、旅客機でも確認できます。
どうやら、米海軍では、夜間着艦時に航空灯は消すことになっていたようです。


406 :GF長官:2009/04/30(木) 22:01:06 ID:???
>>405の続き

同時に、着艦態勢に入った高橋艦爆隊の方でも「異変」に気付いたであろうと
想像できます。
理由は簡単。「着艦指導灯が見えない」。

>>389の通り、降下角度を修正するための重要な灯火ですからね。
これが見えないということは、明らかに変です。


407 :GF長官:2009/04/30(木) 22:01:51 ID:???
>>406の続き

「誘導コースから徐々に高度を下げ、艦尾から飛行甲板に降り立とうとした
瞬間、江間大尉は偵察席の東飛曹長が、『あっ、籠マストだ!』と叫ぶのを
聞いた。

籠マストとは、日本艦艇には見られない、米国戦艦の特徴あるスタイルを
指している。大尉が着艦しようとしたのは、空母ヨークタウンであったが、
東飛曹長は瑞鶴とは異なる艦橋のスタイルを見て、とっさに米国艦艇の
イメージを浮かべたのであろうか」             (『暁の珊瑚海』)

「籠マスト」については、こちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:USS_New_York-1.jpg

これはちょっと・・・美しくないですなぁ。


408 :GF長官:2009/04/30(木) 22:02:39 ID:???
>>407の続き

第17任務部隊には、戦艦は含まれていない(>>23
真珠湾のドックで修理中ですからね。
しかし文中のように、帝国海軍艦艇とは異なる艦影を見て、思わず叫んだものでしょうか。

米空母の特徴といえば、「巨大な煙突」。
接近するにつれて、その異様さに気付いたと思われます。

これで日米双方とも、「敵」であることを確認した。
米空母は対空射撃を、高橋艦爆隊を即時離脱を図りますが・・・
いよいよ、珍号令の出番です。


409 :名無し三等兵:2009/04/30(木) 23:25:21 ID:???
>>403
多聞は戦術家だとは思うが戦略眼はないな・・・
多聞もアメリカとの国力の差はわかっている
はずなんだが

ヒトラー以上の大風呂敷

410 :名無し三等兵:2009/05/01(金) 09:06:24 ID:???
>>404
ルーズベルトの首が飛ぶとどうなるの?


411 :名無し三等兵:2009/05/01(金) 13:29:53 ID:???
少なくとも、無条件降伏が絶対条件という強硬案が出しにくくなる。

412 :GF長官:2009/05/01(金) 21:31:27 ID:???
>>404 そうですね。ワシントンの桜の下で城下の盟を・・・
西海岸に上陸したら、何をするかな。
やはりハリウッドで金髪のねーちゃんと・・・(ry

※※※このコメントは当局の検閲により削除されました※※※

>>409 確かに、この案は荒唐無稽と言わざるを得ない。
日本の軍人で戦略眼があると言えば、石原莞爾か?


413 :名無し三等兵:2009/05/01(金) 21:54:51 ID:???
日清日露ともに戦争を始める前から、どう落とすか、講和を付けるか、明確なビジョンがありましたが
大東亜戦争にそれはあったのか、とドロ沼化したシナとの戦線を見るたびに思います
シナとの戦いの処理を失敗した後、ずるずると戦いに引き摺られた歴史は言うまでもありません

そういう意味では、世界最終戦争という明確なビジョンを持っていたのが石原莞爾でしょうか
だからこそ、天才肌で、陸軍の異端児と呼ばれたのかもしれません
あくまで官僚的な東條英機よりも、皇国の窮地を乗り切るには石原の方が適正を示したのではないか
後世の創作歴史作家ならば、一度は考えたことでしょうか
(これも所謂、結果論になるのでしょうか)


話が逸れました
私が言いたかったのは、西海岸に上陸するなり、
疾風迅雷、パツキン巨乳で美人のねーちゃんを弩級戦艦クラスの主砲でry

414 :GF長官:2009/05/01(金) 21:58:40 ID:???
>>408の続き

明らかに敵機と分かっても、すぐに「打ち方始め」と号令するわけにはいかない。

味方機も入り乱れて飛んでいるのだから、同士討ちを引き起こしてしまう。
まずは、友軍機に「空母上空から離脱するよう」無線で指示した後、
「航空灯を点けている機体を狙え」と射撃命令。

「異変に気付いた者もいた。直衛駆逐艦モリスの艦長ハリー・ジャレット少佐は、
迫りつつある機影を見て、これは味方機ではないと咄嗟に判断した。
『爆音が違う!』と彼は言い、すぐ対空砲火の射撃を命じた」 (『暁の珊瑚海』)


415 :GF長官:2009/05/01(金) 22:00:04 ID:???
>>414の続き

ただこのような混乱した状況では、全てを統制することは難しい。

「対空砲火に追われた機の中には、帰投してきた米軍索敵機の一群もあった。
機上無線は、ヨークタウンの受信機に彼らの怒りの声を伝える。
『何で俺たちを狙うんだ!俺が何かしでかしたでも言うのか』」

対空砲の射手にしてみれば、上空に敵機が居ると分かっているのに、
「航空灯を点灯した機体だけ狙え」なんて無理な話でしょう。


416 :GF長官:2009/05/01(金) 22:03:02 ID:???
>>415の続き

「算を乱して上空から逃れようとする日本機に対して、再び直衛のグラマン
戦闘機の群れが襲いかかる。だが幸運なことに、深い闇と悪天候がすぐ
彼らの追従を困難にしてしまった。
この日張り出していた寒冷前線は、米軍機だけではなく、こうして日本機をも
全滅の危機から救ったのである」

近代戦においても、海戦に限らず、つくづく戦争というのは天候に左右される
ものだと知らされませすね。

「偶然という要素が加わる以上、そこには常に的確に予知しえないものがあり、
したがって僥倖が戦争において大きな地位を占めないわけにはゆかない」
と『戦争論』に言われるのも、この「天候」という要素が大きいからでしょうか。


417 :GF長官:2009/05/01(金) 22:04:07 ID:???
>>416の続き

そして、極めつけはこれ。

「ヨークタウンの砲術長アーニィ・デイヴィス少佐は、情況を即座につかんだ。
彼は高声令達器でどなった。
『着艦準備中の飛行機は味方ではない。繰り返す。味方ではない』

ヨークタウンの戦闘機は、着艦隊形から離れるように指令された。デイヴィス
砲術長は、恐らく米海軍将兵が一世紀以上も耳にしたことのない古い号令を
わめいた。
『総員、斬り込み隊に備えー!』」            (『空母ヨークタウン』)

モリソン博士も指摘していますが、まさにコメディですな。
日本刀を振りかざして斬り込んで来るとでも思ったのでしょうか。
まさかの「ニンジャVSカウボーイinヨークタウン」。


418 :GF長官:2009/05/01(金) 22:05:41 ID:???
>>417の続き

「斬り込みに備えよ」と命令されて、具体的に何をしたんだろうか。
当時のアメリカ兵は、日本軍のことをどう思っていたのか。

「裸足かゴム底の靴で、ジャングルをまったく音を立てずに忍び寄る。
我々よりも遥か遠くまで歩き、遥かに少なく食べ、遥かに多くの苦痛に耐える。
世界で最も偉大なジャングルの戦士。それが日本兵である」 (『ジパング』)

今のアメリカ人もたいして変わらないのかもしれません。
「俺のじいちゃん、若い頃ニンジャやってたよ」と言ったら、簡単に信じるのでは。


419 :GF長官:2009/05/01(金) 22:23:03 ID:???
>>413 有難うございます。
「戦略眼」の定義は難しいですが、「戦争の終わらせ方まで見通す眼力」と
でも言えましょうか。

大東亜戦争開戦時も、決して「終戦の見通し」が立っていなかったというわけ
ではなく、「帝國國策遂行要領」や「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」
等の中にうかがい知ることが出来ます。

また日露戦争にしても、かなり僥倖に助けられた面も多い。開戦時に日本が
勝つと予想していた国は、(日本も含めて)なかったでしょう。
ただ、>>48の永野総長の言葉のように、「座して死を待つよりは潔く散ろう」
という諦めの良さ(?)が、冷静な思考力を失わせていたのかもしれません。

>あくまで官僚的な東條英機よりも、皇国の窮地を乗り切るには石原の方が適正を示したのではないか
陸軍の方はあまり詳しくないので、何とも言えませんが、個人的には東條さん
の方が好きなものでして。

>話が逸れました・・・
また営倉入りが一人増えたか。やれやれだぜ。


420 :名無し三等兵:2009/05/02(土) 00:55:40 ID:???
>何で俺たちを狙うんだ!俺が何かしでかしたでも言うのか
もしかしたら、戦場で恨み晴らされることもあったのかねえ。
敵の弾より、後ろから撃ってくる弾もあるのか。

戦場だと人間関係に気を遣うかも。

421 :名無し三等兵:2009/05/02(土) 17:54:08 ID:???
太平洋戦争は海軍が中心の戦いだろ
なんで戦略に関することで陸軍の
予備役の石原が出てくるんだ?

陸軍の基本方針は南方の資源地帯を抑えたら
防御戦に徹する方針。それを海軍が無定見に戦域を拡大し、それに引っ張られて
消耗してしまったのではないか。

422 :名無し三等兵:2009/05/02(土) 18:08:52 ID:???
唖然

423 :名無し三等兵:2009/05/02(土) 18:55:27 ID:???
軍令部が機能しなかったからな。

>>419
>個人的には東條さんの方が好きなものでして。

サイパンの防備について陛下の
「兵力不足ではないか?」との御下問に対し
「万全」と答え南雲を見殺しにした東條をか?

それでも南雲は柔剣道の有段者を選抜した
唐島大佐率いる横須賀の陸戦隊を送ってもらうなど
努力しているが。

424 :GF長官:2009/05/02(土) 18:57:45 ID:???
>>420 もしかしたら食い物の恨みか?

>>421 そうですよね。
>なんで戦略に関することで陸軍の予備役の石原が出てくるんだ?
海軍で「戦略眼のある軍人」と考えて、思い浮かばなかったものですから。

日露戦争では、海軍に泣きつかれて、陸軍が第三軍を旅順攻略に出し、
太平洋戦争では、再び海軍が勝手に作ったガ島飛行場奪還のために、
陸軍が兵力を消耗させる。
「陸軍悪玉論」が色あせて見えてきますねぇ。


425 :GF長官:2009/05/02(土) 19:01:34 ID:???
>>389 着艦指導灯について、
今月の『モデル・グラフィックス』によれば、
昭和8年、鳳翔に採用されたらしい。

この時期なら、各国武官が見学に訪れるということもあったのでは?
よく終戦まで海外に洩れなかったもんだな。
搭乗員って、「サイレント・ネイビー」の中では口が軽そうな印象があるのだが。


426 :GF長官:2009/05/02(土) 19:12:55 ID:???
幕間
原忠一評について、草鹿参謀長より。

「五航戦司令官の原忠一少将もまた、私(草鹿)と海大同期の水雷戦術の大家
であり、我々の学生長でもあった。豪放磊落の好漢で、俗称『原忠』とも単に『忠』
とも呼んでいた。

彼は若い頃、上海で酔ったあまり英国士官の美髯を引っぱり、まさに英海軍侮辱
という国際問題を惹き起こそうとしたのだが、その陳謝状で彼の美髯を誉めたたえ、
ついに羨望のあまり思わず手に触れたという珍文を提出して事なきを得ただけでなく、
その後はさらに深い交わりをしたという快男子である」
                              (『聯合艦隊』草鹿龍之介/著)

確か南雲長官も、園遊会の場で酔ったあげく、各国武官夫妻の前で池に向かって
放尿したということがありましたね。

全く海軍の司令官は、酒癖の悪い男ばかりじゃのお。
某ジャ○ーズの地デジ宣伝タレントも、その類か?


427 :GF長官:2009/05/02(土) 19:31:49 ID:???
>>418の続き

せめて爆弾を搭載していれば、反撃のしようもあったが、「丸腰」ではただ
逃げるしかない。この戦闘により瑞鶴艦爆1機が自爆(>>288

ようやくF4Fの追撃を振り切り、安全圏に離脱した高橋少佐は母艦宛に打電。
帰投後、搭乗員たちの目撃情報を総合し、以下のように判明した。

「ロッセル島ヨリノ方位160度・110浬(MO機動部隊ノ270度方向・約100浬)
サラトガ型空母1・ヨークタウン型空母1・戦艦1・大巡2・軽巡1・駆逐艦6
針路120度・速力不明ナルモ高速ニ非ズ」


428 :GF長官:2009/05/02(土) 19:34:49 ID:???
>>427の続き

これは航路図を見ても、ほぼ正確な位置です。
敵空母に着艦しようとする失態を演じた高橋少佐ではありましたが、さすがは
「親分」ですね。

彼は着艦するなり、艦橋に駆け上がり、
「艦長!敵はすぐそこに居ます。今すぐ攻撃しましょう!」
と叫んだという話が伝わっています。

確かに100浬の「至近距離」で、しかも東進しているから、もっと接近している。
爆弾を投棄していなければと悔やまれるところ。


429 :GF長官:2009/05/02(土) 19:35:35 ID:???
>>428の続き

ただ、この時点ではまだ全機が帰還しておらず、「攻撃隊全滅」という報告が
実際どれほどの被害か、把握できていなかったため、実現は難しかったでしょう。

まぎれもなく、夜間攻撃隊は失敗に終わりましたが、米空母の位置・兵力が
明らかになったため、翌朝的確な索敵網を構築することが出来た。
決して無駄だったわけではない。


430 :GF長官:2009/05/02(土) 19:42:03 ID:???
>>423 有難うございます。そんなことがあったんですね。
>サイパンの防備について陛下の 「兵力不足ではないか?」との御下問に対し
>「万全」と答え南雲を見殺しにした東條をか?

あくまでも東條英機が好きと言ったのは、「石原莞爾と比べて」という意味です。
繰り返しになりますが、陸軍のことは詳しくないので、印象で語っているだけ。
本編とは異なり、反論できるような根拠はありません。

きっかけは、映画『東京裁判』や『プライド』で、彼の「戦後の活躍」を知ったから。
南雲中将と同じく、「もっと評価されるべき」と考える軍人の一人ですね。


431 :名無し三等兵:2009/05/03(日) 09:53:44 ID:???
>>430
意見具申。

サイパン防備の失敗はスレ違いではないでしょうし、
南雲閣下の悲劇の頂点とも言えるでしょうが、
ここは順を追って進めていったほうがよいかと。

東條云々はそのときでも遅くはないかと。
いずれにしろ、サイパン防備不備を陸軍と東條のせいにはできんでしょうが。

432 :GF長官:2009/05/04(月) 19:42:54 ID:???
>>431 大変結構!
>ここは順を追って進めていったほうがよいかと
陸軍については、ガ島攻防戦が始まってから触れていくとしましょう。
現時点で、サイパン戦に関する知識は皆無に等しいので、これから勉強します。


433 :GF長官:2009/05/04(月) 20:14:52 ID:???
(仁)スレ>>609の補足を少し、

日露戦争中、明治37年5月15日、東郷長官は貴重な戦艦2隻を失ったのは
既述の通りですが、この前後の数日は、帝國海軍にとって「暗黒の一週間」
とも言うべき厄災続きでありました。

5月12日 水雷艇「四八号」、大連湾附近で触雷沈没
5月14日 通報艦「宮古」、同海域で触雷沈没
5月15日 装甲巡洋艦「春日」と二等巡洋艦「吉野」、旅順沖にて濃霧のため衝突(両艦とも沈没)
       戦艦「初瀬」「八島」、旅順沖で触雷沈没
       通報艦「龍田」、大連沖の光禄島海岸に擱坐
5月17日 特務艦「大島」と砲艦「赤城」、濃霧のため衝突(両艦とも沈没)
       駆逐艦「暁」、老鉄山沖で触雷沈没

なんとわずか一週間で、戦艦2隻を含む9隻を喪失。
しかも、すべて戦闘によるものではなく、不注意による事故ばかり。
こりゃ、お払いでもしたくなりますよね。

それでも泰然自若、東郷長官は当該艦長を叱責せず、「沈没艦の分まで
御奉公することが最大の償いになる」と励ましたと言われます。
「勇将の下に弱卒なし」。やはり東郷元帥こそ名将に値する。

5月7日夜の原少将もまた、似た心境だったと思いますが、なんとか乗り
切ってもらいたいものです。


434 :GF長官:2009/05/04(月) 20:44:18 ID:???
>>417 「総員、斬り込み隊に備えー!」ということで、近代海戦において
斬り込みなんてあったのだろうかと調べてみたところ、ありました。
その名は「宮古湾海戦」。

戊辰の役の最中、函館で抵抗を続ける榎本武揚率いる旧幕府艦隊。
追撃する新政府艦隊は、最新鋭の装甲艦「甲鉄」(ストーンウォールジャクソン号)
を擁して追撃。

明治2年3月25日(奇遇にもやよい・・・じゃなかった南雲長官の誕生日じゃないか!)
宮古湾に停泊中の甲鉄乗っ取りを企図して生起したのが、この「宮古湾海戦」です。

ちょうど週末に借りたビデオ『五稜郭』の中に描かれてましたので、ちょっと紹介。
これは20年ほど前の日テレ年末時代劇で、榎本武揚が主人公。
これほど宮古湾海戦について、詳しく描かれているのは他にあるまい。
連休中の鑑賞などいかが?

詳しくはwikiにありますが、この「敵艦に接舷し乗っ取る」という戦法は、仏海軍発祥らしく、
劇中でも榎本艦隊に従軍していたお雇い外国士官・ブリューネ仏海軍大佐が発案。

具体的には、第三国の旗を掲げて中立船を装って敵艦に近づき、接舷→斬り込みという作戦。
「卑怯じゃないか」と思われがちですが、当時の「万国公法」に定められており、襲撃直前に自国の旗を
掲げれば、問題ないとのこと。
            

435 :GF長官:2009/05/04(月) 20:45:46 ID:???
>>434の続き

斬り込み隊を率いるのは、「鬼の副長」土方歳三。
旧幕艦「回天」は星条旗」を掲げて接近し、衝突直前に日章旗に換えて突入。
「幕府陸軍奉行介、野村利三郎一番!」
「同じく陸軍奉行添役、相馬主計二番!」
と名乗りを挙げてから、斬り込むところはやはり「武士道」ですかね。

結局は「甲鉄」に搭載されていたガトリング砲により撃退され、失敗に終わるのですが、
なかなか迫力の演出でした。
当時、同じく宮古湾に停泊していた薩摩艦「春日」には、若き日(22才)の東郷平八郎
三等士官も乗艦しており、確か『坂の上の雲』にも紹介されていたはず。

こういう戦いは、見ていて血湧き肉踊りますね。
やはり日本人は、寡兵による奇襲とか夜襲が好きなのかな。


436 :GF長官:2009/05/04(月) 20:55:05 ID:???
昨日は憲法記念日でしたが、あの憲法前文は稀代の悪文と言えましょう。

「ここで口語文について、われわれの現代の文章にもっとも深い影響を与えている
翻訳文のことを述べなければなりません。

皆さんは終戦後のマッカーサー憲法の直訳である、あの不思議な英語の直訳の
憲法を覚えておいでになると思います。
それはなるほど日本語の口語文みたいなもので綴られておりましたが、実に奇怪な
醜悪な文章であり、これが日本の憲法になったというところに、占領の悲哀を感じた
人は少なくなかったはずです。

もし明治時代に日本が占領されていたとしたら、同じ翻訳であっても、もっと流麗な
美文で綴られたことでありましょう」       (『文章読本』三島由紀夫/著)

全く同意です。
「憲法発布勅語」(明治憲法前文)を諳んじる本職にとっては、本当にその通り。
特に、
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと
決意した」の醜悪な件などは、反吐が出る。
速やかな改正を望むものです。

たとえ名文でなくとも、内容がしっかりしていれば良いんですがね。


437 :名無し三等兵:2009/05/04(月) 21:18:22 ID:???
実際は日本国憲法は帝国憲法改正なんですけどね。
まあ、己の信ずるところは違う訳ですので、深くは述べませぬが
私としては理想の旗印には打ってつけの名文だと思いますよ。

大体、三島さんの考え方は私は同意出来ない。
主にあの自衛隊での決起演説なんか、戦前の単純右翼そのままですよ。
究めれば愚鈍となる、自戒とすべきです。

438 :GF長官:2009/05/04(月) 21:30:24 ID:???
GWも休まず営業

>>429の続き

夜間攻撃隊の収容陣形については、>>354の通り。

ただし、18時〜20時までの2時間ずっと照射しっぱなしというわけではなく、
ある程度(30分くらいか?)収容した後は消灯し、攻撃隊からの
「探照灯ヲ点ジ上空を照射サレ度」等の要請に応じて点灯するというのを
繰り返していたのではないかと考えます。

なにしろ、米空母との距離は100浬ですからね。
もし送り狼でF4Fあたりが追尾して来ていたとしたら、発見されてしまう。
搭乗員には気の毒ですが、出来るだけ点灯する時間は短くしたいところ。

例の萩原機(>>345)も、空母上空附近までは到達できたが、燃料切れのため
不時着。探照灯を照らして捜索するも発見できなかった模様。


439 :GF長官:2009/05/04(月) 21:32:16 ID:???
>>438の続き

収容を完了したMO機動部隊は、2030時に以下を報じます。

「薄暮攻撃ヲ企図シ攻撃隊(艦爆12・艦攻15)1420発進、1605敵予想地点ニ達シ
捜索中、断雲ノ間ヨリ多数戦闘機ノ急襲ヲ受ケ各隊分離ス、且ツ附近ヲ捜索セルモ、
スコールノタメ敵ヲ発見スルニ至ラズ帰途ニ就キ、2011帰着

途中1700地点南緯13度・東経154度40分ニ於テ、スコールノ間隙ヨリ艦爆隊ノ一部ハ、
敵機動部隊ヲ発見セルモ、夜暗ノタメ攻撃不能」
                           (『MO機動部隊航空部隊戦闘概報』)

無念さがにじみ出ている文章ですね。


440 :GF長官:2009/05/04(月) 21:33:06 ID:???
>>439の続き

結局、戦果は敵戦闘機を3機撃墜しただけで、艦爆1・艦攻8の計9機自爆。
しかも、すべて熟練搭乗員という大損害。
原少将も、「心が折れかけた」瞬間だったかもしれません。

[5月7日朝の母艦兵力]
    零戦 艦爆 艦攻
瑞鶴  20  21  19
翔鶴  17  21  16
計   37  42   36(114機)

[夜間攻撃隊収容後の使用可能兵力]
    零戦 艦爆 艦攻
瑞鶴  19  14  12
翔鶴  18  19  14
計   37  33   26(96機)

特に艦攻兵力の損耗は、索敵兵力の減少につながるだけに頭が痛い。
がんばれ、原少将!おまえが・・・(ry


441 :GF長官:2009/05/04(月) 21:34:50 ID:???
>>437 ご意見感謝します。
スレ違いになりますので、この辺に留めておきましょう。
昨日『委員会』を見て、ちょっと乗せられてしまったかな。


442 :名無し三等兵:2009/05/04(月) 22:35:30 ID:???
余りお気になさらず、憲法は微妙な問題ですし、いろんな意見があってこその自由ですから。
それと海軍軍人はフレキシブルであれと言いますしねえ。

どこぞでは、投稿内容は妥当なはずなのに
名前が気に入らない自己紹介がないで
blogの変身を拒否するところもありますし。

443 :名無し三等兵:2009/05/04(月) 22:41:37 ID:???
>>440
そろそろ>>193,289の続きの地図の出番かと。

444 :GF長官:2009/05/05(火) 18:46:58 ID:???
>>442 同意ですね。
>それと海軍軍人はフレキシブルであれと言いますしねえ

>>443 もうしばらくお待ちを。
ここから後の原少将の作戦指導は、本職が最も感銘を受けたところなので、
詳しく図解したいと考えております。


445 :GF長官:2009/05/05(火) 19:31:26 ID:???
>>440の続き

さて「逆襲の原忠一」に入る前に、5月7日の戦闘を振り返る意味で、索敵に
ついて考察してみたいと思います。

珊瑚海海戦は「錯誤の戦い」(波スレ>>590)であり、日米双方とも様々な失策
を犯しましたが、日本側にとっては、そもそもの発端は早朝発進した索敵機
(翔鶴艦攻)が油槽船を空母と誤認したところから始まっている。
これまでの戦闘経過を見れば明らかなように、この誤報に終日振り回された
というのが実態でしょう。

しかし、(仁)スレ>>150の通り、日本側の索敵計画は万全と言ってもよく、
実際、米機動部隊を確実に捕捉できた。にも関わらず、彼らに何ら被害を
与えることが出来なかったばかりか、味方空母を沈めるという大失態を
演じてしまった。


446 :GF長官:2009/05/05(火) 19:33:14 ID:???
>>445の続き

ここから見えてくるのは、航空索敵に求められる「正確さ」であり、具体的には
「敵の位置」「兵力(艦種識別)」「針路」「速力」

空母戦においては、水上砲戦とは異なり、自らの肉眼で敵影を確かめることが
出来ないので、索敵機の報告を「信じる」しかない。まさに「艦隊の眼」であり、
当然のことながら、「正確さ」が第一に要求されることになる。

「本海戦ニ於ケル、敵艦位報告ノ誤差ハ相当大ニシテ、艦型識別並ニ兵力報告法
ノ不良ト共ニ、情況判断ヲ困難ナラシメタル主因ナリト認メラル」
                      (『大東亜戦争戦訓(航空)珊瑚海海戦之部』)

本日の敗因は、「敵艦位報告ノ誤差ハ相当大」。
この一点に尽きると言えましょう。


447 :GF長官:2009/05/05(火) 19:33:55 ID:???
>>446の続き

では、どれほどの誤差があったのか、具体的に見ていきます。
7日の索敵報告を時系列で列記すると、

@翔鶴艦攻→ネオショー・シムス
 「敵航空部隊見ユ、南緯15度55分・東経175度5分、針路15度・速力20節」 (0522)
 「味方ヨリノ方位182度・163浬」    
 「敵航空部隊ハ空母巡洋艦各一隻ヲ基幹トシ、駆逐艦三隻ヲ伴フ、針路0度・速力16節」 (0545)
 「更ニ油槽船一・重巡一隻見ユ」(0610)

A古鷹水偵→クレース重巡部隊
 「敵機動部隊ラシキ艦影ヲ認ム、デボイネノ152度・150浬」(0620)

B衣笠水偵→フレッチャー空母部隊
 「敵見ユ、空母1・戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦7、ロッセル島ノ170度・82浬、針路30度・速力20節」(0630)
 「敵戦艦ヲ見ズ」(0743)
 「敵針1度」(0745)
 「敵空母ハ飛行機ヲ発艦ノ如シ」(0808)
 「敵空母ハサラトガ型1・艦型不詳1、計母艦2」(0830)


448 :GF長官:2009/05/05(火) 19:34:44 ID:???
>>447の続き

Cラバウル一式陸攻→クレース重巡部隊
 「敵見ユ、戦艦2・巡洋艦2・駆逐艦2、速力20節・北上中」(0725)
 「航空母艦ヲ発見セズ、敵兵力ハ、戦艦2・大巡1・駆逐艦3」(1015)

Dラバウル四艦隊司令部(総合情報)
 「0715敵機動部隊ノ大部ハ、デボイネヨリ145度・165浬ニアリ、又一部ハ、ツノウ45ニアリ、
  各隊ハ、デボイネの145度・165浬ニ在ル敵ヲ攻撃セヨ」(0800)
 「1115敵空母デボイネノ205度・115浬、1015敵戦艦デボイネノ175度・78浬
  針路310度・速力20節」(1210)

E青葉水偵他→クレース重巡部隊
 「デボイネヨリノ方位170度・85浬。敵針300度・速力16節」(1020)
 「敵ノ兵力ハ、戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦3ナリ、速力18節」(1030)
 「デボイネヨリノ方位175度、針路310度・速力20節」(1040)
 「敵空母ノ位置、デボイネノ205度・115浬」(1115)
 「戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦3、デボイネノ200度・130浬、敵針200度・16節」(1430)


449 :GF長官:2009/05/05(火) 19:35:23 ID:???
>>448の続き

F四空・元山空→クレース重巡部隊
 「敵大部隊発見、6隻、敵針280度・敵速24節、同部隊ニハ空母ナキコトヲ確認ス、
  針路元ノママニテ空母ヲ求メテ進撃セルモ、空母ヲ見ズ」(1228)

Gツラギ九七大艇→フレッチャー空母部隊
 「空母2・重巡1・駆逐艦4 ロッセル島ノ246度・185浬」(1510)

H五航戦夜間攻撃隊→フレッチャー空母部隊
 「敵見ユ、ロッセル島ヨリノ方位160度・110浬、針路230度」(1645)
 「搭乗員ノ言ニ依レバ、当隊ノ270度方向・約100浬ニ、
  サラトガ型空母1・ヨークタウン型空母1・戦艦1・大巡2・軽巡1・駆逐艦6
  針路120度・速力不明ナルモ高速ニ非ズ」(1840)


450 :GF長官:2009/05/05(火) 19:55:14 ID:???
>>449の続き

[5月7日索敵関連図]

                ロッセル島                             ┃
□□□□■ □ □■ □ ■                                 ┃
          デボイネ   C┏━┓                            ┃
          F        ┃  ┃                            ┃ ↓
  ←△━━━━━━━┓   ┃B┃ ↓                          ┃
クレース重巡部隊    ┗━━┫  ┃                            ┃
      G    E A   ↑┃  ┃                            ┃
                        ┗┓                          ┃
                          ┗┓                        ┃
                            ┗┓                      ┃
                フレッチャー空母部隊▽H                    ┃
                              ↓                      ┃
                                                     ┃
                                         ←▲━━━━━━╋━━━━┓
                                         MO機動部隊    ┗━━━━┛



                                                     @
 

451 :GF長官:2009/05/05(火) 19:56:12 ID:???
>>450 これで勘弁して下さい・・・
次から個々に検証していきます。


452 :名無し三等兵:2009/05/05(火) 20:42:13 ID:???
GJです、

453 :GF長官:2009/05/06(水) 21:42:30 ID:???
>>451の続き

>>446の通り、索敵機の報告事項は以下の4点。
(1)敵艦位
(2)敵兵力
(3)敵針
(4)敵速

あと「(5)附近の天候」が加わりますが、ここでは省略。

ひとくちに「誤報」と言っても、(1)〜(4)のどの項目を誤るかによって影響は異なる。
全部間違っていたら、元も子もないですが・・・

例えば、0522時の翔鶴艦攻機(>>447の@)ですが、(2)の敵兵力を謝ったのは
既述しましたが、残りの(1)(3)(4)は正確に報告していた。だからこそ高橋攻撃隊
は迷うことなく、ネオショーを発見しています。

このように、母艦部隊が置かれた情況は刻々と変化しており、索敵報告を受けた時、
どの項目を誤るかによっても、戦況は大きく左右される。


454 :GF長官:2009/05/06(水) 21:44:55 ID:???
>>453の続き

まず、(1)敵艦隊の位置。

これで思い出すのは、ミッドウェーでの利根四号機ですね。
0428時の「敵ラシキモノ・・・」(>>6)の位置が、実際よりも北へ100浬もずれていたため、
南雲長官は彼我の距離は200浬以上と判断、米空母との「距離を詰める」ために北東へ
変針する。

もし、この報告が正確であったならば、彼我の距離は120浬であり、南雲司令部の危機感は
もっと深刻なものとなり、敵艦隊との距離を置くため西方に変針した可能性が高い。
だとすれば、燃料がギリギリだったマクラスキー隊は途中で捜索を断念していたでしょう。
これで史実とは大きく異なった結果になったはずです。


455 :GF長官:2009/05/06(水) 21:50:17 ID:???
>>454の続き

(2)敵兵力(敵艦隊の艦種識別)

一般的に、敵兵力は過大に報告されがちですね。
駆逐艦→巡洋艦、巡洋艦→戦艦等。
レイテの長門のように、大和の隣に居たために「巡洋艦扱い」された例もありますが。
これは日米双方に共通することであり、ある程度は仕方ないでしょう。

問題は、「敵艦隊に空母が含まれているか否か」です。
100浬先の巡洋艦隊は緊急性を要しませんが、100浬先の空母は脅威。
航空機にとって100浬は「至近距離」であり、30分もあれば攻撃できるからです。

これまた、ミッドウェーの利根機になりますが、0440時の「敵艦隊発見」から
0520時の「敵空母発見」(>>6)までの40分間、格納庫内の兵装転換作業は
中止され、実に無駄な時間を費やすことになった。

仮に、0440時直後に空母発見報告が届いたならば、直ちに雷装復旧を下令し、
第二次攻撃隊発進がもっと早まったことは確実と言えます。


456 :GF長官:2009/05/06(水) 21:51:43 ID:???
>>455の続き

(3)敵艦隊の針路

これまた重要で、原少将が一度は断念した夜間攻撃を再決意したのも、
青葉水偵の「敵ハ反転セリ」(>>178)がきっかけとなった。

敵艦隊が「同航・同速」ならば、何時間航行しても距離は縮まらないが、
「反航・同速」ならば、相対速度は一挙に倍となりますからね。これは大きい。


457 :GF長官:2009/05/06(水) 21:52:49 ID:???
>>456の続き

(4)敵艦隊の速力

重要度から言えば、他の3つと比べて、これが一番低いのではないでしょうか。
敵速を知る方法ですが、航跡(ウエーキ)の長さから推定するらしい。
ただ、艦種によっても異なるでしょうし、正確な報告は難しいかな。

当然のことながら、攻撃隊が到着するまでに、敵艦隊は報告位置から移動している。
「未来位置」を予測する上で、この「敵針」「敵速」は重要な指標です。
もし途中で変針したりすると、インド洋でのハーミス攻撃時(仁スレ>>235)のように
捜索するハメに陥ってしまう。

以上をふまえて、この日の索敵報告を検証していきます。


458 :名無し三等兵:2009/05/07(木) 00:14:46 ID:???
+付近の風向き。

459 :GF長官:2009/05/07(木) 21:15:01 ID:???
>>458 ですね。急降下爆撃の時には必須。


460 :GF長官:2009/05/07(木) 21:39:57 ID:???
今日は珊瑚海海戦67周年記念日。
恒例の『朝日新聞縮刷版』より。

昭和17年5月9日朝刊。
「サラトガ・ヨークタウン・カリフォルニアを轟撃沈」
「英戦艦一・甲巡一をも大破」
いずれも写真入り。

大本営発表は>>151の通りで、「本海戦ヲ珊瑚海海戦ト呼称ス」。
1ヶ月前のインド洋作戦では、航空母艦を「航母」と略していたのに、もう
「米空母集団潰滅」と変わってますね。


461 :GF長官:2009/05/07(木) 21:41:24 ID:???
>>460の続き

「いつもながら無敵海軍の真面目を発揮した歴史的なものであるが・・・」
ちょっと朝日さん、「無敵海軍」は負けフラグですよ〜。

「米海軍の持つ航空母艦勢力は、今度の海戦で2隻を失ったので、開戦前の
7隻から3隻(ホーネットまたはワスプ、エンタープライズ、レンジャー)といふ
数字に転落してしまった。
このため、空母集団のゲリラ戦はその根幹勢力を大半失ったわけではあるから、
米海軍の太平洋作戦は、文字通り手も足も出ぬものとなるであろう」

これが当時の国内の「空気」であるならば、MI作戦立案・遂行における、
GF司令部・南雲司令部にも影響を与えないわけにはいかない。
三和参謀が「米空母との会敵が実現しないことを恐れる」と危惧したのも、
あながち「油断」や「慢心」の一言では片付けられないですね。


462 :GF長官:2009/05/07(木) 21:50:38 ID:???
>>461の続き

前日には「コレヒドール陥落」が一面トップ。この日の社説にも、
「比島及びビルマ戦線における陸軍部隊の豪快な戦果に、国を挙げて歓声
あがるとき、更にまた海軍部隊の珊瑚海海戦の雄渾極まりない偉勲が報じられ、
銃後の間隙は火の如く燃ゆるかと思ふばかりである」

果たして、この「お祭りムード」の中で、冷静さを保てるのか。
ちょうど、WBC連覇で日本中が沸いているときに、「今回の原采配の問題点は・・・」
と淡々と解説するようなもので、ひねくれ者としか思われないでしょうな。
「勝って兜の緒を締めよ」の言葉すら、歓声にかき消されてしまう。

翌10日の朝刊では、更に、
「巡洋艦一大破・駆逐艦一撃沈・八十九機撃墜」を報じている。
我が方の損害は「小型空母一隻沈没・三十一機未帰還」。
誇張の目立つ戦果とは対照的に、被害報道は良心的ですね。

おまけ。
現在の紙面と比較して気付くのは、「天気予報」がない。
戦時中、天気予報は軍事機密であったとは聞きますが、洗濯物が気にかかる
主婦の皆さんはどうしてたんでしょうねぇ。


463 :GF長官:2009/05/07(木) 22:05:24 ID:???
>>457の続き

まず@翔鶴艦攻(>>447

この報告の「敵兵力」の中に「敵航空部隊ハ空母巡洋艦各一隻ヲ基幹トシ」
と空母が含まれていたことが決定的となった。
前日当該海域で敵空母が発見されている(仁スレ>>83)ので、原少将としては
「してやったり」の思いで、何らの疑いなく攻撃隊を出している。

油槽船を空母と間違えた理由は(仁)スレ>>194の通りですが、確かに空母と
タンカーの艦影が似ていることは理解できます。
攻撃隊の発進直後に、「正確な」米空母情報(>>447のB)が入っているだけに
全くもって惜しいところだ。


464 :名無し三等兵:2009/05/07(木) 22:05:58 ID:???
>>462
昔からの言い伝えでしょう、朝焼けは雨、夕焼けは晴れとか
雲の形や流れ、風とか。 昔の人や主婦の気象予知はスゴいかと。

>天気予報がない
日本でようやく話題になったのは湾岸危機の頃でしょうか。
下手なバラエティークイズみたいなので問題の解答が「天気予報」が出ないとか……
当時、大学生だった私は目眩がしましたよ。

465 :GF長官:2009/05/07(木) 22:07:15 ID:???
>>463の続き

次にAとB(>>447)。
それぞれ「クレース重巡部隊」と「フレッチャー空母部隊」を報じたもの。

>>450の地図を見ると分かりますが、位置もほぼ正確。
ただ両部隊は0425時に分離したばかり(仁スレ>>167)なので、この0630時点
では近接した位置に居り、同一部隊として処理されています。

フレッチャー少将の「兵力分散」の決断が、思わぬ形で日本側に混乱をもたらした。
>>299でも触れたように、各戦闘詳報を見ると「敵機動部隊」がたくさん出てくるの
ですが、それがクレース部隊なのか、フレッチャー部隊なのか、判別が実に難しい。

報告位置や兵力からおおよその見当はつきますが、それでもツラギの大艇(>>449のG)
のように、大きく外れたものもあるので、ほんとややこしい。
一応、「敵機動部隊戦艦群」(クレース部隊)・「敵機動部隊空母群」(フレッチャー部隊)と
区別して表記している箇所もありますが、各艦で本当に判別できていたのかあやしいですねぇ。

「兵力分散」はペーパーテストでは減点なのでしょうが、実戦は教科書通りにはいかないものだ。


466 :名無し三等兵:2009/05/07(木) 22:10:33 ID:???
海の上では、索敵機を飛ばすこと自体、かなりの困難を伴うから
有る意図を持った戦術的戦力分散はあながち間違いとは言えないかも。

GF長官、連投規制ですか……

467 :GF長官:2009/05/07(木) 22:29:56 ID:???
>>465の続き

ただ、中には「切れ者」も居たようでして、

「7日1249、デボイネ基地指揮官・峯松大尉は、次の通り敵総合情報を
神川丸に報告した。

『各機ノ情報ヲ綜合スルニ、敵ハ二隊ニ分レ、
一、戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦3
  1040ノ位置、南緯12度0分・東経152度30分
  針路310度・速力16節

二、空母2・大巡2・軽巡3・駆逐艦9
  0745ノ位置、南緯12度28分・東経154度26分
  針路10度・速力20節
ト判断ス』

この情報は、その当時における最も適切なものであったと思われるが、
どのように活用されたか資料がない」          (『戦史叢書』)

航路図で確認すると分かるのですが、これは(1)〜(4)の各項目とも、
ほぼ完璧(!)です。もう感動しましたよ。何者なんだ・・・>峯松大尉


468 :GF長官:2009/05/07(木) 22:32:22 ID:???
>>467の続き

草鹿「なに、源田君が新型インフルエンザだって?じゃあ当分の間、出入り禁止ね。
    ああ大丈夫大丈夫、即戦力を採用したから。もう戻って来なくても良いよ〜」

「源田艦隊」改め、新生「峯松艦隊」。果たしてミッドウェーやいかに。

通信参謀「索敵機より入電。『敵ラシキモノ十隻見ユ』」
草鹿   「どの索敵機か」
通信参謀「利根四号機です」
草鹿   「位置は?」
通信参謀「ミッドウェー島の方位10度・240浬」
吉岡(航空乙参謀)作画中・・・
      「出ました。彼我の距離は約200浬です」
草鹿   「そうか、まだ余裕あるな。長官、どうしましょうか」
南雲   「うむ・・・」
峯松(航空甲参謀)キラーン☆
      「ちょっと待って下さい。この位置だと隣の筑摩機の索敵範囲になりますよ」
草鹿   「なに・・・ほんとだ。これはどういうことだ?」
吉岡   「確かに、時間から考えても、あの位置に居るのはおかしいですね」
草鹿   「直ちに、機位を確認させよ」
峯松   「敵艦隊の正確な位置が判明するまで、いったん西方へ避退してはいかがでしょうか」
草鹿   「私も賛成です。敵艦隊に空母が含まれていると厄介ですからな」
南雲   「うむ。艦隊針路270度、爆装作業中止、第二次攻撃隊は全力をもって敵艦隊に向かう
       雷装復旧急げ」

かくして南雲機動部隊は、米空母攻撃圏外に脱したのであった。


469 :GF長官:2009/05/07(木) 22:36:57 ID:???
>>464 有難うございます。
>昔の人や主婦の気象予知はスゴいかと
なるほど、焼夷弾を自分で処理したり、すごいですなぁ、昔の主婦は。

>>466 そうですね。
航空索敵は「収容」を考えないといけないし、天候にも左右されるし・・・

>GF長官、連投規制ですか……
今のところ大丈夫です。ちょっと「春ちゃん待ち」だったものでして。


470 :GF長官:2009/05/07(木) 22:38:24 ID:???
明日より所用で帰省します。次回は来週の火曜日ということで。

「本職ハ、諸君等ノ帰還ハ望マナイ、タダ戦果ノミヲ期待スル、以上解散」


471 :名無し三等兵:2009/05/07(木) 22:39:02 ID:???
代将旗掲げぇぇぇ〜〜! ピィィィィーー

472 :名無し三等兵:2009/05/07(木) 22:47:46 ID:???
お疲れ様です


帰省ですかぁ
本官はUターンラッシュで大渋滞に巻き込まれた際、ずらりと並ぶ車の列に驚きましたなぁ
爆撃喰らったら全滅だなwwと考える辺り、末期かもしれませんが

473 :名無し三等兵:2009/05/07(木) 23:33:17 ID:???
>>472
源文のマンガ「第三次世界大戦」ではアウトバーンで渋滞に巻き込まれるカットが。

チェキスト「なんだ、アウトバーンは渋滞するのか?」
アレクセイ「通信兵、どういう事だ?」
兵「どうやら最先頭集団の先でドイツの避難民が居るようで、それで前に進めないとか」
チェキスト「踏みつぶせと伝えろ」
アレクセイ.。oO(……)

その頃米国空中管制機
管制官「スゲエぞ、OMGがアウトバーンで難渋している、これなら目をつむって小便してもイワンの頭に掛かる」

〜そして〜
ひゅるるるるうるる〜〜(MLRSの本体コンテナ)

チェキスト「なんだあれは」
アレクセイ「あっ!MLRSだ!総員身を隠せ!」

ドダダダダッダダババババンアン!!

兵「ぎゃー」
アレクセイ「大丈夫だ、おい看護兵、そっちは内蔵でてる即死だ、こっちを見てくれ」
チェキスト「………」(失禁)
アレクセイ「真の共産党員はこのくらいでズボンは濡らさんぞ」

                                    現在この本は絶版 コンバットマガジン創刊後のいい時期のマンガ

474 :名無し三等兵:2009/05/08(金) 00:13:44 ID:???
おい>>472!そんな堅ぇ話はやめて、さっさと>>471分隊から酒を銀バエしてこい!

475 :名無し三等兵:2009/05/09(土) 19:46:47 ID:???
報告!

横須賀市三笠公園にて、カレーフェスタが開催されているようであります。

長官も休暇中でありますし、明日の半舷上陸は横須賀でカレーなど如何でありましょうか?

以上報告終わり!


476 :名無し三等兵:2009/05/09(土) 22:32:58 ID:???
最新の歴史群像面白かったなあ

477 :GF長官:2009/05/12(火) 19:57:17 ID:???
>>472 それはお互いさま。
>爆撃喰らったら全滅だなwwと考える辺り、末期かもしれませんが
学生でもあるまいに、毎日軍板にはりつくなんて、よほどのヒマ人・・・おっと。
ま、趣味を兼ねているから良いんですがね。
このスレがなければ、公刊戦史なんて一生縁がなかっただろうし。

>>473 すみませぬ。源文先生の作品はあまり知らないもので。

>>474 今回の帰省の土産は、
おたる(北海道産赤ワイン)
白岳しろ(熊本産米焼酎)
琉球王朝(沖縄産泡盛)
本職の出身地が分かるかな?当分の間宴会には困るまい。

>>475 な、なんだってー!!
「当隊ハ、直チニ31ノットデ現場ヘ急行スル」
以前、三笠見学の帰りに横須賀中央駅前の店で頂きました。>横須賀海軍カレー
日本人の食卓に、カレーと肉じゃがを定着させた帝國海軍はもっと評価されるべき。

>>476 kwsk


478 :GF長官:2009/05/12(火) 20:05:12 ID:???
>>345関連で、少し紹介を。

「1944年8月4日の作戦で、P−38は進路に近い独空軍飛行場を攻撃する
ことになっており、それに突入しようとしたとき、1機が対空砲火で被弾し不時着
した。

そこで僚機がすぐさま、その近くに着陸し、邀撃してきたBf109を味方のP−38
が阻止している間に、不時着機のパイロットをコクピットに座らせ、自分はその股
の上に腰掛けて離陸し、無事に救出した」
             (『世界の傑作機(131)ロッキードP−38ライトニング』)

一応、単座機でも「二人羽織操縦」(?)は出来るみたいですね。
ただ九七艦攻とペロ八では、コクピットの広さも違うだろうし、戦死と負傷ではまた
異なるだろうし、単純には比較できないかも。


479 :GF長官:2009/05/12(火) 20:27:25 ID:???
今回の帰省は、身内の結婚式出席のためだったのですが、女子衆の身支度にかける
時間は半端じゃないですねぇ。挙式そのものより待ち時間の方が長かった気がする。
全く「お色直し」は新婦だけで十分だよ・・・orz

とはいえ、久しぶりに親戚一同に会えたのは良いご縁でした。
以前、母方の祖父が陸軍の飛行整備兵をやっていたということを話したと記憶していますが、
その話も詳しく聞けたので、ヨタ話ついでに。

じいちゃんが入隊したのは、昭和19年12月。
いわゆる「召集令状」ではなく「志願」。その理由は「赤紙」だと歩兵に行かされるから。
半年程度で終戦となってしまったため、実機にふれる機会はほとんどなく、もっぱら部品製造
に関わっていたようです。

それでも、ノモンハンの九七戦の話は何度も出てきました。
曰く、格闘戦なら九七戦が世界最強(!)らしい。
確かに「軽戦の極致」ですからねぇ。

玉音放送は、芦屋基地(福岡)で聞いた。
正午に部隊全員が集合して聞いたが、雑音がひどくて何も分からなかった。
きっと「本土決戦に備えて頑張れ」という激励のお言葉だろうと思っていたそうです。


480 :GF長官:2009/05/12(火) 20:29:08 ID:???
>>479の続き

もうひとつ。元陸自二佐で不発弾処理に従事していた叔父がいるのですが、
B−29の焼夷弾は、輸送時には信管は外されていて、かわりに盲栓(めくらせん)が
締められている。

出撃時にはこの盲栓を外して信管を挿し込み、前後の風車(伊スレ>>449)が回らない
ようにワイヤーを装着し、そのワイヤーを爆弾倉の壁のフックにひっかける。
投下時は、ワイヤーが外れて風車が回りだすことによって、信管の安全装置が解除
されるという仕組み。

しかし、実際の不発弾は、このワイヤーが装着されたままだったり、中には盲栓が
ついたものまであるそうです。
叔父曰く「あと100年やっても、沖縄の不発弾はなくならないー」

芦屋基地の近くにも、陸軍の高射砲隊があったが、どうせ届かないのが分かっている
ので、B−29の編隊が来ても沈黙したままだったとか。
まあ、これが当時の偽らざる姿でしょうな。


481 :GF長官:2009/05/12(火) 20:50:58 ID:???
誰も気付いていないようなので・・・

(一日遅れだけど)「スレ立て一周年記念記者会見」

牧島「N○Kの牧島です。GF長官、まずはスレ立て一周年おめでとうございます」
GF長官「ありがとう」
牧島「この一年を振り返ってのご感想を聞かせて下さい」
長官「そうですなぁ。『半年や一年は暴れまわってみせる』と始めたスレだったが、
    この間、真珠湾奇襲成功に始まり、インド洋制圧、ポートモレスビー攻略、
    ミッドウェー・ハワイ攻略・・・(ry」
牧島「まさに、無敵海軍でしたね」
長官「陸軍さんの方でも、インド打通、支那戦線の集結、豪州屈伏と・・・」

宇垣「・・・長官・・・長官!」
長官「・・・ん?」
宇垣「長官、起きて下さい」
長官「なんだ、宇垣君か」
宇垣「なんだではありません。緊急信が届いております」
参謀「八戦隊阿部少将より入電!
   『0730頃、敵ノ爆撃ヲ受ケ、赤城加賀蒼龍大火災、作戦行動不能・・・』」
長官「・・・夢だったか・・・」


482 :GF長官:2009/05/12(火) 20:52:52 ID:???
>>481の続き

当初は「50レス」(註:50スレではありません)を目指して始めた当スレでしたが、
まさか1年も続くとは、本人が一番驚いております。
これも皆様の暖かいご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。

実は初代スレに(改)の文字がある通り、幻の初代スレ、すなわち
「南雲忠一中将を再評価するスレ」があるのですが、20レスもつかずに自沈。
当時は2ch初心者だったので要領が分からず、1レスだけ書き込んで、あとは
流れを見守ろうと思っていたところ、瞬く間に逝ってしまいました・・・

そこで、今度は流れを無視してでも、空気を読まずとも、とにかく自分の言いたい
ことを書き連ねていこうと再挑戦したのが、(改)スレでした。
予想通りの過疎っぷりに、「真珠湾攻撃編」だけ完結すれば満足だと、自らを
励まして続けたところ、思わぬ「支援」により、今日まで至ったというわけです。

ここまで来たら、「サイパン玉砕編」までいきたいですね。
引き続き、宜しくお願い申し上げるものであります。


483 :GF長官:2009/05/12(火) 21:07:53 ID:???
>>467の続き

続いては、ラバウル一式陸攻(>>448のC)
地図(>>450)で確認すると分かるのですが、この位置は、ラバウルから見ると、
フレッチャー空母部隊(B)への進路の途中にあります。

山田少将(二十五航戦司令官)が、(仁スレ>>732
「丁度我ガ四空雷撃隊ノ進撃針路上ニ在リ、大イニ喜ビ成功ヲ祈ル」 と
「一挙両得」に期待したのもうなずけます。

台南空・四空・元山空は、いずれもCに向かって進撃したため、当然ながら
会敵は出来ず、附近を捜索するハメに陥ります。
たまたま、英艦隊が「発見してくれた」(>>49)から良かったものの、「空振り」
に終わった可能性も極めて大きい。


484 :GF長官:2009/05/12(火) 21:08:38 ID:???
>>483の続き

ここでも、艦位の大きなズレが見られます。
一式陸攻の乗員は7名であり、航法専門の乗員もおり、水偵や艦攻よりは
正確だと思うのですが・・・

しかも、隣の索敵線の陸攻も途中で合同している(>>37
位置が不正確なのに、どうやって合同できたのだろうか。
英国側の報告に、「日本軍双発機による触接を受ける」とある(>>42)ので、
この陸攻がクレース部隊に触接していたことは間違いないのだが・・・謎だ。


485 :名無し三等兵:2009/05/12(火) 21:16:28 ID:???
GF長官帰艦ス ピィィィィイィィィ!

486 :名無し三等兵:2009/05/12(火) 23:18:03 ID:???
祝!一周年でっせ☆
昨年の11月くらいからROMしてますわ。

空母の運用に興味がある者です。
作戦が複雑で難しい中、まったなしの一回きりの作戦で神経をすり
へらして戦っていた日米両軍を尊敬しますわ。



487 :名無し三等兵:2009/05/13(水) 00:39:17 ID:???
>>477
長官
一周年おめでとう御座います。
人間模様や格言を織り混ぜての戦記楽しく勉強になるであります。

帝国海軍の偉業と、将兵の心意気を後世に残す為、是非とも長官には、「帝国海軍」の本を出して戴きたいであります。

我が国で自給率が、最も高い食べ物は、カレーのようです。カレー粉さえ自給出来れば、ほぼ100lだと聞きます。

各員金曜日には、カレーを食べましょう。

488 :名無し三等兵:2009/05/13(水) 05:14:54 ID:???
マテ、カレー粉の香辛料の原料は
南方資源地帯だじぇ!
モルッカ諸島を確保せねばw

489 :名無し三等兵:2009/05/13(水) 06:24:30 ID:???
長官、一周年おめでとうございます。 何かください。

490 :GF長官:2009/05/13(水) 21:33:51 ID:???
>>486 そうでしたか。
>昨年の11月くらいからROMしてますわ
さすがに初代スレからの常連さんは残ってないかな。
いやはや、何もかも、みな懐かしい。

>>487 有難うございます。
>是非とも長官には、「帝国海軍」の本を出して戴きたいであります
一応、本編を順番に拾っていけば、本の形になるようにと発言しています。
「目次」(>>3)の「編」や「章」は、公刊戦史に倣ったもの。
「平成の戦史叢書」を目指したいですなぁ。

>>488 第二次大東亜戦争の予感・・・

>>489 では、
(1)鬼の山城 (2)地獄の金剛 (3)長門で首吊り
さ、遠慮せずに選ぶがよい。全部でもよいぞ。わっはっは。


491 :GF長官:2009/05/13(水) 21:55:48 ID:???
>>484の続き

次に、総合情報(>>448のD)

(本職も含めて)、誰もが忘れてしまっているかもしれませんが、本作戦の
最高指揮官は井上成美中将です。
しかしまぁ、この影の薄さは何なのだろう・・・

上級司令部たるもの、目の前の戦況に振り回されて、冷静さを失いがちな
前線司令部に対して、客観的な総合判断で適切な指導を行いたいもの。

とはいえ欧州の東部戦線では、ヒトラー総統が「大隊レベル」の作戦まで
介入し、「これだから伍長閣下は・・・」とあきれられたらしい。

命令系統の多元化が弊害しか生まないことは、古今の戦史が示す通りで、
映画『八甲田山』の青森第五聯隊のように、「天は我らを見放したー!」と
なりかねない。


492 :GF長官:2009/05/13(水) 21:56:44 ID:???
>>491の続き

ただ井上長官に同情的なのは、本職もこの「索敵考察の章」に先立ち、
各戦闘詳報から索敵情報を抜き出して、地図上に書き込んでいくという
作業を行ったのですが、情報が多いのは結構なんですけれども、その
精度があまりにもお粗末で、

「いったいどれが本当なんだよ」
「敵はいくつの部隊に分かれているんだ」
「結局、俺は何と戦っているんだ?」

正直辟易しています。
ラバウルの四艦隊司令部も、こんな感じだったのでは。


493 :GF長官:2009/05/13(水) 21:59:30 ID:???
>>492の続き

「真珠湾攻撃での南雲忠一中将と同じく、井上中将もまた、目前に相手を視認
することなく、飛び立った飛行機隊指揮官の電報を傍受するだけで戦闘の帰趨
を知るばかりである。

最高指揮官でありながら、航空戦の直接指揮をとることができない。
軍政畑出身ながら率先垂範型の将官であっただけに、歯がゆい思いであったに
ちがいない。

井上長官を苛立たせる理由は他にもあった。麾下各隊の索敵機が、相変わらず
見当ちがいの触接報告を打電してきているのである。
『敵機動部隊ノ位置・・・』と緊急報告をしてくるが、海図上に位置を求めると
『味方機動部隊ノ概位』であったりして、一向に要領を得ない」 (『暁の珊瑚海』)

この「見当ちがいの触接報告」に「歯がゆい思いであった」というのが、今の
本職の心境にぴったりきますね。
各索敵機の報告を「信じるしかない」空母戦の難しさがうかがえます。


494 :名無し三等兵:2009/05/13(水) 22:38:13 ID:???
>>491
戦争映画は名セリフを出しますからね(キャッチコピーでも
そして長く人口に膾炙。

八甲田山は「天は我らを見放したー!」
二百三高地は「山は死にますかの唄が」
連合艦隊は「敵機直上急降下!」「長官っ!」
キスカは「五杯と言ったら五杯」→「六杯といったら六杯」
零戦燃ゆ「殴られて言うこと聞くのは牛だけだ、オラ牛者ねえ!」
           ↓
       「黙って一機ずつくれる」
           ↓
       「悪魔だーー!!(英語で)」
           ↓時は流れ
       「ハマー行くぞードドドッドドドオ!! ENDテーマソング」

>>493
>海図に書き込んで〜
そうなると後は経験ですね。

495 :名無し三等兵:2009/05/13(水) 23:12:03 ID:???
我々ハ……脱出スル……未来ヘ向カッテ脱出スル……未ダ見ヌ……未来ヘ向カッテ……


おっと、戦争は戦争でも、これは怪獣大戦争の名ぜりふでした。
(しょっぱいボケは要らない、なんて野暮なことは言わないでくださいね)


後世、あるいは当時においても、消極的――慎重がゆえにそう見えてしまう――な行動はよく詰られますね。
本当に消極的なのかもしれませんが、だいたいは現場の認識との乖離が原因なんでしょうかね。
この井上長官の動きにしてみても、情報が錯綜して無闇に動けなかっきらいがありますかね。
やはり、暗号解析やらと情報戦においても、日本はアメリカに敵わなかったのでしょうか。

496 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 00:12:22 ID:???
>>446>>493
>索敵機の報告を「信じる」しかない
信じるだけでは駄目です。
常に完璧な知敵手段が存在しない以上、
個々の部隊は入手しえる情報に基づいて(情報の吟味は必要)作戦を遂行し、
上級司令部は索敵(偵察)情報のみなみならず、
その他諸々を総合して「状況判断」を行い、
各部隊へ作戦修正や方針指導等の命令を下すべきものです。

>>454
>0428時の「敵ラシキモノ・・・」
この報告位置は、本来は隣5番索敵線の筑摩1号機の担当範囲であり、
第一機動部隊司令部はその位置の正確さについて検討すべきでした。
>>468のとおりです。
ほぼ同じ誤りをマリアナ沖の「三リ」で繰り返してしまいましたが……。

497 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 00:35:10 ID:???
>>455
>「敵艦隊に空母が含まれているか否か」
状況判断の手続きに沿ってこの敵艦隊の位置、進路、兵力、速力等から、
敵の部隊構成、作戦企図並びに我部隊への脅威の程度を検討します。
この作業は古今東西を問わず戦術判断として普遍的なものであり、
ミ海戦最大の敗因である暗号解読や機密保持失敗による敵の増援・待ち伏せ成功等とは直接関係ありません。
つまり、後世の視点、後知恵、後だしの類いではありせん。

一般的に、MI作戦初期段階のミ島周辺海域で、
第一機動部隊が遭遇する可能性のある米艦隊は、以下の四つがあると思われます。
1.ミ島への補給船団及び護衛部隊
2.ミ島周辺の哨戒部隊
3.日本側の作戦とは無関係に米側独自の作戦を遂行中の艦隊
4.何らかの手段でミ島への攻撃を察知し、ハワイより緊急出動してきた艦隊

498 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 01:13:32 ID:???
>>497の続き
利根4号機の続報を含めて発見された「敵艦隊の正体」を推測していきます。
(同機に対する更なる報告要請や触接機派遣等の最低限の対処は
第一機動部隊が行っていますので、ここでは検討対象から外します)

>1.ミ島への補給船団及び護衛部隊
・発見位置が通常の航路から大きく外れている。
・進路が避退方向の北東ではなく南下。
・速力が20ノットと比較的高速。
・続報の艦種には輸送船は存在しない。
以上により1.は除外できます。

>2.ミ島周辺の哨戒部隊・続報の艦種が巡洋艦5、駆逐艦5と哨戒部隊にしては規模が大きい。
その他1.の推測とも重複し、2.も除外できます。
ただし、仮に1.2.だったとしても、護衛空母が存在した場合は
日本側にかなりの混乱を与えた可能性はあります。

499 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 02:14:45 ID:???
長官
私、個人的に最も興味深い帝国海軍軍人の一人が、井上成美提督であります。

この後の、井上中将の判断が、かなり批判されるようですが、現場の原少将と共に井上中将の心境の変化も考察しながら、お話を進めて戴くと有り難いであります。

「井上君は学者向きで、戦は苦手だね。」と言った天皇陛下の聡明さはガチ…
なのかも知れない。

500 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 02:39:58 ID:???
>>498の続き
ここからは想定に基づく推測の幅が大きくなりますが、いずれも有り得るものです。

>3.日本側の作戦とは無関係に米側独自の作戦を遂行中の艦隊
・この想定で、ミ島北方を航行中の米艦隊が存在するならば、
作戦目的:第二次日本本土空襲、南鳥島、ウェーク、千島等へのヒットエンドラン
作戦遂行手段としての部隊構成:空母1以上
の可能性が高いと推測できます。
・そもそもMI作戦の目的の一つは「哨戒線の東方延進」です。
その阻止対象である米空母機動部隊と“偶然”に不意遭遇する“可能性”は常に存在します。

501 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 02:54:54 ID:???
>>500の続き
>4.何らかの手段でミ島への攻撃を察知し、ハワイより緊急出動してきた艦隊
・何故か殆ど言及されませんが、暗号解読、機密保持の失敗に関係なく
4.の事態は十分に起こり得ることです。
何故なら作戦目標のミ島と敵根拠地ハワイは近く、
所在艦艇で緊急出動可能な艦のみで部隊を編成すれば、
事前展開も不可能ではないからです。
・米側が察知する機会は、日本近海で行動中の米潜が日本艦隊を発見報告したような場合です。
接触米潜が複数だと通常の通信諜報と併せて総合分析されれば、
日本側の作戦目標がミ島方面と判断される可能性はあります。
そもそも日本側のミ島の認識は、「通信及び米潜の前進基地」です。
この認識ならば、ミ島から日本近海等への進出あるいは帰投途上の米潜と、
進撃中の日本側各部隊が遭遇する可能性ありと判断して然るべきです。

502 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 03:22:43 ID:???
>>501の続き
・仮に米迎撃艦隊が緊急出撃し展開しているものと想定した場合の
構成及び作戦目的を推測します。
・水上艦艇のみの艦隊ならば、ミ島基地航空隊が相当有力でない限りは、
その任務は牽制行動、好機交戦に限定されると思われます。
・しかし利根4号機の報告では、同艦隊は航空戦の趨勢が決していないにも関わらず進路は南下、
つまり第一機動部隊の方向へ接近しています。
これだけでは断定はできませんが、
「同艦隊に空母が存在する可能性は排除できない」
と思慮すべきでしょう。

503 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 05:28:47 ID:???
>>502の続き
以上により>>497に係る状況判断の結論(判決)は、
1.及び2.の可能性は低い。
3.の場合は、空母の存在は確実。
4.の場合は、空母が存在する可能性あり。

更にこれまでの米艦隊の行動(米空母の同時ヒットエンドラン)を鑑みれば、
3.及び4.共に、行動中の米艦隊は発見されたものを含めて複数存在する可能性あり。
と考慮すべきでしょう。

一応此処までの推測は普遍的な範囲内で、
特に後知恵的な無理はないと思慮します。
ですから第一機動部隊司令部は比較的に早い段階で、
米空母が存在する可能性に思い至り、より慎重な行動を取れたのでは?
と考える次第です。

なお第一機動部隊が執るべき作戦方針は、
・触接、索敵を強化して敵の全貌を明らかにす。
・その間、我は敵との距離を取る。
あたりでしょうか。
もっとも第一機動部隊はミ島攻撃隊の収容の必要があるので
艦隊行動に制約が伴うのは変わらないわけですが。
しかも利根4号機は発見位置の誤りだけではなく、
独断で索敵経路を変更したことを報告していない訳で。

504 :名無し三等兵:2009/05/14(木) 16:58:01 ID:???
>>499

> 長官
> 私、個人的に最も興味深い帝国海軍軍人の一人が、井上成美提督であります。

> この後の、井上中将の判断が、かなり批判されるようですが、現場の原少将と共に井上中将の心境の変化も考察しながら、お話を進めて戴くと有り難いであります。

> 「井上君は学者向きで、戦は苦手だね。」と言った天皇陛下の聡明さはガチ…
> なのかも知れない。

505 :GF長官:2009/05/14(木) 21:36:09 ID:???
>>494 同意。
>戦争映画は名セリフを出しますからね

本職が好きなのは『さらばラバウル』。
大戦後半、米軍の攻勢に押されっぱなしのラバウルにて、
「このままでは、日本は負けるんじゃないか」
「ここで攻勢に出るべきじゃないか」
と落ち着かない搭乗員たちに対して、池部良氏演じる基地司令官が一喝。

「近頃は、どいつもこいつも参謀気取りが多すぎる。
我々は、与えられた作戦をいかにして完遂するか。それだけに知恵を絞ればいいんだ」
こういう台詞って、戦時を経験した人でないと出ないだろうなぁと思ったものです。

軍板には「参謀気取り」ばかりですからな。本職も自戒しないと。


506 :GF長官:2009/05/14(木) 21:37:30 ID:???
>>495 そうですね。
>本当に消極的なのかもしれませんが、だいたいは現場の認識との乖離が原因なんでしょうかね。
井上中将もまた、南雲中将と同じく、「先入観」で語られる提督の一人でしょう。

本職の見解では、最後の「MO作戦延期」命令を除けば、MO作戦における
井上長官の作戦指導に、大きな誤りは見当たらない。

ここは、>>499様に、「井上成美中将を再評価するスレ」を立てて頂きましょうか。

>>496 仰る通りなのですが・・・>信じるだけでは駄目です
実際の戦場では、「その他諸々を総合して状況判断を行い」。これが出来ないことも
ままありますよね。

例えば、0522時の翔鶴索敵機の報告(>>447の@)
この報に接して、「この空母は油槽船の誤りじゃないか?」と疑うことは有り得ない。
やはり、「信じるしかない」と考えます。


507 :GF長官:2009/05/14(木) 21:38:57 ID:???
>>497〜 おお!詳細な研究報告感謝です。
ぜひ「ミッドウェー海戦編」で使わせてもらいます。
こういう「図演」があると、スレ立てした甲斐があったと嬉しくなりますね。

>この作業は古今東西を問わず戦術判断として普遍的なものであり
本職も全く賛成で、
「敵の捜索→発見→敵味方の識別→脅威の評価→攻撃成算の評価
→攻撃の決断→攻撃→戦果の確認と評価→脅威の評価に戻る」
これは、古今東西あらゆる戦闘に通じる「基本戦術」だと思います。

ただこの「理論」は知っていましたが、実際の戦闘に当てはめて考えたことは
なかったので、>>497〜はとても勉強になりました。
珊瑚海海戦の原少将に則して検討するのもおもしろいかも。


508 :GF長官:2009/05/14(木) 21:45:07 ID:???
>>465 索敵報告でしばしば登場する「敵機動部隊」ですが、

「機動部隊なる言葉は、聯合艦隊軍隊区分による部隊名の場合は、
空母を基幹とする部隊であったが、敵の部隊について使われる場合は、
わが海軍にははっきりした定義がなかった。

多くの場合、空母基幹の部隊を意味したが、ときには空母の有無に
かかわらず、小兵力で機動作戦を行う部隊を指すこともあった」
                        (『戦史叢書ミッドウェー海戦』)

どうやら、空母が含まれていなくても、「敵機動部隊」と呼ばれるようです。
「戦艦群」であるクレース重巡部隊が「敵機動部隊」と報告された理由が、
これで明らかになりました。

でも、機動部隊=空母部隊という印象が定着してしまっているので、少し
慣れるまでは時間がかかるかもしれない。


509 :GF長官:2009/05/14(木) 22:26:00 ID:???
>>493の続き

では、井上長官の作戦指導を振り返っていきましょう。

早朝からの索敵情報をまとめての総合判断が、4F368番電(>>448D0800)
これは、敵機動部隊は二隊に分かれており、
(A)デボイネ南方(フレッチャー+クレース部隊)、(B)ツラギ南方(ネオショー)
各隊は(A)を攻撃せよというもの。

MO作戦の主目的はポートモレスビー攻略でありますから、その主力たる
MO攻略部隊に近い脅威から排除するというのは、理にかなっていますね。
しかし、実際は高橋攻撃隊が(B)に向かった後だったので、MO機動部隊が
これに応ずることは出来なかった。

続いては、祥鳳沈没後の371番電(仁スレ>>636

これは、MO機動部隊の反撃と、六戦隊・六水戦の夜戦による米機動部隊
撃滅を企図したもので、敵の脅威が取り除かれるまで攻略部隊を北方に
避退させている。

米空母を撃滅しないことには、輸送船団が珊瑚海に進出することは不可能
ですから、妥当な判断と言えます。


510 :GF長官:2009/05/14(木) 22:27:47 ID:???
>>509の続き

最後に、夜戦断念を通知した378番電(仁スレ>>683

この判断のもとになったのは、
(T)米艦隊との距離が遠すぎる(約300浬)
(U)索敵機が触接を失って、敵情を得られない
日没後の触接維持は難しく、当時の悪天候を考えればやむを得まいか。

しかし、MO作戦そのものを断念したわけではなく、ポートモレスビー攻略日
を2日延期した上で作戦続行。
一時的に不要となった船団護衛兵力の一部(衣笠・古鷹)をMO機動部隊に
合同させ、翌8日の空母決戦に備えて最善の態勢を築こうとする努力がうか
がえる。井上長官の戦意は未だ衰えてはいない。

こう見ると、特に大きな「誤判断」「誤指導」は見られない。
後手後手に回っているには否めないが、「索敵機の電報を傍受することに
よってしか戦況を知ることが出来ない」状態では、これ以上は望めないと
思います。


511 :GF長官:2009/05/14(木) 22:29:05 ID:???
>>510の続き

やはり問題は、翌8日の「MO作戦延期命令」ですね。

一般に、上級司令部は前線の情況を理解しておらず、無茶な「突撃命令」や
「死守命令」を出しがちで、「事件は会議室で・・・(ry」と憤慨されてしまいます。

ミッドウェー海戦におけるGF司令部も、夜戦を断念して士気喪失した南雲長官
に替えて近藤中将を据え、夜戦断行を命じている。
近藤長官自身、夜戦継続は不可能と判断しており、形の上だけ従うということ
になったのですが、それらと比べると、この井上長官の延期命令は「弱腰」と
見られても仕方ないですねぇ。


512 :GF長官:2009/05/14(木) 22:31:21 ID:???
>>511の続き

MO作戦最大の謎と言えば、
「米機動部隊を撃滅した(はず)なのに、なぜMO作戦を中止したのか」
これは海外の戦史家からも「不可解」と評されています。

この結論については、翌8日の空母決戦後に預けたいと思いますが、
少なくとも7日の時点では、井上長官の作戦指導に「誤り」も「消極性」も
見出せない。

ここから、どのように心境が変化していったのか。
原少将の胸中とともに、考えていきたいですね。


513 :名無し三等兵:2009/05/15(金) 00:56:44 ID:???
>>499ですが、自分の無知な書き込みが、何か空気を害し…

>>504
間違えや知識の浅さは、自分でも承知の上ですので晒すだけでなく、出来れば、指摘を下さいお願いします。

>>499の書き込みが、スレ違いなのは、認めますが反省はしていませんw

514 :名無し三等兵:2009/05/15(金) 06:09:03 ID:???
>>499
>「井上君は学者向きで、戦は苦手だね。」

「井上は学者だから」

ここだけ。

515 :514:2009/05/15(金) 06:13:44 ID:???
途中で送信してしまった。

「井上は学者だから、戦はうまくないね」

ここだけ。

516 :GF長官:2009/05/15(金) 21:38:01 ID:???
>>513 お気遣いなく!
>自分の無知な書き込みが、何か空気を害し…
当スレの空気を一番乱しているのは、本職だったりして・・・
というか、好き勝手にやらせてもらっていますので。

>間違えや知識の浅さは、自分でも承知の上ですので晒すだけでなく
そんなこと言ったら本職なんか・・・初代スレを見てくださいよ。
あまりの空気の読めなさっぷりに泣けてきます。
>>497のような考察も勉強になりますが、ネタ発言も大歓迎です。

> >>499の書き込みが、スレ違いなのは、認めますが反省はしていませんw
今は井上長官の話をしているので、スレ違いではないと思いますよ。
出来れば、井上中将に注目する理由なんかを聞かせてもらえると嬉しいですね。
南雲長官とは「因縁の仲」ですからw


517 :GF長官:2009/05/15(金) 22:17:24 ID:???
>>512の続き

次は、青葉水偵他の索敵情報(>>448のE)

原少将が、第二次攻撃隊を決意→断念→再決意と、揺れ動いた原因となったのが、
これらの索敵報告です。
本当はもっと多いのですが一部省略。

この中には、クレース重巡部隊だけではなく、フレッチャー空母部隊に関するものも
含まれていたと思われますが、位置が明らかに異なる。


518 :名無し三等兵:2009/05/15(金) 22:21:30 ID:???
ドドドドドド!! ドーン キィィィイ−ン ボーン
こちら赤城 第三戦闘機小隊 敵索敵機を撃墜セリ。

連投規制の解除を申請されたし。

519 :GF長官:2009/05/15(金) 22:22:48 ID:???
>>517の続き

「その後五航戦索敵攻撃隊は敵空母部隊を発見したが、その発見位置と、第四艦隊
司令部の報じた敵情に基づいて、五航戦が推定した敵の位置との間には、約110浬
の差がある。大きな差である。

このため索敵攻撃隊は、全く予想しなかった地点で敵戦闘機の奇襲攻撃を受け、
その帰途、味方空母部隊の近くに敵空母を発見することになった」  (『戦史叢書』)

(註)「第四艦隊司令部の報じた敵情」とは、>>448Dの1210時の総合判断。

航路図(>>450)でお分かりの通り、フレッチャー空母部隊はロッセル島より西方には
進出していない。しかし、これらの情報に基づく艦位はいずれもロッセル島以西のもの
ばかり。

これが五航戦司令部の判断を狂わせ、夜間攻撃隊は帰途、予想もしない位置で
米空母に遭遇することになる(>>178


520 :GF長官:2009/05/15(金) 22:23:40 ID:???
>>519の続き

第五空襲部隊による攻撃(>>449のF)

詳細については既述の通り(>>36)ですが、井上長官にとっては位置云々よりも、
「第五空襲部隊の攻撃により、敵機動部隊戦艦群の脅威は消え去った。あとは、
MO機動部隊が空母群の方を撃滅してくれれば、作戦続行に支障はなくなる」
と考えたのではないでしょうか。


521 :GF長官:2009/05/15(金) 22:24:55 ID:???
>>520の続き

そして、ツラギ大艇(>>449のG)

これが、この日一番最後まで触接を維持していた機体です。
フレッチャー空母部隊に対する触接だと思われますが、これまた艦位が実際
より西に150浬もずれてしまっている(>>450)。信じられないですねぇ。

この情報がMO機動部隊に届けられたかどうかは不明ですが、仮に知った
ところでどうしようもない。ギリギリ届くかどうかという、夜間攻撃隊の会敵予想
地点よりも、更に50浬遠方ですから。もう、やれやれですよ。

特に午後に入ってから、索敵報告の精度の悪さが際立ってきましたね。
天候の影響があるかもしれません。


522 :GF長官:2009/05/15(金) 22:26:06 ID:???
>>521の続き

>>512にて、「井上長官がなぜ作戦中止を決断したのか」と問いましたが、
その有力な理由の一つに、
「敵機動部隊が三隊に分かれていると判断されていた」というのがある。

「またこれらの敵情報告(夜間攻撃隊による米空母発見)のために、五航戦が
発見した空母部隊は、全く新たな空母部隊の出現と考えられるに至った。

MO機動部隊指揮官は同日2200の情況判断において、この敵を新たな部隊
とみなし、先に第四艦隊司令部から通知のあった二隊(>>448D1210時)と
合わせて、敵は三隊に分かれており、その兵力は著しく優勢と判断したので
あった」


523 :GF長官:2009/05/15(金) 22:27:03 ID:???
>>522の続き

「敵機動部隊空母群」と「夜間攻撃隊が遭遇した空母部隊」は別部隊である
という判断です。

つまり、敵機動部隊戦艦群(クレース重巡部隊)は、第五空襲部隊の攻撃により撃破。
同空母群は、翌8日の五航戦の攻撃により撃破。
しかし、敵にはもう一隊空母部隊が存在する。
五航戦は損害が大きく、これに対抗することは不可能。
よって、ポートモレスビー攻略は難しい→作戦中止というわけです。

この井上長官の判断が、7日午後の不正確な索敵報告に起因するとみなす
ならば、これら索敵機の「誤報」は極めて重大と言わざるを得ないですね。


524 :GF長官:2009/05/15(金) 22:28:28 ID:???
>>518 有難うございます。
連投規制の方は大丈夫です。
発言に時間差があるのは、推敲のため。
引き続き、上空警戒を厳にせられたし。


525 :名無し三等兵:2009/05/15(金) 22:36:14 ID:???
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    l! ヽ _ __ 厂r_ 、´          `` ィr''´ ̄
.     |!     '-ー''´/  \            ヽ
      |l!       /  ̄ ̄\    ,. ‐ ―- 、 ヽ      
.      |l,!     /        \   ゝ、 _  _ _) ヽ  <了解、哨戒飛行に戻る。
         /      ーー―\           ヽ
        /             ヽ、         ノ
      /                 ` ー--‐ '' "
     /
   /         ブロロロロオ
  /                
/  


526 :GF長官:2009/05/16(土) 18:43:57 ID:???
>>525 お、久々ですね。くたばれヤンキーども!

>>515 『暁の珊瑚海』の中にもありました。

「伝記『井上成美』によれば、山本長官は珊瑚海海戦直後の書簡の中で
『井上はあまり戦はうまくない』と述べ、天皇からも嶋田海相に『井上は学者
だから、戦は余りうまくない』という言葉があったという」

昭和天皇に名前を覚えて頂けるなんてうらやましい。
艦隊司令長官は親補職だから面識はあっただろうが。


527 :GF長官:2009/05/16(土) 18:59:04 ID:???
またまた遅レスですが、出典が見つかったので報告。

(仁)スレ>>595にて、以下の設問。
> >>591
> >「司令長官に就いた時よりも、戦艦の艦長になった時の方が嬉しかった」とは、
> > よく聞く話です。
>
>聞いたことないな
>例えば誰?

答えは、『井上成美』(阿川弘之/著)に。
「一に一号、二に艦長、三に聯合艦隊司令長官。
望むらくは戦艦艦長を務めて、少将で予備役。これが海軍軍人の理想だ」

「一号」とは、海兵の一号生徒(最上級生)のこと。
艦長以上の「絶対権力者」ですな。


528 :GF長官:2009/05/16(土) 19:00:52 ID:???
>>527の続き

「鉄拳制裁」には定評のある一号生徒ですが、中にはこういう「歓迎方法」も
あったようです。(『日露戦争物語』江川達也/作より)

四号生徒(新入生)が上級生を前に「自己紹介」をする。
天井から一本のロープがぶらさがっており、

「このロープの下は荒れ狂う海だと思ってください。このロープに手だけで
ぶら下がって自己紹介してください。最後に”以上”と言って下さい。
こちらが”よし”を出したら任務は終了。ロープから降りてください。
”よし”を出すまではロープから降りてはいけません。分かりましたか?」
と一号生徒から「丁寧な」説明がある。


529 :GF長官:2009/05/16(土) 19:01:52 ID:???
>>528の続き

早速、一人の四号生徒が挑戦。

「山路一善と言います・・・出身は・・・素晴らしい先輩のようになれたらと思います。以上」
すると、先輩たちが大声で、「聞こえません!」
声を大きくして繰り返すも、また「聞こえません!」
ついに力尽きて落ちてしまう。

尻込みする新入生の中で、次に登場するのが秋山真之生徒。
「秋山真之。以上!」。これだけ言って降りてしまう。
先輩達が「聞こえません」「貴様!この下は海だと言っただろう!」と文句を
つけるのに対して、秋山生徒は「聞こえません!」と返します。
案の定、上級生たちの「鉄拳制裁」が・・・

いやあ、やっぱり天才の考えることは違いますなぁ。


530 :GF長官:2009/05/16(土) 19:06:18 ID:???
今週の新刊情報は『艦船模型』から。

利根型重巡特集なのですが、「空母開発小史」(呂スレ>>706)で紹介した
史上初の発着艦が写真入りで出ています。

>ライト兄弟の初飛行からわずか7年後、1910年11月14日に米飛行家
>ユージン・エリイ氏により、世界初の発艦成功。
>米軽巡バーミンガムの前甲板に滑走台を仮設し、カーチス陸上複葉機を
>発進させています。
>更には2ヵ月後、装甲巡洋艦ペンシルバニアを利用して着艦にも成功。

写真を見て初めて気付いたのですが、発着艦とも「停泊(無風)状態」で成功
させている。全く冒険野郎だぜ。


531 :名無し三等兵:2009/05/16(土) 19:16:15 ID:???
昭和50年頃に放映されたTVドキュメントで野心作「海上自衛隊」がありまして、
そこでは当時の海上自衛隊艦艇の紹介、そして兵学校(にしとけ)での訓練が放映されました。

それは、江田島に来た新入隊員を、陸上に設置してあるプール(入出弁完備)に
カッターを設置し、そこに新入隊員の班を乗せて、浸水するカッターの水を排出しつつ
上手く浮揚させる訓練(しごきかね?シャレがあって良いのですけど)です。

そして、カッターの全部に水が溜まり班員全員がずぶぬれの状態で監督していた教官が一言

「諸君等の努力と訓練が足りぬせいで、国民の税金で買って戴いた艦が
  諸君等と共に沈没しました」

「しかし、フネと共に沈没した諸君等は不名誉である。部署を守ってもフネが沈没してしまっては意味がない。
 更に諸君等までもが沈んでしまっては、国民から託された防衛の義務は果たせぬからだ」

「もう一度やる、時間内に浮揚せよ 以上」

てな感じでしたね。 番組は民放でした。 番組内でレポーターが
「TVで海上自衛隊の特集とはけしからぬと言う視聴者からのお声は
 重々ごもっともかと存じますが、ここは敢えて現在の海上自衛隊の現状をご紹介することが、
 過去の過ちを繰り返さぬ為に必要と思うのです」

見た時、レポーターとして取材をしていた人のこのナレーションを聞いて泣いた。



532 :名無し三等兵:2009/05/16(土) 19:20:23 ID:???
時に漏れ、小学5年生……町内会の運動会で、何か旗を書けというんで
軍艦旗を書いて提出したら、数日後クソっ垂れPTAから拒絶され、親が呼び出された。
その後、父母は、不思議がる私に実に微妙な顔をされていた。

それ以来、PTAは悪のコミュニスト&ファシズム(国民社会主義者)組織と悟った。

533 :GF長官:2009/05/16(土) 19:40:13 ID:???
>>523の続き

最後は、夜間攻撃隊からもたらされた米空母部隊情報(>>449のH)

ようやく、原少将の手元に待望の報告が届いたか、という感じですね。
これを得るために、この日の早朝から、実に15時間以上、20機以上の索敵機、
そして膨大な労力を費やしたわけですから、ほんとお疲れ様とねぎらいたいですよ。

これらが無駄だったとは、決して言えませんが、それでも、もう少し効率よく出来な
かったのかとは思いますよねぇ。

>>428の通り、(1)〜(4)の各項目(>>453)とも、ほぼ正確な報告です。
確かに、高橋隊長以下、複数の「目撃者」が居ますし、彼らが迷うことなく帰還出来た
ことから考えて、「艦位」も信用がおけると判断できます。


534 :GF長官:2009/05/16(土) 19:42:01 ID:???
>>533の続き

さて、「索敵考察の章」のまとめといきましょう。

空母戦において、航空索敵の精度の重要さは今更申し上げるまでもありません。
では、その精度向上のため、どのような対策が考えられるか。

まずは、何よりも「熟練偵察員」の養成ですね。具体的には、
(1)艦型識別能力(敵兵力を正確に把握する)
(2)航法能力(悪天候下でも確実に機位を保てる)
(3)操縦能力(上空の雲に隠れながら、敵直衛機の追撃をかわしつつ、触接を維持する)

そして、これらの任務を果たす上での「冷静さ」が挙げられるでしょう。


535 :GF長官:2009/05/16(土) 19:44:02 ID:???
>>534の続き

索敵機の偵察員が全て質の高い熟練者ばかりならば、言うことはありませんが、
現実問題として実現は難しい。
未熟な偵察員が加わるのは避けられないが、そうなると該当索敵線は「穴」に
なってしまう。

こうなると、もはや「運まかせ」になってしまいますよねぇ。
極言すれば、熟練機は一機だけでもよい。
その索敵圏内に敵艦隊が所在すれば良いのです。

7日は20機以上の索敵機を出しながら、敵に対し有効な打撃を与えられなかった
のに対し、8日はわずか7機の艦攻で、難なく会敵に成功している。
ここからも分かるように、航空索敵においては、「量」よりも「質」が優先される。

しかし「早期発見」のためには、何よりも「数」が重要であり、それは7日の戦闘が
証明しています。
戦場において、「巧遅」よりも「拙速」を優先するのは、『孫子』も指摘する通りであります。


536 :GF長官:2009/05/16(土) 19:45:40 ID:???
>>535の続き

では、「運悪く」未熟偵察員の索敵範囲に敵艦隊が居た場合、どう補えば良いのか。
彼らの報告する「敵艦位」「敵兵力」「敵針」「敵速」には、誤りが含まれているおそれが
大であり、それを速やかに発見し、修正しなければならない。

その際に有効なのが、「複数の目により確認する」。
世間の仕事でも「ダブルチェック」等で採用されている方法ですね。

人間に完璧を求めてはいけない。人間は過ちを犯す生き物であり、それを前提に
安全確認等の作業手順が構築されています。


537 :GF長官:2009/05/16(土) 19:46:46 ID:???
>>536の続き

これを、航空索敵に応用するならば、
(A)触接交代機を発進させる
(B)隣の索敵線の機体を合同させる
(C)各線二機編隊の索敵計画で行う

ところが、これらはいずれもMO作戦で実施されたものばかり。
(A)は、古鷹・衣笠機→青葉・加古機へ(仁スレ>>432
(B)は、ラバウルの一式陸攻(>>37
(C)は、五航戦の艦攻(仁スレ>>165

にもかかわらず、あまりうまくいってませんよね。
こうなると、分からんようになってきた・・・(´〜`ヾ) ぽりぽり・・・


538 :GF長官:2009/05/16(土) 19:48:02 ID:???
>>537の続き

まさかこれだけの索敵機を出しておきながら、「伎倆未熟」や「運が悪かった」で
済ませるわけにもいかんし、結局最初の「熟練偵察員の養成」に戻ってしまうな。
ほんと、実戦は理論通りにはいかない。

本職が、未だに「テンプレ」の中に、「索敵軽視」の項目を入れないのも、実は
このあたりに理由があったりする。
他の「兵装転換」や「即時発進」のように、「こうすればうまくいく」といった理論的な
体系が組みあがっていないのが現状です。

また「二段索敵にすれば良かった」云々に懐疑的なのも同じ理由から。
航空索敵は実に「運まかせ」の要素が非常に大きい。
もちろん、数が多いに越したことはないし、ミッドウェーでは敵艦位・敵兵力以前に
「居るか居ないか」が重要ですから、単純な比較は出来ませんけれども。

う〜む、悩むなぁ・・・


539 :GF長官:2009/05/16(土) 19:56:00 ID:???
>>531 さすがは、帝國海軍の正統なる後継者ですね。>海上自衛隊

>見た時、レポーターとして取材をしていた人のこのナレーションを聞いて泣いた。
これは今も変わっていませんよね。
先程、鳩山氏の民主党代表選出のニュースをみましたが、かつてこの人は、
インド洋への海自派遣について、

「国内ではガソリンが200円に迫ろうかという勢いで、国民が困っているこの時期に、
わざわざインド洋まで行って、外国艦船に対し”タダで”油を提供している海上自衛隊は
即刻帰還すべきです」

と街頭演説しているニュースを見て、同じく泣きましたよ。

これから民主党がどんな「珍言」「珍騒動」を起こしてくれるのか、楽しみにしています。


540 :名無し三等兵:2009/05/16(土) 20:01:05 ID:???
>>538
>「こうすればうまくいく」といった理論的な
>体系が組みあがっていないのが現状です。
空母機動部隊戦は博打だからねえ。


541 :名無し三等兵:2009/05/16(土) 20:48:29 ID:???
>>515
私が言いたかったのは、
>>526の長官の書き込みその物です。
長官有り難う御座います。

陛下は聡明で、
ウヨ嫌いだったと知った時、日教組に激しい怒りを感じた思い出があります。

>>526
私は、
この後の海軍兵学校長時代の井上長官が最も好きです。
「理想の上司」的なものですが。

南雲長官とのエピソードも面白いですね。
私だったら南雲長官に、「判子押せ!殺すぞ!」と凄まれたら、簡単に判子押してしまいますが。



542 :名無し三等兵:2009/05/17(日) 18:35:17 ID:???
>>394
>CG動画の『激闘!珊瑚海海戦』には出てくるんですが、消されてしまったので。

再upされた模様デシ
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6996510

543 :GF長官:2009/05/18(月) 21:28:54 ID:???
>>540 そうですね。 >空母機動部隊戦は博打だからねえ

「加えて戦争には、しばしば人間が計算しつくした合理性を超える偶然の力が
まぎれこんでくる。そして、このような非合理の作用と、人為的錯誤が結びつ
いた時、戦争の勝敗、ひいては世界史の運命を変える決定的瞬間、
ーツワイクがいみじくも『歴史の天才的凝縮』と名づけたようなー
が突如として作り出されるのである」   (『実録太平洋戦争』秦郁彦/著)

この「非合理な偶然という作用」がまぎれこんでくるのが空母決戦であり、
中でも、索敵において際立つのだと思います。詳しくは今後の本編で。


544 :GF長官:2009/05/18(月) 21:29:58 ID:???
>>541 同意。
>この後の海軍兵学校長時代の井上長官が最も好きです。

海兵校長時代の話は『井上成美』にもたくさん出てきますが、本職が一番
好きなのは、鈴木貫太郎大将との挿話ですね。

「ある日鈴木貫太郎大将が突然江田島へあらわれた。
『井上君』と、鈴木の呼びかけるのが聞こえた。
『兵学校のな、生徒教育の本当の効果は、大体20年後にあらわれる。
いいか、20年後だぞ、井上君』
そっと窺って見たら、井上校長が我が意を得たように、大きく頷いていた」

どんな名将も一代限りですが、優れた教育は綿綿と受け継がれていきますからね。

>>542 宜候。感謝します。
例の「着艦指導灯」は、[6:39]に出てきます。
緑灯・赤灯が見事に重なってますねぇ。さすがは零戦虎徹。
「珊瑚海海戦編」が終わるまで、何とか生き残って欲しいものだが・・・


545 :GF長官:2009/05/18(月) 22:13:28 ID:???
>>538の続き

ここで視点を転じて、マリアナ沖海戦との比較を試みます。

なにせ「黎明三段索敵」ですからね。計画としては申し分なし。
とかく二段索敵厨は、「軽視、軽視」とやかましいですが、多段索敵は
それほど万能なのでしょうか。

以下は、『戦史叢書(12)マリアナ沖海戦』より

一日目(昭和19年6月19日)の索敵計画は下記の通り。
(註)日の出は0522時。

0330発進(前方第一段索敵)水偵16機
0415発進(前方第二段索敵)九七艦攻13・水偵1機
0415発進(前方第三段索敵)二式艦偵11・水偵2機


546 :GF長官:2009/05/18(月) 22:14:40 ID:???
>>545の続き

「こうして総計43機におよぶ偵察機を、ちょうど大小の扇を三つ少しずつ
ずらしたように索敵面を重複させたので、図面の上では真に水も漏らさぬ
堅実な索敵網である。

これは前にも述べたように、ミッドウェー海戦の貴重な戦訓によるものである。
それだけでなく、あのときはわずか一機しか活躍しなかった高速の二式艦偵が
小沢部隊本隊の主力となり、その行動半径は優に560海里、わが空母機の
最大進出距離である」             (『機動部隊』淵田・奥宮/共著)

まさに「索敵計画」から言えば、完璧です。
ここで「索敵面を重複させる」というのは、>>536の「複数の目で確認する」
という方針にもかなっていますね。


547 :GF長官:2009/05/18(月) 22:16:33 ID:???
>>546の続き

では、計画通り敵艦隊を正確に捕捉することは出来たのか。

(1)「七イ」  0634時(前一段七索)空母1・戦艦4他
(2)「一五リ」 0845時(前三段一五索)空母3・戦艦5他
(3)「三リ」  0900時(前三段三索)空母3・戦艦1他

三群の敵空母部隊を発見。
各艦から順次、触接交代機を発進させている。
このうち「七イ」は触接継続を成功させていますが、「一五リ」と「三リ」は
敵艦隊を発見することは出来なかった。

「後述の攻撃隊も後の二群(一五リ・三リ)は発見しておらず、この両群の
発見報告はいずれも艦位を誤っており、作戦に及ぼした影響は大きい。
この誤差は、自差等による航法誤差に起因することもあるが、主として
偵察員の錯誤によるものと言わざるを得ない」       (『戦史叢書』)

ここでも索敵機の誤報が、作戦指導に大きな影響を与えています。


548 :GF長官:2009/05/18(月) 22:18:34 ID:???
>>547の続き

以上の索敵報告に基づき、小沢長官0730時第一次攻撃隊発進を下令。
(一航戦・三航戦は0730時、二航戦は0830時)
攻撃目標は「七イ」です。

ここで注目すべきは、
「0730第一段索敵機、概ネ端末ニ達シタル時機、攻撃距離内ニ他ノ母艦群ヲ
認メザリシヲ以テ、一航戦第一次攻撃隊ヲ発進セリ」

つまり、索敵機が索敵線先端に到達した時点をもって、「他に敵空母群は居ない」
と判断している。
ミッドウェーでの南雲長官の兵装転換下令に対する「航空戦の素人だから」という
非難は、的を射ていないことが分かりますね。(テンプレQ4>>9参照)
なにしろ、「航空戦の大家」である小沢長官と同じ判断なのですから。

しかし、実際は上述の通り、第一次攻撃隊発進後、「一五リ」「三リ」のニ群の敵艦隊
を発見しています。
ミッドウェーとよく似ていますよね。
さて、小沢長官はどう対応したのでしょうか。続く。


549 :GF長官:2009/05/19(火) 21:26:39 ID:???
>>548の続き

[マリアナ沖海戦索敵図](6月19日)

                                         △三リ     ■サイパン

                                         △七イ

                                               ■グアム
       ▲→
     小沢機動部隊                               △一五リ


550 :GF長官:2009/05/19(火) 22:05:27 ID:???
>>549の続き

「三リ」は「七イ」の50浬北に位置します。

第一次攻撃隊発進後、相次いで「一五リ」・「三リ」発見報告が入る。
そこで小沢長官は、以下を決断。

第一次攻撃隊のうち、一番発進の遅かった二航戦を「三リ」に向かわせる。
第二次攻撃隊(一航戦・二航戦)は1020時発進、「一五リ」に向かわせる。

しかし>>547のように、「三リ」・「一五リ」ともに誤報であったため、会敵できず。


551 :GF長官:2009/05/19(火) 22:06:43 ID:???
>>550の続き

「二航戦第一次攻撃隊は、『七イ』の目標に向かったが、0930目標を『三リ』に変更、
その途上1135戦艦2隻を含む一群を認めたが攻撃せず、更に空母を求めて進撃、
1145『三リ』の予定地点に達したが敵を発見できず、1155目標を『七イ』に変更
進撃中、1200米戦闘機40機以上の攻撃を受け避退、1400帰着」(『戦史叢書』)

「一五リ」に向かった第二次攻撃隊も、敵部隊を発見することは出来なかった。

結局、「三リ」・「一五リ」に向かった攻撃隊は、空振りに終わってしまった。
もし、これらをすべて「七イ」に集中していれば、もっと戦果を挙げられた「かも」
しれない。
もちろん、緒戦と末期の搭乗員の練度の差を考えねばなりませんが。


552 :GF長官:2009/05/19(火) 22:07:55 ID:???
>>551の続き

「この敵部隊は三群ありとの判断は同日(19日)夜になっても変わっていない」

実は1050時のグアム基地索敵機(一二一空陸偵)から、「敵空母群は三群が
集結している」という報告があったが、

「小沢長官も基地航空部隊の索敵には不満であった。一般に基地航空部隊に
対する信頼は少なく、また一度敵を発見したものは、次の索敵で発見しなくても
考えを改め得ない。機動部隊司令部としては実在するものと思っていた」

まあ、米機動部隊が一群のみというのも、考えづらいことではありますね。


553 :GF長官:2009/05/19(火) 22:12:45 ID:???
>>552の続き

一度「発見してしまった」敵艦隊を、「誤報だった」と判定することは、実に困難なのです。

珊瑚海海戦でも、ネオショーを空母と誤認した翔鶴索敵機が、後に、
「ワガ触接セルハ、油槽船ノ誤リ、ワレ今ヨリ帰途ニツク」(仁スレ>>228)と訂正電を
送っていますが、実はこの報告により、五航戦司令部は救われたとも言える。

仮にこの訂正電がなければ、
「敵空母部隊は、高橋攻撃隊が発見できなかっただけで、別の海域に所在するかも
しれない」となり、その後の作戦指導は更に複雑を極めたでしょう。

「誤報」と判明したことにより、(甚だ手遅れになりましたが)MO機動部隊は後顧の
憂いなく、西方のフレッチャー部隊に専念することが出来たのです。


554 :GF長官:2009/05/19(火) 22:16:06 ID:???
>>553の続き

ここでも原司令部は、この訂正電を「信じるしかない」。
もしかしたら、この訂正電も誤りかもしれない。しかし、そんなことを考え始めたら
何も出来なくなってしまう。

このように、母艦司令部は航空索敵報告の正誤を判定する材料が少ないため、
一度「誤報」が司令部に届いてしまうと、それを訂正するのは極めて困難な状況に
陥ってしまうことが分かります。

さて、珊瑚海海戦とマリアナ沖海戦の索敵について検証してきましたが、
ここから、ミッドウェーの七線一段索敵をどう評すべきなのでしょうか。


555 :名無し三等兵:2009/05/19(火) 22:59:23 ID:???
もともと南雲部隊の自隊位置の観測が間違っていたって説もあるな。
濃霧明けで自隊の位置を観測したが
よく解らないので、各艦の測定位置の近似値をとった。
しかしその位置はズレていた。
それが索敵機の航法図版の基本点に書きこまれ、
あのズレが生じたとかいう。

あの頃は天測だからなあ。自隊位置把握
だからコンパスは重要。


556 :GF長官:2009/05/20(水) 21:12:33 ID:???
>>555 有難うございます。これは初耳。
>もともと南雲部隊の自隊位置の観測が間違っていたって説もあるな
でもこれだと、友永攻撃隊もミッドウェー島にたどり着けないような・・・


557 :GF長官:2009/05/20(水) 21:50:04 ID:???
>>554の続き

では、「索敵考察の章」結論といきましょう。

本職が「索敵機の数を増やせば良い」(多段索敵も含む)という案に諸手を
挙げて賛成できないのは、以下の理由によります。

「索敵機数の増加は、敵艦隊の早期発見に有効という利点がある反面、
敵艦隊発見報告が増え、誤報もまた増加するという弊害がある」

「二段索敵厨」の皆様は、弊害の方をお忘れでは?
もっと言えば、

「航空索敵における分水嶺は、最初に司令部に届く報告電が、正確か否か
にある」

本職が、しばしば「航空索敵は運任せ」と表現する所以であります。


558 :GF長官:2009/05/20(水) 21:51:47 ID:???
>>557の続き

攻撃隊発進を含む司令部の決断は、言うまでもなく「最初に届けられた」報告を
基に下される。それが間違っていると、5月7日の戦闘のように大混乱に陥って
しまうのです。

そして、>>554の通り一度届いた「誤報」はなかなか訂正できない。
誤報の後に、正確な報告が届いても、司令部の混乱は増すばかり。

この日の混乱の原因は、0522時の翔鶴索敵機の誤報(ネオショーを空母と
誤認)であることに間違いはありませんが、
「衣笠水偵の報告電(0630時)より1時間も早く、翔鶴艦攻の誤報が五航戦
司令部に『届いてしまった』」という方が正確かもしれません。

仮に報告の順序が逆だったならば、高橋攻撃隊は「フレッチャー空母部隊」
(あるいはクレース重巡部隊)に指向していたでしょうから。


559 :GF長官:2009/05/20(水) 21:53:32 ID:???
>>558の続き

少々乱暴な比較方法ですが、誤解を恐れずに発言しますと、

甲:索敵機(多)→敵艦隊発見報告(早)・報告数(多)→最初の報告が誤報のおそれ大
乙:索敵機(少)→敵艦隊発見報告(遅)・報告数(少)→最初の報告が誤報のおそれ小

(甲)で成功した(最初の報告電が正確だった)のが、マリアナ沖海戦(6月19日)索敵機数42
(甲)で失敗した(最初の報告電が誤報だった)のが、珊瑚海海戦  (5月7日) 索敵機数20以上
(乙)で成功した(最初の報告電が正確だった)のが、珊瑚海海戦  (5月8日) 索敵機数7
(乙)で失敗した(最初の報告電が誤報だった)のが、ミッドウェー海戦(6月5日) 索敵機数7


560 :GF長官:2009/05/20(水) 21:57:11 ID:???
>>559の続き

ここから分かるのは、索敵機数の多少は副次的な要因であり、索敵機を増やせば
うまくいくというものでもない。問題は、
「敵艦隊の所在する索敵線を捜索する偵察員が熟練者か否か」であり、
「正確な報告電が、最初に司令部に届くか否か」であります。

マリアナ沖海戦の索敵がうまくいった直接の原因は、「黎明三段索敵」ではなく、
「最初に司令部に届いたのが、一五リでもなく、三リでもなく、七イだった」から。

同じく、5月8日の珊瑚海海戦(二日目)でも、ラバウルの陸攻が0820時に敵艦隊
(クレース部隊)を発見している(>>151)。
もしこれが、翔鶴索敵機(菅野機)の報告(0622時)よりも先に原少将の元に届いて
いたならば、高橋攻撃隊はクレース部隊へ向けられ、またしても米空母との会敵は
実現しなかったかもしれない。


561 :GF長官:2009/05/20(水) 21:59:04 ID:???
>>560の続き

もちろん熟練偵察員であれば問題ないわけでもない。
人間に完璧や絶対はないことは、>>536の通り。
出来る限り誤報を減らす努力(熟練者の養成、複数の目で確認)は必要ですが、
それでも完全な報告ということは望み得ない。

こうなると、もはや「運任せ」としか言えなくはないですか。
しかしながら、索敵機は少ないままで良いと言いたいのではありません。
「索敵機数を増やすことは、万能の解決策ではない」
これが結論です。

まあ、異論は多々あると思いますので、テンプレに加えることは保留。
ただ、ミッドウェー海戦で南雲長官を「索敵軽視」と叩く方にはご再考願いたい。
だいたい、索敵計画の不備は航空参謀の責任だし・・・


562 :名無し三等兵:2009/05/21(木) 00:06:13 ID:???
やっぱり、バクチだよなあ。

陸上基地航空隊なら、索敵機の報告を総合して分析する時間で
基地航空機を避退、分散、空中待機、別基地移動ができるし
その中で爆撃機来られても、なにぶん相手が地球なので埋めればよい事。
むしろ、落とされるまでじっとまって、送り狼で敵機落とすのもあり。

機動部隊はそうは行かない
爆弾が命中してからでは遅い。
かといって母艦機は空中退避も他基地避退も基本出来ない。
各空母機を、任意の時間に集中運用出来るから攻撃力が在る訳で、
分散すれば、集めるのにまた苦労がある。
基地航空隊も似たようなものだが、質が違う。

空中待機だと燃料を食うし、発着の時間が掛かる。
とにかく最初に空母を見つけて、これの空母を叩かねばならないが、
これが実に難しい、索敵機の情報、攻撃隊発艦のタイミング、
その他付随する作戦の顧慮(一番問題)とか。
これはまさに経験を積まねば解らない世界。

索敵機は多く飛ばせばいいものではないという考えは確かに一面の真理を付いていよう。
南太平洋海戦では各索敵機は見つけたとされた地点に、
各索敵機が取り囲むような方式をとって、
その詳細確認と接触機との交代を支援したような。
南太平洋では、敵空母の位置は刻々南雲、瑞鶴、準鷹の艦橋に来てたような。

563 :名無し三等兵:2009/05/21(木) 17:56:46 ID:???
そりゃ、一段索敵でもうまく発見して海戦に勝利すれば問題にはならないさ。
失敗したから批判されるのであって。

ただ失敗した場合の評価は
・一段索敵しか実施しなかったから失敗した
・二段索敵を実施したが失敗した
になってしまい一段索敵は手薄なイメージに
なり印象が悪くなってしまう。

>航空参謀
最終的に索敵計画を承認したのは草鹿、南雲だから。

>博打、バクチ
海戦の中でも最もシステマティックであるべき
空母機動戦をそのような言葉で評するべきではないと思うが。

564 :GF長官:2009/05/21(木) 21:33:22 ID:???
>>562 有難うございます。
>機動部隊はそうは行かない 爆弾が命中してからでは遅い。
『列伝太平洋戦争』(半藤一利/著)には、佐伯静夫陸軍中佐(マレー作戦での
捜索第五聯隊長)の言葉が紹介されています。

「私の主義としては『一慮断行』なのですよ。熟慮断行という言葉があるが、
これは生死の場では通用しません。むしろ上に立つ者は常に決断すること
だけが大切です。その前にまず一度だけ考えてみる」

熟慮している暇がないというのは、空母戦において顕著だと思いますね。
「じゃあ、どうすりゃ良いんだよ」と問われると、本職も困ってしまいます・・・
>南太平洋海戦では各索敵機は見つけたとされた地点に、 各索敵機が取り囲むような
>方式をとって、 その詳細確認と接触機との交代を支援したような。
やはり、「複数の目で確認する」を積み重ねていくしかないかな。


565 :GF長官:2009/05/21(木) 21:34:33 ID:???
>>563 そうですね。
>そりゃ、一段索敵でもうまく発見して海戦に勝利すれば問題にはならないさ。
>失敗したから批判されるのであって
結局はそうなりますが、南雲長官の場合、成功した場合も何かと批判されますよねえ。
ハワイ然り、インド洋然り、みんなミッドウェーが悪いんや。

>最終的に索敵計画を承認したのは草鹿、南雲だから。
つ >>137
もちろん最終的な責任は南雲長官にありますが、「索敵軽視厨」は確か、
「南雲は航空戦の素人」という設定ですよねぇ。
航空戦の専門家である航空参謀が立てた索敵計画の不備を、素人である
南雲長官に見つけろと?
そりゃ、センター試験の答案の誤りを小学生に指摘しろと言ってるようなもん
です。論理が矛盾してませんか。


566 :GF長官:2009/05/21(木) 21:48:14 ID:???
まあ、本職の拙い文章力では限界なのかもしれませんが、
「どんな索敵案でも運まかせなんだから、バクチのようなもの」ではなく、
「索敵はどれだけ綿密に行っても、錯誤は避けられない」。
その上で、錯誤を減らす努力が必要なのは当然のことです。

本職の見解では、ミッドウェーの七線一段索敵でも構わない。
しかしもう少し力を入れるならば、二段索敵は不要、十線一段索敵くらいで
実施し、>>562のように、隣線の索敵機が報告位置へ向かって確認する
と言うのが良いんじゃないかと考えています。

「歴史は往々にして、みずからの重みに潰されやすいものである。
太平洋戦争史にも、いつのまにか多くの神話や伝説が形成され、われわれは
意識しないうちに、すでに定説化してしまった解釈のパターンにとらわれては
いないだろうか。
筆者としては、こうした諸点を念頭におきながら筆をとったが、果たしてどの程度
意図を達しえたか、読者の方々の御批判を仰ぎたい」 (『実録太平洋戦争』)

定説への挑戦は、南雲スレの宿命かもしれませんね。
「兵装転換」や「即時発進」とは異なり、この「多段索敵は万能ではない」説は
完全な本職オリジナル理論だと自負しております。
まだまだ荒削りな段階なので、少しずつ煮詰めていければと考えてます。


567 :GF長官:2009/05/21(木) 22:24:02 ID:???
>>561の続き

ここで、5月7日夜の米側の動きを確認しておきます。

「総員、斬り込み隊に備えー!」(>>417)にはビックリさせられましたが、
『アニメンタリー決断』では、飛行甲板尾端に「YKTW」と書かれたヨークタウンに
着艦しようとした高橋隊長機が誤認に気付き、甲板上であわてふためく米兵たちに
「投げキッス」を送って、離脱する場面が描かれています。

投げキッスか・・・これほど帝國軍人と縁遠いものもあるまい。
投げキッスが許されるのは、やよいタソくらいですよねー


568 :GF長官:2009/05/21(木) 22:25:48 ID:???
>>567の続き

「1730レキシントンのレーダーは、敵機がわずか30浬のあたりで着艦旋回
飛行らしい運動を続けているのを捕捉した。
レキシントンからその旨を報告したが、フレッチャー少将はこの報告を疑った。
ヨークタウンのレーダーには、このような徴候を示さなかったからである。
しかし、どこかに日本軍の空母がいると判断していた」    (『戦史叢書』)

1730時はちょうど、夜間攻撃隊が帰投を始める頃(>>288)ですから、この
レーダーの捕捉は正確と言えますが、30浬は近すぎますね。
(実際は約100浬)。まだまだレーダーも発展途上の段階。
ここでも索敵と同じく、「誤報」が指揮官の判断を困難なものとする。


569 :GF長官:2009/05/21(木) 22:27:30 ID:???
>>568の続き

これに基づき、以下の二案が検討されます。
(1)巡洋艦・駆逐艦を分派しての夜戦。
(2)雷撃機による夜間攻撃。

しかし、フレッチャー少将の決断は「南方へ避退」でした。
その理由は、
(A)駆逐艦の絶対数不足。
(B)巡洋艦・駆逐艦にはレーダーが搭載されていない。
  (日本空母を捉えることは困難)
(C)夜明けまでに、本隊に復帰できる可能性が少ない。

「駆逐艦は昼に対空防禦を甚だ緊要とした如く、夜間には対潜防禦を必要
としたからであった」とモリソン博士は指摘しています。
クレース部隊を分派した「弊害」が生じていますね。


570 :GF長官:2009/05/21(木) 22:29:00 ID:???
>>569の続き

夜間雷撃の方を断念したのは、日本側と同じく(>>217)、敵艦隊の捕捉困難や
収容の手間等を考えてのことでしょう。

「フレッチャー少将はこのとき、『あらゆる事情を考慮した結果、最善の方策は
わが部隊の兵力集中を保持して、翌朝の日本軍空母部隊との会戦に備える
ことである』と判断した旨を報告している」

ただこの決断は、合衆国艦隊司令長官アーネスト・キング大将の怒りを招いた
ようで、

「キング提督は、フレッチャー少将が日本軍に対して、その夜か、次の夜の
いずれかに、駆逐艦の魚雷夜襲を敢行しなかったことに我慢がならなかった
のだ」                                (『暁の珊瑚海』)

この人は間違いなく有能な上司なのでしょうが、彼の下では仕事したくない
ですよね!


571 :GF長官:2009/05/21(木) 22:29:29 ID:???
>>570の続き

5月7日夜の米空母使用可能機数は、

         F4F SBD TBD
ヨークタウン  14  32   9
レキシントン  17  34  12
   計     31  66  21(118機)

日本側(>>440)と比べると、我が方の劣勢は明らかです。
追い詰められた原少将、いったいどうする?


572 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 03:44:22 ID:???
>キング作戦部長
性格破綻者、猜疑心の塊、独裁者w
しかし、彼は与えられた任務を忠実にこなした。
典型的な戦時型の軍人ですわ。

>シスマティック
艦隊防空、索敵計画、陣形、攻撃編成
たしかにシスマティックではある。
だが、機動部隊の戦いは人がやる。
船の操艦、飛行機の操縦、作戦立案
突発時の対処、すべて人である。
だから、運の要素も入ってくるし
人故に錯誤もおこる。

それらを勘案せずメカニカルかつシスマティックにやった作戦で
大敗北を喫した提督は戦史に腐るほど出てくる。
ハルゼー提督は最強の機動部隊を率い
自らも十分な経験と技量を持っていたにもかかわらず
ブルズランをやらかした。

シスマティック、、、また新しい造語できた。

573 :563:2009/05/22(金) 08:09:11 ID:???
>>572
>シスマティック

おいコラ、俺はシスマティックなんて言ってねーよ。
捏造するなよw

574 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 13:27:56 ID:???
機動部隊戦 性質上、やり直しがきかない、一回こっきり。空母叩かれたら敗北。
基地航空戦 性質上、やり直しが利く、飛行場叩かれたにせよ敗北ではない(ミッドウェイ島でも明らか)
>>573は、Blogでマス書いてろ

575 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 13:33:43 ID:???
そもそも、システマティックをシスマティックと間違って書いただけで、
ねつ造とか言っている奴は、基地航空戦にも、機動部隊戦にも向かない奴だろうな。



576 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 14:46:49 ID:???
>>575
>シスマティック、、、また新しい造語できた。

これはなんなんだよ?

577 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 15:07:17 ID:???
>>575
> そもそも、システマティックをシスマティックと間違って書いただけで、
> ねつ造とか言っている奴は、基地航空戦にも、機動部隊戦にも向かない奴だろうな。

あれだけ「シスマティック」と連呼しといて何を言ってるんだ?
恥ずかしい奴だな


578 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 15:21:10 ID:ATKSeCZH
ムーンサルトりですね。わかります。

え?ハーレーダビットソンですか?

579 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 17:25:55 ID:???
ムーンサルトを思い出した。 何れにせよ曲芸だ。

580 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 19:32:29 ID:???
>>565
>「南雲は航空戦の素人」という設定ですよねぇ。


長官もそう考えているのか?

581 :GF長官:2009/05/22(金) 21:40:23 ID:???
>>572 そうですね。
>だが、機動部隊の戦いは人がやる。
>>563の「システマティック」は、バクチ(一か八か、行き当たりばったり)に
対する言葉として出されたのだとは思いますが、システマティックに立てら
れた作戦計画に、人間が関与することにより、錯誤や不測の事態が生じる
のでしょう。

>>580 まさか。
>「南雲は航空戦の素人」 長官もそう考えているのか?
さすがに「専門家」とは言えませんが、当時空母戦の第一人者であったという
認識です。実戦に勝る教師はないですからね。
吉川英治先生の座右の銘ー「吾以外皆吾師」。


582 :GF長官:2009/05/22(金) 22:02:29 ID:???
>>571の続き

では再び、瑞鶴艦橋に視線を戻しましょう。

まず、1840時に四艦隊司令部から(仁)スレ>>683の命令がありました。
実はこの「4F378番電」が、MO機動部隊に届いたのは、なんと1946時。
1時間以上もかかっている。
(仁)スレ>>437でも取り上げましたが、長文の命令電になるほど受信と翻訳に
時間がかかるようですね。

(1)夜戦中止、(2)衣笠・古鷹のMO機動部隊合流
以上の二点についてはすでに触れましたので、(3)について。


583 :GF長官:2009/05/22(金) 22:03:59 ID:???
>>582の続き

(3)MO機動部隊ハ機宜行動、明八日黎明、敵空母ヲ捕捉撃滅スベシ
  今夜敵情ヲ得ザレバ、明八日黎明、概ネ南緯13度・東経155度附近ニ達シ、
   所要ノ索敵ヲ実施、敵機動部隊来攻ニ備フベシ

これは、翌朝の索敵機発進地点(南緯13度・東経155度)を指示したものです。

しかしこの時点では、まだ夜間攻撃隊の詳細は四艦隊司令部に伝わっていない。
2030時になって、高木中将より「戦闘概報」が報じられます(>>439

ここで注目すべきは、「敵機動部隊発見位置」すなわち、「南緯13度・東経154度40分」
4F378番電(3)と比較すると、わずか20分(経度)しか違わない。距離にしてわずか20浬。
このことは、あとで出てきますので、覚えておいて下さい。


584 :GF長官:2009/05/22(金) 22:05:31 ID:???
>>583の続き

「7日1700、MO機動部隊索敵攻撃隊が敵を発見した時、敵の位置は自隊の
西方約100浬と推定された。

しかし、五航戦は飛行機収容に接し、風向風速の関係上、16節の速力で敵
(推定20節)と約3時間同航(針路120度)しつつ、連続探照灯の照射を行って
きた。

このため、すみやかに行動を秘匿する必要ありと判断され、MO機動部隊は
2010、速力20節、針度0度として北上した」          (『戦史叢書』)


585 :GF長官:2009/05/22(金) 22:17:10 ID:???
>>584の続き

[日米両機動部隊の行動図](5月7日1700時〜)


                                       ∧
                                       ┃
                                       ┃
                                       ┃↑北上
                                       ┃ (20節)
       →       1745     →             ┃2010
    △━━━>      ┏━▲━
━━━━━━━━━━┛

 米機動部隊         ┃MO機動部隊(夜間攻撃隊収容)
(針路120度・20節)    ┃ (針路120度・16節)
                 ┃
                 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             ←


586 :GF長官:2009/05/22(金) 22:18:58 ID:???
>>585訂正

[日米両機動部隊の行動図](5月7日1700時〜)


                                       ∧
                                       ┃
                                       ┃
                                       ┃↑北上
                                       ┃ (20節)
       →       1745     →             ┃2010
    △━━━>      ┏━▲━━━━━━━━━━━┛
 米機動部隊         ┃MO機動部隊(夜間攻撃隊収容)
(針路120度・20節)    ┃ (針路120度・16節)
                 ┃
                 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                ←


587 :GF長官:2009/05/22(金) 22:30:51 ID:???
>>586の続き

おっと失敗失敗。

敵に発見された(と思われた)場合、変針するのが緊要ですね。
特にこの場合、彼我の距離が約100浬ですから。
となると、北上か南下しかありませんが、北上したのは珊瑚海北部が
友軍の哨戒圏内だったからでしょう。

>>569の通り、フレッチャー空母部隊は「南下」しています。
ちょうどお互いに、間合いを広げる形になったわけです。
当然ながら、両指揮官は相手の動きは知りません。

「かくしてMO機動部隊と米空母部隊は、7日夕刻、約100浬の距離をおいて
相互の存在を知ったが、どちらも夜間の触接を避けるために、米側は南下し、
日本側は北上した。
そして、双方とも翌8日朝の攻撃に期待をかけたのである」

さあ皆さん、原少将になりきって考えてみて下さい。
8日朝は、どの地点から索敵機を発進すべきでしょうか。
4F378番電(>>583)の「南緯13度・東経155度」のままで良いですか?

正解は明日のこの時間で!


588 :名無し三等兵:2009/05/22(金) 22:52:41 ID:???
このスレは、聯合艦隊戦史研究部と、ご覧の提供でお送りしております。

     本家 横須賀海軍カレー
     元祖 舞鶴肉ジャガ
     銘菓 呉海軍紅葉饅頭
     
   東京土産に佐世保のカステイラ 

589 :CM:2009/05/23(土) 01:23:15 ID:???
聖戦の行方を握る将兵の皆さん
明日もガンバってね。
ほら、硬くなっちゃってる。
もっとリラックス、リラックス♪

ダブルクレーンで、抜こう♪

590 :GF長官:2009/05/23(土) 20:00:37 ID:???
>>588 確か、呉市との間で「元祖論争」があったような・・・
>元祖 舞鶴肉ジャガ
「まいちん」、「さっちん」はまだかわいいが、これが「くれちん」になると・・・
「よこ○ん」は放送禁止。


591 :GF長官:2009/05/23(土) 20:28:40 ID:???
>>587の続き

正解発表の前に、
2030時の戦闘概報(>>439)を受けた四艦隊参謀長から、以下のような
「照会電」が届きます。

「ソノ位置ニ誤リナキヤ」

つまり、夜間攻撃隊が発見した米空母の位置(>>449のH)は、それ以前の
神川丸機(>>448のE)やツラギ大艇(>>449のG)の報告位置と100浬以上
も違っていたので(>>450)、「位置が正確なのか?」という確認ですね。


592 :GF長官:2009/05/23(土) 20:31:21 ID:???
>>591の続き

これに対する原少将の返電は、

「敵ノ位置ニ誤リナシ、位置確実、
敵空母ハ、サラトガ型1及ヨークタウン型1・其ノ他艦船数隻ニシテ、
他隊発見ノモノト、別個ノモノトハ認メ難キ」

この「敵ノ位置ニ誤リナシ、位置確実」に、原少将の苛立ちがうかがえますね。
「敵艦隊の位置を誤っているのは、貴様らの方だ!」と。
「四艦隊の位置情報が正確だったならば、もっと余裕をもって攻撃隊を出す
ことができたのに、そうすれば熟練搭乗員たちを多数失うことはなかった!」
と憤懣やるかたない姿が思い浮かびます。

彼にしてみれば、(おそらくは)最も信頼を置いている高橋少佐(と嶋崎少佐)
の「命がけ」の敵情報告に対して、「誤リナキヤ」とあしらわれたので、頭に来た
のかもしれません。


593 :GF長官:2009/05/23(土) 20:32:32 ID:???
>>592の続き

それともう一つ。
「他隊発見ノモノト、別個ノモノトハ認メ難キ」。

神川丸機等が触接していた米機動部隊と、夜間攻撃隊が遭遇した米空母は、
「同一部隊である」という原少将の判断です。

>>522のように、井上長官や高木中将は「敵機動部隊は三群」と判断したの
とは対照的です。

他隊の索敵情報は信じられないという不信の表れであると共に、空母指揮官
のみが有する独特の「カン」のようなものだったのでしょうか。


594 :名無し三等兵:2009/05/23(土) 23:39:11 ID:???
実際空母に乗って飛行機隊を出したりしている故に培われるカンでしょうか。

595 :名無し三等兵:2009/05/25(月) 20:10:03 ID:???
モーパック
http://www.youtube.com/watch?v=0VVNeWcuDj8

VHSで録画してるのを持ってますが、
全部カラーってのは恐ろしいですな>米軍

596 :名無し三等兵:2009/05/25(月) 20:47:43 ID:???
ミッドウェイ 予告編
ttp://www.youtube.com/watch?v=giE6gbSC1lA&feature=related
トラトラトラ予告編
ttp://www.youtube.com/watch?v=YRfPcnlMYtU&NR=1
栄光の日本海軍(何故か米海軍艦艇が混ざってます、
切り張りみたいですが、珍しいことに鳳翔の航行シーンがあります
http://www.youtube.com/watch?v=_gyIn-CQk4w

ミックミクの海軍カレー行進曲
http://www.youtube.com/watch?v=CmQK0LW3w68
ミクに軍艦行進曲を歌わせてみる(字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=Jpcxm9_aLmo&NR=1


597 :GF長官:2009/05/25(月) 21:24:48 ID:???
>>594 これは理屈じゃ説明できないとは思いますが、映画『燃えよドラゴン』で、
ブルース・リー師匠も教えてますよね、「考えるな、感じろ」と。
「常在戦場」で決断を迫られる立場に身をおいていると、きゅぴーん☆と感じる
ものなのかもしれません。

そう、ちょうどこんな感じ・・・

「およそ作戦または戦闘の研究において、両軍の真相が判明した後、第三者的
立場から客観的にこれを批判することは容易であるが、ややもすれば結果論に
陥りやすい。

戦場においては、誤観測・誤判断・通信の錯誤はつきものである。また、
戦機の去来は電光石火のごとく変幻極まりない。生と死は紙一重である。
常に危険に身をさらし、不完全な情報に基づき、複雑煩瑣なる大小の戦務を裁き
ながら、千変万化する戦況に即応して転瞬の間に判断処置を誤らざることは、
難中の難とするところである」            (『栗田艦隊』小柳冨次/著)

このような環境に居ると、常人では測れない感覚が磨かれるのではないかと。


598 :GF長官:2009/05/25(月) 21:43:52 ID:???
レイテの話題ついでに、>>169の「フィールド氏」について、詳細が分かりましたので、
少し紹介を。

James A Field JR米海軍少佐

1916年生まれ。1942年までハーバード大学の文学博士。
同年アメリカ海軍に入り、約2年間第26航空母艦戦隊作戦副参謀として勤務。
1947年退役。スウォースモア大学教授。
そこで執筆したのが、『The Japanese at Leyte Gulf』(レイテ湾の日本艦隊)
なんと32歳の若さでした。

「彼の著書は、所論は別として事実の記録は、詳細かつ比較的正確で、海上経験
の少ない青年学者が、よくも短時日の間にこれほどのものを書き上げたものだと
感心するほど優れた戦記である」                 (『栗田艦隊』)


599 :GF長官:2009/05/25(月) 21:44:51 ID:???
>>598の続き

彼は終戦後、米戦略爆撃調査団に同行して来日。
小沢長官、栗田中将らの聴聞会に立ち会ったようです。
小柳参謀長とは、「25日の遭遇戦(サマール沖海戦)では、さんざん栗田艦隊に
追撃され、もう少しでお前たちに殺されるところだったよ」と仲良くなったらしい。

前述の著作の中でも、
「レイテにおいても、また他の場合にも、日本海軍が示した一大特質は、絶望的
難関を乗り越える勇気とその能力であった」と評しています。

おそらく、(日米双方とも)レイテ沖海戦に関する著作のほとんどは、これを基礎
資料としているものと思われます。

機会があったら読んでみたいですね。


600 :GF長官:2009/05/25(月) 21:49:14 ID:???
>>595-596 有難うございます。
>全部カラーってのは恐ろしいですな>米軍
全く。『世界の傑作機(71)グラマンF6Fヘルキャット』のあとがきにも、

「もちろんそれを可能にしたのは、アメリカの底知れぬ工業力があってのこと
ですが、もうひとつ彼我の技術力の差を思い知らされるものにカラー写真が
ありました。米軍は貴重なカラーフィルムを惜しげもなく使用して、幾多の
戦場を美しい色で記録しています」

巻頭カラー写真を見ると、ため息が出ますよねぇ・・・


601 :GF長官:2009/05/25(月) 22:01:06 ID:???
>>593の続き

ここで少し話がそれますが、
(仁)スレ>>208のように、攻撃隊が発艦してから帰投するまでは、原則母艦は変針しない。
また>>587の通り、敵に発見された場合は、速やかに変針することも基本。

では、攻撃隊が帰投する前に敵に発見された場合、どうすれば良いのか。
その決断を迫られたのが、ミッドウェー海戦における南雲長官です。

(註)珊瑚海海戦の原少将も、高橋攻撃隊(第一次)の帰投前に変針(東進から西進)している
  (仁スレ>>265)が、これは敵機の触接ではなく、攻撃目標の変更によるもの。


602 :GF長官:2009/05/25(月) 22:01:53 ID:???
>>601の続き

[6月5日戦闘経過]

0130 友永攻撃隊発進
0232 敵飛行艇の触接を受ける
0334 友永攻撃隊・ミッドウェー島攻撃開始
0400「第二次攻撃ノ要アリ」
0405 ミッドウェー島基地からの敵機第一波来襲
0415 兵装転換下令
0428「敵ラシキモノ一○隻見ユ」
0445「敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘」
0453 ミッドウェー基地からの敵機第二波来襲
0510 友永攻撃隊帰投始める
0520「敵ハソノ後方ニ空母ラシキモノ一隻ヲ伴ウ」
0530 雷装復旧開始
0537 友永攻撃隊収容開始
0555「収容終ワラバ一旦北ニ向ヒ、敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」
0617 収容完了 北東へ変針


603 :GF長官:2009/05/25(月) 22:09:24 ID:???
>>602の続き
                                          ▽米空母

  ×0130攻撃隊発進
  ┗┓(母艦針路135度 ミッドウェー島方向)
    ┗┓
      ×0232 米飛行艇触接開始    ∧
      ┗┓                  ┏┛
   ↓    ┗┓              ┏┛   ↑
          ┗┓          ┏┛
            ×━━━▲━━×
     0537収容開始   →   0617収容完了・北東変針








                                  ■ミッドウェー島


604 :GF長官:2009/05/25(月) 22:19:22 ID:???
>>603の続き

結局、南雲長官が変針したのは、0232時に触接を受けてから実に4時間近く
経った0617時。もっと決断が早ければ・・・

「人事考察の章」(波スレ>>507)のスプルーアンス少将の決断で紹介しましたが、
彼が当初の予定より75浬も手前で攻撃隊発進を命じたのは、
「日本艦隊はミッドウェー攻撃隊を収容するまでは現針路を維持するもの」との
見込みがあったからです。

つまり、南雲長官はスプルーアンス少将の「要望通り」の行動をとった。

実際は、>>603の行動図のように、0537時から友永攻撃隊収容に備えて風上に
立ったため、針路を東に転じている。
針路南東(135度)から東だから、変針の度合いはわずかではありますが、それでも
この変針のおかげで、ホーネットSBD隊は南雲機動部隊を発見することができずに
帰投を決断している。

もっと変針が早ければ、エンタープライズのマクラスキー隊もまた同様だったのでは
ないか。果たして・・・


605 :名無し三等兵:2009/05/25(月) 22:25:28 ID:???
>>597
>考えるな感じるんだ
同意。
>きゅぴーん☆

>マクラスキー隊もまた同様だったのでは

リーダー「ヘレンリーダーより各機へ水平線を見ろ!」
C搭乗員「すげえ!日本の艦隊だだだだ!」
B搭乗員「敵の空母が四隻もいるぞ!」
A搭乗員「オレ達金鉱を掘り当てたぜ!」
リーダー「諸君、では我が隊の勝利のおまじないをやるぞ!」

リーダー+ABC隊員「きゅぴーん☆ 萌え〜萌え〜きゅん!」

606 :GF長官:2009/05/26(火) 21:13:43 ID:???
>>605 きゅぴぴぴぴーん☆まっこまこ(ry

ただマクラスキー隊は、対潜制圧から本隊へ戻る途中の駆逐艦(嵐か?)の
航跡をたどって南雲機動部隊を発見したと言われているので、変針云々は
あまり関係ないのかも。


607 :GF長官:2009/05/26(火) 21:20:37 ID:???
>>604の続き

(仁)スレ>>208のように、攻撃隊発進前には、予め母艦の行動予定を明らかに
しておきますが、ミッドウェーの場合は、

「南雲長官は攻撃隊発進後の部隊の行動について、『偏西風トシテ行動ノ予定』
と発令した」                    (『戦史叢書ミッドウェー海戦』)

「偏西風」とは何のことだと思いましたが、同書の解説によれば、
「これにより部隊の行動は、飛行機を発進させた後、針路135度・速力24節で
3時間半進撃し、その後針路を270度とすることとなる」

どう解釈すりゃそうなるんだ?
あまり作戦命令にそぐわないような文学的な表現ですな。
「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」みたいだ。


608 :GF長官:2009/05/26(火) 21:30:02 ID:???
>>607の続き

[友永攻撃隊発進後の南雲機動部隊行動予定図]
(艦隊針路135度・24節・0500時に針路270度に変針)

  A 0130(友永攻撃隊発進)
  ┗┓
    ┗┓
      B 0232(米飛行艇触接開始)
      ┗┓
        ┗┓  ↓
          ┗┓  
            ┗┓
  <━━━▲━━━C 0500(攻撃隊収容予定地点)
  ←南雲機動部隊











                                    ■D(ミッドウェー島)

AB間;24浬 AC間:84浬 CD間:126浬 AD間:210浬


609 :GF長官:2009/05/26(火) 22:10:34 ID:???
>>608の続き

南雲長官の見込みとしては、

0130時 友永攻撃隊発進(進撃針路135度・125節)
ミッドウェーまでの距離(>>608のAD間)は210浬なので、所要時間は1時間40分。
友永攻撃隊は0145時、空中集合を終え、進撃を開始しているので、0330過ぎには
ミッドウェー島に到達する予定(史実でも0334攻撃開始 >>602参照)

攻撃と戦果判定、空中集合に約30分要するとして0400頃に帰投開始。
(史実では、0400時に再攻撃要請)

一方の母艦部隊は24節で3時間半進撃するので、84浬ミッドウェー島に接近する。
0500時のミッドウェー島との距離は126浬(>>608のCD間)
攻撃隊は、帰路も125節で飛行するとすれば、約1時間後0500頃までに母艦上空
に到達できる。

帰投した攻撃隊を順次収容して、針路西(270度)に変針。
計算上は全く問題ないですね。


610 :GF長官:2009/05/26(火) 22:13:01 ID:???
>>609の続き

では、>>601の「敵に発見されたら直ちに変針する」の原則に従うとなると、0232時
米飛行艇に触接を受けた時点で、西へ変針しなければならない。
しかしそれでは、友永攻撃隊の帰路は280浬以上にもなり、帰途の燃料や被弾機等
を考慮に入れると、あまり現実的とは言えないですね。

北及び北西に変針する場合も同様ですので、仮に変針するとなれば、ミッドウェー島
からの距離が増えないよう、東方か南方ということになります。
東方ならば、利根4号機の索敵線と重なり、米空母との距離を縮めることになり、
南方ならば、逆に距離を遠ざけることになりますね。
もちろん0232の時点では、米空母に関する情報はありませんが。

しかし、南雲長官は攻撃隊収容完了(0617時)まで変針は行わなかった。
やはりテンプレ(>>14)のように、攻撃兵力の確保を優先したのでしょうか。
それと敵基地航空隊の来襲が、その余裕を与えてくれなかった。


611 :GF長官:2009/05/26(火) 22:14:44 ID:???
>>610の続き

とはいえ、攻撃隊の帰投・収容における混乱は承知の上で、それでも、
もう少し何とかならなかったのかとは思いますね。
ただでさえ、索敵情報というのは不正確なものですから、変針すること
により、敵の行動を更に混乱させることができる。

実際に、0232時南雲機動部隊を発見したPBY(アディ大尉機)は、
「0540 敵艦隊発見 ミッドウェー島からの方位320度・180浬、
敵針135度・25節」(註)0540は、日本時間で0240
と報じていますが、>>608を見ると分かるように、
方位・距離・敵針・敵速ともに正確。
(正しくは、方位315度・186浬、針路135度・24節)

敵に「正確な情報」を把握された以上、なおさら速やかな変針が求められる
というものです。
この件に関しては、もう少し検討が必要かな。


612 :GF長官:2009/05/27(水) 21:46:18 ID:???
祝☆日本海海戦戦勝104周年
ということで、海軍記念日です。

本職の携帯ストラップは、記念艦みかさの売店で買った、
「日本海海戦100周年記念Z旗」。

「皇国ノ興廃此一戦ニ在リ 各員一層奮励努力セヨ」

稀代の名文ですな。
これ以上簡潔な「訓示」は、もう二度と生まれないんじゃなかろうか。
宇垣参謀長が便所でうなっていたのも、よく分かる。
「やっぱり、秋山さんの作った言葉しか出ないなあ」


613 :GF長官:2009/05/27(水) 21:49:39 ID:???
>>612の続き

真珠湾攻撃では「Z旗」ではなく、「DG旗」が赤城檣頭に掲げられたようですね。

国際信号旗
http://www.corcocu.co.jp/sailing/flags/flags.html

スウェーデンの国旗みたいだ。やはりZ旗の方がカコイイ。
なぜDG旗だったのかについては、

「海軍には『海軍常用信号書』とか『艦隊運動信号書』とかの名称を持つ
数種類の信号書が各艦艇に配布されていたが、DG旗の信文としてZ旗
の信文と同じ文章が、開戦前に各艦艇に通達され、鉛筆記入されていた。

従って南雲長官は、山本長官の訓示(皇国ノ興廃繋リテ此征戦ニ在り・・・)
を受けると、多少文句は違うが、信号書の信文をDG旗によって麾下将兵に
通達したのである」         (『新高山登レ一二○八』宮内寒彌/著)

国の光を加えたる
我が海軍の誉れこそ
千代に八千代に曇りなき
朝日と共に輝かめ       (軍歌『日本海海戦』)

大日本帝國海軍万歳!


614 :GF長官:2009/05/27(水) 22:02:23 ID:???
>>611の続き

ミッドウェーでの南雲長官は、きゅぴーん☆と感じなかったのだろうか。
「君よ、今昔の感 如何」

では、珊瑚海に戻りましょう。
ミッドウェーやら、マリアナやら、レイテやら、脱線ばかりしているような・・・
まあ気にしない、気にしない。

前述の4F378番電(>>583)と、夜間攻撃の結果(>>584)に基づいて、2200時
高木中将より、新たな作戦方針が示されます。(第五戦隊機密第八六二番電)

(1)MO機動部隊ハ、8日0000、南緯11度50分・東経156度50分ニ達シ、
  爾後針路240度・速力20節、0600、南緯13度・東経155度ニ達スル如ク行動、
  敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス


615 :GF長官:2009/05/27(水) 22:18:09 ID:???
>>614の続き

[5S862番電によるMO機動部隊の行動予定図]

                                       MO機動部隊
                                           ▲5月8日0000
                                         ┏┛┃ (南緯11度50分・東経156度50分)
                         針路240度・20節  ┏┛  ┃
                                     ┏┛    ┃↑
                                   ┏┛      ┃
                                 ┏┛        ┃
   (南緯13度・東経154度40分)        ┏┛          ┃
        5月7日1700              V    ┏━━━━C 5月7日2010
  ━━━━━━━B━━━┓           A     ┃        (夜間攻撃隊収容・北上)
                  ┃       5月8日0600 ┗━━━━━━━━━━━
                  ┃     (南緯13度・東経155度)         ←
                  ┃
                  ▽米機動部隊
                  ↓  (南下)


616 :GF長官:2009/05/27(水) 22:35:52 ID:???
>>615の続き

だんだん複雑になってきましたが、
MO機動部隊は、夜間攻撃隊を収容(>>615のC)の後北上して、敵攻撃圏外に離脱。
日付が変わる頃には、南東(針路240度)に変針。
翌朝0600時までに、索敵開始予定地点(>>615のA)に到達する。

このA点は、4F378番電(>>583)と変わっていませんね。


617 :GF長官:2009/05/27(水) 22:36:46 ID:???
>>616の続き

(2)五航戦は司令官ハ、明朝成ル可ク速ヤカニ索敵機ヲ発進、
  概ネ南方乃至南西方・200〜250浬ノ捜索ヲ行ヒ、先制空襲ニ努ムベシ

これは、原少将に対して索敵要領を指示したものです。
南西を中心にした索敵計画を立案せよということですね。

(3)第六戦隊第二小隊ハ、8日夕刻迄ニ合同スベシ

「第六戦隊第二小隊」とは、4F378番電(2)(>>582)にある通り、MO攻略部隊
から分派された衣笠と古鷹のこと。
「8日夕刻」って、間に合わんぞ・・・


618 :GF長官:2009/05/27(水) 22:37:39 ID:???
>>617の続き

さて、>>615の行動図を見ながら(2)の索敵計画(>>617)考えてみましょう。
前述の通り、米機動部隊は夜間攻撃隊に遭遇した後南下しています(>>569
しかし、そのことを日本側は「知りません」。

なのに、>>617の索敵計画では、索敵範囲を「南方乃至南西方」に限定しています。
高木中将は米空母の動きが「見えていた」のか?
さあ、これを受けた原少将の判断は。


619 :GF長官:2009/05/28(木) 21:15:17 ID:???
>>539で「予言」していましたが、
やっぱりやってくれましたね!鳩山代表。
昨日の党首討論の動画が、早速あがっているようです。

党首討論 鳩山由紀夫VS麻生太郎
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7170712

もはや討論でも、答弁でもなく、コントですなw
特に最後の場面[17:20]では、事前の警告にもかかわらず、本職も自重
出来ませんでしたね。>お前が言うなコメ

今朝の朝日の社説では、
「昨日の討論は、答弁慣れした首相が引分けに持ち込んだかに見える」って、
どこをどう見たら・・・と小一時間(ry

小泉元首相の「切り返し」には定評がありましたが、麻生さんも容赦ないw


620 :GF長官:2009/05/28(木) 21:56:47 ID:???
>>618の続き

これに対し、原少将は直ちに意見具申を行います。

「敵航空兵力、並ニ本日攻撃ニ於ケル当隊兵力ト幹部熟練者ノ損害大
(艦攻12・艦爆5)ナリシニ鑑ミ、明日黎明攻撃ニ於テ、当隊機ハ全力
攻撃ノ要アリ
従ッテ、索敵機ニハ、5S及6S水偵ヲ全力使用方取計ハレ度
当隊索敵充当機数、艦攻2」

つまり母艦兵力は、出来るだけ攻撃に回したいので、索敵には水偵を使用
してもらいたいという具申ですね。

夜間攻撃の結果、敵空母は2隻と判明(>>427)。我が方と互角。
しかも、こちらは艦攻を多く失った(>>440
特に熟練搭乗員の損耗は大きい。

そこで、明朝の索敵に用いる艦攻は2機にとどめ、残りは五戦隊・六戦隊の
水偵を使いたいという心情は、よく理解できます。


621 :GF長官:2009/05/28(木) 21:58:33 ID:???
>>620の続き

しかし、これは実現されなかった。というか、出来なかった。

「第五戦隊は各艦水偵3機を搭載していたが、荒天着水時2機破損して、
使用不能である上に、8日黎明の海上模様では、水偵使用の見込みは
ほとんどなかった。

そのうえ第六戦隊第二小隊は、まだ合同しておらず、これまた期待でき
なかった」                             (『戦史叢書』)

第五戦隊の重巡(妙高・羽黒)の搭載水偵は、>>270の通り。
『MO機動部隊戦闘詳報』によれば、5月5日に、

「荒天(風速15米浪アリ)ノタメ、水上機揚収ノ際、
妙高 零式水偵 大破(爾後ノ使用不能)
羽黒 零式水偵 転覆亡失(人員無事)」
とあります。


622 :GF長官:2009/05/28(木) 22:01:33 ID:???
>>621の続き

それにしても、残りは4機あるわけだし、原少将は「水偵全力使用」を具申
しているのだから、聞いてやっても良いものだが、7日に対潜哨戒や前程
警戒に使った際に破損したのだろうか。

「水偵使用の見込みがない海上模様」についても、よく分からない。
確かに8日は、MO機動部隊は前線の下にあり、瑞鶴がスコールに逃れたという
こともありましたが、索敵用の艦攻は予定通り発進しているのだから、水偵が
使えないということはないと思うが・・・

また、六戦隊二小隊(衣笠・古鷹)については、>>617の通り「8日夕刻迄に合同」
予定だったから、その搭載水偵も当てにはできない。
ただし実際は、8日0550時に合同を完了しています。


623 :GF長官:2009/05/28(木) 22:03:16 ID:???
>>622の続き

ここで疑問に思うのは、
5月7日は、(仁)スレ>>150のように「充実した索敵網」を構築できたのに、
8日の索敵には、ラバウルの陸攻・ツラギの大艇・デボイネの水偵などは
使用できなかったのだろうか。

ラバウルの陸攻が、南下避退中のクレース部隊を発見したのは、既述の
通り(>>151)ですが、他の部隊は何をやっていたのか。

不時着等で失った機体が多かったのか?


624 :GF長官:2009/05/28(木) 22:04:17 ID:???
>>623の続き

『戦史叢書』によれば、

「8日朝、五航戦から敵機動部隊発見の報に接するや、南洋部隊指揮官は、
同日0830、『当面、敵機動部隊ノ捕捉撃滅ニ関係ナキ部隊ハ、ラバウル方面ニ避退』
を命じた。
また、第五空襲部隊の索敵機の敵部隊発見の報(>>151)を聞いて、MO攻略部隊の
水偵に、触接を確保するように命じた」

米機動部隊発見後には、水偵を出しているようですが・・・これまた詳細は不明。

とにかく原少将としては、「艦攻のみによる索敵」しか選択肢がなくなってしまった。


625 :GF長官:2009/05/28(木) 22:05:03 ID:???
>>624の続き

さあもう一度、原少将になりきって考えてみましょう。

索敵機発進地点は「A点」(>>615)でいいのか。
索敵範囲は「概ネ南方乃至南西方」(>>617)でいいのか。
一番線は方位何度にするのか。
各線の間隔は何度毎にするのか。
合計何線にするのか。
各線1機か、それとも2機編隊で出すのか。

日頃、南雲長官を「航空戦の素人」と批判する方々にとっては、これくらい
朝飯前ですよね。

きっと素晴らしい索敵計画案でもって、「素人」との違いを見せつけてくれる
んでしょうな!


626 :GF長官:2009/05/29(金) 22:34:53 ID:???
>>625の続き

お待たせしました。>>587の解答発表の時間です。

「水偵の協力が得られないことを知った五航戦司令官は、索敵機数を少なく
するために、明朝の索敵開始点を120浬北に寄せることを、MO機動部隊
指揮官に意見具申した」                     (『戦史叢書』)

分かりましたか?
これだけでティン!ときた方は、相当の切れ者ですな。
GF司令部の航空参謀に即採用。


627 :GF長官:2009/05/29(金) 22:36:23 ID:???
>>626の続き

まずは、>>583を思い出して頂きましょう。

>>615の行動図の通り、井上長官及び高木中将の電令に基づく索敵開始点はA点。
(南緯13度・東経155度)
また、米機動部隊が最後に確認されたのはB点(南緯13度・東経154度40分)

非常に接近していますよね。
その差は角度にして20分、距離にして20浬。
飛行機ならば10分とかからない、「超至近距離」であります。

米機動部隊は、夜間攻撃隊に遭遇した後、変針したと推定できます。
>>601のように、敵に発見されたら速やかに変針することが基本であるからです。

では、どちらの方向へ? 北か、西か、南か・・・
こればかりは、ニュータイプでもない限り分かりませんよね。


628 :GF長官:2009/05/29(金) 22:38:05 ID:???
>>627の続き

まあ、おそらくは南下したであろうことは予想できます。

珊瑚海北半分は、日本側の哨戒圏ですから、わざわざそこへ飛び入る「夏の虫」は
居るまい。
高木中将が、>>617で、索敵範囲を「概ネ南方乃至南西方」と指定したのも同じ理由
からでしょう。

但し、これらはあくまでも「推定」や「公算」や「蓋然性」に過ぎません。
戦場では予想もしないことが起きるのは、7日の戦闘で実証済み。


629 :GF長官:2009/05/29(金) 22:39:15 ID:???
>>628の続き

「この敵(TF17)は、既に我が所在の概略を知ったものと推定され、翌朝我を
攻撃してくることは確実と考えられたが、夜の間に南寄りに下るか、北寄りに
上るか、いずれの方向をとるかの判断は困難であった」

原少将にしてみれば、翌朝は何が何でも敵機動部隊を発見しなければならない。
汚名返上のためにも、です。
索敵圏外に米空母が居ました、なんてことが、絶対にあってはならない。

もう一度、>>615の行動図を確認してみます。

B点に居た米空母は、5月7日深夜から翌朝にかけて、北上するかもしれない。
西へ反転するかもしれない。南下するかもしれない。
あるいは、そのまま東進して追撃してくる可能性も、無いとは言い切れない。


630 :GF長官:2009/05/29(金) 22:40:00 ID:???
>>629の続き

となると、索敵開始点をA点とする限り、翌朝は「全周索敵」を実施しなければ
ならなくなるのです。

「このため五航戦が、翌朝指定点から索敵を開始するとすれば、ほとんど
全周の索敵を必要とし、多数の索敵機を要することになるのであった」

いったい、それを実現するためには、何機の艦攻が必要なのか。
ただでさえ、機体と搭乗員の損耗が大きいというのに。
原少将にとっては、到底受け入れられない索敵計画であることが分かりますね。


631 :GF長官:2009/05/29(金) 22:41:11 ID:???
>>630の続き

では、どうすれば良いのか。
出来るだけ索敵機(艦攻)を少なくして、確実に米空母を捕捉できる妙案は?

原少将が思い悩んで導き出した代案が、冒頭の
「明朝の索敵開始点を120浬北に寄せる」だったのです。

もちろん、原少将独自の案ではなく、三重野少佐(五航戦航空参謀)の発案
であったかもしれません。

しかし、公刊戦史を通して感じるのは、
原司令官の「強い意志」により、しばしば参謀の提案は変更されている。
7日早朝の索敵計画(仁スレ>>158)然り、夜間攻撃(>>243)然り。
ここでも、彼の意向が介在していることは間違いない。


632 :GF長官:2009/05/29(金) 22:42:02 ID:???
>>631の続き

「一方索敵開始点を北に寄せた場合には、索敵の重点を南方にしぼることが
できるので、索敵機数を少なくしても差し支えなく、かつ、基地航空部隊の
索敵にも期待できるのであった」

どうです?合ってましたか。

この原少将の「機転」と、彼が水雷出身である(航空のキャリアがない)ことと
何か関係があるでしょうか?
航空戦の指揮能力というのは、実戦により培われていくのです。
南雲長官もまた、同じと言えるのではないですか。


633 :GF長官:2009/05/30(土) 19:01:58 ID:???
>>632の続き

>>444でも少し触れましたが、珊瑚海海戦を通して、本職が最も感銘を
受けたのが、ここです。

既述の通り、5月7日の原少将は、全くと言っていいほどダメダメだった。
やることなすこと全てうまくいかず、まさに「泣きっ面に蜂」。
彼自身も後に、「「7日は天運に恵まれず、海軍を罷めんと考えたり」 と
語っているほど(>>346


634 :GF長官:2009/05/30(土) 19:03:21 ID:???
>>633の続き

社会人なら誰しも、「俺はこの仕事に向いてないかも」思うことがあります
よね。それも、一度や二度じゃないはず。
この時、彼が「海軍を辞めようと思った」と告白したのは、決して誇張では
なかったと思います。

本職ならば、やけ酒をあおってウサ晴らししたり、家に引きこもってフテ寝
してみたり・・・となるでしょうが、海軍軍人しかも戦隊司令官に、それが許
されるはずもない。

もちろん、世間の仕事と戦闘行動を比較しても、程度が違うでしょうが、
原少将は、そのような状況においても、闘志と冷静さを失わず、創意と工夫
をこらして、窮余の一策を生み出した。

それが、>>632の索敵計画変更案です。
「窮すれば通ず」とは、こういうことを言うのかもしれません。


635 :GF長官:2009/05/30(土) 19:04:38 ID:???
>>634の続き

対する米側はどうだったのか。
フレッチャー少将は、翌8日朝、「全周索敵」を実施している。

MO機動部隊の索敵機が艦攻7機だったのに対し、米第17任務部隊は、
18機ものSBDを、全周に渡って索敵に出している。
原少将の機転で、米側の半分以下の機数をもって、米空母捕捉という任務
を果たし得たのです。

素晴らしいではありませんか!
およそ、錯誤や混乱が常である戦場において、これほど的確で柔軟な対応
というものは、そうそうあるものではないでしょう。

その根源には、米空母撃滅に懸ける原少将の強い決意と使命感があった
と感じます。今日の我々と当時の軍人と、最も異なる要素の一つが、この
「責任感に基づく信念」ではないかと推察する次第です。


636 :GF長官:2009/05/30(土) 19:05:55 ID:???
>>635の続き

昭和20年3月19日、松山三四三空「伝説の初陣」にて、源田実司令は
こう訓示しています。
「古来、これで十分という状態で戦を始めた例はない。
目標は敵戦闘機。爆撃機など目もくれるな!」

思うに、「万全の態勢」で思う存分指揮をとれる機会は極めて稀であり、
通常は、様々な制約のもと、限られた兵力を駆使して敵に対しなければ
ならない。
その中で、いかに「最善の選択」を見出すことが出来るか。
そこに指揮官の資質が問われるのではないかと。

夜間攻撃隊の損害大
熟練搭乗員の損耗
他隊の水偵の協力は得られない
少しでも索敵機の数を減らして、攻撃兵力を確保したい
しかも、熟慮している暇はない

そしてたどり着いた結論が、上記の索敵案。
後知恵で見ても、これ以上の妙案は思い浮かびませんね。
ぜひ、その時歴史が・・・(ry
そういやもう番組自体が終わっていたか。

どなたか珊瑚海海戦の映画を撮って!(アニメでも)
脚本は本職のお任せあれ。


637 :名無し三等兵:2009/06/01(月) 21:33:34 ID:???
>>636
>どなたか珊瑚海海戦の映画を撮って!(アニメでも)
いいですねー。
>脚本は本職のお任せあれ。
監督・脚本じゃあないのですかw


638 :名無し三等兵:2009/06/02(火) 23:21:16 ID:???
GF長官ハ何処ニ在リヤ 全世界ハ知ラント欲ス

639 :名無し三等兵:2009/06/03(水) 00:35:50 ID:???
制空権のないガダルカナルで、最大速30ノット程度の戦艦や、
35ノットの重巡の夜間飛行場砲撃の成功例が4例(10月13日、10月14日、10月15日、11月13日)。
礼号作戦で、制空権のないミンドロ島へ、35ノット程度の艦隊が殴り込み成功。

南雲部隊よりは、黒島の作戦コンセプトの問題なのだろうが、
夕暮れ手前から高速戦艦なり重巡なりをミッドウェイ島に接近させ、
夜明け前の数時間前に飛行場を艦砲射撃した後に離脱させた、とする。
少なくても夜明け後の数時間は、滑走路の使用不可能に陥れることは出来るハズ。
夜間は敵機がロクに飛ばないわけであり。

米機動部隊の飛行隊が発進できるのは夜明け前。
策敵してからでないと、これら戦艦や重巡艦隊に対する攻撃隊は発進できない?
上手くすれば、日本側に比べ足の短い米空母飛行隊の航続距離圏外へ
脱出することだって不可能ではない?

強引とはいえ、滑走路を数時間だけでも使用不可能にすれば、
米軍の南雲艦隊発見が数時間遅れただろうし、
第一次攻撃隊が、迎撃機以外の航空機の空中退避、なく十分に戦果発揮できただろうし、
「第二次攻撃の要あり」の打電がなければ、雷爆転装/爆雷転装の騒ぎはなかっただろうし…

640 :名無し三等兵:2009/06/03(水) 05:43:36 ID:???
案としては面白く実現性を考えると餓島とほぼ変わらないレベルなんだが。
たった一つ違うことがある。 餓島は既に日本軍の要員がいて、
それなりの準備(目標灯火 周辺の状況 針路指示の灯火)が出来てた。
MIは無理、しかも夜の海は真っ暗で、ミッドウェイ島はイースタンもサウスも平坦すぎて
海と良く見分けが付かない、大体海図も詳細ではないから接近も難しい。
基地も灯火管制しているだろうしな。

月齢的に満月と考えて月の光で砲撃するとなると、以下のことが問題になる。
こちらが見えるって事は、向こうからも見えるって事だな。
沿岸に据えられた砲に反撃されかねない。 ミッドウェイには20cm砲はあったかな。
同口径の砲が据えられてたら、海上側(艦艇)が不利。むしろあの大酒飲みが失脚した愚を犯すと思う。

実は、MIの二ヶ月前か、南雲部隊はインド洋の作戦時に、金剛榛名だったか、その主砲を用いて
某島を砲撃しているが、36サンチで砲撃した割には効果は上がらなかったという経緯がある。

ただし、そこまで踏ん切りが付く海軍なら、最初から大和を南雲に渡して、
山本は一時的に陸の司令部か長門に移り内地に残留して全体の指揮。
残った直率の長門陸奥は高須に渡して、主力を南雲の部隊の前に出して
艦砲射撃の嵐を喰らわせるじゃろう、多分夜が明けても。
スプルアーンスは、ミッドウェイから流れてくる悲鳴をラジオ(無線)で聞くから、
一気に出てきて戦艦を叩きに来るだろうねえ。 それでもニミッツの厳命通り
「有利と認める以外は絶対に自隊を敵に晒すような行動をしてはならない」を破れるかどうかがカギだが
あの有名な怠け者のスプルアンスじゃ無理、ハルゼーなら問題なし、エンタープライズで砲撃戦すらやりそうだし。

MI作戦というのは、その兵力差から考えれば、戦艦を半分、1年以上の要修理にする覚悟が有れば
米空母を誘引し、後ろから強烈な一撃を喰らわせることも可能な要素があるからな。
まあ、無理だ、IFでもあり得ない、山本さんである限り、それが山本のそして日本人の限界だったのさ。

641 :名無し三等兵:2009/06/03(水) 05:47:07 ID:???
>>638
黎明二段索敵機発艦します。  

642 :GF長官:2009/06/03(水) 21:03:15 ID:???
>>637 そうですね。
個人的には、原少将は丹波哲郎氏にお願いしたかった。
『連合艦隊』の小沢長官役や、『二百三高知』の児玉参謀長役が好きだったので。
黙祷

>監督・脚本じゃあないのですか
監督は無理。そういうセンスがないので。口だけ出す気楽な立場が良いですねぇ。

>>638 南雲スレ乙事件w
申し訳ないです。今週に入って急に仕事が忙しくなりまして(毎晩11時頃帰宅)
今日は定時でしたが、今週はもうダメかも・・・何卒了承サレ度


643 :GF長官:2009/06/03(水) 21:04:40 ID:???
>>639 有難うございます。興味深いですね。
夜間砲撃で混乱しているところに、友永攻撃隊来襲となったら効果甚大。
>ハルゼーなら問題なし、エンタープライズで砲撃戦すらやりそうだし
これは見てみたい。ようやく赤城の20センチ砲が活躍する時が来たようだ!

しかし、ソロモン戦での、
ガ島砲撃のため三式弾準備→敵艦隊出現→徹甲弾への弾種変更間に合わず
→三式弾が命中するも威力減
空母戦における兵装転換とよく似ているなぁ。

ちなみに、”完勝”だった金剛・榛名のガ島砲撃では、栗田長官の指示により、
金剛→三式弾、榛名→徹甲弾
と分けられていたそうです。
これは、三式弾の在庫が少なかったためのやむを得ない手段ではありましたが、
艦上機の兵装も空母毎に分けた方が良かったかも、と思ってしまう・・・


644 :GF長官:2009/06/03(水) 21:11:05 ID:???
耳より情報。
昨晩偶然見つけたのですが、『名将の采配』
(NHK 毎週(火)0:10− 30分)

初回は「カンネーの戦い」。
どこの国の教科書にも載っている、戦術の基本中の基本「両翼包囲」ですね。
兵棋演習を見ているようで、とても分かり易かった。

今でもイタリアでは、子供を叱るときに、
「悪い子にしていると、ハンニバルに連れて行かれるよ!」と言うらしい。
泣く子も黙る何とやらだ。

次回は「厳島合戦」。
全7回という話なので、「東郷ターン」に期待。
今年はスペシャル大河『坂の上の雲』を放映するんだから、頼みますよNHKさん!
でも、近代戦はやらんかな・・・


645 :GF長官:2009/06/03(水) 21:46:04 ID:???
>>636の続き

この夜、原少将の胸に秘められていたのは、「捲土重来」の四字であった
ことに疑いはない。
断じて、”Yes, we can.” などではありませんw

「勝敗は兵家も事期せず 羞を雪ぎ恥を忍ぶは是れ男児
 江東の子弟才俊多し  捲土重来未だ知る可からず」 (『烏江亭に題す』杜牧)

「烏江亭」とは、中国安徽省の地名(長江の辺で南京の近く)
   

646 :GF長官:2009/06/03(水) 21:47:22 ID:???
>>645の続き

漢楚の興亡の時、楚の項羽が漢の劉邦に敗れて、烏江亭まで逃げのびて来た。

すると渡し場の頭が、
「項羽さま、どうぞ私の船でお渡り下さい。この長江を渡れば、向こうはあなたの
国です。もう一度王となって盛り返して下さいませ」と言う。

ところが項羽は、からからと笑って、
「いや渡らん。天命が自分を見放したのだ」と断り、自害します。

この「江東の子弟」を、「五航戦の搭乗員」と置き換えれば、そのまま原少将の
胸中に通ずるのではないかと。

それにしても、『史記』の「項羽本紀」は名文揃いですなぁ。
「虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いかん)せん」


647 :GF長官:2009/06/03(水) 21:49:01 ID:???
>>646の続き

自らの敗北を「天命」と認め自決するのも、また一つの生き方でありましょう。

しかし、「忠節を尽くすを以て本分とする」帝国軍人にとって、任務遂行はまた
命であります。
原少将が選んだのは、「人事を尽くして天命を待つ」の方でした。

甚だ私見で恐縮ですが、この時の彼の不屈の闘志こそ、翌日のレキシントン
沈没を呼び込んだものと考えています。
逆境においてこそ、人物の真価が問われる。指揮官は尚更。

つまり、あれは偶然(日本側にとっては運良く、米側にとっては運悪く)引火した
のではなく、原少将の勝利への執念が「引火させた」のだと信じたい。


648 :GF長官:2009/06/03(水) 21:50:00 ID:???
>>647の続き

昭和19年8月11日、グアム陥落の後も、現地日本軍はゲリラ戦を続行し、
それから4ヶ月。友軍逆上陸の望みを断たれた海軍の生き残り8名は、筏を
作ってグアムを脱出し、比島へ向かおうと企てました。

その距離は1000浬以上にもなり、到底不可能と思われたのですが、なんと
漂流中に偶然、伊四七潜に遭遇し、全員救助されたのです!


649 :GF長官:2009/06/03(水) 21:51:06 ID:???
>>648の続き

「とかく絶望に打ちひしがれそうになる7人に、
『間もなく友軍のところへ到着できるぞ』と激励の言葉をかけ続けた伊藤少尉も
偉大な人だった。
優秀な軍人である少尉は、物事を決して否定的に考えない人生の達人である
と私は敬服した。

人間はいかなる逆境にあっても、常に希望を持って生き続けるべきで、決して
否定的な言葉を吐いてはならない、というのが真理だと私は感じた。
とくに指揮官の場合は、重要なことである。

宇宙のことはすべて真理であり、必然であって、偶然ということ、棚からぼた餅
ということは起こらない。すべて因縁果の法則通り、寸分の狂いもなく推移する
のである。
肯定的な意識は、良因となって良果を現出するということになるに違いないの
である」                        (『回天発進』重本俊一/著)


650 :GF長官:2009/06/03(水) 21:51:48 ID:???
>>649の続き

「如何なる逆境においても、否定的な言葉や思考を持ってはならない」
極めて難しいことではありますが、不可能を可能にする、寡を以て多を制す等は、
戦場においては、決して珍しいことではない。

原少将にとっても、この「索敵計画変更」は、大きな賭けだったでしょうが、見事
その賭けに勝利しました。
翌日の五航戦の「捲土重来」に期待しましょう。


651 :名無し三等兵:2009/06/04(木) 00:50:23 ID:???
戦には五つの要点がある。
戦意ある時闘い
戦えなければ守る
守れなければ逃げる
残るは、降りるか死だけ。
司馬仲達

司馬仲達と云う人も、状況の「機」をみて戦略をたてれる人だったようです。

奥行きのある大陸での戦いと、海上での空母決戦とでは、大きな違いがあるでしょうが、
如何なる戦いにも、「機」はあり此れを掴み取れるかどうかは、指揮官の才覚によるものでありましょうかね?

某麻雀漫画では、ありませんが、戦いの勝敗は、「運」のやり取りで決まる。
「運」は個人が持っている物、此れをやり取りするのが、博奕。

山本長官が、
「博奕をやらない男はろくな者ではない」
と言ったとか言わなかったとか…

そんな風に思うのであります。

追伸
麻雀の際は司馬仲達の言葉は役立つであります。

652 :名無し三等兵:2009/06/04(木) 09:49:30 ID:???
司馬懿仲達……馬鹿になることの出来る男という認識です。

653 :名無し三等兵:2009/06/04(木) 21:41:50 ID:???
そうか、たかだか1台、2台、追い抜いたり
制限速度60を80出して走行したって、到着時間の差はせいぜい1、2分。それより安全運転・・・。

などという団塊ドライバーをみるたび、いらつき追い抜く俺だが、
50kmも走ると、信号待ちだの、低速大型トラックだのに捕まるか、捕まらないか
到着時間に大差が出る。
おれのDQNドライビングは、原忠一を見る限り、間違っていないな

654 :名無し三等兵:2009/06/05(金) 05:34:30 ID:???
運命の時間まで後2時間 友永隊収容開始 風に立て!

655 :名無し三等兵:2009/06/06(土) 01:09:58 ID:???
いい月だなあ〜
タバコはどうかね?

656 :GF長官:2009/06/06(土) 16:51:30 ID:???
>>651 同意です。
>如何なる戦いにも、「機」はあり此れを掴み取れるかどうかは、指揮官の才覚によるものでありましょうかね?

特に「退き際」を見極めるのは、指揮官に不可欠な才能だと思いますね。
その点、真珠湾の南雲長官はもっと評価されるべき。

>>652 つまり、優れた指揮官とは、きゅぴーん☆と感じられる人物を言うのですね!

見張「敵機直上急降下!」
南雲(きゅぴーん☆)
   「よし、今こそ南雲機動部隊『必勝のおまじない』だ!せーの・・・」
一同「萌え〜萌え〜きゅん☆」
   ドーン(被弾)
南雲「あれ?」
草鹿「長官、どうやらMMQで萌え死にしたのは、我々だったようです」
赤城・加賀・蒼龍「もうお嫁にいけない・・・」
飛龍「お姉ちゃん、しっかり!
    ボクがお姉ちゃんたちの分まで頑張るからね」

南雲四姉妹の末っ子、飛龍タソの活躍にご期待下さい。


657 :GF長官:2009/06/06(土) 16:53:03 ID:???
>>653 そういう天才肌の貴官には、わが旗艦赤城の飛行長のポストを用意しましょう。
搭乗員たちは強者ぞろいですから、しっかり仕切ってもらいますぞ!

>>654 無念・・・大事な日に発言できなかったとは。

ミッドウェー海戦前の「防諜のずさんさ」については数多くの話が残っています。
芸者まで知ってたとか、郵便物の宛先が「6月以降はミッドウェー島へ」となってたとか。

『モリソン戦史』によれば、攻略後の「新しい島の名前」まで用意されていたようですね。
その名は「中興島」(なかおきしま)。(註)「東鳥島」という説もあり。
「ミッドウェーの奇跡」が起きなければ、戦後の教科書にはこう記されていたでしょう。

「昭和17年6月5日の中興島沖海戦では、南雲忠一中将率いる第一機動部隊が、
米空母三隻を沈め・・・」
こうして、無敵艦隊伝説に、新たなる一頁が加えられたのであった。

>>655 すみません、少将。マッチを濡らしてしまいまして・・・
確か艦長室にウイスキーが残っていたはず。それで乾杯しましょう。


658 :名無し三等兵:2009/06/06(土) 16:56:28 ID:???
GF長官旗掲げぇぇぇ〜〜ピィッィィィー(笛)
 
 |/
 ||   
 ||
 ||______
 ||/     /\
 ||     /\/
 ||   /
 ||  /
 ||/
-□――――――!
 ||
 ||
 ||
 ||

659 :GF長官:2009/06/06(土) 17:30:30 ID:???
ワレ戦線ニ復帰セリ
来週は通常哨戒配備に戻れると思います・・・たぶん。

>>650の続き

原少将の熱意に押されたのか、この具申は採用され、2240時高木中将より
以下の「状況判断」が下されます。
前日(6日)の「情勢判断」(仁スレ>>100)と比較すると、わずか一日でこれほど
変わるものかと驚かされるばかりです。

「(1)敵情
友軍飛行機及び五航戦の報告を総合するに、敵兵力は、
(イ)戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦3
(ロ)空母1・巡洋艦2・駆逐艦4
(ハ)戦艦2・空母2・巡洋艦3・駆逐艦4

(イ)(ロ)は、デボイネの180度線以西に行動中の模様であるが、
(ハ)の兵力は、我に最も近い。
(イ)(ロ)の兵力はいずれも東進中の算が大で、敵残存兵力は著しく優勢である」


660 :GF長官:2009/06/06(土) 17:31:54 ID:???
>>659の続き

(イ)はクレース重巡部隊、
(ロ)はフレッチャー空母部隊、
(ハ)は夜間攻撃隊が遭遇した空母部隊。

実際は、(ロ)=(ハ)なのですが、
原少将の返答「他隊発見ノモノト、別個ノモノトハ認メ難キ」(>>593)にも拘らず、
「敵機動部隊は三群」という判断は、変化していませんね。

これが、翌日の「MO作戦延期」に大きな影響を及ぼすことになります(>>522


661 :GF長官:2009/06/06(土) 17:33:16 ID:???
>>660の続き

その理由を考えてみますと、
一つは、>>553の通り、一度司令部に届いた敵情を「誤報」と断定することは極めて困難
であるということが考えられますが、この場合、両者の「立場の違い」が大きいと思います。

五航戦司令官である原少将の場合は、敵空母撃滅のみに専念できるでしょうが、
MO機動部隊指揮官である高木中将(と井上長官)の場合、作戦全体のことを考えねば
なりません。

MO作戦の主目的はポートモレスビーの攻略であって、米空母撃滅ではない。
となると一番に気にかかるのは、輸送船団の安全。
ならば、現在ラバウルへ向け北上中のMO攻略部隊に最も近い敵部隊から対処せねば
ならないと考えるのは当然のこと。
たとえそれが「誤報の公算大」であったとしても、敵機動部隊の存在を無視するわけには
いかないのです。


662 :GF長官:2009/06/06(土) 17:34:15 ID:???
>>661の続き

そのことは、以下の文章からも分かります。

「これら敵機動部隊来襲の目的は、MO機動部隊及び輸送船団の攻撃にあるべく、
このため敵は、ルイジアード諸島南側海面に接近する算が大であるが、優勢な兵力と
祥鳳沈没、船団の北方への避退等、本日の戦闘経過に鑑み、列島線の北側に進出
してくる算も少なくない」

米側にしてみれば、ルイジアード諸島(>>19)を突破して、日本側攻撃圏内で、しかも
豪州基地の支援も受けられないソロモン海まで進出するなんて、「有り得ない」選択
ですが、それでも可能性のある限り、対応せざるを得ない。

敵を過大評価することもなく、過小評価することもなく、正確に見極めるということが
いかに至難であるかが分かります。まさに、
「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。
 彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
 彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」(『孫子』)


663 :GF長官:2009/06/08(月) 21:20:50 ID:???
>>662の続き

続いては、味方の状況を把握。

「(2)我の状況
@本日の戦闘において、五航戦幹部熟練者の被害大
A敵航空兵力は優勢
B攻撃力を充実しておくため、明日の黎明攻撃においては、航空兵力全力を
 攻撃に思考する必要あり
C従って、索敵に充当できる機数は極めて少
Dしかも、海上風波荒く、水上機の索敵には期待できず

ほぼ、原少将の具申(>>620)と同じ。
ひょっとしたら五戦隊司令部では、具体的な索敵計画(>>625)までは検討
しておらず、具申を受けてはじめて「言われてみれば・・・」と考えを改めた
のかもしれません。


664 :GF長官:2009/06/08(月) 21:22:11 ID:???
>>663の続き

参考までに、Dについて。

『瑞鶴戦闘詳報』(5月8日0148時、妙高からの通信)によれば、翌朝の海上模様は、
「当隊(五戦隊)水偵二機共、荒天着水時破損、使用不能
 六戦隊水偵ハ、今早朝索敵ニ期待出来ズ
 今日ノ海上模様ニテハ、九五式使用望ミ殆ドナシ」
となっています。

>>621の通りですね。
九五水偵は、零式三座水偵に比べると、荒天時の運用に問題があったのかな。
なにせ「九六艦戦に匹敵する」とさえ言われた運動性能を持つくらいですから、
各部の徹底した軽量化が仇となったのかも。


665 :GF長官:2009/06/08(月) 21:22:57 ID:???
>>664の続き

また『戦史叢書』によれば、7日と同じく、8日も0430時よりツラギから九七大艇
3機が索敵に発進しています。

しかし、MO機動部隊を「敵機動部隊」と誤認(>>493)するなど、その成果は芳し
くなく、原少将が「他隊の索敵情報は信じられない」と返電(>>593)したのも頷け
ますね。


666 :GF長官:2009/06/08(月) 21:24:29 ID:???
>>665の続き

「(3)判決
前述の諸情況、及び本日夕刻我に最も近かった敵大部隊の所在、行動に鑑み、
南洋部隊指揮官の電令(>>583)による、MO機動部隊の明日黎明時の進出地点
は、MO機動部隊自隊の捜索能力とも関連し、南に偏し過ぎる」

そして、索敵開始地点を120浬北に寄せることを示し、最後に翌朝の戦闘に向けて、
決意を述べている。

「必ず予期する方向に敵を確保し、僅少な機数の索敵により敵を速やかに捕捉し、
先制空襲をもって、敵を撃滅しなければならない」


667 :GF長官:2009/06/08(月) 21:25:35 ID:???
>>666の続き

これは、原少将の采配により、思惑通り実現します。

前日の「判決」(仁スレ>>101)といい、高木中将の「情勢判断」には定評がある。
まるで未来を見てきたかのように、翌日の戦闘経過を正確に予見している。

彼は原少将以上の「航空戦の素人」であったと思われますが、やはり、航空の
キャリアと指揮官の資質とは、あまり関係ないように思います。
小沢中将や山口少将が、MO機動部隊指揮官だったとして、これ以上の「何か」
を付け加えることが出来るのでしょうか?

指揮官に求められるのは、正確な情況判断と迅速な決断であることに変わりは
なく、空母戦だからといって、水上砲戦と大きく変わる「何か特別なこと」がある
ようには思えませんね。


668 :GF長官:2009/06/10(水) 21:46:34 ID:???
>>434関連で一つ。
欧州戦線では、「総員、斬り込み隊に備えー!」が実際にあったようです。

1943年5月5日深夜 大西洋ベルデ諸島沖
独Uボート・U−66(艦長・ゼーハウゼン中尉)が補給のため浮上。
ベルリンへ向けて打電したところ、英側に探知され、アベンジャー機に発見される。
附近に居た英駆逐艦バークレイ(艦長・アベル少佐)が現場に急行。
U−66は、これを味方補給艦と勘違いし、接近したところ敵艦と判明。
潜航する間もなく、水上砲戦(!)が始まった。

「午前3時半、ついにバークレイはU−66につっかけて、艦体をのり切ったが、
両者はかみあったまま離れない。
Uボートの司令塔からかけあがってくるドイツ兵の影を見て、アベル艦長は、
ドレーク船長さながらに、『格闘戦用意』の命令を下した。
乗員たちは乱入したドイツ兵たちに、ピストルと3インチ砲の空薬莢で対抗し、
なかにはコーヒーポットでなぐられた者もいた。
艦橋からはトミーガンの掃射がUボート甲板に注がれ、U−66は二つに割れて
波間に姿を没した」            (『実録第二次世界大戦』秦郁彦/著)

映画『眼下の敵』を思い出しますね。


669 :名無し三等兵:2009/06/10(水) 22:15:55 ID:???
>>668
もうメチャクチャですね。 いや実際弾が無くなったらそうなるものですが。

670 :GF長官:2009/06/10(水) 22:25:08 ID:???
>>667の続き

最後にGF司令部の作戦指導について。
今回は、柱島からどんな難題をふっかけてくるのやら。

「一方内地にあった聨合艦隊司令部は、電報によってこの日の戦闘の状況は
逐一承知していた」                         (『戦史叢書』)

「大戦果の夢は去れり。戦は相手あり、思うようにゆかぬものなり。
敵の来襲を予知しある場合、いま少し統一ある兵力の使用出来ざるものにや。
結局、飛行偵察の不十分に帰する所少なからず。心すべき次第なり」(『戦藻録』)

この「いま少し統一ある兵力の使用出来ざるものにや」は、MO作戦を客観的な
視点から眺めた場合、誰しもが感ずるところであります。
フィールド氏の言う「高度の平凡さ」(>>169)ですね。

昨晩の「名将の采配」(>>644)は、厳島合戦でした。
劣勢の毛利元就軍が、部隊を4つに分け、陶晴賢軍を撃破。
なんかこう、兵力を細分化して陽動→奇襲→挟撃というのが、日本人は好き
なんでしょうね、きっと。


671 :GF長官:2009/06/10(水) 22:27:09 ID:???
>>670の続き

5月8日0000時、宇垣参謀長より四艦隊司令部宛
「当面ノ情況ニ依リテハ、MO作戦ハ適宜延期差支ナキ内意アリ」

つまり、井上長官の判断(仁スレ>>683)を追認する形となった。
しかしまあ、あっさりと認めましたねぇ。>作戦延期

「戦下手の井上だから」・「妾腹の五航戦だから」
これらの思いが寛容さを生み出したのか。
あるいは、コレヒドール陥落の報が入った直後なだけに、戦勝気分に浮かれて
いたのか。
ミッドウェーで南雲長官が作戦延期なんか「独断」したら、ただじゃ済まなかった
だろうけど。

ちなみに、上記の電報が四艦隊司令部に届いたのは、『瑞鶴戦闘詳報』によれば
0513時。5時間以上も要している・・・
いくら翻訳に時間がかかる(仁スレ>>437)とはいえ、居眠り半分でやってたのか?


672 :GF長官:2009/06/10(水) 22:29:00 ID:???
>>671の続き

余談ながら、真珠湾攻撃の帰り、GF司令部が「ミッドウェー島を爆撃せよ」と命令
したことは有名ですよね。

「この命令を受けた赤城では、南雲よりも、草鹿が憤慨した。
『決死の大作戦を終わって、やっと帰途に就いたのに、こんな小さな島をついでに
やって来いとは何たる言い草だ。機動部隊を小僧の使い走りのように考えてもらっ
ては困る』

南雲も苦笑して言った。
『奇襲のけたぐりで、やっと横綱を倒したんだ。そしたら帰りに大根やねぎを買って
来いと言うのかね』
機動部隊司令部は、天候不良を理由としてミッドウェー攻撃をネグレクトした」
                                  (『波まくらいくたびぞ』)


673 :GF長官:2009/06/10(水) 22:30:01 ID:???
>>672の続き

当の草鹿参謀長によれば、インド洋作戦の帰りにも同じことがあったようです。

「このころMO作戦が計画され、五航戦の翔鶴・瑞鶴は、これの支援のため
馬公で分離した。
これより先、聨合艦隊司令部から比島コレヒドール島を爆撃せよと言ってきたが、
また悪い癖を出したと思ったから断った」             (『聨合艦隊』)

やれやれだぜ。
この分じゃ、ミッドウェー海戦で勝利しても、「ついでにハワイも爆撃してこい」と
言われかねないな!


674 :名無し三等兵:2009/06/10(水) 22:30:30 ID:???
正面切って闘うには常に兵力がない状態(闘い)だけがピックアップされてますからね。
豊臣秀吉とかを例に出せば面白い。

あの人の場合は、進軍するたびに「必ずこの軍団なら勝てる」って訳で
進軍する先々の雑兵やらが集まってきて何時の間にやら大軍団が出来上がる。
誰だって勝つことが決まっている軍に付きたいのが人情。

しかし大軍にも悩みがあるメシだ。 しかし豊臣軍はそれもクリアし
小田原攻めでは、兵員の民宿にメシを出させる様に補給体系を変更。
後に民宿がメシを用意する前例を作って今に続くのであった。

675 :GF長官:2009/06/10(水) 22:31:17 ID:???
>>669 そうですね。
ヘッジホッグやら、音響魚雷やら、最新兵器を駆使した結果が「殴り合い」
ですから、なんとも滑稽なもんだ。


676 :名無し三等兵:2009/06/10(水) 22:31:56 ID:???
>>671
>居眠り半分でやってたのか?
ワシは何時も居眠り+酒飲みながら書いてます。
お陰で、「が」が連続したり「は」「が」の選択がおかしかったりと
恥ずかしい限りです

677 :名無し三等兵:2009/06/10(水) 22:35:21 ID:???
>>673
空母機動部隊の威力は分かったが、どう使っていいのか模索状態ですからね。
なんせ、大威力を発揮したハワイ、ラボール、北部ニューギニア、南方、ポートダーウィン
インド洋、実のところ連合艦隊もどう扱っていいのか分からなかったのが本当でしょう。

機動部隊もどう改変すべきかの論議もあって、山口司令官の空母三群で連合艦隊を再編成して
最強の三群を編成すべきであるに対し、渕田は「最強の三群よりも絶対の1群」だと不快感を戦後述べてますな。

678 :名無し三等兵:2009/06/10(水) 22:39:29 ID:???
機動部隊と航空部隊の運用法がどうすべきか、
これは最後まで統一的な体系は作られなかったと言うべきでは。
ミッドウェイはともかく、そのあとやっとこさ、新編第三艦隊を作ったが
運用は対空母決戦用の機動部隊としては使われず、
ソロモン方面での対地攻撃支援が殆どです。
二次ソロモンは突然ですので、再建中の空母を引っ張って南雲は急行して
準備が準備だっただけに攻撃は不徹底。南太平洋は遭遇戦に近い。
その後は一航戦は交代、二航戦隼鷹がウェワク攻略支援の後は
艦載機を陸上に何度も揚げまくって、消耗していくことになります。

679 :名無し三等兵:2009/06/10(水) 22:41:23 ID:???
ま、中央の戦略の不安定さ、どっち向いているのか分からない状態(ソ連?中国?インド?)
その辺も南雲の足を引っ張りまくったのは考慮されるべきでしょう

680 :GF長官:2009/06/11(木) 21:13:33 ID:???
>>674 確かに、秀吉は「兵站」の概念を理解していた武将かも。
彼にガ島奪回を任せてみるのも面白い。
まずは、対岸のツラギに居酒屋と遊郭を(ry

>>677〜 案外そうなのかも。
>実のところ連合艦隊もどう扱っていいのか分からなかったのが本当でしょう。
なにしろ、地球の三分の一を航行して、連合軍艦艇を沈めまくり、しかも味方は
沈没艦どころか、損傷艦すらないんですから、こんな便利な「駒」はない。

唯一の例外は、加賀の暗礁接触。(改スレ>>358
まったく加賀みんはドジッ娘なんだから!


681 :GF長官:2009/06/11(木) 21:14:21 ID:???
>>676 ガ島戦では片道4時間にもなるため、零戦乗りはよく「居眠り操縦」を
やってたそうですね。

「ふと列機に目をやると、なにやらおかしい。左旋回のはずが、右に旋回する
のである。私は敵でも発見したのかと増速して近づいた。
なんと彼は、機上でこっくりこっくりと居眠りしていいるではないか。機上の
居眠りには自信のあった私も、これには負けた。

私は彼をどうして目覚めさせようかと考え、ちょっと荒っぽい方法をとることにし、
右翼端で彼の機のエルロンをコツコツと叩いてやった。
彼はビックリしたようで、急に頭をもたげ、あたりをキョロキョロと見回したが、
私を見てニコッと笑った」          (『サムライ零戦隊』島川正明/著)

ほのぼのする話ですなぁ。


682 :GF長官:2009/06/11(木) 21:22:37 ID:???
余談ついでに、草鹿参謀長の井上中将評を。

「(真珠湾から帰投後)聨合艦隊司令部は「よくやった」と言ってくれたが、
私はちょっとも嬉しくはなかった。私が誉められて嬉しかったのは・・・

軍令部時代に各種会議の席上で散々叱られたり、口角泡を飛ばして喧嘩
をしたりして、なんだ此奴がと思っていた井上成美中将が、第四艦隊司令
長官としてトラックに将旗を揚げていた時、ラバウル攻略作戦の打ち合わせ
のため、その司令部を訪問した際、私の顔を見るなり、

『真珠湾作戦の水際立った腕前には一言もない。ただ頭を下げる』
と、心の底から喜んでくれたことで、その一語は今でも忘れることができない」
                                      (『聨合艦隊』)

ちょwwいろんな所で敵をつくりすぎだって!
しかし、さすがは井上長官、真珠湾第二撃問題の本質を見抜いておられる。


683 :GF長官:2009/06/11(木) 21:55:03 ID:???
>>673の続き

ふと疑問に思ったのですが、作戦行動中の司令部の面々は、いつ休んでいる
のでしょうか。
一般の兵ならば、戦闘配置時以外は交代勤務でしょうが、「頭脳」である司令部
だと、そうもいかないだろうし。

「長い一日が終わった。珊瑚海上の旗艦瑞鶴では、原少将が私室に引きあげ、
山岡専任参謀以下、各幕僚たちが仮眠をとっていた。艦橋では、横川艦長が
まだ起きていたし、露口航海長も漆黒の闇にじっと目をこらしている」(『暁の珊瑚海』)

一応仮眠をとっていたようですね。
前述の意見具申が2240時(>>659)。翌朝の索敵機発進が0400時。
ざっと4,5時間といったところでしょうか。
本職が想像するに、なかなか寝付けなかったと思いますが・・・


684 :GF長官:2009/06/11(木) 21:56:56 ID:???
>>683の続き

参考までに、通常の哨戒配置は「三直」が基本です。
ところが、中には「全直」を実施していた艦があったようです。
それは、朝風駆逐艦長・池田徳太少佐の発案によるもの。

『艦長たちの太平洋戦争』によれば、
池田艦長は8ヶ月間の船団護衛任務に就きながら、一隻の被害も出さなかった
と言われています。

「私は海軍で決められている哨戒直(三直)は一度もやりませんでした。
私がやったのは『全直』です。

乗員をすべて、砲や機銃の側で、毛布を持たせて甲板の上に寝かせちゃうわけ
です。食事なんかは適当に艦内で食べてもよし、握り飯をつくって甲板で食べて
もよいと、好きなようにやらせた。全直といっても、一日中起きてろというんじゃな
くて、配置の側に居ればいいんです」

駆逐艦ならではの、実戦から生まれた自由な着眼ですね。


685 :GF長官:2009/06/11(木) 21:58:47 ID:???
>>684の続き

なぜ、全直を思いついたのかと言うと、通常の哨戒直では、三分の一の人員しか
居ないため、いきなり空襲にあったりした時に対応が遅れてしまう。
一般的に、合戦準備→戦闘配置→戦闘用意→戦闘の順に邀撃態勢の緊張度を
高めていくわけだが、全直の場合、常に「戦闘用意」の状態なので、即座に対処
できるというわけ。

例えば、敵機を発見した際、「配置につけ」ではなく、いきなり「対空戦闘」と号令を
かければ済む。「撃ち方始め」まで45秒程度だったとか。
確か『男たちの大和』だったと思いますが、最初に「戦闘配置訓練」の場面があり、
「総員配置に5分を切るまで、訓練を続けろ」と言われてましたね。
1分以内に戦闘開始できるのは、かなりの利点になると思います。

ただ戦艦や空母などの大型艦ではちょっと難しいかな?
井上長官なんか絶対に許さないだろうし。


686 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 00:38:55 ID:???
そこがゴム草履を履いて、これをもって上官侮辱靴と呼び
真っ暗闇の中甲板を走り回った駆逐艦や軽巡乗りの心意気ではなかろうか。
確か、吉田氏も海軍名語録という文庫本でその話をしてますね<全直
それと必殺急降下爆撃回避術ですか。

687 :GF長官:2009/06/12(金) 21:38:22 ID:???
>>686 全く。
>駆逐艦や軽巡乗りの心意気ではなかろうか
夜陰にまぎれて、敵弾が一発でも命中すれば即沈没という艦に身をまかせ、
敵艦目がけて突進し、必殺の酸素魚雷を放つー
洋の東西を問わず、そういう猛者たちの集まりなのでしょう。


688 :GF長官:2009/06/12(金) 21:39:49 ID:???
>>685の続き

はあ・・・ちかれたびー
司令部の仕事は精神労働でありますが、肉体的疲労が、それに良い影響を
及ぼすことは、まずないと言えます。

「戦争は肉体的辛労と困苦の世界である。
この辛労と困苦でへたばってしまわないためには、先天的であれ、後天的で
あれ、これに対抗するに足る、ある程度の体力と精神力が必要である。
こうした特性を備え、しかも健全な理性がこれと結びつくとき、このような人物
は、戦争の道具としてうってつけである」             (『戦争論』)

学生の時には、なかなか分からなかったのですが、頭脳労働というのは案外
肉体労働でもある。


689 :GF長官:2009/06/12(金) 21:40:58 ID:???
>>688の続き

太平洋戦争における最大の謎の一つ、レイテ沖海戦での「謎の反転」ですが、
かつて伊藤正徳氏が、直接栗田長官に質したやりとりが、『連合艦隊の最後』の
中に記されています。

伊藤「レイテ湾の近くまで迫って引き返してしまったのは、どういうわけか」
栗田「そのときはそれが最善と信じたが、いま考えると僕が悪かったと思う。
   なにしろ命令なんだから。その命令を守らなかったのは軍人として
   悪かったというほかはない」
伊藤「それなら、その最善と信じた判断を、今日から顧みてどう思うか」
栗田「その判断も今から思えば健全でなかったと思う。そのときはベストと
   信じたが、考えてみると、非常に疲れている頭で判断したのだから、
   疲れた判断ということになろう」
伊藤「そんなに疲れていたのか」
栗田「そのときは疲労は感じていなかった。しかし、三日三晩ほとんど眠ら
   ないで神経を使った後だから、身体の方も頭脳の方も駄目になっていた
   のだろう」


690 :GF長官:2009/06/12(金) 21:42:39 ID:???
>>689の続き

昔はこれを読んで、「疲れたとは何事か」とあきれたものですが、今は多分に
同情的ですね。

最近仕事が忙しく、つくづく実感したのですが、疲労が蓄積すると「考える」と
いう行為自体がおっくうになる。平時にはおよそ想像もつかないが、思考という
作業を放棄したくなる衝動にかられます。

>>636で「万全の態勢で戦えることは稀」と述べましたが、この「万全の態勢」
の中には、味方兵力や敵情、天候などの外的要因の他に、自身の精神状態
という内的要因も大きく占めることになる。

やはり戦争は人間が行うものであり、そこには錯誤がともない、偶然という
要素がからんでくると知らされます。

原少将には十分な休養をとって、翌日の決戦に備えてもらいたいものです。


691 :GF長官:2009/06/13(土) 20:43:45 ID:???
今週の新刊情報。
『虚構戦記研究読本』(北村賢志/著)

いわゆる「定説検証本」の中では、かなりの良書ではないかと。
普段は「立ち読み」で済ます本職が、思わず衝動買いをしてしまったほど。
2600円はちと高かったが。

これから読み進めていきますが、真珠湾攻撃の評価をさらっと紹介ー
「現在、真珠湾奇襲が余りに完全に成功したことが良く知られ過ぎているため、
この作戦がいかに危険で、綱渡りにも等しい紙一重の成功であった、という事実
が軽視されがちである」

著者については、
「大手電気工事会社に勤務。小学校以来の読書好きが高じ、つぎつぎに戦記、
仮想戦記を読み漁るが、それらの内容に関して抱いた疑問、不満を解消すべく
自らも戦史の研究を始める」
どうやら戦史研究家というわけではなさそうですね。
というか、ほとんど本職と同じだw


692 :GF長官:2009/06/13(土) 20:46:05 ID:???
>>691の続き

「虚構戦記」という題名は聞き慣れないですが、「はじめに」の中に、

「確かに娯楽としての小説ならば、どのようなご都合主義や荒唐無稽な設定も
作者の自由であるが、最近では一方的な主張を下敷きとして、当時の日本軍や
関係者を『〜していれば勝てたのに、行わなかった』と断罪し、歴史の後知恵と
思い込みで『こうするべきであった』と断定する人物もかなり多い。

これらはもはや、シミュレーションと呼ぶに値しない単なる想像上の産物、言う
なれば『仮想戦記』ではなく『虚構戦記』とでも呼ぶべきしろものである」

まったく同感。
非現実的な「仮想戦記」の設定をもとに、史実の軍人を批評することには、常々
疑問を懐いてきましたから。(改)スレ>>89の通りです。


693 :GF長官:2009/06/13(土) 20:47:57 ID:???
>>692の続き

「かつての旧日本軍指導者たちは確かに無能であったろう。彼らは毎年莫大な
経費をかけ、それにふさわしい名誉と権限を与えられた『国防のプロ』なのであり、
それが結果として国を破滅させた以上は『無能者』と非難されても当然である。

とはいえ、彼らのほとんどは故人であり反論も期待できない。
そんな相手に対し、後世の知識という『神の視点』に基づいて一方的な断罪を
行うのは、極めて簡単な行為ではあるが、あまりにも安直なやり口ではないで
あろうか。

少なくとも当時の関係者にとっての常識や、彼らの得ていた情報などを基本に
置くべきであり、戦後わかった情報や、後世の常識に基づく身勝手な主張は、
むしろ太平洋戦争に対する正しい認識を持つことを妨げるものではないかと思う」

いやもう、当スレの趣旨そのまんまですな。感動した!
本編でしばしば登場する「誰々になりきって考えてみましょう」というのは、
つまりはこういうことですから。

こういう書籍が出版されるようになったとは、まことに嬉しい限り。
戦後60数年を経て、時代は少しずつ変わって来ているようですね。
南雲大将、貴方の味方は確実に増えていっていますよ!


694 :GF長官:2009/06/13(土) 21:22:08 ID:???
>>690の続き

ひるがえって五航戦の搭乗員たちは、7日夜をどう過ごしたのか。
司令部とは異なり、こちらは文字通りの「体力勝負」ですから。

「二層に分かれた瑞鶴の格納庫では、原田整備長が陣頭指揮で不眠不休の
整備作業を続けていた。発動機を整備し、油漏れを探し、被弾箇所を修理する。
数少なくなった九七艦攻は、とくに念入りに整備がおこなわれた」(『暁の珊瑚海』)

整備兵が徹夜なのは間違いないでしょうな。
一機でも多く攻撃兵力を確保せよと、司令部から厳命されていたことは間違いない。


695 :GF長官:2009/06/13(土) 21:23:12 ID:???
>>694の続き

「『整備長、敵はすぐ近くにいる』
帰投直後、士官室で江間大尉が言った。『明日こそ、必ずやりますよ』
嶋崎少佐は明日の攻撃計画の検討に余念がない。

おそらくこの両指揮官は、二度にわたる出撃で疲労の極に達していたのだろうが、
原田整備長が見て、そんな気配はどこにも感じられなかった。
『薄暮の攻撃で多くの同僚を亡くし、かろうじて帰った搭乗員たちがきわめて冷静で
また明日もこのような激闘を繰り返すのかと思うと、同情と驚嘆を禁じえなかった』」

確かに仕事でも納期が迫っていると、いわゆる「火事場の馬鹿力」で乗り切れるもの
ですが、残念ながら長続きしない。
緊張の糸が切れると、一気に疲労が押し寄せてくるので、やはり少しでも休んで体力
の回復に努めてもらいたいものですね。


696 :GF長官:2009/06/13(土) 21:24:13 ID:???
>>695の続き

「居住区に降りると、まだ箸をおいたままの食器がいくつかならべられたままであった。
未帰還機の搭乗員たちのものである。
多くの乗員たちが車座になって、薄暮攻撃の無残な結末に耳をかたむけていた。
口惜し涙にくれる者もいたし、怒りをおさえかねてぐるぐると歩き回る者もいた」

なにしろ一挙に17名もの同僚を失ったのですから、その虚脱感は想像も及びません。
戦争映画ではお馴染みですが、「戦友の遺品整理」の場面は涙を誘います。

「それより後は一本の    煙草も二人わけてのみ
ついた手紙も見せ合うて  身の上話くりかえし

肩を抱いては口癖に    どうせ命はないものよ
死んだら骨を頼むぞと   言いかわしたる二人仲

思いもよらず我一人     不思議に命ながらえて
赤い夕日の満州に      友の塚穴掘ろうとは」   (軍歌『戦友』)

ここは御国を何百里、はなれて遠き珊瑚海、
南の夜空に輝くは、友の御霊か十字星、の風情か。 


697 :GF長官:2009/06/13(土) 21:25:17 ID:???
>>696の続き

戦記の類を読むと、「戦友同士の絆」というものは、今日の我々には想像も
つかない深いものであると知らされますね。

『エリア88』(新谷かおる/作)には、こういう台詞が出てきます。
「戦場に戻るのかね?」
「・・・ああ。戦友たちの声が聞こえてくるんだよ。戦場を離れた男の耳に残る
ものは、爆音でも悲鳴でもなく、友のやさしい声だけなんだ。それは信頼を、
命をあずけ合った人間同士にしか聞こえない声さ」

学生時代、一つの目標に向かって励ましあった友人との思い出は、今でも
懐かしいですが、そういうものとは、また違うのかもしれません。


698 :名無し三等兵:2009/06/13(土) 23:19:15 ID:???
>>691より
>この作戦がいかに危険で、綱渡りにも等しい
>一重の成功であった、という事実が軽視されがちである

全く同意です。 今度探して買ってきますわ。
ハワイ作戦のみならず南方攻略作戦も数字と現状を突き詰めてやったら
理論以前に図上兵棋ですら、途中で中止せざる終えないものばかりです。
MIでは、宇垣図演というエピソードもありますが、それ以前の段階です。
ハワイは、X日-1に敵部隊に不時会敵、乱戦となって
南雲部隊のほとんど全滅する状態も現出。
だからといって動いている南方攻略作戦は止まらない。 
軍令部が投機的作戦といったのは、その辺の事情からです。
>戦後60数年を経て、時代は少しずつ変わって来ているようですね。
いや、ハワイ陰謀説はシカゴの一部学派が唱えて自国で相手にされなかったので
日本に持っていったら大ウケしたという経緯があります。
さらにこの学派は、当時から超少数派です。昭和30年末から盛んに喧伝されましたが
昭和40年後半には定説通り「米国は日本が攻撃してくることを知っていたが、
そこがハワイであることを知らなかったし、仮に攻撃を受けても
あれほどの被害がでるとも思ってなかった。 マニラから出航した某機帆船も件からも分かるように
要するに、米国は先に撃たせる事しか考えていなかったが、ハワイがそうなるとは
思っても見なかった」と言う事で決着が付いています。

699 :名無し三等兵:2009/06/13(土) 23:19:55 ID:???
ただし、最近盛り上がった米国は知っていたという論の背景には、
開戦に伴う日本人強制収容の非人道性を認め
ほぼ同時期に行われた、戦時中強制収容された日系人に対し、
政策の誤りを謝罪し賠償金を支払う事で事を決着させた経緯と性質と全く同じものです。
要するに、後で謝罪して賠償した方が安く付くからです。
キンメル提督等のハワイ攻撃で罷免ないし更迭された軍人の
汚名返上と名誉回復に一役買ったわけです。 そういう論が盛り上がればね。
既に当該の人々は鬼籍に入り、遺族ばかりですが彼らを救済することは意味があります。
つまり、「知ってたけどごめんね、だけど合衆国政府は謝りますし、その不名誉な事実も取り消します」なら
軍人の家系としては名誉が回復されるのと同じであり、陰謀云々はどうでもよいわけです。

ま、米国内のスパイ網を壊滅させて情報を途絶させ作戦を有利にする為の日系人強制収容コストは、
情報漏洩のリスク低下に役立ち勝利にも貢献し、さらに原爆の情報を与えず、勝利に大貢献したわけです。
それによってもたらされる非難等で掛かったコストは、勝った後数十年たって行う(ほとぼりさめて)
謝罪と賠償金よりも安いものなのです。 

ですから、大本営陸軍情報参謀は「日本人はおめでたい、注意せよ」と警鐘を鳴らした訳です。
プロパガンダというのは恐ろしいもので、陰謀論に踊らされた日本は、
真珠湾奇襲を戦後再び逆利用されたわけです。 戒めとすべきではないかと思う次第だし、
恐るべきはプロパも徹底利用する、米国政府でしょうな。最近は原爆投下も道義的に誤りであったと言っておりますが
これも二重三重の裏があると考えてよろしいかと。 日本人の感情を懐柔するに徹底平和教育され
原爆投下した米国に謝罪をの世論が逆利用され、米露の核拡散の懸念を背景にした核廃絶の
(捨てるきっかけはインパクトがあった方がよいし説得力もいる、それには被爆国の感情が一番であるというわけで)

まあ、GF長官には釈迦に仏法を説くでしょうがw

700 :GF長官:2009/06/15(月) 21:11:54 ID:???
>>698 それは重畳。
>ハワイは、X日-1に敵部隊に不時会敵、乱戦となって 〜
>軍令部が投機的作戦といったのは、その辺の事情からです。
このあたりは、そのまま記述されていますね。

>>699 これも恐縮。
>まあ、GF長官には釈迦に仏法を説くでしょうがw
スレ立てから一年が経ち、自らの成長を自負するものではありますが、
まだまだ付け焼刃ですからねぇ。

>真珠湾奇襲を戦後再び逆利用されたわけです
なるほど、そういうことだったのか。
欧州戦線での英国の老獪さにも舌をまきますが、米国人の「情報の使い方」は
ホントかなわないな。
最近では、オバマ大統領の「核廃絶宣言?」を真に受けている「市民団体」の輩
を見て、同じことを感じました。


701 :GF長官:2009/06/15(月) 21:37:32 ID:???
>>697の続き

そして、明日の主役になる(であろう)高橋赫一少佐。

『暁の珊瑚海』によれば、翔鶴機関長・中川武男機関中佐との間に、以下の
やりとりがあったそうです。

中川「飛行機隊は何をやってるんだ。
   タンカーを空母と間違えるし、薄暮攻撃では敵を見つけながらやられっ
   ぱなしで帰ってくる。そんな未熟な腕でどうするつもりなんだ」
高橋「いや、われわれも真剣に任務を果たしているんだ。
   確かに索敵機のミスはあった。しかし、航空作戦ではすべてを完璧に
   ということは有り得ない。今日一日我々は後手に回ったが、明日は必ず
   やりますよ」
中川「搭乗員がしっかりしてくれないから、心配でたまらん。もし米機動部隊
   に母艦がやられるようなことがあったら、どうするつもりか」


702 :GF長官:2009/06/15(月) 21:38:27 ID:???
>>701の続き

そこへ、塚本航海長が割って入ってきた。

高橋「航海長、聞いて下さい。機関長は搭乗員を信用できぬ、と言われる。
   まったく残念です」
塚本「攻撃の失敗は何も搭乗員の責任ばかりではないと思います。むしろ、
   敵情判断を的確にできなかった作戦指導上の誤りもあると思います。
   しかし、隊長も二度の飛行で疲れ切っているようだから、議論は打ち切り
   にしたらどうですか。明日もまた、隊長は出撃するのですよ」

やはり「花形」である砲術・水雷・飛行科と、「裏方」である機関科とでは、仲が
悪かったのかもしれません。


703 :GF長官:2009/06/15(月) 21:41:08 ID:???
>>702の続き

それでも悔しさがにじみ出ていますよね。
「飛行機隊の不甲斐なさ」を誰よりも自覚していたのが高橋少佐でしょうから。

邀撃戦を除いて、通常の空母戦で二度も出撃することは極めて稀です。
その戦果が「タンカーと駆逐艦」では、「信用できない」と言われても反論は
できない。

原少将も辛かったでしょうが、高橋少佐は信頼する部下たちを目の前で多数
失ったわけですから、復仇の念はより強かったと思われます。
たとえ休息時間が用意されたとしても、寝付けなかったのではないかと。

結局、彼は翌日の戦闘で戦死することになります。
戦史をひもとく我々は、一個の軍人の「人生最後の夜」を知りながら、ただ
見守るしか術はない。
もし神というものが存在するのならば、「無慈悲もここに極まれり」と言わね
ばなりません。

今はただ、翌朝の五航戦の奮闘を念じるのみ。


704 :GF長官:2009/06/15(月) 21:41:47 ID:???
>>704の続き

ようやく一日目が終わりました。
ざっと2スレを消費してしまったな。

珊瑚海海戦といえば、「史上初の空母決戦」ということで、8日の戦闘が注目
されますが、この7日も「前哨戦」として見逃せない。
一日目の戦闘経過を、これだけ丹念に検証したのは、当スレが嚆矢ではと
自負するものであります。

ま、あまり需要はないでしょうが・・・後世の史冊の批評を待つ、なんてな。


705 :名無し三等兵:2009/06/15(月) 21:45:19 ID:???
GF長官の次回作にご期待下さい!

ー完ー

706 :名無し三等兵:2009/06/15(月) 22:14:27 ID:???
>>700
>市民団体
阿川氏が言ってましたが「狼が肉食禁止!草食にする!という旗を振って、
それみたウサギが喜んでいる愚と同じだ」と1988年頃に書いてましたね。(海軍こぼれ話)
米露も使えない兵器をSTART1や2で廃絶する費用で四苦八苦してますから
米国防省は「冷戦のツケ」と言う報告書で、1998年以降核兵器破棄で出る核廃棄物処理と保管(盗まれたら困る)に
ほぼ核兵器開発と配備増産の費用と同じ額が使われているとしていますから。(世紀を越えて 核兵器)

廃絶にせよ、その査察に完璧を期したとしても「基地内に隠された一発」と言う疑惑が出るのは確実ですし
もし相手がだました場合「その廃絶の履行」を相手側に強要する手段はないわけですから
この問題は非常に微妙ですね。 まあ冷戦下では核による抑止、それに伴う秩序維持+条約履行が基本だったので
上の様なこともあり得ましたが、現在は通常兵器の精度が上がってますので、騙して脅してもおそらく通常兵器による
徹底的且つ高精度な破壊が待っているだけですんので、おそらく廃絶は可能でしょうが
不正規戦がお得意なゲリラさんにはこのお上品な理屈は通じませんからね。 要するにそこに流れる前に
話が通じる相手(最低限国家であること)だけで廃絶に向かうでしょう。
仮に流れたにせよ、その場合は「我々は勇気を持って核を廃絶し人類を核の惨禍から脱出させた。
しかし、テロ組織(つうかゲリラでしょうw)は核を持って人類を脅している云々……」と言うアピールが出来ますからね。

おっと、核をきちんと廃絶し、アルカイダな人たちが核を持って脅した瞬間彼らは世界から
国家を越えた地球と人類の敵に成るわけですな。 いやはや、これはもはや陰謀ではなく
廃絶に伴う副次効果を考慮した戦略ですな。 
いやはや侮れませんな。 自分で作って某国に2発投下下後、自分らで数を増やし
どうもいかんと判断したら、自分らで廃絶。 その後持った組織や国家は人類の敵ですか。
司馬懿も裸足で逃げ出しそうですな

707 :GF長官:2009/06/17(水) 20:58:45 ID:???
>>705 ちょwwこれからが本番だって!
高橋「俺たちの戦いは、まだ始まったばかりだ!」

>>706 やはり、日本人はお人よしすぎるのかな・・・
>「基地内に隠された一発」と言う疑惑が出るのは確実ですし
まさに沈黙の艦隊だ。


708 :GF長官:2009/06/17(水) 21:04:04 ID:???
>>328で九七艦攻を零戦と誤認した米パイロットの話が出てきましたが、
戦場においては、この手の話はよくあるようです。

「戦場における敵味方の誤認はしばしば起こりがちで、あるベテランパイロットは
横から見て隼と思い込んで編隊を組もうとしたら、P−38だったと語ったことがある」
                         (『太平洋戦争航空史話』秦郁彦/著)

我々が写真を見比べるのとは、ずいぶん違うようだ。


709 :GF長官:2009/06/17(水) 21:22:10 ID:???
>>704の続き

日付が変わりまして、昭和17年5月8日。
いよいよ人類が初めて経験する空母決戦です。
オラ、なんかワクワクしてきたぞ!

「7日夕刻南北に分かれた日米両機動部隊は、翌8日朝ほとんど同時に
相互に相手を発見した。そしてまた、ほとんど同時に相互に航空攻撃を
かけ、母艦同士の決戦が展開された」           (『戦史叢書』)


710 :GF長官:2009/06/17(水) 21:23:56 ID:???
>>709の続き

この日最初の動きは、「第五戦隊機密第863番電」(0110時)

(1)行動予定ヲ変更シ、8日0500、南緯10度40分・東経156度30分付近ニ
  達シ、南乃至南西ノ索敵ヲ行フコトニ改ム
(2)0500ヨリ、針路215度・速力18節

当初の予定は、>>615の通り、5月8日0000時から針路240度・20節で南西下
することになっていましたが、索敵開始点を北へ120浬移動させたことに伴い、
0045時北西に変針(A)、
0115時針路0度で北上(B)し、
索敵機発進は0400時(C)、
0500時に南緯10度40分・東経156度30分(D)に達し、針路215度に変針。


711 :GF長官:2009/06/17(水) 21:33:47 ID:???
>>710の続き

[MO機動部隊8日朝の行動図]

                   ▲(D)南緯10度40分・東経156度30分(0500)
                ┏┛┃
 針路215度・18節 ┏┛  ┃
            ┏┛    ┃
            V     (C)索敵機発進(0400)
                   ┃
                   ┃
                   ┃↑
                   ┃
       (0115)針路0度(B)        ▲南緯11度50分・東経156度50分(0000)
                   ┗┓    ┏┛
                     ┗┓┏┛ 
                      (A)針路北西(0045)


712 :GF長官:2009/06/17(水) 21:38:25 ID:???
>>711の続き

さて問題の索敵計画ですが、索敵開始点を北へ120浬移動すること以外、
具体的な事項(>>625)は、まだ何も決まっていません。

ここからは航空参謀の仕事ですね。
三重野武少佐、頼みますよ!


713 :GF長官:2009/06/19(金) 21:12:19 ID:???
>>712の続き

続いて0220時に、索敵計画を発表。

「瑞鶴 140度・155度・170度
 翔鶴 185度・200度・215度・230度
 進出距離250浬・側程右30浬・発艦0400」(『戦史叢書』)

機種は九七艦攻。各線1機の計7線です。
索敵範囲は、140度から230度なので、南東から南方、南西にかけて。

それにしても、8日朝の索敵は、MO機動部隊の艦攻7機とツラギ九七大艇3機(>>665
の計10機。前日の綿密な索敵計画(仁スレ>>150)と比べると、ずいぶん淋しくなったもんだ。


714 :GF長官:2009/06/19(金) 21:13:39 ID:???
>>713の続き

実は『瑞鶴戦闘詳報』によれば、これより前0026時に、一度索敵計画が報じられている。
つまり、上記0220時のものは「改訂版」だったというわけです。
改訂前の計画では、

「瑞鶴  80度・100度・120度
 翔鶴 120度・140度・160度・180度
 進出距離250浬・側程右40浬・発艦0400」

>>713と見比べると分かりますが、索敵範囲が大きく異なります。
80度から180度なので、東方から東南、南方にかけてになる。
120度線が重複しているようだが、書き間違いかな?


715 :GF長官:2009/06/19(金) 21:15:46 ID:???
>>714の続き

そして!、史実で米機動部隊を発見した菅野兵曹長機が担当したのが200度線だった。
あぶないあぶない。改訂前だったら、また見逃すところだった。全くヒヤヒヤさせやがるぜ。

当初は米機動部隊は南東方に所在すると考えられていたようです。
MO機動部隊を追撃してくるとの判断だったのかな。

しかし、この索敵計画変更の裏で何があったのか。気になりますねぇ。
また、原少将の「強い意思」が関与したのだろうか。
でも、この時間だとたぶん就寝中だな。まさか夢のお告げが・・・?


716 :名無し三等兵:2009/06/20(土) 01:21:24 ID:???
現在第一機動艦隊は北北西に避退中。
戦果不明であります。 って昨日はマリアナ沖海戦であります。
南雲中将が指揮を執っておれば。



717 :名無し三等兵:2009/06/20(土) 01:25:19 ID:???
■ 1944/06/20 0000〜0001時
東経136     137     138   139    (中略)142    143度
    |     |      |    |         |     |
北緯            \              
15度             □2F(20日0000)            /   
                北緯15度東経137度10分     /
       \                           /  
14度     □3F(20日0000)              ←□TF58 0001(追撃開始) 
        北緯14度東経136度30分        (北緯14度東経142度)速力17ノットで西進)          

13度                               
                               
この時点での小澤司令部の判断は混乱し、敵情は不明。 
ミッチャーは58任務部隊の一部を残し西進。

718 :名無し三等兵:2009/06/20(土) 01:36:22 ID:???
>>715
GF長官、AAでの地図お上手になりましたな。
┏←の記号を縦横無尽に使い、更なる作戦航路図の作成を期待しております。

GF長官方式のスレ進行を見習いマリアナスレ6を企図しています。
ただし、その始まりは南太平洋海戦からになりそうです。
航空隊の消耗の末の海戦ですので、海戦の経過では意味がないので。
何故そうなってしまったのか、またアウトレンジ戦法がいかに現実を見ていなかったか
南雲スレとは違い、小澤中将名将説の誤りをただすスレになる予定。
ニミッツ提督の本は一級資料ですが、モリソンのは南雲の扱いはひどいですからね。
概して、米海軍に多大な被害を与えた提督は愚将、戦果を挙げさせた将は名将扱いですからね。

軍事系のバブルも弾けたようなので、ようやく50年の間定説とされたものを
なんだか良く分らない理論で否定した、説をゆっくり論破する予定です。



719 :GF長官:2009/06/20(土) 17:01:36 ID:???
>>716 そうでしたね。>って昨日はマリアナ沖海戦であります。
ついに、歴戦の空母翔鶴に最後の時が・・・敬礼

>>718 有難うございます。
>GF長官、AAでの地図お上手になりましたな。
まあ、慣れかな。斜線をどう表現すればいいか悩んでおりましたが、
「罫線記号」の組み合わせにより、うまくいきました。

>GF長官方式のスレ進行を見習いマリアナスレ6を企図しています。
これは期待。淵田・奥宮共著の『機動部隊』も、南太平洋海戦からでしたね。
南雲スレは「南太平洋海戦編」で実質終了なので、二つ合わせて「通史・
太平洋海戦史」の完成か?

手前味噌で恐縮ですが、当スレの「時系列戦史検証」形式はかなりお勧め。
該当時期に、何が常識で、何が常識でなかったか。
過去の戦訓でまず何が思い浮かぶのか。
自然に自分の思考が、当時の指揮官に近づいていきますので。
「指揮官になりきる」には、非常に好都合です。


720 :GF長官:2009/06/20(土) 17:06:09 ID:???
>>719の続き

>米海軍に多大な被害を与えた提督は愚将、戦果を挙げさせた将は名将扱いですからね
『実録・第二次世界大戦』(秦郁彦/著)の中で、「名将論」が出てきますが、
日本では今村均、小沢治三郎両将軍が挙げられています。ご指摘の通り、
モリソン博士の絶賛評も合わせて。

南雲提督の「な」の字も出てきやしない。
ま、南雲びいきの本職からしても、名将と呼ぶにはいささか躊躇しますが・・・
私見ですが、真珠湾奇襲成功をもって、南雲中将はその軍人生命を全うした
とみなして良いと考えています。

ちなみに、同書の中で著者が「日本軍最高の名将」として紹介しているのが、
宮崎繁三郎陸軍中将。
今、『名将宮崎繁三郎』(豊田穣/著)を購入して読み進めていますが、この人は
ホントにすごい。いかなる不利な状況においても、絶対に負けない。
不敗将軍、ヤン・ウェンリーを思い出します。
こんな人物が日本に居たとは。なんでこんなに無名なんだろうか・・・


721 :GF長官:2009/06/20(土) 17:29:31 ID:???
今週の新刊情報。
『彩雲のかなたへ』(田中三也/著)

「ワレニ追イツク、グラマンナシ」でお馴染みの、日本海軍が世界に誇る
傑作艦上偵察機・彩雲の物語です。
というか、他国に「艦偵」は存在しないか・・・

その中で、偵察員の訓練方法がありましたので、少し紹介。

(1)艦型識別
  訓練には、影絵や模型を使用する。
  影絵は映画『トラ・トラ・トラ』等に出てくる「艦影当てクイズ」(伊スレ>>173)の要領。
  模型は地上に並べて、建物の屋上から肉眼や双眼鏡で見て識別する。


722 :GF長官:2009/06/20(土) 17:31:45 ID:???
>>721の続き

(2)天測航法
  太陽や星の位置から自機の位置を計算する。六分儀を用いて、
  最初は仰向けの状態から、最後は着座姿勢で観測できるようにする。
  星座の覚え方などもあり、例えば、さそり座のアンタレスは、
  「さそりの首は貴女です−アンタレス」と覚えるらしい。

(3)洋上遠距離航法
  ある高度における風向・風速の測定。
  100浬の飛行ごとに、自機の位置を確認する。
  (2)の天測航法と併用。

(4)高高度局地偵察
  高度8千mから、横須賀軍港を敵基地に見立てて、艦種・艦位を記入し、
  暗号文で打電。零戦相手に模擬空戦も。
  この時の挿話として、誤って戦艦1隻を余分に多く報告してしまい、教官
  に指摘されたところ、「三笠です」と言って切り抜けたとか。
  当時から、記念艦として横須賀にありましたからね。


723 :GF長官:2009/06/20(土) 17:32:44 ID:???
>>722の続き

(5)写真撮影
  伊豆大島上空から撮影し、現像後「実体双眼鏡」を用いて、船のマストの
  高さ等を計算。

(註)実体双眼鏡とは、60%重複した二枚の写真を並べて見ることにより
   立体視を可能にする三次元立体眼鏡のこと。

  垂直連続撮影の際には、高度・針路の維持が不可欠で、一式陸攻に搭乗
  して伎倆を学んだそうです。

(6)通信
  送信・受信・暗号作成等
  同僚機の天候情報から天気図を作成し、天気予報を行うなんてことも。

以上のような課程を修了し、「熟練偵察員」となるわけですね。


724 :GF長官:2009/06/20(土) 17:52:29 ID:???
>>715の続き

原少将以下、これら索敵機にかける期待は、並々ならぬものがあったでしょう。
当人たちは、それをよく自覚していたと思われます。

「旗艦瑞鶴では、薄暮攻撃から帰ったばかりの横枕秀綱三飛曹が、この朝の
索敵機に登用された。
『興奮していたせいか、なかなか寝付けなかった。頭の芯まで疲れていたが、
起こされるとすぐに目覚めた』と、彼は回想している」


725 :GF長官:2009/06/20(土) 17:53:15 ID:???
>>724の続き

「牛島静人一飛曹は、偵察員として自分に課せられた責任の重さに、身が引き
締まる思いだった。沈着な行動で索敵任務に駆り出されることの多かった彼は、
若い操縦員・畑中正人三飛曹の昂ぶった気持ちを静めるように、わざと気軽な
口調で語りかけた。
『昨日で相手の位置が分かっているんだから、なあに簡単に見つかるさ』」
                                   (『暁の珊瑚海』)

こちらまで、緊張感が伝わってくるようです。
昨日の失敗に懲りた手前、当然ながら熟練偵察員ばかりが選抜されたことは
間違いありません。


726 :GF長官:2009/06/20(土) 17:55:00 ID:???
>>725の続き

そして、本日一番の功労者である、翔鶴乗組・菅野兼蔵飛曹長の登場です。

「菅野機の電信員・岸田清次郎二飛曹は、搭乗員ベッドで出発の支度を整えて
いた。この19歳の搭乗員は黙々と飛行服に身をかためる。まだ寝息をたてている
同期生に向かって、静かな声で『言ってくるよ』と声をかけると、勢いよく飛行甲板
に駆け上がっていった。それが、岸田二飛曹の最後の姿となった。

甲板では、菅野機長が出発前の打ち合わせをしていた。
岸田二飛曹が近づいていくと、『岸田君、今度こそ大丈夫だよ』と確信に満ちた
口調でいった。その言葉の意味を、彼は数時間後に知ることになる」


727 :GF長官:2009/06/20(土) 17:55:51 ID:???
>>726の続き

わずか19歳で出撃とは。特攻隊員の遺書を読む時にも感じることですが、
彼らの言葉や態度に比べて、自らの怠惰な日常が恥ずかしくなってしまいます。
自分が19歳の頃は・・・とてもお話になりませんな。

とにかく空母決戦では、敵艦隊を発見しないことには、話が始まらない。
わずか7機、21名の「眼」に期待するよりない。
願わくは、彼らに天佑神助のあらんことを!


728 :GF長官:2009/06/24(水) 20:59:25 ID:???
>>216 薄暮攻撃について。
ミッドウェーでも山口司令官が薄暮攻撃を企図しましたが、なぜ「薄暮」という
時間帯が選ばれるのか。こんなのを見つけました。

「つぎの問題は、いかにして敵艦隊の猛砲火を突破して目標に肉薄するかで
あった。研究の結果、日没後30分後の5分間、または日出前30分頃の5分間
に攻撃をかけると、上空からは艦船の視認が可能で、しかも下からは飛行機が
識別できない天与の一瞬間があることを発見した。

そこで、この貴重な5分間を狙って突撃するため、戦隊は中隊(9機)単位の
夜間編隊爆撃を訓練し、ほぼ全員が夜間行動可能の域に達した」
                       (『太平洋戦争航空史話』秦郁彦/著)

通常、日没直後は地上が暗く、空はまだ明るい状態というのは体験できますが、
海上では、それが逆転する「瞬間」があるようですね。

珊瑚海での夜間攻撃では、日没が1614時で米空母との遭遇が1645時(>>288)
偶然にも、「天与の一瞬間」だったわけです。
米側が気づくのに遅れた理由は、このあたりにあるかも。


729 :GF長官:2009/06/24(水) 21:05:51 ID:???
次スレ
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/

スレ満載排水量(512kB)に近づいてきましたので。
容量超過次第、次スレへ移行サレ度


730 :GF長官:2009/06/25(木) 21:00:20 ID:???
特報!!
デアゴスティーニ社より、『週刊零戦をつくる』が出るようです(8月25日創刊)
まだ公開前の情報ですので、くれぐれも内密に・・・

今日届いた案内によれば、全金属製モデルで、プロペラピッチや翼端まで可動式。
しかも、翼端灯はLED内臓で点灯するらしい。

欲しい!ぜひ欲しい!!
しかし、問題は大きさだな。
1/16スケールって、全長560mm・全幅750mm・・・どこに置くんだよ orz
あとは製作時間。「大和」のときも苦労したからなぁ。
・・・うーむ、どうしよう


731 :GF長官:2009/06/25(木) 21:42:37 ID:???
>>727の続き

既述(>>622)の通り、索敵機発進後0550時に六戦隊二小隊(衣笠・古鷹)が合同。
これで、戦闘態勢は整った。あとは索敵機の報告を待つばかり。

「MO機動部隊の7機の索敵機は、8日0415から0425にかけて発進した。
このうち200度線に出た翔鶴艦攻一機が、首尾よく敵を発見した。
第一電は0622発信され、0630母艦に届いた。以後触接して敵情を知らせてきた」
                                         (『戦史叢書』)


732 :GF長官:2009/06/25(木) 21:43:32 ID:???
>>731の続き

公刊戦史には、送受信時刻が記されているので引用します。

 発信  受信
0622(0630)敵空母部隊見ユ
0622(0640)敵空母ノ位置、味方ヨリノ方位205度・235浬、針路170度・速力16節
0625(0646)附近天候晴、風向120度、風速7米、雲高800米、視界15粁
0654(0656)敵ハ130度ニ変針ス
0655(0656)敵ノ東方ヨリ触接ス、触接容易ナリ
0710(0719)海上濛気断雲アリ、雲高800米、進撃高度200米以下
0720(0729)敵ノ兵力陣形序列、爾前ノ通リ
0740(0740)敵飛行機群、味方主力ニ向フ、30機
0750(0802)更ニ敵飛行機群、味方主力ニ向フ、高度2000米、敵ハ直衛ヲ配ス
0755(0808)我今ヨリ帰途ニツク


733 :GF長官:2009/06/25(木) 21:44:40 ID:???
>>732の続き

「この機は菅野機であった。寸秒を争う繁劇な行動中に12通(前記電報の他にまだ
2通あった)の適切な電報を発信したが、全部暗号文であった」

残り2通とは、味方攻撃隊と合同した後「ワレ誘導ス」と反転したものと、誘導を終え
帰投する旨を報告したものの2通です。

実に素晴らしい!
わずか7機であっても、熟練者の担当線に当たれば何の問題もないことは、
「索敵考察の章」(>>560)で述べた通りですね。


734 :GF長官:2009/06/25(木) 21:45:29 ID:???
>>733の続き

さて、本日最大の功労者である菅野兼蔵飛曹長ですが、戦歴を調べてみると、

真珠湾攻撃では、第二波水平爆撃隊としてカネオ飛行場攻撃に参加。
ラバウル攻略支援では、マダン攻撃に参加(水平爆撃)
インド洋作戦では、ツリンコマリ攻撃に参加(水平爆撃)
珊瑚海海戦一日目では、ネオショー攻撃に参加(雷撃)、薄暮攻撃には参加せず。

他にもあるかもしれませんが、『翔鶴飛行機隊戦闘行動調書』にあるのはこれだけ。
薄暮攻撃に選抜されなかったということは、「熟練搭乗員」というわけでもないのかな。
意外にも、索敵任務は開戦後これが初めてのようです。

索敵能力が優れているからといって、索敵専門なわけではないのかも。
やはり、みんな攻撃隊に参加したいだろうし、順繰りに割り振っていたのだろうか。
まあ、ベテランばかりが偵察に出ていたら、新人が育たないだろうし。


735 :GF長官:2009/06/26(金) 21:08:48 ID:???
>>734の続き

では、>>732の内容を見ていきましょう。

発信・受信の時刻を見ると、20分ほど要しているものもあれば、ほぼ同時のものも
ありますね。
菅野機は翔鶴所属なので、五航戦司令部がある瑞鶴には、翔鶴経由で届けられた
のか、それとも直接受信したのか。

まずは、「0622(0630)敵空母部隊見ユ 」
待望の敵艦隊発見電です。
原少将、良かったですねぇ。
これで見つからなかったら、内地へは帰れないですよ。


736 :GF長官:2009/06/26(金) 21:10:34 ID:???
>>735の続き

菅野機が発進したのは、0420頃(>>731)だから約2時間後。
九七艦攻の巡航速度は140節ですから、280浬飛行した後に発見したことになる。
「進出距離250浬・側程右40浬」の計画(>>714)なので、側程から復路に入ろうとした
あたりで見つけたと考えられます。
それは、続報に「味方ヨリノ方位205度・235浬」(>>732)とあることからも分かります。

次スレのテンプレでは、索敵線先端に達した時点をもって、附近に敵空母が居ないと
みなすのが「常識」であるように書きましたが、そうとも言えないようですね。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/10

その違いを考えてみますと、
珊瑚海海戦の原少将は敵空母撃滅のみに専念できるのに対して、
ミッドウェーの南雲長官は基地制圧の任務もあり、再攻撃要請もあったことから、
「あと30分」が待てなかったのでしょう。


737 :GF長官:2009/06/26(金) 21:21:07 ID:???
[菅野機の行動図](推定)

                  索敵機発進(0420頃)┏●MO機動部隊
                                ┃↓(針路215度)
                                ┃
                              ┏┛
                              ┃
                            ↓▼菅野機
                              ┃(針路200度・進出距離250浬)
         米機動部隊発見(0622)   ┏┛ 
               ▽           ┃
               ┗━━┓       ┃
                    ┗━━┓  ┃
                     ←  ┗━┛索敵線先端(0607頃)
                側程(右30浬)


738 :GF長官:2009/06/26(金) 21:27:31 ID:???
>>737の続き

こう見ると、ほぼ索敵線先端附近で発見したことが分かります。

>>626では「索敵開始点を北に120浬寄せる」という原少将の計画変更を
絶賛しましたが、これがもし「140浬北に寄せる」だったならば、米空母の
位置は索敵圏外になってしまい、発見は叶わなかったでしょう。

あぶない、あぶない・・・
本当に戦場では紙一重の決断の連続ですよねぇ。


739 :GF長官:2009/06/27(土) 18:38:23 ID:???
>>738の続き

続いては、(>>732
0622(0640)敵空母ノ位置、味方ヨリノ方位205度・235浬、針路170度・速力16節

米機動部隊の位置(0600時)は、南緯14度23分・東経154度32分。
ほぼ正確な報告ですね。

ただ彼我の距離が235浬というのは少し遠い。
陸上基地の場合は、真珠湾攻撃のときの230浬というのもありましたが、
敵艦船の場合は移動するだけに、ある程度の余裕が必要でしょう。

ここは即時発進か、それとも、もう少し距離を縮めてから攻撃隊を出すのか、
原少将に決断が迫られます。
しかし、敵針が170度(南下)だけに、距離を詰めるのには時間を要しそうだ。


740 :GF長官:2009/06/27(土) 18:39:55 ID:???
>>739の続き

更に続報(>>732
0625(0646)附近天候晴、風向120度、風速7米、雲高800米、視界15粁
天気晴朗ニシテ浪モ穏ヤカナリ・・・といったところでしょうか。

「しかし、米機動部隊は南下したために寒冷前線の保護幕を出て、快晴の絶好
の視界の中にあった。このため、昨日米軍に味方した天候は、本日は日本軍の
味方となっていた」                          (『戦史叢書』)

前日は、さんざん日本側を悩ませ、あるいは救いもした気まぐれな天候ですが、
この日はどうやら、我が方に味方してくれたようですね。


741 :GF長官:2009/06/27(土) 18:41:09 ID:???
>>740の続き

『暁の珊瑚海』によれば、『米海軍大学校研究』の中で、「米側に不利な点」として、
「In clear weather area」と指摘しています。

「ただ一つ、米軍側にはっきりしていたことは気象条件の不利である。
『この晴天はもはや救いようもなかった』と、同研究は結論づける。
『空はあくまでも晴れ上がり、視界はどこまでも広がっていた。雲はほとんどなく、
雨も降らない。風は南東方向から吹いており、風速15〜18ノット。この快晴は
一日中続いた。それに比べて、日本側は・・・』

気象条件のマイナスは、誰の目にも明らかであった。
ツラギ空襲、祥鳳撃沈と巧まずして雲のヴェールで身をつつみ隠してきた二隻の
米空母は、いま珊瑚海でさえぎるもののない明るい洋上にさらし出されているのだ」
                                       (『暁の珊瑚海』)


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